JP2651408B2 - ステンレス鋼不織布 - Google Patents

ステンレス鋼不織布

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JP2651408B2
JP2651408B2 JP63032437A JP3243788A JP2651408B2 JP 2651408 B2 JP2651408 B2 JP 2651408B2 JP 63032437 A JP63032437 A JP 63032437A JP 3243788 A JP3243788 A JP 3243788A JP 2651408 B2 JP2651408 B2 JP 2651408B2
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勝平 坂下
烝弘 滝田
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NIPPON FUERUTO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は切削法で作られた、繊維軸方向断面において
その表面が波形をなしたステンレス鋼長繊維よりなる不
織布に関するもので、更に詳しくは絡み具合がよく、強
力があり耐熱性が高く防錆性のある不織布に関するもの
である。
〔従来の技術〕
耐熱性の要求される静電バッグフィルターや炉内壁
材、或いは耐熱ベルト材,耐熱クッション材として金属
繊維を織ったりフェルト化したり焼結したりして使用す
る用途は拡がりつゝある。
しかし、これらの織物,不織布,焼結品は、短かい繊
維、即ちステープルの金属繊維を紡績したりウェッブに
して加工するものが殆どであり、紡出したり引抜きした
りして得られた連続繊維に捲縮を付与し、短くカット
し、カード工程を通すという大変手の込んだ工程を通さ
なければならず、大幅に高価につくという問題がある。
また、太い径の繊維はステープルにする為のカット工程
やカード工程での設備摩耗等が速かったり、可撓性がな
いため均一なウェッブが得られなかったり、かつニード
リング等での不織布工程では絡み合いが悪いという問題
点があった。その原因として、金属繊維を作るに際して
素材となる線をダイスに通して引き抜くことを繰り返え
し、線径を細くしているために、その表面は比較的平滑
な状態を保ち、繊維層としたときに繊維間の引掛かりが
少なく絡み合いに欠けるということが考えられた。ま
た、繊維径が細くなると強度が弱いとか、耐熱性、特に
耐熱強度保持率が低いというような問題点が指摘されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、ステープル化やカード工程にかけてウェッ
ブを作るような複雑な工程を省略し、焼結のような高温
工程も通すことなく、安価に引張り強力が高く絡み合い
がよい、耐熱性,耐蝕性のある不織布を得ることを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、切削法で作られた、繊維軸方向断面におい
てその表面が波形をなしたステンレス鋼長繊維を不織布
化することによって得られる。本発明不織布に用いられ
るステンレス鋼長繊維は、ウェッブを構成したときに、
繊維間の絡み合い、或いは固定を強くするためにその表
面が波形をなしている繊維を用いる。
上記繊維は次の如くして作られる。即ち、素材となる
線状体を走行させ、該線状体の表面に切削刃を当て線状
体表面を線状体の長手方向に切削する。この切り取った
微細繊維を複数本集束し、集束した繊維を適宜展開し重
ね合せてウェッブとする。該ウェッブは、一般的にはニ
ードルパンチ法により不織布化するが、その方法はステ
ンレス鋼の長繊維をトウ状で撚がかゝらないようにニー
ドリング機械に供給しニードリングを行う。トウは不織
布の必要な幅、或いは厚さによって供給本数を変えたり
重ね合せたりする。一般的には繊維の向きはニードリン
グ方向と平行の方向に供給するが、繊維方向と別の方向
の強力は弱くなるため、不織布の使用時の協力が必要な
方向に二方向,三方向でトウを積層して供給するのが望
ましい。好ましくは一方向でニードリングし、得られた
不織布繊維方向を相互に交差して積層しプレス加工もし
くはフィニッシュニードリングを行うのがよい。勿論フ
ィニッシュニードリングしたものをプレス加工してもよ
い。積層枚数は必要な目付,厚みによって任意に選定す
ることができるが、先のニードリング時に使用した針よ
りも細い針をフィニッシュニードリング時に使用する方
が表面状態も良く、針穴も小さくなり強力の高い不織布
が得られる。
切削法で作られた、繊維軸方向断面においてその表面
が波形をなしたステンレス鋼長繊維の場合は波形表面同
志の引掛かりや摩擦力が大きく、ステンレス鋼の場合、
その可撓性,柔軟性がよいために絡み合いが強くなる。
繊維の径は比較的太い径、即ち丸型断面に換算して20
ミクロン乃至80ミクロンのものが好ましく、20ミクロン
より細いとニードリング時に切断が多く不織布の強度も
低く、かつ耐熱強度低下率が大きい。80ミクロンを越え
ると繊維の剛性が高く、針による絡み合いが弱くなり、
ニードリング時の針折れも多くなる。
繊維表面を波形表面にすることによりプレス効果が上
り、焼結のように高温,高圧にすることなく薄い目付の
高いものが得易く、強度もアップした不織布が得られる
ことも発見した。なお本発明はステンレス鋼に類似した
快削鋼やチタン及びチタン合金などにも利用し得る。
〔実 施 例〕
実施例1 ステンレス鋼SUS−430より切削法で得られた平均単糸
が丸型断面換算45ミクロンの繊維軸方向断面においてそ
の表面が波形をなし繊維軸直角方向断面が三角形又は台
形を基本とした非対称形の繊維を、撚がかゝらないよう
トウ状に捲きとり、三本引き揃えて25のニードリング
針でプレニードリングした。得られた金属不織布は目付
280g/m2,厚み1mmで強力は縦方向2.5kg/5cm,横方向 0.2
kg/5cmであった。このニードリング金属不織布をニード
ル方向に縦と横交互に2枚づゝ積層し、32のニードリ
ング針でニードリングした。得られた金属不織布は目付
900g/m2,厚み2.5mmの柔軟性のある不織布であり、その
引張強力は縦方向12kg/5cm,横方向13kg/5cmであった。
実施例2 実施例1で得られた金属不織布をロールプレスで常温
にて2kg/cm2の加圧を行った。表面の滑らかな厚み1.7mm
の不織布が得られた。引張強力は縦方向13.5kg/5cm,横
方向14.5kg/5cmであった。
比較例1 実施例1で使用したと同じトウを長さ25mmにカット
し、カードを通してウェッブを得た。ウェッブは絡み合
いの少ない状態であり均一なものは得難かった。該ウェ
ッブを32のニードリング針にニードリングを行ってス
テンレス鋼不織布を得た。ステンレス鋼不織布は目付97
0g/m2,厚み2.6mmであったが、その引張強力は縦方向4kg
/5cm,横方向2.5kg/5cmの弱いものであった。
比較例2 市販の8ミクロンのステンレス鋼トウを引き揃え実施
例1と同様に加工し目付940g/m2の金属不織布を得た。
この厚みは2.7mmであり、引張強力は縦方向6kg/5cm,横
方向4kg/5cmで強力も弱く、かつフィニッシュニードリ
ング時の針折れが多かった。
比較例3 市販の断面径12ミクロンのステンレス鋼繊維よりなる
200g/m2のウェッブ5枚を積層し、32の針でニードリ
ングを行った。得られた不織布は目付950g/m2,厚み3.6m
mの不織布であった。引張強力は縦5kg/5m2,横2.3kg/5cm
と強力は低かった。これを実施例2と同条件でプレス加
工したが、経時とともに厚みが回復し、強力も上らなか
った。
〔発明の効果〕
本発明ステンレス鋼不織布は、不織布を構成するステ
ンレス鋼長繊維が、その表面に波形形状を有する異型断
面のために、ダイスに通して得られた金属繊維に見るよ
うな平滑さはなく、繊維層をニードルパンチしたときに
押し込まれた繊維の表面の前記波形部分が隣接する繊維
の同部分と互いに係合し合うことにより繊維同士が互い
に交絡することになり、絡み合いの度合の高い柔軟性も
良い不織布を得ることができる。
本発明ステレンス鋼不織布は、長繊維であるためと繊
維単糸が太いため強力があり、かつ長時間連続耐熱性も
高く、ステンレス鋼のため耐蝕性もある不織布を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明不織布を構成する繊維を示すもので、第1
図は側面図、第2図は繊維軸直角方向断面図である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切削法で作られた、繊維軸方向断面におい
    てその表面が波形をなしたステンレス鋼長繊維を集束し
    てなる繊維層内で、繊維層を構成するステンレス鋼長繊
    維の波形表面が互いに係合し、前記係合した部分におい
    てステンレス鋼長繊維が交絡されていることを特徴とす
    るステンレス鋼不織布。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不織布を複数枚積層してな
    るステンレス鋼不織布。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載の不織布をプレス加工
    してなる高密度化されたステンレス鋼不織布。
  4. 【請求項4】繊維層を構成する請求項1記載の波形表面
    を有する繊維が、ニードリングにより、互いに係合交絡
    している請求項1乃至3記載のステンレス鋼不織布。
  5. 【請求項5】ステンレス鋼長繊維は、線材の表面をその
    長手方向に沿って刃物により切削して得られた、波形表
    面を有するものである請求項1乃至4記載のステンレス
    鋼不織布。
  6. 【請求項6】ステンレス鋼長繊維が丸形断面換算で平均
    20ミクロン以上80ミクロン以下に相当する太さである請
    求項1乃至5記載のテンレス鋼不織布。
JP63032437A 1988-02-15 1988-02-15 ステンレス鋼不織布 Expired - Lifetime JP2651408B2 (ja)

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