JP2655673B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2655673B2
JP2655673B2 JP63082029A JP8202988A JP2655673B2 JP 2655673 B2 JP2655673 B2 JP 2655673B2 JP 63082029 A JP63082029 A JP 63082029A JP 8202988 A JP8202988 A JP 8202988A JP 2655673 B2 JP2655673 B2 JP 2655673B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はスイッチング電源手段を2段直列接続して構
成される電源装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、インバータやコンバータ、チョッパー等のスイ
ッチング電源手段が広く用いられている。これらのスイ
ッチング電源手段は、1つ以上のスイッチング素子(例
えば、バイポーラトランジスタや電界効果トランジス
タ、サイリスタ等)と、周辺の受動部品(例えば、コン
デンサやインダクタンス素子、ダイオード等)を組み合
わせ、スイッチング素子を高速で開閉せしめることによ
り、入出力間の電力変換を行う手段である。電力変換の
種類としては、例えば、直流高電圧を直流低電圧に変換
したり、直流電力を数十kHzの交流電力に変換する等の
種類があり、前者は商用交流電源の整流出力から数V〜
数十Vの直流電源を効率良く得るために、後者は放電灯
を高周波点灯するような用途に利用されている。
ところで、商用交流電源を入力する場合、一般には整
流素子で脈流を作り、直接大容量のコンデンサにて平滑
して直流電圧を生成し、スイッチング電源手段に入力す
る。この場合、商用交流電源の入力力率は低くなり、入
力電源が多くなるために配線容量を大きくする必要があ
り、また、入力電流の高周波成分が覆いため、電源電圧
に歪みを生じ、同じ電源配線に接続された他の機器に悪
影響を及ぼす等の不都合がある。そこで、商用交流電源
を整流した後、大容量のコンデンサを介さずに、一度別
のスイッチング電源手段を用いて安定な直流電圧を生成
する方式がある。第17図はその方式を用いた従来例の回
路図である。
従来例1 以下、第17図の回路の構成について説明する。
商用交流電源Vsには全波整流器DB1の交流入力端が接
続されている。全波整流器DB1の直流出力端には、極性
反転型チョッパー回路が接続されている。極性反転型チ
ョッパー回路は、全波整流器DB1の直流出力端に、イン
ダクタンス素子L1とトランジスタQ1の直列回路を接続
し、インダクタンス素子L1の両端に、ダイオードD1を介
して平滑用のコンデンサC0を並列に接続した構成になっ
ている。このコンデンサC0の両端が、極性反転型チョッ
パー回路の出力端となる。極性反転型チョッパー回路の
出力端には、直列共振型インバータ回路が接続されてい
る。
このインバータ回路は、直列に接続されたスイッチン
グ用のトランジスタQ2,Q3を備え、このトランジスタQ2,
Q3の直列回路に入力直流電圧が印加される。一方のトラ
ンジスタQ2と並列に、カップリング用のコンデンサC1
負荷Z、インダクタンス素子L2の直列回路が接続されて
いる。負荷Zの両端には、共振用のコンデンサC2が並列
に接続されている。なお、トランジスタQ2,Q3には、ダ
イオードD2,D3が逆並列に接続されているが、これらの
ダイオードD2,D3は必ずしも必要ではない。
トランジスタQ1,Q2,Q3のベース・エミッタ間には、そ
れぞれパルストランスPT1,PT2,PT3の2次巻線がバイア
ス抵抗R1,R2,R3を介して接続されている。パルストラン
スPT1の1次巻線は、トランジスタQ4を介して直流電源E
2に接続されており、パルストランスPT2,PT3の1次巻線
は、トランジスタQ5,Q6を介して直流電源E3に接続され
ている。トランジスタQ4のベースには、バイアス抵抗R4
を介してフリップフロップFFの出力Qが接続されてい
る。フリップフロップFFのリセット入力Rには、コンパ
レータCP1の出力が接続されている。コンパレータCP1
負入力端子には基準電圧E1が印加されている。コンデン
サC0の両端には、高インピーダンスの抵抗R7,R8の直列
回路によりなる分圧回路が接続されている。抵抗R7,R8
の接続点の電圧はコンパレータCP1の正入力端子に印加
されている。フリップフロップFFのクロック入力CLに
は、発振器OSCから出力されるクロック信号が入力され
ている。発振器OSCから出力されるクロック信号は、バ
イアス抵抗R6を介してトランジスタQ6のベースに供給さ
れると共に、NOT回路G1にて反転され、バイアス抵抗R5
を介してトランジスタQ5のベースに供給されている。
このように、チョッパー回路とインバータ回路とを組
み合わせて使用することにより、入力力率は高くなり、
入力電流の高周波成分も少なくなるものである。
以下、この従来例の動作について説明する。商用交流
電源Vsが投入されると、商用交流電源Vsの交流電圧が全
波整流器DBにより全波整流され、全波整流器DBの直流出
力端子には脈流電圧が発生する。まず、極性反転型チョ
ッパー回路の動作について説明する。トランジスタQ1
オン状態のとき、全波整流器DBからの直流電流はトラン
ジスタQ1を介してインダクタンス素子L1に流れ、インダ
クタンス素子L1にエネルギーが蓄えられる。次に、トラ
ンジスタQ1がオフ状態になると、全波整流器DBからの電
流はインダクタンス素子L1は流入しなくなり、インダク
タンス素子L1は電流の連続性を維持するために、その両
端に電圧を発生し、ダイオードD1を介してインバータ回
路及びコンデンサC0に電流を流す。以下、同様にして、
トランジスタQ1をスイッチングすることにより、全波整
流器DBの出力電圧とは逆極性の電圧をインバータ回路及
びコンデンサC0に供給する。
次に、直列共振型インバータ回路の動作について説明
する。トランジスタQ2,Q3のベース・エミッタ間には、
トランジスタQ2,Q3を交互にオン、オフさせるような制
御信号が夫々入力されている。トランジスタQ2がオフ状
態で、トランジスタQ3がオン状態の場合には、インバー
タ回路の入力端よりコンデンサC1とインダクタンス素子
L2及びトランジスタQ3のコレクタ・エミッタ間を介し
て、負荷ZとコンデンサC2の並列回路に電流が流れる。
このとき、コンデンサC1は充電される。次に、トランジ
スタQ2がオン状態で、トランジスタQ3がオフ状態の場合
には、コンデンサC1からトラジスタQ2のコレクタ・エミ
ッタ間とインダクタンス素子L2を介して負荷Zとコンデ
ンサC2の並列回路に電流が流れる。以下、同じ動作を繰
り返し、インダクタンス素子L2とコンデンサC2の直列共
振回路には高周波電流が流れ、コンデンサC2の両端には
共振作用により高電圧が発生し、負荷Zに印加される。
次に、上述のチョッパー回路及びインバータ回路のト
ランジスタQ1,Q2,Q3を制御するための制御回路の動作に
ついて説明する。発振器OSCはデューティファクターが5
0%の矩形波信号を発振する。第18図は発振器OSCの出力
と、チョッパー回路の出力電流Ic、インバータ回路の入
力電流Id、及びコンデンサC0のリップル電流Irの各波形
を示している。
発振器OSCの出力が“High"レベルになると、フリップ
フロップFFがセットされ、その出力Qが“High"レベル
となり、トランジスタQ4がオンされて、直流電源E2によ
りパルストランスPT1が励磁され、トランジスタQ1がオ
ンされる。同時にトランジスタQ6がオンされ、直流電源
E3によりパルストランスPT3が励磁され、トランジスタQ
3がオンされて、電流Idが流れる。コンデンサC0の両端
電圧は抵抗R7,R8で分圧されて検出される。その検出電
圧と基準電圧とE1とをコンパレータCP1で比較する。検
出電圧が基準電圧E1よりも高くなると、コンパレータCP
1の出力が“High"レベルとなり、フリップフロップFFが
リセットされ、その出力Qが“Low"レベルとなり、トラ
ンジスタQ4がオフされて、トランジスタQ1もオフされ、
インダクタンス素子L1の蓄積エネルギーにより電流Icが
流れる。
発振器OSCの出力が“Low"レベルになると、トランジ
スタQ6がオフされて、トランジスタQ3もオフされ、電流
Idが流れなくなる。同時にNOT回路G1の出力が“High"レ
ベルとなり、トランジスタQ5がオンされ、直流電源E3
よりパルストランスPT3が励磁され、トランジスタQ2
オンされる。
チョッパー回路における出力電圧安定化のためのコン
デンサC0としては電解コンデンサを用いるが、この従来
例ではリップル電流Irの実効値が大きく、電解コンデン
サの容量を大きくしなければならないので装置の小形化
が困難であり、また電解コンデンサに多くのリップル電
流が流れるので信頼性が低い。
従来例2 スイッチング電源手段の配置例としては、従来例1の
ようにチョッパー回路を前段に、インバータ回路を後段
に配置するばかりでなく、インバータ回路を前段に、チ
ョッパー回路を後段に配置する場合もある。第21図はプ
ッシュプル型のインバータ回路を前段に配置し、降圧型
のチョッパー回路を後段に配置した従来例の回路図であ
る。
以下、第21図の回路構成について説明する。商用交流
電源Vsは全波整流器DB1の交流入力端に接続されてい
る。全波整流器DB1の正出力端子は、インダクタンス素
子L4を介して発振トランスT1の1次巻線N1の中間タップ
に接続されている。発振トランスT1の1次巻線N1の両端
は、夫々トランジスタQ7,Q8のコレクタ・エミッタ間を
介して全波整流器DB1の負出力端子に接続されている。
発振トランスT1の1次巻線N1の両端には、共振用のコン
デンサC4が並列接続されている。トランジスタQ7,Q8
夫々のベースは、発振トランスT1の帰還巻線N3の両端に
夫々接続されている。発振トランスT1の2次巻線N2
は、全波整流器DB2の交流入力端が接続され、全波整流
器DB2の直流出力端には平滑用のコンデンサC0が接続さ
れている。
コンデンサC0の両端に、トランジスタQ1のコレクタ・
エミッタ間を介して、限流用のインダクタンス素子L5
負荷Z及び電流検出用の抵抗Rsの直列回路が接続されて
おり、この直列回路には、フライホイール通電用のダイ
オードD5が並列接続されている。負荷Zの両端には、平
滑用のコンデンサC5が並列接続されている。トランジス
タQ1のベース・エミッタ間に、パルストランスPT1の2
次巻線がバイアス抵抗R1を介して接続されている。パル
ストランスPT1の1次巻線には、トランジスタQ4を介し
て直流電源E2が接続されている。トランジスタQ4のベー
スにはバイアス抵抗R4を介してフリップフロップFFの出
力Qが接続されている。発振トランスT1の補助巻線N4
は、全波整流器DB3の交流入力端が接続されている。全
波整流器DB3の正出力端子には、ゼロクロス点検出用の
コンパレータCP2の負入力端子が接続され、全波整流器D
B3の負出力端子には、前記コンパレータCP2の正入力端
子が接続されている。コンパレータCP2の出力は、フリ
ップフロップFFのクロック入力CLに接続されている。フ
リップフロップFFのリセット入力RにはコンパレータCP
1の出力が接続されている。コンパレータCP1の負入力端
子には基準電圧E1が印加されている。コンパレータCP1
の正入力端子には、電流検出用の抵抗Rsの検出電圧が印
加されている。
以下、第21図回路の動作について説明する。まず、プ
ッシュプル型のインバータ回路の動作について説明す
る。商用交流電源Vsが投入されると、トランジスタQ7
はQ8のいずれかが先にオン状態となる。今、仮にトラン
ジスタQ7がトランジスタQ8よりも先にオン状態になった
とすると、インダクタンス素子L4を流れる電流は発振ト
ランスT1の1次巻線N1の中間タップを通り、トランジス
タQ7のコレクタ・エミッタ間に流れる。発振トランスT1
の1次巻線N1に電流が流れたことにより、トランジスタ
Q7には順バイアスを、トランジスタQ8には逆バイアスを
印加する向きに、発振トランスT1の帰還巻線N3には電圧
が誘起される。次に、コンデンサC4と発振トランスT1
1次巻線N1との共振作用により帰還巻線N3には今までと
逆方向の電圧が誘起され、この帰還巻線N3に誘起された
電圧により、トランジスタQ7は逆バイアスされ、トラン
ジスタQ8は順バイアスされた、トランジスタQ7はオフ状
態に、トランジスタQ8はオン状態にされる。以下、同じ
動作を繰り返して、発振トランスT1の2次巻線N2に高周
波電圧V2が誘起される。この高周波電圧V2は全波整流器
DB2にて全波整流され、平滑用のコンデンサC0にて平滑
されて、降圧型チョッパー回路の電源となる。
次に、降圧型チョッパー回路の動作について説明す
る。トランジスタQ1がオンすると、コンデンサC0からト
ランジスタQ1、インダクタンス素子L5を介して、負荷Z
に電流Idが流れる。トランジスタQ1がオフすると、フラ
イホイール電流通電用のダイオードD5を介してインダク
タンス素子L5の蓄積エネルギーが放出され、インダクタ
ンス素子L5から、負荷Z及びダイオードD5を介してイン
ダクタンス素子L5に戻る経路で電流が流れる。負荷Zに
流れる電流の高周波成分は、平滑用のコンデンサC5にバ
イパスされ、負荷Zには直流電力が供給される。
第22図は第21図回路の動作波形図である。この波形図
を参照しながら、第21図回路における制御回路と動作に
ついて説明する。発振トランスT1の補助巻線N4には、2
次巻線N2の出力電圧V2に比例した電圧が発生する。この
電圧を全波整流器DB3で全波整流する。その整流出力を
コンパレータCP2で零電圧検出することにより、2次巻
線N2の出力電圧V2のゼロクロス点に同期して、コンパレ
ータCP2は“High"レベルのパルスを出力する。このパル
スにより、フリップフロップFFはセットされ、出力Qが
“High"レベルとなり、トランジスタQ4がオンされ、直
流電源E2によりパルストランスPT1が励磁され、トラン
ジスタQ1がオンされて、上述の電流Idが流れるものであ
る。
インダクタンス素子L5に流れる電流Idを電流検出用の
抵抗Rsで検出し、コンパレータCP1により基準電圧E1
比較する。検出電圧が基準電圧E1に達すると、コンパレ
ータCP1の出力が“High"レベルとなり、フリップフロッ
プFFがリセットされ、その出力Qが“Low"レベルとな
り、トランジスタQ4がオフされ、トランジスタQ1もオフ
される。これによって、電流Idは0になる。なお、電流
Icは出力電圧V2と同位相の脈流波形となっている。
インバータ回路の出力電圧を安定化するためのコンデ
ンサC0としては電解コンデンサを用いるが、この従来例
ではリップル電流Irの実効値が大きく、電解コンデンサ
の容量を大きくしなければならないので、装置の小形化
が困難であり、また電解コンデンサに多くのリップル電
流が流れるので信頼性が低い。
従来例3 次に、太陽電池等の時々刻々と出力電圧が変動する電
源を入力する電源装置においても、2段構成のスイッチ
ング電源手段を用いると性能向上が図られる。つまり、
前段のスイッチング電源手段を用いて安定な直流電圧を
生成し、この直流電圧を後段のスイッチング電源手段の
入力とすることにより、電源装置の出力電圧が安定化さ
れる。第25図はこの方式による従来例の回路図である。
以下、第25図の回路構成について説明する。太陽電池
SBの出力端子は、トランジスタQ1とインダクタンス素子
L1を介してコンデンサC0に接続されている。インダクタ
ンス素子L1とコンデンサC0の直列回路には、フライホイ
ール電流通電用のダイオードD1が並列接続されている。
以上の回路により、降圧型チョッパー回路を構成してい
る。
コンデンサC0の両端には、トランジスタQ11,Q13の直
列回路とトランジスタQ12,Q14の直列回路が並列接続さ
れている。各トラジスタQ11〜Q14には、ダイオードD11
〜D14がそれぞれ逆並列接続されている。トランジスタQ
11,Q13の接続点とトランジスタQ12,Q14の接続点の間に
は、インダクタンス素子L2とコンデンサC2よりなる平滑
回路が接続されており、コンデンサC2の両端には負荷Z
として放電灯が接続されている。高周波発振器OSC1の出
力は、AND回路A1,A2の一方の入力に接続されている。低
周波発振器OSC2の出力は、トランジスタQ14のベース及
びAND回路A2の他方の入力に接続されると共に、NOT回路
G1を介してAND回路A1の他方の入力に接続され、NOT回路
G2を介してトランジスタQ13のベースに接続されてい
る。以上の回路によりブリッジ型チョッパー回路を構成
しており、負荷に矩形波電圧を供給するものである。
以下、この従来例の動作について説明する。前記の降
圧型チョッパー回路の動作については、上記の従来例2
において説明したので、重複する説明は省略し、後段の
ブリッジ型チョッパー回路の動作について説明する。発
振器OSC2はデューティファクター50%の矩形波信号を発
振し、その発振周波数は発振器OSC1の発振周波数よりも
充分に低い。
発振器OSC2の出力が“High"レベルのときに、トラン
ジスタQ14はオンする。このとき、NOT回路G1の出力が
“Low"レベルになるので、AND回路A1の出力は“Low"レ
ベルとなり、トランジスタQ6がオフして、トランジスタ
Q12はオフする。また、NOT回路G2の出力も“Low"レベル
になるので、トランジスタQ13もオフする。一方、AND回
路A2は発振器OSC1の矩形波信号を通過できる状態とな
り、トランジスタQ5が発振器OSC1の矩形波信号に同期し
てオン、オフし、トランジスタQ11が高周波でオン、オ
フされる。したがって、トランジスタQ11、インダクタ
ンス素子L2、コンデンサC2、ダイオードD13で降圧型チ
ョッパー回路が構成される。
発振器OSC2の出力が“Low"レベルのときには、トラン
ジスタQ14はオフする。このとき、NOT回路G1の出力が
“High"レベルになるので、AND回路A1は発振器OSC1の矩
形波信号を通過できる状態となり、トランジスタQ6が発
振器OSC1の矩形波信号に同期してオン、オフし、トラン
ジスタQ12が高周波でオン、オフされる。また、NOT回路
G2の出力も“High"レベルになるので、トランジスタQ13
がオンする。一方、AND回路A2の出力は“Low"レベルに
なるので、トランジスタQ5がオフして、トランジスタQ
11がオフする。したがって、トランジスタQ12、インダ
クタンス素子L2、コンデンサC2、ダイオードD14で降圧
型チョッパー回路が構成される。
以上の動作において、トランジスタQ11,Q12のスイッ
チングによる高周波成分は、コンデンサC2にバイパスさ
れるので、負荷Zには直流成分が供給されることにな
り、その極性が発振器OSC2の周期で交番することによ
り、負荷Zには矩形波電圧が印加されるものである。
発振器OSC1は前段の降圧型チョッパー回路の発振器と
して兼用されている。発振器OSC1の出力が“High"レベ
ルになると、フリップフロップFFセットされ、その出力
Qが“High"レベルとなり、トランジスタQ4がオンさ
れ、直流電源E2によりパルストランスPT1が励磁され、
トランジスタQ1がオンされる。コンデンサC0の両端電圧
は抵抗R7,R8で分圧されて検出される。この検出電圧と
基準電圧E1とをコンパーレータCP1で比較する。検出電
圧が基準電圧E1よりも高くなると、コンパレータCP1
出力が“High"レベルとなり、フリップフロップFFがリ
セットされ、その出力Qが“Low"レベルとなり、トラン
ジスタQ4がオフされてトランジスタQ1もオフされる。
第26図はこの従来例の動作波形図である。前段の降圧
型チョッパー回路における出力電圧を安定化するための
コンデンサC0としては電解コンデンサを用いるが、この
従来例ではリップル電流Irの実効値が大きく、電解コン
デンサの容量を大きくしなければならないので装置の小
形化が困難であり、また電解コンデンサに多くのリップ
ル電流が流れるので信頼性が低い。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、スイッチング電源手段を2段以上直列
に接続し、電源装置の性能向上を図ることが往々にして
行われる。この場合、全てのスイッチング電源手段は同
一の周波数で動作させるか、2倍あるいは1/2倍の周波
数で動作させるのが普通である。なぜなら、この条件に
合わないような個々に異なる周波数で動作させると、あ
るスイッチング素子を開閉動作により発生したノイズ
が、他のスイッチング電源手段の制御回路の誤動作を引
き起こし、各スイッチング電源手段の動作周波数の差、
つまりビート周波数に応じて上述の誤動作に強弱が発生
し、その強弱に応じて騒音が発生し、負荷Zが放電灯の
場合にはちらつき等の不都合を生じるからである。この
ような相互干渉を防止する意味で、上記の周波数条件が
用いられている。
さらに、隣合う2つのスイッチング電源手段の間に
は、直流電圧を安定化するためのコンデンサを必ず挿入
する。これにより、前段のスイッチング電源手段の出力
と後段のスイッチング電源手段の入力から見て、コンデ
ンサのインピーダンスが低くなるため、両スイッチング
電源手段の動作が相互に影響を与えず、したがって、各
々の入出力電流波形は個別の場合と何ら変わらなくなる
ものである。
ところで、このコンデンサとしては一般に容量の大き
いものが用いられ、装置の小形化の要請から電解コンデ
ンサを使用している。しかしながら、電解コンデンサは
信頼性が低く、特に高温状態に置かれた場合や自己発熱
が多い場合には、信頼性が著しく低下する。したがっ
て、一般に電解コンデンサの信頼性が電源装置全体の信
頼性を決定すると言っても過言ではない。ここで、もし
電解コンデンサの入出力電流の実効値であるリップル電
流Irを低減できれば、電解コンデンサの自己発熱が減少
し、信頼性が向上すると考えられる。また、小容量の電
解コンデンサ、あるいは同一容量の電解コンデンサでも
許容リップル電流値が小さい小型のものが使用でき、装
置の小形化が可能になると考えられる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、スイッチング電源手段を2段
以上直列接続した電源装置において、スイッチング電源
手段の間に設けられる平滑用の電解コンデンサのリップ
ル電流値を低減し、装置の信頼性を向上せしめると共
に、装置の小型化を達成することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、第
1図(a)に示すように、入力電源1と、入力電源1に
接続された第1のスイッチング電源手段2と、第1のス
イッチング電源手段2の出力端に接続された電解コンデ
ンサ5と、第1のスイッチング電源手段2の出力端子に
接続された第2のスイッチング電源手段3と、第2のス
イッチング電源手段3の出力端に接続された負荷4とを
備え、両スイッチング電源手段2,3は動作周波数が同一
又は一方が他方の2倍であり相互干渉を防止するように
同期運転され、第1のスイッチング電源手段2の出力電
流Icの波形と、第2のスイッチング電源手段3の入力電
流Idの波形とは周期が等しく、極大値を1つのみ有する
電源装置において、第1のスイッチング電源手段2の出
力電流Icの波形と第2のスイッチング電源手段3の入力
電流Idの波形の各々について、電流の最小値から電流が
増加し始める点を基点として、1周期の積分値の1/2の
積分値に達する点が略一致するように、入力電流Icの波
形及び出力電流Idの波形の少なくとも一方の位相をずら
す移相手段6,7を、前記電解コンデンサ5とスイッチン
グ電源手段2,3の間に挿入したことを特徴とするもので
ある。なお、移相手段6,7は少なくとも一方を設ければ
良く、また、スイッチング電源手段2,3の内部に含まれ
ていても良い。
第1図(b)は入出力電流の位相をずらすための他の
手段を示している。この例では、スイッチング電源手段
2,3のスイッチング時期をずらす遅延手段9,10を、基準
周波数発振手段8からスイッチング電源手段2,3におけ
るスイッチング素子への制御信号伝送経路に挿入したこ
とを特徴とするものである。なお、遅延手段9,10は少な
くとも一方を設ければ良く、また、スイッチング電源手
段2,3の内部に含まれていても良い。さらに、一方のス
イッチング電源手段を自励式とし、基準周波数発振手段
8を兼用させても良い。
また、第1図(a),(b)の各構成において、入力
電源1と負荷4の少なくとも一方の状態変化により出力
電流Ic又は入力電流Idの波形が変形しても、1周期の積
分値の1/2の積分値に達する点が略一致するように移相
量を変化させる移相量自動補正手段を、移相手段6,7又
は遅延手段9,10に設けても良い。
[作用] 以下、本発明の原理について説明する。まず、平滑用
の電解コンデンサ5の前段及び後段の各スイッチング電
源手段2,3の存在理由を損なうことなく、リップル電流I
rを低減する方法を見出だす必要がある。リップル電流I
rは、前段のスイッチング電源手段2の電力電流Icと、
後段のスイッチング電源手段3の入力電流Idの差であ
り、 Ir=Ic−Id と表せる。スイッチング電源手段2,3の間には、電解コ
ンデンサ5が存在するので、従来例の説明で述べたよう
に、スイッチング電源手段2の出力電流Icとスイッチン
グ電源手段3の入力電流Idが相互に影響されることはな
い。したがって、リップル電流Irは、電流IcとIdの幾何
学的な加算として表現される。ここで、電解コンデンサ
5に対して問題となるのは、リップル電流Irの波形その
ものの形状ではなく、リップル電流Irの実効値である。
そこで、次のごとき仮定〜の下において、リップ
ル電流Irの実効値が少なくなる条件を検討した。
電解コンデンサ5の前段のスイッチング電源手段2の
出力電流Icと、後段のスイッチング電源手段3の入力電
流Idの平均値は等しい。すなわち、電解コンデンサ5を
移動する電荷量は0であり、その電圧は一定である。
上記の入出力電流波形の周期は等しい。
上記の入出力電流波形の極大値は1つの値のみを有
する。
ただし、上記でノイズや寄生振動のごとき極値は除
く。
上記〜の仮定の下において、入出力電流波形の位
相関係を変化させると、リップル電流Irの実効値が変化
することが判明し、次の条件でリップル電流Irの実効値
が最小化できることを発見した。
i)入出力電流波形共に最小値より電流が増加し始める
点を基点とし、 ii)各々の電流波形の1周期の積分値の1/2の積分値に
達する点(つまり面積2等分点)が略一致するように、
入出力電流波形における上記i)の基点間に位相差設け
る。
すなわち、極力上記のような位相関係になるような移
相手段6,7又は遅延手段9,10を追加すれば、電解コンデ
ンサ5に流れるリップル電流Irの実効値は低下し、電源
装置の信頼性を向上せしめることができ、小型化が達成
できるものである。
以下、入出力電流波形の位相関係を変化させた場合の
リップル電流Irの実効値の変化を検討した結果を例示す
る。
第19図(a),(b)は従来例1におけるコンデンサ
C0の充電電流Icと放電電流Idの波形図である。充電電流
Icは、休止区間のある単調減少の鋸歯状波形であり、基
点tcoより面積2等分点tccまでの時間は、 となる。放電電流Idは、正弦波の半波波形であり、基点
tdoより面積2等分点tdcまでの時間は、 tdc−tdo=T/4 となる。計算によれば、Kc=0.5のとき、面積2等分点t
cc,tdcを一致させるためには、tdo−tco≒−0.104T又は
0.896Tとすれば良いことが判った。第20図はKc=0.5の
ときに基点tco,tdoの位相関係を変化させた場合のリッ
プル電流Irの実効値の変化を測定した結果を相対値で示
したものである。同図から明らかなように、リップル電
流Irの実効値が最低値となる位相関係は、面積2等分点
tcc,tdcが一致する位相関係の計算結果を一致する。
第23図(a),(d)は従来例2におけるコンデンサ
C0の充電電流Icと放電電流Idの波形図である。充電電流
Icは、正弦波の脈流波形であり、基点tcoより面積2等
分点tccまでの時間は、 tcc−tco=T/2 となる。放電電流Idは、休止区間のある単調増加の鋸歯
状波形であり、基点tdoより面積2等分点tdcまでの時間
は、 となる。計算によれば、Kd=0.3のとき、面積2等分点t
cc,tdcを一致させるためには、tdo−tco≒0.288とすれ
ば良いことが判った。第24図はKd=0.3のときに基点tc
o,tdoの位相関係を変化させた場合のリップル電流Irの
実効値の変化を測定した結果を相対値で示したものであ
る。同図から明らかなように、リップル電流Irの実効値
が最低値となる位相関係は、面積2等分点tcc,tdcが一
致する位相関係の計算結果と一致する。
第27図(a),(b)は従来例3におけるコンデンサ
C0の充電電流Icと放電電流Idの波形図である。充電電流
Icは、三角波波形であり、基点tcoより面積2等分点tcc
までの時間は、 tcc−tco=〔1−{(1−Kc)/2}1/2〕・T となる。放電電流Idは、休止区間のある単調増加の鋸歯
状波形であり、基点tdoより面積2等分点tdcまでの時間
は、 となる。計算によれば、Kc=0.7、Kd=0.3のとき、面積
2等分点tcc,tdcを一致させるためには、tdo−tco≒0.3
8とすれば良いことが判った。第28図はKc=0.7、Kd=0.
3のときに基点tco,tdoの位相関係を変化させた場合のリ
ップル電流Irの実効値の変化を測定した結果を相対値で
示したものである。同図から明らかなように、リップル
電流Irの実効値が最低値となる位相関係は、面積2等分
点tcc,tdcが一致する位相関係の計算結果と一致する。
[実施例1] 第2図は本発明の第1実施例の回路図であり、第3図
はその動作波形図である。本実施例は、従来例1と同様
に、極性反転型チョッパー回路と直列共振型インバータ
回路の組み合わせであり、動作も従来例1と基本的には
同じである。ただし、本実施例では、コンデンサC0から
直列共振型インバータ回路への入力経路に、インダクタ
ンス素子L3とコンデンサC3による位相回路が挿入されて
いる。インダクタンス素子L3及びコンデンサC3の定数を
適当に選べば、トランジスタQ3がオンしても電流Idは遅
れ位相となるが、直列共振型インバータ回路の入力側に
はコンデンサC3が存在するため、従来例と同一の動作を
行う。このコンデンサC3はコンデンサC0に比して相当小
容量のもので良く、電解コンデンサである必要はない。
このようにすれば、第3図の動作波形図に示すよう
に、電流Ic,Idの位相関係を、面積2等分点が一致する
方向へずらせることができるので、リップル電流Irの実
効値が低下する。したがって、電源装置の信頼性を向上
させることができると共に、小型化が達成できるもので
ある。
[実施例2] 第4図は本発明の第2実施例の回路図であり、第5図
はその動作波形図である。本実施例は、従来例2と同様
に、プッシュプル型インバータ回路と降圧型チョッパー
回路の組み合わせであり、動作も従来例2と基本的には
同じである。ただし、本実施例では、プッシュプル型イ
ンバータ回路における発振トランスT1の2次巻線N2と全
波整流器DB2の間に移相用のコンデンサC3を挿入してい
る。発振トランスT1の出力電圧V2は交流電圧であり、こ
れと全波整流器DB2以降の回路との間にコンデンサC3
りなる容量性成分を介在させたことにより、コンデンサ
C3を流れる電流は出力電圧V2に対して進相となる。一
方、トランジスタQ1,Q2,Q3の動作タイミングの関係は、
従来例2と変わらないので、第5図の動作波形図に示す
ように、電流Ic,Idの位相関係を、面積2等分点が一致
する方向へずらせることができる。したがって、リップ
ル電流Irの実効値を低下させることができ、電源装置の
信頼性を向上させることができると共に、小型化が達成
できるものである。
なお、本実施例では、コンデンサC3を用いて電流Icの
位相を進めたが、電流Icの位相を遅らせる方が良いなら
ば、コンデンサC3の代わりにインダクタンス素子を挿入
すれば良い。そのとき、インダクタンス素子を別設しな
くても、発振トランスT1として磁気漏洩型トランスを使
用し、そのリーケージインダクタンスを移相手段として
用いても良い。
[実施例3] 第6図は本発明の第3実施例の回路図であり、第7図
はその動作波形図である。本実施例は、従来例1と同様
に、極性反転型チョッパー回路と直列共振型インバータ
回路の組み合わせであり、動作も従来例1と基本的には
同じである。ただし、本実施例では、発振器OSCの発振
出力と抵抗R6と及びNOT回路G1への信号伝達経路の途中
に遅延手段DLYを挿入し、トランジスタQ1がオンされる
タイミングとトランジスタQ3がオンされるタイミングを
ずらしている。このずれの量を適切に選べば、第7図の
動作波形図に示すように、電流Ic,Idの位相関係を、面
積2等分点が一致する方向へずらすことができるので、
リップル電流Irの実効値が低下する。したがって、電源
装置の信頼性を向上させることができると共に、小型化
が達成できるものである。
[実施例4] 第8図は本発明の第4実施例の回路図であり、第9図
はその動作波形図である。本実施例は、従来例2と同様
に、プッシュプル型インバータ回路と降圧型チョッパー
回路の組み合わせであり、動作も従来例2と基本的には
同じである。ただし、本実施例では、発振トランスT1
補助巻線N4と全波整流器DB3の間にインダクタンス素子L
6を挿入し、全波整流器DB3の出力端子間に抵抗R4を接続
しており、抵抗R4の両端電圧波形が発振トランスT1の出
力巻線N2に得られる出力電圧V2の波形に対して遅相とな
るようにしたものである。したがって、本実施例にあっ
ては、ゼロクロス検出用のコンパレータCP2の出力が“H
igh"レベルとなるタイミングは、従来例2の場合よりも
遅れるため、トランジスタQ1はトランジスタQ7又はQ8
オンされるタイミングよりも少し遅れてオンされる。結
果的に、電流Ic,Idの位相関係がずれるので、インダク
タンス素子L6の値を適切に選べば、第9図の動作波形図
に示すように、電流Ic,Idの位相関係を、面積2等分点
が一致する方向へずらせることができる。したがって、
リップル電流Irの実効値を低下させることができ、電源
装置の信頼性を向上させることができると共に、小型化
が達成できるものである。
[実施例5] 第10図は本発明の第5実施例の回路図であり、第11図
はその動作波形図である。本実施例にあっては商用交流
電源Vsを全波整流器DB1にて全波整流にし、これをトラ
ンジスタQ1、インダクタンス素子L1、ダイオードD1より
なる極性反転型チョッパー回路でスイッチングすること
により、コンデンサC0に直流電圧V0を供給すると共に、
商用交流電源Vsからの入力電流を正弦波に略一致させて
入力力率の向上と、入力電流歪みの低減を達成するもの
である。このコンデンサC0の電圧V0より、トランジスタ
Q11〜Q14、ダイオードD11〜D14、インダクタンス素子
L2、コンデンサC2よりなるブリッジ型チョッパー回路に
電力供給し、負荷Zに低周波の矩形波電圧を供給してい
る。このブリッジ型チョッパー回路は、負荷Zが例えば
高圧放電灯のような場合に、いわゆる音響的共鳴現象や
カタホリシス等の不都合を生じることがなくなり、点灯
装置の小型軽量化・高性能化が可能になるものである。
極性反転型のチョッパー回路及びブリッジ型チョッパー
回路の構成及び動作については、従来例1及び従来例3
の説明において前述しているので、重複する説明は省略
し、以下、制御回路の構成について説明する。
制御回路は高周波信号を発生する発振器OSC1と、低周
波信号を発生する発振器OSC2を備える。発振器OSC1の発
生する高周波信号は、“High"レベルの期間が“Low"レ
ベルの期間に比べて短いパルス信号であり、発振器OSC2
の発生する低周波信号は、“Low"レベルの期間が“Hig
h"レベルの期間に比べて短いパルス信号である。前者の
高周波信号は、極性反転型チョッパー回路のトランジス
タQ1及びブリッジ型チョッパー回路のトランジスタQ11,
Q12のスイッチング周波数を決定し、後者の低周波信号
は、ブリッジ型チョッパー回路のトランジスタQ13,Q14
のスイッチング周波数を決定する。また、後者の低周波
信号において、“Low"レベルの期間はブリッジ型チョッ
パー回路におけるトランジスタQ11〜Q14のデッドオフタ
イムとなっている。
発振器OSC1の出力は、フリップフロップFF1のクロッ
ク入力Cに接続されている。フリップフロップFF1の出
力Qは、パルストランスPT1の1次巻線に接続されてい
る。フリップフロップFF1のリセット入力Rには、コン
パレータCP1の出力が接続されている。抵抗R7,R8よりな
る分圧回路にて得られた検出電圧は、コンパレータCP1
の負入力端子に印加されている。コンパレータCP1の正
入力端子には、ランプ電圧発生器RAMPの出力が印加され
ている。ランプ電圧発生器RAMPのトリガ入力には、発振
器OSC1の出力が接続されている。フリップフロップFF1
の出力は、フリップフロップFF2のクロック入力Cに
接続されている。フリップフロップFF2のセット入力S
は接地されており、データ入力Dは制御電源電圧レベル
にプルアップされている。フリップフロップFF2のリセ
ット入力Rには、コンパレータCP3の出力が接続されて
いる。コンパレータCP3の負入力端子には、基準電圧Er
が印加されている。コンパレータCP3の正入力端子に
は、電流検出抵抗Rsの検出電圧が印加されている。フリ
ップフロップFF2の出力Qは、AND回路A11,A12の一方の
入力に接続されている。AND回路A11,A12の他方の入力に
は、AND回路A14,A13の出力がそれぞれ接続されている。
AND回路A13,A14の出力は、バイアス抵抗R13,R14を介し
てトランジスタQ13,Q14のベースにもそれぞれ接続され
ている。フリップフロップFF3のクロック入力Cには、
発振器OSC2の出力が接続されている。発振器OSC2の出力
は、AND回路A13,A14の一方の入力にも接続されている。
AND回路A13,A14の他方の入力には、フリップフロップFF
3の出力Q,が接続されている。フリップフロップFF3
出力はデータ入力Dに接続されており、分周回路を構
成している。
本実施例のように、休止区間のある波形同士では、面
積2等分点が各波形の非休止区間にあるので、電流波形
の非休止区間を常に重ね合わせると、面積2等分点を略
一致することになる。そこで、本実施例にあっては、極
性反転型チョッパー回路におけるトランジスタQ1がオフ
すると同時に、低周波交番型降圧チョッパー回路におけ
るトランジスタQ11又はQ12をオンさせることにより、平
滑用のコンデンサC0への充放電電流ID,ILを重ね合わせ
てリップル電流Irの低減を行うものである。
第11図は本実施例の動作波形図である。発振器OSC1
出力が“High"レベルになると、フリップフロップFF1
トリガされ、その出力Qが“High"レベルとなり、パル
ストランスPT1が励磁されてトランジスタQ1がオンされ
て、商用交流電源Vsより全波整流器DB1を介してインダ
クタンス素子L1に電流が流れ、インダクタンス素子L1
エネルギーが蓄積されて行く。発振器OSC1の出力が“Lo
w"レベルに立ち下がると、ランプ電圧発生器RAMPがトリ
ガされて、ランプ電圧(直線的増加電圧)を発生する。
このランプ電圧はコンパレータCP1に入力され、コンデ
ンサC0の両端電圧V0を抵抗R7,R8で分圧した検出電圧と
比較される。ランプ電圧発生器RAMPから出力されるラン
プ電圧が前記検出電圧よりも高くなると、コンパレータ
CP1の出力が“High"レベルとなり、フリップフロップFF
1がリセットされ、その出力Qは“Low"レベルとなる。
このため、トランジスタQ1がオフし、インダクタンス素
子L1はダイオードD1を介してコンデンサC0に蓄積エネル
ギーを放出する。また、フリップフロップFF1の出力Q
が“Low"レベルに立ち下がると、その出力は“High"
レベルに立ち上がり、フリップフロップFF2がトリさ
れ、その出力Qが“High"レベルとなる。このとき、AND
回路A11,A12で選択されたトランジスタQ11又はQ12がオ
ンされる。このため、コンデンサC0よりインダクタンス
素子L2を介して、コンデンサC2と負荷Zに電流が流れ
る。この電流を電流検出用の抵抗Rsで検出し、コンパレ
ータCP3にて基準電圧Erと比較する。検出電圧が基準電
圧Erを越えると、コンパレータCP3の出力が“High"レベ
ルとなり、フリップフロップFF2がリセットされ、その
出力Qが“Low"レベルとなり、オンされていたトランジ
スタQ1又はQ2がオフする。
なお、トランジスタQ13とQ14は発振器OSC2の出力に応
じて低周波で交互にオン、オフされる。そして、トラン
ジスタQ13がオンされているときには、AND回路A12によ
り選択されたトランジスタQ12が高周波でスイッチング
され、トランジスタQ14がオンされているときには、AND
回路A11により選択されたトランジスタQ11が高周波でス
イッチングされるものである。トランジスタQ13,Q14
びAND回路A12,A11は、それぞれAND回路A13,A14の出力に
て制御されるものであり、AND回路A13,A14は発振器OSC2
の出力をフリップフロップFF3で分周した信号により制
御される。フリップフロップFF3は、発振器OSC2の出力
が“High"レベルが立ち上がったときにトリガされ、デ
ータ入力Dの内容を出力Qにラッチする。今、フリップ
フロップFF3の出力Qが“High"レベル、出力が“Low"
レベルのときに、発振器OSC2の出力が“High"レベルに
立ち上がると、データ入力Dの内容が出力Qにラッチさ
れて、出力Qが“Low"レベル、出力が“High"レベル
となる。次に、この状態で発振器OSC2の出力が再度“Hi
gh"レベルに立ち上がると、データ入力Dの内容が出力
Qにラッチされて、出力Qが“High"レベル、出力が
“Low"レベルとなる。以下、同じ動作を繰り返し、フリ
ップフロップFF3の出力Qと出力は、発振器OSC2の出
力が“High"レベルに立ち上がる度に反転する。このフ
リップフロップFF3の出力Qと発振器OSC2の出力が共に
“High"レベルであるときに、AND回路A13の出力が“Hig
h"レベルとなり、フリップフロップFF3の出力と発振
器OSC2の出力が共に“High"レベルであるときに、AND回
路A14の出力が“High"レベルとなる。したがって、AND
回路A13,A14の出力は、発振器OSC2の出力が“Low"レベ
ルである期間をデッドオフタイムとして、発振器OSC2
出力が“High"レベルである期間に交互に“High"レベル
となる。
本実施例は平滑用のコンデンサC0への充電電流IDが、
インダクタンス素子L1のエネルギー放出時の電流波形の
ごとく、ある値から時間の経過と共に減少し、その電流
が0になると充電を終了し、他方、コンデンサC0からの
放電電流ILは逆に時間と共に増加し、ある値に達すると
0になり、放電を終了するものである。したがって、コ
ンデンサC0の充電電流IDが流れ始めるタイミングと放電
電流ILが流れ始めるタイミングとを一致させれば、リッ
プル電流Ir(=ID−IL)の実効値を低減させることがで
きるものであり、入力電源又は負荷に変動があっても、
上述の面積2等分点を常に一致させる方向に制御するこ
とができるものである。
なお、コンデンサC0への充電を行う前段のスイッチン
グ電源手段としては、実施例として例示した極性反転型
チョッパー回路に限らず、昇圧型チョッパー回路やリン
ギングチョーク型のコンバータ回路等を用いることもで
きる。また、コンデンサC0からの放電を行う後段のスイ
ッチング電源手段としては、実施例として例示したブリ
ッジ型チョッパー回路に限らず、降圧型・極性反転型チ
ョッパー回路、その他のチョッパー回路を組み合わせた
回路等を用いることもできる。
[実施例6] 第12図は本発明の第6実施例の回路図であり、第13図
はその動作波形図である。本実施例は太陽電池SBのごと
く、出力電圧の変動が著しい入力電源を一度降圧型チョ
ッパー回路で安定な直流電圧に変換し、これを昇圧型チ
ョッパー回路で負荷Zに応じた電圧に変換して供給する
電源装置である。
以下、主回路の構成について説明する。太陽電池SBの
出力端子は、トランジスタQ0とインダクタンス素子L0
介してコンデンサC0に接続されている。インダクタンス
素子L0とコンデンサC0の直列回路には、フライホイール
電流通電用のダイオードD0が並列接続されている。以上
の回路により、降圧型チョッパー回路を構成している。
コンデンサC0の両端には、トランジスタQ1を介して、イ
ンダクタンス素子L1が接続されている。トランジスタQ1
の両端には、ダイオードD1を介して負荷Zと平滑用のコ
ンデンサC1の並列回路が接続されている。以上の回路に
より、昇圧型チョッパー回路を構成している。
以下、主回路の動作について説明する。
まず、降圧型チョッパー回路の動作については、従来
例2の説明で述べた通りであり、トランジスタQ0がオン
すると、太陽電池SBからトランジスタQ0、インダクタン
ス素子L0を介して、コンデンサC0に電流Icが流れる。ト
ランジスタQ0がオフすると、フライホイール電流通電用
のダイオードD0を介してインダクタンス素子L0の蓄積エ
ネルギーが放出され、インダクタンス素子L0から、コン
デンサC0及びダイオードD0を介してインダクタンス素子
L0に戻る経路で電流が流れる。このようにして、コンデ
ンサC0には太陽電池SBの出力電圧を降圧した直流電圧が
得られるものである。
次に、昇圧チョッパー回路の動作について説明する。
トランジスタQ1がオン状態のとき、コンデンサC0からの
電流IdはトランジスタQ1を介してインダクタンス素子L1
に流れ、インダクタンス素子L1にエネルギーが蓄えられ
る。次に、トランジスタQ1がオフ状態になると、インダ
クタンス素子L1はその両端に電圧を発生し、コンデンサ
C0の電圧にインダクタンス素子L1の両端電圧を加えた電
圧が、ダイオードD1を介して負荷Z及び平滑用のコンデ
ンサC1の並列回路に印加される。負荷Zに印加される電
圧の高周波成分は、平滑用のコンデンサC1にバイパスさ
れ、負荷Zには直流電圧が供給される。以下、同様にし
て、トランジスタQ1をスイッチングすることにより、コ
ンデンサC0の電圧よりも高い電圧を負荷Zに供給するも
のである。
次に、上記の主回路を制御するための制御回路の構成
について説明する。コンデンサC0には、高インピーダン
スの抵抗R7,R8の直列回路よりなる分圧回路が接続され
ている。この分圧回路による検出電圧Vd1は、演算増幅
器AP1の正入力端子に印加されている。演算増幅器AP1
出力端子は負入力端子に接続され、インピーダンス変換
器を構成している。これによって、検出電圧Vd1が低イ
ンピーダンス化されて、検出電圧VA1が得られる。検出
電圧VA1は演算増幅器AP3にて反転増幅され、検出電圧V
A3が得られる。演算増幅器AP3は帰還抵抗R21と入力抵抗
R22を接続され、基準電圧Vr1と検出電圧VA1の差分を
(−R21/R22)倍した検出電圧VA3を発生する。この検出
電圧VA3は、コンパレータCP13の正入力端子に印加され
ると共に、入力抵抗R25を介して減算器SUにおける演算
増幅器の正入力端子に接続されている。
また、コンデンサC1には、高インピーダンスの抵抗R
17,R18の直列回路よりなる分圧回路が接続されている。
この分圧回路による検出電圧Vd2は、演算増幅器AP2の正
入力端子に印加されている。演算増幅器AP2の出力端子
は負入力端子に接続され、インピーダンス変換器を構成
している。これによって、検出電圧Vd2が低インピーダ
ンス化されて、検出電圧VA2が得られる。検出電圧VA2
演算増幅器AP4にて反転増幅され、検出電圧VA4が得られ
る。演算増幅器AP4は帰還抵抗R23と入力抵抗R24を接続
され、基準電圧Vr2と検出電圧VA2の差分を(−R23/
R24)倍した検出電圧VA4を発生する。この検出電圧VA4
は、コンパレータCP14の正入力端子に印加されると共
に、入力抵抗R26を介して減算器SUにおける演算増幅器
の負入力端子に接続されている。この演算増幅器の出力
端子は、帰還抵抗R27を介して負入力端子に接続されて
いる。
減算器SUの出力電圧VSUはコンパレータCP12の負入力
端子に印加されている。コンパレータCP12の正入力端子
には、基準ランプ電圧発生器RRから出力される基準ラン
プ電圧VRRが印加されている。この基準ランプ電圧VRR
正負に振られるランプ電圧である。コンパレータCP12
出力VC2はランプ電圧発生器RAMP2のトリガ入力とされて
いる。ランプ電圧発生器RAMP2から出力されるランプ電
圧VR2は、コンパレータCP14の負入力端子に印加されて
いる。コンパレータCP14の出力VC4は、端子Bとバイア
ス抵抗R1を介してトランジスタQ1のベースに接続されて
いる。
コンパレータCP11の正入力端子には、基準ランプ電圧
発生器RRから出力される基準ランプ電圧VRRが印加され
ており、負入力端子は接地されている。コンパレータCP
11の出力VC1はランプ電圧発生器RAMP1のトリガ入力とさ
れている。ランプ電圧発生器RAMP1から出力されるラン
プ電圧VR1は、コンパレータCP13の負入力端子に印加さ
れている。コンパレータCP13の出力VC3は、端子Aとパ
ルストランスPT1を介してトランジスタQ0の制御信号と
されている。
以下、制御回路の動作について説明する。コンデンサ
C0の電圧は、抵抗R7,R8と演算増幅器AP1,AP3により電圧
VA3として検出され、コンデンサC1の電圧は、抵抗R17,R
18と演算増幅器AP2,AP4により電圧VA4として検出され
る。減算器SUは、検出電圧VA3とVA4の差分出力VSU=K
(VA3−VA4)を得る。コンパレータCP11は基準ランプ電
圧VRRの符号を判定しており、VRR>0になると、コンパ
レータCP11の出力VC1が“High"レベルとなり、ランプ電
圧発生器RAMP1がトリガされて、ランプ電圧VR1が得られ
る。また、コンパレータCP12は差分出力VSUと基準ラン
プ電圧VRRを比較しており、VRR>VSUになると、コンパ
レータCP12の出力VC2が“High"レベルとなり、ランプ電
圧発生器RAMP2がトリガされて、ランプ電圧VR2が得られ
る。検出電圧VA3とランプ電圧VR1をコンパレータCP13
比較し、VA3>VR1の間、トラジスタQ0をオンさせる。ま
た、検出電圧VA4とランプ電圧VR2をコンパレータCP14
比較し、VA4>VR2の間、トランジスタQ1をオンさせる。
このような制御回路を用いることによって、平滑用の
コンデンサC0に流れるリップル電流Ir(=Ic−Id)の実
効値を低減できる原理について、以下、説明する。本実
施例にあっては、平滑用のコンデンサC0の前段のスイッ
チング電源手段が降圧型チョッパー回路であるから、そ
の出力電流Icの波形は三角波となる。また、平滑用のコ
ンデンサC0の後段のスイッチング電源手段は昇圧型チョ
ッパー回路であるから、その入力電流Idの波形も三角波
となる。これらの三角波の基点からピーク点までの時間
をtpとし、周期Tとすると、面積2等分点tcは、tp/T<
0.5のときに、 tc=(1−{(1−tp/T)/2}1/2}×T となり、tp/T≧0.5のときに、 tc=(tp/2T)1/2×T となる。d=tp/Tとc=tc/Tの関係を調べてみると、第
14図に示すようになり、d=tp/Tの実用的な範囲(0.3
〜0.7)で直線近似すると、傾きがΔc/Δd≒1/2とな
る。今、電流IcとIdのd=tp/Tを各々d1,d2とすると、
c=tc/Tの差Δcは概ね Δc=(d1−d2)/2 となる。すなわち、三角波の電流波形同士の場合、各々
のピークまでの時間の差の半分の時間だけいずれかの波
形をずらせば、面積2等分点を略一致させることが可能
となる。
第12図の回路において、トランジスタQ0のオン時間
は、ランプ電圧VR1の傾きを1/SR1とすると、t1=VA3×S
R1となり、トランジスタQ1のオン時間は、ランプ電圧V
R2の傾きを1/SR2とすると、t2=VA4×SR2となる。
∴(t1−t2)/2=(VA3−VA4)×SR/2 ただし、SR=SR1=SR2とする。
また、トランジスタQ0がオンされてからトランジスタ
Q1がオンされるまでの時間は、基準ランプ電圧VRRの傾
きを1/SRRとすると、 Δt=VSU×SRR Δt=K(VA3−VA4)×SRR であるから、減算器SUのゲイン及び基準ランプ電圧VRR
の傾き1/SRRを調整して、SR/2=K×SRRとすれば、 Δt=(t1−t2)/2 となり、常にリップル電流Irの一番少ないところで動作
させることができる。
[実施例7] 第15図は本発明の第7実施例の回路図である。本実施
例は、従来例2と同様に、プッシュプル型インバータ回
路と降圧型チョッパー回路の組み合わせであり、主回路
の構成及び動作は従来例2と同じであるので、重複する
説明は省略し、以下、制御回路の構成について説明す
る。
発振トランスT1の補助巻線N4には、全波整流器DB4
交流入力端子が接続されている。全波整流器DB4の直流
出力端子には、抵抗R10が接続されている。抵抗R10の両
端は、コンパレータCP4の正入力端子及び負入力端子に
それぞれ接続されている。コンパレータCP4の出力端子
からは、発振トランスT1の出力電圧V2のゼロクロス点と
同期したパルス列が得られる。このコンパレータCP4
出力は、MOSFETよりなる半導体スイッチS1,S2のゲート
に接続されると共に、遅延回路DLYの遅延入力INに接続
されている。遅延回路DLYの遅延出力OUTは、トランジス
タQ1をオン、オフ制御するためのフリップフロップFFの
クロック入力CLに接続されている。フリップフロップFF
によりトランジスタQ1をオン、オフ制御する駆動回路の
構成については、従来例2と同様である。
発振トランスT1の補助巻線N5には、コンデンサC9を介
して全波整流器DB5の交流入力端子が接続されている。
全波整流器DB3の直流出力端子には、抵抗R9が接続され
ている。抵抗R9の両端は、コンパレータCP5の正入力端
子及び負入力端子にそれぞれ接続されている。コンパレ
ータCP5の出力端子からは、発振トランスT1の出力電圧V
2のピーク点と同期したパルス列が得られる。電流Icは
脈流であるから、コンパレータCP5から得られるパルス
列は電流Icの面積2等分点と同期している。このコンパ
レータCP5の出力は、MOSFETよりなる半導体スイッチS5
のゲートに接続されている。
平滑用のコンデンサC0への充電電流Icはカレントトラ
ンスCT1の1次巻線に流れる。カレントトランスCT1の2
次巻線に流れる電流により抵抗R13に電圧降下が発生
し、充電電流Icの検出値が得られる。この検出値は演算
増幅器AV1の正入力端子に印加されている。平滑用のコ
ンデンサC0からの放電電流IdはカレントトランスCT2
1次巻線に流れる。カレントトランスCT2の2次巻線に
流れる電流により抵抗R14に電圧降下が発生し、放電電
流Idの検出値が得られる。この検出値は演算増幅器AV2
の正入力端子に印加されている。
各演算増幅器AV1,AV2の負入力端子は、抵抗R11,R12
介してそれぞれ接地されると共に、コンデンサC6,C7
介して各出力端子に接続されており、積分器を構成して
いる。コンデンサC6,C7にはMOSFETよりなる半導体スイ
ッチS1,S2が並列接続されており、これらの半導体スイ
ッチS1,S2がオフされたときに、積分動作が開始する。
演算増幅器AV1,AV2の出力は、差動増幅器APにて差動増
幅される。差動増幅器APの増幅出力は、半導体スイッチ
S5を介してコンデンサC8に供給される。遅延回路DLYの
制御入力CTには、コンデンサC7の充電電圧レベルが入力
される。
以下、この制御回路の動作について説明する。発振ト
ランスT1の出力電圧V2のゼロクロス点に同期して、コン
パレータCP4の出力が一瞬“High"レベルになると、半導
体スイッチS1,S2が一瞬オンされることにより、コンデ
ンサC6,C7の電荷が放電されて、各積分器がリセットさ
れる。その後、コンパレータCP4の出力が“Low"レベル
に戻ることにより、各積分器が動作を開始し、コンデン
サC0への充電電流IcとコンデンサC0からの放電電流Idを
積分し始める。演算増幅器AV1,AV2の出力は、差動増幅
器APに入力されて差動増幅される。
発振トランスT1の出力電圧V2のピーク点に同期して、
コンパレータCP5の出力が“High"レベルになると、電流
Icを面積2等分点まで積分したことになる。このとき、
半導体スイッチS5が一瞬オンされ、コンデンサC8に差動
増幅器APの出力電圧がホールドされる。つまり、演算増
幅器AV1,AV2は発振トランスT1の出力電圧V2のゼロクロ
ス点から電流Ic,Idの積分を開始するが、発振トランスT
1の出力電圧V2のピーク点に達したときに、電流Icが面
積2等分点まで積分されたことになるので、この時点ま
での電流IcとIdの積分値の差分をコンデンサC8にホール
ドし、このコンデンサC8の電圧レベルに応じて電圧制御
型の遅延回路DLYの遅延量を決定し、その遅延量に応じ
てトランジスタQ1のオンされるタイミングを変化させる
ものである。演算増幅器AV1,AV2の出力が等しくなった
ときの遅延量でトランジスタQ1が動作すると、電流Icと
Idの面積2等分点が一致することになる。
本実施例では、前段のスイッチング電源手段からの出
力電流Icの波形が脈流波形であり、負荷変動や電源変動
があっても面積2等分点が変化しないので、後段のスイ
ッチング電源手段の波形は自由に選択でき、面積2等分
点を完全に一致させることができるものである。
[実施例8] 第16図は本発明の第8実施例の回路図である。本実施
例は、従来例1と同様に、極性反転型チョッパー回路と
直列共振型インバータ回路の組み合わせであり、主回路
の構成及び動作は従来例1と同じであるので、重複する
説明は省略し、以下、制御回路の構成について説明す
る。
コンデンサC0に流れるリップル電流Irは、カレントト
ランスCT1の1次巻線に流れる。カレントトランスCT1
2次巻線に流れる電流により抵抗R13に電圧降下が発生
し、リップル電流Irの検出値が得られる。この検出値は
乗算器MULの2つの入力端子に印加されている。乗算器M
ULの2つの入力端子には同じ信号が入力されているの
で、乗算器MULの乗算出力はリップル電流Irの検出値を
2乗したものとなる。この乗算器MULの乗算出力は、演
算増幅器AV1の正入力端子に接続されている。演算増幅
器AV1の負入力端子は、抵抗R11を介して接地されてい
る。演算増幅器AV1の出力端子と負入力端子の間には、
コンデンサC6が接続されている。コンデンサC6にはMOSF
ETよりなる半導体スイッチS1が並列接続されている。こ
れにより、演算増幅器AV1は積分器を構成しており、そ
の出力にはリップル電流Irの検出値の2乗値の積分値が
得られる。
発振器OSCはパルス状の第1の発振出力とデューティ
ファクター50%の第2の発振出力を発生する。第1の発
振出力は、トランジスタQ1をオン、オフ制御するための
フリップフロップFF1のクロック入力CLに供給されると
共に、遅延回路DL1,DL2,DL3にて順次遅延され、半導体
スイッチS1のゲート及びAND回路A3,A4の一方の入力に接
続されている。半導体スイッチS6,S5のゲートには、遅
延回路DL1の入力及び出力がそれぞれ接続されている。
演算増幅器AV1の出力は、半導体スイッチS5を介してコ
ンデンサC9に供給される。コンデンサC9の電圧は、半導
体スイッチS6と増幅器AP3を介してコンデンサC10に供給
される。コンデンサC9,C10の充電電圧レベルは、コンパ
レータCP6に入力されて比較される。コンパレータCP6
出力は、プリップフロップFF2のデータ入力Dに接続さ
れている。フリップフロップFF2のクロック入力Cに
は、遅延回路DL2の出力が接続されている。フリップフ
ロップFF2の出力Q及びはAND回路A4及びA3の他方の入
力に接続されている。AND回路A3及びA4の出力は、MOSFE
Tよりなる半導体スイッチS3,S4のゲートにそれぞれ接続
されている。コンデンサC8は、充電制御用の半導体スイ
ッチS3と定電流素子I1を介して直流電源E4に接続されて
ると共に、放電制御用の半導体スイッチS4を介して定電
流素子I2を接続されている。コンデンサC8の充電電圧レ
ベルは、電圧制御型の遅延回路DL4の制御入力CTに接続
されている。遅延回路DL4の遅延出力OUTは、直列共振型
インバータ回路のトランジスタQ2,Q3のオン、オフ制御
信号となっている。トランジスタQ2,Q3の駆動回路の構
成については、従来例1と同様である。また、フリップ
フロップFF1によりトランジスタQ1のオン、オフ制御を
行う駆動回路の構成も、従来例1と同様である。
以下、本実施例の動作について説明する。発振器OSC
からの第1の発振出力が“High"レベルになると、フリ
ップフロップFF1がセットされて、トランジスタQ1がオ
ンされると共に、半導体スイッチS6が一瞬オンされて、
コンデンサC9の電圧がコンデンサC10にホールドされ
る。電荷転送時の電圧減衰分は増幅器AP3により補償さ
れる。遅延回路DL1の出力により、半導体スイッチS6
りも僅かに遅れて半導体スイッチS5がオンされて、演算
増幅器AV1の出力がコンデンサC9にホールドされる。コ
ンパレータCP6はコンデンサC9とC10の電圧を比較し、
“High"レベルまたは“Low"レベルの出力をフリップフ
ロップFF2のデータ入力Dに供給する。遅延回路DL2の出
力により、半導体スイッチS5のオンよりも僅かに遅れて
フリップフロップFF2がトリガされて、コンパレータにC
P6の出力がフリップフロップFF2の出力Qにラッチされ
る。遅延回路DL3により、フリップフロップFF2のトリガ
よりも僅かに遅れてAND回路A3,A4が信号通過可能な状態
となる。このとき、フリップフロップFF2の出力が“H
igh"レベルならば、半導体スイッチS3が一瞬オンされ
て、コンデンサC8には定電流素子I1を介して一瞬充電電
流が流れて、コンデンサC8の電圧は僅かに上昇する。ま
た、フリップフロップFF2の出力Qが“High"レベルなら
ば、半導体スイッチS4が一瞬オンされて、コンデンサC8
からは定電流素子I2を介して一瞬放電電流が流れて、コ
ンデンサC8の電流は僅かに降下する。このコンデンサC8
の電圧レベルにより、電圧制御型の遅延回路DL4の遅延
量が変化する。遅延回路DL4は発振器OSCの第2の発振出
力(デューティーファクター50%)をコンデンサC8の電
圧レベルに応じて遅延し、直列共振型インバータ回路に
おけるトランジスタQ2,Q3のオン、オフ制御を行う。
また、遅延回路DL3の出力により、半導体スイッチS1
が一瞬オンされて、コンデンサC6が放電し、その結果、
乗算器MULと演算増幅器AV1、コンデンサC6及び抵抗R11
により構成される2乗積分器がリセットされ、半導体ス
イッチS1がオフされると、再びカレントトランスCT1
よるリップル電流Irの検出値を2乗積分し始める。
以上のようにして、トランジスタQ1のオンされるタイ
ミングに対してトランジスタQ3がオンされるタイミング
をずらしたときのリップル電流Irの実効値の検出値を前
回の検出値と比較し、リップル電流Irの実効値の検出値
が最低値となるように、遅延回路DL4における遅延量を
最適値に制御する。これにより、どのような充放電電流
Ic,Idの波形に対してもリップル電流Irの実効値を最低
値になるように制御することができる。
このように、本実施例はリップル電流Irの実効値を直
接検出し、電流IcとIdの位相関係をずらし、リップル電
流Irが最低となる位相関係を常に維持するものであるか
ら、コンデンサC0の充放電電流Ic,Idの波形の面積2等
分点が共に不明であっても、面積2等分点の一致が必ず
行われ、面積2等分点の考慮を必要としないでリップル
電流Irの実効値を最低値になるように制御することがで
きるものである。
[発明の効果] 本発明は上述のように、同期運転される2つのスイッ
チング電源手段の間に電解コンデンサを介在させて電源
装置において、第1のスイッチング電源手段の出力電流
波形と第2のスイッチング電源手段の入力電流波形の各
々について、電流の最小値から電流が増加し始める点を
基点として、1周器の積分値の1/2の積分値に達する点
が略一致するように、入力電流波形及び出力電流波形の
少なくとも一方の位相をずらす位相手段を、前記電解コ
ンデンサと少なくとも一方のスイッチング電界手段の間
に挿入したので、インダクタンス素子やコンデンサのよ
うな簡単なリアクタンス素子を追加するだけで、電解コ
ンデンサに流れるリップル電流を低減することができ、
電源装置の信頼性改善及び小形化が可能になるという効
果がある。
また、少なくとも一方のスイッチング電源手段のスイ
ッチング時期をずらす遅延手段を、基準周波数発振手段
からスイッチング電源手段におけるスイッチング素子へ
の制御信号伝送経路に挿入すれば、遅延線のような簡単
な部品を追加するだけで同じ効果を達成できるものであ
る。
さらに、入力電源と負荷の少なくとも一方の状態変化
により入出力電流波形が変化しても1周期の積分値の1/
2の積分値に達する点が略一致するように位相量を変化
させる移相量自動補正手段を設ければ、電源変動や負荷
電動があっても電解コンデンサに流れるリップル電流を
常に小さく抑えることができ、リップル許容値の小さい
電解コンデンサを使用できるので、より一層の小型化が
可能となり、電源装置の信頼性も高くなるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の基本構成を示すブロッ
ク回路図、第2図は本発明の第1実施例の回路図、第3
図は同上の動作波形図、第4図は本発明の第2実施例の
回路図、第5図は同上の動作波形図、第6図は本発明の
第3実施例の回路図、第7図は同上の動作波形図、第8
図は本発明の第4実施例の回路図、第9図は同上の動作
波形図、第10図は本発明の第5実施例の回路図、第11図
は同上の動作波形図、第12図は本発明の第6実施例の回
路図、第13図は同上の動作波形図、第14図は同上の動作
説明図、第15図は本発明の第7実施例の回路図、第16図
は本発明の第8実施例の回路図、第17図は第1の従来例
の回路図、第18図及び第19図(a),(b)は同上の動
作波形図、第20図は同上の動作説明図、第21図は第2の
従来例の回路図、第22図及び第23図(a),(b)は同
上の動作波形図、第24図は同上の動作説明図、第25図は
第3の従来例の回路図、第26図及び第27図(a),
(b)は同上の動作波形図、第28図は同上の動作説明図
である。 1は入力電源、2は第1のスイッチング電源手段、3は
第2のスイッチング電源手段、4は負荷、5は電解コン
デンサ、6,7は位相手段、8は基準周波数発振手段、9,1
0は遅延手段である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電源と、入力電源に接続された第1の
    スイッチング電源手段と、第1のスイッチング電源手段
    の出力端に接続された電解コンデンサと、第1のスイッ
    チング電源手段の出力端に接続された第2のスイッチン
    グ電源手段と、第2のスイッチング電源手段の出力端に
    接続された負荷とを備え、両スイッチング電源手段は動
    作周波数が同一又は一方が他方の2倍であり相互干渉を
    防止するように同期運転され、第1のスイッチング電源
    手段の出力電流波形と、第2のスイッチング電源手段の
    入力電流波形とは周期が等しく、極大値を1つのみ有す
    る電源装置において、第1のスイッチング電源手段の出
    力電流波形と第2のスイッチング電源手段の入力電流波
    形の各々について、電流の最小値から電流が増加し始め
    る点を基点として、1周期の積分値の1/2の積分値に達
    する点が略一致するように、入力電流波形及び出力電流
    波形の少なくとも一方の位相をずらす位相手段を、前記
    電解コンデンサと少なくとも一方のスイッチング電源手
    段の間に挿入したことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】入力電源と、入力電源に接続された第1の
    スイッチング電源手段と、第1のスイッチング電源手段
    の出力端に接続された電解コンデンサと、第1のスイッ
    チング電源手段の出力端に接続された第2のスイッチン
    グ電源手段と、第2のスイッチング電源手段の出力端に
    接続された負荷とを備え、両スイッチング電源手段は動
    作周波数が同一又は一方が他方の2倍であり相互干渉を
    防止するように同期運転され、第1のスイッチング電源
    手段の出力電流波形と、第2のスイッチング電源手段の
    入力電流波形とは周期が等しく、極大値を1つのみ有す
    る電源装置において、第1のスイッチング電源手段の出
    力電流波形と第2のスイッチング電源手段の入力電流波
    形の各々について、電流の最小値から電流が増加し始め
    る点を基点として、1周期の積分値の1/2の積分値に達
    する点が略一致するように、少なくとも一方のスイッチ
    ング電源手段のスイッチング時期をずらす遅延手段を、
    基準周波数発振手段からスイッチング電源手段における
    スイッチング素子への制御信号伝送経路に挿入したこと
    を特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】入力電源と、入力電源に接続された第1の
    スイッチング電源手段と、第1のスイッチング電源手段
    の出力端に接続された電解コンデンサと、第1のスイッ
    チング電源手段の出力端に接続された第2のスイッチン
    グ電源手段と、第2のスイッチング電源手段の出力端に
    接続された負荷とを備え、両スイッチング電源手段は動
    作周波数が同一又は一方が他方の2倍であり相互干渉を
    防止するように同期運転され、第1のスイッチング電源
    手段の出力電流波形と、第2のスイッチング電源手段の
    入力電流波形とは周期が等しく、極大値を1つのみ有す
    る電源装置において、第1のスイッチング電源手段の出
    力電流波形と第2のスイッチング電源手段の入力電流波
    形の各々について、電流の最小値から電流が増加し始め
    る点を基点として、1周期の積分値の1/2の積分値に達
    する点が略一致するように、入力電流波形及び出力電流
    波形の少なくとも一方の位相をずらす移相手段を備え、
    且つ、入力電源と負荷の少なくとも一方の状態変化によ
    り入出力電流波形が変化しても1周期の積分値の1/2の
    積分値に達する点が略一致するように移相量を変化させ
    る移相量自動補正手段を含むことを特徴とする電源装
    置。
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