JP2647006B2 - 自動適応型等化器 - Google Patents
自動適応型等化器Info
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- JP2647006B2 JP2647006B2 JP6155498A JP15549894A JP2647006B2 JP 2647006 B2 JP2647006 B2 JP 2647006B2 JP 6155498 A JP6155498 A JP 6155498A JP 15549894 A JP15549894 A JP 15549894A JP 2647006 B2 JP2647006 B2 JP 2647006B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多値ディジタル・マイク
ロ波無線通信方式における自動適応型等化器に関し、特
に等化器に設けられる歪等化回路の制御信号を発生させ
るための制御信号発生回路を改善した自動適応型等化器
に関する。
ロ波無線通信方式における自動適応型等化器に関し、特
に等化器に設けられる歪等化回路の制御信号を発生させ
るための制御信号発生回路を改善した自動適応型等化器
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・マイクロ波無線通信方式に
おいては、伝送路で発生するマルチパス・フェージング
による波形歪によって回線劣化および瞬断が生じるが、
この波形歪を補償するために自動適応型等化器を利用し
た補償技術が提案されている。図4は従来の自動適応型
等化器を用いたディジタル復調装置の一例を示すブロッ
ク構成図である。この自動適応型等化器1Aは、入力端
子10から入力されるディジタル変調波信号を、歪等化
回路11において伝送路で発生した波形歪を等化し出力
する。波形等化された変調波は復調器2にて復調され
る。この復調器2では入力ディジタル変調信号を、送信
側で変調した搬送波に同期した搬送波で直交同期検波を
行い、図外のアナログディジタル変換回路で送信側から
送られたP,Qチャンネルのデータ信号を識別再生し、
復調器2の出力信号とする。このP,Qチャンネルのデ
ータ信号のそれぞれのMSB(Most Signif
icant Bit)は象限判定信号Dp,Dqとし
て、またデータ信号の次位ビット(例えば、64QAM
の場合第4ビット)は誤差信号Ep,Eqとして出力さ
れ、それぞれ制御信号発生回路12Aに入力される。
おいては、伝送路で発生するマルチパス・フェージング
による波形歪によって回線劣化および瞬断が生じるが、
この波形歪を補償するために自動適応型等化器を利用し
た補償技術が提案されている。図4は従来の自動適応型
等化器を用いたディジタル復調装置の一例を示すブロッ
ク構成図である。この自動適応型等化器1Aは、入力端
子10から入力されるディジタル変調波信号を、歪等化
回路11において伝送路で発生した波形歪を等化し出力
する。波形等化された変調波は復調器2にて復調され
る。この復調器2では入力ディジタル変調信号を、送信
側で変調した搬送波に同期した搬送波で直交同期検波を
行い、図外のアナログディジタル変換回路で送信側から
送られたP,Qチャンネルのデータ信号を識別再生し、
復調器2の出力信号とする。このP,Qチャンネルのデ
ータ信号のそれぞれのMSB(Most Signif
icant Bit)は象限判定信号Dp,Dqとし
て、またデータ信号の次位ビット(例えば、64QAM
の場合第4ビット)は誤差信号Ep,Eqとして出力さ
れ、それぞれ制御信号発生回路12Aに入力される。
【0003】前記制御信号発生回路12Aは、制御信号
発生器21と平均化回路22とで構成され、前記象限判
定信号と誤差信号が制御信号発生器21に入力される。
制御信号発生器21は、これら象限判定信号と誤差信号
の相関を演算することで波形歪を等化する干渉制御信号
101を生成する。また、平均化回路22はこの干渉制
御信号を平均化して等化回路制御信号102を出力し、
これを前記歪等化回路11に供給する。この平均化に際
しては、平均化する時間、即ち時定数を適宜に設定して
おり、この時定数に応じた平均を行って等化回路制御信
号102を出力する。
発生器21と平均化回路22とで構成され、前記象限判
定信号と誤差信号が制御信号発生器21に入力される。
制御信号発生器21は、これら象限判定信号と誤差信号
の相関を演算することで波形歪を等化する干渉制御信号
101を生成する。また、平均化回路22はこの干渉制
御信号を平均化して等化回路制御信号102を出力し、
これを前記歪等化回路11に供給する。この平均化に際
しては、平均化する時間、即ち時定数を適宜に設定して
おり、この時定数に応じた平均を行って等化回路制御信
号102を出力する。
【0004】ここで、自動適応型等化器の動作,制御は
既に知られており、例えば特開昭59−194540号
公報、または特開平3−284025号公報に詳述され
ているためここではその説明は省略する。
既に知られており、例えば特開昭59−194540号
公報、または特開平3−284025号公報に詳述され
ているためここではその説明は省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような自動適応型
等化器では、伝搬路でマルチパス・フェージングが発生
していない良好な場合または、フェージングが一定の場
合には、等化回路制御信号が揺らぐことの無い安定した
状態に保たれることが要求される。そのためには平均化
回路の時定数を充分に大きく取る必要がある。しかし、
伝搬路でフェージングが発生し歪量が時間と共に変化す
る場合は、等化回路制御信号が高速で変化することが要
求される。この時、平均化回路の時定数が大きいと等化
回路制御信号の変化が遅くなり時間的に高速で変化する
波形歪に対し、追随能力が劣ることになる。
等化器では、伝搬路でマルチパス・フェージングが発生
していない良好な場合または、フェージングが一定の場
合には、等化回路制御信号が揺らぐことの無い安定した
状態に保たれることが要求される。そのためには平均化
回路の時定数を充分に大きく取る必要がある。しかし、
伝搬路でフェージングが発生し歪量が時間と共に変化す
る場合は、等化回路制御信号が高速で変化することが要
求される。この時、平均化回路の時定数が大きいと等化
回路制御信号の変化が遅くなり時間的に高速で変化する
波形歪に対し、追随能力が劣ることになる。
【0006】このように、従来の自動適応型等化器で
は、平均化回路の時定数は、フェージングに応じて適切
に設定することが必要とされるが、従来の平均化回路で
は、時定数を予め一定の値に設定しているため、このよ
うなフェージングの変動にリアルタイムに追従して好適
な等化回路制御信号を出力することができないという問
題がある。
は、平均化回路の時定数は、フェージングに応じて適切
に設定することが必要とされるが、従来の平均化回路で
は、時定数を予め一定の値に設定しているため、このよ
うなフェージングの変動にリアルタイムに追従して好適
な等化回路制御信号を出力することができないという問
題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、伝送路歪の等化特性を
劣化させることがない一方で、時間と共に変動される伝
送路歪に対しても有効な等化を行うことを可能にした自
動適応型等化器を提供することにある。
劣化させることがない一方で、時間と共に変動される伝
送路歪に対しても有効な等化を行うことを可能にした自
動適応型等化器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動適応型等化
器は、入力された変調波の波形歪を等化する歪等化回路
と、この等化回路を制御するための制御信号発生回路と
を備えており、制御信号発生回路は、復調されたベース
バンド信号から生成される誤差信号および象限判定信号
に基づいて干渉制御信号を出力する干渉制御信号発生手
段と、この干渉制御信号発生手段の出力を平均化操作す
る平均化手段と、平均化手段の出力信号に基づいて伝送
路で発生するフェージングによる時間的な歪量の変動率
を検出して平均化手段の時定数を制御する変動検出手段
とを備えることを特徴とする。
器は、入力された変調波の波形歪を等化する歪等化回路
と、この等化回路を制御するための制御信号発生回路と
を備えており、制御信号発生回路は、復調されたベース
バンド信号から生成される誤差信号および象限判定信号
に基づいて干渉制御信号を出力する干渉制御信号発生手
段と、この干渉制御信号発生手段の出力を平均化操作す
る平均化手段と、平均化手段の出力信号に基づいて伝送
路で発生するフェージングによる時間的な歪量の変動率
を検出して平均化手段の時定数を制御する変動検出手段
とを備えることを特徴とする。
【0009】干渉制御信号発生手段は、それぞれが直交
関係にある2つの復調されたベースバンド信号から生成
される第1,第2の誤差信号と第1,第2の象限判定信
号からそれぞれの相関を取り、その結果を演算して干渉
制御信号を生成する。
関係にある2つの復調されたベースバンド信号から生成
される第1,第2の誤差信号と第1,第2の象限判定信
号からそれぞれの相関を取り、その結果を演算して干渉
制御信号を生成する。
【0010】変動検出手段は、干渉制御信号発生手段の
出力信号変動分の絶対値を取る整流回路と、この整流回
路の出力を微分し前記平均化手段の時定数、即ち平均化
時間を制御する微分回路とで構成される。
出力信号変動分の絶対値を取る整流回路と、この整流回
路の出力を微分し前記平均化手段の時定数、即ち平均化
時間を制御する微分回路とで構成される。
【0011】また、この変動検出手段は、歪等化回路に
供給される制御信号の変動を検出し、変動が小さい場合
には時定数を大きくし、変動が大きい場合には時定数を
小さくするように制御する。
供給される制御信号の変動を検出し、変動が小さい場合
には時定数を大きくし、変動が大きい場合には時定数を
小さくするように制御する。
【0012】
【作用】歪量が一定の場合には、平均化手段における時
定数を大きくして揺らぎの小さい等化回路制御信号を歪
等化回路に送出して歪等化を行なう。また、歪量が変化
しているときにはその変化量に応じて平均化手段の時定
数を小さくして等化回路制御信号を送出することで、そ
の変化に対する追随特性の優れた歪等化を実現する。
定数を大きくして揺らぎの小さい等化回路制御信号を歪
等化回路に送出して歪等化を行なう。また、歪量が変化
しているときにはその変化量に応じて平均化手段の時定
数を小さくして等化回路制御信号を送出することで、そ
の変化に対する追随特性の優れた歪等化を実現する。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。入力端子10からディジタル変調波信号が入力され
ると、自動適応型等化器1の歪等化回路11では、伝送
路で発生した波形歪を等化し出力する。波形等化された
変調波は、復調器2にて復調される。この復調器2で
は、従来と同様に、入力ディジタル変調信号を、送信側
で変調した搬送波に同期した搬送波で直交同期検波を行
い、図外のアナログディジタル変換回路で送信側から送
られたP,Qチャンネルのデータ信号を識別再生する。
このP,Qチャンネルのデータ信号のそれぞれのMSB
は象限判定信号Dp,Dqとして、またデータ信号の次
位ビットは誤差信号Ep,Eqとして、それぞれ出力さ
れ、これらは制御信号発生回路12に入力される。
する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。入力端子10からディジタル変調波信号が入力され
ると、自動適応型等化器1の歪等化回路11では、伝送
路で発生した波形歪を等化し出力する。波形等化された
変調波は、復調器2にて復調される。この復調器2で
は、従来と同様に、入力ディジタル変調信号を、送信側
で変調した搬送波に同期した搬送波で直交同期検波を行
い、図外のアナログディジタル変換回路で送信側から送
られたP,Qチャンネルのデータ信号を識別再生する。
このP,Qチャンネルのデータ信号のそれぞれのMSB
は象限判定信号Dp,Dqとして、またデータ信号の次
位ビットは誤差信号Ep,Eqとして、それぞれ出力さ
れ、これらは制御信号発生回路12に入力される。
【0014】前記制御信号発生回路12は、制御信号発
生器21と、平均化回路22と、変動検出回路23とで
構成される。制御信号発生器21は、前記象限判定信号
と誤差信号の相関を演算することで波形歪を等化する干
渉制御信号101を出力する。また、平均化回路22は
設定される時定数に基づいて干渉制御信号101を平均
化し等化回路制御信号102を出力する。なお、この平
均化回路22では、その時定数を外部から入力される時
定数制御信号103により変化させることができるよう
に構成されている。
生器21と、平均化回路22と、変動検出回路23とで
構成される。制御信号発生器21は、前記象限判定信号
と誤差信号の相関を演算することで波形歪を等化する干
渉制御信号101を出力する。また、平均化回路22は
設定される時定数に基づいて干渉制御信号101を平均
化し等化回路制御信号102を出力する。なお、この平
均化回路22では、その時定数を外部から入力される時
定数制御信号103により変化させることができるよう
に構成されている。
【0015】また、変動検出回路23は、前記平均化回
路22から出力される等化回路制御信号102の変動を
検出し、平均化回路31の時定数を制御する時定数制御
信号103を出力する。例えば、図2に前記変動検出回
路23の構成の一例を示す。この変動検出回路23は、
平均化回路22の出力である等化回路制御信号102を
整流する整流回路41と、この整流回路41の出力を微
分する微分回路42とで構成される。
路22から出力される等化回路制御信号102の変動を
検出し、平均化回路31の時定数を制御する時定数制御
信号103を出力する。例えば、図2に前記変動検出回
路23の構成の一例を示す。この変動検出回路23は、
平均化回路22の出力である等化回路制御信号102を
整流する整流回路41と、この整流回路41の出力を微
分する微分回路42とで構成される。
【0016】この構成の自動適応型等化器1によれば、
制御信号発生器21は、入力された象限判定信号Dp,
Dqと、誤差信号Ep,Eqとに応じ伝送路で発生する
マルチパス・フェージングを波形等化する干渉制御信号
101を発生し、これを平均化回路22に出力する。平
均化回路22では、この干渉制御信号101によって等
化回路制御信号102を生成し、これを歪等化回路11
に送出し、歪等化を実行させる。このとき、平均化回路
22の出力波形である等化回路制御信号102は前記干
渉制御信号101によって変化され、これは伝送路での
フェージングに対応して変化されることになる。そし
て、平均化回路22では、平均化時間、即ち時定数に応
じてフェージングに対する追随能力が決定されることに
なり、時定数が大きいときにはフェージングに対する追
随能力が低く、時定数が小さいときにはフェージングに
対する追随能力が高くなる。
制御信号発生器21は、入力された象限判定信号Dp,
Dqと、誤差信号Ep,Eqとに応じ伝送路で発生する
マルチパス・フェージングを波形等化する干渉制御信号
101を発生し、これを平均化回路22に出力する。平
均化回路22では、この干渉制御信号101によって等
化回路制御信号102を生成し、これを歪等化回路11
に送出し、歪等化を実行させる。このとき、平均化回路
22の出力波形である等化回路制御信号102は前記干
渉制御信号101によって変化され、これは伝送路での
フェージングに対応して変化されることになる。そし
て、平均化回路22では、平均化時間、即ち時定数に応
じてフェージングに対する追随能力が決定されることに
なり、時定数が大きいときにはフェージングに対する追
随能力が低く、時定数が小さいときにはフェージングに
対する追随能力が高くなる。
【0017】したがって、歪量が一定の場合には、平均
化回路22における時定数を大きくして揺らぎの小さい
等化回路制御信号102を歪等化回路11に送出して歪
等化を行い、歪量が変化しているときにはその変化量に
応じて時定数を小さくして等化回路制御信号102を送
出することで、その変化に対する追随特性の優れた歪等
化が実現できる。
化回路22における時定数を大きくして揺らぎの小さい
等化回路制御信号102を歪等化回路11に送出して歪
等化を行い、歪量が変化しているときにはその変化量に
応じて時定数を小さくして等化回路制御信号102を送
出することで、その変化に対する追随特性の優れた歪等
化が実現できる。
【0018】次に、図3を参照して前記変動検出回路2
3における平均化回路22の時定数を制御する動作原理
を説明する。なお、図3は平均化回路22と、変動検出
回路23の微分回路42の出力波形を対比して示してい
る。等化回路制御信号102は伝送路でのフェージング
に対応して変化するものであり、同図において、時間軸
上の波形は、(a)無フェージング時、(b)フェージ
ング変動時、(c)時間経過に対しフェージング一定
時、(d)(a)のフェージングと逆特性フェージング
をそれぞれ示している。
3における平均化回路22の時定数を制御する動作原理
を説明する。なお、図3は平均化回路22と、変動検出
回路23の微分回路42の出力波形を対比して示してい
る。等化回路制御信号102は伝送路でのフェージング
に対応して変化するものであり、同図において、時間軸
上の波形は、(a)無フェージング時、(b)フェージ
ング変動時、(c)時間経過に対しフェージング一定
時、(d)(a)のフェージングと逆特性フェージング
をそれぞれ示している。
【0019】(a)の無フェージング時の場合は、等化
回路制御信号102が一定となる。この時、整流回路4
1で等化回路制御信号102を整流しても一定となるた
め、変動分は0であり、即ち微分回路42は初期値であ
る一定値の時定数制御信号103を出力し続ける。ま
た、このときには常に追随能力を高く保ち続ける必要は
ないため、誤り率特性を重視するようこの時定数を充分
大きく取ることとする。
回路制御信号102が一定となる。この時、整流回路4
1で等化回路制御信号102を整流しても一定となるた
め、変動分は0であり、即ち微分回路42は初期値であ
る一定値の時定数制御信号103を出力し続ける。ま
た、このときには常に追随能力を高く保ち続ける必要は
ないため、誤り率特性を重視するようこの時定数を充分
大きく取ることとする。
【0020】(b)のフェージング変動時の場合は、等
化回路制御信号102に傾きが生じ、傾きを整流回路4
1で整流し変動分を求め、微分回路42にてある一定時
間の変動率を出力する。この時は、フェージングに対す
る追随能力が高くなければならないため、微分回路42
からの時定数制御信号103によって平均化回路22の
時定数を小さくする。
化回路制御信号102に傾きが生じ、傾きを整流回路4
1で整流し変動分を求め、微分回路42にてある一定時
間の変動率を出力する。この時は、フェージングに対す
る追随能力が高くなければならないため、微分回路42
からの時定数制御信号103によって平均化回路22の
時定数を小さくする。
【0021】(c)のフェージング一定時の場合は、
(a)の無フェージング時の場合と同様で等化回路制御
信号102が一定となる。したがって微分回路42は初
期値である一定値の時定数制御信号103を出力し続け
る。また、フェージングに対する追随能力を常に高く保
ち続ける必要はないため、誤り率特性を重視するようこ
の場合も時定数を充分大きく取ることとする。
(a)の無フェージング時の場合と同様で等化回路制御
信号102が一定となる。したがって微分回路42は初
期値である一定値の時定数制御信号103を出力し続け
る。また、フェージングに対する追随能力を常に高く保
ち続ける必要はないため、誤り率特性を重視するようこ
の場合も時定数を充分大きく取ることとする。
【0022】(d)の逆極性フェージング時の場合は、
(b)のフェージング変動時の場合と反対の符号の傾き
が生じるが、傾きを整流回路41で整流し、変動分、即
ち絶対値を求めるため、微分回路42は同符号の変動率
を出力する。したがって、同様にフェージングに対する
追随能力が高くなければならないため、微分回路42か
らの時定数制御信号103によって平均化回路22の時
定数を小さくする。
(b)のフェージング変動時の場合と反対の符号の傾き
が生じるが、傾きを整流回路41で整流し、変動分、即
ち絶対値を求めるため、微分回路42は同符号の変動率
を出力する。したがって、同様にフェージングに対する
追随能力が高くなければならないため、微分回路42か
らの時定数制御信号103によって平均化回路22の時
定数を小さくする。
【0023】なお、本発明においては、変動検出回路2
3による平均化回路22の時定数は、連続的に、或いは
段階的に変化させることが可能である。特に、連続的に
変化させることで、歪変動に高精度に追随する制御を行
うことが可能となる。
3による平均化回路22の時定数は、連続的に、或いは
段階的に変化させることが可能である。特に、連続的に
変化させることで、歪変動に高精度に追随する制御を行
うことが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、入力され
た変調波の波形歪を等化する歪等化回路に供給する等化
制御信号を出力する制御信号発生回路に、復調されたベ
ースバンド信号から生成される誤差信号および象限判定
信号に基づいて干渉制御信号を出力する干渉制御信号発
生手段と、この干渉制御発生手段の出力を平均化操作す
る平均化手段と、平均化手段の出力信号に基づいて伝送
路で発生するフェージングによる時間的な歪量の変動率
を検出して平均化手段の時定数を制御する変動検出手段
とを備えているので、歪量の状態に応じて平均化手段に
おける時定数を適切に設定することで、歪量の状態に追
随した適切な等化を実現することができる効果がある。
た変調波の波形歪を等化する歪等化回路に供給する等化
制御信号を出力する制御信号発生回路に、復調されたベ
ースバンド信号から生成される誤差信号および象限判定
信号に基づいて干渉制御信号を出力する干渉制御信号発
生手段と、この干渉制御発生手段の出力を平均化操作す
る平均化手段と、平均化手段の出力信号に基づいて伝送
路で発生するフェージングによる時間的な歪量の変動率
を検出して平均化手段の時定数を制御する変動検出手段
とを備えているので、歪量の状態に応じて平均化手段に
おける時定数を適切に設定することで、歪量の状態に追
随した適切な等化を実現することができる効果がある。
【0025】また、干渉制御信号発生手段は、それぞれ
が直交関係にある2つの復調されたベースバンド信号か
ら生成される第1,第2の誤差信号と第1,第2の象限
判定信号からそれぞれの相関を取り、その結果を演算し
て干渉制御信号を生成し、この干渉制御信号の変動に基
づいて平均化手段の時定数を制御することにより、実際
の伝送路における歪変動に追随した適切な等化を実現す
る。
が直交関係にある2つの復調されたベースバンド信号か
ら生成される第1,第2の誤差信号と第1,第2の象限
判定信号からそれぞれの相関を取り、その結果を演算し
て干渉制御信号を生成し、この干渉制御信号の変動に基
づいて平均化手段の時定数を制御することにより、実際
の伝送路における歪変動に追随した適切な等化を実現す
る。
【0026】特に、変動検出手段は、歪等化回路に供給
される等化回路制御信号の変動を検出し、変動が小さい
場合には平均化手段の時定数を大きくし、逆に変動が大
きい場合には時定数を小さくするように制御することに
より、歪量が一定の場合には時定数を大きく取り揺らぎ
の小さい等化回路制御信号を、歪量が変化している場合
には変化量に合わせ時定数を小さくするので追随特性の
良い制御信号発生回路を実現できる。
される等化回路制御信号の変動を検出し、変動が小さい
場合には平均化手段の時定数を大きくし、逆に変動が大
きい場合には時定数を小さくするように制御することに
より、歪量が一定の場合には時定数を大きく取り揺らぎ
の小さい等化回路制御信号を、歪量が変化している場合
には変化量に合わせ時定数を小さくするので追随特性の
良い制御信号発生回路を実現できる。
【図1】本発明の自動適応型等化器の一実施例の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】変動検出回路の構成の一例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】変動検出回路による平均化回路の時定数を制御
する状態を示す図である。
する状態を示す図である。
【図4】従来の自動適応型等化器の一例を示すブロック
図である。
図である。
1 自動適応型等化器 2 復調器 11 歪等化回路 12 制御信号発生回路 21 制御信号発生器 22 平均化回路 23 変動検出回路 41 整流回路 42 微分回路 101 干渉制御信号 102 等化回路制御信号 103 時定数制御信号
Claims (4)
- 【請求項1】 入力された変調波の波形歪を等化する歪
等化回路と、この等化回路を制御するための制御信号発
生回路とを備え、前記制御信号発生回路は、復調された
ベースバンド信号から生成される誤差信号および象限判
定信号に基づいて干渉波制御信号を出力する干渉制御信
号発生手段と、前記干渉制御信号発生手段の出力を平均
化操作する平均化手段と、前記平均化手段の出力信号に
基づき伝送路で発生するフェージングによる時間的な歪
量の変動率を検出して前記平均化手段の時定数を制御す
る変動検出手段とを備えることを特徴とする自動適用型
等化器。 - 【請求項2】 干渉制御信号発生手段は、それぞれが直
交関係にある2つの復調されたベースバンド信号から生
成される第1,第2の誤差信号と第1,第2の象限判定
信号からそれぞれの相関を取り、その結果を演算して干
渉制御信号を生成する請求項1の自動適応型等化器。 - 【請求項3】 変動検出手段は、干渉制御信号発生手段
の出力信号変動分の絶対値を取る整流回路と、この整流
回路の出力を微分し前記平均化手段の時定数、即ち平均
化時間を制御する微分回路とを備える請求項1または2
の自動適応型等化器。 - 【請求項4】 変動検出手段は、歪等化回路に供給され
る制御信号の変動を検出し、変動が小さい場合には時定
数を大きくし、変動が大きい場合には時定数を小さくす
る制御を行う請求項1ないし3のいずれかの自動適応型
等化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6155498A JP2647006B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 自動適応型等化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6155498A JP2647006B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 自動適応型等化器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH088787A JPH088787A (ja) | 1996-01-12 |
JP2647006B2 true JP2647006B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=15607369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6155498A Expired - Fee Related JP2647006B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 自動適応型等化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2647006B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02244912A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-09-28 | Toshiba Corp | トランスバーサル形等化器 |
JPH04208707A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-30 | Mitsubishi Electric Corp | 適応等化器 |
JP2770626B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1998-07-02 | 日本電気株式会社 | 適応受信機 |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP6155498A patent/JP2647006B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH088787A (ja) | 1996-01-12 |
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