JP2656391B2 - ユニット住宅 - Google Patents

ユニット住宅

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JP2656391B2
JP2656391B2 JP3018464A JP1846491A JP2656391B2 JP 2656391 B2 JP2656391 B2 JP 2656391B2 JP 3018464 A JP3018464 A JP 3018464A JP 1846491 A JP1846491 A JP 1846491A JP 2656391 B2 JP2656391 B2 JP 2656391B2
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史明 桑原
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Misawa Homes Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の住宅ユニットを
組み合わせて建てられるユニット住宅に関する。
【0002】
【背景技術】住宅ユニットはその骨組みに壁材や天井
材、床材等が予め工場で取り付けられて生産される。そ
して、このような複数の住宅ユニットが建設現場で組み
合わされることでユニット住宅が建てられる。
【0003】このようなユニット住宅の組み合わせとし
ては、図3に示されるような方法が一般的である。同図
によれば、一階住宅ユニット41の直上に二階住宅ユニ
ット42が載設されてユニット住宅40が建てられる。
つまり、一階住宅ユニット41と二階住宅ユニット42
との柱同士が垂直方向に一直線上に位置するように設け
られている。
【0004】例外としては、図4に示されるように一階
住宅ユニット51より長い二階住宅ユニット52Aを組
み合わせたオーバーハング53や、一階住宅ユニット5
1より短い二階住宅ユニット52Bを組み合わせたセッ
トバック54によるユニット住宅50が建てられること
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のユニット住宅においては、上階住宅ユニットの柱か
ら伝わる鉛直荷重に、通常の下階住宅ユニットの天井梁
がもたないため、原則として下階住宅ユニットの上に
は、下階住宅ユニットの柱に上階住宅ユニットの柱を対
応させなければ積み重ねることができない。そのためプ
ランニングの自由度が制限されることになり、同時にユ
ニット住宅の外観が単調になるという問題点がある。
【0006】また、図3に示されるように、上階住宅ユ
ニット42が下階住宅ユニット41の真上に載置される
ので、ユニット住宅40が北側斜面や隣地斜線および道
路斜線等の斜線制限Bに触れるような地域に建てられる
場合、これらの斜線制限Bに対処するために上階住宅ユ
ニットの設置位置を変えたりしなければならないことが
あり、その際は一ユニット分ずらさなければならず、斜
線制限に柔軟に対応することができなかった。
【0007】さらに、図4に示すオーバーハング53や
セットバック54構造のユニット住宅50においても、
上階住宅ユニット52A,52Bの片側の柱は必ず下階
住宅ユニット51の柱の真上に載っていなければなら
ず、結局、前記したプランニングの自由度の制限や外観
の単調さを招くという問題点を含む他、オーバーハング
やセットバックのための特別な住宅ユニットを必要とす
るという問題もある。
【0008】本発明の目的は、並設される複数の下階住
宅ユニット上の任意の位置に上階住宅ユニットを載設す
ることでき、かつ、上階住宅ユニットの荷重が下階住
宅ユニットの柱にスムーズに伝達されるようになるユニ
ット住宅を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の下階お
よび上階住宅ユニットを組み合わせることにより建てら
れるユニット住宅において、並設される前記複数の下階
住宅ユニットの上面に通し梁を架け渡し、この通し梁
は、前記下階住宅ユニットのうち一方側の下階住宅ユニ
ットの前記ユニット住宅の一端から他方側の下階住宅ユ
ニットの前記ユニット住宅の他端にわたる長さとされか
前記各下階住宅ユニットの側縁と一致し、この通し梁
で前記複数の下階住宅ユニット同士を補強連結するとと
もに、この通し梁の上面であって、前記一端または他端
のいずれか一方から所定寸法後退した位置と、前記一端
または他端のいずれか他方との間の任意の位置に前記上
階住宅ユニットを載置してユニット住宅を構成したもの
である。
【0010】
【作用】このような本発明においては、並設された複数
の下階住宅ユニットの上面に、通し梁を架け渡す。その
後、この通し梁の上に上階住宅ユニットを載設する。そ
の際、通し梁は、下階住宅ユニットのユニット住宅の一
端から、下階住宅ユニットのユニット住宅の他端にわた
る長さとされ、並設される複数の下階住宅ユニットの上
面であって、ユニット住宅の一端または他端のいずれか
一方から所定寸法後退した位置と、一端または他端のい
ずれか他方との間の任意の位置に上階住宅ユニットを載
置することができるので、ユニット住宅の外観の単調さ
を克服することができ、かつ、セットバック等の特別な
ユニットを必要とせず、さらに各種の斜線制限等にも柔
軟に対処することができる。また、通し梁は下階住宅ユ
ニットの側縁と一致しているので、上階住宅ユニットの
荷重が下階住宅ユニットの柱にスムーズに伝達され、こ
れにより、ユニット住宅の剛性が損なわれることがなく
なり、これにより前記目的が達成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本発明のユニット住宅の全体正面図
が示されている。同図に示されるように、基礎2上に下
階住宅ユニットである複数の一階住宅ユニット3が設置
されており、この一階住宅ユニット3の上面に、これら
の一階住宅ユニット3の短辺方向にわたる通し梁4が架
け渡されている。
【0012】この通し梁4としては、H形鋼、溝形鋼、
角形鋼管等の単一材が使用されており、各住宅ユニット
1に、柱頭ピン等でガイドされた後ボルト締めあるい
は、溶接止めにて連結される。連結箇所は、少なくとも
各ユニット住宅端部近傍に1ヵ所ずつはある。従って、
ボルト締めの場合は一個の住宅ユニットについて複数本
のボルトが使用される。
【0013】前記通し梁4は、図1および2に示すよう
に、一方側の一階住宅ユニット3におけるユニット住宅
1の一端から、他方側の一階住宅ユニット3におけるユ
ニット住宅1の他端にわたる長さとされており、各住宅
ユニット3,5の短辺方向に沿って設けられている。ま
た、通し梁4は、一階住宅ユニット3の柱や梁の直上、
すなわち、一階住宅ユニット3の側縁と一致して架け渡
されている。
【0014】但し、本実施例では、通し梁4が三列の一
階住宅ユニット3および、二列の二階住宅ユニット5に
わたって設けられているので非常に長いものとなってい
る。このため運搬や取り扱い等が大変なので分割されて
いる。この場合、図1に示すように通し梁4の長手方向
を例えば分割部Dで2分割すればよい。また、分割後
は、現場で通し梁4同士をピン接合してもよいし、剛接
合としてもよい。
【0015】このような通し梁4の上面には、上下接合
ボルト用の孔が多数明けられており、上階住宅ユニット
である複数の二階住宅ユニット5は図1に示すように、
一階住宅ユニット3の端部、すなわち通し梁4の一端
所定の距離Aだけ離れて取付けられるようになってい
る。
【0016】次に、本実施例のユニット住宅の組み立て
手順を説明する。複数の一階住宅ユニット3を、基礎2
上に設置されているセッティングプレート上に順次載置
し、次いでアンカーボルトで確実に固定する。
【0017】次に、複数の一階住宅ユニット3上に柱頭
ピン等のガイドピンを取り付けておいて、通し梁4を所
定の位置に載せる。この一階住宅ユニット3と通し梁4
とを上下接合ボルトあるいは溶接により固定する。
【0018】通し梁4の上面の所定位置にそれぞれ柱頭
ピン等のガイドピンを取り付け、これらのピンにガイド
させて複数の二階住宅ユニット5を順次通し梁4の上面
に載置させる。その後上下接合ボルトあるいは溶接によ
り通し梁4と二階住宅ユニット5とを固定してユニット
住宅1が建てられる。
【0019】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、通し梁4の長さは、一階住宅ユ
ニット3におけるユニット住宅1の一端から、一階住宅
ユニット3におけるユニット住宅1の他端にわたる長さ
とされており、二階住宅ユニット5を一階住宅ユニット
3上の通し梁4の上面、かつ、ユニット住宅の一端また
は他端のいずれか一方から所定寸法後退した位置と、ユ
ニット住宅の一端または他端のいずれか他方との間の任
意の位置に載置することができるので、ユニット住宅に
共通する外観の単調さを克服でき、また、北側斜線等の
斜線制限に対処できる。さらに、通し梁4は一階住宅ユ
ニット3の側縁と一致しているので、二階住宅ユニット
5の荷重が一階住宅ユニット3の柱にスムーズに伝達さ
れる。
【0020】また、二階住宅ユニットを一階住宅ユニッ
トに対して任意の位置に載設することができるので、北
側斜線や隣地斜線、道路斜線の斜線制限Bがある敷地の
場合、これらの制限に触れないようにその範囲内で適宜
二階住宅ユニットをずらせばよく、柔軟に対応すること
ができる。
【0021】さらに、通し梁4は一階住宅ユニット3の
上面に、この住宅ユニット3の側縁と一致して設けら
れ、二階住宅ユニット5の荷重に充分耐え得るように構
成されており、二階住宅ユニット5の荷重はこの通し梁
4に分散されて一階住宅ユニット3の柱に伝達される。
従って二階住宅ユニット5と一階住宅ユニット3との位
置がずれていても、一階住宅ユニット3の天井梁等が荷
重に負けて曲がったりすることがない。
【0022】また、通し梁4を枠組構造のものとし、こ
の枠組みの空間部に適当にパネル等を貼付ければ、一階
住宅ユニット3の天井等に支障を来すことなくルーフバ
ルコニーとすることもできる。この場合、最外側の通し
梁4の外周に手摺等取付ければよい。
【0023】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、次に示す変形などを含むものである。
【0024】すなわち、前記実施例では二階建てのユニ
ット住宅1として説明したが、三階建てのユニット住宅
にも利用することができる。この場合、一階、二階住宅
ユニット3,5は従来のように一階ユニット住宅3の真
上に二階ユニット住宅5を載せ、二階住宅ユニット5の
上面に通し梁4を設け、その上に三階住宅ユニットの位
置をずらして載せてもよいし、一階しと二階、二階と三
階とのそれぞれの間に通し梁4を設け、一階に対して二
階、二階に対して三階の位置をそれぞれずらす等、どの
ようにしてもよい。
【0025】また、前記実施例では通し梁4は、通し梁
4の長手方向に二分割されているが、一階住宅ユニット
3が二個のような時等、通し梁4が短くて済み、且つ、
運搬上も支障のない時は分割しなくてよい。
【0026】
【0027】また、前記実施例では二階住宅ユニット5
がユニットの短辺方向の任意の位置に載設される場合を
説明したが、これに限らずユニットの長辺方向の任意の
位置に載設される場合にも利用することができる。
【0028】その他、本発明の実施の際の具体的な構造
および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲であれ
ば他の構造等でもよい。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のユニッ
ト住宅によれば、通し梁が、下階住宅ユニットのユニッ
ト住宅の一端から、下階住宅ユニットのユニット住宅の
他端にわたる長さとされ、並設される複数の下階住宅ユ
ニットの上面であって、ユニット住宅の一端または他端
のいずれか一方から所定寸法後退した位置と、ユニット
住宅の一端または他端のいずれか他方との間の任意の位
置に上階住宅ユニットを載置することができるので、ユ
ニット住宅の外観の単調さを克服することができ、か
つ、セットバック等の特別なユニットを必要とせず、さ
らに各種の斜線制限等にも柔軟に対処することができ
る。また、通し梁は下階住宅ユニットの側縁と一致して
いるので、上階住宅ユニットの荷重が下階住宅ユニット
の柱にスムーズに伝達され、これにより、ユニット住宅
の剛性が損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニット住宅の一実施例を示す全
体正面図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】従来のユニット住宅の一例を示す正面図であ
る。
【図4】従来のユニット住宅の一例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ユニット住宅 3 一階住宅ユニット(下階住宅ユニット) 4 通し梁 5 二階住宅ユニット(上階住宅ユニット)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の下階および上階住宅ユニットを組
    み合わせることにより建てられるユニット住宅におい
    て、並設される前記複数の下階住宅ユニットの上面に通
    し梁を架け渡し、 この通し梁は、前記 下階住宅ユニットのうち一方側の下
    階住宅ユニットの前記ユニット住宅の一端から他方側の
    下階住宅ユニットの前記ユニット住宅の他端にわたる長
    さとされかつ前記各下階住宅ユニットの側縁と一致し、
    の通し梁で前記複数の下階住宅ユニット同士を補強連
    結するとともに、この通し梁の上面であって、前記一端
    または他端のいずれか一方から所定寸法後退した位置
    、前記一端または他端のいずれか他方との間の任意の
    位置に前記上階住宅ユニットを載置したことを特徴とす
    るユニット住宅。
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JP2001207681A (ja) * 2000-01-24 2001-08-03 Takenaka Komuten Co Ltd プレキャストコンクリート部材による免震構造物
DE102006001977B3 (de) * 2006-01-13 2007-05-10 Avl Deutschland Gmbh Modularer Prüfstand

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JPS5953421A (ja) * 1983-02-15 1984-03-28 Ajinomoto Co Inc コレステロ−ル低下または上昇抑制剤

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