JP2649212B2 - 教材用のアナログ時計、その製作方法、教材用のアナログ時計用表示盤及びその製作方法 - Google Patents

教材用のアナログ時計、その製作方法、教材用のアナログ時計用表示盤及びその製作方法

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JP2649212B2
JP2649212B2 JP32137593A JP32137593A JP2649212B2 JP 2649212 B2 JP2649212 B2 JP 2649212B2 JP 32137593 A JP32137593 A JP 32137593A JP 32137593 A JP32137593 A JP 32137593A JP 2649212 B2 JP2649212 B2 JP 2649212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
ター等を使用して、アナログ時計用表示盤の製作、創作
活動を通じて、生活に役立つ技術習得を興味深く行わせ
る様にした教材用のアナログ時計、その製作方法、教材
用のアナログ時計用表示盤及びその製作方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューター、パーソナルコン
ピューター、ワードプロセッサー等(以下、パソコンと
称する。)、通常のドットプリンター、ページプリンタ
ー、熱転写又は感圧プリンター等の印刷、印字装置全般
を含んだOA機器は事務用として広く使用されていた。
【0003】そして、これらOA機器の汎用化、高機能
化、低価格化等が相乗的に進行し、OA機器は事務用の
他に個人用としても使用される様になって家庭に広く普
及する様になり、この様な1億総OA化時代を反映し
て、学校教育現場、例えば中学校の教科に情報基礎の学
習課程が組み込まれる様に至った。
【0004】しかしながら、特に高機能化したパソコン
等は、使用説明書、解説書等の熟読だけでは、その操作
を習熟することが非常に困難であり、学校教育で予め設
定された単純な操作、目的、カリキュラム、製作課題、
及び基本的機能の習熟の反復では、特定時間の操作終了
時点で全てが完了するために、或いは用紙への印字、出
力において、普通用紙への出力結果は保存せず廃棄され
る傾向にあるために、熱意が低減して習熟度合が低くな
ったり、興味が半減して自由なる創作意欲を与えること
が出来ず、パソコン操作の妙味を体験させることが出来
ない欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保存可能で
生活に使用し役立つ物品の製作を行わせ、且つ各々の生
徒に自由なる創作を行わせ、熱意を持たせながら製作意
欲を高揚させて、パソコン等の習熟度合を向上させる様
にした教材用のアナログ時計、その製作方法、教材用の
アナログ時計用表示盤及びその製作方法を提供せんとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、製作対象物品が無味乾燥なためにパソコン操
作の習熟意欲を高揚出来ない課題に鑑み、台板上にパソ
コン印字したシートを貼着した後、印字を保護コーティ
ングし、係る表示盤の表裏に時計本体部の針部と駆動機
械部を装着することによって、生活に役立つ物品を製作
することで、パソコン等の使用意欲を向上させたり、時
計部の針部と表示盤の表示をマッチングさせる創作性、
各種操作の習熟度を高揚させる様にして、上記課題を解
決せんとしたものである。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は本発明に係るアナログ時計であり、完成さ
れたアナログ時計1は表示盤2に時計部3を固定して製
作されると共に、水平台座4に立設したり、図示しない
が表示盤2の周囲に枠体を設けてパネル体と成してい
る。
【0008】5は上記表示盤2の台板であり、該台板5
は高発泡体製で白色のものを使用すると共に、台板5の
表面に数字1、2…又は3、6、9、12及び指針点の様
に時刻表示する文字表示部6及び模様7を印字した透明
シールから成るシート8を貼着し、該シート8の表面に
透明シール9を貼着している。
【0009】尚、上記の文字表示部6の数字等は円形
状、楕円状等に順次配列し、又模様7は台板5の全体
に、或いは周囲に余白部を設けても良く、且つ模様7は
時計部3に関連するものであったり、無関係な図柄配色
であったり、キャラクター、シンボルマーク等を印字し
ている。
【0010】又、台板5は白色、シート8は透明シール
から成るものを説明したが、これらは上記説明のものに
限定されず、例えばパソコン等のドットプリンターを使
用した時には、青色、赤色、黄色の3原色で全配色を作
成するために、白色の印字、印刷が不可能であるため
に、白色背景、白色印字等は非印字状態で台板5及びシ
ート8の上記設定で行う。
【0011】10は文字表示部6の中央部で台板5、シー
ト8及び透明シール9に貫通穿設した取付孔であり、台
板5の裏面側に時計本体部11の駆動機械部12を面状接触
させると共に、該駆動機械部12に一体化された連結筒体
部13を台板5の取付孔10に挿通し、台板5の表面側から
固定リング14を装着している。
【0012】15、15a …は時計本体部11の短針、長針、
秒針の針部であり、該針部15、15a…の円筒状等の基端
連結部16、16a …を、台板5に取付けた駆動機械部12の
連結筒体部13内に挿通して時計本体部11の駆動機械部12
に連繋させている。
【0013】17は水平台座4のプレートであり、該プレ
ート17の両面には多数の平行なる固定溝18、18a …を適
宜間隔毎に刻設し、該固定溝18、18a …に時計部3を固
定した表示盤2の下端辺を嵌合し立設保持している。
【0014】19、19a は表示盤2等の保持具であり、該
保持具19、19a は低発泡体製材質で、円筒状、角筒状等
の筒体部20の円周面、側面で軸方向に例えば4本の複数
の嵌合溝21、21a …を刻設している。
【0015】尚、上記したアナログ時計1の立設手段と
して、水平台座4及び保持具19、19a を使用した立設手
段を示したが、かかる立設手段として水平台座4又は保
持具19、19a 単独による立設のものでも良く、或いは表
示盤2の裏面側に保持手段を設けても良い。
【0016】又、アナログ時計1を立設した基本形態の
他に、水平台座4上にペン立て等の付属品22を設けても
良く、更に表示盤2の立設手段の一部である保持具19、
19a…を3本追加すると共に、4本の保持具19、19a …
の嵌合溝21、21a …に壁面体23、23a …を嵌合立設して
小物入れ24を付設しても良い。
【0017】更に、アナログ時計1の表示盤2の4辺
に、或いは水平台座4の4周辺に、台板5又はプレート
17と同一構成の板体25、25a …を嵌合し、アナログ時計
1を箱体26の一面に配置しても良く、且つ箱体状のアナ
ログ時計1における水平台座4及び板体25、25a …の固
定溝18、18a …に仕切り板を嵌合したり、仕切り板或い
は背面板を設けた箱体26の上面を開口させても良く、即
ち上記のパネル体その他を含みアナログ時計1の周辺部
は自由自在に設定出来る。
【0018】次に本発明に係る教材用のアナログ時計及
びその表示盤の製作方法について説明すると、先ず、生
徒各自はパソコン等を操作し、その4大機能であるワー
プロシステム(ワープロソフトとも称される。)、図形
処理システム、表計算システム及びデータベースシステ
ム、これらの統合ソフト、その他のシステム及びスキャ
ナー取込み等の外部入力を活用してアナログ時計1の表
示盤2に適したり、時計部3の時刻表示に関連する項目
を注記、拡大表示したり、或いは時計関連以外の温度グ
ラフ等の別個表示を設ける様な文字表示部6及び模様7
用のデーターをパソコン等で作成する。
【0019】又、作成された文字表示部6及び模様7の
データーにパソコン等で配色指定した後、台紙(図示せ
ず)に貼着されているシート8の表面にドットプリンタ
ーを使用してカラー印字、印刷し、台紙からシート8を
剥離すると、シート8の裏面層である接着シール層を利
用して台板5の表面にカラー印字されたシート8を貼着
する。
【0020】次に、シート8の表面に印字された文字表
示部6及び模様7に保護コーティングする如く、台紙か
ら透明シール9を剥離すると共に、シート8の表面に貼
着し、そしてシート8の表面に印字された文字表示部6
の中央部に時計本体部11用の取付孔10を貫通穿設して表
示盤2を作成する。
【0021】そして、表示盤2の取付孔10に時計本体部
11の連結筒体部13を挿入して表示盤2の裏面に駆動機械
部12を接触状態と成し、表示盤2の表面及び連結筒体部
13に固定リング14を嵌合して駆動機械部12を表示盤2に
取付け、次に時計本体部11の連結筒体部13に針部15、15
a …の基端連結部16、16a …を順次嵌挿して文字表示部
6と針部15、15a …を合体させてアナログ時計1を組立
てる。
【0022】又、基本的構成が完成したアナログ時計1
を水平台座4のプレート17に刻設した固定溝18、18a …
に嵌合したり、表示盤2又はプレート17の周辺部に保持
具19、19a …等を嵌合して小物入れ24、箱体26その他を
組付ける。
【0023】尚、台板5へのシート8及び透明シール9
の貼着時、密着時において、台板5とシート8間等に空
気溜まりが発生した時には、シート8及び透明シール9
に対して針、ナイフ等で小孔を刻設して空気を抜き、そ
の後平面全体的に台板5とシート8を密着させる。
【0024】
【発明の効果】要するに本発明は、台板5の表面に文字
表示部6を印字したシート8を貼着したので、時計部3
用表示盤2の文字表示部6及び模様7の配置を自由に設
定することが出来、又シート8の表面に透明シール9を
貼着したので、シート8表面の文字表示部6等は透明シ
ール9で保護されて時計部3の文字表示部6の機能を半
永久的に保持することが出来、又文字表示部6の中央部
で台板5に取付孔10を貫設したので、取付孔10を介して
時計本体部11を取付ければアナログ時計1が完成するた
めに、自由な文字表示部6及び模様7を生徒各自が自由
自在に作成出来ると共に、時計部3と表示盤2は別体作
成であるために簡単に文字表示部6を含むアナログ時計
1の表示盤2を製作することが出来る。
【0025】又、台板5は白色と成すと共に、シート8
は透明シールと成したので、パソコン等の印字装置は白
色表現が不可能であることに対応出来、従って背景及び
特殊印字部の白色表現が自在であるために、時計部3、
文字表示部6及び模様7を鮮烈に、清楚に、或いは際立
たせることが出来、又透明シールは日常的に入手可能で
台板5の白色を表面から視認することが出来る。
【0026】又、台板5は発泡体と成したので、発泡体
は無数の凹凸が存在するために、シート8の台板5への
貼着に際して、1度で奇麗に貼着できなかった場合に、
剥離が簡単に出来、従って再貼着が可能となり、その後
の密着においても凹凸に良く馴染んで密着させることが
出来、製作された表示盤2の仕上がりを良好にすること
が出来る。
【0027】又、表示盤2の取付孔10に時計本体部11の
連結筒体部13を挿通して、台板5の裏面に駆動機械部12
を配置したので、駆動機械部12は台板5の裏面側に配置
されるために、表示盤2の前面から隠れて外観をスマー
トにすることが出来、又台板5表面の文字表示部6の中
央部に針部15、15a …を配置したので、台板5の表面側
には文字表示部6と針部15、15a …だけが視認されて両
者が一体化されてアナログ時計1の機能を充分に発揮す
ることが出来る。
【0028】又、パソコン等で文字表示部6用のデータ
ーを作成する様にしたので、パソコン等の使用に際して
4大機能ソフト等を活用してパソコン等の操作習熟を行
うことが出来、又シート8の表面に文字表示部6を印刷
する様にしたので、OA機器の印刷装置の取り扱いも習
熟することが出来、又印刷されたシート8を台板5に貼
着すると共に、シート8に保護コーティングを施す様に
したので、簡単な手法で台板5に文字表示部6を表示す
ることが出来ると共に、保護コーティングされた文字表
示部6は摩滅することがなく、且つ台板5は単なる紙で
なく保存したり、簡単に廃棄することがなく、従って生
活に役立ち半永久的に使用出来るものの製作に関わるこ
とで、文字表示部6の種類、配置等を熱心に行う製作意
欲を高揚出来て、パソコン等の習熟教材として非常に効
果が高く、又生徒各自が製作した文字表示部6は全て相
違するために、この点からも教材効果に優れ、又文字表
示部6の中央部で台板5に取付孔10を貫設する様にした
ので、生活に役立つアナログ時計1の表示盤2を簡単に
製作することが出来る。
【0029】又、取付孔10を介して時計本体部11の駆動
機械部12を台板5の裏面側に、針部15、15a …を台板5
の表面側に配置する様にしたので、市販の時計本体部11
を表示盤2に組み付ける作業を容易に行うことが出来
て、アナログ時計1の全製作工程中、文字表示部6の製
作作業に集中出来、生活に役立つ技術、物品の創作、習
熟意欲を高揚出来て、パソコン操作の妙味、醍醐味を充
分に味わうことが出来る等その実用的効果甚だ大なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログ時計の斜視図である。
【図2】他の実施例のアナログ時計の斜視図である。
【図3】他の実施例のアナログ時計の斜視図である。
【図4】表示盤の貼着状態を示す斜視図である。
【図5】時計部の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 表示盤 5 台板 6 文字表示部 8 シート 9 透明シール 10 取付孔 11 時計本体部 12 駆動機械部 13 連結筒体部 15、15a … 針部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板の表面に文字表示部を印字したシー
    トを貼着すると共に、該シートの表面に透明シールを貼
    着し、文字表示部の中央部で台板に取付孔を貫設したこ
    とを特徴とする教材用のアナログ時計用表示盤。
  2. 【請求項2】 台板は白色と成すと共に、シートは透明
    シールと成したことを特徴とする請求項1の教材用のア
    ナログ時計用表示盤。
  3. 【請求項3】 台板は発泡体と成したことを特徴とする
    請求項1又は2の教材用のアナログ時計用表示盤。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3の教材用のアナログ
    時計用表示盤の取付孔に時計本体部の連結筒体部を挿通
    して、台板の裏面に駆動機械部を、台板表面の文字表示
    部の中央部に針部を夫々配置したことを特徴とする教材
    用のアナログ時計。
  5. 【請求項5】 パソコン等で文字表示部用のデーターを
    作成すると共に、シートの表面に文字表示部を印刷し、
    印刷されたシートを台板に貼着すると共に、シートに保
    護コーティングを施し、文字表示部の中央部で台板に取
    付孔を貫設する様にしたことを特徴とする教材用のアナ
    ログ時計用表示盤の製作方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の教材用のアナログ時計用表示
    盤の製作に続き、取付孔を介して時計本体部の駆動機械
    部を台板の裏面側に、針部を台板の表面側に配置する様
    にしたことを特徴とする教材用のアナログ時計の製作方
    法。
JP32137593A 1993-11-27 1993-11-27 教材用のアナログ時計、その製作方法、教材用のアナログ時計用表示盤及びその製作方法 Expired - Lifetime JP2649212B2 (ja)

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