JP2655152B2 - 床面洗浄兼艶出機 - Google Patents

床面洗浄兼艶出機

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JP2655152B2 JP25331287A JP25331287A JP2655152B2 JP 2655152 B2 JP2655152 B2 JP 2655152B2 JP 25331287 A JP25331287 A JP 25331287A JP 25331287 A JP25331287 A JP 25331287A JP 2655152 B2 JP2655152 B2 JP 2655152B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、床面をクリーンアップする清掃機の技術分
野で利用されるものであって、具体的には、1台にて床
面の洗浄と艶出し(磨き)を行なうことがでできる床面
洗浄兼艶出機に関する。
〔従来の技術〕
床面をクリーンアップするには、先ず、洗剤液を散布
した床面を洗浄用パッドで洗浄し、且つ、洗浄によって
生じた汚水を拭取る床面洗浄作業と、洗浄を終えた床面
にワックスを塗り、これをバッフィングして磨き上げる
床面艶出作業を行なう必要があるが、上記前者の洗浄作
業は、洗浄用のパッドと洗浄汚水吸上用のスクイジーを
備えた床面洗浄機(スクラバー)によって自動作業可能
であり、また、上記後者の艶出作業は、高速回転する艶
出パッドを備えた床面艶出機(ポリッシャー又はバーニ
ッシャー)を用いて自動作業可能である。
しかし、床面のクリーニングのために上記の床面洗浄
機と艶出機の2台を揃えるとなると、経済的負担が増大
して購買意欲を減退させる問題があり、また、2台の機
器を保管するための広い収納スペースが必要に成ると
か、メンテナンス等も煩雑化すると云った各種の問題が
あった。
そこで、洗浄用パッドと艶出用パッドを交換自在にし
て、1台にて床面の洗浄と艶出を行なえる洗浄兼艶出機
が新たに開発された。
〔発明が解決しようとする問題点〕
所が、上記従来の床面洗浄兼艶出機は、交換して取付
ける洗浄用パッドと艶出用パッドのいずれをも、同一速
度(例えば1,000rpm程度)で回転するため、洗浄と艶出
に各種の支障を来す問題があった。
即ち、床面を洗浄用パッドで洗浄する場合の好ましい
パッド回転速度は、床面に傷を付けないために500rpm程
度とされているが、艶出用パッドで床面を磨く場合に
は、2,000rpm程度で高速回転させる必要があり、従っ
て、上記の様に1,000rpmで回転させると成ると、洗浄の
場合は速すぎて床面に傷を付ける虞れがあり、また、艶
出の場合は逆に遅すぎて充分な磨き効果を発揮できない
問題があった。
更に従来の床面艶出機の場合は、艶出用パッドを高速
回転して艶出を行なうだけの構成であるから、艶出作業
を終えると床面に艶出用パッドから出た糸屑とか、床面
側から発生したワックス等の微粉塵が散らかったり浮遊
したりして、掃除機で仕上げの清掃を行なわなくてはな
らず、作業が煩雑化する問題もあった。
従って本発明の技術的課題は、洗浄用パッドと艶出用
パッドを交互に取付けることによって、床面洗浄機と床
面艶出機の相方に切換えて使用でき、且つ、洗浄用パッ
ドと艶出用パッドを夫々目的に合った速度で回転して、
優れた洗浄効果と艶出効果を発揮できると共に、艶出用
パッドを用いて艶出作業を行なっている時には、艶出用
パッド及び床面から発生する糸屑とか微粉塵等を吸引す
る機能を備えた床面クリーニング用の機器を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手
段は以下の如くである。
(1)ブロアーの吸引力を利用して洗浄汚水を床面から
吸上げるスクイジーを備えた車体に、回転速度を洗浄用
と艶出用の遅速2段に切換自在なパッド回転機構を取付
けること。
(2)上記回転機構の回転部には、洗浄用パッドと艶出
用パッドを交換して装着自在に構成すること。
(3)上記ブロアーの吸引作用を、上記のパッド回転機
構を洗浄速度にセットすると上記のスクイジー側に及ぼ
し、また、艶出速度にセットするとパッド回転室側に及
ぼす様に構成すること。
但しここに於いて車体とは、走行用モータで車輪を回
転して床面上を運転走行するものを意味する。
〔作用〕
上記の手段は以下の如く作用する。
上記(1)の要素は、車体の走行に従ってスクイジー
が床面上に残っている洗浄汚水を吸上げて、汚水の拭き
取りを行なうことにより、洗浄の仕上げを行なうことが
できる一方、車体に取付けたパッド回転機構は、その回
転速度を洗浄に適した比較的遅い速度(500rpm)と、艶
出に適した速い速度(2,000rpm)の遅速2段に切換自在
であるから、1台の車体を洗浄機と艶出機の相方に使用
可能とする。
上記(2)の要素は、回転機構の回転部に洗浄用パッ
ドを装着して低速回転すれば、床面を傷付けることなく
きれいに洗浄でき、洗浄によって生じた汚水は前記のス
クイジーで吸水して拭き取り可能であると共に、上記回
転部に艶出用パッドを装着して高速回転した場合には、
ワックスを塗った洗浄済み床面をきれいに磨いて、優れ
たバッフイング効果を発揮可能とする。
上記(3)の要素は、パッド回転機構を洗浄速度にセ
ットして洗浄用パッドで洗浄を行なっている時は、ブロ
アーの吸引作用がスクイジーに及んで洗浄汚水の吸上げ
を行なう一方、艶出速度にセットして艶出用パッドによ
る艶出を行なっている時には、艶出用パッドを収めた回
転室に上記ブロアーの吸引作用が及んで、艶出用パッド
とか床面から生じる糸屑や微粉塵等をその発生源から直
接吸引(集塵)することを可能にする。
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した
技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消
することができる。
〔実施例〕
以下に、上述した本発明に係る床面洗浄兼艶出機の好
適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。
第1図乃至第3図に於いて、1は床面洗浄兼艶出機の
車体であって、この車体1は走行用モータ2Mによって回
転される車輪2によって床面上を走行する仕組に成って
いる。3は車体1の後部に設けた運転操作用のハンドル
を示す。
また、4Mは車体1の前部内側に設けたパッド用モータ
で、このモータ4Mと減速機5によってパッド回転機構が
構成される。減速機5は車体1の側部に設けた速度切換
レバー5Lによってモータ4Mの回転速度(回転数)を洗浄
に適した500rpmと、艶出に適した2,000rpmの遅速2段に
切換自在であって、これ等の切換状態はいずれもハンド
ル3の部分に設けたコントロールパネル(図示せず)に
表示される仕組に成っている。6は車体1の前部底面に
設けたパッド回転室で、この回転室6の内部に上記減速
機5に連結したパッドホルダ5aが収容されている。
7は車体1内に取付けた汚水タンクで、このタンク7
の背面側には洗浄液タンク(図示せず)が取付けられて
いる。8は車体1の後部に設けたスクイジーで、床面上
の洗浄汚水はこのスクイジー8に吸上げられ、ホース9
を通って汚水タンク7に回収される仕組に成っている。
また、10は汚水タンク7に取付けた汚水排水ホースを示
す。
第2図は車体1の全体をハンドル3を押し下げること
により底部傾斜面1aに合わせて傾斜させた状態を示すも
のであって、本発明で使用する洗浄用パッド11と艶出用
パッド12は、その脱着を車体1を図示の如く傾斜させて
行なう。11aと12aは各パッド11と12の位置決め用ネジで
あって、各パッド11と12はこのネジ11a,12aでセンサー
が決められて前記減速機5のパッドホルダ5a内に接着テ
ープ(図示せず)によって交換自在に装着されるが、図
示した取付構造は実施の一例で、両パッド11,12の具体
的な取付構成は任意とする。また、上述した洗浄用と艶
出用の各パッド11,12は、夫々粗い目と細かな目の繊維
を以って構成されるが、洗浄用パッド11としてブラシパ
ッドを用いる場合もある。
次に、第3図に於いて13は車体1に取付けたブロアー
を示し、ブロアモータ13Mによって回転して吸引作用を
発揮するこのブロアーは、その吸引経路(パイプ)を電
磁切換弁14の部分でダスト吸引用14aと、汚水吸引用14b
に分岐され、ダスト吸引用パイプ14aはフイルタボック
ス15に、また、汚水吸引用パイプ14bは前述した汚水タ
ンク7に接続されている。更に図中、6aは上記のフイル
タボックス15と前記パッド回転室6の間を結ぶパイプを
示し、また、7aは汚水タンク7内に垂設した仕切板を示
す。
以上の如く構成した電磁切換弁14は、前記速度切換レ
バー5Lの切換操作に連動して切換作動されるものであっ
て、速度切換レバー5Lを洗浄用速度にセットした場合に
は、該電磁弁14はダスト吸引用パイプ14a側を閉じるこ
とにより、ブロアー13の吸引作用を汚水タンク7及びホ
ース9を通してスクイジー8側に及ぼし、洗浄によって
生じた洗浄汚水Wを図示の如く汚水タンク7に回収す
る。一方、速度切換レバー5Lを艶出速度にセットした場
合には、該電磁弁14は切換ってブロアー13の吸引作用を
フイルタボックス15を通してパッド回転室6内に及ぼ
し、艶出用パッド12の磨き回転によって生じた糸屑とか
微粉塵等をフイルタボックス15に集塵する仕組に成って
いる。
更に第3図並びに第4図に於いて、5bは上記のパッド
回転機構を取付けた可動板であって、5c,5cは可動板5b
の両側に立設した支持ブラケットを示す。また、6b,6b
は上記パッド回転室6(固定シャーシ)の上面に立設し
た固定ブラケットで、16,16はこれ等両ブラケット5c,6b
の間に回動自在に架設した作動アーム、17,17は同じく
両ブラケット5c,6bの間に回動自在に架設した平行移動
用アームを示し、上記可動板5bに取付けられたパッド回
転機構(モータ4Mと減速機5)は、上記の各アーム16,1
7に支持されてパッド回転室6の中心部を上下作動する
様に構成されている。
また、16aは逆へ字状に屈曲された両作動アーム16,16
の先端間に架設した取付軸で、この取付軸16aには内部
にパッド上下用モータ19Mを収めたケース体18が吊下げ
られ、且つ、このモータ19Mにスラストベアリング(図
示せず)を介して下方に向けて取付けた回転ネジ軸19a
の下端部が、前記パッド回転室6の上面に取付板20a,20
aで固定されているナット20内に螺合されている。
従って、上記上下用モータ19Mを正回転した時は、ネ
ジ軸19aとナット20の螺合が進んで上下用モータ19Mが降
下するから、これに連動して作動アーム16,16が可動板5
bを降下させ、パッド回転機構に取付けた各パッド11,12
も同様に降下させて、床面との接地圧を高め、また、上
下用モータ19Mを逆回転した時には、パッド回転機構を
上昇させて各パッド11,12と床面との接地圧を弱め、更
にはパッド11,12を床面から離間させることができる。
以上の如くパッド11或は12を上下動自在に構成したの
は、床面の状態に合わせてパッド圧を調節できる様にす
るためであって、自動調整の場合は高、中、低の3段階
に調節可能であり、手動調整の場合はインジケータを見
ながらボリューム調節可能に構成されている。また、車
体1が停止している時はパッド11,12が上昇し、車体1
の走行が開始されるとパッド11,12を降下さっせて洗浄
又は艶出を行なわせる様にも構成されているが、これ等
は本発明の要旨外の技術であるから、その具体的な構成
の説明は省略する。
更に、上記の実施例ではパッド用モータ4Mの回転速度
を減速機5で遅速2段に切換えているが、例えば、ベル
トプーリを用いた変速機にて2段切換を行なうことも可
能である。
尚、第5図は本発明に係る床面洗浄兼艶出機の電気的
構成を簡単に示したブロック図であって、前述したコン
トロール用パネル部を備えた制御部21には、前述した各
モータ2M,4M,13M,19Mと電磁切換弁14が夫々接続されて
いて、前述した各動作を行なう仕組に成っている。
本発明は以上述べた如き構成であるから、床面を洗浄
する場合には、先ず速度切換レバー5Lを操作してパッド
回転機構を洗浄速度(500rpm)にセットすると共に、該
回転機構に洗浄用パッド11を取付け、洗剤液を散布しな
がら洗浄用パッド11で床面の洗浄を行なう。また、この
床面洗浄時には、ブロアーの吸引力がスクイジー側に作
用されるから、床面上の洗浄汚水をこのスクイジーが吸
上げてきれいに拭取ることができる。
上記の洗浄によってきれいに成った床面を更にワック
スで磨く場合には、先ず車体1を第2図の如く傾けて洗
浄用パッド11と艶出用パッド12の交換を行ない、更に、
速度切換レバー5Lを操作して回転速度を艶出速度(2,00
0rpm)にセットすれば、ワックスを塗った床面を艶出用
パッド12でバッフイングして、光沢のある美しい床面に
仕上げることができる。また、この艶出作業時には、ブ
ロアーの吸引力がパッド回転室6側に作用するから、バ
ッフイングによって生じた細かな糸屑とか微粉塵等は、
この吸引力を受けてフイルタボックス15に吸塵される。
〔効果〕
以上述べた次第で、本発明に係る床面洗浄兼艶出機に
よれば、1台にて床面の洗浄用洗浄と艶出を行なえるか
ら、大変便利で導入時の経済的負担も軽減できて、購買
意欲を高める効果を発揮できるが、本発明では特に、床
面洗浄時には洗浄用パッドを低速で回転し、艶出時には
艶出用パッドを高速回転するため、優れた洗浄並びに艶
出効果を発揮できると共に、艶出用パッドによる艶出時
には、ブロアーの吸引力をパッド回転室に作用させて艶
出用パッドとか床面とか発生する各種微粉塵をその発生
源にて集塵するため、衛生上洵に好ましく、合わせて艶
出後に掃除機で清掃する手間を省略化できる利点も発揮
できるものであって、1台のブロアーをスクイジーとパ
ッド回転室の相方に切換えて使用できる利点と相俟っ
て、床面クリーニング用の機器として洵に画期的なもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る床面洗浄兼艶出機の一例を示した
側面図で、第2図は同じくパッド交換時の状態を示した
側面図、第3図は内部構造を示した側面図で、第4図は
要部の拡大正断面図、第5図は電気構成を示したブロッ
ク図である。 1は車体、2は車輪、4Mはパッド用モータ、5は減速
機、5aはパッドホルダ、5Lは速度切換レバー、6はパッ
ド回転室、7は汚水タンク、8はスクイジー、11は洗浄
用パッド、12は艶出用パッド、13はブロアー、14は電磁
切換弁、15はフイルタボックス、19Mはパッド上下用モ
ータ。
フロントページの続き (72)発明者 池谷 典久 静岡県引佐郡細江町気賀8123番地 東海 アマノ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−54344(JP,U) 実公 昭37−8030(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブロアーの吸引力を利用して洗浄汚水を床
    面から吸上げるスクイジーを備えた車体に、回転速度を
    洗浄用と艶出用の遅速2段に切換自在なパッド回転機構
    を取付け、この回転機構の回転部には、洗浄用パッドと
    艶出用パッドを交換して装着自在に構成すると共に、上
    記ブロアーの吸引作用を、上記のパッド回転機構を洗浄
    速度にセットすると上記のスクイジー側に及ぼし、ま
    た、艶出速度にセットするとパッド回転室側に及ぼす様
    に構成したことを特徴とする床面洗浄兼艶出機。
  2. 【請求項2】前記のパッド回転機構は、パッド回転用の
    モータと、切換レバーの操作によってモータの回転速度
    を洗浄用と艶出用の遅速2段に切換る減速機とによって
    構成されていることを特徴とする前記特許請求の範囲第
    1項記載の床面洗浄兼艶出機。
  3. 【請求項3】前記ブロアーの吸引作用は、吸引経路の途
    中に設けた電磁切換弁によって、スクイジー側とパッド
    回転室の相方に切換えて及ぶ様に構成されていることを
    特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の床面洗浄兼
    艶出機。
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