JP2648734B2 - 構造用パネルの芯材孔開け装置・構造用パネルの芯材孔開け方法及び構造用パネルの通線方法 - Google Patents

構造用パネルの芯材孔開け装置・構造用パネルの芯材孔開け方法及び構造用パネルの通線方法

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JP2648734B2 JP21657694A JP21657694A JP2648734B2 JP 2648734 B2 JP2648734 B2 JP 2648734B2 JP 21657694 A JP21657694 A JP 21657694A JP 21657694 A JP21657694 A JP 21657694A JP 2648734 B2 JP2648734 B2 JP 2648734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般住宅等の建築施工
時において、発泡材を芯材とすると共にその両面に構造
用面材を接着して成形された構造用パネルの芯材に電線
等を通す連係孔を開けるものであって、あるいは上記構
造用パネルの芯材に電線等を通すものであって、構造用
パネルの芯材孔開け装置・構造用パネルの芯材孔開け方
法及び構造用パネルの通線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅等に用いる構造用パネルには、
図3に示すように、各種の電線等をパネル内に通すため
に発泡材よりなる芯材21に一定間隔で縦孔23が設け
られているが、このように予め設けられた縦孔23の位
置以外の位置に電線等を通したい場合には、施工現場に
おいて任意に横孔たる連係孔を設ける必要がある。従
来、このような構造用パネルの芯材に対する孔開け作業
においては、一般に芯材に連係孔を開けるための専用装
置がなく、他の作業で使用する種々の装置や工具を流用
して孔開けを行っていた。
【0003】また孔開けの方法としては、他の作業で使
用する工具は狭いスペースで横長状の連係孔を開設する
のに適したものではないため、構造用面材に多数の作業
用の開口部を開設して、これら各々の開口部から他の作
業用の工具を挿入して届く範囲の芯材を削り取って短い
連係孔を開設し、これら各々の開口部において開設した
短い連係孔を継げて所定の横長状の連係孔を開設してい
た。一方、このような構造用パネルの芯材に設けた連係
孔に電線等を通す方法としては、連係孔の開設作業終了
後に、開口部から針金等の通線用具を通して行なってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のような構造用パネルの芯材の孔開け作業においては、
孔開け専用の装置でなく他の作業の装置等を流用してい
たため種々の弊害があり、非常に作業効率が悪いという
問題があった。例えば、作業用の開口部から他の作業用
の棒状の作業工具を芯材に挿入して連係孔を設ける場合
には、削られた芯材が適当に排出されずに連係孔に詰ま
って作業工具の出し入れに非常に力を要し、あるいは開
口部を設けられていない側の構造用面材に作業工具が突
き当たって適当な向きに連係孔を開設できない等の種々
の弊害があった。
【0005】また従来の構造用パネルの芯材の孔開け方
法においても、多数の作業用の開口部を開設する必要が
あり、また一つの開口部に装置を挿入して操作した後こ
の開口部から装置を抜き出して再び他の開口部へ装置を
挿入して操作するという作業を複数繰り返す必要がある
等、非常に作業効率が悪いという問題があった。さらに
従来の構造用パネルの通線方法においては、連係孔の開
設作業の終了後に、この開設作業とは全く別個に通線用
具を用意して、この通線用具を開口部を介して挿脱する
必要があり、通線作業に非常に手間を要していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような従来の構造用
パネルの孔開け作業における問題点を解決するために本
発明は、発泡材を芯材としてその両面に構造用面材を接
着して成形された構造用パネルの上記芯材に電線等のた
めの連係孔を開けるものであって、細長の連係杆の一端
に操作部を設けると共に、他端に電熱部を設けてなり、
上記操作部に連係した導電線を上記連係杆内に納めると
共に、この導電線を上記電熱部に連係させてなり、か
つ、上記連係杆を任意の曲率の湾曲状に形成してなるこ
とを特徴として構成されている。
【0007】また上記請求項2記載の本発明は、上記請
求項1記載の本発明において、上記連係杆を、上記芯材
の厚みに納まり、かつ、上記構造用面材の同一面上の任
意の2点のうち一方の点から入り他方の点へ至るような
曲率の湾曲状に形成してなることを特徴として構成され
ている。さらに上記請求項3記載の本発明は、上記請求
項1又は2記載の本発明において、上記電熱部を上記連
係杆に対して同等以上の太さに形成してなり、この電熱
部の先端部を曲面状・先鋭状等の非平坦状とすると共
に、この先端部に通線用の貫通孔を穿設してなることを
特徴として構成されている。
【0008】あるいは上記請求項4記載の本発明は、発
泡材を芯材としてその両面に構造用面材を接着して成形
された構造用パネルの上記芯材に電線等のための連係孔
を開けるものであって、上記構造用面材に作業開口部を
開設し、細長の連係杆の一端に操作部を設けると共に、
他端に電熱部を設けて、これらを導電線を介して連係し
てなるもので、上記連係杆を任意の曲率の湾曲状に形成
してなる芯材孔開け装置を用い、上記作業開口部を介し
て、上記芯材孔開け装置を上記電熱部を先端として上記
芯材の内部に差入れると共に、上記電熱部により上記芯
材を溶断しつつ所定長さだけ挿入し、上記作業開口部を
介して、上記芯材孔開け装置を上記芯材の内部から抜き
出して、上記芯材に上記連係杆の曲率に応じた湾曲状の
連係孔を開設することを特徴として構成されている。
【0009】また上記請求項5記載の本発明は、発泡材
を芯材としてその両面に構造用面材を接着して成形され
た構造用パネルの上記芯材に電線等を通すものであっ
て、上記構造用面材の同一面上の2箇所に作業開口部を
開設し、細長の連係杆の一端に操作部を設けると共に、
他端に電熱部を設けて、これらを導電線を介して連係し
てなるもので、上記連係杆を、上記芯材の厚みに納ま
り、かつ、上記構造用面材の同一面上の任意の2点のう
ち一方の点から入り他方の点へ至るような曲率の湾曲状
に形成してなる芯材孔開け装置を用い、上記2箇所の作
業開口部のうち、一方の作業開口部を介して上記芯材孔
開け装置を上記電熱部を先端として上記芯材の内部に差
入れると共に、上記電熱部により上記芯材を溶断しつつ
この電熱部が他方の作業開口部に至るまで挿入し、上記
電熱部の先端部に穿設した通線用の貫通孔を介して、こ
の電熱部に直接的あるいは間接的に上記電線等を連結
し、上記一方の作業開口部を介して、上記芯材孔開け装
置を上記芯材の内部から抜き出しつつ、上記芯材の内部
に上記電線等を引き入れ、上記芯材に上記連係杆の曲率
に応じた湾曲状の連係孔を開設すると共に、この連係孔
に電線を通すことを特徴として構成されている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は構造用パネルの孔開け装置
の一実施例における全体斜視図、図2は図1の要部拡大
図である。これら各図において、まず構造用パネルの芯
材孔開け装置の本実施例は、発泡材を芯材21としてそ
の両面に構造用面材22を接着して成形された構造用パ
ネル20の上記芯材21に電線等10(強電線・弱電線
・信号線・光ケーブル及びこれらのシールド部材等)の
ための連係孔24を開けるものであって、細長の連係杆
1の一端に操作部2を設け、他端に電熱部3を設けて構
成されている。
【0011】上記構造用パネル20は、図3に示すよう
に、一般住宅等の構造材として複数並設されるもので、
発泡材を芯材21としてその両面に合板たる構造用面材
22を接着剤により接着し、全体形状を直方体として形
成されるものである。また、この構造用パネル20の上
記芯材21には、電線等10を通すための2つの縦孔2
3,23が予め開設されている。なお、これら芯材21
や構造用面材22の幅・高さ及び奥行、あるいは上記縦
孔23の径や位置等の各寸法は規格化されたものであ
る。
【0012】上記連係杆1は、図1に示すように、細径
の長尺状の中空部材で、任意の曲率の湾曲状に形成され
ている。ここで任意の曲率の湾曲状とは、例えば本実施
例においては、図5に示すように、上記芯材の21の厚
みのなかで、上記構造用面材22の同一面上の任意の2
点のうち、一方の点から入り他方の点へ抜け出るような
曲率の湾曲状であり、具体的には、上記構造用面材22
の同一面上の2箇所に設けた作業開口部26,26のう
ち、一方の作業開口部26から入り他方の作業開口部2
6へ抜け出るような曲率の湾曲状である。すなわち上記
連係杆1は、まず上記芯材の21の厚みに納まる曲率の
湾曲状とされることにより、この芯材21の厚みを越え
て、突き出ることはないようにされている。また、この
ように上記連係杆1を上記構造用面材22の同一面上の
任意の2点のうち、一方の点から入り他方の点へ抜け出
るような曲率の湾曲状に形成してなることにより、連係
杆1を挿入するだけで所定の2点間を連係する連係孔2
4が開設できる。
【0013】特に本実施例においては、上記連係杆1を
一方の作業開口部26から入り、他方の作業開口部26
へ抜け出る曲率のうち最小の曲率として形成されてい
る。すなわち一方の上記作業開口部26から挿入された
上記連係杆1は、上記作業開口部26,26の中間で、
かつ上記芯材21の最も奥側の点を通り、他方の上記作
業開口部26から抜け出る曲率の湾曲状として形成され
ている。このように上記連係杆1を一方の作業開口部2
6から入り、他方の作業開口部26へ抜け出る曲率のう
ち最小の曲率として形成したことにより、最も大きな角
度で連係杆1を挿入でき、作業開口部26を最小幅とす
ることができる。なお、一枚の構造用パネル20は通常
1220mm幅で形成され、 上記縦孔23はこの構造用パ
ネル20の両側より310mmの位置に各々形成されるた
め、上記連係杆1を略600mm程度の長さで形成するこ
とにより、一枚の構造用パネル20内の2箇所の縦孔2
3間に連係孔24を設ける場合にも、二枚の構造用パネ
ル20間において隣接する縦孔23間に連係孔24を設
ける場合にも、略適した長さとできる。
【0014】上記連係杆1の一端には、この連係杆1の
長手方向に沿う向きで操作部2が設けられている。この
操作部2は人が握れる程度の径の円筒状部材で、その側
面には押釦5を備えると共に、上記連係杆1の反対側の
端部において電源コード6と連係され通電自在とされて
いる。また操作部2には、上記電源コード6及び上記押
釦5を介して電気を供給自在とされた導電線4が連係さ
れており、この導電線4は上記連係杆1の中空状の内部
に納められている。
【0015】上記操作部2は、本実施例のような単なる
筒状ではなく、人の手に略適応させた凹凸を有する形状
として、操作性を向上させてもよい。上記操作部2は、
本実施例のように上記連係杆1に沿う向きで設けなくと
もよく、上記連係杆1に対して若干角度を有して設け、
この連係杆1の略全部を上記芯材21の内部に挿入した
時に、操作部2を握っている人の手が上記構造用面材2
2に触れないようにして、操作性を向上させてもよい。
なおこの操作部2や上記連係杆1は、ステンレス等の鋼
材より形成される。
【0016】また上記連係杆1の上記操作部2と反対側
の一端に設けらた上記電熱部3は、図2に示すように、
上記連係杆1の端部にねじ込み取付けされた中継管7
と、該中継管7にねじ込み取付けされたキャップ8より
なる。上記中継管7は内面にねじ溝を形成した短尺円筒
部材で、中央より若干連係杆1側に締結板7aが設けら
れており、この締結板7aには上記連係杆1の内部に納
められた上記導電線4の一端が締結されている。
【0017】また上記電熱部3は、上記連係杆1に対し
て同等か、あるいはそれ以上の太さに形成されている。
すなわち上記連係杆1の他端に設けた上記電熱部3は、
上記連係杆1より少なくとも同等の太さか、あるいはそ
れ以上の太さとして形成されており、この電熱部3によ
り上記芯材21を溶断して形成する連係孔24を上記連
係杆1と同等以上の太さとして、連係杆1が引掛かるこ
となく容易に挿入できるようにされている。
【0018】また上記電熱部3は、先端部を曲面状・先
鋭状等の非平坦状とされている。すなわち上記中継管7
にねじ込まれる上記キャップ8には、その先端部として
突片8aが設けられており、この突片8aが滑らかな曲
線状に形成され、この電熱部3を先頭として上記連係杆
1を上記芯材21に挿入した時に受ける抵抗力を外方へ
逸して、連係杆1の挿入を非常に容易に行なうことがで
きるようにされている。この電熱部3は、本実施例のよ
うな曲面状でなくとも、円錐形等のような先鋭状でもよ
く、すなわち非平坦状であれば上記したのと同様の効果
を奏する。
【0019】さらに上記電熱部3の先端部には、通線用
の貫通孔8bが穿設されている。すなわち上記電熱部3
の先端部に設けた上記突片8aには、通線用のための貫
通孔8bが穿設されており、この貫通孔8bを介して電
線等10や針金等を自由に引掛けられるようにされてい
る。このように上記電熱部3の先端部に貫通孔8bを穿
設することにより、図5に示すような上記連係杆1の挿
入完了時に、この貫通孔8bに針金9等の断熱部材を介
して間接的に電線等10を引掛け、あるいは電熱部3の
冷却時まで待って電線等10を直接的に引掛けて、連係
杆1を抜き出すだけで連係孔24へ電線等10を通すこ
とができ、通線作業が非常に容易になる。なお上記中継
管7やキャップ8等は、本実施例においては上記連係杆
1と同一部材よりなるものとするが、極力熱伝導率の高
い部材を用いて、上記芯材21の溶断効率を向上させて
もよい。
【0020】次に、構造用パネル20の芯材孔開け方法
の一実施例について説明する。上記したように構造用パ
ネル20の上記芯材21には2か所に電線等10の縦孔
23が開設されており、上記芯材21に連係孔24を設
けるには、この連係孔24を上記縦孔23に連係するよ
うに開設する。まず上記構造用面材22に作業開口部2
6を開設する。この作業開口部26は、左右を上記縦孔
23に対応させ、上下を開設したい配線開口部27に対
応させた位置に開設する。
【0021】次に、長尺状の連係杆1の一端に操作部2
を設けると共に、他端に電熱部3を設けて、これらを導
電線4を介して連係してなるもので、上記連係杆1を任
意の曲率の湾曲状に形成してなる芯材孔開け装置Aを用
いる。また、上記作業開口部26を介して、上記芯材孔
開け装置Aを上記電熱部3を先端として上記芯材21の
内部に差入れると共に、上記電熱部3により上記芯材2
1を溶断しつつ所定長さだけ挿入する。すなわち上記芯
材孔開け装置Aの上記操作部2の押釦5を押して上記導
電線4を介して通電した電熱部3を十分に熱し、この電
熱部3を先頭として上記芯材孔開け装置Aを上記作業開
口部2より上記芯材21の内部に差入れ、上記電熱部3
の熱によって上記芯材21を溶断しつつ、上記芯材孔開
け装置Aを所定の長さ挿入する。ここで、所定の長さと
は、例えば、図5に示すように、上記縦孔23,23間
に亙る連係孔24を開設したい場合には上記連係杆1の
略全部の長さであり、上記縦孔23から他の縦孔23間
の中間に亙る連係孔24を開設したい場合には上記連係
杆1の略半分の長さである。
【0022】そして上記作業開口部26を介して、上記
芯材孔開け装置Aを上記芯材21の内部から抜き出す。
すなわち上記操作部2の押釦5を離し、上記芯材孔開け
装置Aを挿入したのと同じ上記作業開口部26を介し
て、この芯材孔開け装置Aを抜き出す。これら一連の作
業により、上記芯材21に上記連係杆1の曲率に応じた
湾曲状の連係孔24が開設される。このように作業開口
部26を開設し、芯材孔開け装置Aを用い、上記作業開
口部26を介して、上記芯材孔開け装置Aを上記芯材2
1の内部に差入れると共に、上記芯材21を溶断しつつ
所定長さだけ挿入し、上記芯材孔開け装置Aを上記芯材
21の内部から抜き出して、連係孔24を開設すること
により、作業開口部26を一つ設けて芯材孔開け装置A
を挿入するだけで所定の連係孔が開設でき、複数の作業
開口部26,26を設けたり工具を何度も出し入れする
作業が不要となり作業性の向上が図れる。
【0023】さらに場合に応じて、上記構造用面材22
の上記作業開口部26と同一面上で、上記連係孔24に
対応した箇所に配線開口部27を開設し、さらに上記配
線開口部27を介して、この配線開口部27から上記連
係孔24に至るまでの補足孔25を開設する。なお、配
線開口部27の開設は、上記連係孔24を設ける前に行
なってもよく、最も作業効率のよいタイミングで行なえ
ば良い。
【0024】この補足孔25の開設は、上記芯材孔開け
装置Aを用いて行なっても良いが、開設距離が短いので
他の装置を流用して行なっても良い。また、図6に示す
ように、上記縦孔23,23を上記連係孔24により連
係した状態で用いるのであれば、上記配線開口部27や
補足孔25は省略できる。また、このように連係杆1を
全部でなく任意の長さ分だけ挿入する作業を想定して、
この連係杆1の側面に目盛りを設け、あるいは連係杆1
の適宜位置に取り付けられるストッパを設けて、作業性
を一層向上させてもよい。
【0025】次に、構造用パネル20の通線方法の一実
施例について説明する。特に説明のない部分は、上記し
た構造用パネル20の芯材孔開け方法の実施例と同様で
ある。まず、図5に示すように、上記縦孔23,23間
に亙る連係孔24を開設した状態において、芯材孔開け
装置Aを挿入した後に、電熱部3の先端のキャップ8に
設けた貫通孔8bに針金9等の断熱部材を介して電線等
10を引掛ける。あるいは、電熱部3の冷却時まで待つ
等、電線等10を直接的に電熱部3に接触させても問題
のない場合には、貫通孔8bに電線等10を直接引掛け
る。
【0026】そして、挿入側の作業開口部26から芯材
孔開け装置Aを抜き出すことにより、上記電熱部3に引
掛けられた電線等10が芯材21の内部に上記電線等1
0を引き入れられ、上記芯材孔開け装置Aを完全に引き
抜くことによって、上記連係孔24の内部に電線等10
を通線することができる。このように作業開口部26を
介して芯材孔開け装置Aを芯材21の内部に差入れ、電
熱部3に電線等10を連結し、芯材孔開け装置Aを芯材
21の内部から抜き出しつつ、芯材21の内部に電線等
10を引き入れることにより、連係孔24の開設作業の
動作のなかで通線作業ができ、この開設作業終了後に別
個独立の作業をする必要がなくなり通線作業の効率が非
常に向上する。
【0027】
【発明の効果】上記したように本発明の構造用パネルの
芯材孔開け装置は、発泡材を芯材としてその両面に構造
用面材を接着して成形された構造用パネルの上記芯材に
電線等のための連係孔を開けるものであって、長尺状の
連係杆の一端に操作部を設けると共に、他端に電熱部を
設けてなり、上記操作部に連係した導電線を上記連係杆
内に納めると共に、この導電線を上記電熱部に連係させ
てなり、かつ、上記連係杆を任意の曲率の湾曲状に形成
してなるようにしてなるので、連係杆を挿入するだけで
芯材を電熱部により溶かしながら所定の連係孔を開設で
き、削れらた芯材の詰り等を生ずることなく容易に孔を
開けることができて作業効率が向上するという効果があ
る。
【0028】しかも本発明は、連係杆を芯材の厚みに納
まり、かつ、上記構造用面材の同一面上の任意の2点の
うち一方の点から入り他方の点へ抜け出るような曲率の
湾曲状に形成してなるようにした場合には、挿入した連
係杆がパネルに突当たることなく所定の開口部から抜け
出ることとなって、非常に容易に連係杆を挿脱できると
いう効果がある。
【0029】しかもまた本発明は、電熱部を連係杆に対
して同等以上の太さに形成した場合には、電熱部により
芯材を溶断して形成した連係孔を連係杆と同等以上の太
さとでき、連係杆を連係孔に引掛かけることなく容易に
挿脱できる。
【0030】さらに本発明は、電熱部の先端部を曲面状
・先鋭状等の非平坦状とした場合には、この電熱部を先
頭として連係杆を芯材に挿入した時に受ける抵抗力を外
方へ逸して、連係杆の挿入を一層容易に行なうことがで
きる。
【0031】さらにまた本発明は、電熱部の先端部に貫
通孔を穿設した場合には、連係杆の挿入完了時にこの貫
通孔に電線等を引掛けて連係杆を抜き出すだけで連係孔
へ電線等を通すことができ、通線作業が非常に容易にな
るという効果がある。
【0032】また本発明の構造用パネルの芯材孔開け方
法は、構造用面材に作業開口部を開設し、芯材孔開け装
置を芯材の内部に差入れると共に、芯材を溶断しつつ所
定長さ挿入し、連係杆の曲率に応じた湾曲状の連係孔を
開設することとした場合には、作業開口部を一つ設けて
芯材孔開け装置を挿入するだけで所定の連係孔が開設で
き、複数の作業開口部を設けたり工具を何度も出入れす
る作業が不要となって作業性の向上が図れる。
【0033】しかも本発明の構造用パネルの通線方法
は、作業開口部を介して芯材孔開け装置を芯材の内部に
差入れ、電熱部に電線等を連結し、芯材孔開け装置を芯
材の内部から抜き出しつつ、芯材の内部に電線等を引き
入れることにより、連係孔の開設作業の動作のなかで通
線作業ができ、この開設作業終了後に別個独立の作業を
する必要がなくなり通線作業の効率が非常に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造用パネルの芯材孔開け装置の一実施例にお
ける全体斜視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】連係孔の開設前の構造用パネルの斜視図であ
る。
【図4】連係杆の挿入開始時における構造用パネルの横
断面図である。
【図5】連係杆の挿入完了時における構造用パネルの横
断面図である。
【図6】連係杆の引抜き時における構造用パネルの横断
面図である。
【図7】配線開口部の開設後における構造用パネルの横
断面図である。
【符号の説明】
A 芯材孔開け装置 1 連係杆 2 操作部 3 電熱部 4 導電線 5 押釦 6 電源コード 7 中継管 7a 締結板 8 キャップ 8a 突片 8b 貫通孔 9 針金 10 電線等 20 構造用パネル 21 芯材 22 構造用面材 23 縦孔 24 連係孔 25 補足孔 26 作業開口部 27 配線開口部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡材を芯材としてその両面に構造用面
    材を接着して成形された構造用パネルの上記芯材に電線
    等のための連係孔を開けるものであって、 細長の連係杆の一端に操作部を設けると共に、他端に電
    熱部を設けてなり、 上記操作部に連係した導電線を上記連係杆内に納めると
    共に、この導電線を上記電熱部に連係させてなり、か
    つ、 上記連係杆を任意の曲率の湾曲状に形成してなることを
    特徴とする構造用パネルの芯材孔開け装置。
  2. 【請求項2】 上記連係杆を、上記芯材の厚みに納ま
    り、かつ、上記構造用面材の同一面上の任意の2点のう
    ち一方の点から入り他方の点へ至るような曲率の湾曲状
    に形成してなることを特徴とする上記請求項1記載の構
    造用パネルの芯材孔開け装置。
  3. 【請求項3】 上記電熱部を上記連係杆に対して同等以
    上の太さに形成してなり、 この電熱部の先端部を曲面状・先鋭状等の非平坦状とす
    ると共に、この先端部に通線用の貫通孔を穿設してなる
    ことを特徴とする上記請求項1又は2記載の構造用パネ
    ルの芯材孔開け装置。
  4. 【請求項4】 発泡材を芯材としてその両面に構造用面
    材を接着して成形された構造用パネルの上記芯材に電線
    等のための連係孔を開けるものであって、 上記構造用面材に作業開口部を開設し、 細長の連係杆の一端に操作部を設けると共に、他端に電
    熱部を設けて、これらを導電線を介して連係してなるも
    ので、上記連係杆を任意の曲率の湾曲状に形成してなる
    芯材孔開け装置を用い、 上記作業開口部を介して、上記芯材孔開け装置を上記電
    熱部を先端として上記芯材の内部に差入れると共に、上
    記電熱部により上記芯材を溶断しつつ所定長さだけ挿入
    し、 上記作業開口部を介して、上記芯材孔開け装置を上記芯
    材の内部から抜き出して、 上記芯材に上記連係杆の曲率に応じた湾曲状の連係孔を
    開設することを特徴とする構造用パネルの芯材孔開け方
    法。
  5. 【請求項5】 発泡材を芯材としてその両面に構造用面
    材を接着して成形された構造用パネルの上記芯材に電線
    等を通すものであって、 上記構造用面材の同一面上の2箇所に作業開口部を開設
    し、 細長の連係杆の一端に操作部を設けると共に、他端に電
    熱部を設けて、これらを導電線を介して連係してなるも
    ので、上記連係杆を、上記芯材の厚みに納まり、かつ、
    上記構造用面材の同一面上の任意の2点のうち一方の点
    から入り他方の点へ至るような曲率の湾曲状に形成して
    なる芯材孔開け装置を用い、 上記2箇所の作業開口部のうち、一方の作業開口部を介
    して上記芯材孔開け装置を上記電熱部を先端として上記
    芯材の内部に差入れると共に、上記電熱部により上記芯
    材を溶断しつつこの電熱部が他方の作業開口部に至るま
    で挿入し、 上記電熱部の先端部に穿設した通線用の貫通孔を介し
    て、この電熱部に直接的あるいは間接的に上記電線等を
    連結し、 上記一方の作業開口部を介して、上記芯材孔開け装置を
    上記芯材の内部から抜き出しつつ、上記芯材の内部に上
    記電線等を引き入れ、 上記芯材に上記連係杆の曲率に応じた湾曲状の連係孔を
    開設すると共に、この連係孔に上記電線等を通すことを
    特徴とする構造用パネルの通線方法。
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