JP2650351B2 - スクリーン印刷インキ - Google Patents

スクリーン印刷インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビヒクス組成物を含有してなるスクリーン
印刷インキに関するものである。
従来の技術 テルペノイドに属するカルボン酸やそのエステルの組
成物は、ロジン(松脂)やグアヤク脂、カナダバルサ
ム、ダンマルなどと呼ばれ、植物が産する天然樹脂とし
て知られている。これらは従来よりワニスの形で塗料と
して使われており、その性能も一定の評価を得て、工業
的な規模で広く利用されている。また、ビヒクルとして
含有され、スクリーン印刷インキ用としても、印刷性の
良さや、顔料、溶剤との相溶性の良さなどから、主に高
温焼き付け形のインキに使用されている。
発明が解決しようとする課題 商業的に流通し、利用できるテルペノイドに属するカ
ルボン酸やそのエステル、もしくはその組成物は、印刷
時インキがスクリーン版のメッシュを通過する際に生ず
る泡が原因となって、ムラのない、平滑な印刷膜面を得
ることが非常に困難であるという課題があった。
課題を解決するための手段 本発明では、ビヒクルをテルペノイドのカルボン酸や
そのエステル、あるいはそれらの組成物に、一般式CnH
2n+1COOH(n=1,2,3,……)で示される脂肪族カルボン
酸のアンモニウム塩かアミンとの塩を混合させて構成す
ることにより、前記の課題を解決したものである。
作用 一般式CnH2n+1COOH(n=1,2,3,……)で示される脂
肪族カルボン酸のアンモニウム塩かアミンとの塩は、有
機塩と有機物との中間的な性質を示し、テルペノイドの
カルボン酸組成物や溶剤に混合させた際、大部分は溶解
するが、ごく一部が非常に細かい粒子状となって析出
し、顔料を含有させたかのような効果を組成物に与え
る。これによってインキにはチクソ性が付与され、印刷
時のメッシュ通過によっても泡が発生することなく被印
刷物上に移されるようになる。従って、非常に平滑でム
ラのない印刷膜面が得られるようにするものである。
実施例 まず、本発明の概要について説明する。
本発明で用いることのできるテルペノイドのカルボン
酸は、天然樹脂に含有される、例えばアビエチン酸とそ
の誘導体であるピマル酸、ネオアビエチン酸、レボピマ
ル酸など、また、グアヤコン酸とその誘導体、グアヤク
酸、ルベニン酸などである。さらには、ダンマルゴムに
含有されるダンマロール酸とその誘導体、ウルソル酸、
オレアノール酸、ベツリン酸なども用いることができ
る。モルテルペノイドのカルボン酸は、常温で液体のも
のが多いため、単独では使用できないが、前述のような
ジテルペノイドやトリテルペノイドのカルボン酸と混合
すれば使用してもよい。これらは、精製分離されたもの
が一般に入手しがたく高価でもあるので、それらを含む
天然樹脂であるロジンやグアヤク脂、カナダバルサム、
ダンマル、コーパルなどを利用することができる。これ
らのような天然樹脂は、産地やメーカーによって成分が
大幅に異なり、カルボン酸以外の成分も含まれているこ
とがあるが、本発明の目的にはいっこうに差支えなく使
用できる。これ等のエステルとしては、主にアビエチン
酸のエステル流が使用でき、一般に市販されているロジ
ンエステルであれば、その種類は何でもよい。
一般式CnH2n+1COOH(n=1,2,3,……)で示される脂
肪族カルボン酸のアンモニウム塩かアミンとの塩は、こ
れらの酸とアンモニウムやアミン類との中和反応によっ
て合成されたものが使用でき、前記の式のnの値にも特
に制限はない。しかしながら、あまりアルキル基の短い
例えば酢酸などの場合、これと反応させるアミン類の炭
素数を増加させたり、逆にアルキル基の長い酸を用いる
場合はこれと反応させるアミン類の炭素数を減少させた
りする必要がある。これは塩に無機塩的な性質と有機物
的な性質を付与するということを意味する。従って、ア
ミン類については、第一級,第二級,第三級のすべての
種類及び脂肪族,芳香族,複素環化合物の種類を問わず
使えるが、そのアルキル基に含まれる炭素数は、このよ
うなことを考慮して使うのが望ましい。
次に具体的な実施例について説明する。
(実施例1) 第1表に示した組成でビヒクルを100g調製し、これら
に2−エチルヘキサン酸インジウムと2−エチルヘキサ
ン酸すずを重量比で96:4に混合したものを10g添加し、
溶剤としてテトラリンを30g加えて混練し、各組成の透
明電極形成用スクリーン印刷インキを製造した。これら
のインキを乳剤厚み16μm、250メッシュのスクリーン
版を用いてガラス基板上に10mm×30mmの矩形状パターン
に印刷を行った。この被印刷物を150℃で30分間乾燥
し、印刷膜面の評価を行った。評価は、膜面のムラの有
無とパターンエッジのダレの二点と、印刷時の泡立ちの
有無で行った。
これら評価結果も、第1表中に示した。これから分る
ように、脂肪族カルボン酸のアンモニウム塩かアミン類
との塩を含有させたインキについては、印刷時の泡立ち
がなくなって印刷膜面が良好となる。その効果が現れる
組成については、用いたテルペノイドのカルボン酸の種
類と組成によって異なるが、第1表の結果から、良好な
インキを得るために必要なこれら塩類の添加すべき最小
量は、アンモニア、第一級アミン、第二級アミン、第三
級アミンの順に増加していき、アミンの炭素数増加と共
に増加する傾向があることが分る。
(実施例2) 第2表に示した組成でビヒクル100gを調製し、これに
2−エチルヘキサン酸鉛とチタン酸テトラn−ブチルを
モル比で1:1に混合したものを13g添加し、溶剤としてα
−ターピネオールを30gを加えて混練し、各組成のチタ
ン酸鉛薄膜形成用インキを製造した。これらのインキを
実施例1と同様な方法で評価した結果も第2表中に示し
た。これから、実施例1と同様に、脂肪族カルボン酸の
アンモニウム塩かアミン類との塩を含有するビヒクルの
インキが良好な膜面を与えることが分る。また、第2表
から、良好な印刷インキを得るためにビヒクル中に含有
させるべきこれら塩類の最小量は、アミンの炭素数が増
加するに伴って増大するということが分る。
(実施例3) 第3表に示した組成でビヒクル100gを調製し、これに
2−エチルヘキサン酸がドミウムと2−エチルヘキサン
酸すずをモル比で1:1に混合したものを15g添加し、溶剤
としてブチロセロソルブを30g加えて混練し、各組成の
透明電極形成用インキを製造した。これらのインキを実
施例1と同じ方法で評価した結果も第3表中に示した。
これから、脂肪族カルボン酸のアンモニウム塩がアミン
類との塩を含有させたビヒクルのインキが良好な印刷膜
面を与え、良好な印刷インキを得るためにビヒクル中に
含有させるべきこれら塩類の最小量は、脂肪族カルボン
酸の炭素数が増加するに伴って増大するということが分
る。
(実施例4) 第4表に示した組成でビヒクル100gを調製し、これに
硝酸インジウムと塩化第1すずをモル比で93:7に混合し
たものを10g添加し、溶剤としてブチルセロソルブを30g
加えて混練し、各組成の透明電極形成用インキを製造し
た。これらのインキを実施例1と同じ方法で評価した結
果も第4表中に示した。これからも、前述の実施例と同
様、脂肪族カルボン酸のアンモニウム塩かアミン類との
塩を含有させたビヒクルのインキが良好な印刷膜面を与
えるということが分る。
(実施例5) 実施例1と同じ組成でビヒクル100gを調製し、これに
2−エチルヘキサン酸ルテニウムと2−エチルヘキサン
酸バリウムをモル比で1:1に混合したものを8g添加し、
溶剤としてアセトフェノンを30g加えて混練し、各組成
の抵抗体形成用インキを製造した。これらのインキを実
施例1と同じ方法で評価した結果を第5表に示した。こ
れからも、前述の実施例と同様、脂肪族カルボン酸のア
ンモニウム塩かアミン類との塩を含有させたビヒクルの
インキが良好な印刷膜面を与えることが分り、その効果
が示された。
(実施例6) 実施例2と同じ組成でビヒクル100gを調製し、これに
鉄(III)アセチルアセトネートとコバルト(II)アセ
チルアセトネートをモル比で1:1に混合したものを12g添
加し、溶剤としてイソホロンを30g加えて混練し、各組
成の磁性薄膜形成用インキを製造した。これらのインキ
を実施例1と同じ方法で評価したところ、第6表中に示
した結果が得られた。これからも、前述の実施例と同
様、脂肪族カルボン酸のアンモニウム塩かアミン類との
塩を含有させたビヒクルのインキが良好な印刷膜面を与
えることが分り、その効果が示された。
以上の実施例から分るように、本発明のビヒクル組成
物を含有する顔料を含有しないスクリーン印刷インキは
印刷膜面の特性を大きく向上させるものであり、添加す
べき脂肪族カルボン酸のアンモニウム塩やアミンとの塩
の量は、膜形成剤として含まれる金属化合物によっても
変化するが、この量を適当に調整すればどのような化合
物の組合せでも、良好なスクリーン印刷インキとなるも
のである。
発明の効果 以上の実施例から分るように、本発明のビヒクル組成
物を含有するスクリーン印刷インキは、ムラのない平滑
な印刷膜面を得ることができ、産業上の効果は大きいも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 林 千春 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 長谷川 洋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−5356(JP,A) 特開 昭57−27505(JP,A) 特開 平1−276512(JP,A) 特開 平2−67378(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テルペノイドのカルボン酸あるいはそれら
    のエステルと、一般式CnH2n+1COOH(n=1,2,3,……)
    で示される脂肪族カルボン酸のアンモニウム塩かアミン
    との塩を主な構成成分とするビヒクル組成物を含有して
    なるスクリーン印刷インキ。
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