JP2647357B2 - 紙製円筒容器における円筒体と円板材の接合方法 - Google Patents

紙製円筒容器における円筒体と円板材の接合方法

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JP2647357B2 JP4610995A JP4610995A JP2647357B2 JP 2647357 B2 JP2647357 B2 JP 2647357B2 JP 4610995 A JP4610995 A JP 4610995A JP 4610995 A JP4610995 A JP 4610995A JP 2647357 B2 JP2647357 B2 JP 2647357B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製円筒容器における
胴本体または蓋体を構成する円筒体と円板材の接合方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒容器は、一般に胴本体と蓋体とから
なっており、然してこれら胴本体と蓋体は何れも円筒体
の一端に底板あるいは天板と称される円板材が一体に接
合して設けられているのである。ところでこのような円
筒体と円板材の両者をライナーとかクラフト厚紙のよう
な紙製のものとする場合には例えば実開平6−5111
5号のように、接合される円筒体と円板材の少なくとも
一方は端部を直角に折曲させねばならないのである。
【0003】ついては、紙製の容器が米国特許第394
5558号とか、実開昭62−194523号に示すよ
うな角形または角形類似の三味胴形をしておれば前記接
合端部の折曲は比較的容易であるが、この容器が周方向
に連続した円筒形であると折曲部に不定形の歪とか変形
が生じるのであり、これを避けるために例えば実開昭4
9−77066号のように端部を内側へカール状に折曲
して該部に円板材を施こす程度のものでは、対接面積と
強度が不充分となって収納物が小容量とか軽量であると
きはともかく、大型ないしは大重量用の容器では強度が
不足し実用性に欠くのである。
【0004】そこで従来は、図11、図12に示すよう
に円筒体Aの立上がり端部から所定寸法深さのV字形の
切込みa〜aを周方向へ適宜の間隔で全周に入れて折込
み片b〜bを形成したのち、これらの折込み片b〜bを
上記円筒体Aの内側へ略直角状に折曲げ、然るのち紙製
の内円板材Bと化粧用の外円板材Cを接着剤で内外から
貼着させる手段で所要の胴本体、あるいは蓋体を形成し
ていたのである。
【0005】ところで、前記の手段によるときは、切込
みに手間がかかり、かつ資材に無駄が生じるばかりか、
部分的な切り取りによって折込み片b〜bによる周方向
の連係が不足して強度を損ねることになるのである。そ
こでこのような切込みを設けることなく、実開平2−9
4113号で提案されているような、円筒体の折曲する
部分に周方向へ波状に連続する皺を形成して該部を斜方
向内方へ折曲させる、という技術をさらに発展させたも
のとして、本件出願人は上記皺形成部を直角に至るまで
内方に折曲し、次いで該折曲面に内外から所要の円板材
を接着させる、といった紙製円筒容器の製造方法を先に
特願平4−186113号として出願したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら前記した先
願にかかるものは、接着剤を塗布した所要の紙製円板材
を、折曲させた皺形成面に対し内外面から加圧板により
単に加圧することで接着させるようにしているので、内
外円板材間に介在されている前記皺部分がクッション作
用をなし、かつ復元性を有していることにより、接着後
において図13に示すように皺の圧潰が不充分なため、
接合面間に多くの隙間(イ)が生じることになって充分
な接着強度が得られないのである。
【0007】本発明は、前記したような欠点を除くもの
であって、成形加工を迅速となし、かつ対接部の接合性
を高めて充分な接着強度を維持できるようにした紙製円
筒容器における円筒体と円板材の接合方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙製の円筒体
と円板材とからなり、前記円筒体の一端適宜巾部分に周
方向へ波状に連続する皺を全周に形成せしめたのち、該
皺形成端部を直角内方へ折曲し、次いで上記皺の形成さ
れた折曲端部の内外面に接着剤を介して添接した内円板
材と外円板材とを上下の加圧板により加圧して接着させ
るようにした紙製円筒容器における円筒体と円板材の接
合工程において、上記加圧板の少なくとも一方を適宜温
度に加熱して上記両円板材を接着させることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明によるときは、円筒体における折曲すべ
き端部に周方向へ波状に連続した皺を形成させて該端部
を直角内方へ折曲するようにしているので周方向の連続
した一律状態としての折曲が容易となり、さらに上記折
曲端部の皺形成面を挟んで内外から接着剤を塗布した円
板材を上下の加圧板により貼接着させる際、少なくとも
上記一方の加圧板を加熱状態として適宜の圧力で所要時
間加圧することで対接面を接合させるようにしているの
で、上記皺が均平状態近くに圧潰されることになって接
合をより強力、かつ迅速良好に行なわせうるのである。
【0010】
【実施例】以下、本発明方法の実施例を図面にもとづい
て説明する。
【0011】図1に示すようなライナーやクラフト紙等
の比較的分厚い紙によって形成する円筒容器1は、円筒
形の胴本体2および蓋体3によって構成されるのであ
り、然してこれら胴本体2と蓋体3は、何れも通常は軸
方向に長短差のある円筒体4,4′の各一端に円板材
5,5′を一体に接合することで形成しているのである
が、本発明は、上記胴本体2または蓋体3における少な
くともその一方を形成する部材としての円筒体4
(4′)と円板材5(5′)の接合に関してであり、従
って以下、上記一方の胴本体2に実施する場合につき説
明する。
【0012】先ず、図2のように所要径として形成され
た紙製の胴本体2のための円筒体4を、図3,図4に示
すセット台6の上面に設けられている円盤形の位置決め
部材7上に嵌合して保持すると共に、該セット台6の切
欠き部8に軸支した一対の歯車ロール9a,9bによっ
て上記円筒体4の被折曲がわ適宜巾の端部4aを内外か
ら挟みつけ、図示しないモータ等の駆動手段によってこ
れら歯車ロール9a,9bを互いに逆方向へ回転させ
る。これによって円筒体4は矢印方向に回転し、歯車ロ
ール9a,9bによって上記端部4aに周方向へ波状に
連続した皺4bが付けられるのである。なお歯車ロール
9a,9bは、上記波付けによって該端部4aの径が若
干縮小されるのを見こして配置すればよいのであって、
これにより円筒体4の波付けされた部分と、されなかっ
た部分との境に段部4cが形成されることになる。
【0013】次に、図5のように皺4bにより波付けさ
れた端部4aを上向きとして、折り曲げリング10と成
形板11との下に円筒体4をセットした状態で図6に示
すように先ず折り曲げリング10を下降させ、該折り曲
げリングの内周面に形成されているテーパ面10aによ
って波付けされた端部4aを前記の段部4cを基準に斜
内方へ折り曲げると同時に成形板11を図6の実線位置
から所定位置にまで下降させると上記皺4bにより波付
けされた端部4aが図7のように直角内方へ折曲される
のである。なお、上記折り曲げ工程時に際して成形板1
1と対応した下方に円板体11′を設置させておくとよ
いのである。
【0014】次いで、前記のように成形された円筒体4
の折り曲げ端部4aを図8に示すように紙製の円板材5
の素材である内側から厚みのある円板材12a、外側か
ら化粧用の薄い円板材12bを夫々接着剤13を介して
各添接させた状態として、これら両円板材12a,12
bを対向面に熱盤14a,15aを備えしめた上下の加
圧体14,15における下方の加圧体15上に嵌合さ
せ、然るのち上部から加圧体14を下降させて上記円板
材12a,12bを上下から加熱状態として所要時間加
圧させるのである。なお、上方の加圧体14aの熱盤1
4aは、皺づけされた端部4aに対応する周囲面に対し
て中央部14′を膨出させておくとよく、また上記熱盤
は、加圧板14,15の何れか一方に備えしめてもよい
のである。
【0015】上記加圧体14,15に備える各熱盤14
a,15aの加熱温度、ならびに加熱時間は、使用紙材
の性質および厚みの他、接着剤13の種類等によっても
異なるが、通常は110〜120℃の温度にて50〜8
0秒間加えるのが適当であり、さらに加圧力は前記波付
けされた皺4bを可及的に扁平化させる必要から6〜8
kg/cm2 程度が好ましいのである。なお、上記少なくと
も一方に備える熱盤(14a),15aの加熱源は、図
9のように該熱盤の外面に渦巻き状に形成した溝(1
4′),15′内へ埋設の主としてニクロム線からなる
発熱線(14b),15bを用いるとよいのである。
【0016】前記のようにして得られた図1に示す円筒
容器1の胴本体2または蓋体3における内、外の円板材
12a,12b間に介在されている円筒体端部4aの波
状に連続した皺4bは、図10の要部拡大断面図に示し
ているように、加熱状態とされた加圧体14,15によ
る上下からの加圧により皺4bが可及的偏平状に圧縮さ
せられて波状間の隙間(ロ)を僅小となし、かつ上下の
円板材との接着面積が著しく増加して接着力を大ならし
めうるのである。
【0017】
【発明の効果】本発明によるときは、円筒体の端部を直
角内方へ折曲させるに当り、該端部に形成した皺は、上
記折曲端部の内外面から添接した円板材を加圧して接着
させる際に該円板材を適宜の加熱状態で加圧するように
しているので、上記皺が充分に圧潰されることになって
各皺間の隙間を可及的に小ならしめ、かつ円板材との接
着面積の増大をはかりうることになって接着力を著しく
高めうると共に、接着時間の短縮がはかれ作業能率を向
上させうるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接合方法で得られた容器の一部切
欠正面図。
【図2】 円筒体の一部省切断面図。
【図3】 円筒体の加工状態の一部切欠正面図。
【図4】 図3の横断面図。
【図5】 円筒体の端部折曲加工状態の説明図。
【図6】 図5に続く加工状態の説明図。
【図7】 図6に続く加工状態の説明図。
【図8】 内、外円板材の接着加工状態の説明図。
【図9】 熱盤の一部切欠平面図。
【図10】 図1の要部拡大断面図。
【図11】 従来例の加工時の斜面図。
【図12】 図11に続く加工時の斜面図。
【図13】 皺形成面と内、外円板材の接合部を示す拡
大断面図。 4(4′) 紙製の円筒体 5(5′) 紙製の円板材 4a 端部 4b 皺 12a,12b 内、外の円板材 13 接着剤 14,15 上下の加圧板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙製の円筒体と円板材とからなり、前記
    円筒体の一端適宜巾部分に周方向へ波状に連続する皺を
    全周に形成せしめたのち、該皺形成端部を直角内方へ折
    曲し、次いで上記皺の形成された折曲端部の内外面に接
    着剤を介して添接した内円板材と外円板材とを上下の加
    圧板により加圧して接着させるようにした紙製円筒容器
    における円筒体と円板材の接合工程において、上記加圧
    板の少なくとも一方を適宜温度に加熱して上記両円板材
    を接着させることを特徴とする紙製円筒容器における円
    筒体と円板材の接合方法。
JP4610995A 1995-02-10 1995-02-10 紙製円筒容器における円筒体と円板材の接合方法 Expired - Lifetime JP2647357B2 (ja)

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