JP2645381B2 - ディジタイザ用グリッド回路の製造方法 - Google Patents

ディジタイザ用グリッド回路の製造方法

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JP2645381B2
JP2645381B2 JP8234788A JP8234788A JP2645381B2 JP 2645381 B2 JP2645381 B2 JP 2645381B2 JP 8234788 A JP8234788 A JP 8234788A JP 8234788 A JP8234788 A JP 8234788A JP 2645381 B2 JP2645381 B2 JP 2645381B2
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勝成 桑山
健司 三井
良雄 大野
仁 山崎
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は任意形状の機械図面,回路図,各種地図,配
管設計図、送配電図,CT写真,超音波画像等の各種のも
のの入力,解析,読み取り等をする場合に広く使用され
るディジタイザの主構成部品たるグリッド回路をポリエ
ステルフイルムの如き合成樹脂板に導電線を巻回せしめ
たもので容易に作るようにしたディジタイザ用グリッド
回路の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
旧来のディジタイザとしては第13図に示す如く、X方
向およびY方向に沿って直交して並べられた導電体を両
面を有しているプリント基板14とこの導電体に配線され
たマルチプレーサ、増巾器15、ADコンバータ16等を介し
MPU17と接続すると共に、これ等の回路を平面状の筐体
で覆ったものから構成される。これにコイルを内蔵した
ペン18や感知カーソル(図示せず)等を電気磁気的に係
合せしめ、MPU17の演算結果からペン18等の正しい座標
位置を読み取り、これを基にして前記の入力,画像解
析,読み取り等を行なうように構成されるものである。
より詳しく説明すると第11図に示す如く、横軸に距離
をとり縦軸に起電力eiをとると起電力曲線Bの最大超電
力epの位置に相当するペン18の中心位置0は最大起電力
近辺の3本の導線に誘起される起電力を計測し、これを
演算して求めるようにしている。
従来の前記ディジタイザにおいては前記機能を有する
プリント基板はガラスエポキシプリント基板にエッチン
グ等の処置を施して平板状の回路たるプリント基板を形
成するようにしていた。
以上の如きプリント基板が小形の場合には差程問題は
ないが、大型,例えば一辺が1m以上のものになると、特
殊の半田槽,エッチング処理槽,脱脂槽等が必要となり
極めて高価のものとなる問題点が生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
第10図に示す如く、本発明に用いられるディジタイザ
1は互いに直交して配設されるグリッド回路2,3これに
係合するスイッチコントロール9、10、増巾路19、ADコ
ンバータ20およびマルチプレーサ21、これ等に連結する
MPU22およびペン,カーソル等のポインタに内蔵された
コイル12等とから構成される。コイル12のポインタを以
上の如きグリッド回路2,3上に近接して配置せしめ、コ
イルに交流電流を流すとグリッド回路には起電力が誘起
される。この起電力を前述の方法で計測,演算すること
によりポインタの中心を読み取りするものである。
以上の構造のディジタイザ1の場合において、問題と
なるのはグリッド回路2,3の作成方法である。前記した
如く、ガラスエポキシのプリント基板14を使用すると面
積および価格に問題がある。一方、図示の如くグリッド
回路2,3を手作動作することも一般的には可成の技術,
時間を要し、かつ高価のものとなる。またその面積を自
由に設定できない場合も生じ易い。
本発明は以上の問題点を解決するもので、グリッド回
路を安価に、かつ容易に製作でき、任意の面積および使
用される導電線の線径,ピッチ等も自由に選定でき、か
つ軽量で、高精度に製作でき、加工手段としても既存の
旋盤等の汎用的な機械によって簡単に行なわれるように
した、ディジタイザ用グリッド回路の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのために、旋盤等の回転およびバイト送り
可能な加工機械に回転ドラムを支持し、これに薄厚ポリ
エステルフイルムの如き合成樹脂板と密着巻回した後、
前記合成樹脂板に適宜深さ,ピッチ寸法のねじ溝を形成
し、前記回転板を正又は逆転しながらこのねじ溝内にこ
れに沿って導電線を嵌入して固着し、導電線を固定した
合成樹脂板を平板状に展開して切断し適宜の面積のグリ
ッド回路シートを作ることを特徴としたものである。
〔作用〕
旋盤等にセンタ支持された回転板に巻回された合成樹
脂板にねじ溝をねじ切りすることは容易である。またこ
のねじ溝内に導電線を巻回し、固着することも容易であ
る。このようにして合成樹脂板の表面上に凹設された平
行溝内に導電線に固着されるグリッド回路シートができ
る。このシートとを適宜大きさの面積のものに切断し、
縦横直角に配置することにより任意寸法のディジタイザ
1を作ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施に好適な一実施例を図面に基づき
説明する。
第1図に示す如く、回転ドラム23は旋盤の主軸台24と
心押台25間にセンタ26,27により回転可能に支持され
る。第2図は以上の如く、回転可能に支持された回転ド
ラム23の外周にポリエステルフイルム4を巻回する場合
を示すもので、ポリエステルフイルム4は、外周に密着
して巻回されるが、着脱は可能に係合する。
第3図は回転ドラム23に巻回されたポリエステルフイ
ルム4の外周に係合する刃物28(本実施例ではねじ切り
用の刃物で約60゜の刃先角度に形成されたバイトが使用
されている)が示されている。刃物28は刃物支持台のナ
ット29に螺合する送りねじ30のモータ31による回転によ
りねじ送りされる。
以上により、ポリエステルフイルム4の表面上にはV
状のねじ溝(平行溝5という)が所定ピッチ寸法で螺刻
されることになる。
次に、第4図に示す如く、導電線6を平行溝5内に巻
回固着する手段を示す。
導電線6は予めコイル状に巻回された銅線体32から引
き出され、接着剤槽33入れた浸漬されて接着剤34が外周
に付着される導電線6の先端部を平行溝5の一端側に固
着せしめ、回転ドラム23を正又は逆転することにより、
導電線6は平行溝5内にこれに沿って巻回され嵌合接着
される。
本実施例ではポリエステルフイルム4として熱膨脹係
数1.5×10-5の0、35mm厚み程度のポリエステルフイル
ムを使用し、導電線6としては0、2mm程度直径の普通
の銅線を使用し、平行溝5は60゜のV状凹溝を使用し、
導電線6の頂部がポリエステルフイルム4の表面より若
干出っ張るように平行溝5の溝深さを形成したが勿論こ
れに限定するものでない。また接着剤もポリエステルフ
イルム4と銅線6とを比較的堅く固着するものであれば
よく通常等の適宜の接着液でも十分と考えられる。
次に、第5図に示す如く、回転ドラム23上に巻回した
ポリエステルフイルム4を取り外し、平坦状に広げると
図示の如く、やや斜目状の平行線を有する平行溝5およ
び導電線6が多数列併設したシートが得られる。これを
図示の2点鎖線35,36の如く、導電線6の長手方向と、
直角に切断することにより所望面積のグリッド回路2,3
を得ることができる。
第6図および第9図はその断面形状を示すものであ
り、第7図および第8図はそれぞれグリッド回路2,3を
表示するものである。
本実施例に使用されるディジタイザ1は互いに直交す
る以上の如き構造のグリッド回路2,3から形成される。
グリッド回路2,3はほぼ同一形状のものからなり、その
断面形状(A−A線)は前記した如く、第6図および第
9図に示す如きものからなる。すなわち、板厚が約0、
3mm程度の薄膜のポリエステルフイルム4の表面にはV
状の平行溝5が多数凹設される。この平行溝5は縦方向
や横方向に多数配列されたものから構成されるものであ
る。平行溝5のピッチ寸法(P)は任意に設置され、例
えば2mm程度のものが採用される。平行溝5の形状とし
ては前記した如く約60゜のV溝が採用される。勿論これ
等に限定されるものでない。平行溝5内には導電線6が
嵌め込まれ、接着剤等により固定される。導電線6とし
ては直径0、2mm程度のものが用いられる。
第10図は前記した如く、以上の構成のグリッド回路2,
3を有するディジタイザ1を示す。すなわちグリッド回
路2とグリッド回路3は互いに導電線6の配設方向をほ
ぼ直交した状態で配設される。それぞれの導電線6の一
端側は例えば半田線7,8により結線される。第12図はこ
の結線方法の一例を示すもので導電線6のそれぞれの端
部に半田メッキ線37を当て、半田ごて38によって行えば
よい。結線されていない側の導電線6側にはスイッチン
グコントロール9,10がそれぞれ接続し、スイッチングコ
ントロール9,10はMPU22等の制御装置に連結される。グ
リッド回路2,3は互いに絶縁されると共に、図示しない
筐体により被包され平面板状のものから形成される。こ
の平面板状グリッド回路2の上方には前記した如く、第
10図の如きコイル12が配設される。コイル12には交流電
流が供給される。
以上により、コイル12の図面上の位置決めができ、こ
れをMPU22側にて処理する。
本実施例の如きグリッド回路2,3は比較的製作が容易
であり、2点鎖線35,36選定により大きさも任意のもの
を作ることができると共に、導電線6の直径、これに対
するV溝を有する平行溝5の大きさや形状も任意に変え
ることができ、ピッチ寸法も容易に、かつ任意に選定す
ることができる。
1つの実施例として約1500mm×1200mmの読み取り有効
エリアのディジタイザ1が実際に作られている。
〔発明の効果〕
以上の説明によって明らかな如く、本発明によれば、
次の如き優れた効果が上げられる。
(1)旋盤等の簡便で、比較的一般的な加工機械に任意
の大きさのグリッド回路を作ることができる。
(2)グリッド回路を構成する導電線の数,直径,ピッ
チ等が自由に選定でき、任意の性能を有するディジタイ
ザを作ることができる。
(3)構造が簡便で安価に作成可能であり、かつ軽量の
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を加工するための加工機械の
概要を示す斜視図、第2図は第1図に示した回転ドラム
にポリエステルフイルムを巻回した状態を示す斜視図、
第3図は回転ドラムに係合する刃物台を示す斜視図、第
4図は前記の如くして作成した平行溝に導電線を巻回固
着する工程の説明図、第5図はポリエステルフイルムか
ら所望のディジタイザを切断する状態を示す説明、第6
図,第9図は第7図および第8図のA−A線断面図、第
7図および第8図はポリエステルフイルム上に導電線6
を固定してなる1対のグリツド回路2,3を示す斜視図、
第10図は本実施例の全体構成図、第11図はディジタイザ
の原理説明図、第12図はグリッド回路の一端側を半田で
ショートした状態を示す斜視図、第13図は従来のディジ
タイザの概要斜視図である。 1……ディジタイザ、2,3……グリッド回路、4……ポ
リエステルフイルム、5……平行溝、6……導電線、7,
8……半田線、9,10……スイッチングコントロール、17,
22……MPU、12……コイル、13……起電力計、14……プ
リント基板、15,19……増巾器、16,20……ADコンバー
タ、18……ペン、21……マルチプレーサ、23……回転ド
ラム、24……主軸台、25……心押台、26,27……セン
タ、28……刃物、29……ナット、30……送りねじ、31…
…モータ、32……銅線体、34……接着剤、33……接着剤
槽、35,36……切断線、37……半田メッキ線、38……半
田ごて。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑山 勝成 東京都太田区下丸子2―13―1 三井精 機工業株式会社東京工場内 (72)発明者 三井 健司 神奈川県横浜市港南区港南台8―29―2 (72)発明者 大野 良雄 神奈川県横浜市緑区奈良町2864―3―2 ―310 (72)発明者 山崎 仁 東京都墨田区東駒形4―20―16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフイルムの如き合成樹脂板上
    に多数列の導電線を適宜ピッチで併設してなる少くとも
    1対のグリッド回路を互いに絶縁状に直交して配設し、
    このグリッド回路と電気磁気的にコイル等によって、座
    標位置検出,読み取り,入力等を行うべく構成されるデ
    ィジタイザ用の前記グリッド回路の製造方法において、
    回転ドラムに前記合成樹脂板を密着巻回すると共に、前
    記回転ドラムをセンタ支持しながら加工可能に支持する
    加工機械により、前記合成樹脂板を密着巻回した前記回
    転ドラムの表面に適宜深さ、およびピッチのねじ溝(平
    行溝)を形成し、次に前記平行溝に嵌入可能な細径の導
    電線を前記平行溝に押圧しながら該回転ドラムを正又は
    逆転し、該平行溝内に前記導電線を巻回固着し、次に導
    電線の固着した前記合成樹脂板を前記回転ドラムから外
    し、平板状に展開して、所定の面積に切断して前記グリ
    ッド回路を作ることを特徴とするディジタイザ用グリッ
    ド回路の製造方法。
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