JP2655456B2 - 機械的走査光学装置 - Google Patents
機械的走査光学装置Info
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- JP2655456B2 JP2655456B2 JP12831391A JP12831391A JP2655456B2 JP 2655456 B2 JP2655456 B2 JP 2655456B2 JP 12831391 A JP12831391 A JP 12831391A JP 12831391 A JP12831391 A JP 12831391A JP 2655456 B2 JP2655456 B2 JP 2655456B2
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- JP
- Japan
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- mechanical scanning
- scanning optical
- deflection
- zinc selenide
- present
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- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザレーダに関し、
特に広い視野を高速で観測する大口径の機械的走査光学
系に関する。
特に広い視野を高速で観測する大口径の機械的走査光学
系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザレーダは、大気中の汚染物
質の検出やオゾン層の観測など環境計測の分野に広く利
用されている。レーザレーダにおいては、監視する視野
にレーザを照射し、目標物からの反射光を受光し信号処
理した後、表示もしくは、記録されている。目標からの
反射光は極めて微弱なことが多く、このため大口径の光
学系が使用される。図4は、従来方式による走査光学系
の一方式を示すものでレーザ光を2軸に走査するための
モータ2台と(Az軸回転モータ21と、El軸回転モ
ータ22)大口径ミラー3とから構成されている。
質の検出やオゾン層の観測など環境計測の分野に広く利
用されている。レーザレーダにおいては、監視する視野
にレーザを照射し、目標物からの反射光を受光し信号処
理した後、表示もしくは、記録されている。目標からの
反射光は極めて微弱なことが多く、このため大口径の光
学系が使用される。図4は、従来方式による走査光学系
の一方式を示すものでレーザ光を2軸に走査するための
モータ2台と(Az軸回転モータ21と、El軸回転モ
ータ22)大口径ミラー3とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の走査光
学系は、大口径ミラーをEl軸、Az軸に振動させるた
めこれを駆動するモータは、大型化し、かつ走査の速度
も制限される問題点があった。
学系は、大口径ミラーをEl軸、Az軸に振動させるた
めこれを駆動するモータは、大型化し、かつ走査の速度
も制限される問題点があった。
【0004】これらを除去するために図1に示すような
回転プリズムも利用されていたが、偏角プリズムにBK
−7などを使用していたためビーム偏角が小さいという
問題点があった。
回転プリズムも利用されていたが、偏角プリズムにBK
−7などを使用していたためビーム偏角が小さいという
問題点があった。
【0005】例えば偏角プリズムの頂角を10°にして
も視野角は20°程度しか得られないという問題点があ
った。
も視野角は20°程度しか得られないという問題点があ
った。
【0006】このため偏角プリズムの頂角を大きくする
ことが必要であったが、偏角プリズムが大きくなり、こ
れを駆動するモータもトルクの大きなものが必要なため
装置全体が大型化するという問題点があった。
ことが必要であったが、偏角プリズムが大きくなり、こ
れを駆動するモータもトルクの大きなものが必要なため
装置全体が大型化するという問題点があった。
【0007】本発明の目的は、このような問題点を解決
した機械的走査光学装置を提供することにある。
した機械的走査光学装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の走査光学系は、
同一頂角を有するセレン化亜鉛ZnSeの偏角プリズム
2枚とそれらが互いに逆方向かつ同一速度で回転できる
駆動部(モータとギヤボックスより構成される。)を配
する手段によって成る。
同一頂角を有するセレン化亜鉛ZnSeの偏角プリズム
2枚とそれらが互いに逆方向かつ同一速度で回転できる
駆動部(モータとギヤボックスより構成される。)を配
する手段によって成る。
【0009】
【実施例】次に本発明光学装置の一実施例について図を
参照して説明する。図1は、本発明の構成を示す概要図
である。図2は、本発明実施例を示すブロック図であ
る。図1において、同一頂角を有し、表面にYAGレー
ザ用の無反射コートを施した一対のZnSe偏角プリズ
ム1,2はそれぞれホルダ3,4に収納される。モータ
5の回転力は、ギヤボックス6で変換されホルダ3,4
をそれぞれ逆方向かつ同一速度で回転できるようになっ
ている。
参照して説明する。図1は、本発明の構成を示す概要図
である。図2は、本発明実施例を示すブロック図であ
る。図1において、同一頂角を有し、表面にYAGレー
ザ用の無反射コートを施した一対のZnSe偏角プリズ
ム1,2はそれぞれホルダ3,4に収納される。モータ
5の回転力は、ギヤボックス6で変換されホルダ3,4
をそれぞれ逆方向かつ同一速度で回転できるようになっ
ている。
【0010】偏角プリズム1,2は、それぞれ同一速度
で逆方向に回転するのでこの装置を出射するレーザ光7
では、図1の紙面に平行面内で振動する。
で逆方向に回転するのでこの装置を出射するレーザ光7
では、図1の紙面に平行面内で振動する。
【0011】ここにZnSeの1.06μmにおける吸
収係数は極めて小さく(〜10-3/cm)かつ無反射コ
ートを施しているので、この光学系による損失はほとん
ど無視できる。
収係数は極めて小さく(〜10-3/cm)かつ無反射コ
ートを施しているので、この光学系による損失はほとん
ど無視できる。
【0012】図2は、本発明に関する回転プリズム2台
を使用してレーザ光を2軸走査できるようにしたレーザ
レーダの構成図である。図2において、レーザ送信部1
5からのレーザ光は、凹レンズ14と凸レンズ13で構
成されるユリメータにより拡がり角を調整され、本発明
に関する回転プリズム11,12によりそれぞれθ,φ
方向の偏角を生じ、ターゲットフィールドに放射され
る。
を使用してレーザ光を2軸走査できるようにしたレーザ
レーダの構成図である。図2において、レーザ送信部1
5からのレーザ光は、凹レンズ14と凸レンズ13で構
成されるユリメータにより拡がり角を調整され、本発明
に関する回転プリズム11,12によりそれぞれθ,φ
方向の偏角を生じ、ターゲットフィールドに放射され
る。
【0013】目標物からの反射光は、送信光と逆の経路
を通過し、ビームスプリッタ18,偏光ミラー19を経
て光検知器16で電気信号に変換され、信号処理制御部
17により表示及び/又は記録される。
を通過し、ビームスプリッタ18,偏光ミラー19を経
て光検知器16で電気信号に変換され、信号処理制御部
17により表示及び/又は記録される。
【0014】このように本発明に関する回転プリズムを
使用することにより、レーザ光をターゲットフィールド
が2次元となる領域で高速の走査が可能となる。
使用することにより、レーザ光をターゲットフィールド
が2次元となる領域で高速の走査が可能となる。
【0015】図3は、本発明実施例のターゲットフィー
ルドにおける2次元走査態様の一例を示すもので、El
軸変位量をφ、Az軸偏位量をθで示す。レーザ光は、
ターゲットフィールド内で図3の走査パターンを描くこ
とになる。
ルドにおける2次元走査態様の一例を示すもので、El
軸変位量をφ、Az軸偏位量をθで示す。レーザ光は、
ターゲットフィールド内で図3の走査パターンを描くこ
とになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の機械的走
査光学装置は、偏角プリズムにセレン化亜鉛ZnSeを
採用し、互いに等速度でしかも逆方向に2つの偏光プリ
ズムを駆動させる手段により、光学損失を生じずに、よ
り広い視野を大口径を確保しつつ高速走査させ得る効果
を有する。
査光学装置は、偏角プリズムにセレン化亜鉛ZnSeを
採用し、互いに等速度でしかも逆方向に2つの偏光プリ
ズムを駆動させる手段により、光学損失を生じずに、よ
り広い視野を大口径を確保しつつ高速走査させ得る効果
を有する。
【0017】偏角プリズムは、その頂角を材質の屈折率
が大きい程その偏角量を大とできる特性を有する。した
がって、例えば、通常使用される光学部品の材質の屈折
率が1.5程度であるのに対し、セレン化亜鉛ZnSe
の屈折率は2.49と大きく、わずか10°の頂角をつ
ければ、視野角θを60°前後の広角に確保できる効果
を有する。
が大きい程その偏角量を大とできる特性を有する。した
がって、例えば、通常使用される光学部品の材質の屈折
率が1.5程度であるのに対し、セレン化亜鉛ZnSe
の屈折率は2.49と大きく、わずか10°の頂角をつ
ければ、視野角θを60°前後の広角に確保できる効果
を有する。
【図1】本発明の一実施例の機械的走査光学装置を示す
構造図である。
構造図である。
【図2】本発明の機械的走査光学装置を応用したレーザ
レーダの構成図である。
レーダの構成図である。
【図3】図2に示すレーザレーダ実施例のターゲットフ
ィールドにおける光査態様を示す態様図である。
ィールドにおける光査態様を示す態様図である。
【図4】従来方式による走査光学系の一方式を示す図で
ある。
ある。
1,2 ZnSe 偏角プリズム 3,4 ホルダ 5 モータ 6 ギヤボックス 7 レーザ光 11,12 回転プリズム
Claims (2)
- 【請求項1】YAGレーザ光を光源として用いるレーザ
レーダの機械的走査光学系において、一対のセレン化亜
鉛ZnSe偏角プリズムと、前記セレン化亜鉛ZnSe
偏角プリズムを駆動する駆動部を有することを特徴とす
る機械的走査光学装置。 - 【請求項2】前記一対のセレン化亜鉛ZnSe偏角プリ
ズムが、互いに逆方向に等速度で回転することを特徴と
する請求項1記載の機械的走査光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12831391A JP2655456B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 機械的走査光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12831391A JP2655456B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 機械的走査光学装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04330413A JPH04330413A (ja) | 1992-11-18 |
JP2655456B2 true JP2655456B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=14981688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12831391A Expired - Lifetime JP2655456B2 (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 機械的走査光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2655456B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3029004B2 (ja) * | 1994-03-31 | 2000-04-04 | ローム株式会社 | 立体ビジョンカメラ |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP12831391A patent/JP2655456B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04330413A (ja) | 1992-11-18 |
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