JP2651654B2 - 真空乾燥装置及び真空乾燥方法 - Google Patents

真空乾燥装置及び真空乾燥方法

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JP2651654B2
JP2651654B2 JP28983393A JP28983393A JP2651654B2 JP 2651654 B2 JP2651654 B2 JP 2651654B2 JP 28983393 A JP28983393 A JP 28983393A JP 28983393 A JP28983393 A JP 28983393A JP 2651654 B2 JP2651654 B2 JP 2651654B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気部品、電子部品、
機械部品等の主として工業部品を乾燥する真空乾燥装置
及び真空乾燥方法に関し、特にこれらの部品を温風及び
真空状態を利用して乾燥するとともに、蒸発気化した溶
剤を冷却して凝縮回収するものである。
【0002】
【従来の技術】工業部品、電気部品、電子部品等は、製
造工程において加工油,加工屑等や微細なゴミ等の汚れ
が付着してしまう。これらの汚れをそのままにしておく
と、製品の品質を低下させるばかりでなく、部品を組み
込んだ装置等の故障の原因ともなる。そこで、従来か
ら、これらの汚れを除去するため、水系または非水系の
溶剤を用いて部品を洗浄していた。また、部品に残留し
た溶剤は乾燥除去しなければならないが、蒸発させた溶
剤をそのまま大気中に放散したのでは、大気汚染の原因
となる。また、被乾燥物に溶剤が残ると、残った溶剤に
より錆が発生したり、輪どり模様等が現れるなど品質を
損なう問題もある。このため、本出願人は、溶剤を用い
て洗浄した部品の乾燥処理を行うとともに、蒸発気化し
た溶剤を回収するための真空乾燥装置を開発し、出願し
た(特願平4-212669号)。この真空乾燥装置は、単一の
乾燥室と、この乾燥室の排気口に連通された送風機を有
する排気路と、乾燥室の吸気口に連通された加熱室を有
する吸気路と、排気路と吸気路との間に連通接続されか
つ溶剤回収路を連通させた冷却室とを設けて、乾燥室と
排気路と吸気路とにより空気循環路を形成するととも
に、空気循環路に切換バルブを介して連通接続された真
空ポンプを設けてある。そして、乾燥室内に加熱室で加
熱した空気を送り込むことにより乾燥室内の被乾燥物の
温度を上昇させて溶剤を蒸発気化させた後、冷却室で溶
剤ガスを凝縮回収する。次に、切換弁を切り替えて、真
空ポンプにより乾燥室内を減圧して被乾燥物に付着して
いる溶剤の蒸発気化を促している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した真空乾燥装置
では、真空乾燥の1工程が終了する毎に、乾燥室内の被
乾燥物の冷却を待って、被乾燥物を乾燥室内から取り出
した後、次の真空乾燥工程に備えて、乾燥室内に被乾燥
物を装入している。このため、実際の真空乾燥に要する
時間の他に、被乾燥物の装入や取り出しのための時間
や、被乾燥物の冷却待ち時間が必要であり、作業の効率
が悪いという問題があった。また、大量の被乾燥物を同
時に処理するためには、複数の真空乾燥装置を設置しな
ければならず、広いスペースを必要とするとともに、設
備費用も嵩むという問題があった。また、空気循環路は
閉鎖した循環路であるため、溶剤が蒸発気化することに
より空気循環路内の溶剤ガスの圧力が異常に高まるおそ
れがあった。また、この真空乾燥装置では、乾燥室下部
から乾燥室内に加熱した空気を送り込むとともに、乾燥
室上部から排気を行っている。しかし、溶剤が大量に付
着した状態の部品では、重力により溶剤が下方に向かっ
て滴り落ちるため、乾燥室の底部に溶剤が溜まり、効率
よく乾燥を行うことができないという問題があった。ま
た、乾燥室内は加熱した空気により高温となっており、
乾燥終了直後には乾燥室の扉も高温となっているため、
被乾燥物を取り出す際に作業者が火傷を負う等の危険が
あった。そこで、本発明は上記した従来の技術の有する
問題点に鑑み提案されたもので、その目的とするところ
は、水系または非水系溶剤により洗浄した被乾燥物を効
率よくかつ安全に乾燥することができる、コンパクトな
真空乾燥装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、水系または非水系の溶
剤により洗浄した被乾燥物を真空乾燥する真空乾燥装置
であって、複数個並設され、被乾燥物を内部に格納する
格納容器と、複数の格納容器のうちの一つを択一的に閉
鎖する蓋部材と、各格納容器の下部にそれぞれ設けた加
熱槽と、各格納容器にそれぞれ第1開閉弁を介して連通
接続し、加熱された空気を格納容器内に送風する送風管
と、加熱槽に循環させる難燃性オイルを加熱するオイル
加熱器と、オイルをオイル加熱器の出口側から加熱槽の
入口側に供給するとともに、加熱槽の出口側からオイル
加熱器の入口側にオイルを戻すオイル循環路と、オイル
循環路にオイルを循環させるオイル循環ポンプと、各格
納容器に連通接続して、各格納容器内で蒸発気化した溶
剤ガスを排出する排気管と、各排気管を集合した集合排
気管に連通接続して、集合排気管内の溶剤ガスを冷却し
凝縮回収する冷却装置と、冷却装置の下流側の集合排気
管から分岐した、第2開閉弁を有する大気開放管と、集
合排気管の先端側に第3開閉弁を介して連通接続して、
格納容器内を減圧する真空発生装置とから真空乾燥装置
を構成したことを特徴とする。また、請求項2記載の発
明では、上記送風管は各格納容器の上部に連通接続する
とともに、上記排気管は各格納容器の下部に連通接続し
たことを特徴とする。また、請求項3記載の発明では、
上記各格納容器に蓋部材を冷却するための蓋部材冷却装
置を設けたことを特徴とする。また、請求項4記載の発
明では、上記オイル加熱器には、オイル温度を予め定め
た一定温度に保つための温度調節器を設けたことを特徴
とする。また、請求項5記載の発明では、上記難燃性オ
イルが循環する熱交換器を集合送風管の途中に設け、オ
イル循環路には、熱交換器と加熱槽との間に三方切替弁
を設けるとともに、三方切替弁から加熱槽を経由せずに
オイル加熱装置にオイルを戻すためのオイルバイパス路
を設け、加熱槽に設けた温度検出器からの検出出力に基
づいて三方切替弁を選択的に切り替え、オイル循環経路
を変更することにより加熱槽の温度調節を行うことを特
徴とする。また、被乾燥物を真空乾燥するための方法と
して、請求項6記載の発明では、複数並設された格納容
器のうちのどれか一つの格納容器内に水系または非水系
溶剤により洗浄した被乾燥物を格納して、該格納容器を
蓋部材により択一的に閉塞し、上記被乾燥物を格納した
格納容器の下部に設けた加熱槽に加熱した難燃性オイル
をオイル循環ポンプを用いて循環させるとともに、送風
管から熱風を送風して当該格納容器内を加熱し、上記被
乾燥物を格納した格納容器内で蒸発気化した溶剤ガスを
当該格納容器に連通接続した排気管を介して格納容器外
に導いて、該排気管に連通した冷却装置を用いて溶剤を
凝縮回収し、溶剤ガスを回収後の排気を冷却装置下流側
の集合排気管から分岐した大気開放管により大気中に放
散する第1工程と、送風管に設けた第1開閉弁を閉塞し
て上記被乾燥物を格納した格納容器の吸気側を閉塞し、
大気開放管に設けた第2開閉弁を閉塞して集合排気管の
大気連通状態を封鎖し、集合排気管の先端側に連通接続
した真空発生装置を用いて上記被乾燥物を格納した格納
容器内を減圧し、当該格納容器内に残存した溶剤を蒸発
気化させて排気管に排出し、集合排気管に連通接続した
冷却装置を用いて溶剤を凝縮回収する第2工程とにより
被洗浄物の真空乾燥を行い、上記両工程が終了した後、
他の格納容器のうちどれか一つを選択して、順次上記両
工程を行うことを特徴とする。また、請求項7記載の発
明では、前記第1工程と第2工程を行なうことを1サイ
クルと知、このサイクルを繰り返して当該格納容器での
加熱真空乾燥を行なうことを特徴とする。
【0005】
【作用】上記した発明では、まず、複数並設された格納
容器のうちのどれか一つの格納容器内に水系または非水
系溶剤により洗浄した被乾燥物を格納し、該格納容器を
蓋部材により択一的に閉鎖する。そして、上記被乾燥物
を格納した格納容器の下部に設けた加熱槽にオイル加熱
器により加熱した難燃性オイルをオイル循環ポンプを用
いて循環させるとともに、集合送風管の先端側に接続し
た送風機により上記被乾燥物を格納した格納容器内に熱
風を送風して、当該格納容器内の被乾燥物を加熱し、上
記被乾燥物を格納した格納容器内で蒸発気化した溶剤ガ
スを当該格納容器に連通接続した排気管を介して格納容
器外に導いて、排気管が集合した集合排気管に連通接続
した冷却装置を用いて溶剤を凝縮回収し、溶剤ガスを回
収後の排気を冷却装置下流側の集合排気管から分岐した
大気開放管により大気中に放散する第1工程を行う。そ
の後、送風管に設けた第1開閉弁を閉塞して上記被乾燥
物を格納した格納容器の吸気側を閉塞し、大気開放管に
設けた第2開閉弁を閉塞して集合排気管の大気連通状態
を封鎖し、集合排気管の先端側に連通接続した真空発生
装置を用いて上記被乾燥物を格納した格納容器内を減圧
し、当該格納容器内に残存した溶剤を蒸発気化させて排
気管に排出し、集合排気管に連通接続した冷却装置を用
いて溶剤を凝縮回収する第2工程を行う。そして、上記
両工程が終了した後、他の格納容器のうちどれか一つを
選択して、順次上記両工程を行う(請求項1、請求項
6)。したがって、複数並設した格納容器のうちの一つ
で被乾燥物の真空乾燥作業を行っているときに、他の格
納容器内に被乾燥物の装入作業を行うことができるの
で、被乾燥物の真空乾燥作業が終了した後、直ちに準備
が終了した他の格納容器により真空乾燥作業を行うこと
ができる。また、次の真空乾燥作業を行っているとき
に、真空乾燥作業が終了した格納容器内から被乾燥物を
取り出したり、さらに次の真空乾燥作業を行うために格
納容器内に被乾燥物の装入作業を行うことができる。こ
のため、複数の格納容器により連続して真空乾燥を行う
ためのコンパクトな真空乾燥装置を提供することができ
るとともに、真空乾燥作業の効率を向上できる。また、
格納容器内に送風する熱風は、格納容器の上部から送風
され、格納容器内からの排気は格納容器の下部から行わ
れる(請求項2)。したがって、被乾燥物に付着した溶
剤が格納容器の下方に向かって滴り落ちることが促進さ
れ、この滴り落ちた溶剤が格納容器内に残留することな
く速やかに排出されるので、乾燥効率を高めることがで
きる。また、格納容器に設けた蓋部材は、蓋部材冷却装
置により冷却される(請求項3)。したがって、格納容
器の蓋部材の温度上昇が抑えられ、被乾燥物の乾燥処理
が終了した直後であっても、安全に格納容器内から被乾
燥物を取り出すことができる。また、加熱に用いられる
オイルは、オイル加熱器に設けた温度調整装置により、
予め定めた一定温度に保たれる(請求項4)。したがっ
て、被乾燥物の乾燥処理を効率よく行うことができる。
また、加熱槽に設けた温度検出器からの検出出力に基づ
いて、オイル循環路の熱交換器と加熱槽との間に設けた
三方切替弁を切り替え、加熱槽の温度が予め定めた一定
温度以下である場合には、オイルを加熱槽に循環させ、
加熱槽の温度が予め定めた一定温度以上である場合に
は、オイルを加熱槽に循環させることなくオイルバイパ
ス路を経由してオイル加熱装置に戻す(請求項5)。し
たがって、被乾燥物の乾燥処理をさらに効率よく行うこ
とができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明に係る真空乾燥装置の概略構成
図、図2は格納容器と蓋部材の側面図、図3は蓋部材の
上面図である。
【0007】この真空乾燥装置1は、被乾燥物Aを内部
に格納する複数の格納容器2…、複数の格納容器2…を
択一的に閉鎖する蓋部材3、各格納容器2の下部に設け
た加熱槽4、各格納容器2に連通接続した送風管5、送
風管5が集合した集合送風管6の途中に設けた熱交換器
7、集合送風管6の基端側に連通接続した送風機8、加
熱槽4及び熱交換器7に循環させる難燃性オイルを加熱
するオイル加熱器9、オイルを加熱槽4及び熱交換器7
に循環させるオイル循環路10、オイル循環路10にオ
イルを循環させるオイル循環ポンプ11、各格納容器2
に連通接続した排気管12、排気管12を集合した第1
集合排気管13に連通接続した冷却装置14、冷却装置
14の下流側の第2集合排気管15から分岐した大気開
放管16、第2集合排気管15の先端側に連通接続した
真空発生装置17等を主な構成要素とする。
【0008】各格納容器2は、上部が開放した円筒状の
金属製容器で、同一円周上に2個並設されている。各格
納容器2の内部の下方には、被乾燥物Aを載置する有孔
棚板状載置部18を設け、上部側壁には送風管5を連通
接続するための送風口19と、外気連通管20を連通接
続するための外気連通口21とを設け、底部中央には排
気管12を連通接続するための排気口22が設けてあ
る。そして、上部開口縁からは格納容器2の外周に向か
ってフランジ部23が延設してあり、このフランジ部2
3上に蓋部材3を載置して格納容器2の開口部を閉塞す
る。なお、フランジ部23と蓋部材3の間には、ゴム等
からなるシール材24を介在させて、蓋部材3による格
納容器2の開口部の気密性を高めている。また、蓋部材
3を格納容器2に係止するための係止手段(図示せず)
を設ければ、蓋部材3を格納容器2にさらに強固に取り
付けることができる。
【0009】蓋部材3は、縦方向の回動軸25の上部か
ら水平方向に延設した支持腕26に取り付けてあり、回
動軸25の下部には回動軸25を回動するための駆動装
置であるモータ27が設けてある。上記した格納容器2
…は、この蓋部材3の回動半径上に設けてある。したが
って、モータ27を駆動して回動軸25を回動すること
により、蓋部材3の回動半径上に設けた格納容器2…
を、蓋部材3により択一的に閉塞することができる。
【0010】なお、本実施例では、2個の格納容器2
a,2bを並設してあるが、格納容器2の数は2個に限
られず、スペースが許せば3個以上を設置することもで
きる。
【0011】また、各格納容器2の上部外周には、格納
容器2の上部及び蓋部材3を冷却保護するための蓋部材
冷却装置28が設けてある。この蓋部材冷却装置28
は、格納容器2の上部外周を囲うように設けてあり、内
部に冷却水を流すことにより冷却を行っている。この冷
却水は、冷却水取入口29から蓋部材冷却装置28の内
部に取り込まれ、冷却水取出口30から外部に導かれて
いる。
【0012】各格納容器2の送風口19には、第1開閉
弁31を介して送風管5が連通接続してあり、各送風管
5は集合して集合送風管6となり、集合送風管6の基端
側には送風管5及び集合送風管6内に空気を送り込むた
めの送風機8が連通接続してある。また、集合送風管6
の途中には、集合送風管6内の空気を加熱するための熱
交換器7が設けてある。
【0013】また、各格納容器2の外気連通口21に
は、外気開閉弁32を介して外気連通管20が連通接続
してある。この外気連通管20は、真空乾燥が終了した
後に当該格納容器2内へ外気を取り込む際に使用するも
のである。
【0014】各格納容器2の外側下部には、格納容器2
の底部と側壁を囲むように加熱槽4が設けてある。この
加熱槽4は、内部に循環させる難燃性オイルにより格納
容器2の下部を加熱するためのもので、底部にオイル取
入口33が設けてあり、側面上部にオイル排出口34が
設けてある。また、加熱槽4の外壁には加熱槽4の温度
を検出するための温度検出器35が設けてある。
【0015】上記したように、送風管5は1本の集合送
風管6に集合されており、この集合送風管6に設けた熱
交換器7と各加熱槽4とを加熱する難燃性オイルは、オ
イル加熱器9のオイル出口36側に連通接続されたオイ
ル循環ポンプ11により、熱交換器7を経て加熱槽4に
送られ、再びオイル加熱器9のオイル入口37に戻るオ
イル循環路10内を循環する。このオイル循環路10
は、各加熱槽4に至る手前で分岐しており、それぞれの
分岐オイル循環路38には、オイル循環路開閉弁39が
設けてある。
【0016】また、オイル循環路10の熱交換器7と加
熱槽4との間には三方切替弁40が設けてあり、三方切
替弁40の一側はオイル加熱器9のオイル入口37に向
かうオイルバイパス路41に連通接続されている。この
三方切替弁40を切り替えることにより、オイル循環経
路を選択的に切り替えて、熱交換器7からのオイルを加
熱槽4に送るか、熱交換器7からのオイルを加熱槽4を
経ることなく直接オイル加熱器9に戻すかを選択するこ
とができる。
【0017】オイル加熱器9は、電気ヒーター42によ
り難燃性オイルを加熱するための装置で、内部にはオイ
ル温度を検出して電気ヒーター42のオン・オフを行う
ための温度調節器43が設けてある。また、オイル加熱
器9の上部にはエアー抜口44が設けてあり、オイル加
熱器9内にオイル蒸気が充満した場合であっても、オイ
ル加熱器9が破損することを防止している。
【0018】各格納容器2の底部中央に設けた排気口2
2には排気管12が連通接続してあり、この排気管12
は集合して集合排気管13となり、集合排気管13には
冷却装置14が連通接続してある。なお、それぞれの排
気管13には、排気管開閉弁45が設けてある。
【0019】この冷却装置14は、冷却水入口46から
取り入れた冷却水により排気管12を介して集合排気管
13内を送られてきた溶剤ガスを冷却凝縮するための装
置で、集合排気管13を二重に取り囲むように設けた冷
却部47と、冷却凝縮した溶剤を取り出す溶剤取出口4
8とを設けてある。冷却装置14内部を通過した冷却水
は冷却水出口49から取り出され、上記した蓋部材冷却
装置28の冷却水取入口29に導かれている。
【0020】冷却装置14の下流側の第2集合排気管1
5には、第2開閉弁50を有する大気開放管16を分岐
してあり、冷却装置14で溶剤が凝縮回収された後の排
気が、この大気開放管16から大気中に排出される。
【0021】また、第2集合排気管15の先端側には、
第3開閉弁51を介して真空発生装置17が連通接続し
てある。この真空発生装置17は、格納容器2内を減圧
するための装置で、本実施例では真空ポンプからなる。
また、真空発生装置17の排気側にはオイルミスト除去
装置52が設けてあり、大気中にオイルミストが拡散す
ることを防止している。
【0022】上記した真空発生装置17を使用して、水
系または非水系溶剤で洗浄した被乾燥物Aを真空乾燥す
る手順を説明する。
【0023】工業部品等の被乾燥物Aは、例えば石油等
の炭化水素系の溶剤等により洗浄される。この洗浄後の
被乾燥物Aを、並設した格納容器のうちの一方の格納容
器2a内に装入し、載置部18上に載置する。そして、
モータ27を駆動して、蓋部材3をこの格納容器2aの
開口部上に回動し、蓋部材3により格納容器2aの上面
開口部を密閉し、外気開閉弁32を閉塞して外気連通口
21を塞ぐとともに、第1開閉弁31を開いて送風口1
9を送風管5に連通させる。
【0024】オイル加熱器9では、電気ヒーター42に
よりオイルを加熱し、オイル循環路10に設けた三方切
替弁40を熱交換器7と加熱槽4側に開いた状態とす
る。そして、オイル循環ポンプ11を作動してオイル循
環路10内にオイルを循環させて、熱交換器7により集
合送風管6内の空気を加熱するとともに、加熱槽4によ
り格納容器2aの底部及び側壁を加熱する。このとき、
温度調節器43によりオイル加熱器9内のオイル温度を
検出して、電気ヒーター42のオン・オフ制御を行い、
オイル温度を予め定めた一定温度、例えば80℃に保
つ。
【0025】集合送風管6内には送風機8から空気が送
り込まれているので、熱交換器7で熱せられた空気は熱
風となって格納容器2a上部に設けた送風口19から格
納容器2a内に送られ、格納容器2a内の被乾燥物Aを
加熱する。本実施例では、加熱された空気の温度は80
℃となっている。
【0026】加熱槽4の温度は、加熱槽4外壁に設けた
温度検出器35により検出されている。そして、加熱槽
4の温度が予め定めた一定温度以下の場合、例えば80
℃以下の場合には、三方切替弁40は上記したように熱
交換器7と加熱槽4側に開いており、加熱槽4がオイル
により加熱される。一方、加熱槽4の温度が予め定めた
一定温度以上となった場合、例えば80℃を超えた場合
には、三方切替弁40を熱交換器7とオイルバイパス路
41側に開いて、熱交換器7からのオイルを加熱槽4に
は循環させずにオイル加熱器9へ戻す。このようにし
て、加熱槽4は予め定めた一定温度、例えば80℃に保
たれる。
【0027】格納容器2a内に吹き込まれた熱風は、被
乾燥物Aを加熱した後、蒸発した溶剤ガスとともに格納
容器2aの底部に設けた排気口22から排気管12内に
導かれる。排気管12が集合した集合排気管13には冷
却装置14が連通接続してあるので、溶剤ガスは、この
冷却装置14により冷却凝縮されて回収される。このと
き、冷却装置14の下流側の第2集合排気管15に設け
た第3開閉弁51は閉塞されているとともに、第2集合
排気管15から分岐した大気開放管16の第2開閉弁5
0は開いた状態となっている。したがって、溶剤が回収
された後の排気は、大気開放管16を通って大気中に排
出される。
【0028】上記した第1工程を所定時間行った後、第
1開閉弁31を閉塞して格納容器2aの送風口19を塞
ぐとともに、大気開放管16の第2開閉弁50を閉塞し
て大気連通状態を封鎖し、第3開閉弁51を開いて真空
発生装置17を稼働させ、格納容器2a内を減圧して第
2工程を実施する。
【0029】真空乾燥を効率良く行なうための条件とし
ては、真空度を高めることと、乾燥温度を高めることと
がある。しかし、真空乾燥装置1、真空ポンプの能力等
から真空度を極端に高めることはできない。また、乾燥
温度を極端に高めると、溶剤が引火するおそれがある
し、被乾燥物が熱による悪影響を受けこともある。した
がって、使用される溶剤の特性と被乾燥物の材質などを
考慮して乾燥温度及び真空度を適宜に設定する。
【0030】例えば、石油系溶剤(商品名「ナフテゾー
ル」(登録商標))を用いた場合、加熱温度を引火点以
下に下げるとともに真空乾燥装置1の強度を考慮して、
格納容器2a内の温度は80℃、真空度は0.5〜0.
7torrであることが望ましい。
【0031】上記した第2工程においても、集合排気管
13に連通接続した冷却装置14は冷水により冷却され
ているので、溶剤ガスは冷却装置14により冷却凝縮さ
れて回収される。
【0032】上記した第1工程及び第2工程に要する時
間は、乾燥する被乾燥物Aの大きさや数量等により異な
るが、例えば、5mm程度の接点端子を乾燥する場合に
は、第1工程に2分間、第2工程に2.5分間を要し、
両工程により溶剤を完全に蒸発乾燥させることができ
た。一方、本発明にかかる真空乾燥装置1を使用しなか
った場合、例えば80℃の熱風のみで乾燥した場合には
20分間の時間を要し、また複雑な構造をした被乾燥物
Aでは、エアーガンによる乾燥に5分間を要し、熱風乾
燥に40分間の時間を要していた。すなわち、本発明に
係る真空乾燥装置1を使用すれば、乾燥時間を著しく短
縮することが可能であるとともに、細部に入り込んだ溶
剤をも確実に乾燥除去することができる。
【0033】また、全工程を通じて、格納容器2aの上
部に設けた蓋部材冷却装置28により蓋部材3が冷却さ
れている。したがって、乾燥処理が終了した直後であっ
ても、蓋部材3の温度は上昇しておらず、作業員が蓋部
材3の熱により火傷を負うという危険がない。
【0034】また、真空乾燥を行うことにより、被乾燥
物Aは潜熱を奪われて温度が下降し、例えば乾燥開始当
初は約80℃あった被乾燥物Aの温度が、真空乾燥終了
後は約40℃となる。このため、乾燥直後の被乾燥物A
の取り扱いが容易となり、作業性を向上することができ
る。
【0035】上記した一方の格納容器2aによる被乾燥
物Aの真空乾燥作業を行っているときに、他方の格納容
器2b内に被乾燥物Aを装入する。そして、一方の格納
容器2aによる真空乾燥作業が終了すると、この格納容
器2aの外気連通管20の外気開閉弁32を開いて格納
容器2a内を大気圧とした後、モータ27を駆動して蓋
部材3を回動し、真空乾燥作業が終了した格納容器2a
を開放するとともに、次の真空乾燥作業のための準備が
完了した他方の格納容器2b上に蓋部材3を回動して格
納容器2bを閉じる。そして、他方の格納容器2bによ
り被乾燥物Aの真空乾燥作業を行うとともに、真空乾燥
作業が終了した一方の格納容器2a内から被乾燥物Aを
取り出す。このように、2個の格納容器2a,2bによ
り交互に被乾燥物A,Aの真空乾燥作業を行うのであ
る。
【0036】なお、前記した各実施例では、難燃性オイ
ルを通す熱交換器5を送風管4に設けて熱風を作り出し
たが、熱交換器の代わりに電気ヒータを設けてもよい。
【0037】また、被乾燥物を効率良く乾燥するために
はその被乾燥物の特性に適合した条件の下で行なうこと
が大切である。即ち、その部品の材質や形状や構造に適
合した条件で乾燥する。例えば、単純な形状で耐熱性に
優れた部品にあっては前記した第1工程のみで十分に乾
燥できる場合もある。
【0038】また、前記した熱風乾燥による第1工程と
真空乾燥による第2工程を行なうことを1サイクルと
し、このサイクルを同一の格納容器2について繰り返し
て行なう。そして、当該格納容器2での乾燥が終了した
後に、前記と同様に次の格納容器での乾燥を行なう。熱
風乾燥と真空乾燥を繰り返し行なうことにより被乾燥物
を乾燥すると、例えば被乾燥物が熱に弱くて温度をそれ
程高められない場合でも第1,第2工程の繰り返しによ
り効率良く乾燥することができ、また、被乾燥物の形状
が複雑形状であったり、細かな孔や溝等があったりして
内部に毛細管現象等で溶剤が複雑に入り込んでいる場合
に、第1,第2工程を1サイクルとして複数サイクル繰
り返すと、細部に入り込んだ溶剤まで効率良く確実に乾
燥させることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明する効果を奏することができる。請求項1記
載の発明及び請求項6記載の発明では、複数の格納容器
を並設した真空乾燥装置において、格納容器を加熱する
ための加熱媒体のオイル加熱器や、格納容器を減圧する
ための真空装置等を共有させている。このため、複数並
設した格納容器のうちの一つで被乾燥物の真空乾燥作業
を行っているときに、他の格納容器内に被乾燥物の装入
作業を行い、被乾燥物の真空乾燥作業が終了した後、直
ちに準備が終了した他の格納容器により真空乾燥作業を
行うことができる。また、次の真空乾燥作業を行ってい
るときに、真空乾燥作業が終了した格納容器内から被乾
燥物を取り出したり、さらに次の真空乾燥作業を行うた
めに格納容器内に被乾燥物の装入作業を行うことができ
る。したがって、複数の格納容器により連続して真空乾
燥を行うためのコンパクトな真空乾燥装置を提供するこ
とができるとともに、真空乾燥作業の効率を大幅に向上
させることができる。そして、本発明によれば、表面に
付着した溶剤を蒸発させ、かつ複雑形状をしたり、被乾
燥物に細かな孔,溝等があったりして内部に毛細管現象
等で複雑に入り込んでいても、この入り込んだ溶剤を速
やかに効率良く乾燥させることができる。また、請求項
2記載の発明では、格納容器の上部から熱風が送風され
るとともに、格納容器の下部から排気が行われている。
したがって、被乾燥物に付着した溶剤が、重力と熱風と
により格納容器の下方に向かって滴り落ち易く、また、
滴り落ちた溶剤が格納容器内に残留することなく、排気
口より速やかに排出されるので、乾燥効率を高めること
ができる。また、請求項3記載の発明では、格納容器に
設けた蓋部材は、蓋部材冷却装置により冷却されてい
る。したがって、格納容器の蓋部材は高温となることが
なく、被乾燥物の乾燥処理が終了した直後であっても、
安全に格納容器内から被乾燥物を取り出すことができ、
作業員が火傷を負う等の危険がない。また、請求項4記
載の発明では、加熱に用いられるオイルは、オイル加熱
器に設けた温度調整器により、予め定めた一定温度に保
たれている。したがって、加熱エネルギーに無駄がな
く、被乾燥物の乾燥処理を効率よく行うことができると
ともに、オイル温度の異常上昇による爆発等の事故を防
止することができる。また、請求項5記載の発明では、
加熱槽に設けた温度検出器からの検出出力に基づいて、
オイル循環路の熱交換器と加熱槽との間に設けた三方切
替弁を切り替え、加熱槽の温度が予め定めた一定温度以
下である場合には、オイルを加熱槽に循環させ、加熱槽
の温度が予め定めた一定温度以上である場合には、オイ
ルを加熱槽に循環させることなくオイルバイパス路を経
由してオイル加熱器に戻している。したがって、加熱エ
ネルギーの無駄を省くことができ、被乾燥物の乾燥処理
をさらに効率よく行うことができるとともに、格納容器
を加熱し過ぎることがなく、被乾燥物の破損を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空乾燥装置の概略構成図であ
る。
【図2】格納容器と蓋部材の側面図である。
【図3】蓋部材の上面図である。
【符号の説明】
1 真空乾燥装置 2 格納容器 3 蓋部材 4 加熱槽 5 送風管 6 集合送風管 7 熱交換器 8 送風機 9 オイル加熱器 10 オイル循環路 11 オイル循環ポンプ 12 排気管 13 集合排気管 14 冷却装置 15 第2集合排気管 16 大気開放管 17 真空発生装置 18 載置部 19 送風口 20 外気連通管 21 外気連通口 22 排気口 23 フランジ部 24 Oリング 25 回動軸 26 支持腕 27 モータ 28 蓋部材冷却装置 29 冷却水取入口 30 冷却水取出口 31 第1開閉弁 32 外気開閉弁 33 オイル取入口 34 オイル取出口 35 温度検出器 36 オイル出口 37 オイル入口 38 分岐オイル循環路 39 オイル循環路閉鎖弁 40 三方切替弁 41 オイルバイパス路 42 電気ヒーター 43 温度調節器 44 エアー抜口 45 排気管開閉弁 46 冷却水入口 47 冷却部 48 溶剤取出口 49 冷却水出口 50 第2開閉弁 51 第3開閉弁 52 オイルミスト除去装置

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水系または非水系の溶剤により洗浄した
    被乾燥物を真空乾燥する真空乾燥装置であって、 複数個並設され、被乾燥物を内部に格納する格納容器
    と、 複数の格納容器のうちの一つを択一的に閉鎖する蓋部材
    と、 各格納容器の下部にそれぞれ設けた加熱槽と、 各格納容器にそれぞれ第1開閉弁を介して連通接続し、
    加熱された熱風を格納容器内に送風する送風管と、 加熱槽に循環させる難燃性オイルを加熱するオイル加熱
    器と、 オイルをオイル加熱器の出口側から加熱槽の入口側に供
    給するとともに、加熱槽の出口側からオイル加熱器の入
    口側にオイルを戻すオイル循環路と、 オイル循環路にオイルを循環させるオイル循環ポンプ
    と、 各格納容器に連通接続して、各格納容器内で蒸発気化し
    た溶剤ガスを排出する排気管と、 各排気管を集合した集合排気管に連通接続して、集合排
    気管内の溶剤ガスを冷却し凝縮回収する冷却装置と、 冷却装置の下流側の集合排気管から分岐した、第2開閉
    弁を有する大気開放管と、 集合排気管の先端側に第3開閉弁を介して連通接続し
    て、格納容器内を減圧する真空発生装置と、 からなることを特徴とする真空乾燥装置。
  2. 【請求項2】 上記送風管は各格納容器の上部に連通接
    続するとともに、上記排気管は各格納容器の下部に連通
    接続し、各送風管を集合した集合送風管の基端に送風機
    を連通接続したことを特徴とする請求項1記載の真空乾
    燥装置。
  3. 【請求項3】 上記各格納容器に蓋部材を冷却するため
    の蓋部材冷却装置を設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の真空乾燥装置。
  4. 【請求項4】 上記オイル加熱器には、オイル温度を予
    め定めた一定温度に保つための温度調節器を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    真空乾燥装置。
  5. 【請求項5】 上記難燃性オイルが循環する熱交換器を
    集合送風管の途中に設け、オイル循環路には、熱交換器
    と加熱槽との間に三方切替弁を設けるとともに、三方切
    替弁から加熱槽を経由せずにオイル加熱装置にオイルを
    戻すためのオイルバイパス路を設け、加熱槽に設けた温
    度検出器からの検出出力に基づいて三方切替弁を選択的
    に切り替え、オイル循環経路を変更することにより加熱
    槽の温度調節を行うことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載の真空乾燥装置。
  6. 【請求項6】 複数並設された格納容器のうちのどれか
    一つの格納容器内に水系または非水系溶剤により洗浄し
    た被乾燥物を格納して、該格納容器を蓋部材により択一
    的に閉塞し、上記被乾燥物を格納した格納容器の下部に
    設けた加熱槽に加熱した難燃性オイルをオイル循環ポン
    プを用いて循環させるとともに、送風管から熱風を送風
    して、当該格納容器内を加熱し、上記被乾燥物を格納し
    た格納容器内で蒸発気化した溶剤ガスを当該格納容器に
    連通接続した排気管を介して格納容器外に導いて、該排
    気管に連通した冷却装置を用いて溶剤を凝縮回収し、溶
    剤ガスを回収後の排気を冷却装置下流側の大気開放管に
    より大気中に放散する第1工程と、 送風管に設けた第1開閉弁を閉塞して上記被乾燥物を格
    納した格納容器の吸気側を閉塞し、大気開放管に設けた
    第2開閉弁を閉塞して大気連通状態を封鎖し、排気管に
    連通した真空発生装置を用いて上記被乾燥物を格納した
    格納容器内を減圧し、当該格納容器内に残存した溶剤を
    蒸発気化させて排気管に排出し、該排気管に連通した冷
    却装置を用いて溶剤を凝縮回収する第2工程とにより被
    乾燥物の真空乾燥を行い、 上記両工程が終了した後、他の格納容器のうちどれか一
    つを選択して、順次上記両工程を行うことを特徴とする
    真空乾燥方法。
  7. 【請求項7】 複数並設された格納容器のうちのどれか
    一つの格納容器内に水系または非水系溶剤により洗浄し
    た被乾燥物を格納して、該格納容器を蓋部材により択一
    的に閉塞し、上記被乾燥物を格納した格納容器の下部に
    設けた加熱槽に加熱した難燃性オイルをオイル循環ポン
    プを用いて循環させるとともに、送風管から熱風を送風
    して、当該格納容器内を加熱し、上記被乾燥物を格納し
    た格納容器内で蒸発気化した溶剤ガスを当該格納容器に
    連通接続した排気管を介して格納容器外に導いて、該排
    気管に連通した冷却装置を用いて溶剤を凝縮回収し、溶
    剤ガスを回収後の排気を冷却装置下流側の大気開放管に
    より大気中に放散する第1工程と、 送風管に設けた第1開閉弁を閉塞して上記被乾燥物を格
    納した格納容器の吸気側を閉塞し、大気開放管に設けた
    第2開閉弁を閉塞して大気連通状態を封鎖し、排気管に
    連通した真空発生装置を用いて上記被乾燥物を格納した
    格納容器内を減圧し、当該格納容器内に残存した溶剤を
    蒸発気化させて排気管に排出し、該排気管に連通した冷
    却装置を用いて溶剤を凝縮回収する第2工程と、 を行なうことを1サイクルとし、このサイクルを繰り返
    して当該格納容器内の被乾燥物の加熱真空乾燥を行い、 当該格納容器内での加熱乾燥が終了した後、他の格納容
    器のうちどれか一つを選択して、順次上記加熱真空乾燥
    を行うことを特徴とする真空乾燥方法。
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