JP2649803B2 - 高速整流素子の製造方法 - Google Patents

高速整流素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はキャリアのライフタイムを制御する目的で
重金属から成る不純物(以下、キラー不純物と記す。)
を所定の導電型領域内に拡散する高速整流素子の製造方
法に関する。
[従来の技術] 第2図は、従来のこの種の製造方法によって得られた
高速整流素子の構造の一例を示す断面図である。
図において、半導体基板10は、N+型エピタキシャル基
板1上にN-型エピタキシャル層2が形成され、さらに、
このN-型エピタキシャル層2内に公知の選択拡散法によ
りアノード領域となるP型層3が形成されている。
また、N+型エピタキシャル基板1の裏面側にはカソー
ド領域となるN++層4が形成され、このN++層4の外側に
カソード側電極金属5が設けられている。
一方、N-型エピタキシャル層2内に選択拡散によって
形成されたP型層3と、N-型エピタキシャル層2との間
に形成されたP−N接合部の耐圧保持を目的としてN+
から成るチャンネルストッパ層6が前記P−N接合部の
表面露出部分に近接して形成されている。
次に、上記P型層3側から重金属であるキラー不純物
として、例えば金(Au)を、いわゆるキラー拡散した
後、例えば鉛系ガラスにより前記のP型層3およびN+
6を跨ぐようにガラスパッシベーション層7が形成され
る。また、P型層3上には前記ガラスパッシベーション
層7と分離されてアノード側電極金属8が形成されてい
る。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のような従来の高速整流素子の構造では次のよう
に問題点がある。
(1)選択拡散により形成されたアノード領域となるP
型層3の拡散周縁部に、その選択拡散時にマスクとして
使用するシリコン酸化膜とシリコン半導体基板10自体の
熱膨張係数の差によって誘起される結晶の転移や、結晶
の不整、応力の集中等が発生し、これが後工程での重金
属から成るキラー不純物のキラー拡散により素子の特性
の劣化に結び付く。すなわち、キラー拡散によりシリコ
ン半導体基板10中にキラー不純物として重金属が入ると
き、結晶の転移している部分、結晶の不整部分、あるい
は応力の集中部分に重金属が偏析することにより、P−
N接合部表面でリーク電流が増大し、素子の耐圧特性の
劣化として表われる。
特にキラー不純物がAuの場合、侵入型拡散のAu原子が
異常に速い拡散行動を行ない、拡散マスクとして使用さ
れるシリコン酸化膜等の残留応力のある部分に対して異
常分布し易いと言われており、このことは換言すれば、
応力の存在するシリコン半導体基板の表面近傍では、異
常拡散および蓄積がし易いことを示している。
さらに、シリコン半導体基板10と熱膨張係数の大きく
異なるガラスを用いてガラスパッシベーション層7を形
成した場合には、さらに一層キラー不純物は偏って拡散
し易く、またN+型エピタキシャル基板1の不純物濃度と
N-エピタキシャル層2の不純物濃度との差に起因して応
力の集中と転移の発生を促し、これらが素子の耐圧劣化
につながり易いという問題点がある。
(2)一般に、ガラスパッシベーション工程におけるガ
ラス焼成温度とキラー拡散温度とはほぼ同じである。従
って、キラー拡散工程を経た後にガラスパッシベーショ
ン工程で再度半導体基板10を同一温度で加熱すると、キ
ラー拡散時に半導体基板10内に入った重金属の拡散がさ
らに進行したり、最適条件から外れたり、またアニール
効果による悪影響や、ガラス焼成時の温度の急上昇、下
降を伴うことになり、必要以上に転移が進行し、素子の
耐圧の劣化をもたらすことになる。
[発明の目的] この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、キラー拡散によって耐圧劣化を生じさせな
い高速整流素子を得るための製造方法を提供することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明の高速整流素子の製造方法は、第1の導電型
領域内に第2の反対導電型領域を形成する工程と、この
第2の反対導電型領域の周縁部に、ライフタイムを制御
するためのキラー拡散用の重金属から成るキラー不純物
を捕獲するゲッタ層を形成する工程と、この工程により
形成されたゲッタ層で囲まれた内側領域内に前記キラー
不純物を拡散するキラー拡散工程と、このキラー拡散工
程後に、前記ゲッタ層をエッチングにより除去して堀込
み部を形成する工程と、この工程の後に前記堀込み部内
を含めて前記第1および第2の導電型領域の境界に形成
されたP−N接合部の露出端部を覆うように絶縁層を形
成する工程とを有することを特徴とするものである。
[作用] この発明では、キラー拡散時にキラー不純物としての
重金属を、当該領域内に形成されたゲッタ層により捕獲
し、このゲッタ層をエッチングにより除去するので、そ
の後の工程で、重金属の不要部分への拡散が無く、従っ
て素子の耐圧を劣化させなくなる。
[実施例] 以下に、この発明の一実施例を第1図(a)乃至
(c)に基づいて説明する。
図において、従来の高速整流素子の構造と同様に、第
1の導電型にN+型エピタキシャル基板1にN-型エピタキ
シャル層2が形成され、このN-型エピタキシャル層2内
に第2の導電型であるP型層3が公知の選択拡散法によ
り形成される。そして上記の互いに反対導電型の領域の
境界に、P−N接合部11が形成され、そのP−N接合部
11の端部は半導体基板10の一方の主面側に露出してい
る。
アノード領域となる上記P型層3の周縁内側には、こ
の発明の特徴であるゲッタ層9が形成されている。上記
ゲッタ層9はP型層3とN-型エピタキシャル層2との間
のP−N接合部11に近づき過ぎると、後工程でのキラー
拡散に用いるキラー不純物である重金属が偏析した時
に、P−N接合部11間の耐圧が異常に低下するので、そ
の最適位置を決定する必要がある。また、このゲッタ層
9自体に結晶転移、結晶不整等を持たせているので、上
記P−N接合部11に近づき過ぎると耐圧劣化に結び付く
こととなる。
上記第1図の実施例におけるゲッタ層9は、リン
(P)を不純物とした拡散によってN型層として形成し
ているが、他の不純物、例えば高濃度ボロン(B)によ
ってP++層として形成したり、又はニッケル(Ni)等の
金属をシンタリングしてゲッタ層9を形成しても良い。
さらに、イオンインプラテーション(ion implatatio
n)によって結晶の表面部を不整化して上記ゲッタ層9
を形成しても良い。
すなわち、P型層3の周縁部内側の所定の範囲に結晶
不整部を形成することにより上記の所定のゲッタ層9と
なり得るものである。
上記各種の方法によりゲッタ層9を形成した後に必要
に応じてN-型エピタキシャル層2の表面に従来と同様の
チャンネルストッパ層6を形成する。
半導体基板10の他方の主面側には、カソード側電極金
属を形成する以前にオーミック接触層となるN++層を形
成するが、該N++層および前記チャンネルストッパ層6
は上記ゲッタ層9と同一工程おいてそれらが同時に形成
されるようにしても良い。
次に、半導体基板10の一方の主面であるP型層3側か
らキラー不純物重金属、例えば金を用いてキラー拡散を
行なう。この場合、拡散範囲は上記ゲッタ層9の内側で
あり、また拡散方法、拡散条件等については一般的に公
知の拡散方法および拡散条件等に従う。
次に、第1図(b)に示すようにN層として形成した
ゲッタ層9をエッチングにより除去し、堀込み部12を形
成する。
なお、この時にゲッタ層9よりも外側の表面部分をご
く薄くエッチングにより除去すると、応力の集中のある
表面部分を取り除くことができる。
次に、第1図(c)に示すようにガラスによる絶縁層
71を形成する。この絶縁層71となるガラスを焼成する際
には、すでに前工程でゲッタ層12が除去されているの
で、重金属の拡散の進行に伴う前記のような悪影響が防
止される。
次に、図示を省略したが、P型層3の上面およびN++
層表面に電極金属を形成して目的とする高速整流素子を
完成する。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、第2の導電型領域
内にゲッタ層を形成し、素子を高速化するためになされ
る重金属のキラー拡散時に生じるP−N接合部の当該重
金属の偏析を防止すると共に、このゲッタ層を除去する
結果、耐圧劣化がなく、かつ、順方向電圧降下の小さい
高速整流素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)および(c)は、この発明の高速
整流素子の製造方法を説明するための構造図、第2図
は、従来の製造方法によって得られた高速整流素子の構
造を示す断面図である。 1……N+型エピタキシャル基板 2……N-型エピタキシャル層 3……P型層 4……N++層 5……カソード側電極金属 6……チャンネルストッパ層 7……ガラスパッシパッシベーション層 8……アノード側電極金属層 9……ゲッタ層 10……半導体基板 11……P−N接合部 12……堀込み部 71……絶縁層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電型領域内に第2の反対導電型領
    域を形成する工程と、この第2の反対導電型領域の周縁
    部に、ライフタイムを制御するためのキラー拡散用の重
    金属から成るキラー不純物を捕獲するゲッタ層を形成す
    る工程と、この工程により形成されたゲッタ層で囲まれ
    た内側領域内に前記キラー不純物を拡散するキラー拡散
    工程と、このキラー拡散工程後に、前記ゲッタ層をエッ
    チングにより除去して堀込み部を形成する工程と、この
    工程の後に前記堀込み部内を含めて前記第1および第2
    の導電型領域の境界に形成されたP−N接合部の露出端
    部を覆うように絶縁層を形成する工程とを有することを
    特徴とする高速整流素子の製造方法。
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DE2625856C3 (de) * 1976-06-09 1980-04-17 Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen Halbleiterbauelement
JPS6024024A (ja) * 1983-07-20 1985-02-06 Toshiba Corp 半導体装置

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