JP2653419B2 - 音響探査装置の送受波器感度試験器 - Google Patents

音響探査装置の送受波器感度試験器

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JP2653419B2
JP2653419B2 JP6212968A JP21296894A JP2653419B2 JP 2653419 B2 JP2653419 B2 JP 2653419B2 JP 6212968 A JP6212968 A JP 6212968A JP 21296894 A JP21296894 A JP 21296894A JP 2653419 B2 JP2653419 B2 JP 2653419B2
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則好 小西
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既知感度の水中用送波
器又は水中用受波器を基準器として、これら基準器と未
知感度の音響探査装置の水中用送受波器とを組み合わせ
中に吊下し、パルス法によって水中音伝達時間と直
接波の受波振幅を計測して未知感度の音響探査装置の水
中用送受波器の感度測定を行う音響探査装置の送受波器
感度試験器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中用送波器(以下、送波器という)又
は水中用受波器(以下、受波器という)の感度等の性能
把握を行う場合には、標準校正された既知感度の送波器
又は受波器と未知感度の送波器又は受波器とを組み合わ
せ、水流に変動の無い水槽施設等において計測を行うの
が一般的であった。
【0003】そして、基準器を得るための計測及び基準
器を用いた未知感度の送受波器の計測には、図4に示す
計測装置が従来より用いられ、送波器と受波器とを組み
合わせて所要距離dを隔てて配置し、パルス法により計
測を行っていた。
【0004】ここで、図4に示す計測装置は、発信器2
1、周波数カウンター22、矩形波変調器23、電力増
幅器24、可変抵抗減衰器25、切替器26、前置増幅
器27、電圧増幅器28、帯域フィルタ29、オシロス
コープ30を備えて構成され、電力増幅器24と切替器
26との間には、送波器31及び受波器32が所要距離
d隔てて可変抵抗減衰器25と並列に接続されるように
なっている。この計測装置では、周波数カウンター22
のカウントにより発信器21から所定周波数の正弦波を
発信させ、この発信信号を矩形波変調器23によりパル
ス化して電力増幅器24で電力増幅した後、切替器26
によって選択された送波器31側又は可変抵抗減衰器2
5側の何れかに送っている。
【0005】そして、基準器を得るためには、3組の未
知感度の送受波器a,b,cを用意し、例えば1組目に
は送受波器aと送受波器bといったように、異なる送受
波器aと送受波器bとを組み合わせて図4に示す測定装
置により送受波器a,b間の感度積測定を行う。さらに
説明すると、まず、1組目に送受波器aと送受波器bと
を組み合わせ、切替器26を送受波器b側にした状態で
送受波器aからの送受波器bが受波した信号をオシロス
コープ30上に波形表示させた後、可変抵抗減衰器25
側に切り替えてオシロスコープ30上の波形の振幅が同
じく成るように可変抵抗減衰器25を調節し、同じくな
ったときの可変抵抗減衰器25の数値、即ち、感度積を
読み取る。以下、2組目に送受波器bと送受波器cとを
組み合わせ、3組目に送受波器cと送受波器aとを組み
合わせて計3回の測定を行う。そして、3回の感度積測
定結果と、さらに、個々の送受波器a,b,cにおける
周波数に対するインピーダンスを測定したときの関係式
とに基づいてすべての送受波器a,b,cの未知感度を
算出する。
【0006】なお、上述した計測装置は、標準用の送波
器及び受波器の感度校正を行う目的の水中音響標準装置
として水槽施設に固定設置されており、測定対象となる
音響信号以外の電気的妨害雑音が例えば切替器26から
リークしないように低減、若しくは、除去させた高精度
の計測機器として維持管理されている。
【0007】次に、計測船の船体に固定装備された音響
探査装置における未知感度の送受波器の性能把握を行う
場合には、上述した相互校正により得られた基準送波器
31又は基準受波器32を計測船の甲板から竿等の先に
くくりつけ、舷側から突き出して海中に吊下し、基準器
を得たときの計測と同様に、切替器26の切替え動作に
伴う可変抵抗減衰器25の操作により計測を行う。
【0008】そして、吊り下げ位置を音響探査装置と基
準器との間の器間距離dとし、上述した計測装置による
計測結果に基づいて以下に示す計算式から送波器及び受
波器の未知感度を算出していた。
【0009】例えば音響探査装置における受波器として
の未知感度を算出する場合には、送波印加電圧と受波電
圧及び距離を計れば求められる。その場合の関係は
(1)式となり、受波感度は(1)式を書き変えて
(2)式によって求められる。
【0010】 S0 +SE −20logd+M0 +AG =ME ……(1) M0 =ME −(S0 +SE −20logd+AG )……(2) ただし、 M0 :音響探査装置の受波感度(dB) 〔dB re 1V/μPa〕
【0011】
【数1】
【0012】
【0013】
【数2】
【0014】
【0015】また、音響探査装置における送波器として
の未知感度を算出する場合には、(1)式を書き換えて
下記の(3)式によって求められる。 S0 =ME −(SE −20logd+M0 +AG )……(3)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の計測装置では、船体等に装備の送受波器と吊下
した基準器との間の器間距離dが水流や計測船の動揺等
で変動するのに伴ってオシロスコープ上の波形振幅も変
動する。例えば動揺によって基準器が音響探査装置から
離れて器間距離dが大きくなれば振幅は小さくなり、基
準器が音響探査装置に近づいて器間距離dが小さくなれ
ば振幅は大きくなる。このため、器間距離dの変動下で
の振幅に合うように可変抵抗減衰器25を調節しても、
なかなか合わせることができない。しかも、器間距離d
は水流や計測船の動揺等によって刻々変わるため、正確
なデータが得られ難い。
【0017】したがって、送受波器の未知感度を得るた
めには、上述した計測及び計算を繰り返し行い、何回か
の複数の計測データの平均値を求めることになるが、前
述した図4に示す高精度な計測装置を使用しても、計測
に長時間を要する割には、質の良くないデータになる場
合が多いという問題があった。
【0018】そこで、本発明は上記の問題点を解決すべ
く、動揺下の変動する波形振幅の人手による読み取り作
業が解消できると共に、計測時間の短縮と計測精度の向
上が図れる音響探査装置の送受波器感度試験器を提供す
ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による音響探査装置の送受波器感度試験器
は、計測船8の船底に固定装備された未知感度の送受波
器9aを有する音響探査装置9と、前記未知感度の送受
波器との組み合わせにより一対の送受波器を構成し、前
記計測船の舷側から突き出して前記未知感度の送受波器
から離れた動揺下における海中に吊下される既知感度の
基準送波器10a又は既知感度の基準受波器10bと、
計測する所定周波数毎に発信信号を出力するとともに、
同期信号を出力する発信器1と、前記音響探査装置の送
受波器の受波器としての未知感度を測定するときに前記
基準送波器に接続されて該基準送波器に対し前記発信
号を所定増幅した送信信号を送出し、前記音響探査装置
の送受波器の送波器としての未知感度を測定するときに
前記音響探査装置の送受波器に接続されて該送受波器に
対し前記発信信号を所定増幅した送信信号を送出する電
力増幅器2と、前記発信器からの同期信号により同期を
とりながら、前記電力増幅器からの送信信号の入力に基
づいて前記基準送波器又は前記音響探査装置の送受波器
から送出される送信信号と、前記基準送波器からの送信
信号を前記音響探査装置の送受波器が受波したときの受
信信号又は前記音響探査装置からの送信信号を前記基準
受波器が受波したときの受信信号とを静止画面として表
し、前記電力増幅器からの送信信号に基づいて前記基
準送波器又は前記音響探査装置の送受波器への印加電圧
を計測すると共に、前記基準送波器又は前記音響探査装
置の送受波器から送信信号が送出される毎の前記静止画
面の波形に基づいて前記送信信号が送信されてから前記
音響探査装置の送受波器又は前記基準受波器が直接波を
受波するまでの信号波の伝達時間と直接波の振幅VP
を計測する表示計測手段5と、該表示計測手段が計測し
前記基準送波器又は前記音響探査装置の送受波器への
印加電圧、信号波の伝達時間と直接波の振幅とのデータ
に基づいて前記音響探査装置の送受波器の未知感度を演
算する演算手段6とを具備したことを特徴としている。
【0020】
【作用】音響探査装置9の送受波器9aの受波器として
の未知感度を試験する場合には、この未知感度の送受波
器9aと既知感度の基準送波器10aとを組み合わせ、
基準送波器10aを計測船8の舷側から突き出し、未知
感度の送受波器9aから離れた動揺下にある海中に吊下
する。この状態で、発信器1より所定周波数の発信信号
が出力されると、電力増幅器2は発信器1の発信信号を
所定増幅した送信信号を基準送波器10aに送出する。
この電力増幅器2からの送信信号の入力に伴って基準送
波器10aより送信信号が送出されると、この送信信号
は、音響探査装置9の未知感度の送受波器9aにより受
波されて表示計測手段5に出力される。表示計測手段5
では、基準送波器10aと音響探査装置9の送受波器9
aとの間の距離(器間距離)dが変動して波形振幅に変
動が生じても、そのときの信号波形である送信信号及び
受信信号の波形を瞬時記録する。そして、発信器からの
同期信号により同期をとりながら、基準送波器10aか
ら送信信号が送出される毎に記録させた信号波形を静止
画面として表示し、電力増幅器2からの送信信号に基づ
いて基準送波器10a又は音響探査装置9の送受波器9
aへの印加電圧を計測すると共に、基準送波器10a又
は音響探査装置9の送受波器9aから送信信号が送出さ
れる毎の前記静止画面の波形に基づいて前記送信信号が
送信されてから音響探査装置9の送受波器9a又は基準
受波器10bが直接波を受波するまでの信号波の伝達時
と直接波の振幅VP とを計測して演算手段6に出力す
る。演算手段6では、表示計測手段5で計測されたデー
タに基づいて音響探査装置9の送受波器9aの受波器と
しての未知感度を計算する。なお、音響探査装置9の送
受波器9aの送波器としての未知感度を試験する場合に
は、この未知感度の送受波器9aと既知感度の基準受波
器10bとを組み合わせて同様の計測及び感度計算が行
われる。この場合、電力増幅器2には音響探査装置9の
送受波器9aが接続され、発信器1からの発信信号を所
定増幅した送信信号が未知感度の送受波器9aに送出さ
れる。
【0021】
【実施例】以下本発明に係わる音響探査装置の送受波器
感度試験器の一実施例を図面によって説明する。
【0022】図1は本発明に係わる音響探査装置の送受
波器感度試験器の一実施例を示す測定系統図、図2は同
試験器のセットアップ状態を示す図、図3は同試験器に
おけるデジタル記憶型波形表示器に表示される送信信号
及び受信信号の波形図である。
【0023】本実施例による試験器は、シンセサイザ
(発信器)1、電力増幅器2、前置増幅器3、高域フィ
ルタ4、デジタル記憶型波形表示器(表示計測手段)
5、パーソナルコンピュータ(演算手段)6、プリンタ
(外部出力手段)7を備えて構成されている。この試験
器は、計測船8に装備された音響探査装置9の送受波器
9aの未知感度を試験するために使用され、送受波器9
aの感度測定時には、図2に示すように、試験器を構成
する各機器を現場に持込んで積み上げることにより、測
定系のセットアップが行えるようになっている。
【0024】シンセサイザ1は、計測する所定周波数毎
に矩形波の発信信号をパルス化して電力増幅器2に出力
している。また、同時にデジタル記憶型波形表示器5に
対して波形を定めるための同期信号を出力している。
【0025】電力増幅器2は、音響探査装置9の送受波
器9aの受波器としての未知感度を測定する場合には、
その出力端子に基準送波器10aが接続され、音響探査
装置9の送受波器9aの送波器としての未知感度を測定
する場合には、その出力端子に音響探査装置9の送受波
器9aが接続される。この電力増幅器2では、シンセサ
イザ1からの発信信号(パルス波)に対して所要の電力
増幅を行い、この電力増幅された送信信号を計測船8の
舷側から吊下された基準送波器10a又は音響探査装置
9の送受波器9aに送出すると共に、その端子電圧は、
デジタル記憶型波形表示器5により計測される。
【0026】前置増幅器3は、基準送波器10aより所
定距離(この距離を器間距離dと称し、1mを基準とし
ている)隔てて配置された音響探査装置9の送受波器9
aが受波した受信信号又は基準受波器10bが受波した
受信信号の振幅を増幅して高域フィルタ4に送出してい
る。
【0027】高域フィルタ4は、前置増幅器3でインピ
ーダンス変換及び振幅増幅された雑音を含む受信信号
(パルス波)のうち、計測に支障を及ぼす主たる低周波
雑音成分を遮断して目的とする周波数の信号を通過させ
てデジタル記憶型波形表示器5に送出している。
【0028】デジタル記憶型波形表示器5は、計測機能
として、電力増幅器2からの送信信号に基づいて基準送
波器10a又は音響探査装置9の送受波器9aへの印加
電圧VS を自動的に計測している。また、シンセサイザ
1より送信信号が送信されてから音響探査装置9の送受
波器9a又は基準受波器10bが直接波を受波するまで
の伝達時間d/cと振幅VP とを自動的に計測してお
り、計測された各データをパーソナルコンピュータ6に
送出している。さらに、表示機能として、シンセサイザ
1からの同期信号により同期をとりながら、例えば図3
に示すように、任意の時点での送信信号及び受信信号の
音響波形(信号波形)を瞬時記録して表示し、記録され
た波形が静止画面で観察できる構成となっている。ま
た、横軸の時間及び縦軸の振幅は、画面上でのカーソル
の移動により任意に指定して数値表示や拡大表示が行え
るようになっている。
【0029】パーソナルコンピュータ6には、測定周波
数に対してあらかじめ計測された受波系の前置増幅器3
及び高域フィルタ4等の増幅度のデータがプログラム入
力されており、デジタル記憶型波形表示器5からのデー
タに基づいて前述した(2)式又は(3)式より未知感
度の音響探査装置9の送受波器9aとして送波感度又は
受波感度をプログラム計算している。また、デジタル記
憶型波形表示器5からのデータをフロッピーディスク等
の外部記憶手段に入れ込み、プログラム計算された送受
波器9aの送波感度、受波感度の結果を含む指向特性や
入力電圧に対する感度の直線性特性等の種々の解析結果
をプリンタ7より印字出力している。
【0030】次に、上述した構成の試験器を用いて未知
感度の試験を行う場合には、以下に説明する比較校正法
により音響探査装置9の送受波器9aの送波器又は受波
器としての未知感度を測定する。
【0031】測定を行うにあたっては、まず、相互校正
により得られた基準送波器10aを計測船8の甲板から
竿等の先にくくりつけ、舷側から突き出して音響探査装
置9の送受波器9aから器間距離d(例えば5mで、パ
ーソナルコンピュータ6による感度計算時に1mに換算
される)隔てた海中に吊下する。この状態で試験器に電
源を投入すると、シンセサイザ1は、所要周波数のパル
ス信号を電力増幅器2に送出すると共に、デジタル記憶
型波形表示器5に対して同期信号を送出する。電力増幅
器2では、シセンササイザ1からのパルス信号に所要の
電力増幅を施して計測船8の舷側から吊下する基準送波
器10aに送出する。
【0032】これに対し、基準送波器10aによる所要
レベルの送波音は、器間距離dを隔てて配設された音響
探査装置9の送受波器9aによって受波される。この受
波信号は、前置増幅器3に送出されてインピーダンス変
換及び電圧増幅された後、高域フィルタ4を経てデジタ
ル記憶型波形表示器5に送出される。
【0033】デジタル記憶型波形表示器5では、基準送
波器10aへの印加電圧VS を計測すると共に、直接波
の伝達時間d/cと振幅VP とを計測してこれらのデー
タをパーソナルコンピュータ6に送出する。パーソナル
コンピュータ6では、デジタル記憶型波形表示器5から
のデータをフロッピーディスクに入れ込むと共に、音響
探査装置9の送受波器9aの受波器としての未知感度を
(2)式に基づいてプログラム計算し、必要に応じて計
算結果等のプリント出力を行う。
【0034】次に、音響探査装置9の送受波器9aの送
波器としての未知感度を測定する場合には、基準送波器
10aに代えて基準受波器10bを計測船8の甲板から
竿等の先にくくりつけ、舷側から突き出して音響探査装
置9の送受波器9aから器間距離d隔てた海中に吊下す
る。また、音響探査装置9の送受波器9aを電力増幅器
2に接続すると共に、基準受波器10bを前置増幅器3
に接続して結線を変える。この状態で試験器に電源を投
入してシンセサイザ1より送信信号を出力させ、上記し
た動作と同様に試験を行う。なお、パーソナルコンピュ
ータ6では、(3)式の送波感度の計算式に基づいて送
受波器9aの未知感度のプログラム計算が行われる。
【0035】したがって、上述した実施例では、器間距
離dの変動による音響波形を瞬時記録し、任意の時点で
記録された音響波形が静止画面として表示できるデジタ
ル記憶型波形表示器5を採用しているので、表示された
音響波形から音波の到達時間と直接波の振幅とを容易に
且つ正確に計測でき、この計測結果をパーソナルコンピ
ュータ6に送出してプログラム計算することにより、音
響探査装置9の送受波器9aの送波感度、受波感度の未
知感度を短時間で自動的に求めることができる。このた
め、音響探査装置の送受波器9aと基準送波器10a
(又は基準受波器10b)との間の器間距離dの変動に
伴う従来のような切替器を用いた可変抵抗減衰器の手動
操作による煩雑なオシロスコープの波形振幅の読み取り
作業を繰り返し行う必要もなく、測定機器の構成を簡素
化でき、従来では海上模様が穏やかの場合においても容
易に測定できなかったことが荒天時においても測定が可
能となった。
【0036】その上、従来では繰り返し測定を行って波
形振幅の平均値を求めるため、計測には長時間を要し測
定誤差も大きかったのに対し、本実施例によれば、器間
距離dと波形振幅とを正確に求めることができるので、
基準器を得る場合の水槽試験と同様な質の良いデータが
得られる。
【0037】また、図2に示すように、単一で構成され
る各機器を現場に持込み、単純に積み上げるだけで、簡
易型の試験器を容易にセットアップして構成することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の音響探査装置の
送受波器感度試験器によれば、従来のような切替器を用
いた可変抵抗減衰器の手動操作による煩雑な変動振幅の
読み取り作業を繰り返し行う必要もなく、静止画面とし
て表示された送信信号および受信信号の波形から音波の
到達時間と直接波の振幅とを容易に且つ正確に計測して
音響探査装置の送受波器の送波感度、受波感度の未知感
度を短時間で自動的に求めることができる。これによ
り、測定機器の構成を簡易化でき、海上模様が穏やかの
場合や荒天時であってもより良好な計測精度で送受波器
の未知感度を試験することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる音響探査装置の送受波器感度試
験器の一実施例を示す測定系統図
【図2】同音響探査装置の送受波器感度試験器のセット
アップ状態を示す図
【図3】同音響探査装置の送受波器感度試験器における
デジタル記憶型波形表示器に表示される送信信号及び受
信信号の波形図
【図4】水槽施設における従来の感度測定系統図
【符号の説明】
1…シンセサイザ(発信器)、2…電力増幅器、5…デ
ジタル記憶型波形表示器(表示計測手段)、6…パーソ
ナルコンピュータ(演算手段)、9…音響探査装置、9
a…送受波器、10a…基準送波器、10b…基準受波
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−153697(JP,A) 特開 昭60−80400(JP,A) 特開 昭57−149958(JP,A) 実開 昭61−195688(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測船(8)の船底に固定装備された未
    知感度の送受波器(9a)を有する音響探査装置(9)
    と、 前記未知感度の送受波器との組み合わせにより一対の送
    受波器を構成し、前記計測船の舷側から突き出して前記
    未知感度の送受波器から離れた動揺下における海中に吊
    下される既知感度の基準送波器(10a)又は既知感度
    の基準受波器(10b)と、 計測する所定周波数毎に発信信号を出力するとともに、
    同期信号を出力する発信器(1)と、 前記音響探査装置の送受波器の受波器としての未知感度
    を測定するときに前記基準送波器に接続されて該基準送
    波器に対し前記発信信号を所定増幅した送信信号を送出
    し、前記音響探査装置の送受波器の送波器としての未知
    感度を測定するときに前記音響探査装置の送受波器に接
    続されて該送受波器に対し前記発信信号を所定増幅した
    送信信号を送出する電力増幅器(2)と、前記発信器からの同期信号により同期をとりながら、前
    電力増幅器からの送信信号の入力に基づいて前記基準
    送波器又は前記音響探査装置の送受波器から送出される
    送信信号と、前記基準送波器からの送信信号を前記音響
    探査装置の送受波器が受波したときの受信信号又は前記
    音響探査装置からの送信信号を前記基準受波器が受波し
    たときの受信信号とを静止画面として表示し、前記電力
    増幅器からの送信信号に基づいて前記基準送波器又は前
    記音響探査装置の送受波器への印加電圧を計測すると共
    に、前記基準送波器又は前記音響探査装置の送受波器か
    ら送信信号が送出される毎の前記静止画面の波形に基づ
    いて前記送信信号が送信されてから前記音響探査装置の
    送受波器又は前記基準受波器が直接波を受波するまでの
    信号波の伝達時間と直接波の振幅(VP )とを計測する
    表示計測手段(5)と、 該表示計測手段が計測した前記基準送波器又は前記音響
    探査装置の送受波器への印加電圧、信号波の伝達時間と
    直接波の振幅とのデータに基づいて前記音響探査装置の
    送受波器の未知感度を演算する演算手段(6)とを具備
    したことを特徴とする音響探査装置の送受波器感度試験
    器。
JP6212968A 1994-09-06 1994-09-06 音響探査装置の送受波器感度試験器 Expired - Lifetime JP2653419B2 (ja)

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