JP2651314B2 - 聴覚的補償による知覚音量制御装置 - Google Patents

聴覚的補償による知覚音量制御装置

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JP2651314B2
JP2651314B2 JP4140005A JP14000592A JP2651314B2 JP 2651314 B2 JP2651314 B2 JP 2651314B2 JP 4140005 A JP4140005 A JP 4140005A JP 14000592 A JP14000592 A JP 14000592A JP 2651314 B2 JP2651314 B2 JP 2651314B2
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ESU JII ESU TOMUSON MAIKUROEREKUTORONIKUSU GmbH
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G9/00Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control
    • H03G9/02Combinations of two or more types of control, e.g. gain control and tone control in untuned amplifiers

Landscapes

  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、聴覚的補償による知
覚音量制御装置に関し、一端が減衰され得る音声信号に
より作用されると共に他端が参照電位により作用される
ように適合され、更に減衰音声信号が取り出されるタッ
ピング手段が備わっている抵抗分割手段を備え、その抵
抗分割手段は聴覚的な補償を行なう知覚音量制御の役割
を果たす訂正用インピーダンスに接続されており、前記
タッピング手段は、所望の知覚音量を得るための機能と
して、前記抵抗分割手段について異なる抵抗値の中から
いずれをタッピングするかに関して自由に選択できるよ
うになっている構成であり、アナログ音声信号に対して
その減衰により聴覚的な補償を行なう知覚音量制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声信号を可聴化するための装置はボリ
ューム制御のための装置部分を通常有している。しかし
ながら、人間の知覚は周波数に関して多様であり、定音
圧の場合には、低周波数が高周波数よりも小さく感じら
れる。このことは主観的知覚強度スケールという形で表
現することが可能であり、それが知覚音量(loudn
ess)という語が使用される所以でもある。最近の研
究報告においては、このことは聴覚的に補償された知覚
音量という言葉でも表現されている。
【0003】例えば、ステレオセットやステレオカーラ
ジオのような高品質オーディオ装置においては、生理学
的に適合した音量制御を行なうことによりこの主観的知
覚強度スケールというものが考慮にいれられている。
【0004】生理学的に適合した従来の、すなわち、聴
覚的に補償した知覚音量制御は、文献“PHONO T
ECHNIK”(P.Zastrow、Frankfu
rter Fachverlag著、1984年、第1
41頁乃至第144頁)に示されており、知覚音量制御
を行なうのに音声信号源と接地点との間に接続されたポ
テンショメータを使用している。ポテンショメータは摺
動可能なタップと固定されたタップとを有している。減
衰した音声信号はその摺動タップから取り出される。固
定タップと接地点との間には聴覚を考慮に入れる役割を
果たす容量(capacitor)が接続されている。
音声信号の周波数が増加すると、容量に起因して、固定
タップと接地点との間のポテンショメータの抵抗距離も
しくは経路は徐々に短くなる。摺動タップの位置が一定
に保たれているとすれば、音声信号の低周波領域におい
ては音声信号の高周波領域ほど減衰はしない。すなわ
ち、低周波領域においては高周波領域と比較して強調さ
れる。
【0005】図5は、信号入力Eと接地点との間に接続
されたポテンショメータPから成る従来のポテンショメ
ータによる方法を示す図である。ポテンショメータPの
摺動タップ11は信号出力Aに接続されている。ポテン
ショメータPの固定タップ13は抵抗Rと容量Cの直列
接続を介して接地点に接続されている。
【0006】信号入力Eを介して供給される音声信号の
知覚音量を所望に調整するため、摺動タップ11は好ま
しいタッピング位置に摺動される。音声信号は、信号入
力Eと摺動タップ11の間のポテンショメータPの抵抗
距離に応じて、小さく減衰したり大きく減衰したりす
る。
【0007】聴覚的な補償、すなわち生理学的に適合し
た知覚音量制御は容量Cによってその効果が得られる。
減衰されうる音声信号の周波数が増加すると、ポテンシ
ョメータPの固定タップ13と接地点との間の抵抗距離
はそれに応じて短くなる。摺動タップ11が高減衰に調
整されている場合には低周波領域においては高周波領域
ほど減衰しない。このように、減衰されうる音声信号の
スペクトルにおいて聴覚的な補償による低周波領域の強
調が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】生理学的に適合した知
覚音量制御を実現するため最近の装置においては、ポテ
ンショメータのような電気化学的な構成要素を使用しな
い試みが成されている。電気化学的な構成要素は、破壊
しやすく、かさばり、また相対的に高価な構成要素であ
る。その上、それらは益々採用されつつあるデジタル制
御には適していない。
【0009】既に述べたようなタイプのオーディオ機器
においては、デジタル化が益々図られるようになってい
る。したがって、アナログ音声信号をデジタルで知覚音
量制御することができる装置が要望されている。
【0010】この発明は上述のような事情から成された
ものであり、この発明の目的は、アナログ音声信号に対
して聴覚的に補償するような知覚音量制御をデジタルで
行なうことができる装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、聴覚的補償
による知覚音量制御装置に関するものであり、この発明
の上記目的は、一端が減衰され得る音声信号により作用
されると共に他端が参照電位により作用されるように適
合され、更に減衰音声信号が取り出されるタッピング手
段が備わっている抵抗分割手段を備え、その抵抗分割手
段は聴覚的な補償を行なう知覚音量制御の役割を果たす
訂正用インピーダンスに接続されており、前記タッピン
グ手段は、所望の知覚音量を得るための機能として、前
記抵抗分割手段について異なる抵抗値の中からいずれを
タッピングするかに関して自由に選択できるようになっ
ている構成において、前記抵抗分割手段は装置のデジタ
ル制御を行なうような構成となっており、少なくとも、
それぞれが1つずつのタップ端子を付随させて有してい
る2つの微細ステップ抵抗連鎖及び粗ステップ抵抗連鎖
で構成され、各々の抵抗連鎖に対応した前記各タップ端
子は、所望の知覚音量に基づいたタップ選択信号により
制御可能なタップ選択手段を付随させて有し、2つの微
細ステップ抵抗連鎖は一端で減衰され得る音声信号によ
り作用され、他端で参照電位により作用される態様で直
列接続を形成するように相互接続され、2つの微細ステ
ップ抵抗連鎖間の接続点は訂正用インピーダンスに接続
され、粗ステップ抵抗連鎖はその一端が、一端が減衰さ
れ得る音声信号により作用されると共に他端が参照電位
により作用されるように適合されている微細ステップ抵
抗連鎖に付随するタップ選択手段に接続され、減衰音声
信号は粗ステップ抵抗連鎖に付随するタップ選択手段か
ら取り出すことができ、聴覚特性を考慮に入れるよう
に、訂正された信号を粗ステップ抵抗連鎖へ供給するた
めの供給手段は、参照電位により作用される微細ステッ
プ抵抗連鎖に付随したタップ選択手段と粗ステップ抵抗
連鎖について予め定められた位置にある少なくとも1つ
の導入端子との間に接続されていることによって達成さ
れる。
【0012】
【作用】このような装置は、デジタル手法でのアナログ
音声信号に対する生理学的に適合した知覚音量制御を技
術的に簡単な方法で実現することには適している。この
ような装置は、1つの半導体集積回路で、または訂正用
インピーダンスのみ1つの外部素子もしくはいくつかの
外部素子で形成させた半導体集積回路で供給されること
が好ましい。
【0013】訂正用インピーダンスは訂正用キャパシタ
ーで実現することが好ましい。訂正用インピーダンスは
例えばインピーダンスネットワークで構成することもで
きる。この発明による装置の好ましい実施例や改良例は
従属形式請求項に示されている。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例につ
いて詳細に説明する。アナログ音声信号に対してデジタ
ル知覚音量制御を行なうための装置の一例を図2に示
す。ここでは、微細ステップ抵抗連鎖15及び粗ステッ
プ抵抗連鎖17という形で2つの減衰部材が設けられて
いる。おのおのの抵抗連鎖15,17に対応するおのお
のの抵抗はそれらに付随したタップ端子を有している。
図示された例では、おのおのの抵抗連鎖15及び17に
対応するおのおのの抵抗は8つのタップ端子19及び2
1を有している。微細ステップ抵抗連鎖15についてみ
れば、隣り合うタップ端子19間の減衰ステップは例え
ば1.25デシベル(dB)である。また、この例にお
いては、粗ステップ抵抗連鎖17の隣り合うタップ端子
21間の減衰ステップは10dBである。微細ステップ
抵抗連鎖15はその一端で信号入力Eに接続されてお
り、その他端は接地されている。粗ステップ抵抗連鎖1
7は微細ステップ抵抗連鎖15から取り出された微細減
衰音声信号によりその一端で作用され、その他端は接地
されている。粗ステップ抵抗連鎖17により更に減衰さ
れた音声信号は信号出力Aとして取り出される。
【0015】図2に示した説明図はかなり概略図的であ
る。そこには微細ステップ抵抗連鎖15に対するタップ
指示矢25と粗ステップ抵抗連鎖17に対するタップ指
示矢27とが簡略化して示されている。実例において
は、個々のタップ端子19及び21は、制御可能な電気
的スイッチを介してそれぞれタップ指示矢25及びタッ
プ指示矢27に対応する共通信号線におのおの接続され
ている。所望の知覚音量に基づいて、すなわち音声信号
の必要な減衰量に基づいて、タップ端子19に付随した
電気的スイッチのおのおの、及びタップ端子21に関連
された電気的スイッチのおのおののひとつが導通状態に
切り替えられる。図2に示された例における導電スイッ
チの切替えが6ビットコード語の指定により行なわれ
る。その6ビットのうちの3ビットは微細ステップ抵抗
連鎖15の側の選択を司り、残りの3ビットは粗ステッ
プ抵抗連鎖17の側の選択を司る。
【0016】図2に描かれたようなデジタル知覚音量制
御装置においては、図5に示すような聴覚的に補償する
ような知覚音量制御の概念は実現されない。
【0017】図1は、アナログ音声信号を聴覚的補償に
よりデジタル知覚音量制御する装置を示す図である。こ
の実施例は図2に描かれた知覚音量制御装置のすべての
構成部分を含んでおり、図2においては図1に示された
参照番号と同じものが使われている。しかしながら、図
2のものとは対照的に、微細ステップ抵抗連鎖15の信
号入力Eについて反対側は直接接地されておらず、微細
ステップ抵抗連鎖15と直列接続を構成する第2の微細
ステップ抵抗連鎖29を介して接地されている。2つの
微細ステップ抵抗連鎖15及び29は互いに接続点31
において接続されている。接続点31と接地点との間
は、聴覚を考慮にいれるための容量Cにより接続されて
いる。
【0018】実施例において示されている第2の微細ス
テップ抵抗連鎖29もまた8つのタップ端子33を有し
ている。図1においては概略図的に表現されたこれらの
端子はそれらに付随したタップ指示矢35を有してお
り、そのタップ指示矢35はそれぞれがタップ端子33
のおのおのと付随的となっている8つの電気的スイッチ
が記号的に表現されたもので構成されており、更に、そ
れらのうちの1つは所望の知覚音量に基づいて常に導通
状態にスイッチングされている。個々のタップ指示矢2
5,27及び35のおのおのは、それぞれが垂直な一線
上の点の形態で配列されている8つのスイッチ記号37
及び39及び41のある一列にそれぞれ付随している。
これらの点のおのおのは、電気的スイッチ(図示せ
ず)、特にスイッチングトランジスタの接続端の1つを
表現するものとされており、その電気的スイッチはそれ
ぞれ反対側のタップ端子19,21または33と接続さ
れている。
【0019】この実施例に示されている8本のスイッチ
の制御線の束43は、タップ指示矢25及び35に導か
れている。同じ数のスイッチ制御線の束45はタップ指
示矢27に導かれている。その2つの制御信号の束43
及び45はそれぞれデコーダ47及び49に接続されて
おり、そのデコーダ47及び49のそれぞれは、おのお
のが3ビット長の語であるD0D1D2及びD3D4D
5に基づいて、8本のスイッチ選択信号のうちの選択さ
れるべき1つにスイッチ選択信号を送る。その2つの3
ビット長の語は、デジタルコード化方式により所望の知
覚音量を反映しておりかつ例えばビット出力D0乃至D
5を有するシフトレジスタに格納されているところの6
ビット長の語から取り出して形成される。
【0020】2つの微細ステップ抵抗連鎖15及び29
は、スイッチ選択信号に応じて、付随したデコーダ47
によって同期してかつ等価的にタップされている。すな
わち、例えば微細ステップ抵抗連鎖15の上から3番目
のタップ端子19が関連したスイッチングトランジスタ
の切り替えによりタップされて導通状態になっていると
した場合、微細ステップ抵抗連鎖29の上から3番目の
タップ端子33も同時に関連したスイッチングトランジ
スタの切り替えによりタップされて導通状態になってい
る。
【0021】タップ指示矢35の下段には供給手段が接
続されており、その供給手段は減衰部51,第1バッフ
ァ53並びに並列に接続された3つの抵抗RL1,RL
2及びRL3の直列接続により成り立っている。これら
の抵抗は一端で共通に第1バッファ53の出力に接続さ
れている。それらの相対する他端のおのおのは、粗ステ
ップ抵抗連鎖17の供給端子55,57及び59にそれ
ぞれ接続されている。
【0022】選択された知覚音量に基づいて、相当の微
細手法により減衰された音声信号が第1の微細ステップ
抵抗連鎖15から取り出されて粗ステップ抵抗連鎖17
の一端に供給される。同時に、微細減衰音声信号が、第
2の微細ステップ抵抗連鎖29の対応するタップ端子か
ら取り出され、減衰部51,第1バッファ53及び並列
に接続された3つの抵抗RL1乃至RL3を介して粗ス
テップ抵抗連鎖17の3つの供給端子55,57及び5
9のそれぞれに供給されている。このように、タップ指
示矢25を介して供給される音声信号要素に加えて、更
に他の音声信号要素が供給端子55,57及び59を介
して粗ステップ抵抗連鎖17に供給される。第2の微細
ステップ抵抗連鎖29を通過するこの音声信号要素は音
声信号の周波数の増加と共に次第に小さくなるという事
実により、供給端子55,57及び59を介しての付加
的な音声信号要素の供給は周波数の増加と共に次第に少
なくなる。すなわち、図1に描かれた装置において、減
衰され得る音声信号のスペクトルにおける低い周波数成
分が高周波数の信号要素との比較において強調される。
粗ステップ抵抗連鎖17のタップ指示矢27は第2バッ
ファ61を介して信号出力Aに接続されている。
【0023】図1に示したこの発明に基づく装置の効果
は図3及び図4により更に詳細に明確になるであろう。
図3は、周波数の関数としての知覚音量の描写を示す図
であり、パラメータとして異なる強度の知覚音量減衰値
をとっている。同図によれば、高周波数の信号成分と比
較して低周波数の信号成分の減衰がかなり抑えられてい
ることがうかがえる。図3に示された内容は、更に、知
覚音量の減衰が大きくなればなる程、すなわち可聴音声
信号の音量が小さくなればなる程、高周波成分と比較し
て低周波信号成分の強調が大きくなることを示してい
る。
【0024】図4は、低音声周波数(ベース周波数)の
強調の特性を音量の減衰の関数として描いた図である。
図4に示す固有特性曲線の個々の部分は抵抗RL1乃至
RL3の抵抗値と粗ステップ抵抗連鎖17に付随した供
給端子55,57,59の位置とによって決まってく
る。
【0025】減衰部51は、抵抗連鎖15,17及び2
9は連続性に関して適したポテンショメータではなく不
連続な抵抗連鎖でありその量子化による段を伴うという
事実から引き起こされる量子化段を滑らかにする役目を
果たす。これらの段は、特別な状況において、粗ステッ
プ抵抗連鎖17の隣り合ったタップ端子21間における
変化もしくは2つの微細ステップ抵抗連鎖15及び20
のそれぞれの隣り合ったタップ端子19及び33間のそ
れぞれの変化のいずれが起こるかに応じて異なる次元と
なる。減衰部51の効果により、そのような量子化段は
少なくとも広い領域で滑らかにされるように、信号要素
は第2の微細ステップ抵抗連鎖29の選択されたタップ
端子33から取り出され、合成手法によりタップ指示矢
35からの信号値に重ねられる。
【0026】図1に示したようなデジタルで聴覚的補償
を行なう知覚音量制御装置は、図2に示された聴覚が考
慮されていない知覚音量制御装置のように、高周波領域
において訂正用インピーダンスを構成する容量Cが接地
点に対して短絡回路を形成するような装置に対して有効
である。この場合、第1バッファ53の出力は交流電源
に関して接地されている。粗ステップ抵抗連鎖17はこ
のようにそれに供給される微細減衰音声信号に対して1
0dBごとの減衰を与える。
【0027】減衰され得る音声信号の低周波数信号成分
に関しては、容量Cは高インピーダンスを有することに
なる。この場合、減衰音声信号もしくは交流電源要素は
第1バッファ53及び3つの抵抗RL1乃至RL3を介
して粗ステップ抵抗連鎖17の供給端子55,57,5
9に供給される。このことは結局、低周波信号要素を強
調する結果となる。すなわち、実施例においてそれぞれ
1.25dB及び10dBごとの減衰を与える効果をも
たらすように微細ステップ抵抗連鎖15及び29並びに
粗ステップ抵抗連鎖17を設計したその機能によりベー
ス周波数領域が強調される。
【0028】集積回路の外部素子である容量Cを除いて
は、図1に示した装置全体はモノリシック集積回路とさ
れることが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明の聴覚的補償によ
る知覚音量制御装置によれば、アナログ音声信号に対し
て聴覚的に補償するような知覚音量制御をデジタルで行
なうことができる。したがって、耐久性があり、コンパ
クトでしかも比較的安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデジタル聴覚的補償による知覚音量
制御装置における一実施例の構成ブロック図である。
【図2】聴覚特性を考慮にいれていない知覚音量制御の
ためのデジタル制御装置を示す図である。
【図3】異なる減衰量を有する複数の音声信号につい
て、音声信号の周波数の関数としての訂正知覚音量を描
画した図である。
【図4】この発明に基づく装置において知覚音量の減衰
の関数としての聴覚的に補償する訂正量の例を描画した
図である。
【図5】ポテンショメータを用いた、聴覚的補償により
知覚音量を制御する従来の装置を示す図である。
【符号の説明】
11 摺動タップ 13 固定タップ 15 微細ステップ抵抗連鎖 17 粗ステップ抵抗連鎖 19 タップ端子 21 タップ端子 25 タップ指示矢 27 タップ指示矢 29 微細ステップ抵抗連鎖 31 接続点 33 タップ端子 35 タップ指示矢 37 スイッチ記号 39 スイッチ記号 41 スイッチ記号 43 制御信号の束 45 制御信号の束 47 デコーダ 49 デコーダ 51 減衰部 53 第1バッファ 55 供給端子 57 供給端子 59 供給端子 61 第2バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−56361(JP,A) 特開 昭60−189397(JP,A) 特開 平3−19513(JP,A) 実開 昭57−181129(JP,U) 特公 昭61−1930(JP,B2)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ音声信号に対してその減衰によ
    り聴覚的な補償を行なう知覚音量制御装置において、一
    端が減衰され得る音声信号により作用されると共に他端
    が参照電位により作用されるように適合され、更に減衰
    音声信号が取り出されるタッピング手段が備わっている
    抵抗分割手段を備え、その抵抗分割手段は聴覚的な補償
    を行なう知覚音量制御の役割を果たす訂正用インピーダ
    ンスに接続されており、前記タッピング手段は、所望の
    知覚音量を得るための機能として、前記抵抗分割手段に
    ついて異なる抵抗値の中からいずれをタッピングするか
    に関して自由に選択できるようになっている構成におい
    て、前記抵抗分割手段は装置のデジタル制御を行なうよ
    うな構成となっており、少なくとも、それぞれが1つず
    つのタップ端子(19,21,33)を付随させて有し
    ている2つの微細ステップ抵抗連鎖(15,29)及び
    粗ステップ抵抗連鎖(17)で構成され、各々の抵抗連
    鎖(15,17,29)に対応した前記各タップ端子
    (19,21,33)は、所望の知覚音量に基づいたタ
    ップ選択信号により制御可能なタップ選択手段(25,
    27,35)を付随させて有し、2つの微細ステップ抵
    抗連鎖(15,29)は一端で減衰され得る音声信号に
    より作用され、他端で参照電位により作用される態様で
    直列接続を形成するように相互接続され、2つの微細ス
    テップ抵抗連鎖(15,29)間の接続点(31)は訂
    正用インピーダンスに接続され、粗ステップ抵抗連鎖
    (17)はその一端が、一端が減衰され得る音声信号に
    より作用されると共に他端が参照電位により作用される
    ように適合されている微細ステップ抵抗連鎖(15)に
    付随するタップ選択手段(25)に接続され、減衰音声
    信号は粗ステップ抵抗連鎖(17)に付随するタップ選
    択手段(27)から取り出すことができ、聴覚特性を考
    慮に入れるように、訂正された信号を粗ステップ抵抗連
    鎖(17)へ供給するための供給手段(51,53,R
    L1,RL2,RL3)は、参照電位により作用される
    微細ステップ抵抗連鎖(29)に付随したタップ選択手
    段(35)と粗ステップ抵抗連鎖(17)について予め
    定められた位置にある少なくとも1つの導入端子(5
    5,57,59)との間に接続されていることを特徴と
    した聴覚的補償による知覚音量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記訂正用インピーダンスは容量Cから
    成る請求項1に記載の聴覚的補償による知覚音量制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記2つの微細ステップ抵抗連鎖(1
    5,29)は同一の構造をしている請求項1または請求
    項2に記載の聴覚的補償による知覚音量制御装置。
  4. 【請求項4】 2つの微細ステップ抵抗連鎖(15,2
    9)のタップ選択手段(25,35)は、これらのタッ
    プ選択手段(25,35)が2つの微細ステップ抵抗連
    鎖(15,29)の互いに対応するタップ端子(19,
    33)をいつも同時に選択するように、同一のタップ選
    択信号により制御される請求項1乃至請求項3に記載の
    聴覚的補償による知覚音量制御装置。
  5. 【請求項5】 タップ選択手段(25,27,35)の
    各々は、タップ端子の数に対応した数の制御可能な電気
    的スイッチから成っており、入力側では付随したタップ
    端子(19,21,33)の1つと各々接続されてお
    り、出力側ではそれぞれのタップ選択信号の機能により
    導通状態に切り替えられる前記スイッチ群の対応する1
    つにすべて相互接続されている請求項1乃至請求項4に
    記載の聴覚的補償による知覚音量制御装置。
  6. 【請求項6】 内部に所望の特定知覚音量に対応したコ
    ード信号が格納されるシフトレジスタ手段を備えると共
    に、その格納されたコード信号から抵抗連鎖(15,1
    7,29)の各々に係るタップ選択手段(25,27,
    35)のためのタップ選択信号を生成するデコード手段
    を備えた請求項1乃至請求項5に記載の聴覚的補償によ
    る知覚音量制御装置。
  7. 【請求項7】 前記供給手段(51,53,RL1,R
    L2,RL3)は、粗ステップ抵抗連鎖(17)につい
    て予め定められた位置に配置された複数の供給端子(5
    5,57,59)の1つに各々が接続された複数の出力
    端子を備えた請求項1乃至請求項6に記載の聴覚的補償
    による知覚音量制御装置。
  8. 【請求項8】 前記供給手段(51,53,RL1,R
    L2,RL3)は、抵抗連鎖(15,17,29)によ
    り生ずる減衰音声信号における量子化段を少なくとも部
    分的に滑らかにする効果を有する制御可能な平滑手段
    (51)を備えた請求項1乃至請求項7に記載の聴覚的
    補償による知覚音量制御装置。
  9. 【請求項9】 前記平滑手段(51)は、参照電位によ
    り作用されている微細ステップ抵抗連鎖(29)に付随
    する選択手段(35)の出力信号に制御可能な平滑信号
    を作用させる請求項8に記載の聴覚的補償による知覚音
    量制御装置。
  10. 【請求項10】 前記平滑信号は、参照電位により作用
    されるように適合されている微細ステップ抵抗連鎖(2
    9)の予め定められたタップ端子(33)を任意に選択
    することにより取り出される請求項9に記載の聴覚的補
    償による知覚音量制御装置。
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