JP2648795B2 - 可塑性油脂を帯状に連続的に供給する方法および装置 - Google Patents
可塑性油脂を帯状に連続的に供給する方法および装置Info
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- JP2648795B2 JP2648795B2 JP3189381A JP18938191A JP2648795B2 JP 2648795 B2 JP2648795 B2 JP 2648795B2 JP 3189381 A JP3189381 A JP 3189381A JP 18938191 A JP18938191 A JP 18938191A JP 2648795 B2 JP2648795 B2 JP 2648795B2
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- Formation And Processing Of Food Products (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバター、マーガリン等の
可塑性油脂の定量供給手段に関するものであり、詳しく
はパン生地やペストリー生地のシート上に前記油脂を帯
状に連続的に供給する方法および装置に関する。
可塑性油脂の定量供給手段に関するものであり、詳しく
はパン生地やペストリー生地のシート上に前記油脂を帯
状に連続的に供給する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バター、マーガリン等の可塑性油脂は品
質保持のために低温で保管されるが、油脂によってその
融点が異なるため使用に適した可塑性の条件に基づく適
温によりそれぞれ保管することは難しく、通常は安全の
ために冷凍状態として非常に硬い固体状で保管されてい
る。またこれらは倉庫の扱いを能率よくするため10キロ
グラム以上の大きなブロックとなって製造されている。
従って、これらを菓子等の製造工場において適宜、小量
づつ連続して取り出したり、また薄い帯状の可塑性体と
して連続的に供給するための連続的な手段はなかった。
質保持のために低温で保管されるが、油脂によってその
融点が異なるため使用に適した可塑性の条件に基づく適
温によりそれぞれ保管することは難しく、通常は安全の
ために冷凍状態として非常に硬い固体状で保管されてい
る。またこれらは倉庫の扱いを能率よくするため10キロ
グラム以上の大きなブロックとなって製造されている。
従って、これらを菓子等の製造工場において適宜、小量
づつ連続して取り出したり、また薄い帯状の可塑性体と
して連続的に供給するための連続的な手段はなかった。
【0003】従来はスクリューを内蔵した大径のシリン
ダー内に強力なピストン作用で押し込み、固体状の油脂
を破壊して輸送していた。しかし、このような破壊押し
込みによって行うスクリューによる管内輸送方法では、
吐出を定量的に行うことは不可能であるばかりでなく、
その圧力により水分が分離して品質を劣化させてしま
う。更に出口を細長いスリット状にして帯状のバター又
はマーガリン等の可塑性油脂を連続吐出させようとした
時は吐出速度が一定しないと同時に、部分的にも吐出速
度の均一が得られず、そのため湾曲して吐出される等、
従来のやり方では菓子工場の菓子製造において便利に利
用することは不可能であった。
ダー内に強力なピストン作用で押し込み、固体状の油脂
を破壊して輸送していた。しかし、このような破壊押し
込みによって行うスクリューによる管内輸送方法では、
吐出を定量的に行うことは不可能であるばかりでなく、
その圧力により水分が分離して品質を劣化させてしま
う。更に出口を細長いスリット状にして帯状のバター又
はマーガリン等の可塑性油脂を連続吐出させようとした
時は吐出速度が一定しないと同時に、部分的にも吐出速
度の均一が得られず、そのため湾曲して吐出される等、
従来のやり方では菓子工場の菓子製造において便利に利
用することは不可能であった。
【0004】本発明はこれらの欠点を改善して固形状の
マーガリン、またはバターの品質を損なうことなくスク
リューによる輸送を容易にまた吐出を平均化するばかり
でなく、吐出口を細長のスリット状にした場合でも、部
分的に吐出の偏りが発生しない新たな手段を提供するも
のである。
マーガリン、またはバターの品質を損なうことなくスク
リューによる輸送を容易にまた吐出を平均化するばかり
でなく、吐出口を細長のスリット状にした場合でも、部
分的に吐出の偏りが発生しない新たな手段を提供するも
のである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記したよう
な従来の問題を解決するために凍結固化したマーガリ
ン、またはバターを圧力によって粉砕するのではなく、
凍結固化したマーガリンはスクリューの半径以下の長さ
とする角形として、スクリューの溝に容易にはまり込む
大きさに処理して、該スクリューを内蔵したシリンダー
に供給し、シリンダーの出口先端を細長くスリット状に
した場合でも、凍結マーガリンを前記条件の角形として
スクリューに供給したことによって生ずる強力な移送効
果により可塑性を回復して安定して帯状吐出されるよう
にしたものである。
な従来の問題を解決するために凍結固化したマーガリ
ン、またはバターを圧力によって粉砕するのではなく、
凍結固化したマーガリンはスクリューの半径以下の長さ
とする角形として、スクリューの溝に容易にはまり込む
大きさに処理して、該スクリューを内蔵したシリンダー
に供給し、シリンダーの出口先端を細長くスリット状に
した場合でも、凍結マーガリンを前記条件の角形として
スクリューに供給したことによって生ずる強力な移送効
果により可塑性を回復して安定して帯状吐出されるよう
にしたものである。
【0006】その構成は凍結した可塑性油脂を切断して
角形とし、これをスクリューシリンダー機構に投入して
前記シリンダー内に充満させ、前記スクリューを回転さ
せて、シリンダー内の角形を輸送し、輸送の過程でこれ
ら角形を適切な可塑性体にして吐出させるものであり、
はじめシリンダーに投入された角形の硬いマーガリンま
たはバターは、シリンダー内でスクリューの螺旋溝に嵌
まって回転し、シリンダー内を輸送される間に互いに衝
突しあって、角部分が破壊軟化し粘性体となり、スクリ
ュー輸送に最も効果の高い力学的条件がシリンダー内に
用意される。
角形とし、これをスクリューシリンダー機構に投入して
前記シリンダー内に充満させ、前記スクリューを回転さ
せて、シリンダー内の角形を輸送し、輸送の過程でこれ
ら角形を適切な可塑性体にして吐出させるものであり、
はじめシリンダーに投入された角形の硬いマーガリンま
たはバターは、シリンダー内でスクリューの螺旋溝に嵌
まって回転し、シリンダー内を輸送される間に互いに衝
突しあって、角部分が破壊軟化し粘性体となり、スクリ
ュー輸送に最も効果の高い力学的条件がシリンダー内に
用意される。
【0007】すなわち、四角形の角形個体であった可塑
性油脂は角が取れて固体と粘性体との混合物になったと
きは、管内において一方からの圧力に対してブリッヂを
形成しないから、加えられた力は常にシリンダー壁面に
平行した方向に伝えられ、安定した状態でシリンダー内
を出口に向けて移動するのである。更に、スクリューに
より攪拌回転をつづけられると、角のとれた固体の油脂
は次第に小さくなり、やがて固体がなくなり全体が均一
な可塑性体となる。全体が均一した可塑性体となった油
脂は容易に出口の細長いスリット状の出口から均一な状
態で安定して吐出することができる。
性油脂は角が取れて固体と粘性体との混合物になったと
きは、管内において一方からの圧力に対してブリッヂを
形成しないから、加えられた力は常にシリンダー壁面に
平行した方向に伝えられ、安定した状態でシリンダー内
を出口に向けて移動するのである。更に、スクリューに
より攪拌回転をつづけられると、角のとれた固体の油脂
は次第に小さくなり、やがて固体がなくなり全体が均一
な可塑性体となる。全体が均一した可塑性体となった油
脂は容易に出口の細長いスリット状の出口から均一な状
態で安定して吐出することができる。
【0008】
【実施例】図1は角形油脂塊を作る工程を示している。
1は貯蔵凍結されていた油脂塊であり、通常は一辺が30
0 粍以上の大きな塊である。2は一辺が20粍乃至100 粍
程度の多数の格子状刃よりなるカッターであり格子のサ
イズはスクリュー6の半径以下である。3は押圧装置で
あり、格子状カッター2に載せられた油脂塊を格子状孔
に押し込んで角形4を押し出しシリンダー5に送り込
む。シリンダー5にはスクリュー6を収容され出口7の
先端はスリット状の長方形の隙間71を有する。
1は貯蔵凍結されていた油脂塊であり、通常は一辺が30
0 粍以上の大きな塊である。2は一辺が20粍乃至100 粍
程度の多数の格子状刃よりなるカッターであり格子のサ
イズはスクリュー6の半径以下である。3は押圧装置で
あり、格子状カッター2に載せられた油脂塊を格子状孔
に押し込んで角形4を押し出しシリンダー5に送り込
む。シリンダー5にはスクリュー6を収容され出口7の
先端はスリット状の長方形の隙間71を有する。
【0009】カッター2の上に載置された凍結油脂塊1
は押圧装置3によってシリンダー5内に押し込まれる。
この時カッター2によって押し込み方向に格子状に切断
され棒状でシリンダー5に押し込まれるが、棒状の先端
はスクリュー6の羽根の回転によって小口に削られる。
は押圧装置3によってシリンダー5内に押し込まれる。
この時カッター2によって押し込み方向に格子状に切断
され棒状でシリンダー5に押し込まれるが、棒状の先端
はスクリュー6の羽根の回転によって小口に削られる。
【0010】スクリュー内に充満した角形4はスクリュ
ー6により管状シリンダー5内を輸送される。図3は角
形4がスクリューによって攪拌回転されている間に、角
が互いに衝突して角が取れ、粘性体8との混合物となっ
た状態を示している。この角形4は角が無くなり丸みを
帯びた固体4’となっている。固体と粘性体の混合物は
更にスクリューによって攪拌移送されている間に固体
4’は小さくなりやがて全体が均一した可塑性体8とな
る。
ー6により管状シリンダー5内を輸送される。図3は角
形4がスクリューによって攪拌回転されている間に、角
が互いに衝突して角が取れ、粘性体8との混合物となっ
た状態を示している。この角形4は角が無くなり丸みを
帯びた固体4’となっている。固体と粘性体の混合物は
更にスクリューによって攪拌移送されている間に固体
4’は小さくなりやがて全体が均一した可塑性体8とな
る。
【0011】最初に凍結硬化していた油脂塊はシリンダ
ー輸送の最後には均一した可塑性油脂となり、容易に又
均一に細長いスリット状の出口7から吐出することがで
きるものである。本発明においては格子状カッター2を
ヒーター等により加熱しておくことにより硬い凍結油脂
の切断部を融解して容易に切断することができ、更に本
発明の実施を容易にすることができる。
ー輸送の最後には均一した可塑性油脂となり、容易に又
均一に細長いスリット状の出口7から吐出することがで
きるものである。本発明においては格子状カッター2を
ヒーター等により加熱しておくことにより硬い凍結油脂
の切断部を融解して容易に切断することができ、更に本
発明の実施を容易にすることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は凍結された
硬い油脂であっても、シリンダー内でブリッジ現象を起
こすことなく均一な状態で管内を輸送することが可能と
なり、細長いスリット状の吐出口からでも吐出の偏りの
無い、一定形状の油脂の帯状吐出が可能となり、パイや
パン製造等のロールイン工程を合理化することができる
とともに、水分の分離の無い高品質の油脂を供給するこ
とが可能になった。
硬い油脂であっても、シリンダー内でブリッジ現象を起
こすことなく均一な状態で管内を輸送することが可能と
なり、細長いスリット状の吐出口からでも吐出の偏りの
無い、一定形状の油脂の帯状吐出が可能となり、パイや
パン製造等のロールイン工程を合理化することができる
とともに、水分の分離の無い高品質の油脂を供給するこ
とが可能になった。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の一部断面正面図
【図2】本発明実施例の一部断面側面図
【図3】本発明油脂塊輸送の作用説明図
1 凍結した油脂塊 2 格子状カッター 3 押圧装置 4 小角形 5 シリンダー 6 スクリュー 7 出口 71 隙間 8 粘性体
Claims (4)
- 【請求項1】 凍結可塑性油脂を切断してスクリューの
半径以下の長さを一辺とする角形とし、これをスクリュ
ーシリンダー機構に投入し、スクリューを回転させてシ
リンダー内を輸送し、長方形に形成したシリンダー出口
から連続的に帯状に形成して供給することを特徴とする
可塑性油脂を帯状に連続的に供給する方法。 - 【請求項2】 切断をシリンダーの入口に設けた格子状
に組んだカッターを通過させて行う請求項1記載の可塑
性油脂を帯状に連続的に供給する方法。 - 【請求項3】 スクリューシリンダーの入口に、凍結し
た可口塑油脂を切断する格子状に組んだカッターを設
け、スクリューシリンダーの出口を長方形に形成すると
共に、格子状カッターの格子間隔をスクリューの半径以
下にしたことを特徴とする可塑性油脂を帯状に連続的に
供給する装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の装置であって、格子状カ
ッターに加熱装置を設けたことを特徴とする可塑性油脂
を帯状に連続的に供給する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189381A JP2648795B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 可塑性油脂を帯状に連続的に供給する方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189381A JP2648795B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 可塑性油脂を帯状に連続的に供給する方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515269A JPH0515269A (ja) | 1993-01-26 |
JP2648795B2 true JP2648795B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=16240364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3189381A Expired - Fee Related JP2648795B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 可塑性油脂を帯状に連続的に供給する方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648795B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193206A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Rheon Autom Mach Co Ltd | 可塑性油脂の攪拌装置および攪拌装置を備えた可塑性油脂の供給装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2743107B2 (ja) * | 1990-03-01 | 1998-04-22 | 雪印乳業株式会社 | バターの改装方法及び装置 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP3189381A patent/JP2648795B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193206A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Rheon Autom Mach Co Ltd | 可塑性油脂の攪拌装置および攪拌装置を備えた可塑性油脂の供給装置 |
JP4567339B2 (ja) * | 2004-01-09 | 2010-10-20 | レオン自動機株式会社 | 可塑性油脂の供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515269A (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516 Year of fee payment: 12 |
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