JP2644518B2 - 航空機用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
航空機用空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP2644518B2 JP2644518B2 JP63038703A JP3870388A JP2644518B2 JP 2644518 B2 JP2644518 B2 JP 2644518B2 JP 63038703 A JP63038703 A JP 63038703A JP 3870388 A JP3870388 A JP 3870388A JP 2644518 B2 JP2644518 B2 JP 2644518B2
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- Japan
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- tire
- ply
- turn
- beat
- aircraft
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は重荷重および高速にて使用に供される航空
機用空気入りラジアルタイヤに関し、とくにビート部の
発熱量低減によりビート部の耐久性を向上させる技術に
ついて述べる。
機用空気入りラジアルタイヤに関し、とくにビート部の
発熱量低減によりビート部の耐久性を向上させる技術に
ついて述べる。
（従来の技術） 航空機用ラジアルタイヤは耐高速性および耐重荷重性
の両立が不可欠であるため、カーカスは多数のプライを
積層し、ビート部ほカーカスのプライをビートコアのま
わりにタイヤの内側から外側へ巻き返したターンナップ
プライとその折り返し部の外側に沿ってビートトウに向
かってのびるダウンプライとを組み合わせた、いわゆる
アップダウン構造とし、さらにビードコアー上に硬質ゴ
ムよりなる基部を据え、この基部と一体のステイフナー
を、ビート部ゴム中に埋設してなる。
の両立が不可欠であるため、カーカスは多数のプライを
積層し、ビート部ほカーカスのプライをビートコアのま
わりにタイヤの内側から外側へ巻き返したターンナップ
プライとその折り返し部の外側に沿ってビートトウに向
かってのびるダウンプライとを組み合わせた、いわゆる
アップダウン構造とし、さらにビードコアー上に硬質ゴ
ムよりなる基部を据え、この基部と一体のステイフナー
を、ビート部ゴム中に埋設してなる。
したがってビート部は肥大化の傾向にありかつ、この
種のタイヤは重荷重および高速で使用されるため、ビー
ト部は急激に発熱してその温度が上昇し、セパレーショ
ンを誘発する等、結果として、ビード部の耐久性を低下
させる。
種のタイヤは重荷重および高速で使用されるため、ビー
ト部は急激に発熱してその温度が上昇し、セパレーショ
ンを誘発する等、結果として、ビード部の耐久性を低下
させる。
そこでビード部のゴム材料を閉発熱化することを試み
たが、なお充分でない。
たが、なお充分でない。
（発明が解決しようとする課題） この発明は、ビート部の発熱量低減をビート部構造の
改良ににて達成し、よってビード部の耐久性を向上しよ
うとするものである。
改良ににて達成し、よってビード部の耐久性を向上しよ
うとするものである。
（課題を解決するための手段） この発明は、タイヤの赤道面と事実上直交する向きで
互いに平行配列をなす有機繊維コードからなるプライを
ビートコアのまわりにタイヤの内側から外側へ巻返した
ターンナッププライとその折り返し部の外側に沿ってビ
ートトウに向かってのびるダウンプライとからなるトロ
イダル状のカーカスを有する空気入りラジアルタイヤで
あって、 正規リムに装着し正規内圧を充てんした状態でのタイヤ
放射断面において、 ターンナッププライと、その折り返し部またはダウン
プライとの合流点が、 タイヤの回転軸と45゜の角度をなす、負荷時にビート
部外壁と接触する領域におけるリムフランジ断面輪郭曲
線の法線よりビードコア側に位置することを特徴とする
航空機用空気入りラジアルタイヤである。
互いに平行配列をなす有機繊維コードからなるプライを
ビートコアのまわりにタイヤの内側から外側へ巻返した
ターンナッププライとその折り返し部の外側に沿ってビ
ートトウに向かってのびるダウンプライとからなるトロ
イダル状のカーカスを有する空気入りラジアルタイヤで
あって、 正規リムに装着し正規内圧を充てんした状態でのタイヤ
放射断面において、 ターンナッププライと、その折り返し部またはダウン
プライとの合流点が、 タイヤの回転軸と45゜の角度をなす、負荷時にビート
部外壁と接触する領域におけるリムフランジ断面輪郭曲
線の法線よりビードコア側に位置することを特徴とする
航空機用空気入りラジアルタイヤである。
さて第１図に、この発明に従う航空機用空気入りラジ
アルタイヤのビード部の構造を図解した。
アルタイヤのビード部の構造を図解した。
図中１はカーカス、２はビードコアおよび３はリムフ
ランジである。
ランジである。
カーカス１は、この例でビードコア２のまわりをタイ
ヤの内側から外側へ巻き返した１枚のターンナッププラ
イ４と、その折り返し部５の外側にそってビードトウに
向かってのびる１枚のダウンプライ６とからなるアップ
ダウン積層になる。
ヤの内側から外側へ巻き返した１枚のターンナッププラ
イ４と、その折り返し部５の外側にそってビードトウに
向かってのびる１枚のダウンプライ６とからなるアップ
ダウン積層になる。
そしてターンナッププライ４とダウンプライ６との合
流点Ａは、タイヤの回転軸ｌ（図面では回転軸と平行な
線として示す）と45゜の角度をなす、タイヤに負荷を加
えた時にビード部外壁と接触する領域におけるリムフラ
ンジ３の断面輪郭曲線の法線（以下境界線という）ｍよ
り、ビードコア２側に配置させてなる。なお合流点Ａを
ビードコア２をこえてリムベース側に位置させることは
不可能なので、合流点Ａは境界線ｍビードコア２の回転
軸１と平行な接線ｎとにはさまれた領域内に配置してあ
る。
流点Ａは、タイヤの回転軸ｌ（図面では回転軸と平行な
線として示す）と45゜の角度をなす、タイヤに負荷を加
えた時にビード部外壁と接触する領域におけるリムフラ
ンジ３の断面輪郭曲線の法線（以下境界線という）ｍよ
り、ビードコア２側に配置させてなる。なお合流点Ａを
ビードコア２をこえてリムベース側に位置させることは
不可能なので、合流点Ａは境界線ｍビードコア２の回転
軸１と平行な接線ｎとにはさまれた領域内に配置してあ
る。
また第２図（ａ）〜（ｃ）に、この発明に従う他のビ
ード部構造を示す。
ード部構造を示す。
同図（ａ）はターンナッププライ４とその折り返し部
５との合流点Ａを上記した領域内に配置した例、同図
（ｂ）は合流点Ａを境界線ｍ上に配置した例および、同
図（ｃ）はターンナッププライ４を２層とし、その外側
に位置する折り返し部5aとターンナッププライ４との合
流点Ａをを上記した領域に配置した例をそれぞれ示す。
５との合流点Ａを上記した領域内に配置した例、同図
（ｂ）は合流点Ａを境界線ｍ上に配置した例および、同
図（ｃ）はターンナッププライ４を２層とし、その外側
に位置する折り返し部5aとターンナッププライ４との合
流点Ａをを上記した領域に配置した例をそれぞれ示す。
（作用） ビードコアのまわりをタイヤの内側から外側へプライ
を巻き返したアップダウン積層になるカーカスをそなえ
るタイヤにおいては、ビード部の剛性の大きな領域、す
なわちステイフナ、の高さがビード部の発熱と非常に密
接な関係にある。とくに航空機用ラジアルタイヤのよう
にビード部の変形が大きなタイヤは、剛性の大きな領域
の設定いかんでは耐久性に著しい差異が生じる。この現
象を第３図に従って説明する。
を巻き返したアップダウン積層になるカーカスをそなえ
るタイヤにおいては、ビード部の剛性の大きな領域、す
なわちステイフナ、の高さがビード部の発熱と非常に密
接な関係にある。とくに航空機用ラジアルタイヤのよう
にビード部の変形が大きなタイヤは、剛性の大きな領域
の設定いかんでは耐久性に著しい差異が生じる。この現
象を第３図に従って説明する。
図示例のタイヤはスティフナ７の高さが高い、すなう
ちターンナッププライ４とダウンプライ６との合流点Ａ
が境界線ｍよりタイヤ外壁面側に位置する構造で、負荷
転動時に変形が非常に大きくなる領域αまでスティフ
ナ、すなわち剛性の大きな領域が延在することになり、
そのためカーカスは剪断変形により強制的に変形させら
れ、ダウンプライ６上のセパレーション発生域βおよび
スティフナ頂上部γに剪断歪が集中しておこる。
ちターンナッププライ４とダウンプライ６との合流点Ａ
が境界線ｍよりタイヤ外壁面側に位置する構造で、負荷
転動時に変形が非常に大きくなる領域αまでスティフ
ナ、すなわち剛性の大きな領域が延在することになり、
そのためカーカスは剪断変形により強制的に変形させら
れ、ダウンプライ６上のセパレーション発生域βおよび
スティフナ頂上部γに剪断歪が集中しておこる。
一方合流点Ａを境界線ｍからビードコア側の領域に配
置すると、変形の大きな領域での剛性が低下するのでビ
ート部の曲げ変形が可能になる。すると、ダウンプライ
上のセパレーション発生域でラジアル方向の圧縮歪が増
大することにより剪断歪低下とくにスティフナ頂上部に
おける剪断歪の集中を抑制でき、ビード部耐久性の向上
が実現する。
置すると、変形の大きな領域での剛性が低下するのでビ
ート部の曲げ変形が可能になる。すると、ダウンプライ
上のセパレーション発生域でラジアル方向の圧縮歪が増
大することにより剪断歪低下とくにスティフナ頂上部に
おける剪断歪の集中を抑制でき、ビード部耐久性の向上
が実現する。
（実施例） サイズH46×18.0R20につき、ナイロンコード（1890d/
3）よりなるプライを用いたラジアル構造カーカスのク
ラウン部にナイロンコード（1890d/3）をタイヤ周方向
に実質平行に配列した６層よりなるベルトを配置してト
レッド部を補強した航空機用タイヤを、ビード部が第１
図および第２図（ａ）〜（ｃ）と第４図（ａ）〜（ｃ）
とに示す構造にてそれぞれ製作し、各タイヤについてFA
A（米国連邦航空局）TSO−C62において規定される120％
荷重、タキシング条件に基づき何サイクル走行できたか
で耐久性を確認した。この結果を下表に示す。なおタイ
ヤを組み込んだリムのサイズはリムフランジ高さ1.6i
n、リム幅11.0inおよびリムフランジ曲率半径0.95in
で、また試験は内圧14.1kg/cm2、荷重24tonで行った。
3）よりなるプライを用いたラジアル構造カーカスのク
ラウン部にナイロンコード（1890d/3）をタイヤ周方向
に実質平行に配列した６層よりなるベルトを配置してト
レッド部を補強した航空機用タイヤを、ビード部が第１
図および第２図（ａ）〜（ｃ）と第４図（ａ）〜（ｃ）
とに示す構造にてそれぞれ製作し、各タイヤについてFA
A（米国連邦航空局）TSO−C62において規定される120％
荷重、タキシング条件に基づき何サイクル走行できたか
で耐久性を確認した。この結果を下表に示す。なおタイ
ヤを組み込んだリムのサイズはリムフランジ高さ1.6i
n、リム幅11.0inおよびリムフランジ曲率半径0.95in
で、また試験は内圧14.1kg/cm2、荷重24tonで行った。
（発明の効果） この発明により、航空機車輪に供される空気入りラジ
アルタイヤ負荷時、とくに長大なタキシング走行が強い
られるような苛酷な条件下で必要とされるビート部耐久
性の改善向上が実現される。
アルタイヤ負荷時、とくに長大なタキシング走行が強い
られるような苛酷な条件下で必要とされるビート部耐久
性の改善向上が実現される。
第１図および第２図（ａ）〜（ｃ）はこの発明に従うビ
ード部構造を示す断面図、 第３図および第４図（ａ）〜（ｃ）は従来のビード部断
面図、である。 １……カーカス、２……ビードコア ３……リムフランジ、４……ターンナッププライ ５……折り返し部、６……ダウンプライ ７……スティフナ、Ａ……合流点 ｍ……境界線、ｎ……接線 ｌ……回転軸
ード部構造を示す断面図、 第３図および第４図（ａ）〜（ｃ）は従来のビード部断
面図、である。 １……カーカス、２……ビードコア ３……リムフランジ、４……ターンナッププライ ５……折り返し部、６……ダウンプライ ７……スティフナ、Ａ……合流点 ｍ……境界線、ｎ……接線 ｌ……回転軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−261511（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−286809（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−293207（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−114501（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−34203（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−189902（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−203701（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−157007（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−21008（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭54−30561（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭56−30203（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭61−20443（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭61−33721（ＪＰ，Ｂ２) 特許2554503（ＪＰ，Ｃ２)
Claims (1)
- 【請求項１】タイヤの赤道面と事実上直交する向きで互
いに平行配列をなす有機繊維コードからなるプライをビ
ートコアのまわりにタイヤの内側から外側へ巻返したタ
ーンナッププライとその折り返し部の外側に沿ってビー
トトウに向かってのびるダウンプライとからなるトロイ
ダル状のカーカスを有する空気入りラジアルタイヤであ
って、 正規リムに装着し正規内圧を充てんした状態でのタイヤ
放射断面において、 ターンナッププライと、その折り返し部またはダウンプ
ライとの合流点が、 タイヤの回転軸と45゜の角度をなす負荷時にビート部外
壁と接触する領域におけるリムフランジ断面輪郭曲線の
法線よりビードコア側に位置することを特徴とする航空
機用空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63038703A JP2644518B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 航空機用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63038703A JP2644518B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 航空機用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01215606A JPH01215606A (ja) | 1989-08-29 |
| JP2644518B2 true JP2644518B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=12532673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63038703A Expired - Lifetime JP2644518B2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 航空機用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2644518B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018087950A1 (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-17 | 株式会社ブリヂストン | 航空機用ラジアルタイヤ |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2007203377B2 (en) * | 2001-03-20 | 2010-05-13 | Kumho Tire Co., Inc | Pneumatic tire with reinforced bead part |
| KR100393476B1 (ko) * | 2001-03-20 | 2003-08-02 | 금호산업주식회사 | 비드부를 보강한 공기입 타이어 |
| FR2926750B1 (fr) * | 2008-01-24 | 2010-03-19 | Michelin Soc Tech | Armature de carcasse pour pneumatique d'avion. |
| US20120097312A1 (en) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | Kiyoshi Ueyoko | Reduced weight aircraft tire |
| JP2014231259A (ja) * | 2013-05-28 | 2014-12-11 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
-
1988
- 1988-02-23 JP JP63038703A patent/JP2644518B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018087950A1 (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-17 | 株式会社ブリヂストン | 航空機用ラジアルタイヤ |
| JP2018079712A (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-24 | 株式会社ブリヂストン | 航空機用ラジアルタイヤ |
| CN109982865A (zh) * | 2016-11-14 | 2019-07-05 | 株式会社普利司通 | 航空器用子午线轮胎 |
| CN109982865B (zh) * | 2016-11-14 | 2021-03-12 | 株式会社普利司通 | 航空器用子午线轮胎 |
| US11203232B2 (en) | 2016-11-14 | 2021-12-21 | Bridgestone Corporation | Radial tire for aircraft |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01215606A (ja) | 1989-08-29 |
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Legal Events
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