JP2649006B2 - ロータリー型成形装置 - Google Patents

ロータリー型成形装置

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JP2649006B2
JP2649006B2 JP5120499A JP12049993A JP2649006B2 JP 2649006 B2 JP2649006 B2 JP 2649006B2 JP 5120499 A JP5120499 A JP 5120499A JP 12049993 A JP12049993 A JP 12049993A JP 2649006 B2 JP2649006 B2 JP 2649006B2
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民雄 西川
信行 谷口
俊治 檀
義一 松田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリフォーム成形型な
どを構成するのに好適なロータリー型成形装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリフォーム成形型(繊維強化プラスチ
ックに使用するガラス繊維等の成形型)などを作る装置
として、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型を含む各成形工程
を行なうために、テーブルを往復移動させる成形装置、
あるいは各成形工程を行なうために複数のテーブルを順
次旋回させる4テーブルロータリー式成形装置などが使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロータリー型成形装置にあっては、樹脂の塗布、熱風硬
化、脱型を含む各成形工程を行う際の作業性向上および
サイクルタイム短縮に限界があり、更なる生産性向上を
実現することは難しい。また、この種のロータリー型成
形装置ではガラス繊維を硬化するために熱風を利用して
いるが、従来例の構成では、高温の熱風による成形装置
への熱影響が大きく、成形装置が変形する場合がある。
さらに、従来のロータリー型成形装置では、テーブル等
の回転駆動は油圧シリンダによる間欠送り駆動で行なわ
れており、大テーブルおよび小テーブルを位置決めする
のに時間がかかり、サイクルタイムを充分に短縮するの
が困難である。関連技術を開示する文献として、実開平
4−83499号がある。
【0004】
【課題解決のための手段】本発明はこのような従来技術
に鑑みてなされたものであり、請求項1の発明は、成形
型を搭載するための複数の小テーブルを大テーブルの同
心円上の位置に配設し、大テーブルの旋回に伴って、各
小テーブル上に設置した成形型上で、材料塗布、熱風硬
化、脱型を含む各成形工程を順次行なうロータリー型成
形装置において、前記熱風硬化のために前記小テーブル
上の成形型に供給される熱風を前記大テーブルの外周に
沿って形成したダクトを通して排出する構成とすること
により、成形装置への熱影響を最小限にすることが可能
なロータリー型成形装置を提供するものである。
【0005】請求項2の発明は、成形型を搭載するため
の複数の小テーブルを大テーブルの同心円上の位置に配
設し、大テーブルの旋回に伴って、各小テーブル上に設
置した成形型上で、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型を含む
各成形工程を順次行なうロータリー型成形装置におい
て、大テーブルの外周に係合する位置決め手段により該
大テーブルの各成形工程ごとの位置決めを行なう構成と
することにより、中心からの半径距離が長くしかも熱影
響の少ない場所で位置決めすることができ、大テーブル
の位置決め精度を容易に向上させ得るロータリー型成形
装置を提供するものである。
【0006】請求項3の発明は、成形型を搭載するため
の複数の小テーブルを大テーブルの同心円上の位置に配
設し、大テーブルの旋回に伴って、各小テーブル上に設
置した成形型上で、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型を含む
各成形工程を順次行なうロータリー型成形装置におい
て、前記複数の小テーブルを各小テーブルごとに設けた
モータにより旋回駆動し、各小テーブルごとに位置決め
する構成とすることにより、成形品の形状に応じて、成
形型に対する材料の塗布方向や硬化用熱風の供給方向を
自由に最適方向に設定することができ、均一材質で正確
な形状をした製品を成形することが可能なロータリー型
成形装置を提供するものである。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したロータリー型成形装置の
一実施例の平面図であり、図2は図1中の線2−2に沿
った縦断面図である。図1および図2において、ベース
10の中心部には垂直支柱11およびセンターピット1
2が同心状に固定されており、前記支柱11の上部には
同心状のセンターハウス13が固定されている。本実施
例では、前記センターピット12の上面14は工場(作
業場)における床面と同一レベルに形成され、したがっ
て、前記ベース10は床面より所定深さの穴内に固定さ
れ、前記センターピット12は床面より下側に形成され
ている。
【0008】前記ベース10の前記支柱11を中心とす
る一定半径の円周上の複数位置には支持部材15が固定
され、各支持部材15の上端部には半径方向の水平軸を
中心に回転自在の支持ローラ16が軸支されている。ま
た、前記センターピット12にはこれと同心の旋回軸受
17が設けられている。そして、前記複数の支持ローラ
16および前記旋回軸受17によって大テーブル18が
旋回自在に支持されている。前記旋回軸受17は、セン
ターピット12側のインナーレース17Aと大テーブル
18側のアウターレース17Bとの間にボール17Cを
装填した構造をしている。
【0009】前記アウターレース17Bは大テーブル1
8の底部に固定されており、その外周面にはギヤ19が
形成されている。一方、前記センターピット12の側面
に固定された支持ブラケット20上には大テーブル旋回
駆動用のモータ21および変速機22等から成る大テー
ブル駆動機構が装着されており、該大テーブル駆動機構
の出力軸に固定されたギヤ23が前記大テーブル18側
のギヤ19と噛み合っている。したがって、前記モータ
21の回転を制御することにより、前記大テーブル18
の回転(回転位置)を制御することができる。本実施例
では、制御部において前記モータ21の駆動電流を周波
数変換することにより、該モータ21の回転速度を任意
に制御し得るように構成されている。
【0010】前記ベース10には、前記大テーブル18
の外周部に係合することにより該大テーブル18の旋回
(回転)位置を規制するための大テーブル位置決め手段
24が設けられている。図3は前記大テーブル位置決め
手段24の構造を示し、(A)は側面図を、(B)は部
分平面図をそれぞれ示す。図1〜図3において、前記ベ
ース10の外周近傍の位置に支持部材25が固定されて
おり、該支持部材25の上には駆動シリンダ26および
該シリンダによってスライド駆動されるストッパ部材2
7が設けられている。一方、前記大テーブル18の外周
部の所定位置(本実施例では円周方向5等分の位置)に
は、前記ストッパ部材27の先端が係合するための位置
決め用の係止凹部28が形成されている。
【0011】本実施例では、前記ストッパ部材27の先
端係合部は図3の(B)に示すような山形形状をしてお
り、該先端部には前記山形形状からわずかに突出するよ
うな回転自在のローラ29が軸支されている。一方、大
テーブル18の外周の複数位置(本実施例では5箇所)
に設けられる前記係止凹部28は前記ストッパ部材27
の先端山形形状と対応する切欠き形状をしており、該係
止凹部28の前後には前記ローラ29が転動するための
平面部30が設けられている。
【0012】そして、前記ストッパ部材27は不図示の
バネ手段による弾性力を介して前記平面部30に圧接さ
れ、大テーブル18の旋回に応じて前記ローラ29が該
平面部30上を転動し、いずれかの係止凹部28がスト
ッパ部材27の位置にきた時に該ストッパ部材27の先
端が該係止凹部28内に係合し、その位置で大テーブル
18の旋回位置が規制される。また、この係止状態から
大テーブル18を旋回させる場合は、前記駆動シリンダ
26を作動させてストッパ部材27を係止凹部28から
離脱させた後、前記大テーブル旋回用のモータ21を作
動させる。
【0013】図1および図2において、大テーブル18
の同心円上の複数位置(本実施例では5等分の位置)に
は、成形型を搭載するための複数(5個)の小テーブル
31が装着されている。こうして、前記大テーブル18
の旋回に伴って、各小テーブル31上に設置した成形型
32で、該成形型32内への成形用材料の塗布、成形材
料の熱風硬化、成形型32からの成形品の脱型など、成
形上の各工程を順次行なうロータリー型成形装置が構成
されている。本実施例では、各小テーブル31は、円形
をしており、大テーブル18に対し前記同心円上にある
それぞれの回動軸回りで旋回(回転)可能に装着されて
いる。
【0014】なお、各小テーブル31上の前記成形型3
2は、それぞれ異なる成形型でもよく、あるいは一部ま
たは全部が同一成形型でもよい。また、大テーブル18
の旋回に応じて、所定の旋回位置で順次各小テーブル3
1上で行われる成形工程は、それぞれ異なる条件で行な
ってもよく、あるいは全て同じ条件で行なってもよい。
【0015】図1において、小テーブル31の図示
(a)の位置は成形型内へ材料を塗布する工程を行う位
置であり、図示(b)の位置は位置(a)から送られて
きた成形型に対し材料の修正あるいは追加塗布のための
工程を行う位置であり、図示(c)の位置は位置(b)
から送られてきた成形材料に対し1回目の熱風硬化の工
程を行う位置であり、図示(d)の位置は2回目の熱風
硬化の工程を行う位置であり、図示(e)の位置は成形
品の仕上げおよび型からの取り出し(脱型)の工程を行
う位置である。
【0016】図1および図2において、前記ベース10
上の前記位置(a)、(b)に対応する位置であって、
前記大テーブル18の外周近傍の位置には、成形材料を
塗布したり、塗布状態を修正したりするためのロボット
成形機を設置するためのロボット架台33、34が設置
されている。図示の例では、各ロボット架台33、34
は前記ベース10上に固定されている。前記大テーブル
位置決め手段24(図3)は、前記各小テーブル31が
順次各位置(a)〜(e)にセットされるように、大テ
ーブル18の旋回位置を正確に割り出すためのものであ
る。
【0017】また、図示のロータリー型成形装置では、
前記円周上の位置(c)、(d)にある各成形型32に
対して熱風を循環させるための熱風供給機構が設けられ
ている。この熱風供給機構は、二つの位置(c)、
(d)の上方に覆うように配設された二つの部屋40、
41と、第1および第2の送風機35、36(図1)
と、二つの部屋40、41に上方から熱風を導入するた
めの分岐構造のダクト42(図1)と、前記ダクト42
において前記二つの部屋40、41に供給される空気を
加熱するためのヒーター(ガスバーナー等)37(図
1)と、位置(c)、(d)にある各成形型32および
各小テーブル31を通過した熱風を排出するために大テ
ーブル18の側面に形成された排出用の開口38(図
2)と、大テーブル18の外周に沿って配設された排出
用の排気ダクト39とを備えている。そして、例えば1
80℃程度の熱風を用いて、前記成形型32内の成形材
料を2回にわたって熱風硬化するように構成されてい
る。なお、大テーブル18の周りの前記排気ダクト39
を遮断壁75で仕切り、ヒーター(ガスバーナー等)3
7からの熱風は第1の送風機35により排気ダクト39
の位置(c)、(d)の領域のみを通過させ、排気ダク
ト39の位置(e)、(a)、(b)の領域には第2の
送風機36により冷風を通過させるように構成してもよ
い。
【0018】なお、本実施例では、図2に示すように、
前記センターピット12の上面14、前記大テーブル1
8の上面、前記各小テーブル31の上面は、略同一レベ
ルに形成され、さらに、工場(作業場)内の床面FLと
同じ高さの面にされている。また、前記大テーブル18
の外周と床面FLとの間に配置される前記排気ダクト3
9の上側も、該床面FLと同じ高さのカバー55で覆わ
れている。
【0019】図2において、各小テーブル31の中心に
は下方へ垂直に延びる回転軸43が固定されており、各
小テーブル31は該回転軸43により大テーブル18に
対し旋回可能に軸支されている。各小テーブル31の回
転軸43の下端部には旋回駆動力伝達用のギヤ44が固
定されている。一方、前記ベース10上には、前記複数
(5個)の小テーブル31をそれぞれ個別に旋回駆動し
得るように配設された複数(5個)の小テーブル旋回駆
動装置45が設けられている。すなわち、各小テーブル
旋回駆動装置45は、各小テーブル31に対して結合分
離可能に構成されており、対応する位置にきた小テーブ
ル31を必要に応じて必要量だけ旋回させるように構成
されている。
【0020】図4は小テーブル旋回駆動装置45の構造
を示す側面図である。図2および図3において、前記ベ
ース10上には支持部材46が固定され、該支持部材4
6の上部にはガイドレール47が固定されており、該ガ
イドレール47上には移動台48が移動可能に案内支持
されている。前記移動台48は前記支持部材46の上部
に取り付けられた駆動シリンダ49により前記ガイドレ
ール47に沿って位置制御されるようになっている。前
記移動台48上には、小テーブル旋回駆動用のモータ5
0、該モータ50の回転力を伝達するためのウォーム減
速機51、該ウォーム減速機51の出力軸に固定された
駆動ギヤ52などから成る小テーブル旋回駆動機構が搭
載されている。
【0021】小テーブル31が前記(a)〜(e)の位
置にきた時に前記シリンダ49の作動により移動台48
を図示左向きに移動させると、前記駆動ギヤ52が小テ
ーブル31のギヤ44と噛み合い状態となる。そして、
この状態で前記モータ50を作動させることにより、小
テーブル31を旋回駆動することができる。すなわち、
各モータ50の回転(回転方向および回転角度)を制御
することにより、対応する小テーブル31の回転(回転
位置)を制御することができる。本実施例では、制御部
において前記モータ50の駆動電流を周波数変換するこ
とにより、該モータ50の回転速度を任意に制御し得る
ように構成されている。
【0022】本実施例のロータリー型成形装置は、各小
テーブル31の旋回位置(回動位置)を個別に位置決め
することが可能な複数(本実施例では5個)の小テーブ
ル位置決め手段54を備えている。図5は前記小テーブ
ル位置決め手段54および後述する機種判別装置の構造
を示す部分側面図である。図2および図5において、前
記ベース10上に固定された前記支柱11には複数(本
実施例では5個)のブラケット53が固定され、各ブラ
ケット53上には各小テーブル31の位置決め手段54
が設けられている。各小テーブル位置決め手段54は実
質上同じ構造をしている。
【0023】図2および図5において、前記小テーブル
位置決め手段54は、前記ブラケット53上に固定され
た駆動シリンダ56と、大テーブル18上で半径方向に
移動可能に保持されるとともに前記シリンダ56の可動
部(ピストン)に係合されたロッド状のストッパ部材5
7と、該ストッパ部材57を半径方向外方に付勢するス
プリング58と、各小テーブル31の外周面の所定円周
角度位置に形成された係止穴59とを備えており、小テ
ーブル31が一定の回動位置にくると前記ストッパ部材
57の先端部がスプリング58のばね力で前記係止穴5
9内に進入係合することにより、該小テーブル31を一
定の回動位置に保持するように構成されている。
【0024】小テーブル31を他の回動位置にセットし
直す場合は、前記シリンダ56により前記ストッパ部材
57を図示左方(半径方向内向き)に移動させて前記係
止穴59から離脱させ、小テーブル31を所定位置まで
旋回(回動)させた後、前記シリンダ56を元にもどし
て前記ストッパ部材57を小テーブル31の所定の係止
穴59に係止させるように動作する。なお、前記ブラケ
ット53の所定位置には、前記ストッパ部材57が前記
係止穴59に係止しているか否か、すなわち小テーブル
31の位置決めが行なわれているか否かを検知するため
の位置決めセンサ60が設けられている。また、図2に
示すように、各小テーブル31の回転軸の下部に固定さ
れたロータリーエンコーダー61とベース10側の各工
程領域で該ロータリーエンコーダーと対向するように設
置されたピックアップ62とにより、各小テーブル31
の回転軸43回りの回転位置(旋回位置)を検知するた
めの小テーブル回動位置センサが構成されている。
【0025】図2において、前記センターハウス13内
には、各小テーブル31上の成形型32で成形される製
品の種類を識別するための機種判別装置63が収納され
ている。この機種判別装置63は、使用時にはセンター
ハウス13から小テーブル31上へ突出させる構造にな
っている。なお、図2および図5中では機種判別装置6
3の使用時の状態が実線で示されている。
【0026】図2および図5において、センターハウス
13内には、支軸64を中心に揺動可能な駆動シリンダ
65と、支軸66を中心に揺動可能なアーム67とが設
けられており、前記シリンダ65の可動部の先端は前記
アーム67の中間部分にピン68で結合されている。前
記アーム67の先端部にはマトリックスを形成する複数
の検知素子69が取り付けられている。一方、小テーブ
ル31上には、前記マトリックスに対応する複数位置の
うちの特有の位置(識別位置)に配列された被検知素子
70を有する機種識別ボード71が取り付けられてい
る。
【0027】図2において、前記センターハウス13に
は、前記機種判別装置63を使用する際に開かれる扉7
2が設けられている。この扉72は、センターハウス1
3内に装着された駆動シリンダ73により開閉される。
すなわち、前記機種判別装置63は、通常では、そのア
ーム67を略垂直にしてセンターハウス13内に収納す
るとともに前記扉72を閉じた状態(収納状態)にあ
り、特定位置にある小テーブル31上の成形型32の機
種を検知する時(使用時)には、前記扉72を開き、前
記アーム67を回動させて小テーブル31上まで延びる
ように突出させ、前記複数の検知素子69を該小テーブ
ル31上の機種識別ボード71に対向させ、前記被検知
素子70の配置を検知することにより、当該小テーブル
31上の成形型32の機種を判別する。この判別動作を
終了すると、前記アーム67を元の収納位置に戻して前
記扉72を閉じることにより、各小テーブル31上での
各成形工程を実行し得る状態に戻す。
【0028】以上説明した実施例によれば、成形型32
内の成形材料を硬化するための熱風を、小テーブル31
に供給(循環)した後、大テーブル18の外周に沿って
形成した排気ダクト39を通して排出するように構成し
たので、前記熱風を受ける部分を外周付近の一部分に限
定することができ、ロータリー型成形装置への熱影響を
防止することが可能になる。また、成形材料の熱風硬化
のために2つの部屋40、41を設けることにより、大
テーブル18の旋回による工程位置(c)および(d)
の2段階にわたって熱風硬化の処理を行う構成としたの
で、乾燥時間および硬化時間の短縮による成形工程の効
率化を達成することができる。
【0029】また、各成形工程ごとに大テーブル18の
旋回位置の位置決めを行うための手段24を該大テーブ
ル18の外周部に設けたので、成形装置の中心から離れ
た熱影響の少ない場所で位置決めすることができ、大テ
ーブルの位置決め精度を容易に向上させることができ
る。さらに、大テーブル18上の複数の小テーブル31
を、個別に設けたモータ50および位置決め手段54に
より、必要に応じてそれぞれを所望方向に向け得る構成
としたので、成形品の形状に応じて成形型32に対する
材料の塗布方向や硬化用熱風の供給方向を自由に最適方
向に設定することができ、それによって、能率よく高品
質の成形品を得ることが可能になる。
【0030】また、材料等の塗布工程(a)および材料
修正や追加塗布の工程(b)ではロボットによる作業を
行ない得る構成にしたので、生産性を向上させることが
でき、かつ品質面のバラツキを無くすことができる。具
体的な実施例では、成形ロボットおよび修正ロボットを
2台づつ設置することにより、生産性に優れたロータリ
ー型成形装置が得られた。さらに、成形型32の機種、
すなわち成形すべき対象物体の判別と工程段階の検知を
行うことが可能な信号を出力する機種判別装置63を設
けたので、成形装置の各工程における動作を自動制御す
ることが可能になる。
【0031】こうして、作業性の向上とサイクルタイム
の短縮を行なって生産性を向上させることができ、ロボ
ット導入により品質面のバラツキを無くすことができ、
高温による構成部品への熱影響を保証することができ、
駆動旋回を連続的に行うことができ、成形品の任意取り
出しを行うことができるロータリー型成形装置が得られ
る。なお、前述の実施例では、小テーブル31を5個配
置する場合を例示したが、本発明は、この小テーブル3
1の数や大テーブル18の各旋回位置における工程の種
類に関係なく、広く適用できるものである。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、成形型を搭載するための複数の小テ
ーブルを大テーブルの同心円上の位置に配設し、大テー
ブルの旋回に伴って、各小テーブル上に設置した成形型
上で、材料塗布、熱風硬化、脱型を含む各成形工程を順
次行なうロータリー型成形装置において、前記熱風硬化
のために前記小テーブル上の成形型に供給される熱風を
前記大テーブルの外周に沿って形成したダクトを通して
排出する構成としたので、成形装置への熱影響を最小限
にすることが可能なロータリー型成形装置が提供され
る。
【0033】請求項2の発明によれば、成形型を搭載す
るための複数の小テーブルを大テーブルの同心円上の位
置に配設し、大テーブルの旋回に伴って、各小テーブル
上に設置した成形型上で、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型
を含む各成形工程を順次行なうロータリー型成形装置に
おいて、大テーブルの外周に係合する位置決め手段によ
り該大テーブルの各成形工程ごとの位置決めを行なう構
成としたので、中心からの半径距離が長くしかも熱影響
の少ない場所で位置決めすることができ、大テーブルの
位置決め精度を容易に向上させ得るロータリー型成形装
置が提供される。
【0034】請求項3の発明によれば、成形型を搭載す
るための複数の小テーブルを大テーブルの同心円上の位
置に配設し、大テーブルの旋回に伴って、各小テーブル
上に設置した成形型上で、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型
を含む各成形工程を順次行なうロータリー型成形装置に
おいて、前記複数の小テーブルを各小テーブルごとに設
けたモータにより旋回駆動し、各小テーブルごとに位置
決めする構成としたので、成形品の形状に応じて、成形
型に対する材料の塗布方向や硬化用熱風の供給方向を自
由に最適方向に設定することができ、均一材質で正確な
形状をした製品を成形することが可能なロータリー型成
形装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したロータリー型成形装置の一実
施例を示す平面図である。
【図2】図1中の線2−2に沿った縦断面図である。
【図3】図2中の大テーブル位置決め手段を示す側面図
および平面図である。
【図4】図2中の小テーブル旋回駆動装置の側面図であ
る。
【図5】図2中の小テーブル位置決め手段および機種判
別装置を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ベース 11 支柱 12 センターピット 13 センターハウス 16 支持ローラ 17 旋回軸受 18 大テーブル 19 ギヤ 21 モータ 23 ギヤ 24 大テーブル位置決め手段 26 駆動シリンダ 27 ストッパ部材 28 係止凹部 31 小テーブル 32 成形型 33 ロボット架台 34 ロボット架台 35 送風機 36 送風機 37 ヒーター 38 開口 39 排気ダクト 40 部屋(熱風室) 41 部屋(熱風室) 43 回転軸 44 ギヤ 45 小テーブル旋回駆動装置 48 移動台 49 駆動シリンダ 50 モータ 52 駆動ギヤ 54 小テーブル位置決め手段 56 駆動シリンダ 57 ストッパ部材 59 係止穴 63 機種判別装置 65 駆動シリンダ 67 アーム 69 検知素子 70 被検知素子 71 機種識別ボード 72 扉 73 駆動シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 義一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社明石工場内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型を搭載するための複数の小テー
    ブルを大テーブルの同心円上の位置に配設し、大テーブ
    ルの旋回に伴って、各小テーブル上に設置した成形型上
    で、材料塗布、熱風硬化、脱型を含む各成形工程を順次
    行なうロータリー型成形装置において、前記熱風硬化の
    ために前記小テーブル上の成形型に供給される熱風を前
    記大テーブルの外周に沿って形成したダクトを通して排
    出することを特徴とするロータリー型成形装置。
  2. 【請求項2】 成形型を搭載するための複数の小テー
    ブルを大テーブルの同心円上の位置に配設し、大テーブ
    ルの旋回に伴って、各小テーブル上に設置した成形型上
    で、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型を含む各成形工程を順
    次行なうロータリー型成形装置において、大テーブルの
    外周に係合する位置決め手段により該大テーブルの各成
    形工程ごとの位置決めを行なうことを特徴とするロータ
    リー型成形装置。
  3. 【請求項3】 成形型を搭載するための複数の小テー
    ブルを大テーブルの同心円上の位置に配設し、大テーブ
    ルの旋回に伴って、各小テーブル上に設置した成形型上
    で、樹脂の塗布、熱風硬化、脱型を含む各成形工程を順
    次行なうロータリー型成形装置において、前記複数の小
    テーブルを各小テーブルごとに設けたモータにより旋回
    駆動し、各小テーブルごとに位置決めすることを特徴と
    するロータリー型成形装置。
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