JP2644350B2 - 運転訓練シミュレータ装置 - Google Patents

運転訓練シミュレータ装置

Info

Publication number
JP2644350B2
JP2644350B2 JP1314398A JP31439889A JP2644350B2 JP 2644350 B2 JP2644350 B2 JP 2644350B2 JP 1314398 A JP1314398 A JP 1314398A JP 31439889 A JP31439889 A JP 31439889A JP 2644350 B2 JP2644350 B2 JP 2644350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
evaluation
trainee
pointing
calling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1314398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03175477A (ja
Inventor
通夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1314398A priority Critical patent/JP2644350B2/ja
Publication of JPH03175477A publication Critical patent/JPH03175477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2644350B2 publication Critical patent/JP2644350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は発電プラント、給電プラント、化学工業プラ
ントあるいはフライト装置等の運転訓練シミュレータ装
置に関する。
(従来の技術) 従来の運転訓練シミュレータ装置の一例を第31図に示
す。
運転訓練シミュレータ装置は、図示しない教官(イン
ストラクタ)が全体を管制するためのインストラクタコ
ンソール1と、プラントの挙動を模擬するためのプラン
トのシミュレーション演算部2と、プラントの状態を表
示するための図示しない計器、表示器あるいはCRT等が
設置されている運転制御盤3とからなる。その運転制御
盤3は、実際のプラントの運転制御盤の全体または一部
を模倣して製作されたものであり、そこには、図示しな
い運転訓練員(以下、単に訓練員と言う)がシミュレー
ション演算部2により模擬演算されたプラント(以下、
単にプラントと言う)を運転操作するための図示しない
操作スイッチ、押ボタンスイッチ等が設置されている。
この構成では、教官はインストラクタコンソール1に
より、シミュレーション演算部2に対してプラント初期
状態の設定を行ったり、模擬演算の始動、停止等の管制
を行うことにより、あたかもプラントが実際に運転状態
にあるかのように挙動させることができる。
また、マルファンクション(事故または異常模擬)を
挿入するための管制を行うことにより、実際のプラント
では、めったに発生し得ないような事故または異常があ
たかも発生したかのように挙動させることもできる。そ
して、シミュレーション演算部2により模擬演算された
各機器の運転状態、プロセス量の変動状況等これらのプ
ラント状態値は、運転制御盤3上に設置された計器、表
示器またはCRT等に表示される。訓練員は、これらの計
器、表示器またはCRT上に表示されたプラント状態値を
監視することによってプラントの挙動を把握しながら運
転制御盤3上に設置された操作スイッチ、押ボタンスイ
ッチ等を操作してプラントの起動、停止操作または事故
または異常に対する対応操作のための機器の運転操作等
(以下、運転/対応操作と言う)を行うことができる。
そして、訓練員により操作されたこれらの操作スイッ
チ、押ボタンスイッチ等の状態値はシミュレーション演
算部2に入力され、ここでこれらの状態値によりさらに
模擬演算が実行されプラントの状態が新たな状態へと移
行していく。
シミュレーション演算部2は、シーケンスのインター
ロック等を模擬演算するためのロジックモデルやプラン
トのプロセス量等を模擬演算するための物理モデル、関
数近似などの数式モデル等を有しており、前述の如く教
官によるインストラクタコンソール1からの管制に従
い、また、訓練員による運転制御盤3上の操作スイッ
チ、押ボタンスイッチ等の操作結果に従い、プラントの
挙動の模擬演算を順次行っていく。
このようにして、訓練員は、運転制御盤によりプラン
トの運転/対応操作の訓練ができる。一方、教官は、訓
練員の運転/対応操作の状況及びこれの結果として生じ
る各機器の運転状態、プロセス量の変動状況等(以下プ
ロセスの状態値と言う)の観察の他、また運転/対応操
作の際の目視確認事項をし忘れることなく実施したかど
うか等、訓練員の各種挙動を確認しながら運転/対応操
作の良否判定や総合的評価を行う。そして、万一訓練員
の運転/対応操作について技能の劣る箇所が発見された
場合には、教官はインストラクタコンソールを用いて運
転訓練シミュレータ装置の管制を行うことにより、再度
プラントの挙動を模擬演算させ、訓練員の技能の劣る個
所の運転訓練を重点的に行っていた。
(発明が解決しようとする課題) 教官は、訓練員の運転/対応操作の良否判定や総合的
評価を行うために、訓練員の運転/対応操作及びその結
果として生じるプラントの状態値を常時認識するだけで
なく、訓練員が運転/対応操作の際に目視確認しなけれ
ばならない事項をし忘れることなく、確実に実行したか
どうかも確認する必要がある。しかし、それらの目視確
認項目を莫大な点数で、しかも複雑であるために、訓練
員は、まちがいなくこれらを確認したかどうかを、教官
が見落すことなく確認するのに、これまた、経験と訓練
が必要となり、教官を育成するのに実機プラント運転の
経験も含む莫大な経験と訓練が必要となる欠点がある。
また、運転訓練実施中の教官に対する負荷は、非常に
大きなものであり、さらに事故または異常時の対応操作
の際には、特に操作及び目視確認しなければならない機
器の点数も多く複雑で、しかも緊急性も高いため、これ
らの目視確認を見落すことなく、採点評価するために
は、さらに非常に大きな集中力と細い神経が要求される
欠点がある。
また、運転訓練は一般に複数の訓練員のクルーにより
行われるが、訓練員の運転/対応操作、目視確認等に対
する良否判定や総合的評価の規準は訓練員の技能レベ
ル、例えば初級者、中級者、上級者により異なるため、
教官は常に個々の訓練員の技能レベルをも意識しながら
良否判定及び評価しなければならない。このような状態
において、個々の訓練員毎の目視確認事項を確実に採点
評価することは特に繁雑であり神経も使う作業である。
しかも、全訓練員に対して技能レベルに応じた評価規準
に従いなるべく公平に良否判定及び総合的な採点評価を
しなければならないが、教官が人間である以上見落しも
あり、また各訓練員に対する主観的な判定も入ってくる
ため、不公平な良否判定及び採点評価になってしまうこ
ともしばしばあるという欠点がある。
ところで、実機プラントの運転員がプラントを運転す
る際に行う運転/対応操作は、第32図に示す一例のよう
に、主要項目についての目視確認と、運転対応操作を交
互に行う必要がある。また、主要項目についての目視確
認にあたっては、あらかじめ定められた重要タイミング
毎にあらかじめ定められた主要機器、主要機器用操作ス
イッチ、または押ボタンスイッチ等(以下、単に主要機
器用操作スイッチと言う)の状態値、主要プラントの状
態値等場合によっては莫大な点数の項目について目視確
認し、これらの値が規定値通りであることを確認するこ
とが義務付けられている。しかも、目視確認する際に
は、運転員自身が見落し、勘違いをしないように自覚し
ながら目視確認するために、また他の運転員に自分が今
から何を行うかを知らしめるために、指差呼称をともな
いながら行うことになっている。そして、訓練員も同様
に行わなければならないことは言うまでもない。一方、
訓練員が運転訓練シミュレータ装置で運転訓練を受ける
ことにより、より大きな訓練効果を得るためには、実機
プラントの運転/対応操作、目視確認項目等の内容と運
転訓練シミュレータ装置によるプラントの運転/対応操
作、目視確認項目等の内容の両者をできる限り、一致さ
せる方が良いことは言うまでもない。そこで、訓練員が
運転訓練シミュレータ装置で運転訓練を受ける際にも、
運転員が行うのと同様に、運転/対応操作の重要タイミ
ング毎に実機と同様の項目について指差呼称をともない
がら目視確認し、異常が無いことを点検するよう義務づ
けられているのが一般的である。
しかし、教官が訓練員の運転/対応操作の良否判定や
総合的採点評価を行う場合、これら訓練員が行う指差呼
称をともなった目視確認の内容を視覚または聴覚により
確認し、確認落ち、確認ミスの無有等をチェックしなけ
ればならないが、前述の(従来の技術)にて述べた通
り、教官が行わねばならない他の確認事項も非常に莫大
で複雑なため、教官に対する負荷は非常に大きなものと
なる欠点がある。
そこで、この教官に対する負荷を軽減するために、目
視確認時の指差呼称内容をテープレコーダまたはビデオ
テープレコーダ等に録音または録画しておき、運転訓練
終了後にこのテープを再生し、内容をチェックし目視確
認に対する良否判定、採点評価を行うことが考えられる
が、この方法によると、チェック作業のタイミングをず
らし、教官に対する負荷が集中するのを防ぐことはでき
るが、いずれにしても教官が聴覚チェックしなければな
らないことには変りがなく、効果が少ないという欠点が
ある。
また、他の一方法として、訓練員が行う指差呼称をと
もなった目視確認を直接的にチェックしなくても、運転
/対応操作の状況、また、これの結果として生じるプラ
ント状態値の変動状況さえ観察しておれば十分であると
いう考え方にもとづき、運転/対応操作の状況及びこれ
らの結果として生じるプラント状態値の変動状況だけを
教官が目視確認するか、またはこれを計算機等により自
動的に確認処理して、良否判定、採点評価を行うことも
考えられるが、これには次の欠点がある。
教官が指差呼称をともなった目視確認を軽視または無
視することになるので、訓練員もこれを軽視してしま
い、「必ず指差呼称による目視確認を行う」という習慣
がつかなくなってしまう。また、たとえ指差呼称をとも
なった目視確認時に確認落ち、確認ミスをしても注意を
与えられることがないので結果として、実機プラント運
転時にミスを犯す原因となる。
訓練員が運転/対応操作または目視確認について何ら
かのミスを犯し、その結果として、プラント状態値の変
動状況が異常になったことがたとえ観察されたとして
も、その原因には、訓練員が運転/対応操作に先だち目
視確認をし忘れて、運転/対応操作したために上記不具
合が発生した場合、または訓練員が運転/対応操作に先
だち、規定事項に従い目視確認したことはしたが、訓練
員が現在あるべきプラント状態値をあやまって認識して
いたがために上記不具合が発生した場合等が考えられ
る。しかもこの原因がいずれかによって、訓練員に対す
る運転/対応操作についての採点評価及び教官の教育方
法等を変えた方がよりきめ細かい運転訓練ができる。し
かしながら上記の運転/対応操作の状況及びこれの結果
として生じるプラント状態値の変動状況の観察だけで
は、これらの原因の区別ができない。
ところで、運転訓練シミュレータ装置には、運転訓練
中に訓練員が実機プラントを運転しているのと勘違いし
てしまう程に、なるべく多くの雰囲気を似せることが、
一般に要求される。そこで実機プラントの動特性と、で
きるだけ似た特性を示すようにする目的でなるべく精度
良く、しかも実時間に、模擬演算できるようにロジック
モデル、物理モデル、関数近似の数式モデル等の各モデ
ルを設計し、製作し、また、さらに模擬範囲すなわちシ
ミュレーション演算部で模擬演算させる各モデルの範囲
を可能な限り広げて設計製作しているのが一般的であ
る。しかしながら一方これらの模擬範囲は、おのずと限
界があるのも当然のことである。すなわち、シミュレー
ション演算部を例えば計算機で構成し、その計算機の容
量が大きく、かつ演算速度も速い等高性能であればある
程、模擬範囲を広げ、かつ、実機プラントの動特性によ
り似た動きにさせることも可能になるが、一方、その分
運転訓練シミュレータ装置は、高価なものになってしま
う。そこで通常は、運転訓練、シミュレータ装置を設
計、製作するに先だち、これらの費用に対する運転訓練
効果等を比較検討することにより、実機プラントに比較
して相当限定した適当な大きさの模擬範囲にしているの
が一般的である。
そこでたとえば、訓練員が行う指差呼称をともなう目
視確認を直接的にチェックする方法を採用しないで、前
述のように運転/対応操作の状況及びこれの結果として
生じるプラントの状態値の変動状況を計算機等により自
動的に確認処理する手法を採用したとしても、その運転
訓練シミュレータ装置の模擬範囲以外の運転/対応操作
の状況及び、この結果として生じるプラントの状態値の
変動状況については、制御盤またはシミュレーション演
算部等から模擬信号を得ることができないので、この方
法によっては、訓練員が行う指差呼称による目視確認の
適確なチェックが行えないと言う欠点が生じる。
また、さらには指差呼称の発言内容を単に聞くだけで
目視確認の良否判定、採点評価を行うと、例えば訓練員
が単に指差呼称項目を記憶していて、目視確認もしない
で単に記憶していることを発言しているだけのような場
合であっても、“良”判定になってしまうと言う欠点が
生じる。
本発明の目的は、これらの欠点を解決するためになさ
れたものであって、運転訓練シミュレータ装置を用いて
訓練員がプラント等の運転訓練を行う場合に、運転/対
応操作の際のあらかじめ定められたタイミングにおい
て、あらかじめ定められた主要機器の運転状態値、主要
機器用操作スイッチの状態値及び主要プロセス量状態値
等の目視確認しなければならないことを誤りなく確実に
実行しているかどうかを自動的に良否判定及び採点評価
できる運転訓練シミュレータ装置を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明は訓練員が目視確
認を義務付けられている項目について目視確認を行う際
には、本人が自覚しながら行うため及び他の訓練員に対
し自分が何を行おうとしているかを知らしめるために指
差呼称をともなうことに着目し、指差呼称を音声認識
し、あるいは訓練員の指先が指し示す方向または目が向
く方向(以降単に訓練員の目又は指先が指し示す方向と
言う)を検出し、これとあらかじめ規定した評価規準値
とを比較評価することにより、訓練員が行った目視確認
の良否判定及び採点評価を自動的に行い、表示出力する
ようにしたものである。
なお、本願明細書に言う指差呼称とは、必ずしも訓練
員が指を指しながら行う呼称(口頭発言)のみを意味す
るのではなく、例えば指指しまたは目視または他の訓練
員に対して知らしめるための口頭発言の一つまたは二つ
以上の組合せをいう。
(作用) 訓練員が行う指差呼称の妥当性を自動的に採点評価し
て表示するので、教官の負担が大巾に軽減される上、教
官が居なくとも訓練員自らが指差し呼称の誤りを修正し
ながら運転訓練を独習することが可能となる。
(実施例) 第1図は、本発明の第I実施例による運転訓練シミュ
レータ装置のブロック構成図を示し、指差呼称を口頭発
言のみで行う場合の例である。図中、第31図と同一符号
は同一または相当部分を示し、10はインストラクタコン
ソール1、シミュレーション演算部2、運転制御盤3よ
り成る運転訓練シミュレータ部である。図の構成で、第
16図と異なる点は、この運転訓練シミュレータ部10に音
声集音部4、音声認識部5、評価部6、出力制御部7、
CRT8、プリンタ9が付加されている点である。
その音声集音部4は、訓練員が規定された目視確認項
目について、確認のために実行する指差呼称等を集音し
増巾するためのものである。
音声認識部5では、まず訓練員が実行した指差呼称等
人間が話した言葉を認識するための分析を行なう。その
後、音声認識部にあらかじめ記憶させておいた音声規準
値と比較解析することにより、それぞれの指差呼称に対
して意味付けを行い、評価部で演算処理できるよう符号
化する。
評価部6は、音声認識部5から符号化された各ステッ
プ目視確認点到達信号、すなわち該当ステップ目視確認
評価開始信号を受け取る。また運転訓練シミュレータ部
10からはプラントの状態値信号を受け取り、これらによ
り、特定ステップ目視確認点に到達したことを検知し
て、これにより該当ステップ目視確認点用の目視確認評
価規準値を選択し、訓練員が行う目視確認の評価を開始
する。即ち、音声認識部から、符号化された指差呼称内
容を受け取り、あらかじめ評価部に記憶されている目視
確認評価規準値及び運転訓練シミュレータ部10からのプ
ラントの状態値信号等とを比較評価することにより、決
められたそれぞれの運転タイミング毎、即ち、各ステッ
プ目視確認点毎に訓練員が目視確認しなければならない
項目について、誤りなく目視確認しているかどうかの良
否判定及び採点評価を行う。
出力制御部7には、評価部で実行された良否判定及び
採点評価結果等が入力され、ここで出力信号処理され、
CRT8またはプリンタ9から文字情報等として出力され
る。
上記構成で、運転訓練を開始する前にまず、各個人の
音声を認識するためのデータ、例えば各訓練員が各ステ
ップ目視確認点到達時、及び各ステップにおける目視確
認の際に行う、各指差呼称等の意味を認識するためのデ
ータを音声規準値として音声認識部5に記憶させてお
く。
一方、評価部6には、決められたそれぞれの運転タイ
ミング毎に訓練員が目視確認しなければならない項目
を、あらかじめ目視確認評価規準値として記憶させてお
く。評価部6では、音声認識部5から入力される後述す
るような符号化された指差呼称内容を目視確認評価規準
値と比較評価する訳であるが、この場合、第1ステップ
目視確認点から第Nステップ目視確認点までの複数の運
転タイミングにおける目視確認項目が目視確認評価規準
値として記憶されている。
このような状態において、訓練員が運転訓練シミュレ
ータ装置によりプラントの運転訓練を行うわけである
が、プラントの状態値信号は運転訓練シミュレータ部10
から評価部6にその都度入力される。一方、訓練員はこ
の運転/対応操作の際のあらかじめ定められたそれぞれ
の運転タイミングにおいて実行するよう規定された目視
確認項目をし忘れることなく必ず実行するために、この
目視確認項目について指差呼称を実行しながら運転/対
応操作を行う。この場合訓練員は、第32図に示したよう
にプラントの運転を行う過程において、第Xステップ目
視確認点に到達したとすると、まず、例えば「装置
起動操作前確認を行います。」等、プラントの状態が第
Xステップ目視確認点に到達したことを示す指差呼称を
実行する。音声集音部4では、これらの訓練員の発言を
集音し、音声認識部5で処理するのに適当な信号レベル
に増巾した後、音声認識部5で音声認識のための分析を
行った後、前もって記憶している指差呼称の音声認識に
関する音声規準値と比較し、その結果、『第Xステップ
目視確認点に到達。』したことを示す意味付けを行い、
これを示す符号化した信号を評価部に出力する。
評価部6では、この指差呼称から得た『第Xステップ
目視確認点に到達。』したことを示す信号、及び前述の
運転訓練シミュレータ部10からのプラント状態値信号に
よりプラントの状態が間違いなく第Xステップ目視確認
点に到達したことを判断し、これにより複数の目視確認
評価規準値の中から該当(ここでは第Xステップ)目視
確認点用の目視確認評価規準値を選択する。
一方、訓練員はその運転タイミングにおいて確認すべ
き項目について、指差呼称を行いながら目視確認を行
う。この際の指差呼称内容は音声集音部4により集音
し、音声認識部5で処理するのに適当な信号レベルに増
巾した後、音声認識部5に出力する。音声認識部5では
入力された信号を音声認識のための分析処理した後、前
もって記憶している指差呼称の音声認識に関する音声規
準値と比較し、それぞれの指差呼称に対して意味付けを
行う。尚、これ等の意味付けは、評価部6で演算処理で
きるように符号化して出力する。
評価部6では、音声認識部5から入力された符号化さ
れた指差呼称内容を、前述のようにして選択した該当ス
テップ目視確認点用の目視確認評価規準値とまた運転訓
練シミュレータ部10からのプラント状態値信号とを比較
することにより、決められたそれぞれの運転タイミング
毎に訓練員が確認しなければならない項目について、誤
りなく目視確認しているかどうかの良否判定及び採点評
価を行う。そしてこの良否判定及び採点評価結果は、出
力制御部7に入力され、ここでCRT8またはプリンタ9等
による表示のための出力信号処理が行われる。
一方、場合によっては訓練員が確認すべき項目を誤っ
て理解していたり、または実際に行った指差呼称があら
かじめ決められた表現方法でなかったりした場合には、
音声認識部5にあらかじめ記憶させておいた音声規準値
と比較しても該当するものが無いことになる。このよう
な場合にはその指差呼称の意味が認識できないことを示
す符号を評価部6に出力する。
指差呼称の意味が認識できないことを示す符号が評価
部6に入力された場合には、これは、すなわち訓練員が
少なくともその運転/対応操作の際に確認不要の項目を
目視確認してしまったか、または目視確認時の指差呼称
の仕方が規定された方法ではなかった等の不具合があっ
たためであるので、例えば減点の対象として採点評価す
ると共に、その由をCRT8またはプリンタ9に表示するこ
とにより訓練員に注意をうながすために、これらの採点
評価結果等を出力制御部7に出力する。
出力制御部7に入力されたこれらの良否判定結果、採
点評価結果等は、ここで出力信号処理されてCRT8または
プリンタ9から文字情報等として出力される。
第2図は、音声集音部4及び音声認識部5の具体的構
成例を示したものである。音声集音部4において、訓練
員の指差呼称は、マイクロホン11により集音された後、
増巾部12により増巾処理され、音声認識部5に入力され
る。
尚、本実施例で使用した音声認識の方法は、まず、事
前に人間が話した言葉について周波数、音色等の分析を
行い、これらの変化のパターンを規準パターン化し、こ
れを音声規準値として音声認識部5に記憶させておく。
そして訓練時に同一の人間が話す言葉について、同様の
分析を行って得られる周波数、音色等の変化のパターン
を、前述の規準パターンと比較解析して音声認識を行う
方法による。
そこで、音声認識部5では、入力された指差呼称はま
ず周波数、音色等分析部13により周波数、音色等の分析
が行われ、これらの変化のパターン等が得られる。
音声規準値記憶部15は、運転訓練を開始する前に各訓
練員の肉声により、運転訓練時の指差呼称と同一口調、
同一内容の発言をマイクロホン11、増巾器12を介して周
波数、音色等分析部13に入力し、ここで分析して得た周
波数、音色等の変化のパターン等を規準パターン化して
これらのそれぞれに対し意味付けを行い、音声規準値と
して記憶させておくためのものである。
比較、解析部14は訓練員が行った指差呼称を周波数、
音色等分析して得たパターン等と前述の規準パターンと
を比較、解析するためのものであって、訓練員が運転訓
練の際に行う指差呼称をマイクロホン11で集音し、増巾
部12を介して周波数、音色等分析部13に入力し、ここで
分析して得た周波数、音色等の変化のパターン等を音声
規準値記憶部15にあらかじめ記憶させておいた音声規準
値である規準パターンとを比較解析することにより音声
認識を行う。そして比較解析した結果、それぞれの指差
呼称に対して意味付けを行い、この結果を出力処理部16
に出力する。
出力処理部16は、これらの意味付けしたものが、評価
部6で演算処理できるように符号化するためのものであ
って、符号化された第Xステップ目視確認点到達信号、
すなわち第Xステップ目視確認評価開始信号ax、または
訓練員が行ったそれぞれの指差呼称に対して意味付けを
行った信号byが出力される。
一方、訓練員があらかじめ行った指差呼称を分析して
得て、音声規準値記憶部15に記憶させておいた規準パタ
ーンと比較しても、該当するものが無い場合には、該当
指差呼称の意味を認識できないことを示す信号、すなわ
ち訓練員が行った第Xステップ目視確認点に到達したこ
とを示す指差呼称の意味が認識できないことを示す信号
cまたは、目視確認のための指差呼称の意味が認識でき
ないことを示す信号dが、比較、解析部14から出力され
る。
その結果、出力処理部16からは評価部6で演算処理で
きるようにこれらを符号化した信号(信号cまたは信号
d)が評価部6に出力される。
第3図は、評価部6の一実施例であって、第Xステッ
プ目視確認点到達信号すなわち第Xステップ目視確認評
価開始信号ax、訓練員が行ったそれぞれの指差呼称に対
して意味付けを行った符号信号by、訓練員が行った第X
ステップ目視確認点に到達したことを示す指差呼称の意
味が認識できないことを示す符号信号c、及び訓練員が
行った目視確認のための指差呼称の意味が認識できない
ことを示す符号信号dが音声認識部5から入力される。
またプラント状態値信号eが運転訓練シミュレータ部10
から入力される。
目視確認評価規準値入力部17は、運転訓練に先だち、
あらかじめ評価部6の目視確認評価規準値記憶部18に目
視確認評価規準値を入力するためのものであり、各ステ
ップ目視確認点毎に入力することができる。
ここで、本実施例に用いた第1ステップ目視確認点に
おける目視確認評価規準値の一例を第4図に示す。目視
確認評価規準値とは、この第4図に示した第1ステップ
目視確認点用の目視確認評価規準値と同様のものが、第
1ステップ目視確認点から第Nステップ目視確認点まで
の各ステップ毎に規定されたものである。しかも当然の
ことながらプラントの運転状態が、たとえほぼ同一の状
態であっても、訓練員が行う運転/対応操作の目的が異
なれば、目視確認評価規準値もおのずから異なってくる
のが一般的である。従って、目視確認評価規準値記憶部
18には、プラントの運転状態、運転/対応操作の目的等
毎に、しかも各ステップ目視確認点毎に、これら複数の
目視確認評価規準値が運転訓練に先だち前もって記憶さ
れている。
目視確認点評価管理部19は、前述の音声認識部5から
の第Xステップ目視確認点到達信号ax、及び運転訓練シ
ミュレータ部10からのプラント状態値信号eを入力とし
て、信号axから判断されたプラントの状態値が信号eか
ら判断されたプラントの状態値と合致しているかどうか
の評価を行い、万一合致しない場合には目視確認点評価
管理部19から評価演算部22に、目視確認点不一致信号f
が出力される。一方、合致した場合には、目視確認点評
価管理部19から目視確認規準値選択制御部20に、第Xス
テップ目視確認点一致信号gxが出力される。
目視確認規準値選択制御部20は、信号gxすなわちプラ
ントの運転状態が第Xステップ目視確認点に到達したこ
とを意味する信号が入力されると、これにより、目視確
認評価規準値記憶部18に記憶された複数の目視確認評価
規準値の中から、該当する目視確認点すなわち第Xステ
ップ目視確認点における目視確認評価規準値を選択し、
これを比較及び良否判定部21に入力するための制御を行
う。
比較及び良否判定部21では、前述の音声認識部5から
の訓練員が行ったそれぞれの指差呼称に対して意味付け
を行った符号信号byと、前述の第Xステップ用として選
択された目視確認評価規準値及びプラント状態信号eと
を比較し、良否判定を行う。
評価演算部22では、比較及び良否判定部21からの良否
判定結果、目視確認点評価管理部19からの信号f、及び
前述の音声認識部5からの訓練員が行った指差呼称の意
味が認識できないことを示す符号信号c,d等を受けて、
減点すべき符号信号の個数をカウントすることにより、
誤った指差呼称の回数を合計するなどの採点、評価を行
い、その結果を出力処理部7へ出力する。
出力制御部7では、入力された良否判定及び採点評価
結果等が、ここで出力信号処理されてCRT8またはプリン
タ9から文字情報として出力される。
次に、以上に概略説明した実施例の動作の詳細を第5
図及び第6図に示した処理フロー図を参照しながら説明
する。
まず、運転訓練を開始する前に音声規準値、及び複数
の目視確認評価規準値を入力しておく。
複数の目視確認評価規準値は、目視確認評価規準値入
力部17により、評価部6の目視確認評価規準値記憶部18
に入力し、記憶させておく。尚、目視確認評価規準値は
第4図に示した第1ステップ目視確認点用の目視確認評
価規準値と同様のもので、第1ステップ目視確認点から
第Nステップ目視確認点までの各ステップ毎に規定した
ものであり各ステップ目視確認点毎に入力できる。
音声規準値は、各訓練員の肉声により運転訓練時の指
差呼称と同一口調、同一内容の発言をマイクロホン11、
増巾器12を介して周波数、音色等分析部13に入力し、こ
こで分析して得た周波数、音色等の変化のパターン等を
規準パターン化して、これらのそれぞれに対し意味付け
を行い、音声規準値記憶部15に記憶させておいたもので
ある。
このような状態にして、訓練員は運転訓練シミュレー
タ装置によりプラントの運転訓練を行うと、第5図の処
理フローが実行される。
即ち、プラントの状態値信号eは運転訓練シミュレー
タ部10から評価部6の目視確認点評価管理部19にその都
度入力される。一方、訓練員は運転訓練時における運転
/対応操作の際のあらかじめ定められたそれぞれの運転
タイミングにおいて、規定された指差呼称を行いながら
目視確認を実行し、また運転/対応操作を行う。この場
合、訓練員は、第32図に示したように、プラントの運転
を行う過程において、第Xステップ目視確認点に到達し
たとすると、まず例えば「装置起動操作前確認を行
います。」等プラントの状態が第Xステップ目視確認点
に到達したことを示す指差呼称を行う。
音声集音部4のマイクロホン11により集音されたこれ
らの指差呼称は、増巾器12により増巾処理された後音声
認識部5に出力される(51)。音声認識部5において、
入力された指差呼称は、まず周波数、音色等分析部13に
より周波数、音色等の分析が行われ、これらの変化のパ
ターン等が得られる(52)。次に比較、解析部14によ
り、これら周波数、音色等の変化のパターン等は、音声
規準値記憶部15にあらかじめ記憶させておいた音声規準
値である規準パターンと比較解析される(53)。そして
万一訓練員が行った指差呼称を分析して得た周波数、音
色等の変化のパターン等について、該当する規準パター
ンが無い場合には、訓練員が行った第Xステップ目視確
認点に到達したことを示す指差呼称の意味が認識できな
いことを示す符号信号cが、出力処理部16を介して比
較、解析部14から評価部6の評価演算部22に出力される
(54のNO)。評価演算部22では前述の信号cを受けて信
号cが入力された回数をカウントするなどの採点、評価
を行うと共に、その結果を出力制御部7へ出力する(5
5)。
そして出力制御部7で、この評価結果『指差呼称意味
不明』が出力信号処理されてCRT8またはプリンタ9から
文字情報として出力される(56)。この評価結果は、す
なわち訓練員が行った第Xステップ目視確認点に到達し
たことを示す指差呼称の意味が認識できないことを示し
ており、言い換えると訓練員が指差呼称確認すべき項目
を誤って理解していたり、または実際に行った指差呼称
があらかじめ決められた表現方法でなかったりしたこと
を意味する。この場合、訓練員は自分が行った指差呼称
の意味が認識できないと言う情報をCRT8またはプリンタ
9から得て指差呼称をやり直すことができる。
一方、訓練員が行った指差呼称を分析して得た周波
数、音色等の変化のパターン等と、音声規準値記憶部15
にあらかじめ記憶させておいた規準パターンとを比較、
解析部14により比較、解析した結果、該当するものが有
る場合には(54のYES)、その指差呼称に対して意味付
けを行い、この結果を出力処理部16に出力する(57)。
出力処理部16では、これらの意味付けしたものが評価部
16で演算処理できるように符号化し、この信号(信号a
x)を出力する。
評価部6の目視確認点評価管理部19では、この第Xス
テップ目視確認点到達信号axと運転訓練シミュレータ部
10からのプラント状態信号eの両者を受け、これらを比
較する訳であるが、万一信号eから判断されるプラント
の状態値が第Xステップ目視確認点であるにもかかわら
ず、訓練員が誤って他のステップ目視確認点に到達した
ことを示す指差呼称を実行してしまったとすると、目視
確認点不一致信号fが評価演算部22に出力される(58の
NO)。評価演算部22では、この目視確認点不一致信号f
を受けて信号fが入力された回数をカウントするなどの
採点、評価を行うと共に、その結果を出力制御部7へ出
力する(55)。そして出力制御部7でこの評価結果『第
Xステップ目視確認点不一致』が出力信号処理されてCR
T8またはプリンタ9から文字情報として出力される(5
9)。訓練員は前述と同様にしてCRTまたはプリンタ出力
により、自分が行った指差呼称のタイミングが誤ってい
ることを知り、指差呼称をやり直すことができる。
一方、目視確認点評価管理部19に入力された運転訓練
シミュレータ部10からのプラント状態値信号eと、第X
ステップ目視確認点到達信号axの両者のプラントの状態
値が合致した場合には(58のYES)、目視確認点評価管
理部19から目視確認規準値選択制御部20に第Xステップ
目視確認点一致信号gxが出力される。目視確認規準値選
択制御部20は、信号gxにより目視確認評価規準値記憶部
18に記憶された複数の目視確認評価規準値の中から該当
する目視確認点すなわち第Xステップ目視確認点におけ
る目視確認評価規準値を選択し、これを比較及び良否判
定部21に入力する(60)。
訓練員は、プラント状態が第Xステップ目視確認点に
到達したことにより、第4図に示したように、そのプラ
ントの状態値を目視確認するための指差呼称を実行す
る。これにより、第6図の処理フローが実行される。
即ち、これらの指差呼称は、音声集音部4のマイクロ
ホン11により集音され、増巾部12により増巾処理された
後(61)、音声認識部5に入力され、ここで前述と同様
に周波数、音色等の分析が行われる(62)。その結果得
られる周波数、音色等の変化のパターン等と、音声規準
値記憶部15にあらかじめ記憶させておいた規準パターン
とは、比較、解析部14において比較解析される(63)。
そして前述と同様に、該当する規準パターンが無い場合
には、目視確認のための指差呼称の意味が認識できない
ことを示す符号信号dが出力処理部16を介して比較、解
析部14から評価演算部22に出力される(64のNO)。評価
演算部22では、前述の信号dを受けて信号dが入力され
た回数をカウントするなどの採点、評価を行うと共に
(65)、その結果『指差呼称意味不明』を出力制御部7
を介してCRTまたはプリンタから文字情報として出力す
る(66)。訓練員はこの情報により、指差呼称をやり直
すことができる。
一方、該当する規準パターンが有る場合には(64のYE
S)、その指差呼称に対して意味付けを行い、その結
果、それぞれの指差呼称に対して意味付けを行った符号
信号byを比較、解析部14から出力処理部16を介して比較
及び良否判定部21に出力する(67)。この信号byは、比
較及び良否判定部21において、前述の選択された第Xス
テップ目視確認点における目視確認評価規準値の内容、
及び運転訓練シミュレータ部10からのプラント状態値信
号eと比較され、良否判定される(68)。
ここで、本実施例で使用した良否判定方法の一例を第
7図を用いて説明する。第7図は、第4図における第1
ステップ目視確認点用の目視確認評価規準値の内の一項
目『主タービンターニング中』の指差呼称を良否判定す
る場合を一例として示したものである。該当ステップ目
視確認点において目視確認が必要な全項目について第7
図の如き良否判定のための比較を行い、その結果によっ
て該当ステップ目視確認点における目視確認の良否判定
を行う。
即ち、第7図の(a)に示すように、良否判定部21の
3状態値比較処理部21aには、まず、第Xステップ目視
確認点用目視確認規準値の項目が入力する。例えば、第
1ステップ目視確認を行う場合、あるタイミングで第4
図に示した第1ステップ目視確認点用の目視確認評価規
準値の内の一項目例えば「主タービンターニング中」が
入力する。この項目の確認を行うため、訓練員の目視確
認のための指差呼称を行ったときの発言が音声処理され
て入力する。更に運転訓練シミュレータ部からのプラン
ト状態値も入力する。比較処理部21aは、これら3つの
状態値が取る状態の組み合わせに応じて第21図(b)に
示す良否判定結果を出力する。例えば、シミュレータの
プラント状態が主タービンターニング中であり、このと
き訓練員が主タービンターニング状態表示器を見て主タ
ービンターニング中と発言した場合は、表示処理部21a
に入力する3状態値が全て一致するため、良否判定結果
は良ということでCRTには何も表示されない。一方、訓
練員の指差呼称には誤りはないが、シミュレータ部から
のプラント状態値が主タービンターニング中でない場合
は、良否判定結果は不良ということになり、CRTには
「指差呼称意味不明」と表示される。これと同時にその
結果が減点対象として評価演算部22でカウントされる。
このようにして比較処理部21aで比較処理した結果、
万一第Xステップ目視確認点における目視確認評価規準
値には無い項目の指差呼称を訓練員が行った場合には、
これを意味する信号hが評価演算部22に出力される(68
のNO)。
評価演算部22では、前述と同様に信号hが入力された
回数をカウントするなどの採点評価を行うと共に、その
結果『指差呼称意味不明』を出力制御部7を介してCRT
またはプリンタから文字情報として出力する(69)。
一方、比較及び良否判定部21において比較した結果、
第Xステップ目視確認点における目視確認比較規準値に
有る項目の指差呼称を訓練員が行った場合には(68のYE
S)、さらに運転訓練シミュレータ部からのプラント状
態値信号eとも比較する(70)。万一、信号eによるプ
ラントの状態値が、指差呼称のプラント状態値と一致し
ていない場合には、これを意味する信号jが評価演算部
22に出力され(70のNO)、ここで前述と同様に信号jが
入力された回数をカウントするなどの採点評価を行うと
ともに、その結果『目視確認及びプラント状態値不良』
を出力制御部7を介してCRTまたはプリンタから文字情
報として出力する(71)。この場合、訓練員の指差呼称
自体は目視確認評価規準値に合致してはいるが、プラン
ト状態値が本来あるべき状態ではなく、しかも訓練員は
これを目視確認せずに、単に覚えている指差呼称を発言
したにすぎない。このような文字情報を受けた場合に
は、訓練員は主タービンターニング用の操作スイッチを
操作して、プラント状態値を『主タービンターニング
中』状態にしなければならない。
一方、信号eによるプラントの状態値と、指差呼称の
プラント状態値とが一致した場合には、これを意味する
信号iが評価演算部22に出力され(70のYES)、評価演
算部22で採点評価が行われると共に、その結果が出力制
御部7に出力される。その結果、CRT8上に表示されてい
た第Xステップ目視確認点において目視確認を行わねば
ならない指差呼称の全項目の内指差呼称が完了した該当
項目が削除される。同時に目視確認評価規準値上の該当
項目も削除される(72)。
このようにして、訓練員が第Xステップ目視確認点で
確認すべき項目について、順次指差呼称を完了してゆく
に従い、目視確認評価規準値上に該当項目、及びCRT8上
に表示されていた該当項目も順次削除されてゆく訳であ
る。そして訓練員は第Xステップ目視確認点において確
認すべき項目についてすべての目視確認を完了したと思
った時、または未だ目視確認しなければならない項目が
残ってはいるが、その項目を忘れて思い出すことができ
ない時などには、CRT8に表示された項目『目視確認残項
目』を確認するか、またはプリンタ9にこれを打ち出し
確認することができる(73)。
訓練員が第Xステップ目視確認点で確認すべき項目に
ついて、すべての目視確認を完了しない場合は以上の処
理を繰り返し、全ての処理が完了となれば(74)、処理
を終了する。そして、次ステップ目視確認点に進むため
に、プラント構成機器の操作スイッチの操作を行ったと
きに、訓練員または教官は、CRT8またはプリンタ9に出
力される文字情報により、訓練員が第Xステップ目視確
認点において間違った目視確認を行った回数、また実施
すべき目視確認項目にもかかわらず、訓練員がし忘れて
てしまった項目数、その内容などのいわゆる良否判定及
び採点評価結果等を、自動的に把握することができる。
このように、訓練員が運転訓練時の運転/対応操作の
際のあらかじめ決められた運転タイミング毎に行わなけ
ればならない指差呼称を伴なった目視確認について、間
違った回数、し忘れてしまった項目数、またその内容の
把握等、いわゆる目視確認(指差呼称)の良否判定、採
点評価が自動的に行われる。従って、訓練員の運転訓練
に対する採点評価時に、教官は訓練員が行う莫大な点数
の目視確認(または指差確認)をその都度視覚または聴
覚により良否判定、採点評価しなくても良いので、良否
判定及び採点評価のための非常に大きな集中力、細かい
神経が不要となる。また教官にとって実機プラントの運
転等を含む莫大な経験及び訓練の必要もないので、教官
の負荷を大巾に軽減できる。
しかも、教官の主観による判断が入らないため、各訓
練員に対し公正に採点評価ができる。また、訓練員が運
転訓練中において目視確認を行うと同時に、その目視確
認の良否判定が行われるので、訓練員はCRTまたはプリ
ンタから出力されるその良否判定、及び採点評価結果を
必要に応じて確認しながら指差呼称を行えるため、適時
自分の行った指差呼称の誤りを修正しながら運転訓練す
ることも可能である。
また、人間の音声を周波数、音色等の分析を行って、
音声認識を行う方式を採用したため、特定の訓練員の行
った指差呼称を識別できるので、特定の訓練員の目視確
認の良否判定、採点評価を行うことができる。
また、本実施例によれば、訓練員は運転訓練シミュレ
ータ装置で運転訓練を受ける際にも、実機プラント運転
時の運転員と同様に指差呼称を伴なった目視確認を確実
に行わねばならないので、指差呼称を軽視、無視する習
慣がつかない。また、訓練員が運転/対応操作または目
視確認について何らかのミスを犯して、その結果、プラ
ント状態値に変動等の異常が起こった場合に、これが目
視確認時のミスのためか、または目視確認は良好だが運
転/対応操作が誤ったためなのか、等まで採点評価でき
プラントの運転訓練を効果的に行うことができるように
なる。
なお、I-(1)上記第I実施例においては、第1図に
示したように、良否判定、採点評価結果は、CRT8または
プリンタ9に文字情報として出力したが、必ずしも文字
情報でなくても良く、例えばグラフ表示等でも良い。ま
た、スピーカ等による音声情報として出力しても良い。
また、良否判定、採点評価結果をCRT等に常時表示する
のではなく、訓練員の技能レベルに応じて訓練員または
教官が任意に表示を「入」,「切」できるようにしても
良い。
また、上記第I実施例では音声認識の方法として、音
声を周波数、音色等の分析を行った結果から得たパター
ンを、規準パターンと比較して行う方法を採用したが、
必ずしもこの方法による必要はなく、例えば訓練員毎に
指差呼称に用いる言葉の単語毎に音声波形の特徴を分析
し、これらを音声規準値として評価部に記憶させてお
き、これにより音声認識を行う方法等すなわち口頭によ
る発言の意味を自動的に認識できる装置であれば他の方
法を用いても良い。
I-(2)上記第I実施例においては該当ステップ用目
視確認評価規準値を選択するための信号としては、訓練
員が行う第Xステップ目視確認点に到達したことを示す
指差呼称及びプラント状態値信号eを用い、このプラン
ト状態値信号eには運転訓練シミュレータ部10から評価
部6への主要機器の運転状態値、主要機器用操作スイッ
チの状態値及び主要プロセス量の状態値等を一例に説明
したが、これ以外のものを用いても良い。例えば、 I-(2-1)インストラクタコンソール1からシミュレ
ーション演算部2への管制信号を、評価部6へも入力し
ても良い。前述のように、教官はインストラクタコンソ
ール1を用いてプラントに事故または異常を発生させる
等の運転訓練シミュレータ装置の管制を行っているの
で、少なくとも教官の管制により発生する事故または異
常等に対して、訓練員が行う運転/対応操作時の指差呼
称をともなった目視確認の良否判定及び採点評価につい
ては、インストラクタコンソール1からシミュレーショ
ン演算部2への前述の管制信号を評価部6へも直接入力
し、これをプラントの状態値信号としても同様の効果が
得られる。
I-(2-2)信号eの代わりにインストラクタコンソー
ル1または運転制御盤3上等に例えば各ステップ目視確
認毎に区別して設けられた押ボタンスイッチまたはキー
ボードスイッチ等の信号を評価部6に入力しておいても
良い。この場合、プラントの状態値が第Xステップ目視
確認点に到達した際等に、教官または訓練員が前述の押
ボタンスイッチまたはキーボードスイッチ等を操作する
ことにより、プラントの状態値信号と等価の信号を入力
しても少なくとも訓練員の行う目視確認のための指差呼
称の良否判定、及び採点評価は自動的に行われるので、
同様の効果が得られる。
I-(2-3)例えば、第1図の音声集音部4と同様のも
のをインストラクタコンソール1の近傍等に置き、これ
の出力信号を音声認識部5またはこれと同様の音声認識
部に入力するようにしておき、運転訓練シミュレータ装
置によるプラントの状態値を教官が口頭で入力し、これ
を前述と同様に音声認識させることにより、プラント状
態値信号を得るようにすれば、運転訓練シミュレータ部
10から評価部6へのプラント状態値信号eを入力しなく
ても良い。またこのようにして、例えば教官が運転訓練
シミュレータ装置によるプラントの状態を見て、正確に
プラントの状態を判断しながらプラント状態値を口頭等
で入力するようにすれば、必ずしも運転訓練シミュレー
タ部10から評価部6への信号eの入力は必要なく、この
場合、評価部は運転訓練シミュレータ部とは全く独立に
設けても同一の効果が得られる。
I-(3)前記第I実施例においては、第7図のように
良否判定を行い、その採点評価結果として同図のような
CRT表示内容を行うようにしたが、さらに多数の目視確
認規準値を目視確認評価規準値記憶部に入力しておくこ
とにより、第8図の如き良否判定、及びCRT表示内容を
行うようにすれば、さらにきめ細かい採点評価が可能で
ある。
また前記第I実施例では、訓練員が行った指差呼称の
内容が、目視確認評価規準値記憶部18に記憶させた各ス
テップ目視確認点用の目視確認評価規準値、及び運転訓
練シミュレータ部10からのプラント状態値信号eと合致
しているかどうかにより良否判定、及び採点評価を行う
ようにしたが、例えば第32図に示したプラントを運転す
る際に行う運転/対応操作の一例において、第Xステッ
プ目視確認点の直前のプラント構成機器の操作と、直後
のプラント構成機器の操作との時間間隔が比較的短く、
この間におけるプラント状態値の変化があまり大きくな
いような場合等には、必ずしもプラント状態値信号eと
の比較は必要はなく、第9図に示すように訓練員が行っ
た指差呼称の内容と、各ステップ目視確認点用の目視確
認評価規準値の2者が合致しているかどうかを比較、確
認し、良否判定及び採点評価を行っても良い。
このようにすれば、各ステップ目視確認点用の目視確
認評価規準値は、該当運転訓練シミュレータ装置の模擬
範囲の内外には無関係に選択できるので、目視確認評価
規準値記憶部に目視確認評価規準値を入力する際に、運
転訓練シミュレータ装置の模擬範囲内かどうかを気にか
ける必要がなくなる。またさらに目視確認評価規準値を
運転訓練シミュレータ装置の模擬範囲外も含むすべての
プラント構成機器まで包含させておけば、例えば模擬範
囲が狭い該当運転訓練シミュレータ装置を用いて運転訓
練を行う場合であっても、訓練員にはプラント構成機器
のすべてを意識させながら運転訓練を行うこともでき、
そらに効果が大きい。
I-(4)前記第I実施例においては、第1図〜第5図
に示したように、訓練員の目視確認の良否判定及び採点
評価の開始のための信号には、プラントの状態が第Xス
テップ目視確認点に到達した際に訓練員が行う、『第X
ステップ目視確認点に到達』したことを示す指差呼称、
及び運転訓練シミュレータ部10からのプラント状態値信
号eを用いたが、良否判定、及び採点評価を終了させる
ための信号は採用しなかった。しかしながら、第10図〜
第12図に示すように、第Xステップ目視確認点における
目視確認が終了したことを示す信号を検出して目視確認
終了時期を検知すれば、訓練員が行う第Xステップ目視
確認点における目視確認のための指差呼称の良否判定及
び採点評価の終了も自動的に行うことができる。
即ち、第10図に示すように、音声認識部5の出力処理
部16からは信号ax,by,c,d以外に第Xステップ目視確認
点の目視確認が終了したことを示す信号kxを出力させ
る。この信号kxは第1図の実施例で示したのと同様の方
法で音声認識を行った得ることができる。すなわち、第
32図に示したプラントを運転する際に行う運転/対応操
作の一例では、目視確認が終了したことを示す指差呼称
は記載していないが、発電プラント等によっては例えば
「装置起動操作前確認終了しました。」と言うよう
な指差呼称を実行するように規定されている場合もある
ので、この指差呼称を第1図〜第5図の実施例で示した
「装置起動操作前確認を行います。」と同様の方法
で音声認識を行うようにすれば、信号kxを得ることがで
きる。尚、当然のことながら前記I-(2-3)の場合と同
様にして、教官等が口頭で入力し、これを音声認識させ
ても同様の効果が得られる。
次に、この信号kxを第11図に示すように、目視確認点
評価管理部19に入力する一方、比較及び良否判定部21に
はそれぞれの指差呼称に対して意味付けを行った符号信
号byのみを入力する。即ち、この実施例では、比較及び
良否判定部21におけるプラント状態値信号eとの比較は
省略している。
そして、第12図に示すように、目視確認点評価管理部
19で信号kxの入力を判断し(76)、その結果を比較およ
び良否判定部21に伝え、信号kxの入力が無ければ、処理
74に進んで前述第6図で説明した処理を行うが、信号kx
が入力された場合は、評価演算部22で演算された結果を
保存して処理を終了する。
このようにすれば、指差呼称について少なくとも訓練
員自身が、第Xステップ目視確認点における目視確認を
終了したものと考えたことを即時に検知できるので、例
えば訓練員が目視確認のための指差呼称の途中で発言し
ないで沈黙している場合に、これは訓練員が行うべき指
差呼称のすべてを言う終わった訳ではないのに完了した
ものと考えてこれ以上言わないのか、またはプラント状
態値に合せて指差呼称を行うためにタイミングを見計ら
って沈黙しているのか等の判断が自動的にできる。
従ってこのようにすることによって、評価部が第Xス
テップ目視確認点における目視確認が終了した際に、最
終の良否判定及び採点評価を行わないで待機していると
いうようなむだなことはせずに、即座に良否判定及び採
点評価を完了させることができる。その結果、完了した
第Xステップ目視確認点用目視確認評価規準値はリセッ
トし、次ステップ目視確認点の目視確認の良否判定及び
採点評価に備えることができるので評価部の運用効率も
良く効果が大きい。
なお、上述の信号kxは、上記の説明に限ることなく、
例えば運転訓練シミュレータ部10からのプラント状態値
信号により得ることも可能である。すなわち第32図に示
したプラントを運転する際に行う運転/対応操作の一例
のように、訓練員は第Xステップ目視確認点における目
視確認のための指差呼称が終了すると、プラント状態値
を次ステップ目視確認点に進めるため運転制御盤3上に
設置されたプラント構成機器Ax用の操作スイッチを操作
し始める。この訓練員による操作スイッチの操作信号
は、シミュレーション演算部2に入力され模擬演算が実
行される訳であるが、シミュレーション演算部2からの
プラントの状態値信号としてこの操作スイッチの操作信
号を得るようにすれば、第1図のブロック図をそのまま
用いて、第Xステップ目視確認点における目視確認のた
めの指差呼称が終了したことを示すプラントの状態値信
号を得ることができる。
尚、当然のことながらこの操作スイッチの操作信号を
シミュレーション演算部2を介さず、運転制御盤3から
じかに評価部6に入力しても同様の効果を得ることがで
きる。また、この例では該当ステップ目視確認点におけ
る目視確認が終了したことを示す信号として、第Xステ
ップ目視確認点における目視確認が終了したことを示す
指差呼称等を音声認識することにより、または運転訓練
シミュレータ部10からのプラント状態値信号のいずれか
一方を用いたが、例えばこれらの両者の論理和したもの
等を、該当ステップ目視確認点における目視確認終了信
号としても同様の効果が得られる。
以上は、指差呼称を音声のみで行う場合の例について
示したが、実際に指差呼称を行う場合は、音声と目また
は指差しとを同時に行うのが普通であり、この方が運転
上の信頼性が増す。そこで次には、更に別の実施例とし
てこの音声と目または指差しとを同時に取り入れた運転
訓練シミュレータ装置を第13図以下に示し説明する。
第13図は本発明の第IIの実施例を示す運転訓練シミュ
レータ装置の構成図で、図中、第1図と同一符号は同一
または相当部分を示し、第1図の構成と異なる主な点
は、訓練員が行う指差呼称を伴った目視確認時の目又は
指先が指し示す方向を検出するための、目又は指先方向
検出部30を設けるようにした点である。また、評価部6
には、この目又は指先方向検出部30の付設に伴って、運
転タイミング毎に訓練員が目視確認するように規定され
ている計装品も予め記憶されている。
次に、この目又は指先方向検出部30の詳細を第14図〜
第18図を参照して説明する。
第14図は、訓練員が計装品を指先で指し示すため、ま
たは目で見た際の目の方向を示すための光線発信部及び
訓練員が指先で指し示した計装品または目で見た計装品
を検出するための光線受信部の詳細図である。
光線発信部は、電源及び光線を発光するための電源/
発光部31、発光部で発光された光線を投光部33に伝送す
るための光ファイバー部32、及び光線を光線受信部に向
けて投光する投光部33より構成される。
第15図に示すように、この投光部33を訓練員の人差し
指に取り付けて指差呼称時に特定計装品を指先で指し示
すのに用いる。または、第16図に示すように、この投光
部33を訓練員の額に取り付けて、目視確認時に目を向け
た方向を示すのに用いる。
また、光線受信部は、光線発信部から投光された光線
を受光するための受光部34、受光した光線を伝送するた
めの光ファイバー32、及び、光線が入力されると電気信
号を出力する光/電気信号変換部35より構成される。
この受光部34を第17図に示すように運転制御盤3の盤
面上に設置されたそれぞれの計装品の近傍または一部に
少なくとも光線を受光する部分を取り付けることによ
り、訓練員が指先で指し示した計装品または目を向けた
方向にある計装品を検出するようにしている。なお、光
線は必ずしも可視光線を用いる必要はないが、本実施例
においては、可視光線を用い、しかも、常時連続点灯の
光線を用いた。
第17図に示すように、運転制御盤面上には種々の種類
の計装品、例えばプラントのプロセス量の変動状況等を
指示するための指示計A、プロセス量の変動状況等を記
録するための記録計B、プラント構成機器を運転操作す
るための操作スイッチC、また、プラント構成機器の運
転状態値等を示すための表示器D等の種々の計装品が多
数設置されている。これらの計装品を区別するため、便
宜的に運転制御盤3面上のそれぞれの計装品に対し左上
から右下に向い順次区別No.I11〜I3Xを付す。また、こ
れらの個々の計装品上またはその近傍には、それぞれの
計装品の用途名称を示すための計装品の用途銘板も設置
されている。そして、これら運転制御盤3の盤面上に設
置されたそれぞれの計装品毎に、計装品上またはその近
傍に受光部(以降単に計装品受光部と言う)34I11〜34I
3Xを取り付けている。
第18図に示すように、目又は指先方向検出部30は、運
転制御盤面上の個々の計装品毎に取り付けられた受光部
34I11〜34I3Xと、光ファイバー部32I11〜32I3Xと、光/
電気信号変換部35I11〜35I3Xと、目又は指先方向判定部
36と、検出時間調整部37とから構成される。
目又は指先方向判定部36では、規定時間t以上光線を
受光した受光部34すなわち、規定時間以上電気信号が出
力された光/電気信号変換部35を特定することにより、
訓練員が指先で指し示した計装品がいずれであるかを特
定する。これら計装品を特定する際の受光時間の判定に
用いる前述の規定時間tは、検出時間調整部37により調
整できる。このようにして、目又は指先方向判定部36か
ら、目又は指先が指し示した計装品を特定した信号βX
は評価部6へ入力される。
第19図は、評価部6の構成図を示したもので、図中、
比較部および良否判定部21に目又は指先方向が指し示し
た計装品を特定した信号βXが入力される点、および目
視確認評価規準値記憶部18に前述したように目視確認す
べき計装品が目視確認評価規準値として追加記憶されて
いる点を除いて第3図に示した構成と変りがない。
以上の構成で、運転訓練員が指差呼称を行ったときの
音声による処理は先の実施例第1図〜第5図に説明した
ことと同じであるので、説明は省略し、目又は指先方向
による指差呼称を伴う処理について説明する。
指差呼称をともなった目視確認の際に、訓練員は、発
言と同時に各目視確認項目毎に目視確認すべきそれぞれ
の計装品を指先で指し示し、指差呼称を行いながら目視
確認を行ってゆく。
運転制御盤3面上には第17図に示したように、非常に
多数の種々の計装品が取り付けられており、このために
計装品用受光部は複雑にいりくんで設置されている。ま
た、これらのために運転制御盤面は凹凸がはげしく、投
光部から発せられ運転制御盤面に当った光線がどこにあ
るか判りづらく、しかも離れた距離から指先または額に
取り付けた投光部のねらいを定めて、特定計装品用受光
部に光線を当てようとした場合、運転制御盤面に当った
光線の位置が判らないと、ねらいを定めるのが非常にむ
ずかしい。しかも、前述のように運転制御盤面上の計装
品用受光部は複雑にいりくんで設置されているので、特
定計装品用受光部に光線を当てようとした場合、他の計
装品用受光部にも光線が当ってしまうことがないように
するには、計装品用受光部に光線が当った際の投光面積
をある程度絞る必要があるため、上記のような不具合は
さらに発生しやすい。このような不具合を無くするため
に本実施例においては、常時連続点灯の可視光線を用い
ている。
以上のような光線発信部を用いて訓練員は該当計装品
と信じて指差呼称のために人差し指で特定計装品を指し
示すと、指に取り付けた投光部33からの光線は、該当計
装品(例えば計装品I2mが指し示すべき計装品とする)
用受光部34I2mに投光される。受光部34I2mで受光された
光線は光ファイバー32I2mを介して、光/電気信号変換
部35I2mに入力される。光/電気信号変換部35I2mでは、
この光信号を電気信号に変換し出力する。すなわち、光
/電子信号変換部35I2mに光線が入力されている間電気
信号を出力する。なお、第18図のように光/電気信号変
換部35I11〜35I3Xの出力信号は目又は指先方向判定部36
に入力されており、ここで電気信号が出力された光/電
気信号変換部を特定する。
ところで、訓練員は光線発信部を持っており、ポケッ
ト等に持っている電源/発光部31からは常時連続点灯の
光線が発せられており、この光線は光ファイバー32を介
して訓練員の人差し指に取り付けた投光部33から投光さ
れている。このような状況下において、例えば訓練員が
指差呼称を行っていない時は手を下に下げているので、
人差し指の指先は下を向いているが、指差呼称を行うた
めに第17図の計装品I2mを差し示そうとした場合には、
訓練員の人差し指の指先は、下方から計装品I2mに取り
付けた受光部34I2mに移動してゆくので、受光部34I2m
他の計装品用受光部にも一時的に光線が受光されること
があり得る。また、場合によっては、訓練員は最初誤っ
て他の計装品例えばI1mを指し示しかけて、誤りに気づ
き次にI2nを指し示しかけて再び誤りに気づいた後、本
来指し示すべき計装品I2mに移動して最終的にこれを指
し示すようなこともあり得る。このような場合には、ま
ず受光部34I1n又は34I2nに一時的に光線が受光された後
に受光部34I2mに光線が受光される。なお、訓練員が指
差呼称を行っている際には、これのための発言を行って
いる数秒間は、人差し指の指先は指差すべき特定計装品
を指差し続けており、本実施例を使用した際は、その時
間は最低でも3秒間であった。そこで、これらの人差し
指が移動する際に一時的に光線を投光してしまった受光
部と、訓練員が指差呼称時に特定計装品を指し示した際
に投光した受光部とを区別して特定するために前述の受
光時間の判定に用いる規定時間tを用いる訳である。
なお、この規定時間tは検出時間調整部37により調整
できるようにしてある。訓練員が特定計装品を指差す時
間は、指差呼称項目毎の内容の複雑さ、訓練員のくせ、
またはプラント毎に定められている指差呼称方法に関す
る規定等によって差異があるが、本実施例においては被
訓練員のくせ等を勘案して、t=3秒に調整した。
このようにして訓練員が、指差呼称のために例えば特
定計装品I2mを指し示したとすると、目又は指先方向判
定部36では第20図の処理ルーチンに示すような処理が行
われ、その結果、目又は指先方向判定部36は第18図に示
すように目又は指先が指し示した計装品を特定した信号
βxを比較及び良否判定部21に出力する。
即ち、目又は指先方向判定部36では、光/電気信号変
換部35I11〜35I3Xからの電気信号の入力があるか判断す
る(80)。その結果、入力があれば、次にその入力の電
気信号が3秒以上継続するか否か判断する(81)。その
結果、3秒以上継続するものがあれば、その光/電気信
号変換部35を特定し(82)、更にそれから受光部34を特
定し(83)、訓練員の目又は指先が示した計装品を特定
し(84)、その信号βxを比較および良否判定部21に出
力する。
その比較及び良否判定部21において、前述のそれぞれ
の指差呼称に対して意味付けを行った符号信号by、及
び、目又は指先が指し示した計装品を特定した信号βx
は、前述の選択された第Xステップ目視確認点における
目視確認評価規準値の内容、及び運転訓練シミュレータ
部10からのプラント状態値信号eと比較され、良否判定
される。
ここで、本実施例で使用した良否判定方法の一例を第
21図の説明図、及び第22図の処理フロー図を用いて説明
する。
第4図に示す第1ステップ目視確認点用の目視確認評
価規準値の内の一項目を、第21図に一例として示したも
ので該当ステップ目視確認点において目視確認が必要な
全項目について第21図の如き良否判定のための比較を行
い、その結果によって該当ステップ目視確認点における
目視確認の良否判定を行う。
即ち、第21図の(a)に示すように、良否判定部21の
4状態値比較処理部21aには、第Xステップ目視確認点
用目視確認規準値の項目が入力する。例えば、第1ステ
ップ目視確認を行う場合、あるタイミングで第4図に示
す第1ステップ目視確認点用の目視確認評価規準値の内
の一項目例えば「主タービンターニング中」が入力す
る。また、この項目の確認を行うため、訓練員の目視確
認のための指差呼称を行ったときの発言が音声処理され
て入力する。同時にその指差呼称を行ったときの訓練員
の目又は指先が指し示した計装品が入力する。更に運転
訓練シミュレータ部からのプラント状態値も入力する。
比較処理部21aは、これら4状態値が取る状態の組み合
わせに応じて第21図(b)に示す良否判定結果を出力す
る。例えば、シミュレータのプラント状態が主タービン
ターニング中であり、このとき訓練員が主タービンター
ニング状態表示器を目または指で指示しながら主タービ
ンターニング中と発言した場合は、比較処理部21aに入
力する4状態値が全て一致するため、良否判定結果は良
ということでCRTには何も表示されない。一方、訓練員
の指差呼称には誤りはないが、シミュレータ部からのプ
ラント状態値が主タービンターニング中でない場合は、
良否判定結果は不良ということになり、CRTには『指差
呼称意味不明』と表示される。これと同時にその結果が
減点対象として評価演算部22でカウントされる。
第22図の処理フローにも示すように、このようにして
比較処理部21aで比較処理した結果、万一第Xステップ
目視確認点における目視確認評価規準値には無い項目の
指差呼称発言を訓練員が行った場合には、これを意味す
る信号hが評価演算部22に出力される。
評価演算部22では、前述と同様に信号hが入力された
回数をカウントするなどの採点評価を行うと共に、その
結果『指差呼称意味不明』を出力制御部7を介してCRT
またはプリンタから文字情報として出力する。
一方、比較及び良否判定部21において比較した結果、
第Xステップ目視確認点における目視確認評価規準値に
有る項目の指差呼称発言を訓練員が行った場合には、さ
らに、訓練員が規定された計装品を目又は指先で指し示
したかどうかを良否判定及び採点評価するために信号β
xについても、目視確認評価規準値の内容と比較する。
万一、目視確認評価規準値に無い計装品を目又は指先で
指し示した場合には、これを意味する信号pが評価演算
部22に出力され(85)、ここで前述と同様に信号pが入
力された回数をカウントするなどの採点評価を行うと共
に、その結果『指差し方向不良』を出力制御部7を介し
てCRTまたはプリンタから文字情報として出力する(8
6)。一方、規定通りの計装品を目又は指先で指し示し
た場合には、さらに運転訓練シミュレータ部からのプラ
ント状態値信号eとも比較する。そして万一信号eによ
るプラントの状態値が、指差呼称のプラント状態値と一
致していない場合にはこれを意味する信号jが評価演算
部22に出力され、ここで前述と同様に信号jが入力され
た回数をカウントするなどの採点評価を行うと共に、そ
の結果『目視確認及びプラント状態値不良』を出力制御
部7を介してCRTまたはプリンタから文字情報として出
力する。この場合、訓練員の指差呼称自体は目視確認評
価規準値に合致してはいるが、プラント状態値が本来あ
るべき状態ではなく、例えば訓練員がこれを目視確認せ
ずに単に覚えている指差呼称を発言したにすぎないよう
なことが考えられる。このような文字情報を受けた場合
には、訓練員は主タービンターニング用の操作スイッチ
を操作してプラント状態値を『主タービンターニング
中』状態にしなければならない。
一方、信号eによるプラントの状態値と指差呼称のプ
ラント状態値とが一致した場合には、これを意味する信
号iが評価演算部22に出力され、評価演算部22で採点評
価が行われると共に、その結果が出力制御部7に出力さ
れる。そしてその結果CRT8上に表示されていた第Xステ
ップ目視確認点において目視確認を行わねばならない指
差呼称の全項目の内、指差呼称が完了した項目が削除さ
れる。また同時に目視確認評価規準値上の該当項目も削
除される。
このようにして、訓練員が第Xステップ目視確認点で
確認すべき項目について順次指差呼称を完了してゆくに
従い、目視確認評価規準値上の該当項目及びCRT8上に表
示されていた該当項目も順次削除されてゆく。そして訓
練員は第Xステップ目視確認点において確認すべき項目
についてすべての目視確認を完了したと思った時、また
は未だ目視確認しなければならない項目が残ってはいる
が、その項目を忘れて思い出すことができない時などに
は、CRT8に表示された項目『目視確認残項目』を確認す
るか、またはプリンタ9にこれを打ち出し確認すること
ができる。
また、訓練員が第Xステップ目視確認点で確認すべき
項目についてすべての目視確認を完了したと考えて、次
ステップ目視確認点に進むために、プラント構成機器の
操作スイッチの操作を行った場合に、訓練員または教官
は、CRT8またはプリンタ9に出力される文字情報により
訓練員が第Xステップ目視確認点において間違った目視
確認を行った回数、また実施すべき目視確認項目にもか
かわらず訓練員がし忘れてしまった項目数、その内容な
どのいわゆる良否判定及び採点評価結果等を自動的に把
握することができる。
従って、この実施例によれば、訓練員が運転訓練時の
運転/対応操作の際のあらかじめ決められた運転タイミ
ング毎に行わなければならない指差呼称を伴なった目視
確認について、間違った回数、し忘れてしまった項目
数、またその内容の把握等いわゆる目視確認(指差呼
称)の良否判定、採点評価が自動的に行え把握すること
ができる。これにより、訓練員の運転訓練に対する採点
評価時に教官は訓練員が行う莫大な点数の指差呼称をと
もなう目視確認を視覚または聴覚により良否判定、採点
評価しなくても良いので、良否判定及び採点評価のため
の非常な集中力、細かい神経は必要がない。また、教官
にとって実機プラントの運転等を含む莫大な経験及び訓
練の必要もないので教官の負荷を大巾に軽減できる。
しかも、教官の主観による判断が入らないため、各訓
練員に対し公正に採点評価ができる。また、訓練員が運
転訓練中において目視確認を行うと同時にその目視確認
の良否判定が行われるので、訓練員はCRTまたはプリン
タから出力されるその良否判定及び採点評価結果を必要
に応じて確認しながら指差呼称をともなった目視確認を
行える。適時自分の行った指差呼称及び目視確認の誤り
を修正しながら運転訓練することも可能となる。
また、本実施例では音声認識による部分については人
間の音声を周波数、音色等の分析を行って音声認識を行
う方式を採用したため、特定の訓練員の行った指差呼称
を識別できるので、特定の訓練員の目視確認の良否判
定、採点評価を行うことができる。
またさらに、音声認識による方法のみを用いた場合に
は、例えば訓練員が目視確認時に該当計装品を見もしな
いで、単に記憶している指差呼称内容を発言しているだ
けであったり、または、誤って規定された計装品以外の
ものを見ながら指差呼称をともなった目視確認を行って
しまったりした場合においても、指差呼称の発言内容さ
え目視確認評価規準値通りであれば、良判定になってし
まうが、音声認識による方法及び目及び指先で指し示し
た方向を判定する方法の両者を併用すれば、上記のよう
な場合には、不良判定されるため、訓練員は誤りを修正
しながら運転訓練できる。
また、本実施例を用いることにより、訓練員は運転訓
練シミュレータ装置で運転訓練を受ける際にも、実機プ
ラント運転時の運転員と同様に指差呼称を伴なった目視
確認を確実に行わねばならないので、指差呼称を軽視、
無視する習慣がつかない。また、訓練員が運転/対応操
作または目視確認について何らかのミスを犯して、その
結果プラント状態値に変動等の異常が起こった場合に、
これが目視確認時のミスのためかまたは目視確認は良好
だが運転/対応操作が誤ったためなのか、等まで採点評
価でき効果的である。
また、本実施例による光線発信部と光線受信部及び目
又は指先方向検出部を用いることにより、光線は常時連
続点灯の可視光線を使用できる。また、さらに多種類か
つ多数の計装品が設置された運転制御盤面上の特定計装
品用受光部に対し、離れた位置から訓練員の人差し指ま
たは額に取り付けた投光部で投光する場合に、同時に特
定計装品の近傍に設置された他の計装品用受光部にも光
線が投光されてしまわないように光線の投光面積をある
程度小さく絞る必要があるが、この場合であっても光線
が当った位置、すなわち指し示した方向が容易に判る。
またさらに、投光した際、たとえ特定計装品用受光部に
光線が当らなかった場合においても、光線が当った位置
が容易に判るために、その修正も容易に行うことができ
る。従って、この光線発信部を用いれば、特定計装品用
受光部に光線を当てることが、容易にできる。さらに、
上述のように、指し示した方向を修正し、最終的に特定
の計装品用受光部に光線を投光する途中過程において、
他の計装品用受光部に対しても一時的に光線が投光され
てしまうことも起りうるが、このような場合において
も、訓練員が指差呼称をともなった目視確認のために意
識して指し示した計装品を特定することができさらに効
果がある。
また、本実施例を用いれば、良否判定及び採点評価の
際にあらかじめ評価部に記憶させておいた複数の目視確
認評価規準値の中から、該当する目視確認評価規準値を
選択するのに、訓練員が行う指差呼称によるだけでな
く、この指差呼称の内容とこれが発言された時点におけ
るプラント状態値信号の両者を比較し、両者のプラント
状態値が一致していて初めて、該当ステップ目視確認点
用の目視確認評価規準値を選択する。従って、万一訓練
員が誤った指差呼称を行うと、正しい目視確認評価規準
値は選択されず、CRTまたはプリンタから指差呼称が誤
りであることを示す情報が出力され、訓練員はこれによ
り修正ができるので効果が大きい。
なお、II-(1)上記第II実施例においては、第13図
に示したように、良否判定、採点評価結果は、CRTまた
はプリンタ9に文字情報として出力したが、必ずしも文
字情報でなくても良く、例えばグラフ表示等でも良い。
また、スピーカ等による音声情報として出力しても良
い。また、良否判定、採点評価結果をCRT等に常時表示
するのではなく、訓練員の技能レベルに応じて訓練員ま
たは教官が任意に表示を「入」,「切」できるようにし
ても良い。
また、上記実施例では、運転制御盤面上の該当計装品
を指し示す場合に、指先に取り付けた投光部からの光線
が該当計装品用受光部に当っているかどうか、または、
該当計装品に目、すなわち顔を向ける場合に、額に取り
付けた投光部からの光線が該当計装品用受光部に当って
いるかどうかを訓練員自身が目視により判断し、万一該
当計装品の受光部に光線が当っていない場合には修正で
きるように常時連続点灯の可視光線を用いたが、必ずし
も可視光線でなくても良く、赤外線またはレーザ光線等
を用いても良い。
また、赤外線等の可視光線でない光線を用いた場合で
あっても、第17図の運転制御盤面上のそれぞれの計装品
の近傍、またはそれぞれの計装品毎に取り付けた受光部
の近傍に、一例として第23図に示すように、表示ランプ
47I11〜47I3Xを取り付けておき、各受光部に対応して設
けた光/電気信号変換部35I11〜35I3Xから電気信号が出
力された場合に、それぞれの光/電気信号変換部からの
電気信号により表示ランプ用電源が「入」になるように
し、しかも各光/電気信号変換部に対応して設けた表示
ランプ用電源46I11〜46I3Xを設けておく。そしてさら
に、これら表示ランプ用電源のそれぞれに対応し、しか
も該計装品用受光部の近傍に取り付けた表示ランプ47I
11〜47I3Xが点灯するようにしておけば、可視光線を用
いた場合と同様の効果が得られる。この場合、第23図の
受光部34I11〜34I3Xの内のいずれかが光線を受光した場
合、第23図の光/電気信号変換部35I11〜35I3Xの内に対
応した光/電気信号変換部から電気信号が出力される
が、この電気信号が目又は指先方向判定部36に入力され
ると同時に光線を受光した計装品用受光部の近傍の表示
ランプが点灯するため、訓練員は、これにより自分が指
し示したい計装品に光線の方向が向いているかどうかを
確認し、必要に応じ修正することも可能である。また、
必ずしも表示ランプでなくても良く、他の表示器であっ
ても良い。また、常時は点灯しており、光線を受光した
時に消灯するものであっても良い。
また、上記第II実施例では光線発信部及び光線受信部
は第14図のように光ファイバーを用いたものを使用した
が、必ずしも光ファイバーを用いたような形状ものでな
くても良く、例えば電源/発光部31と投光部33が一体に
なった光線発信部または電源部が別置で、発光部と投光
部33が一体、かつ、電源部と発光部の間を電線で接続し
た形状の光線発信部を用いても良い。また、受光部34と
光/電気信号変換部35が一体になった光線受信部を用い
ても良い。
また、第14図に示した光線発信部の投光部33は、さら
に第24図に示すように、投光部のキャップ38にレンズ39
を取り付け、キャップ38を回転させると、投光部から投
光される光線の光軸上をレンズ39が前進または後退する
ようにしておくことにより、光ファイバー32を介して投
光部に伝送されて来て、投光部から投光された光線が、
運転制御盤面上の計装品用受光部に当たるその投光面積
を調節できるようにしておくと効果が大きい。また、投
光面積の調節範囲をさらに広げるために投光部に対しレ
ンズを取り付けたキャップを着脱できるようにしてお
き、特性の異なるレンズに交換できるようにしておいて
も良い。
このような場合、第17図の一例に示したように、運転
制御盤面上には多数の計装品が設置されており、訓練員
はそれぞれの計装品用受光部に対して離れた位置から、
指先または額に取り付けた投光部から投光された光線を
当てなければならない。この場合、訓練員と運転制御盤
との距離が変化すると、前述の投光面積は変化してしま
い、しかもその投光面積が大きいと、訓練員が指先で指
し示そうとした計装品の近傍に設置された他の複数の計
装品用受光部にも光線が投光されてしまうような不具合
が発生することがある。一方、投光面積が小さいと、訓
練員が特定計装品用受光部に光線を当てようとしても、
わずかな指先の動き等により、その受光部への光線の位
置がずれてしまい、実用上不便である。ところが、第24
図に示したような投光部を用いれば、訓練員は必要に応
じ適確に投光面積を調節できるため、上記のような不具
合は発生せず効果的である。
なお、第24図に示した例では、レンズが光線の光軸上
を前進または後退する、すなわち光ファイバー32により
伝送されて来た光線が光ファイバー端から投光され始め
たその光ファイバー端面に対して、レンズの位置を前進
または後退させるようにしたが、必ずしもこの方法によ
る必要はなく、逆にレンズの位置を固定させておき、こ
のレンズに対し光ファイバー端面を前進または後退させ
ても良い。すなわち、光ファイバー端面とレンズの距離
を調節できるようにしておけば、同様の効果が得られ
る。また、必ずしも光ファイバーを有しない光線発信部
であっても良く、この場合は、光線の発光部とレンズの
距離を調節できるようにしておけば、同一の効果が得ら
れる。
II-(2)第18図に示したように、目又は指先方向検
出部30における検出時間調節部を3秒に調節したが、こ
れは必ずしも3秒に限らないことは勿論のことである。
また、必ずしも受光部が光を受光した時間が規定値以上
かどうかにより、訓練員が目又は指先で意識的に特定計
装品を指し示したと判断する方式を用いる必要はなく、
次のような方式でも良い。
II-(2-1)第14図に示した光線発信部の電源/発光部
31は、ある一定周期で光を発光するようにしておく。一
例として0.4秒毎に点灯及び消灯を交互にくりかえすよ
うに調節したものを用いる。一方、第18図に示した目又
は指先方向検出部30は、検出時間調節部37の代りに検出
パルス数指定部を設ける。また、目又は指先方向判定部
36は第20図の一例を示したように、光/電気信号変換部
35I11〜35I3Xから出力された電気信号の内3秒以上継続
出力されている信号があるかどうかにより、訓練員が意
識的に指し示した計装品を特定するのではなく、光/電
気信号変換部35I11〜35I3Xから出力されたパルス状の電
気信号をカウントし、規定パルス数以上継続して出力し
ている光/電気信号変換部があるかどうかにより、訓練
員が意識的に指し示した計装品を特定するようにしても
良い。
このような目又は指先方向検出部30を用いた場合、訓
練員が意識的に特定計装品を指先で指し示した場合に
は、指差呼称のために一旦その方向で指先の移動が止ま
り、例えば、本願発明者の実験の一例では、最低3秒間
停止していたので、規定パルス数を4パルスに調節す
る。このようにして、特定計装品を指先で指し示すと、
該当計装品用受光部に4パルス数以上の光線が受光され
る。そうすると、これに対応した光/電気信号変換部か
らパルス状の電気信号が4パルス以上出力される。一
方、訓練員が特定計装品を指先で指し示す過程におい
て、指先が移動中にたまたま他の任意の計装品用受光部
が光線を受光しても、この光は4パルス数以下であるた
め、これに対応した光/電気信号変換部からのパルス状
の電気信号は、4パルス以下しか出力されない。このよ
うにして、目又は指先方向判定部36にこれらのパルス状
の電気信号が入力され、ここで4パルス以上継続して出
力している光/電気信号変換部を特定すれば、訓練員が
意識して指し示した計装品を特定することができる。し
かも、発光部からの光線は常時連続点灯している光線と
同様のため、実施例と同一の効果が得られる。
II-(2-2)目又は指先方向検出部30の他の構成例とし
て、第25図に示すようなものを用いていても良い。即
ち、個々の受光部34I11〜34I3Xは、第17図と同様に運転
制御盤面上の個々の計装品毎に取り付けておく。そし
て、それぞれの受光部に対応して、第18図と同様に光/
電気信号変換部35I11〜35I3Xを設け、その出力信号を目
又は指先方向判定部36′に入力しておく。一方、判定開
始信号出力部40を設けておき、その出力信号を目又は指
先方向判定部36′に入力しておく。このような状態にお
いて判定開始信号出力部40から目又は指先方向判定部3
6′に信号が入力されたと同時点に電気信号を目又は指
先方向判定部36′に出力している光/電気信号変換部を
特定することにより、光線を受光した受光部すなわち訓
練員が意識して指し示した計装品を特定するようにして
も良い。
なお、判定開始信号出力部40の一例としては、第14図
に示した投光部33の一部に判定開始信号出力部としての
スイッチを設けたものを訓練員の指先に取り付けて使用
しても良い。また、投光部33と判定開始信号出力部とし
てのスイッチを別置にし、投光部33は訓練員の額に取り
付け、また、スイッチは訓練員が手に持っているように
しても良い。そしてこのスイッチの「入」または「切」
信号は、有線または無線により目又は指先方向判定部3
6′に入力するようにすれば良い。
このようにすれば、たとえ投光部からの光線が常時連
続点灯している光線を用いていて、しかも、訓練員が特
定の計装品を指し示す過程において、他の計装品用受光
部が光を受光しても、目又は指先方向判定部36′はこれ
を特定しないで済む。一方、訓練員が指し示すべき計装
品用受光部に投光部からの光線を当てながら、訓練員が
スイッチを「入」操作すると、その信号すなわち、判定
開始信号出力部からの信号が有線または無線により、目
又は指先方向判定部36′に入力され、この信号が入力さ
れた際に、光を受光している受光部を特定し、これによ
り訓練員が意識的に指し示した計装品を特定することが
できる。
判定開始信号出力部40の更に別の例を第26図に示す。
この方式は、音声による方式であって訓練員等が行う指
差呼称をともなった目視確認の際の何らかの発言(声)
を集音し、これを判定開始信号に用いる方式である。即
ち、マイクロホン11′により訓練員等の声を集音する。
集音された訓練員の声は、増巾及び増巾された信号を直
流変換するための増巾/直流変換部41を介して警報設定
部42に入力し、このようにして判定開始信号γを得る。
この方式によれば、訓練員は、たとえ投光部からの光
線が常時連続点灯している光を用いた場合であっても、
特定の計装品を指し示す途中過程においては、訓練員が
発言(声を出さない限り)しない限り、他の計装品用受
光部が光線を受光しても、目又は指先方向判定部36′は
これらを特定しないで済む。一方、訓練員が指し示すべ
き計装品用受光部に投光部からの光線を当てながら、訓
練員が指差呼称等の発言を行うとこれが集音部11′によ
り集音され、増巾/直流変換部41で増巾及び直流信号に
変換された後、警報設定部42に入力される。そして警報
設定部42では、入力された直流信号が設定値以上になっ
た場合に接点信号が出力され、これにより目又は指先方
向判定部36′は光線を受光している受光部を特定し、訓
練員が意識的に指し示した計装品を特定することができ
る。
なお、前述の警報設定部で、直流信号が設定値以上に
なったことを検出することは、すなわち、訓練員が行っ
たある規定以上の音量の発言を検出して、これを判定開
始信号として使用するものであって、発言は必ずしも訓
練員の指差呼称でなくても良く、例えば「ヨシ!」等の
発言であっても同様の効果が得られる。
また、前述のスイッチを用いた方法の場合は、スイッ
チを操作する際に、手に力が入ってしまい、該当計装品
用受光部に当てている光線がブレてしまい、誤まった計
装品を指し示したと判断されてしまう場合もあり得る
が、上述の音声による方式の場合は、スイッチ操作が不
要のため光がズレることなくより効果が大きい。
III-(3)以上、訓練員が運転制御盤から離れた位置
にいて、運転制御盤面上の特定計装品用受光部に対し指
先または額に取り付けた投光部からの光を当て易くする
ことを考慮して、光線は常時連続点灯している光線また
はこれに類したものを用いて実施例を述べてきた。しか
しながら、訓練員と運転制御盤の距離が比較的少ない場
合には、特定計装品用受光部に対して、投光部のねらい
を定めて光線を投光し易いので、必ずしも常時連続点灯
している光線でなくても良く、例えば投光部または電源
/発光部に光線の投光を「入」,「切」するためのスイ
ッチを設けておき、訓練員が指し示すべき計装品用受光
部に対し投光部のねらいを定めてからスイッチ「入」操
作して光線を投光するようにすれば、特定の計装品を指
し示す途中過程においては、他の計装品用受光部には光
線が受光されない。従って、目又は指先方法判定部で
は、単に、光線を受光した受光部を特定するだけで、訓
練員が意識的に指し示した計装品を特定することができ
る。
また、以上運転訓練シミュレータ部10は、インストラ
クタコンソール1、シミュレーション演算部2、運転制
御盤3から構成されるものを例にとり説明したが、運転
訓練シミュレータ装置によっては、運転制御盤3の一部
または全部を省略し、これの代りにCRT画面に運転制御
盤面上の計装品を意味するシンボルマーク等を表示し、
CRT画面のタッチスクリーンを介することにより例え
ば、操作スイッチのシンボルマークを操作してプラント
を運転操作したり、また、CRT画面上の指示計、記録計
等のシンボルマークにより、プラントの状態を監視する
ような運転訓練シミュレータ装置の場合もある。このよ
うな運転訓練シミュレータ装置を用いる場合には、訓練
員が指差呼称をともなう目視確認を行う際にCRT画面上
の該当計装品のシンボルマークを指し示し、これをタッ
チスクリーンにより検出することにより訓練員が指し示
した計装品を特定するようにすれば、同様の効果が得ら
れる。
また、上記第II実施例において、訓練員が離れた位置
から指し示した計装品を特定するための方法としては、
訓練員の人差し指または額に取り付けた投光部から投光
される光線を該当計装品用受光部に当てることにより、
訓練員が人差し指または目で指し示した計装品を特定す
る方法を示した。しかしながら、この方法の代りに例え
ば訓練員の額に小形のITVカメラを取り付けておき、指
差呼称をともなう目視確認時に訓練員が見た計装品を含
むその近傍を撮映し、これの画像処理を行うことにより
第17図に示した運転制御盤面上の各計装品の用途を示す
計装品の用途銘板55の画像処理結果から訓練員が目で指
し示した計装品を特定することもできる。
また、訓練員の目の所に取り付けた目線検出器を用い
て、目線の方向を検出し、これを計算機処理することに
より訓練員が目で指し示した計装品を特定することもで
きる。そして、このようにして特定した計装品を例えば
第13図の目又は指先方向検出部30の出力信号の代りに用
いれば、訓練員が行う指差呼称をともなう目視確認の良
否判定及び採点評価を自動的に行うことができ、同様の
効果が得られる。
II-(4)以上の実施例では、訓練員の指差呼称をと
もなった目視確認の評価機能を音声認識部による方式及
び目又は指先方向検出部による方式の両者を併用したも
ので示した。これより、訓練員の指差呼称の発言に誤り
が無いか、また、誤った計装品を見ていないかの両者か
ら目視確認の良否判定がより確実に行える利点はある。
しかし、これら両者を常に併用しないと目視確認の評価
機能が全く失われるというものでは無い。即ち、前述し
た実施例に詳細に説明したように、音声のみで行う場合
と同様、例えば、訓練員の指差呼称をともなった目視確
認の評価機能を簡易形にする目的で、第27図に示すよう
に、目又は指先方向検出部30のみを用いたものであって
も良い。
この実施例による場合も訓練員は各ステップ目視確認
毎に目視確認しなければならない計装品を意識しながら
運転訓練しなければならないため、それなりの効果があ
る。また、さらにこの目又は指先方向検出部を第25図に
示した構成とする一方、判定開始信号出力部40を、第26
図に示した構成とすれば、訓練員は各ステップ目視確認
点毎に目視確認しなければならない計装品を意識するば
かりでなく、その度毎に指差呼称の発言を行わねばなら
ないという習慣も付けることができ、さらに効果的であ
る。
II-(5)前記第II実施例においては、該当ステップ
用目視確認評価規準値を選択するための信号としては、
訓練員が行う第Xステップ目視確認点に到達したことを
示す指差呼称及びプラント状態値信号eを用いた。そし
てこの指差呼称の分析のための音声認識の方式として、
音声を周波数、音色等の分析を行った結果から得たパタ
ーンを規準パターンと比較して行う方式を採用したが、
必ずしもこの方式による必要はなく、例えば訓練員毎に
指差呼称に用いる言葉の単語毎の音声波形の特徴を分析
し、これらを音声規準値として評価部に記憶させてお
き、これにより音声認識を行う方式等すなわち口頭によ
る発言の意味を自動的に認識できる装置であれば他の方
法を用いても良い。
また、このプラント状態値信号eには、運転訓練シミ
ュレータ部10から評価部6への主要機器の運転状態値、
主要機器用操作スイッチの状態値及び主要プロセス量の
状態値等を一例に説明したが、これ以外のものを用いて
も良い。例えば、 II-(5-1)インストラクタコンソール1からシミュレ
ーション演算部2への管制信号を、評価部6へも入力し
ても良い。前述のように教官はインストラクタコンソー
ル1を用いて、プラントに事故または異常を発生させる
等の運転訓練シミュレータ装置の管制を行っているの
で、少なくとも教官の管制により発生する事故または異
常等に対して、訓練員が行う運転/対向操作時の指差呼
称をともなった目視確認の良否判定及び採点評価につい
ては、インストラクタコンソール1からシミュレーショ
ン演算部2への前述の管制信号を評価部6へも直接入力
し、これをプラントの状態値信号としても同様の効果が
得られる。
II-(5-2)信号eの代わりにインストラクタコンソー
ル1または運転制御盤3上等に、例えば各ステップ目視
確認毎に区別して設けられた押ボタンスイッチ、または
キーボードスイッチ等の信号を、評価部6に入力してお
いても良い。この場合、プラントの状態値が第Xステッ
プ目視確認点に到達した際等に、教官または訓練員が前
述の押ボタンスイッチまたはキーボードスイッチ等を操
作することにより、プラントの状態値信号と等価の信号
を入力しても少なくとも訓練員の行う目視確認のための
指差呼称の良否判定及び採点評価は自動的に行われるの
で、同様の効果が得られる。
II-(5-3)例えば、第13図の音声集音部4と同様のも
のをインストラクタコンソール1の近傍等に置き、これ
の出力信号を音声認識部5またはこれと同様の音声認識
部に入力するようにしておき、運転訓練シミュレータ装
置によるプラントの状態値を教官が口頭で入力し、これ
を前述と同様に音声認識させることにより、プラント状
態値信号を得るようにすれば、運転訓練シミュレータ部
10から評価部6へのプラント状態値信号eを入力しなく
ても良い。またこのようにして、例えば教官が運転訓練
シミュレータ装置によるプラントの状態を見て、正確に
プラントの状態を判断しながらプラント状態値を口頭等
で入力するようにすれば、必ずしも運転訓練シミュレー
タ部10から評価部6への信号eの入力は必要なく、この
場合、評価部は運転訓練シミュレータ装置部とは全く独
立に設けても同一の効果が得られる。
II-(6)また前記第II実施例では、訓練員が行った
指差呼称の発言内容と、目又は指先が指し示した計装品
と、目視確認評価規準値記憶部18に記憶させた各ステッ
プ目視確認点用の目視確認評価規準値と、運転訓練シミ
ュレータ部10からのプラント状態値信号eとの4者が合
致しているかどうかにより良否判定及び採点評価を行う
ようにした。しかし、簡便な方式として、第28図
(a),(b)に示すように、訓練員が行った指差呼称
の発言内容と、目又は指先が指し示した計装品と、各ス
テップ目視確認点用の目視確認評価規準値との3者が合
致しているかどうかを3状態値比較処理部21a′で比
較、確認し、良否判定及び採点評価を行っても良い。
また、訓練員が行う指差呼称をともなう目視確認の良
否判定及び採点評価の処理フローの一例を第22図に示し
たが、処理の順序は必ずしも音声認識によるものとの比
較確認、目又は指先方向検出によるものとの比較確認、
プラント状態値との比較確認の順番でなくても良い。例
えば、目又は指先方向検出によるものとの比較確認を行
った後、音声認識によるものとの比較確認を行っても良
い。
II-(7)前記第II実施例においては、訓練員の目視
確認の良否判定及び採点評価の開始のための信号には、
プラントの状態が第Xステップ目視確認点に到達した際
に訓練員が行う『第Xステップ目視確認点に到達』した
ことを示す指差呼称及び運転訓練シミュレータ部10から
のプラント状態値信号eを用いたが、良否判定及び採点
評価を終了させるための信号は作用しなかった。
しかしながら第29図の処理フロー及び第30図、第10図
のブロック図を用いることにより、第Xステップ目視確
認点における目視確認が終了したことを示す信号を検出
して目視確認終了時期を検知すれば、訓練員が行う第X
ステップ目視確認点における目視確認のための指差呼称
の良否判定及び採点評価の終了も自動的に行うことがで
きる。このようにすれば、指差呼称について少なくとも
訓練員自身が第Xステップ目視確認点における目視確認
を終了したものと考えたことを即時に検知できるので、
例えば訓練員が目視確認のための指差呼称の途中で発言
しないで沈黙している場合に、これは訓練員が行うべき
指差呼称のすべてを言い終わった訳ではないのに、完了
したものと考えてこれ以上言わないのか、またはプラン
ト状態値に合せて指差呼称を行うためにタイミングを見
計らって沈黙しているのか、等の判断が自動的にでき
る。
従ってこのようにすることによって、評価部が第Xス
テップ目視確認点における目視確認が終了した際に、最
終の良否判定及び採点評価を行わないで待機していると
いうようなむだなことはせずに、即座に良否判定及び採
点評価を完了させることができる。その結果、完了した
第Xステップ目視確認点用目視確認評価規準値はリセッ
トし、次ステップ目視確認点の目視確認の良否判定及び
採点評価に備えることができるので、評価部の運用効率
も良く効果が大きい。
なお、第10図のブロック図において第Xステップ目視
確認点の目視確認が終了したことを示す符号信号kxは、
第32図の実施例で示したのと同様の方法で音声認識を行
って得ることができる。すなわち、第16図に示したプラ
ントを運転する際に行う運転/対応操作の一例では、目
視確認が終了したことを示す指差呼称は記載していない
が、発電プラント等によっては例えば「装置起動操
作前確認終了しました。」と言うような指差呼称を実行
するよう、規定されている場合もあるので、前記実施例
IIで示した「装置起動操作前確認を行います。」と
同様の方法で音声認識を行うようにすれば、第13図のブ
ロック図をそのまま用いて信号kxを得ることができる。
この場合、当然のことながら、他の実施例II-(5-3)と
同様にして、教官等が口頭で入力し、これを音声認識さ
せても同様の効果が得られる。
また、第29図及び第30図のブロック図における第Xス
テップ目視確認点の目視確認が終了したことを示す信
号、すなわち信号kxは、第10図による方法ではなく運転
訓練シミュレータ部10からのプラント状態値信号により
得ることも可能である。すなわち、第32図に示したプラ
ントを運転する際に行う運転/対応操作の一例のよう
に、訓練員は第Xステップ目視確認点における目視確認
のための指差呼称が終了すると、プラント状態値を次ス
テップ目視確認点に進めるため、運転制御盤3上に設置
されたプラント構成機器Ax用の操作スイッチを操作し始
める。この訓練員による操作スイッチの操作信号は、シ
ミュレーション演算部2に入力され模擬演算が実行され
る訳であるが、シミュレーション演算部2からのプラン
トの状態値信号として、第Xステップ目視確認点におけ
る目視確認の指差呼称が終了したことを示すプラントの
状態値信号を得ることができる。
また、当然のことながらこの操作スイッチの操作信号
をシミュレーション演算部2を介さず、運転制御盤3か
らじかに評価部6に入力しても同様の効果を得ることが
できる。この実施例では、該当ステップ目視確認点にお
ける目視確認が終了したことを示す信号として、この操
作スイッチの操作信号を得るようにすれば、第18図のブ
ロック図をそのまま用いて、第Xステップ目視確認点に
おける目視確認が終了したことを示す指差呼称等を音声
認識することにより、または運転訓練シミュレータ部10
からのプラント状態値信号のいずれか一方を用いたが、
例えばこれらの両者の論理和したもの等を該当ステップ
目視確認点における目視確認終了信号としても同様の効
果が得られる。
また、第29図、第30図に示す実施例は実施例(7)の
他、実施例(6)で示した訓練員の目視確認の良否判定
及び採点評価を行う方法として訓練員が行った指差呼称
の内容と、各ステップ目視確認点用の目視確認評価規準
値の2者が合致しているかどうかを比較、確認して行う
方式を採用したものを同時に示しているため、プラント
状態値信号eとの比較は行っていない。
II-(8)以上の実施例においては、該当ステップ用
目視確認評価規準値を選択するための信号として、訓練
員が行う第Xステップ目視確認点に到達したことを示す
指差呼称及び運転訓練シミュレータ部からのプラント状
態値信号を用いた。これを利用すれば、運転訓練員が運
転/対応操作に先だち行う指差呼称を音声認識すること
により、その操作目的及びその際のプラント状態値を検
知する。そして、その結果及びこれが発言された時点に
おける運転訓練シミュレータ部からのプラント状態値信
号との両者を比較し、両者のプラント状態値が一致して
初めて評価部にあらかじめ記憶された複数の採点評価規
準値の中から操作目的に合致した採点評価規準値を選択
することができる。従って、このようにすれば、運転訓
練員が誤った指差呼称を行ったがために誤った採点評価
規準値が選択されてしまったというような不具合が発生
しないので効果が大きい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、訓練員が運転訓
練時の運転/対応操作の際のあらかじめ決められた運転
タイミング毎に行わなければならない指差呼称を伴なっ
た目視確認について、間違った回数、し忘れてしまった
項目数、またその内容の把握等、またさらに、目又は指
先方向検出方法によるものを併用すれば、さらに規定さ
れた計装品を正確に目視確認しながら指差呼称発言をし
ているか、または規定された計装品を目視確認すること
なしに単に記憶している指差呼称内容を発言しているだ
けなのか等いわゆる良否判定及び採点評価が自動的に行
われる。従って、訓練員の運転訓練に対する採点評価時
に教官は訓練員が行う莫大な点数の目視確認(または指
差確認)を視覚または聴覚により良否判定、採点評価し
なくても良いので、良否判定及び採点評価のための大き
な集中力、細かい神経が必要なくなる。また、教官にと
って実機プラントの運転等を含む莫大な経験及び訓練の
必要もないので、教官の負荷を大巾に軽減できる。しか
も教官の主観による判断が入らないため、各訓練員に対
し公正に採点評価ができる。さらに万一教官が不在であ
っても、訓練員だけで運転訓練ができ、しかも訓練員が
行う指差呼称を伴なった目視確認に対し、適切かつ公正
な良否判定及び採点評価結果を得ることができるので効
果が大きい。
また、訓練員は運転訓練終了時に良否判定及び採点評
価結果を得ることができる他、運転訓練中の目視確認完
了毎に同時にその目視確認の良否判定結果等を得ること
もできる。従って、訓練員はその良否判定、採点評価結
果を必要に応じて確認しながら指差呼称を伴なった目視
確認を行い、適時自分の行った指差呼称の誤りを修正し
ながら運転訓練することも可能となる。
また、音声認識部として人間の音声を周波数、音色等
の分析を行って音声認識を行う方式を採用することによ
り、特定の訓練員の行った指差呼称を識別できるので、
特定の訓練員の目視確認の良否判定、採点評価を行うこ
とができる。
また、本発明によれば、訓練員は運転訓練シミュレー
タ装置で運転訓練を受ける際にも、実機プラント運転時
の運転員と同様に指差呼称を伴なった目視確認を確実に
行わねばならないので、指差呼称を軽視、無視する習慣
がつなかい。しかも、目又は指先方向検出方式によるも
のを併用すれば、単に指差呼称発言だけでなく、目また
は人差し指で規定の計装品を正確に指し示す習慣もつ
く。また訓練員が運転/対応操作または目視確認につい
て何らかのミスを犯して、その結果、プラント状態値に
変動等の異常が起こった場合に、これが目視確認時のミ
スのためか、または目視確認は良好だが運転/対応操作
が誤ったためなのか等まで採点評価でき効果的である。
また、訓練員が行った指差呼称を伴なった目視確認の
良否判定、及び採点評価をその指差呼称の内容と各ステ
ップ目視確認点用の目視確認評価規準値の2者が合致し
ているかどうかで行う方式を採用することにより、各ス
テップ目視確認点用の目視確認評価規準値は、該当運転
訓練シミュレータ装置の模擬範囲の内外には無関係に選
択できる。従ってこの場合、目視確認評価規準記憶部に
目視確認評価規準値を入力する際に、運転訓練シミュレ
ータ装置の模擬範囲内かどうかを気にかける必要はな
く、しかも該当運転訓練シミュレータ装置の模擬範囲外
の内容であっても良否判定、採点評価を行うことができ
る。
またさらに目視確認評価規準値を該当運転訓練シミュ
レータ装置の模擬範囲外も含むすべてのプラント構成機
器まで包含させておけば、例えば模擬範囲が狭い運転訓
練シミュレータ装置を用いて運転訓練を行う場合であっ
ても、訓練員にはプラント構成機器のすべてを意識させ
ながら運転訓練を行うこともできるので、該当運転訓練
シミュレータ装置の狭い模擬範囲を補完することもで
き、さらに効果が大きい。
また、本発明による目又は指先方向判定部を用いれ
ば、光線発信部は常時連続点灯光を用いることができ、
しかも、光線が現在どこに当っているかも判るため、訓
練員が指先または額に取り付けた投光部からの光線を特
定の計装品用受光部に当てるための調整がしやすく効果
的である。また、投光部からの光線が計装品用受光部に
当った際の投光面積を適時調節することも可能なため、
特定計装品用受光部に投光する際に近傍の他の計装品用
受光部にも投光されることがなく、かつ、なるべく投光
面積を大きくすることもできるため、特定計装品用受光
部に投光しやすい。
また、評価部にあらかじめ記憶させた複数の目視確認
評価規準値の中から特定の目視確認評価規準値を選択す
るのに、訓練員が行った指差呼称の内容と、該当指差呼
称を行った際のプラント状態値との比較も行った上で、
両者が一致している場合に該当目視確認評価規準値を選
択するようにしているので、訓練員の誤った指差呼称に
より誤った目視確認評価規準値が選択されてしまうこと
も無いので効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第I実施例を示す運転訓練シミュレー
タ装置のブロック構成図、第2図は第1図の音声集音部
および音声認識部の詳細図、第3図は第1図の評価部の
詳細図、第4図は第1ステップにおける目視確認評価規
準値と目視確認完了動作の説明図、第5図および第6図
は第1図の目視確認評価処理を説明するための処理の流
れ図、第7図(a),(b)は第3図の比較及び良否判
定部の説明図、第8図(a),(b)は第3図の比較及
び良否判定部の他の例を示す説明図、第9図は(a),
(b)は第3図の比較及び良否判定部の更に他の例を示
す説明図、第10図は第1図の音声集音部および音声認識
部及び良否判定部の他の例を示す説明図、第11図は第1
図の評価部の他の例を示す説明図、第12図は第1図の目
視確認評価の他の動作を説明するための処理の流れ図、
第13図は本発明の第II実施例を示す運転訓練シミュレー
タ装置のブロック構成図、第14図は第13図の目又は指先
方向検出部の具体的構成説明図、第15図および第16図は
第14図の投光部の取付状態説明図、第17図は第14図の受
光部の取付状態説明図、第18図は第13図の目又は指先方
向検出部のブロック構成図、第19図は第13図の評価部の
詳細ブロック図、第20図は第18図の目又は指先方向判定
部の処理の流れ図、第21図(a),(b)は第19図の比
較及び良否判定部の説明図、第22図は第13図の目視確認
評価処理を説明するための処理の流れ図、第23図は第13
図の目又は指先方向検出部の他の例を示すブロック構成
図、第24図は第14図の投光部の詳細説明図、第25図は第
13図の目又は指先方向検出部の更に他の例を示すブロッ
ク構成図、第26図は第25図の判定開始信号出力部の詳細
図、第27図は本発明の更に別の実施例を示す運転訓練シ
ミュレータ装置のブロック構成図、第28図(a),
(b)は第19図の比較及び良否判定部の他の例を示す説
明図、第29図は目視確認評価処理の他の例を示す処理の
流れ図、第30図は評価部の他の例を示す詳細図、第31図
は従来の運転訓練シミュレータ装置の構成図、第32図は
プラント運転時の運転/対応操作説明図である。 1…インストラクタコンソール、2…シミュレーション
演算部、3…運転制御盤、4…音声集音部、5…音声認
識部、6…評価部、7…出力制御部、13…音色等分析
部、14…解析部、15…音声規準値記憶部、16…出力処理
部、17…目視確認評価規準値入力部、18…目視確認評価
規準値記憶部、19…目視確認点評価管理部、20…目視確
認規準値選択制御部、21…比較及び良否判定部、22…評
価演算部。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転訓練員の操作に基づいてプラント制御
    装置の機能およびプラント動特性等を模擬するシミュレ
    ーション演算部を備えた運転訓練シミュレータ部と、 運転訓練員が目視確認のため指差呼称を行う際の発言を
    分析し予め記憶させておいた音声規準値と比較解析する
    ことにより符号化する音声認識部と、 予め記憶されている目視確認評価規準値と、前記運転訓
    練シミュレータ部からのプラント状態値と、前記音声認
    識部からの符号化された発言内容とを比較し、目視確認
    の良否判定、採点評価を行う評価部と、 その良否判定結果、採点評価結果を表示出力する出力制
    御部とを備えていることを特徴とする運転訓練シミュレ
    ータ装置。
  2. 【請求項2】運転訓練員の操作に基づいてプラント制御
    装置の機能およびプラント動特性等を模擬するシミュレ
    ーション演算部を備えた運転訓練シミュレータ部と、 運転訓練員が目視確認のため指差呼称を行う際の目又は
    指先が指し示す計装品を検出するための目又は指先方向
    検出部と、 予め記憶されている目視確認評価規準値と、前記運転訓
    練シミュレータ部からのプラント状態値と、前記目又は
    指先方向検出部より検出された計装品とを比較し、目視
    確認の良否判定、採点評価を行う評価部と、 その良否判定結果、採点評価結果を表示出力する出力制
    御部とを備えていることを特徴とする運転訓練シミュレ
    ータ装置。
  3. 【請求項3】運転訓練員の操作に基づいてプラント制御
    装置の機能およびプラント動特性等を模擬するシミュレ
    ーション演算部を備えた運転訓練シミュレータ部と、 運転訓練員が目視確認のため指差呼称を行う際の発言を
    分析し予め記憶させておいた音声規準値と比較解析する
    ことにより符号化する音声認識部と、 目又は指先が指し示す計装品を検出するための目又は指
    先方向検出部と、 予め記憶されている目視確認評価規準値と、前記運転訓
    練シミュレータ部からのプラント状態値と、前記音声認
    識部からの符号化された発言内容と、前記目又は指先方
    向検出部より検出された計装品とを比較し、目視確認の
    良否判定、採点評価を行う評価部と、 その良否判定結果、採点評価結果を表示出力する出力制
    御部とを備えていることを特徴とする運転訓練シミュレ
    ータ装置。
  4. 【請求項4】前記音声認識部は、 運転訓練員が予め行った発言内容を分析して得た周波
    数、音色等の変化パターンを規準パターン化して意味付
    けを行い音声規準値として記憶している音声規準値記憶
    部と、 運転訓練員が目視確認のため指差呼称を行う際の発言に
    つき周波数、音声等の分析を行う周波数、音色等分析部
    と、 この周波数、音色等分析部で分析された周波数、音色等
    の変化パターンと、前記音色規準値記憶部に記憶されて
    いる規準パターンとを比較解析することにより音声認識
    を行う比較解析部と、 この比較解析部で音声認識を行った結果を出力する出力
    処理部とを備えていることを特徴とする請求項1又は請
    求項3記載の運転訓練シミュレータ装置。
  5. 【請求項5】前記評価部は、 プラントの運転又は対応操作の際の予め定められた運転
    タイミング毎の目視確認評価規準値を記憶している目視
    確認評価規準値記憶部と、 プラント状態が目視確認点に達したか否かを判断する目
    視確認点評価管理部と、 この目視確認点評価管理部からの判断結果に基づき、目
    視確認点に達したときに対応する目視確認評価規準値を
    前記目視確認評価規準値記憶部から取り出す目視確認評
    価規準値選択制御部と、 この取り出された目視確認評価規準値と、前記運転訓練
    シミュレータ部からのプラント状態と、前記音声認識部
    からの符号化された発言内容と、前記目又は指先方向検
    出部で検出された計装品とを比較し、目視確認の良否判
    定を行う比較及び良否判定部と、 この良否判定結果と、前記目視確認点評価管理部からの
    目視確認不一致情報と、前記音声認識部からの指差呼称
    の意味が認識不可情報を受けて採点評価を行う評価演算
    部とを備えていることを特徴とする請求項第1項又は第
    3項記載の運転訓練シミュレータ装置。
JP1314398A 1989-12-05 1989-12-05 運転訓練シミュレータ装置 Expired - Lifetime JP2644350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1314398A JP2644350B2 (ja) 1989-12-05 1989-12-05 運転訓練シミュレータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1314398A JP2644350B2 (ja) 1989-12-05 1989-12-05 運転訓練シミュレータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03175477A JPH03175477A (ja) 1991-07-30
JP2644350B2 true JP2644350B2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=18052869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1314398A Expired - Lifetime JP2644350B2 (ja) 1989-12-05 1989-12-05 運転訓練シミュレータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2644350B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05232860A (ja) * 1992-02-21 1993-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワークサービス説明・体験システム
JP4718246B2 (ja) * 2005-05-31 2011-07-06 久保工業株式会社 業務支援システムおよび業務支援方法
JP4937946B2 (ja) * 2008-03-04 2012-05-23 公益財団法人鉄道総合技術研究所 指差喚呼効果提示システム
JP5984605B2 (ja) * 2012-09-28 2016-09-06 三菱プレシジョン株式会社 鉄道シミュレータ及び鉄道の運転をシミュレートする方法
JP6319951B2 (ja) * 2013-05-24 2018-05-09 三菱プレシジョン株式会社 鉄道シミュレータ、指差動作検出方法および鉄道シミュレーション方法
JP6689133B2 (ja) * 2016-05-19 2020-04-28 株式会社東芝 プラントの操作評価装置、その操作評価システム、及びその操作評価方法
CN114743432B (zh) * 2022-06-14 2022-11-04 西安羚控电子科技有限公司 模拟训练评价方法、装置及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03175477A (ja) 1991-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11417234B2 (en) Interactive multisensory learning process and tutorial device
CN109189535B (zh) 教学方法和装置
JP5756555B1 (ja) 発話評価装置、発話評価方法及びプログラム
CN109147434B (zh) 教学方法和装置
JP2644350B2 (ja) 運転訓練シミュレータ装置
US20060194176A1 (en) Dementia inspection apparatus dementia inspection server dementia inspection client and dementia inspection system Dementia check device, dementia check server, dementia check client, and dementia check system
JP2020016871A (ja) 情報処理装置及びプログラム
US8979754B2 (en) Interactive system and method for neuromotor functioning assessment and training
KR102225435B1 (ko) Stt 기반 언어구사 학습-훈련 시스템
CN111834019B (zh) 基于语音识别技术的标准化病人培训方法和装置
CN111462546A (zh) 一种语音教学的方法、装置、设备及存储介质
US8002551B2 (en) Language skills teaching method and apparatus
JP2020028319A (ja) 認知機能検査の進行管理システム,方法およびプログラム
JP6548181B1 (ja) 手書き文字の採点装置,方法およびプログラム
US4737110A (en) Monitoring apparatus for training devices
JP2005250423A (ja) 語学学習システム
CN109817039B (zh) 外语学习辅助装置
KR100496679B1 (ko) 전자매트를 이용한 영어학습방법 및 시스템
KR20040067540A (ko) 터치스크린을 이용한 영어학습방법 및 시스템
JP6589040B1 (ja) 音声分析装置、音声分析方法、音声分析プログラム及び音声分析システム
JP2610345B2 (ja) 運転訓練用シミュレータ
KR20170084953A (ko) 스피킹조건반사훈련 장치 및 방법
JP2020012948A (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2020012947A (ja) 情報処理装置及びプログラム
KR102577906B1 (ko) 인지기능검사를 이용한 치매진단보조 시스템 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050106

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070529

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071009