JP2647740B2 - 電気スイッチ用トリップ装置 - Google Patents

電気スイッチ用トリップ装置

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JP2647740B2 JP2297041A JP29704190A JP2647740B2 JP 2647740 B2 JP2647740 B2 JP 2647740B2 JP 2297041 A JP2297041 A JP 2297041A JP 29704190 A JP29704190 A JP 29704190A JP 2647740 B2 JP2647740 B2 JP 2647740B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁性材料でできたヨークと、ヨークに対
して動かないように置かれた永久磁石と、磁性材料から
成り可動式に支持された電機子とを備えた電気スイッチ
用のトリップ装置に関するものである。
〔従来の技術及びその課題〕
電気手段によるスイッチの開閉機構を作動させるのに
適したこの種のトリップ装置は、アメリカ特許第369312
2号に開示されている。
このトリップ装置は、上述のようにヨークと永久磁石
と、電機子とを備えている。
電機子、永久磁石、ヨークは第1の磁気回路を構成
し、電機子は永久磁石の磁界の影響を受けて第1位置を
取るようになっている。さらにこのトリップ装置は少な
くとも1個の磁気巻線とばね手段を備え、作動中に所定
の閾値を超えたとき上記少なくとも1個の磁気巻線を流
れる電流によって起こされる磁界に応答して、上記電機
子が第2の位置を取るように構成されている。さらにこ
のトリップ装置は上記閾値調整用の磁気回路としての磁
性材料製の磁束分流手段(shunt means)を備え、これ
がヨークおよび永久磁石と相互に作用し合うことによっ
て磁束を分流させ、第1の磁気回路の磁界に影響を与え
るようになっている。
非作動時には、電機子は永久磁石の影響を受けて、ば
ね手段のばね力に逆らって第1の位置に保持されてい
る。この時のトリップ装置の状態は、装置に連動するス
イッチを、たとえば導通状態にする。上記少なくとも1
個の磁気巻線を電流により励磁することによって、電機
子に作用している永久磁石の磁界が影響を受けて、電機
子がばね手段の影響で第2の位置に移動し、スイッチを
たとえば非導電状態に切り換える。実際の場面でこのよ
うなスイッチの切り換え動作をするのは、設置漏電が起
こった場合や、電気装置において監視電流が所定の最大
値を超えたときなどである。
このような危険な状態を検知するためには、別個の手
段、例えば電子回路等を用いて、上記少なくとも1個の
磁気巻線を励磁して、電機子を第2位置に移動させるよ
うにしてもよい。このような電子回路を備えたトリップ
装置は、たとえばアメリカ特許明細書第4731692号に開
示されている。
上記少なくとも1個の磁気巻線用に別個の電子回路や
励磁回路を用いるのが、たとえば製造コストの観点から
あるいは故障の確率が高くなるという理由で、望ましく
ないなら、監視する電流あるいはその電流から導かれる
値を、トリップ装置の上記少なくとも1個の磁気巻線中
に直接通してもよい。
トリップ装置が反応する閾値は、ばね手段の機械的許
容誤差、ヨークや電機子の支持手段等の寸法等に影響を
受け、その結果好ましくないエアギャップや磁気漏れ領
域が第1の磁気回路内に生じる場合がある。さらに上記
閾値は永久磁石の磁界の強度の許容誤差にも影響を受け
る。
閾値の設定には、磁束分流手段を用いて、磁束を分流
させることによって電機子に作用する永久磁石の磁界の
強さを変化させるのが有効である。
しかしこの磁束分流手段には、第1の磁気回路の磁界
に影響を与えるということ以外に、磁気漏れの原因にな
るという好ましくない作用もある。磁気漏れが起こると
トリップ装置自体の閾値を正確に所定の値に設定するこ
とが難しくなる。またこの磁束分流手段は、複数のトリ
ップ装置を隣接させて、たとえば3相に設置する場合、
あるいは磁界に反応する他の電気装置を設置する場合に
も悪影響を与える。
たとえば上記アメリカ特許明細素第3693122号は、ほ
ぼ平板状磁束分流板による磁束分流手段を開示してお
り、磁束分流板の一方の側面は部分的に永久磁石の磁極
面と向かい合い、他方の側面は部分的に電機子に向かい
合っており、さらにこの磁束分流板のヨーク側の端部
は、ヨークに対して、ある角度をもって配置されてお
り、且つヨークから離れている。
このような従来の長方形の磁束分流板(shunt plat
e)は、磁気漏れ領域が大きく、磁気漏れが生じやすい
ので、トリップ装置に用いるのは好ましくない。特に比
較的平らな永久磁石を用いる場合は、磁束分流板の表面
積が比較的大きいので、磁束分流板と、ヨークの永久磁
石が取り付けてある部分との間に比較的大きな磁気漏れ
領域が発生しやすい。
このような好ましくない磁気漏れを防ぐために、遮蔽
手段、たとえば金属性のハウジングあるいはスクリーン
を用いると、トリップ装置あるいはトリップ装置を設け
たスイッチのコストアップにつながる。また現場では、
このようなスクリーン手段を常に用いることができると
は限らない。たとえばトリップ装置の構造上スクリーン
手段の取付ができなかったり、安全対策上金属性のハウ
ジングを用いることができない場合がある。
この発明の目的は、磁気漏れを抑えて、閾値を正確に
設定することができる磁束分流手段を用いたトリップ装
置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本願発明は、上記課題を解決するために、電気スイッ
チ用トリップ装置において、ヨークと磁気的に作用し合
っている磁束分流板の部分の表面積19が、永久磁石5と
磁気的に作用し合う部分の表面積20より小さい形状とす
る構成を採用した。
〔作用〕
磁気漏れの大部分は、磁束分流手段として用いる磁束
分流板において、永久磁石と対峙している部分から外側
へと延びて、ヨークと磁気的に作用する部分からのもの
である。
本願発明は、ヨークと磁気的に作用する磁束分流板の
上記部分の表面積を永久磁石と作用する磁束分流板の部
分表面積より小さくしているので、永久磁石が係合して
いるヨークに対して磁気的に有効な、磁束分流板の表面
積が減少し、そして、磁束分流板と、磁気的な相互作用
が起こってはならない個所までの距離が大きくなり、そ
れに伴って、磁束分流板と、永久磁石が係合しているヨ
ークとの間の磁気抵抗が大きくなり、磁束分流板か生じ
た磁束は、ほとんど全て、磁束分流板の端から出て、第
2の磁気回路を構成するヨーク部分に入るようになる。
〔実施例〕
以下、添付図面に沿ってこの発明をさらに詳細に説明
する。
図1に示すトリップ装置は、磁性材料(例えば、軟
鉄、スチール、その類同物)からできたほぼS字状のヨ
ーク1を備え、このヨーク1は互いに平行な3本の脚部
2、3、4を有している。脚部3、4の間には、永久磁
石5が配されている。記号N,Sにより、この永久磁石5
のN極とS極が示されている。細長い棒状の電機子6が
永久磁石5の磁軸に対して一直線上となるように配され
ている。電機子6は、例えば軟鉄やスチールのような磁
性材料からできており、管状の支持体7により動きうる
ように支持されている。互いに隣接するヨーク1の脚部
2、3には開口通路8、9がそれぞれ設けられている。
電機子6は、これらの開口通路8、9を通って動くこと
ができる。
支持体7は、プラスチック材から形成してもよい。ヨ
ーク1の脚部3、4は、支持体7の位置がヨーク1に対
して決まるように、配されている。理解しやすいよう
に、ヨーク1の脚部3、4の間にある、支持体7の部分
は断面図で示してある。
永久磁石5のある側とは反対側の、電機子6の端部
に、止め部11を備えたヘッド10が取り付けられている。
ヨーク1の止め部11と脚部2との間には圧縮ばね12がは
められており、この圧縮ばね12は、電機子6あるいはこ
の電機子6のヘッド10を、永久磁石5から遠ざかる方向
に布勢している。
ヨーク1の脚部3、4の間で、第1磁気巻線13が電機
子6の回りに取り付けられている。理解しやすいよう
に、この磁気巻線13は一点鎖線を用いて概略的に図示し
た。ヨーク1の脚部2、3の間には、もう一つの磁気巻
線14が電機子6の回りに配されている。この第2磁気巻
線14は部分的に断面図で示している。また、この二つの
磁気巻線13、14の接続端は図示していない。
電機子6と、永久磁石5と、ヨーク1の脚部3、4と
により第1の磁気回路が形成され、電機子6は永久磁石
5の磁界の影響を受けて、図1に示す第1位置を取る。
本トリップ装置はいわゆる態動原理に基づくものであ
り、電機子6は永久磁石5からより遠ざかる位置である
第2位置へと移動することができる。この第2位置にお
いては、磁気巻線13、14の一方もしくは両方が電流で励
磁されるため、ヘッド10はさらに外側へ突出する状態と
なる。電機子6内の永久磁石5の磁界は、磁気巻線13に
より緩和させることができる。また、磁力作用を、磁気
巻線14により、電機子6とヨーク1の脚部2との間に生
じさせることもできる。磁気巻線13、14を流れるそれぞ
れの電流により励磁される磁界によって、永久磁石5に
よって電機子6に作用する磁界が緩和され、永久磁石5
により、電機子6に作用する力も弱まる。これにより、
永久磁石5により電機子6に作用する力が、圧縮ばね12
により電機子6に作用する力よりを弱くなれば、電機子
6は圧縮ばね12により、永久磁石5から遠ざかる位置で
ある第2の位置へと移動する。電機子6のこのような運
動を利用することにより、このトリップ装置を組み込ん
だ電気スイッチの開閉機構を作動させることができる。
図1に示す実施例においては、前記した部材以外にも
バイメタル要素15が示されており、このバイメタル要素
15は電機子6もしくは止め部11に作用する。このような
バイメタル要素15を用いることにより、電機子6を第2
位置へ動かすヘッド10にかかる力を増加させることがで
きる。
図1の実施例においては、磁束分流板16が永久磁石5
と電機子6との間に配されている。磁束分流板16は支持
体7に支持されて、ヨーク1の脚部4に平行にかつヨー
ク1の側部すなわち脚部17に対して横断方向に延びてい
る。永久磁石5、磁束分流板16、ヨーク1の脚部17、4
により第2の磁気回路が形成されている。装置内の磁束
は、この第2磁気回路と、電機子6を有する第1磁気回
路により、分流される。ヨーク1の脚部17から磁束分流
板16までの距離を変化させることによって、第2の磁気
回路の磁気抵抗を変化させることができ、したがって、
電機子6内の、永久磁石の磁界の強さを変えることがで
きる。永久磁石5の磁界内の磁束の第2の磁気回路へ分
流される部分が大きくなれば、磁気巻線13、14の一方も
しくは両方を流れる電流は小さくとも、電機子6を第2
位置へ(また、これとは逆の方向に)動かすことができ
る。従って、電機子6を第2位置へ動かす閾値は、磁束
分流板16によって決めることができる。
図2に示す如く、従来では、磁束分流板16は磁性材料
からなる長方形の板であるが、このような形状だと、特
に、永久磁石5の磁極面の外に延びている磁束分流板16
の部分に、不都合な磁気漏れが生じることが分った。図
1に、磁束分流板16が原因で生じる磁気漏れを、矢印18
により示した。また、このような磁気漏れは、閾値の精
度に悪影響を与える。なぜなら、このようなタイプの磁
気漏れの強さがどれくらいであるかを算定することは困
難であり、このため閾値の精度補正は事実上不可能だか
らである。
図3に、この発明による磁束分流板16を示した。この
磁束分流板16では、ヨーク1と磁気的には働き合う磁束
分流板16の部分19の表面積が、永久磁石5の磁極面に対
向しており永久磁石5と磁気的に作用位置する磁束分流
板16の部分20の表面積よりも小さくなっている。この場
合、部分20の表面積は、部分20の大きさが永久磁石5の
磁極面の円周の内側で可能な限り広がるように、対向す
る永久磁石5の磁極面の表面積に一致させている。部分
20がこのような表面積を持つため、部分20が漏れ磁束の
形成に関与することはほとんどなく、また、部分19の表
面積は小さいため、部分19が漏れ磁束の形成に関与する
程度は、第2図の長方形の磁束分流板16を用いた場合よ
りも、小さい。
磁束分流板16のヨークの部分4と磁気的に有効な部分
19の表面積をさらに小さくすることによって、たとえば
監視電流の全部あるいは一部が上記少なくとも1個の磁
気巻線13、14にじかに流れるタイプのトリップ装置の場
合に、高いピーク電流等により永久磁石5が減磁してし
まうのをほぼ完全に防ぐことができる。具体的にいう
と、磁束分流板16の磁性材料が比較的少量の場合、磁束
分流板16は急速に飽和し、その結果、磁気抵抗の低い分
流が起こるため、コイルに発生した磁束のほとんどは磁
束分流板の方に流れて、永久磁石5の方へは流れない。
磁束分流板16はデザインの調整ができるものであって
もできないものであってもよい。またヨーク1の一部を
構成するものでもよい。
また、無論のこと、図1に示すように、ヨーク1の寸
法を、この効果を得るために、適宜変更してもよい。す
なわち、磁気巻線14に生じる磁界の強度は、脚部2、3
と電機子6が形成する磁気回路に制限される。このた
め、ヨーク1の寸法をうまく決めて、上記磁気回路を調
節することによって、永久磁石5は磁気巻線14の影響を
受けないか、受けたとしても無視できる程度にすること
ができる。
図示する実施例は、円板状の磁極面を備えた円筒状の
永久磁石を用いた場合のものである。
図4に、さらに望ましい磁束分流板を示す。
図4では、磁束分流板16の部分20の寸法は、永久磁石
5を磁極面に一致させており、他方、ヨーク1と働き合
う部分19には、対称的にテーパがつけられており、部分
19は部分20から先細状に延びている。実際の使用に際し
ては、例えば前記米国特許明細書第3693122号に記載の
トリップ装置に用いるときには、磁束分流板16に、部分
20から二つの部分19をたがいに対向させて延びるように
設けてもよい。部分19の磁気的に有効な表面積が、部分
20の磁気的に有効な表面積の50%に達するとき、磁束分
流作用は最適になり、漏れ磁束はもっとも少なくなる。
図4の破線は、電機子6に対向する磁束分流板16の表
面に設けられた凸部すなわち隆起部を示している。この
凸部21の半径は電機子6の直径よりも大きい。このよう
に寸法を設定することにより、電機子6の芯狂いが生じ
ても、電機子6を第2位置に動かす所定の閾値にほとん
ど悪影響を及ぼさないという効果が得られる。
これは、少々の芯狂いがあっても、電機子の端部22を
平らにしておけば、電機子6と磁束分流板16との間に比
較的大きな磁気接触面が形成されるためである。従来の
ように電機子の端部に丸みを付けるやり方とは対照的
に、この発明では磁束分流板にプレスなどにより凸部を
設けるので、生産工学の観点から容易でかつ安く済む。
図5は、この発明によるトリップ装置のもう一つの実
施例を示す部分断面図である。この実施例では、電機子
と磁気巻線は理解を容易にするために省略してある。
ヨーク1は二つのL字状の脚部23、24から形成されて
いる。これらの脚部23、24は、間に挿入した永久磁石5
と共にU字状のヨーク1を形成するように結合されてい
る。この実施例にあっては、磁束分流板16は脚部24の端
部25により形成されている。
脚部24は永久磁石5の一方の磁極面に対向して延び、
脚部23に対して横断方向に延びている。脚部24の端部25
は、図4に示す磁束分流板16に対応するような形状を備
えている。
磁束分流板16がヨーク1の剛性の部品を形成している
から、この実施例のトリップ装置においては、許容差や
組み立てミスの結果、意図せざる余計な磁気抵抗(例え
ば、エアギャプ)が、磁気回路に入り込むことのないよ
うにすることが大切である。なぜなら、恒久的に設定し
た閾値がそれにより予期せざる影響を蒙るからである。
特に、電機子6用の開口通路の寸法を精密に設定するこ
とが必要であり、開口通路は電機子6の厚みに一致させ
る。これは、図1の実施例の場合にも当てはまる。
また、トリップ装置およびそれに近接して設けた他の
機器や動作や精度に悪影響を与える磁気漏れは、磁気抵
抗の高い個所で通常起こる。
これは、アメリカ特許明細書第3693122号に開示され
ているトリップ装置の問題点であり、このトリップ装置
では、閾値の正確な設定に悪影響を与えるエアギャップ
等を防ぐために、電機子、電機子の筒状支持体、ヨーク
のひとつの脚部の開口通路の寸法を互いに正確に一致さ
せると共に、組み立てた後これらの部材の互いの位置を
正確に調整しなくてはならない。
上記の問題を解決するために、本発明は、磁性材料で
できたブッシュが開口通路の位置にある脚部と、そこに
接続する支持体の端部との間に取り付けられている。
図5に示すように、このブッシュ26は、開口通路9の
位置にある脚部23とそれに接続する支持体7の端部との
間に取り付けられている。ブッシュ26は開口通路27を備
え、この開口通路27は電機子の厚みに正確に一致させて
いる。また、ブッシュは脚部23に当接している。
ブッシュ26により、電機子と開口通路27の位置にある
脚部23との間に良好な磁気接続が形成される。この結
果、前記開口通路27は電機子の厚みに比べて十分大きな
ものとすることができ、これにより、特に積層構造のヨ
ークの場合に、生産工学やコスト工学の点で利点が生じ
る。
脚部23、24間の距離の許容差や、ブッシュ26と脚部23
の間に不都合なエアギャプを生じさせる支持体7の大き
さについて考慮した実施例が、図6に部分断面図により
示されている。この図では、電機子と磁気巻線は、理解
を容易にするため省略している。
この実施例においては、ヨーク1はまっ直ぐな脚部28
とL字状の脚部29とから形成され、ブッシュ26は、脚部
28に設けられた電機子6用の開口通路内に延びており、
場合に応じてそのの外側へと突出している。
この実施例は、生産工学面での利点に加えて、開口通
路での電機子と脚部28間の磁束漏れを効果的に減少させ
るという利点を有している。
また、図6に示すように、脚部28を別体の部材として
形成して、これをヨーク1に取り付けても良い。このよ
うにすると、トリップ装置の組立が容易になり、かつブ
ッシュ26とヨーク1の脚部との間でエアギャップの発生
が抑止される。図5の脚部23も、取り外し得るように構
成すると、前記の如き効果が得られる。
また、電機子等の寸法誤差による、ブッシュ26と電機
子6の脚部との間に生じるエアギャップを効果的に減ら
すために、ブッシュが開口通路を貫通するように構成し
てもよい。
さらに、適切な磁化特性を備えた磁性材料でブッシュ
26を製造することにより、第1磁気回路の磁界は、閾値
の極めて正確な設定がブッシュ26により可能となるよう
に、制御しつつ変化させることができる。
すなわち、ブッシュ26を電機子6やヨーク1の材料と
は異なる磁化特性を有する磁性材料で形成して、磁気回
路の磁気抵抗を適切に制御することによって閾値を設定
することができる。
〔効果〕
本願発明は、上記の構成により、磁束分流板から生じ
た磁束は、ほとんど全て磁束分流板の端から出て、第2
の磁気回路を構成するヨークの部分に入ることになるの
で、磁束分流板と上記ヨークの部分以外との間に生じる
磁束漏れを減少させることができ、また、上記ヨーク部
分以外への漏れ磁束の減少に伴って、磁束分流板と第2
の磁気回路に属するヨークの部分との間に生じる磁界を
制御することが可能となるので、正確に閾値を設定で
き、また、同じ理由で、第2の磁気回路の回路定数を一
定に保つことができるので、閾値のシフトを抑えること
ができる。
さらに、本願発明は、磁性材料で形成されたブッシュ
を電機子を支持する開口通路との間に設けて、電機子と
ヨークの間に良好な磁気接続を形成したので、開口通路
及び管状の支持体の形成の際に必要とされている精度を
緩和し、生産を容易とするとともに、開口通路から、も
しくは、電機子とヨーク間のエアギャップ等からの磁気
漏れを抑えて、閾値の制御を容易にする。
【図面の簡単な説明】 図1はこの発明の電気スイッチ用トリップ装置の1実施
例を示す概略部分断面図、図2は図1のトリップ装置に
用いる磁束分流板の概略正面図、図3はこの発明の改良
型磁束分流板の概略正面図、図4はこの発明による磁束
分流板の望ましい実施例の概略正面図、図5はこの発明
のトリップ装置の1実施例の部分を示す概略部分断面
図、図6はこの発明のトリップ装置のもう一つの実施例
を示す概略部分断面図。 1……ヨーク、5……永久磁石、6……電機子、 7……支持体、12……ばね手段、16……磁束分流板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−4130(JP,A) 実開 昭60−133609(JP,U) 米国特許3693122(US,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材料から成るヨーク(1)と、このヨ
    ーク(1)に対して動かないように置かれた永久磁石
    (5)と、磁性材料から成り可動にヨーク(1)に対し
    て支持された電機子(6)と、少なくとも一つの磁気巻
    線とばね手段(12)を備え、上記ヨーク(1)と上記永
    久磁石(5)と上記電機子(6)が、第1磁気回路を形
    成するように互いに配置されており、上記電機子(6)
    が上記永久磁石(5)の磁界の作用を受けて第1位置を
    取り得るようになっており、上記ばね手段(12)が、作
    動中に所定の閾値を超えたときに、上記少なくとも一つ
    の磁気巻線を流れる電流によって生じる磁界により、上
    記電機子(6)を第2位置へと動かし、上記閾値が第2
    磁気回路を構成する磁性材料でできた磁束分流手段によ
    り調整され、この磁束分流手段が、第1磁気回路の磁界
    に影響を与えるために上記ヨーク(1)及び上記永久磁
    石(5)と相互に作用し合う部分を有し、この磁束分流
    手段が、上記永久磁石(5)と対峙する第1部分と、こ
    の第1部分(20)から外側へ延びて上記ヨーク(1)と
    磁気的に作用する第2部分(19)とを備える電気スイッ
    チ用トリップ装置において、上記第2部分(19)の永久
    磁石(5)側の表面積が第1部分(20)の永久磁石
    (5)側の表面積より小さくなるように、上記磁束分流
    手段を形成したことを特徴とする電気スイッチ用トリッ
    プ装置。
  2. 【請求項2】ヨーク(1)が互いに一定の角度をなす少
    なくとも2本の脚部を備え、永久磁石(5)が前記脚部
    のいずれか一方の付近に位置し、前記磁束分流手段が、
    ほぼ平らな形状の磁束分流板(16)であり、この磁束分
    流板(16)の第1部分(20)が、その一方の面を永久磁
    石(5)の一の磁極面に少なくとも部分的に向き合わ
    せ、他方の面を電機子(6)に部分的に向き合わせるよ
    うに配されており、磁束分流板(16)の第2部分(19)
    が、ヨーク(1)の他方の脚部からある角度をもって離
    れて位置しており、永久磁石(5)の上記磁極面に向き
    合った第1部分(20)が、その磁極面の円周の内側で、
    できる限り大きく広がるように磁束分流板(16)の寸法
    を設定し、上記第2部分(19)が上記他方の脚部へと延
    びて、この脚部に近づくにつれて表面積を小さくするよ
    うな形状であることを特徴とする請求項1に記載の電気
    スイッチ用トリップ装置。
  3. 【請求項3】磁束分流板(16)の第2部分(19)が対称
    なテーパを有する先細り形状であることを特徴とする請
    求項2に記載の電気スイッチ用トリップ装置。
  4. 【請求項4】永久磁石(5)が、円形の磁極面を有し、
    磁束分流板(16)の第1部分(20)が、円板形状であ
    り、かつ上記磁極面の直径に比べて、等しいかもしくは
    小さい直径を有することを特徴とする請求項2もしくは
    請求項3に記載の電気スイッチ用トリップ装置。
  5. 【請求項5】磁束分流板(16)の第2部分(19)の表面
    積が、第1部分(20)の表面積に比べて、半分よりも小
    さいことを特徴とする請求項2、3もしくは4に記載の
    電気スイッチ用トリップ装置。
  6. 【請求項6】磁束分流板(16)が、ヨーク(1)の一部
    であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の電気スイッチ用トリップ装置。
  7. 【請求項7】電機子(6)が細長い形状を有しており、
    磁束分流板(16)の第1部分(20)における永久磁石
    (5)に対向する面と反対の面に、上記電機子(6)の
    直径より大きな半径を有する円形の凸部が設けられてお
    り、上記電機子(6)が、その一の端を上記凸部と向い
    合わされるように配されていることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の電気スイッチ用トリップ装
    置。
  8. 【請求項8】電機子(6)が、細長い形状を有し、ヨー
    ク(1)が互いに平行で離されている少なくとも2本の
    脚部を備え、この脚部の間には、管状の支持体(7)が
    電機子(6)を摺動自在に支持するように設けられてお
    り、上記脚部の少なくとも1本には、上記電機子(6)
    の動きを許容する開口通路が設けられており、磁性材料
    からなるブッシュ(26)が、上記開口通路を有する脚部
    と、その脚部に接続する支持体(7)の端部との間に設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の電気スイッチ用トリップ装置。
  9. 【請求項9】ブッシュ(26)が、開口通路の中へと延び
    ていることを特徴とする請求項8に記載の電気スイッチ
    用トリップ装置。
  10. 【請求項10】開口通路を有する脚部を、別部材として
    ヨーク(1)に取りつけることを特徴とする請求項8又
    は9のいずれかに記載の電気スイッチ用トリップ装置。
  11. 【請求項11】電機子(6)又はヨーク(1)を形成す
    る磁性材料とは、異なる磁化特性を有する磁性材料によ
    り、ブッシュ(26)を形成することを特徴とする請求項
    8乃至10のいずれかに記載の電気スイッチ用トリップ装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれかに記載の電気
    スイッチ用トリップ装置と、ばね手段との作用により互
    いに接離されてスイッチング動作をする接触対をハウジ
    ングに収容して構成した電気スイッチ。
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