JP2650147B2

JP2650147B2 - 盗難防止装置、錠止装置および盗難防止方法

Info

Publication number: JP2650147B2
Application number: JP5513290A
Authority: JP
Inventors: アール．カール，ステュワート; エイチ．ザーノウィッツ，アーサー; エル．マイヤーズ，ゲイリー
Original assignee: KENSHINTON MAIKUROEA Ltd
Current assignee: KENSHINTON MAIKUROEA Ltd
Priority date: 1992-01-24
Filing date: 1993-01-20
Publication date: 1997-09-03
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: DE577811T1; JPH06511297A; EP0577811A1; EP0577811B1; AU3477493A; WO1993015295A1; DE69325550T2; US5381685A; EP0577811A4; DE69325550D1; DE9321554U1

Description

【発明の詳細な説明】発明の背景本発明は、比較的小さいが高価な物品の盗難を防止す
るための装置に関する。

コンピュータは、少人数によってのみ利用可能な大き
く高価な機械から、多人数によって利用可能な比較的小
さく持ち運び可能な機械へかなり急速に進化してきた。
特に、大きな処理能力を有するデスクトップコンピュー
タの発展はコンピュータを、一般大衆が利用可能なもの
にした。今日では大学生および高校生さえもが自分自身
のコンピュータを持つことが普通になっており、デスク
トップコンピュータは、ほとんどすべての業務において
ワードプロセッサ（ワープロ）及びワークステーション
と同様に広範に使用されている。デスクトップコンピュ
ータは比較的小さく且つ容易に運搬可能であり、デスク
トップコンピュータの急増の望ましくない副作用として
は、このようなコンピュータの盗難が重大な問題になっ
ているという事実が挙げられる。

デスクトップコンピュータ及び同様の機器の盗難を防
止するために種々の装置が開発されてきた。デスクトッ
プコンピュータは、典型的にはコンピュータ自体、別個
のモニタ、キーボード、及びしばしばプリンタを含むい
くつかの構成要素を有するので、このような防御装置
は、各構成要素を互いに取り付けると共に各構成要素を
机のような比較的移動不可能な物体に取り付けるケーブ
ルをしばしば使用している。このような防御装置の主要
な困難性は、ケーブル自体を機器に取り付けるための効
果的かつ好便な方法を提供することにある。

本出願の譲受人であるKensington Microware Limited
は現在、Apple社製の特定のコンピュータ用に特別に構
成された防御装置を提供している。或る種のApple社製
のコンピュータの構成要素は、スリットと、スリットを
通して挿入される特別に構成されたタブを捕えてこのタ
ブが取り外しできないようにするように構成された内部
ブラケットとを有する。この防御装置は特定のタイプの
Apple社製コンピュータに対しては有効であるが、この
防御装置は、特別に構成されたスリット及びブラケット
を有さないApple社製コンピュータの構成要素および他
のブランドのコンピュータに対してはうまく機能しな
い。

コンピュータが特別に構成されたスリット及び捕捉用
内部ブラケットを有することを必要とすることは望まし
くない。なぜならば、ブラケットは、できる限り効率的
な空間の利用を意図される機器の物品内でかなりの量の
空間を占めてしまうからである。Apple社製機器の種々
の物品は種々の寸法のスリットを必要とする。このこと
は、防御装置が種々の異なる寸法のタブを提供しなけれ
ばならないということを意味する。一旦挿入されたタブ
は、機器に損傷を与えることなしには取り外されること
ができない。このことは、防御装置が一つのコンピュー
タから他のコンピュータに移されることができないとい
うことを意味する。特別に構成されたスリットを有する
Apple社製コンピュータでさえ典型的には、このような
スリットを有さない周辺装置と共に使用される。上述の
Kensingtonの防御装置は特殊なねじ回しを必要とするね
じを提供し、これらのねじは既存の通信ケーブルを取り
付けるのに用いられるねじに置き換わるものであり、通
信ケーブルの非公認の取り外しを防止することによって
周辺装置を基本コンピュータに安全に取り付ける。防御
装置のこの最後の観点は、周辺装置が特殊なねじ回しな
しには基本コンピュータから取り外されることができ
ず、この特殊なねじ回しが紛失されたり置き忘れられた
りすることがあり得るという明白な欠点を有する。

他の販売者は、或る種のApple社製コンピュータの設
けられているような特殊なスリット及び捕捉機構と直接
的に適合することを必要としない防御装置を提供してい
る。例えば、Secure−It,Inc.は、既存の取付ねじ、即
ち機器の物品をキャビネット内に取り付けるのに既に使
用されているねじを用いてコンピュータの構成要素に取
り付けられる種々のブラケットを、“KABLIT"という商
標の下に提供している。典型的にはブラケットは穿孔さ
れ、その開孔にケーブルを通すことによって取付ねじへ
のアクセスが防止され、斯くして機器からのブラケット
の取り外しが防止される。このタイプの防御装置の欠点
は、このタイプの防御装置が既存の取付ねじの取り外し
を必要とする点であり、このことは、コンピュータの内
部構成要素に何らかの損傷を与える可能性がある。適切
な既存のねじは、或る種の周辺装置では、止め具の好便
な取り付け用に常に利用可能であるとは限らない。この
後者の理由により、KABLITは接着ディスクをも提供して
おり、これらの接着ディスクはあいにく機器に永久的に
取り付けられる。デスクトップコンピュータのような小
さいが高価な機器の盗難は、増大しつつある問題であ
る。既存の防御装置は余りにも非効率的であり又は有効
でなく、或いはこれらの防御装置の適用範囲は余りにも
限定されすぎている。その結果、このような防御装置の
使用は稀であり、コンピュータ機器は典型的には保護さ
れない状態で放置され、コンピュータ機器は余りにも頻
繁に盗まれる。

発明の要約本発明は、パーソナルコンピュータなどの機器の盗難
を防止する装置を提供する。機器は、予め選択された寸
法を有する特別に構成されたほぼ矩形のスリットが設け
られた外壁を有しなければならない。取付機構はスピン
ドル用のハウジングを具備し、スピンドルは、ハウジン
グ内で回転可能な第１の部分と、ハウジングから外方に
延びるシャフトと、シャフトの端部に位置する横部材と
を有し、横部材は、スリットの内側寸法にぴったりと合
致する周囲寸法を有する。また、当接機構がハウジング
から外に出ており、この当該機構は、ハウジングと横部
材との中間のシャフトの両側に配置される。当接機構と
シャフトとの組み合わさった周囲断面寸法はスリットの
寸法にぴったりと合致する。ハウジングから横部材まで
のシャフトの長さは機器の外壁の厚みにほぼ等しい。横
部材が当接機構と整列され、その結果横部材がスリット
を通して挿入されることができると共にシャフトと当接
機構とがスリットを占めることができる。次いで横部材
をスリットと整列した状態からずらすようにスピンドル
が90゜回転され、これにより取付機構が外壁に剛固に取
り付けられる。機器が盗まれることができないようにケ
ーブルがハウジング及び移動不可能な物体に取り付けら
れる。

本発明による防御装置は、既存の防御装置よりもはる
かに適合性に優れかつ使用するのに便利である。保護さ
れるべき機器に必要とされる唯一の修正は、外壁内の小
さな（好ましくは３×７ミリメートル）のスリットであ
る。追加のブラケット、捕捉機構等は必要とされない。
この小さなスリットは、本質的にコストの追加なしに且
つ機器の完全性を損うことなしに、コンピュータ装置内
に容易に成形されることができる。取付機構は、容易に
機器上に設置されることができ、かつ公認された使用者
によって適切なときに取り外されることができる。一つ
の実施例では、鍵によって作動される取付機構が、機器
の単一の物品を移動不可能な物体にケーブルを用いて取
り付ける。第２の実施例では、一つ又は複数の取付機構
のスピンドル内およびハウジング内の互いに整列された
開孔をケーブルが貫通して、ひとたび取付機構が機器に
取り付けられると共にケーブルが設置されると取付機構
の取り外しが防止されるようにする。

本発明による取付機構は、一旦設置されると、機器の
物品から取り外すことが驚くほど困難である。好ましい
実施例では、取付機構は極めて小さく、取付機構がそこ
に取り付けられている機器から取付機構を引き離すのに
十分なてこ作用を及ぼすことは困難である。力ずくで取
付機構を取り外すことは、外壁に重大かつ目立つ損傷を
もたらし、その機器を盗品として同定させると共にその
機器を再販することを困難にし、その機器の窃盗の利用
可能性を大幅に低減させる。

本発明の更なる目的および利点と共に、有機的構成お
よび作動方法に関する本発明の特徴をなす新規な特徴
は、添付図面を参照しながら以下の説明を読むことによ
ってより良く理解されるであろう。添付図面中には、本
発明の好ましい実施例が例示のために示されている。し
かしながら、図面は単に説明のためのものであって本発
明の限界を規定することを意図するものではないという
ことが明確に理解されるべきである。

図面の簡単な説明図１は、コンピュータのモニタに取り付けられた本発
明の第１の実施例の斜視図である。

図２は、コンピュータのキーボードに取り付けられた
本発明の第２の実施例の斜視図である。

図３は、第１実施例の取付機構の斜視図である。

図４は、図３に示す取付機構の分解図である。

図５は、本発明のいずれかの実施例の取付機構を受け
入れるように特別に構成された一つの機器内のスリット
の部分立面図である。

図６は、図３の６−６線に沿ってみた断面図である。

図７は、図３の７−７線に沿ってみた断面図である。

図８は、図５のスリット内への図３の実施例の横部材
の挿入を示す、機器の物品の内側からみた部分断面図で
ある。

図９は、横部材が整列していない状態での図８と同様
の図である。

図10Aおよび図10Bは、図３の取付機構の機器の物品上
への設置を示す立面図である。

図11は、本発明の第２の実施例による取付機構の斜視
図である。

図12は、図11に示す取付機構の分解図である。

図13Aおよび図13Bは、図11の取付機構の機器の物品上
への設置を示す側面図である。

好ましい実施例の説明図１を参照すると、その全体を参照符号10によって表
わされる本発明による防御装置（盗難防止装置）の第１
の好ましい実施例が示されている。防御装置10は、コン
ピュータ装置の構成要素、例えばコンピュータモニタ14
に取り付けるようになっている取付機構12を具備する。
この取付機構12は、開孔16と、取付機構12がモニタ14の
ような構成要素に取り付けられたときにこの開孔を通過
するケーブル18とを有する。錠20がケーブル18の一端部
に固定される。ケーブル18の自由端部は『きのこ形』の
頭部22を有するタイプのものであることができ、このき
のこ形頭部２は、錠20内に侵入するようになっていると
共に鍵24を用いて錠20内に取り付けられるようになって
いる。きのこ形頭部22が錠20から取り外された状態にお
いて、ケーブル18は、一つ又は複数の取付機構12の開孔
16を通されることができると共に、机の二つの脚部間を
渡す横棒などの比較的に移動不可能な物体（図示しな
い）の周りに巻かれることができる。次いできのこ形頭
部22が錠20内に挿入されると共に鍵24を用いて錠が閉鎖
されて、コンピュータの構成要素を移動不可能な物体に
取り付けるようにする。

図２を参照すると、主としてコンピュータ機器の多数
の物品よりもむしろ単一の物品を取り付けるように構成
された、その全体を参照符号26によって表わされる本発
明の第２の実施例が示されている。実施例26は、キーボ
ード30のようなコンピュータ構成要素に取り付けられる
ようになっている取付機構28を具備する。取付機構28は
ケーブル32の一端部に固定され、このケーブル32はその
他端部に閉鎖ループ34を有する。まず初めに机またはテ
ーブルの二つの脚部間の横部材のような比較的に移動不
可能な物品の周りにケーブル32が巻かれ、取付機構28が
ループ34を通過せしめられ、この取付機構28が、キーボ
ード30のような保護されるべき物品に取り付けられて、
機器のこの物品を盗むことを困難にするようにする。

第１実施例10の取付機構12が図３および図４により詳
細に示されている。機構12はハウジング36を具備し、ハ
ウジング36は中空円筒状の内部空洞部38を有する。環状
の板40がハウジング36の一端部を形成し、この環状の板
40は開孔41を有する。開孔16のような一対の開孔がハウ
ジング36の互いに反対側に位置する。また、ピン44を収
容するように小さな隆起した開孔42がハウジング36内に
設けられる。なお、この詳細については後述する。

スピンドル46は、ハウジング36の円筒状空洞部内に嵌
合するようになっている円筒状部分48を具備する。スピ
ンドル48は一端部に隆起した板50を有し、この隆起した
板50は、図３に示されるように組み立てられたときに機
構の後端部を形成する。スピンドル46はまた、ハウジン
グ36内の開孔41を通って外方に延びるシャフト52を有す
る。横部材54がシャフト52の遠位端部上に配置される。

当接機構56は、ハウジング36の円筒状内部空洞部内に
受容されるようになっている当接板58と、ハウジング36
内の開孔41を通って外方に延びるようになっている一対
のピン60とを具備する。図３に示されるように機構が組
み立たられたとき、ばね62が板58およびスピンドル46を
後方に付勢する。機構12を取り付ける機器に傷が付かな
いように構成されたプラスチック製ブッシュ64が、開孔
41を取り囲むハウジング36上の板40に固着される。

図３に示されるように機構12が組み立てられたとき、
横部材54とシャフト52、及びシャフトの両側のピン60が
開孔41を通りハウジング36を越えて外方に延びている。
ピン44がスピンドル46内の溝66と係合し、その結果この
機構は、このピンを取り外さずには分解されることがで
きないようになっている。ピン44の頭部はハウジング36
の表面上のボス67の形状と合致されており、その結果こ
のピンは特殊な器具なしでは取り外されることができな
いようになっている。溝66は、ピン44が係合された状態
でスピンドル46がハウジング36に対して限定された軸線
方向移動をすることを可能にする予め選択された幅を有
し、その結果ハウジングに対する横部材54の軸線方向位
置は幾分調節可能となっている。ばね62は、板58および
スピンドル46を後方に付勢して横部材54をハウジング36
に向けて付勢するようにする。

溝66はスピンドル46の周囲の約25％に亘って延びてお
り、従ってスピンドルはハウジングに対して約90゜回転
されることができる。横部材54がピン60と整列していな
いとき（図４参照）、スピンドル46の円筒状部分48を貫
通する横開孔68はハウジング36内の開孔16と整列してい
る。溝66内のピン44によって許容されるようにスピンド
ル46が90゜回転されたとき、横部材54がピン60と整列さ
れると共に開孔68は開孔16と整列されない。横部材54が
ピン60と整列していないとき、即ち後述するように取付
機構12が一つの機器に取り付けられたとき、ケーブル18
（図１参照）が、整列された開孔16,68を通してのみ挿
入されることができる。ケーブル18が互いに整列された
開孔16および68を通過したとき、横部材54をピン60と整
列させて取付機構の取り外しを可能にするようにスピン
ドル46を回転させることは効果的に防止される。

本発明の好ましい実施例10および26は、図５に示され
るように特別なスリットが設けられた機器の物品と共に
働くようになっている。一つの機器の外壁70は典型的に
は金属薄板または成形プラスチックから形成され、これ
らの金属薄板および成形プラスチックのいずれもが本発
明と適合できる。比較的小さなスリット72が成形工程ま
たは他の適切な方法によって壁70内に形成される。スリ
ット72の適切な実施例ではスリットは全体的に矩形の形
態を有する。即ち、スリットは、互いに平行な長辺74
と、互いに平行な短辺75と、丸まった角部76とを有した
全体的に矩形をなす。スリット72は比較的小さく、本発
明の好ましい実施例ではスリット72は、７ミリメートル
の長い寸法78と、３ミリメートルの短い寸法79とを有す
る。角部76は、0.30ミリメートルから最大1.5ミリメー
トルまでの曲率半径90を有する。曲率半径90が1.5mmで
ある場合には短辺75は消失し、スリットは、まっすぐな
辺を持った長円形形態を有する。

横部材54の周囲寸法は、図６に示されるようにスリッ
ト72の内側寸法にぴったりと合致している。取付機構12
の横部材54はまっすぐな辺を持った長円形形態を有す
る。即ち、横部材は、まっすぐな辺と半円形の両端部と
を有した全体的に矩形をなす。好ましい実施例では、横
部材54の長い寸法82は6.75ミリメートルであり、一方短
い寸法83は2.75ミリメートルであり、長い寸法82および
短い寸法83の各々はスリット72の対応する寸法よりもわ
ずかに小さい。図７に示されるように、ピン60及びシャ
フト52の周囲寸法もまた、スリット72の内側寸法にぴっ
たりと合致している。横部材54と同様に、シャフト52内
のピン60は、6.75ミリメートルの長い寸法84と、2.75ミ
リメートルの短い寸法85とを有する。

外壁70のスリット72内への取付機構12の横部材54の挿
入が、図８および図10Aを参照しながら説明される。挿
入前に、図３に示されるように横部材54がピン60と整列
されるようにスピンドル46が回転されなければならな
い。スピンドルがこの位置にある状態では、横部材54の
周辺部と、ピン60及びシャフト52の周辺部とは本質的に
一致する。横部材54とピン60とシャフト52とが組み合わ
さった周囲寸法はスリット72の寸法よりも小さいので、
横部材54が完全に壁70の内側にくるまで横部材がスリッ
トを通して挿入されることができる（図10A参照）。も
し必要ならば、横部材54が完全に壁70の内側にくるよう
にスピンドル46上の板50が、ばね62を圧縮するように押
されることができる。

図９に示されるように、横部材54がスリット72を通し
て完全に挿入されたとき、横部材54がピン60に対して整
列状態から90゜ずれるようにスピンドルが、板50を操作
することによって回転される。ハウジング36の側壁内の
開孔16がスピンドル内の開孔68と整列され、ハウジング
を完全に貫通する通路が提供される。この姿勢におい
て、ケーブル18が容易に開孔を通されることができ、こ
のケーブルが存在することにより、横部材54がスリット
72から係合を離脱するようにスピンドルが戻り回転され
ることが防止される。

本発明の第２実施例26の取付機構28が、図11の斜視図
および図12の分解図を参照しながらより詳細に説明され
る。取付機構28は中空シェル90と鼻部材92とを具備し、
これら中空シェル90と鼻部材92とが組み合わさってハウ
ジングを形成する。シェル90は中空円筒状の内部空洞部
94を有し、シェル90は更に、一端部に一体的な開孔付き
板96を有する。ピン98は、シェル90内のスリット102と
係合するように鼻部材92内の開孔（図示しない）を通っ
て挿入される。ピン98は、鼻部材92にトルクが加えられ
たときに剪断されるようになっている。従って、取付機
構を取り外そうとする非公認の全ては単純にピンを剪断
し、かつ保護されるべき部材への取付機構の取り付け状
態を悪化させることなく鼻部材が自由に回転することを
許容する。スリット102は軸線方向に細長く形成され、
従ってシェル90と鼻部材92間の限定された軸線方向移動
が許容される。鼻部材92んを前方端部は、中央開孔95を
有する板93を有する。

円筒状カラー106がシェル90の外側部分を取り囲み、
この円筒状カラー106は板96と鼻部材92の後部表面108と
によって横方向に画定されるスリットを占有する。カラ
ー106は一体的なタブ110を有し、このタブ110は、ケー
ブル32の一端部を受容するようになっている開孔112を
有する。ケーブル32が取り外されることができないよう
にケーブル32はタブ110内で終端しており且つタブ110に
取り付けられる。

スピンドル114は、シェル90内の円筒状錠118内に受容
されるようになっている円筒状部分116を有する。円筒
状錠118は前記シリンダ119と後部シリンダ120とを具備
する。先の鈍いピン又は止めねじ121がシェル90内の開
孔125および後部シリンダ120内の対応する開孔123を通
して挿入されて、シェル90に対し前部シリンダを回転に
対して錠止するようにする。相応じて、ピン又は止めね
じ127が、前部シリンダ119内の比較的小さな開孔129
と、スピンドル114の円筒状部分116内のスリット133内
の幅広部131とに係合する。斯くして前部シリンダ119は
スピンドル114に対し回転に対して固定される。

従来の円筒状錠と同様に、複数のピンが通常前部シリ
ンダ119と後部シリンダ120間の界面にまたがっており、
その結果各シリンダは回転に対して互いに錠止され、斯
くして錠止シェル90とスピンドル114間の相対回転が防
止される。しかしながら鍵140（図13B参照）が、前部シ
リンダ119と係合するようにシェル90の開孔付き板96を
通して挿入可能となっている。正規の鍵は、シリンダ11
9とシリンダ120間を通るピンを押し下げるように配置さ
れたボスを有し、その結果このようなピンはシリンダ間
の界面にまたがらないようになり、シリンダが互いに対
して回転することが可能にされる。このように、適切な
鍵が挿入されかつ回転されたときにのみ、スピンドル11
4がシェル90に対して回転されることができる。

スピンドル114はまたシャフト122を具備し、スピンド
ル114は更にこのシャフトの自由端部に横部材124を具備
する。当接機構126は、鼻部材92内に嵌合するようにな
っている当接板128と、開孔95を通って外方に延びるよ
うになっている一対のピン130とを有する。ばね132が当
接板128と鼻部材92間に配置されて、スピンドル114の円
筒状部分116と当接板とを後方に付勢するようにする。
当接板128は細長い開孔134を有し、この細長い開孔134
は、横部材124がこの開孔付き板を貫通することを可能
にする。機構がそこに取り付けられる機器に機構が傷を
付けないように、プラスチック製ブッシュ136が板93の
表面に固定される。

一つの機器の外壁137内への取付機構28の挿入が、図1
3Aおよび図13Bを参照しながら説明される。壁137は、図
８に示すスリット72と同一のスリット138を有する。横
部材124の周囲寸法、およびピン130とシャフト122とを
組み合わせた周囲寸法は、図６および図７に示す対応す
る部分と同一である。わかりやすく言えば、取付機構28
は、取付機構12の場合と同じスリット内に嵌合するよう
になっている。

図13Aに示されるように、横部材がスリット138内に挿
入されることができるように横部材124がピン130と整列
される。完全に挿入されたとき、スリット内の空間は本
質的にピン130とシャフト122とによって占められる。も
し必要ならば、板96が、ばね132に抗してスピンドル114
の円筒状部分116を押すように押し下げられることがで
きる。ひとたび横部材124がスリット138を通して完全に
挿入されると、錠止機構118（図12参照）と係合する鍵1
40が、スピンドルを90゜回転させて横部材124とスリッ
ト138とを整列していない状態にするのに用いられる。

作動に当たり、取付機構12および取付機構28の双方
は、特別に構成されたスリット72,138を有するコンピュ
ータ又は他の機器の物品に取り付けられる。まず初め
に、横部材をスリットを通して挿入するために横部材5
4,124がピン60,130と整列される。次いでスピンドル46,
114がハウジングに対して回転されて、スリットに対し
て横部材54,124を整列していない状態にするようにす
る。第１の実施例では合致したスリット16,48にケーブ
ル18を通すことによって、また第２の実施例では鍵140
を用いることによって、スピンドルがこの姿勢で錠止さ
れる。いずれの場合にも、適切な鍵24,140を有さない人
間が取付機構の係合を解除させることは極めて困難であ
る。コンピュータの構成要素から取付機構を取り外そう
とする非公認の企ては多分コンピュータのハウジングに
重大な損傷をもたらし、コンピュータを再販することを
困難にすると共にコンピュータの盗難の可能性を大幅に
低減する。

これまで本発明の二つの実施例を例として説明してき
たが、本発明の精神および範囲内で更なる実施例が展開
され得ることは明らかである。しかしながら、このよう
な変形例および修正例は請求の範囲に記載された本発明
の精神および範囲内に入るということが明白に理解され
るべきである。本発明によれば、可搬性機器の外壁内に
形成された全体的に矩形をなす小形のスリット内に取付
機構の横部材を挿入し、次いでこの横部材を回転させる
ことにより取付機構が可搬性機器の外壁に取り付けられ
る。即ち、可搬性機器の外壁内に小形のスリットを形成
するだけで取付機構が可搬性機器の外壁に取り付けられ
ることができ、かつ可搬性機器の内部には小形の横部材
が挿入されるだけである。従って、取付機構を可搬性機
器に非常にコンパクトに取り付けることができる。斯く
して、例えばラップトップコンピュータ等の可搬性コン
ピュータのようにプラスチック製の薄い筐体（外壁）内
に部品が密集配置されており、従って取付機構を取り付
けるための空き空間が筐体内にほとんど存在しない可搬
性機器に対しても、取付機構を筐体に有効に取り付ける
ことができる。

更に、請求項１に記載の本発明によれば、可搬性機器
を構成する複数の物品に夫々取付機構が取り付けられ、
これらの取付機構が一つのケーブルによって互いに連結
される。即ち、可搬性機器を構成する全ての物品が一つ
のケーブルによって互いに連結されることができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者マイヤーズ，ゲイリーエル. アメリカ合衆国，イリノイ 60171，リバーグローブ，ノースリバーロード 3000 (56)参考文献米国特許3785183（ＵＳ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】盗難を防止するために機器の複数の物品を
一緒に取り付けるための盗難防止装置であって、該各物
品は、該物品の外壁（70）内に形成された全体的に矩形
をなすスリット（72）を有し、複数の取付機構（12）を具備し、該各取付機構（12）
は、ハウジング（36）を備え、該ハウジング（36）は、
全体的に円筒状をなす内部室（38）と、横開孔（16）と
を有し、該各取付機構（12）は更に、スピンドル（46）
を備え、該スピンドル（46）は、該内部室（38）内で回
転可能な全体的に円筒状をなす周辺部を有する第１の部
分（48）と、該ハウジング（36）から軸線方向外方に延
びるシャフト（52）と、該シャフト（52）の遠位端部に
位置する横部材（54）とを有し、該横部材（54）は、該
スリット（72）の形状に全体的に合致した周辺部を有
し、該各取付機構（12）は更に、当接手段（56）を備
え、該当接手段（56）は、該シャフト（52）と該当接手
段（56）とが該スリット（72）の形状に全体的に合致し
た断面を有するように該シャフト（52）の両側で該ハウ
ジング（36）から延びており、該スピンドル（46）の該
第１部分（48）は、該横部材（54）が該当接手段（56）
に対して約90度回転されたときに上記ハウジング（36）
内の上記横開孔（16）と整列される横開孔（68）を有
し、更に、上記各取付機構（12）の上記横部材（54）が上記
当接手段（56）と整列されている間に該各横部材（54）
が機器の対応する物品の上記スリット（72）を通して挿
入され、次いで上記ハウジング（36）の上記横開孔（1
6）と上記スピンドル（46）の上記横開孔（68）とを整
列させるように該各横部材（54）が約90度回転された後
に該各取付機構（12）の整列されたハウジング（36）の
横開孔（16）とスピンドル（46）の横開孔（68）とを通
して挿入されるように適合されたケーブル（18）を具備
する、盗難防止装置。
【請求項２】取付器具（12;28）を用いて可搬性物体（1
4;30）を別の物体に取り付けるための盗難防止装置であ
って、該取付器具（12;28）はハウジング（36;90,92）
を備え、該ハウジング（36;90,92）は、該ハウジング
（36;90,92）内に回転可能に取り付けられたスピンドル
（46;114）を取り付け、該スピンドル（46;114）は、予
め定められた設定距離だけハウジング（36;92）を越え
て延びるシャフト（52;122）と、該シャフト（52;122）
の遠位端部に結合された横部材（54;124）と、該横部材
（54;124）と該ハウジング（36;92）との中間に位置す
るピン板（56;126）とを有し、上記設定距離よりも小さい厚さを有する上記可搬性物体
（14;30）の壁（70;137）を具備し、該壁（70;137）
は、上記横部材（54;124）と上記ピン板（56;126）のピ
ン（60;130）とが第１の相対位置関係にあるときに該横
部材（54;124）および該ピン（60;130）を受容するよう
に適合されたスリット（72;138）を形成するスリット形
成部分を備え、該スリット形成部分は、該横部材（54;1
24）と該ピン板（56;126）の該ピン（60;130）との間の
第２の相対位置関係を形成するように該横部材（54;12
4）が該取付器具（12;28）の該ハウジング（36;90,92）
と反対側の該壁（70;137）の側面上で回転されることが
できるように配置され、該ピン（60;130）は該スリット
（72;138）に対して該横部材（54;124）が回転しないよ
うに該スリット（72;138）と係合して、横部材（54;12
4）とピン（60;130）とが上記第１相対位置関係に戻さ
れるまで横部材（54;124）がスリット（72;138）から引
き抜かれることを防止するようにした、盗難防止装置。
【請求項３】外壁（70;137）を有する機器の盗難防止装
置であって、該外壁（70;137）に、予め定められた設定
内側寸法を有する全体的に矩形をなすスリット（72;13
8）が設けられ、取付機構（12;28）を具備し、該取付機構（12;28）はハ
ウジング（36;90,92）とスピンドル（46;114）とを備
え、該スピンドル（46;114）は、該ハウジング（36;90,
92）内に回転可能に取り付けられた第１の部分（48;11
6）と、該第１部分（48;116）に固定されると共に該ハ
ウジング（36;92）から外方に延びるシャフト（52;12
2）と、該シャフト（52;122）の遠位端部に位置する横
部材（54;124）とを有し、該横部材（54;124）の周囲寸
法が上記スリット（72;138）の上記設定内側寸法にぴっ
たりと合致すると共にハウジング（36;92）の外部のシ
ャフト（52;122）の長さが外壁（70;137）の厚さにほぼ
等しく、該取付機構（12;28）は更に、ハウジング（36;
92）から外に出ており且つハウジング（36;92）と横部
材（54;124）との中間でシャフト（52;122）の両側に配
置された当接手段（56;126）を備え、該当接手段（56;1
26）は、シャフト（52;122）を包囲すると共にハウジン
グ（36;92）に取り付けられたピン板（58;128）と、該
ピン板（58;128）と一体的なピン部材（60;130）とを有
し、該ピン部材（60;130）は、シャフト（52;122）及び
横部材（54;124）の両側でピン板（58;128）から突出し
ており、当接手段（56;126）及びシャフト（52;122）の
組み合わさった断面寸法が上記スリット（72;138）の上
記設定内側寸法にぴったりと合致し、横部材（54;124）
とシャフト（52;122）と当接手段（56;126）とが、横部
材（54;124）が当接手段（56;126）と整列された状態
で、横部材（54;124）が外壁（70;137）の内側に位置す
ると共に当接手段（56;126）及びシャフト（52;122）が
スリット（72;138）を占有する位置まで、該スリット
（72;138）内に挿入可能となっており、次いで横部材
（54;124）がスリット（72;138）と整列されない状態に
なるようにスピンドル（46;114）が90度回転可能となっ
ていて、上記取付機構（12;28）を上記外壁（70;137）
に剛固に取り付けるようにし、更に、移動不可能な物体に連結するための手段を備えた
ケーブル（18;32）を具備し、該ケーブル（18;32）は、
機器の盗難を防止するために該ハウジング（36;106）に
取り付けられるように適合されている、盗難防止装置。
【請求項４】上記各ピン部材（60;130）が、部分的に円
形をなす断面を有する、請求項３に記載の盗難防止装
置。
【請求項５】上記ピン板（58;128）が、上記横部材（5
4;124）の周囲寸法に合致した開孔を有する、請求項３
に記載の盗難防止装置。
【請求項６】機器の物品に安全ケーブル（18;32）を取
り付けるための盗難防止装置であって、該物品は外壁
（70;137）を有し、該外壁（70;137）に、予め定められ
た設定内側寸法を有する矩形のスリット（72;138）が設
けられ、開孔（16;112）を有するハウジング（36;90,92,106）を
具備し、該ハウジング（36;90,92,106）を該安全ケーブ
ル（18;32）に取り付けるために該安全ケーブル（18;3
2）が該開孔（16;112）を貫通するように適合され、更に、スピンドル（46;114）を具備し、該スピンドル
（46;114）は、該ハウジング（36;90,92,106）内に回転
可能に取り付けられた第１の部分（48;116）と、該第１
部分（48;116）に固定されると共に該ハウジング（36;9
2）から外方に延びる回転可能なシャフト（52;122）
と、該シャフト（52;122）の遠位端部に位置する横部材
（54;124）とを備え、該横部材（54;124）の周囲寸法が
上記スリット（72;138）の上記設定内側寸法にぴったり
と合致すると共にハウジング（36;92）の外部のシャフ
ト（52;122）の長さが上記外壁（70;137）の厚さにほぼ
等しく、更に、ハウジング（36;92）から外に出ており且つハウ
ジング（36;92）と横部材（54;124）との中間でシャフ
ト（52;122）の両側に配置された当接手段（56;126）を
具備し、該当接手段（56;126）は、ハウジング（36;9
2）に取り付けられたピン板（58;128）と、シャフト（5
2;122）の両側で該ピン板（58;128）から突出するピン
部材（60;130）とを備え、該当接手段（56;126）は該シ
ャフト（52;122）と組み合わさって、上記スリット（7
2;138）の上記設定内側寸法にぴったりと合致する断面
寸法を有し、横部材（54;124）とシャフト（52;122）と
当接手段（56;126）とが、横部材（54;124）が当接手段
（56;126）と整列された状態で、横部材（54;124）が外
壁（70;137）の内側に位置すると共に当接手段（56;12
6）及びシャフト（52;122）がスリット（72;138）を占
有する位置まで、該スリット（72;138）内に挿入可能と
なっており、次いで横部材（54;124）がスリット（72;1
38）と整列されない状態になるようにスピンドル（46;1
14）が90度回転可能となっていて、錠止機構（12;28）
を上記外壁（70;137）に剛固に取り付けるようにした、
盗難防止装置。
【請求項７】上記各ピン部材（60;130）が、部分的に円
形をなす断面を有する、請求項６に記載の盗難防止装
置。
【請求項８】上記ピン板（58;128）が、上記横部材（5
4;124）の周囲寸法に合致した開孔を有する、請求項６
に記載の盗難防止装置。
【請求項９】外壁（70）を有する機器の盗難防止装置で
あって、該外壁（70）に、予め定められた設定内側寸法
を有する全体的に矩形をなすスリット（72）が設けら
れ、取付機構（12）を具備し、該取付機構（12）は、第１の
横開孔（16）を有するハウジング（36）と、スピンドル
（46）とを備え、該スピンドル（46）は、該ハウジング
（36）内に回転可能に取り付けられた第１の部分（48）
と、該第１部分（48）内に形成された第２の横開孔（6
8）とを有し、該取付機構（12）は更に、該第１部分（4
8）に固定されると共にハウジング（36）から外方に延
びるシャフト（52）と、該シャフト（52）の遠位端部に
位置する横部材（54）とを備え、該横部材（54）の周囲
寸法が上記スリット（72）の上記設定内側寸法にぴった
りと合致すると共に該ハウジング（36）の外部の該シャ
フト（52）の長さが上記外壁（70）の厚さにほぼ等し
く、該取付機構（12）は更に、ハウジング（36）から外
に出ており且つハウジング（36）と横部材（54）との中
間でシャフト（52）の両側に配置された当接手段（56）
を備え、該当接手段（56）と該シャフト（52）とが組み
合わさった断面寸法が上記スリット（72）の上記設定内
側寸法にぴったりと合致し、横部材（54）とシャフト
（52）と当接手段（56）とが、横部材（54）が当接手段
（56）と整列された状態で、横部材（54）が外壁（70）
の内側に位置すると共に当接手段（56）及びシャフト
（52）がスリット（72）を占有する位置まで、該スリッ
ト（72）内に挿入可能となっており、次いで横部材（5
4）がスリット（72）と整列されない状態になるように
スピンドル（46）が90度回転可能となっていて、取付機
構（12）を外壁（70）に剛固に取り付けるようにすると
共に上記第１横開孔（16）と上記第２横開孔（68）とを
整列させるようにし、更に、移動不可能な物体に連結するための手段を備えた
ケーブル（18）を具備し、該ケーブル（18）は、機器の
盗難を防止するために該ハウジング（36）に取り付けら
れるように適合されており、該ケーブル（18）は、上記
スピンドル（46）の回転を防止するように上記第１横開
孔（16）および第２横開孔（68）を貫通するように適合
された、盗難防止装置。
【請求項１０】機器の物品に安全ケーブル（18）を取り
付けるための盗難防止装置であって、該物品は外壁（7
0）を有し、該外壁（70）に、予め定められた設定内側
寸法を有する全体的に矩形をなすスリット（72）が設け
られ、開孔（16）を有するハウジング（36）を具備し、安全ケ
ーブル（18）に該ハウジング（36）を取り付けるために
安全ケーブル（18）が該開孔（16）を貫通するように適
合され、更に、スピンドル（46）を具備し、該スピンドル（46）
は、該ハウジング（36）内に回転可能に取り付けられた
第１の部分（48）と、該第１部分（48）に固定されると
共に該ハウジング（36）から外方に延びる回転可能なシ
ャフト（52）と、該シャフト（52）の遠位端部に位置す
る横部材（54）とを備え、該横部材（54）の周囲寸法が
上記スリット（72）の上記設定内側寸法にぴったりと合
致すると共に該ハウジング（36）の外部の該シャフト
（52）の長さが上記外壁（70）の厚さにほぼ等しく、更に、該ハウジング（36）から外に出ており且つ該ハウ
ジング（36）と該横部材（54）との中間で該シャフト
（52）の両側に配置された当接手段（56）を具備し、該
当接手段（56）は該シャフト（52）と組み合わさって、
上記スリット（72）の上記設定内側寸法にぴったりと合
致する断面寸法を有し、横部材（54）とシャフト（52）
と当接手段（56）とが、横部材（54）が当接手段（56）
と整列された状態で、横部材（54）が外壁（70）の内側
に位置すると共に当接手段（56）及びシャフト（52）が
スリット（72）を占有する位置まで、該スリット（72）
内に挿入可能となっており、次いで横部材（54）がスリ
ット（72）と整列されない状態になるようにスピンドル
（46）が90度回転可能となっていて、錠止機構（12）を
外壁（70）に剛固に取り付けるようにし、上記ハウジング（36）内の上記開孔（16）が上記スピン
ドル（46）の軸線に対して横方向に延びており、該スピ
ンドル（46）の上記第１部分（48）が、該横部材（54）
が該スリット（72）と整列された状態から90度ずらされ
たときに該ハウジング（36）内の該開孔（16）と整列さ
れる開孔（68）を備え、上記安全ケーブル（18）がハウ
ジング（36）内の該開孔（16）とスピンドル（46）内の
該開孔（68）との双方を貫通してスピンドル（46）の回
転を防止するようにした、盗難防止装置。
【請求項１１】外壁（137）を有する機器の盗難防止装
置であって、該外壁（137）に、予め定められた設定寸
法を有する全体的に矩形をなすスリット（138）が設け
られ、取付機構（28）を具備し、該取付機構（28）は、ハウジ
ングを形成する一対の互いに噛み合うシェル（90,92）
を備え、該ハウジングは、周辺溝と、シェル（90,92）
を互いに離れる方向に付勢するばね（132）とを有し、
該取付機構（28）は更に、カラー部材（106）を備え、
該カラー部材（106）は、該周辺溝を回転可能に包囲す
る円筒状部分と、開孔（112）を有するタブ部分（110）
とを有し、該取付機構（28）は更に、スピンドル（11
4）を備え、該スピンドル（114）は、該ハウジング内に
回転可能に配置された第１の部分（116）と、該ハウジ
ングから外方に延びるシャフト（122）と、該シャフト
（122）の遠位端部に位置する横部材（124）とを有し、
該横部材（124）は、上記スリット（138）の上記設定寸
法に全体的に合致した周囲寸法を有し、該取付機構（2
8）は更に、該ハウジングと該スピンドル（114）との中
間に位置する錠止機構を備え、該錠止機構は、スピンド
ル（114）とハウジングとの相対回転を防止するように
鍵（140）によって作動可能となっており、該取付機構
（28）は更に、上記シャフト（122）の両側で該ハウジ
ングから外方に延びる当接手段（126）を備え、該当接
手段（126）と該シャフト（122）とが組み合わさって、
上記スリット（138）の上記設定寸法に全体的に合致し
た断面を有し、更に、ケーブル（32）を具備し、該ケーブル（32）は、
一方の端部に形成されたループ（34）と、上記カラー部
材（106）内の上記開孔（112）内で終端しかつ該開孔
（112）に永久的に固定された他方の端部とを有し、上
記横部材（124）を上記当接手段（126）に整列させると
共に該横部材（124）を上記スリット（138）を通して挿
入し、かつ該横部材（124）と該スリット（138）とが整
列状態からずれるように該スピンドル（114）を回転さ
せ、かつ該ケーブル（32）を上記機器に取り付けるため
に該スピンドル（114）を所定の位置に錠止するように
上記錠止機構を作動させることによって、上記取付機構
（28）が上記外壁（137）に固定されることができるよ
うにし、上記互いに噛み合うシェル（90,92）がピン（98）によ
って結合され、該ピン（98）が限定された剪断強さを有
して、該ピン（98）を除去しようとして該シェル（90,9
2）の一方に加えられたトルクが、該ピン（98）を剪断
すると共に該シェルが回転することを可能にするように
した、盗難防止装置。
【請求項１２】可搬性機器内の安全スリット（72）に取
り付けるための錠止装置（12）であって、第１の横開孔（16）を有するハウジング（36）を具備
し、更に、該ハウジング（36）内に回転可能に取り付けられ
たスピンドル（46）を具備し、該スピンドル（46）は、第２の横開孔（68）が設けられた第１の部分（48）を備
え、更に、該第１部分（48）に固定されると共に該ハウジン
グ（36）から外方に延びるシャフト（52）を備え、更に、該ハウジング（36）の外部の該シャフト（52）の
遠位端部に位置する横部材（54）を備え、該横部材（5
4）は、上記安全スリット（72）に合致した周囲形状を
有し、更に、該ハウジング（36）から外に出ており且つ該ハウ
ジング（36）と該横部材（54）との中間で該シャフト
（52）の両側に配置された当接部材（56）を具備し、該
当接部材（56）は、該当接部材（56）が上記可搬性機器
内に挿入されたときに該ハウジング（36）と該安全スリ
ット（72）間の回転しない関係を維持するようにし、該横部材（54）が該安全スリット（72）と整列されかつ
該第１横開孔（16）と該第２横開孔（68）とが整列され
ていないときに該横部材（54）および該当接部材（56）
が該安全スリット（72）内に挿入可能となっており、該
横部材（54）が該安全スリット（72）と整列されておら
ず且つ該第１横開孔（16）と該第２横開孔（68）とが整
列されているときに該横部材（54）が該安全スリット
（72）内に保持されて、物体が該第１横開孔（16）およ
び該第２横開孔（68）の双方を貫通することを可能にす
るようにし、該物体が該第１横開孔（16）および該第２
横開孔（68）の双方を貫通している間に該横部材（54）
と該安全スリット（72）とが整列されることを防止する
ようにした、錠止装置。
【請求項１３】全体的に矩形をなす安全スリット（72;1
38）を形成する外壁部分（70;137）を有する可搬性電子
機器の盗難防止装置であって、該安全スリット（72;13
8）は、幅と、該幅と異なる長さとを有し、取付機構（12;28）を具備し、該取付機構（12;28）は、ハウジング（36;90,92）を備え、更に、スピンドル（46;114）を備え、該スピンドル（4
6;114）は、該ハウジング（36;90,92）内に内包された第１の部分
（48;116）を有し、更に、該第１部分（48;116）に固定されると共に該ハウ
ジング（36;92）から外方に延びるシャフト（52;122）
を有し、更に、該ハウジング（36;92）の外部で該シャフト（52;
122）の遠位端部に位置する横部材（54;124）を有し、
該横部材（54;124）は、上記矩形をなす安全スリット
（72;138）に合致した周囲形状を有し、更に、該スピンドル（46;114）の該シャフト（52;122）
が該ハウジング（36;90,92）に対して回転しないように
維持するための錠止機構を有し、更に、該ハウジング（36;92）から外に出ており且つ該
ハウジング（36;92）と該横部材（54;124）との中間で
該シャフト（52;122）の両側に配置された当接機構（5
6;126）を備え、該当接機構（56;126）は、該シャフト（52;122）を包囲すると共に該ハウジング
（36;92）に結合されたピン板（58;128）を有し、該ピ
ン板（58;128）は、該シャフト（52;122）の両側で該ピ
ン板（58;128）から該横部材（54;124）に向けて突出す
る一対のピン部材（60;130）を有し、該一対のピン部材
（60;130）と該シャフト（52;122）とが組み合わさっ
て、上記矩形をなす安全スリット（72;138）に合致した
断面形状を有し、上記横部材（54;124）は、該安全スリット（72;138）と
整列されたときに該安全スリット（72;138）内に挿入可
能となっており、かつ該横部材（54;124）は、該安全ス
リット（72;138）と整列されていないときに安全スリッ
ト（72;138）から取り外されることに抵抗し、該横部材
（54;124）が整列されていないときに上記ピン部材（6
0;130）および上記シャフト（52;122）が、該安全スリ
ット（72;138）を埋めると共に該安全スリット（72;13
8）に対する該ピン板（58;128）の回転方向を固定され
た状態に維持する、盗難防止装置。
【請求項１４】可搬性機器の盗難防止方法であって、該
可搬性機器には、該可搬性機器の外壁（70）内に全体的
に矩形をなすスリット（72）が設けられ、該スリット
（72）は予め定められた設定周囲寸法を有し、該盗難防
止方法は取付機構（12）を使用し、該取付機構（12）
は、第１の横開孔（16）を有するハウジング（36）と、
該ハウジング（36）から外方に延びる回転可能なシャフ
ト（52）とを備え、該回転可能なシャフト（52）は該シ
ャフト（52）の遠位端部に横部材（54）を有し、該ハウ
ジング（36）の内部に位置するシャフト（52）部分が第
２の横開孔（68）を有し、該横部材（54）は、該スリッ
ト（72）の上記設定周囲寸法に全体的に合致した周囲寸
法を有し、該取付機構（12）は更に、シャフト（52）を
包囲する当接機構（56）を備え、該スリット（72）を通して上記可搬性機器の内部内に横
部材（54）を挿入する段階を具備し、更に、横部材（54）がスリット（72）を通して挿入され
る間に該スリット（72）を当接機構（56）及びシャフト
（52）によって埋めて取付機構（12）の回転を防止する
ようにする段階を具備し、更に、横部材（54）がスリット（72）を通して挿入され
たときに該横部材（54）と該スリット（72）との整列状
態をずらすようにシャフト（52）を回転させて横部材
（54）がスリット（72）を通して引き出されないように
する回転段階を具備し、該回転段階は、上記第１横開孔
（16）と上記第２横開孔（68）とを整列させ、更に、横部材（54）がスリット（72）と整列された状態
からずらされた状態で上記当接機構（56）を使用するこ
とにより、かつ第１横開孔（16）と第２横開孔（68）と
が整列されている間にケーブル（18）が該第１横開孔
（16）および該第２横開孔（68）の双方を貫通するよう
にすることにより、スリット（72）に対するシャフト
（52）の回転位置を固定された位置に維持する段階を具
備し、更に、上記ケーブル（18）を用いて錠止装置を該可搬性
機器以外の物体に取り付けて可搬性機器の盗難を防止す
るようにする段階を具備する、盗難防止方法。
【請求項１５】全体的に矩形をなす安全スリット（72;1
38）を形成する外壁部分（70;137）を有する可搬性電子
機器の盗難防止装置であって、該安全スリット（72;13
8）は、幅と、該幅と異なる長さとを有し、取付機構（12;28）を具備し、該取付機構（12;28）は、ハウジング（36;90,92）を備え、更に、スピンドル（46;114）を備え、該スピンドル（4
6;114）は、該ハウジング（36;90,92）内に内包された第１の部分
（48;116）を有し、更に、該第１部分（48;116）に固定されると共に該ハウ
ジング（36;92）から外方に延びるシャフト（52;122）
を有し、更に、該ハウジング（36;92）の外部で該シャフト（52;
122）の遠位端部に位置する横部材（54;124）を有し、
該横部材（54;124）は、上記矩形をなす安全スリット
（72;138）に合致した周囲形状を有し、更に、該ハウジング（36;92）から外に出ており且つ該
ハウジング（36;92）と該横部材（54;124）との中間で
該シャフト（52;122）の両側に配置された当接機構（5
6;126）を備え、該当接機構（56;126）は、該シャフト（52;122）を包囲すると共に該ハウジング
（36;92）に結合されたピン板（58;128）を有し、該ピ
ン板（58;128）は、該シャフト（52;122）の両側で該ピ
ン板（58;128）から該横部材（54;124）に向けて突出す
る一対のピン部材（60;130）を有し、該一対のピン部材
（60;130）と該シャフト（52;122）とが組み合わさっ
て、上記矩形をなす安全スリット（72;138）に合致した
断面形状を有し、該取付機構（12;28）は更に、該スピンドル（46;114）
の該シャフト（52;122）が該ピン板（58;128）に対して
回転しないように維持するための錠止機構を有し、上記横部材（54;124）は、該安全スリット（72;138）と
整列されたときに該安全スリット（72;138）内に挿入可
能となっており、かつ該横部材（54;124）は、該安全ス
リット（72;138）と整列されていないときに安全スリッ
ト（72;138）から取り外されることに抵抗し、該横部材
（54;124）が整列されていないときに上記ピン部材（6
0;130）および上記シャフト（52;122）が、該安全スリ
ット（72;138）を埋めると共に該安全スリット（72;13
8）に対する該ピン板（58;128）の回転方向を固定され
た状態に維持する、盗難防止装置。
【請求項１６】可搬性機器の外壁（70）内の安全スリッ
ト（72）に錠止装置（12）を取り付けるための盗難防止
方法であって、遠位端部に固定され且つスリットに合致した横部材（5
4）を有するシャフト（52）を備えたスピンドル（46）
を、該横部材（54）が該安全スリット（72）と整列され
た非錠止位置に該スピンドル（46）が位置するときに該
安全スリット（72）内に挿入する段階を具備し、更に、ハウジング（36）から外に出ており且つ該スピン
ドル（46）の第１の部分（48）を保持する当接部材（5
6）を該安全スリット（72）内に挿入して、該ハウジン
グ（36）と該安全スリット（72）間の相対回転方向を固
定するようにする段階を具備し、更に、該スピンドル（46）を錠止位置に回転させること
によって該横部材（54）と該安全スリット（72）との整
列状態をはずす段階を具備し、該錠止位置において該ス
ピンドル（46）が可搬性機器内に保持され、かつ該錠止
位置において該スピンドル（46）の該第１部分（48）内
の第２の横開孔（68）が該ハウジング（36）内の第１の
横開孔（16）と整列され、更に、該第１横開孔（16）と該第２横開孔（68）とが整
列されている間に物体（18）が該第１横開孔（16）およ
び該第２横開孔（68）を貫通せしめられて該第１横開孔
（16）と該第２横開孔（68）との整列状態を維持するよ
うにすることによって、該スピンドル（46）を該ハウジ
ング（36）に対して上記錠止位置に保持する段階を具備
する、盗難防止方法。
【請求項１７】上記物体がケーブル（18）であり、該盗
難防止方法が更に、可搬性機器以外の第２の物体に該ケ
ーブル（18）を取り付ける段階を具備する、請求項16に
記載の盗難防止方法。