JP2653387B2 - 局所用ヘマトポルフィリン - Google Patents

局所用ヘマトポルフィリン

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JP2653387B2
JP2653387B2 JP1508047A JP50804789A JP2653387B2 JP 2653387 B2 JP2653387 B2 JP 2653387B2 JP 1508047 A JP1508047 A JP 1508047A JP 50804789 A JP50804789 A JP 50804789A JP 2653387 B2 JP2653387 B2 JP 2653387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 1. 発明の分野 本発明は光力学的治療法(photodynamic therapy)を
用いたヒトパピローマウイルス病の治療の分野に関す
る。特に、本発明は病気組織に吸収され、それにより局
所的皮膚および粘膜腫瘍の光療法を可能にする局所用ヘ
マトポルフィリン組成物及びその製造方法に関する。
2. 従来技術 光化学療法はヒトおよび動物の悪性病の治療を目的と
する急速に発展している方法である。光力学的治療(PD
T)は光感受性薬剤(photodynamic agent又はphotosens
itizing agent)を保持する組織に適当な波長、一般的
には625から635nmの赤色領域の光を照射することによる
その組織の破壊に関する。薬剤ヘマトポルフィリン誘導
体(HPD)、またはその活性成分ジヘマトポルフィリン
エーテル(DHE)は悪性腫瘍または乳頭腫のような異常
組織に選択的に局在化することが分っている。したがっ
てHPDまたはDHE(以後HPD/DHEと示す)を静脈注射し、
腫瘍部位に移動させることができる。つづいてその部位
に適当な波長の光を照射すると、おそらく脂質酸化およ
びたん白質のスルフィドリル酸化により細胞膜の破壊に
導く励起準安定分子状酸素及び毒性酸素ラジカルの生産
に関するプロセスによりその腫瘍を破壊する。
光力学的療法は転移性胸部腫瘍、子宮内膜がん腫、膀
胱腫瘍、悪性黒色腫、カポシ肉腫、基底細胞がん腫、軟
骨肉腫、鱗状細胞がん腫、前立腺がん腫、喉頭乳頭腫、
真菌性ポリープ、気管支の表在性がん及び皮膚/粘膜乳
頭腫の治療にうまく使用されてきているが、まだ欠点を
有している。最も大きい欠点は光感受性薬剤の全身注射
は患者が4〜6週間明光、特に日光を避ける必要がある
という事実である。結果的にHPD/DHEの使用は重大な病
気を持つ患者に限られている。
光感受性薬剤の静脈注射の代替物として様々な研究者
は腫瘍へのHPD/DHEの直接的注射を試みた。アマノ(Ama
no)等(ジャーナル オブ ウロロジー(Journal of U
rology)139、392(1982)はHPD注入組織における高レ
ベルのポルフィリンおよびその周囲組織における低レベ
ルのポルフィリンはそのような方法が直接アプローチし
得る単一の傷害がある場合の利用可能な代替物となるこ
とを示すと報告している。
しかし乳頭腫病はしばしば注射し難い多くの皮膚/粘
膜腫瘍と関連している。それゆえ適当な光治療を受ける
前におそらく患者自身により局所用に適用し得る組成物
はHPD/DHE治療法の有効性を有意に増進する。マクロー
(McCullough)等(ジャーナル・オブ・インベスチゲイ
ティブ・デルマトロジー(Journal of Investigative D
ermatology)81、528(1983))は、乾癬および他の皮
膚病の治病を目的とする局所用凍結乾燥ヘマトポルフィ
リン誘導体成型物の開発を報告した。アゾンおよびN−
メチルピロリドンと合せてHPDを用いることにより、彼
等はモルモットの皮膚の治療領域の赤色光による照射は
有意な紅斑および上波DNA合成の阻害を起こすことを示
した。
このような局所用ヘマトポルフィリン成型物は皮膚お
よび皮下病の治療に有効であるが、HPD/DHEは腫瘍の完
全な破壊を可能にするため十分に組織に浸入できないた
めパピローマウイルス病の治療に有効でないことが分っ
た。パピローマウイルス由来のイボに関する水溶液中の
HPDまたはDHEの使用は、その溶液がその障害部に浸透し
得ないため有効ではない。むしろそれらは単にその表面
を乾燥させる。HPD/DHEの凍結乾燥の結果としての活性
のロス、もしくはHPD/DHEは部分的にしか溶けず、かつ
その特別な部分が乳頭腫または正常皮膚に浸透しないた
め局所的適用を目的としての凍結乾燥HPDまたはDHEと市
販のキャリヤー試薬の組合せも失敗した。結果として静
脈内HPD誘導体を用いた光力学的療法は喉頭乳頭腫、皮
膚実験および天然障害および他の形の腫瘍に有効である
にもかかわらず、CO2レーザーの使用または外科切除に
よる除去などの現在用い得る治療が一般にアプローチ可
能な腫瘍に用いられている。
光力学療法の従来的使用に関連する上述の問題は腫瘍
部位に直接適用し得る局所用ヘマトポルフィリン誘導体
製剤の開発により本発明により克服された。HPD/DHEの
活性成分は腫瘍に転送され、腫瘍は625〜635nmの波長を
赤色光の照射で破壊される。
(本発明の概要) 本発明は、全身的光力学的療法の使用により引き起こ
される光感受性は腫瘍部位に局所的にHPDを用いること
により軽減されるという発見に基づいている。さらに本
発明は上皮悪性腫瘍または乳頭腫に自然に拡散し得ない
HPD/DHEは該拡散及びそれにつづくその部位の光療法を
可能にし毒性全身性光感受性の欠点なしにその治療腫瘍
を破壊する型に調合し得るという発見に基づいている。
(詳細な説明) 本発明は哺乳類の皮膚/粘膜に応用した時深い浸透が
可能なキャリヤーベヒクル中に分散した1つ以上のヘマ
トポルフィリンのような光感受性薬剤の溶液を浮む光力
学的療法のための組成物を提供する。“深い浸透”によ
り、キャリヤーベヒクルは光感受性薬剤の治療する特定
の腫瘍の破壊を可能にするために十分な病気組織への浸
透を可能することを意味する。皮膚へ浸透し得る許容可
能なキャリヤーベヒクルは当業者にはよく知られている
ものであり、かつ種々の親水性ゲルまたはクリームとし
て市販されている。
また本発明はHPD/DHEなどの1つ以上の光感受性薬剤
の水溶液を乾燥しない様に濃縮し、その後浸透性局所用
キャリヤーベヒクルに再希釈する光力学療法用の局所用
組成物の調製法に関する。
該水溶液の濃縮は、定常的冷却下定常的で緩やかに撹
拌しながらゆっくりエバポレーションすることにより行
うことが望ましい。このゆっくりしたエバポレーション
ステップ間の水溶液の撹拌は定常的で緩やかな撹拌がそ
の溶液にうず巻を起こすように行なわれることが最も好
ましい。“うず巻”は沈下が中心に形成される、すなわ
ち渦を作る溶液の渦巻き運動を意味する。好ましい実施
態様において、そのエバポレーションは該水溶液の体積
が最初の容積の約20〜25パーセントになるまで続けられ
る。また水溶液中の光感受性薬剤の元々の濃度が約1〜
約7.5g/mlであり、かつ最終的濃度がキャリヤーベヒク
ルで最初の容積とほぼ同一となるように希釈されること
が望ましい。
HPD/DHEは一般に2.5mg/ml水溶液で市販されている。
したがって最も好ましい実施態様においては、2.5mg/ml
のHPD/DHE溶液はその容積が元の容積の20〜25%となる
まで定常的冷却及び撹拌を用い減圧下でゆっくりエバポ
レートする。その後適当な局所用キャリヤーベヒクルに
よる希釈で元の容積となるようにする。生成した局所用
組成物は遮光容器に入れ冷蔵庫に保存する。その後治療
する哺乳類の皮膚または粘膜の一部に使用する。HPD/DH
E組成物は直接的または皮膚用包帯または布片を用いて
使用され得る。
つづいてその領域を好ましくは約625〜約635mの波長
を有する赤色スペクトル光を用いた従来法で照射する。
この光療法は病気領域を破壊する。上述の療法はパピロ
ーマウイルス病の治療に用いるのが好ましい。しかし広
範囲の障害、腫瘍等の治療にも使用し得る。このような
治療は本発明の範囲に関する。
哺乳類の皮膚/粘膜に適用した時深い浸透が可能な適
当な局所用キャリヤーベヒクルには処方箋に応じて調合
する製剤に種々の活性成分を包含させるための基質とし
て市販されている多くの従来の局所用ゲル、親水性軟こ
うまたはクリームが含まれる。このようなキャリヤーベ
ヒクルには一般にアルコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコールのような比較的高分子量のエチ
レングリコールポリマー、ポリソルベート20、40およ
び、または80、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
グリセリン、尿素、ラウリル硫酸ナトリウム、ワック
ス、ゴムなどが1種以上含まれる。本発明の使用に適す
る市販のキャリヤーベヒクルのほとんどは高濃度のアル
コールを含有している(すなわち、少なくとも25重量パ
ーセントのアルコール)。
本発明のヘマトポルフィリン組成物の使用に特に好ま
しい2つの適当なキャリヤーベヒクルはジメチルスルホ
キシド(DMSO)および54%のSD(Specially Denature
d)アルコールの他プロピレングリコール、精製水、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテルおよびジオクチルス
ルホスクシネートナトリウム塩を含みヤングファーマシ
ューティカル社(Young Pharmacentical Inc.)から市
販されているキャリヤーであるファーマソルブ(Pharma
solve)である。
他の適当な市販キャリヤーベヒクルには種々の会社か
ら市販されている親水性軟こうが含まれる。親水性軟こ
うは一般的に25%白ワセリン、25%ステアリルアルコー
ル、12%プロピレングリコールおよび1%ラウリル硫酸
ナトリウムの他、メチルパラベンおよびプロピルパラベ
ンを含む。本発明の使用に関する他の市販製品にはニュ
ートロゲナベヒクル/N、ニュートロゲナベヒクル/Nマイ
ルド、E−ソルブおよびC−ソルブ(シオセット(Syos
set))アクアフォー(ベイアーズドルフ)、コニベー
ス(パークデービス)、ポリソルブアンヒドラス(フォ
ーゲラ)、アゾーン(ネルソンリサーチ)または種々の
アルコール含有溶液、ベルバコール、デルモバンおよび
ナットラデルム(オーウェン)、ヘブクリームベース
(バーネスーハィンド)、コーセリン(ベイアーズドル
フ)及びこれらの混合物のようなローションが含まれ
る。上述の製品は単に例として提供されており、このリ
ストは排他的な意味を持つものではない。他の適当な局
所用キャリヤーを用いた上述の物質の多くの変更が、上
述した詳細な説明により当業者に自明である。これらの
全ての自明な変更も本発明の範囲内にあると考えられ
る。
(好ましい実施態様) 以下の例は本発明の実施態様を示しており、かつ説明
のみを目的として提示されている。これらの例は本発明
の請求範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
例 1 (局所用DHE組成物の調製) DHEの水溶液(2.5mg/ml)を2mlづつ分けとり、別々に
試験管に入れた。そのDHEを10±5℃に冷却し、20〜35m
mHgに減圧した。最終容積が元の容積の約20%になるま
でこの溶液を撹拌(Evapotac、ハーケバチラー社NJ州)
しつつ10±5℃に冷却しながら緩やかにエバポレートし
た。濃縮DHE溶液は一定の撹拌を行ないながら氷水浴水
でファーマソルブを用い元の容積となるように再希釈す
る。この溶液を遮光容器に入れ、冷蔵庫に保存した。
例 2 (HPD/DMSO局所用組成物の吸収) ウサギの背中の毛を剃り、直径4cmの多数の領域のう
ち取りを行った。1つの領域はコントロール領域として
確保する。1つの領域は例1で述べたように調製したDH
E−ファーマソルブを受け、第2の領域はファーマソル
ブの代りにDMSOを用い例1と同様の方法で調製したDHE
−DMSOを受け、第3の領域はファーマソルブを受け、第
4の領域はDMSOのみを受けた。各領域は9ジュールのア
ルゴンポンプ色素レーザーからの630nmの光で照射し
た。これにつづいて各領域を観察した。正常な皮膚およ
び溶剤のみ(DMSOまたはファーマソルブ)の領域には変
化は観察されず、一方DHE−ファーマソルブまたはDHE−
DMSOで処理した領域は暗褐色に変色した。この領域の石
けん及び水またはアルコールによる洗浄によってはその
色を変化させることはできなかった。DHE組成物で処理
し、かつ光で照射した領域は48時間後有意な充血反応が
示された。これはさらに48時間以上続き、結果的に処理
から1週間後解消(消失)した。このことは局所用薬剤
の皮膚への吸収および反応を示している。
例 3 (DHE局所用組成物の吸収) 第2の実験はウサギの背中の6つの領域を用いて行っ
た。DHE局所用組成物は先の例1の方法に従って調製し
た。この領域は以下のように処理した。
A−DMSO−DHE+光 B−DMSO−DHE 光なし C−DMSOのみ+光 D−ファーマソルブ−DHE+光 E−ファーマソルブ−DHE 光なし F−ファーマソルブのみ+光 各溶液は3時間吸収させ、かつ例2で述べたように63
0nm赤色光で処理した。領域AおよびDは直ちに暗褐色
に変色した。領域B、C、EおよびFには変化は起こら
なかった。48時間後領域AおよびDには有意な充血があ
り、一方赤色光を受けないか、または溶剤のみの領域に
は充血反応は起きなかった。
例 4 (乳頭腫の治療) 乳頭腫はダッチベルティドラビットの背中にテールラ
ビットパピローマウイルス(CRPV)を用いて誘導した。
2つはコントロールとして用い、また正常な皮膚の2つ
の領域をポジティブコントロールとして用いた。2つの
乳頭腫を例1の方法に従って調製したDHE−DMSOで処理
し、また他の2つはDHE−ファーマソルブ(例1に従っ
て調製した)を受けた。DHE−DMSOで処理した1つの乳
頭腫およびDHE−ファーマソルブで処理した1つの乳頭
腫をレーザー光(630nm)を照射した。他の2つはコン
トロールとして暗所に保存した。
DHE−ファーマソルブで処理し630nmの光で照射した乳
頭腫には完全な抑制が観察され、そしてDHE−DMSOで処
理し赤色光で照射した乳頭腫には部分的抑制が観察され
た。DHE組成物で処理したが光を受けなかった2つの乳
頭腫は変化を示さなかった。未処理の乳頭腫コントロー
ル皮膚領域は予期される紅斑を示した。
(比較例AおよびB) 凍結乾燥ヘマトポルフィリン誘導体の局所用製剤を調
合し、ダッチベルティドラビットの背中にコットンテー
ルラビットパピローマウイルス(CRPV)で誘導した乳頭
腫に対するその効果を以下のように評価した。
ジヘマトポルフィリンエーテル(DHE)の水溶液(2.5
mg/ml)を15本の試験管に1mlづつ分取し、“スピードヴ
ァクコンセントレーター”(サヴァント社(Savant))
による45分間の制御エバポレーションにより乾燥粉末と
なるまで凍結乾燥した。
比較例Aでは凍結乾燥DHE粉末を合せ、一定の撹拌を
行ないながらジメチルスルホキシド(DMSO)で15mlの元
の容積となるように再希釈した。DHE再希釈液には中サ
イズの非溶解粒子物質を含んでいる。約45分間の一定の
撹拌にもかかわらずこれらの粒子は溶解しなかった。
比較例Bでは新鮮なDHE溶液(2.5mg/ml)を15本の試
験管に1mlづつ分取し、スピードヴァクコンセントレー
ターを用いた45分間の制御エバポレーションにより乾燥
粉末となるまで凍結乾燥した。この凍結乾燥DHE粉末を
合わせ一定に撹拌しながらファーマソルブを用いて元の
容積である15mlとなるように再希釈した。
凍結乾燥DHE粉末はDMSOよりもファーマソルブの方が
いくぶんよく溶解したが、約45分間の一定の撹拌にもか
かわらず小サイズから中サイズの非溶解粒子が存在し
た。
その後、コットンテールラビットパピローマウイルス
(CRPV)誘導の障害皮膚および正常皮膚に関し実験を繰
り返した。
ウサギの背中を剃り、直径4cmの領域をふち取った。
1つの領域は常にコントロールとして確保した。第2の
領域に凍結乾燥DHE−DMSOをフォームアプリケーターを
用いて塗った。第3の領域にはフォームアプリケーター
を用いて凍結乾燥DHE−ファーマソルブを塗った。第4
の領域はファーマソルブのみを受けた。第5の領域はDM
SOのみを受けた。凍結乾燥DHE/DMSOおよび凍結乾燥DHE/
ファーマソルブ溶液の粒子部分は乳頭腫または正常皮膚
に浸透せず、それらは容易にふき取ることができる。そ
れから乾燥させた。各領域を9ジュールのアルゴンポン
プ色素レーザーからの630nmの光で照射した。試験した
領域は臨床的または治療効果を示さなかった。
明らかにこれらの実験は本発明に従って調製した適当
な溶剤中のDHE(HPD)の溶液をパピローマウイルス由来
の病気の治療に局所的に使用する効果を示している。こ
の組成物の効果が示される各場合において、周囲の正常
皮膚は3カ月後まで有害な副作用を示さなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−83186(JP,A) 特開 昭62−5985(JP,A)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】哺乳類の皮膚または粘膜に使用した場合に
    深く浸透し得るキャリヤーベヒクル中に分散した光感受
    性薬剤の溶液を含む、パピローマウイルス病に由来する
    組織異常増殖の光学的治療に用いる局所用組成物であっ
    て、調製工程において乾燥工程を含まない、前記組成
    物。
  2. 【請求項2】前記光感受性薬剤の濃度が約1〜約7.5mg/
    mlの範囲にある請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記光感受性薬剤の濃度が約2.5mg/mlであ
    る請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記光感受性薬剤がヘマトポルフィリン誘
    導体、ジヘマトポルフィリンエーテルまたはこれらの混
    合物を含む請求項2記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記キャリヤーベヒクルが親水性ゲルまた
    はクリームを含む請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】前記キャリヤーベヒクルが高い含量のアル
    コールを含む請求項4記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記キャリヤーベヒクルが約50%w/wのSD
    アルコールを含み、その残部がプロピレングリコール、
    精製水、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ジオク
    チルスルホスクシネートナトリウム塩などを1種以上含
    む請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記キャリヤーが54重量%のSDアルコール
    を含み、その残部がプロピレングリコール、精製水、ポ
    リオキシエチレンラウリルエーテル、及びジオクチルス
    ルホスクシネートナトリウム塩を含む請求項6記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】前記キャリヤーベヒクルがジメチルスルホ
    キシドを含む請求項4記載の組成物。
  10. 【請求項10】約625〜約635nmの波長の光を照射した場
    合に前記光感受性薬剤が異常組織増殖領域を破壊し得る
    請求項4記載の組成物。
  11. 【請求項11】パピローマウイルス病に由来する組織異
    常増殖の光力学的治療に用いる局所用組成物の製造法で
    あって、 (a)光感受性薬剤の水溶液をその容積の約20〜約25%
    となるまで濃縮する工程、及び (b)上記薬剤を浸透性局所用キャリヤーベヒクル中に
    再希釈する工程、 を含む方法。
  12. 【請求項12】濃縮工程中に、さらに約5〜約15℃の温
    度で約20〜約35mmHgの減圧下に前記薬剤を置くことを含
    む請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】濃縮工程中に、さらに前記薬剤及びキャ
    リヤーの混合物を緩やかにかつ定常的に撹拌することを
    含む請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】再希釈工程中にさらに前記薬剤およびキ
    ャリヤーベヒクルの混合物を緩やかにかつ定常的に撹拌
    することを含む請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】前記光感受性薬剤がヘマトポルフィリン
    誘導体、ジヘマトポルフィリンエーテルまたはこれらの
    混合物を含む請求項11記載の方法。
  16. 【請求項16】前記キャリヤーベヒクルが親水性ゲルま
    たはクリームである請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】前記キャリヤーベヒクルが約50%w/w SD
    アルコールを含み、かつ残部がプロピレングリコール、
    精製水、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ジオク
    チルスルホスクシネートナトリウム塩などを1種以上含
    む請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】前記キャリヤーベヒクルがジメチルスル
    ホキシドである請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】前記キャリヤーベヒクルが54重量%のSD
    アルコールを含み、その残部がプロピレングリコール、
    精製水、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、及びジ
    オクチルスルホスクシネートナトリウム塩を含む請求項
    17記載の方法。
  20. 【請求項20】約1〜約7.5mg/mlのヘマトポルフィリン
    水溶液をその容積の約20〜約25パーセントとなるまでゆ
    っくりエバポレートし、次いで、それによって得られた
    濃縮物を緩やかに撹拌しながら、哺乳類の皮膚または粘
    膜に深く浸透し得るキャリヤーベヒクル中に再希釈する
    ことを含む、パピローマウイルス病に由来する組織異常
    増殖の光力学的治療に用いる非凍結乾燥局所用組成物の
    製造法。
  21. 【請求項21】前記水溶液を定常的に冷却しつつ減圧下
    で渦巻状に撹拌することをさらに含む請求項20記載の方
    法。
  22. 【請求項22】前記生成した濃縮物を再希釈前に氷浴中
    に入れることをさらに含む請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】前記生成した濃縮物を元の容積となるよ
    うに再希釈することをさらに含む請求項20記載の方法。
  24. 【請求項24】前記キャリヤーベヒクルがジメチルスル
    ホキシドを含み;組成物が54重量%のSDアルコールを含
    み、その残部がポリプロピレングリコール、精製水、ポ
    リオキシエチレンラウリルエーテル、及びジオクチルス
    ルホスクシネートナトリウム塩;又はこれらの混合物を
    含む請求項20記載の方法。
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