JP2655319B2 - 床ずれ防止用寝具 - Google Patents

床ずれ防止用寝具

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JP2655319B2 JP7057527A JP5752795A JP2655319B2 JP 2655319 B2 JP2655319 B2 JP 2655319B2 JP 7057527 A JP7057527 A JP 7057527A JP 5752795 A JP5752795 A JP 5752795A JP 2655319 B2 JP2655319 B2 JP 2655319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寝たきり患者の床ずれ
を防止するための寝具に関するもので、患者自身の僅か
な身動き又は看護人の僅かな手助けで自然に寝返りをす
ることができるようにし、これにより肌に炎症が生じる
のを防止しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】床ずれが生じる原因は、患者が寝返りが
できず、身体の下側の同一部分が長く寝具に接してい
て、この部分の血液の循環が不良になるためであり、従
来から寝具の状態を変化させて患者との接触部分を変化
させるようにしたものが考案されている。そして、寝具
の状態を変化させる手段としては、流体入りのマットを
用いて流体圧力を変化させるものや、ベッドを部分的又
は全体的に傾動可能として傾斜角度を変化させるものな
どがある。
【0003】しかし、これらの従来技術では、看護人が
前記流体圧力又は傾斜角度の調節を逐一しなければなら
ないので、人手を要すると共に患者の希望に即応できな
い不都合がある。
【0004】前記の流体圧力を変化させる形式のものと
しては、例えば実開昭57−142963号公報に示さ
れるものがあり、これは、独立した複数個の袋状部を左
右に横並びに設け、各袋状部に入れた流動体をタイマー
又は看護人によって時間をずらせて排出したり移動させ
るものであり、この従来技術においては、流動体を排出
させた後は充填しなければならず、したがって流動体の
排出、充填、移動等を看護人によって特別の器具を用い
て行なうことになり、取扱いに多くの人手を要し、器具
も高価になると解される。
【0005】また、実開昭64−56229号に示され
るエアクッションは、三方弁と空気ポンプの排気ボタン
とによって左右の空気袋の圧力を別々に調節するもので
あり、これらを操作して圧力調節をしない限りはクッシ
ョン状態が変化しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、患者自身又
は看護人によって、患者の体の一部を動かして僅かの体
重移動をさせるだけで、寝具の状態を変化させて体位を
変更したり、寝具の体を支える位置を変更して床ずれを
防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段の一つは、請求項1に記載したとおり、一体に結
合した左右の空気袋により寝具を形成したことを特徴と
する。
【0008】また他の手段は、請求項2に記載したとお
り、弾性材を内装した縦長の中心支持部の両側に左右の
空気袋を一体に結合して寝具を形成したことを特徴とす
る。
【0009】更に他の手段は、請求項3に記載したとお
り、請求項1又は2において、左右の空気袋に、その略
全体にわたって薄いクッション材を添設したことを特徴
とする。
【0010】更に別の手段は、請求項4に記載したとお
り、請求項1,2又は3において、空気通路に流量を調
節する調節体を設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】前記請求項1の手段によれば、両空気袋内に約
半分量の空気を入れて使用し、患者の体位を変化させて
体重を一方の袋状部側に移動させると、体と寝具の接触
部は該一方の袋状部側に変わり、この体重の移動によ
り、該袋状部内の空気が空気通路を経て他方の空気袋内
に移動して患者を非重心側に押上げて寝返り状態にす
る。次に体位を反対に変えて重心を反対側に移すことに
より空気が逆方向に移動し、反対の寝返りが行なわれ
る。
【0012】請求項2の手段によれば、患者の背骨部分
が中心支持部で支えられるので、左右への体重変化が容
易にできる。
【0013】請求項3の手段によれば、左右の空気袋に
薄いクッション材が添設されているので、空気量が少な
いとき患者に対するクッション性を確保できると共に空
気袋にしわが寄るのを防止できる。
【0014】また、請求項4の手段によれば、両空気袋
間の空気の移動速度を調節体によって調節でき、これに
より患者の体重及び所望の寝返り頻度に適応した空気量
の移動ができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を実施例を説明
する。図1,図2において1は本発明の寝具、2は合成樹
脂シートのような可撓性材よりなる表シート、3は同様
の材質よりなる裏シートで、両シート2,3は、外周縁4と
細幅の中間仕切り5が溶着され、該中間仕切り5と調節部
6によって2本の空気袋7,8が並列した状態に分割されて
いる。そして、中間仕切り5の先端5aと調節部6の間に
は、両空気袋7,8を連通する空気通路9が形成され、ま
た、両空気袋7,8の一方又は両方に空気栓10が設けられ
る。
【0016】前記調節部6は、図3,図4に示すように
補強シート11を重ねて長い穴をあけ、その周囲を溶着し
て長穴12を形成し、雄ねじ13bをもつ雄ねじ付き円板13a
と、雌ねじ13cをもつ雌ねじ付き円板13dとからなる調節
体13を、長穴12に取付けてなり、そのねじの締付けによ
り円板部で表シート2と裏シート3を圧接させて空気通路
9の一部を閉じるようにしたものであり、円板部の外周
側には滑り止めの凹凸が設けられる。
【0017】この寝具1は、図5に示すように、患者A
の肩から少なくとも腰部に至る長さを有し、使用にあた
って空気栓10から両空気袋7,8に半量程度の空気が注入
され、調節体13の位置を調節して空気通路9の幅を適宜
に調節する。患者Aは、中間仕切り5上に背骨を置くよ
うに仰臥し、別体の枕14頭部Bを載置する。この状態で
寝具1は、図6に示すように左右均等の厚さになってい
る。
【0018】この仰臥の状態から例えば右側に寝返りを
したい場合は、図5に示すように、左足CLは真直に伸
ばしたまま右足CRをひざを立てたのち外側へ倒して体
の重心を右へ移動させる。これにより、右側の空気袋8
に加わる圧力が増大し、左側の空気袋7の圧力が減少す
るため、空気は、空気通路9を通って徐々に空気袋7側に
移動し図7のように体を傾斜させた状態になる。そし
て、次は右足CRを伸ばし左足CLを外側へ倒すことによ
り左向きの寝返りをすることができる。この寝返りは、
一方の足のみを外側又は内側へ倒すことによっても可能
であり、両手を一方側に向けることによっても可能であ
るが、一方の足を外側へ倒すのが重心移動量が大きくて
最も効果的である。このような体重移動は、運動のため
患者自身が行なうことが望ましいが、それが困難な患者
の場合は、看護人の介助のもとに行なわれる。
【0019】このように体を傾斜させることにより、寝
具1との接触圧力が、空気袋が薄くなった低位置の半身
側では増大し、空気袋の厚い高位置の半身側では減少す
ると共に、局部的な圧力分布も変化するから、床ずれの
防止に有効である。
【0020】次に図8は、調節体の別の実施例を示すも
ので、シート2,3に設けた丸穴15に、くさび形の上下2
枚の調節体16を図外のねじでねじ止めしたもので、該調
節体16を矢印方向に回動し固定することにより、空気通
路9の幅が調節される。
【0021】次に図9,10の実施例は、寝具20の中心
に縦方向の中心支持部21を有するもので、ウレタンスポ
ンジの如き弾性体22が表裏のシート2,3内に封入されて
いる。また、左右の空気袋7,8の内部には薄いスポンジ
からなるクッション材23が挿入されている。
【0022】そして該寝具20の一端には、空気通路9を
介して枕部24が設けられている。前記中心支持部21の一
端は、寝具20の端部までは至らず、該一端に前記調節部
6と同一の調節部6が設けられて空気通路9の幅を調節で
きるようになっている。枕部24は、空気袋7,8とは別の
空気栓25を有し、空気袋7,8より高圧の空気が該空気栓2
5から充填される。
【0023】この実施例においては、中心支持部21が、
弾性体22の弾力で空気袋7,8より強い支持力と形状維持
作用とをもつため、患者の背骨部分が中心支持部21で支
持されて体重移動が容易にできる。また空気袋7,8内に
クッション材23が挿入されているため、該空気袋7,8が
丸まったり、しわになったりするのが防止され、更に空
気量が少ないとき患者に対する緩衝性を確保する。
【0024】なお、この実施例ではクッション材23を空
気袋7,8中に挿入しているが、該クッション材23を空気
袋7,8の表面に取付けてもよく、要は空気袋7,8にクッシ
ョン材23が添設されていればよい。
【0025】そして、この寝具20にあっては、中心支持
部21とクッション材23の一方のみを備えてもよいし両方
を備えてもよく、また枕部24を空気袋とする代わりにス
ポンジ又は弾性ある箱状体を収容したものとすることが
できる。
【0026】図11の実施例は、寝具20の一端に固形材
よりなる枕部26を設けたものである。このように硬質の
枕を設けることにより、患者の頭部で空気通路9を押し
つぶすおそれが無くなる。
【0027】なお、前記各実施例において、調節部6及
び空気通路9を設けず、左右の空気袋7,8を全く独立した
ものとして、両空気袋7,8をホースで連通して空気が少
量ずつ流通できるようにしてもよいし、該ホースに調節
弁を設けて流量調節ができるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、請求項1の手段によれ
ば、患者の体位を僅かに変化させるだけで左右の空気袋
内の空気を移動させて患者の体を傾け、床に当る部分を
変化させることができるから、患者自身の運動になると
共に回復意欲を高める利点がある。また、看護人が介護
する場合も、体位の変更又は体重の移動だけを手伝えば
く、従来のようにパッドを挿入する必要がないから、
介護が極めて容易になる利点がある。
【0029】そして、空気袋内には最初だけ半量の空気
を充填するだけであるから、空気の供給排出装置が不要
であり、極めて安価に作ることができる利点がある。
【0030】そして、請求項2の手段にあっては、請求
項1の効果に加えて、中心支持部で患者の背骨部分を支
えることができるから、体重変化が容易にできる利点を
有する。
【0031】請求項3の手段によれば、請求項1又は2
の寝具において、薄いクッション材によって空気量が少
ないときのクッション性が維持されて患者の痛みを防止
でき、更に使用中に寝具が丸まったりしわが寄るのを防
止できる効果がある。
【0032】請求項4の手段によれば、請求項1,2,
3の寝具において、寝返りの周期を任意に調節できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の平面図
【図2】 図1の2−2線断面図
【図3】 同実施例の要部斜視図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 使用方法を説明するための平面図
【図6】 同上端面図
【図7】 同上傾斜状態の端面図
【図8】 他の実施例の斜視図
【図9】 中心支持体を設けた実施例の平面図
【図10】 同上横断面図
【図11】 他の実施例の平面図
【符号の説明】
1,20 寝具 5 中間仕切り 6
調節部 7,8 空気袋 9 空気通路 10
空気栓 13,16 調節体 21 中心支持部 2
2 弾性体 23 クッション材 24,26 枕

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体に結合した左右の空気袋により寝具
    を形成し、両空気袋を狭い空気通路で常時連通したこと
    を特徴とする、床ずれ防止用寝具。
  2. 【請求項2】 弾性材を内装した縦長の中心支持部の両
    側に左右の空気袋を一体に結合して寝具を形成し、両空
    気袋を狭い空気通路で常時連通したことを特徴とする、
    床ずれ防止用寝具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、左右の空気袋
    に、その略全体にわたって薄いクッション材を添設した
    ことを特徴とする、床ずれ防止用寝具。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、空気通路
    に流量を調節する調節体を設けたことを特徴とする、床
    ずれ防止用寝具。
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