JP2643906B2 - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

Info

Publication number
JP2643906B2
JP2643906B2 JP7109855A JP10985595A JP2643906B2 JP 2643906 B2 JP2643906 B2 JP 2643906B2 JP 7109855 A JP7109855 A JP 7109855A JP 10985595 A JP10985595 A JP 10985595A JP 2643906 B2 JP2643906 B2 JP 2643906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pressure sensor
thick
movable
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7109855A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07318446A (ja
Inventor
宜男 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP7109855A priority Critical patent/JP2643906B2/ja
Publication of JPH07318446A publication Critical patent/JPH07318446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2643906B2 publication Critical patent/JP2643906B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力センサに係り、特
に可動範囲を制限することで、破壊を防止するようにし
た圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】圧力センサは工業計測、自動車、医療な
どの分野で広く用いられている。この圧力センサとして
は、電学論C−1、平成元年09巻12号、P.820
乃至P.823に記載された集積化容量形圧力センサが
ある。図2に従来のこの種の圧力センサに設けられた感
圧チップの一例を示す。図において、単結晶シリコンに
より角板状に形成された基板1の中央には、両面がエッ
チングされて薄肉部2が設けられており、ダイヤフラム
を構成している。基板1の片面にはガラス板3が接合さ
れており、ガラス板3と薄肉部2との間には空洞4が形
成されている。
【0003】ガラス板3の薄肉部2に対向する面には、
空洞4の容積変化を検出するためのアルミニウム膜など
で形成された電極5が設けられている。またガラス板3
には空洞4に連通する孔6が形成されており、孔6を介
して被測定部の圧力が空洞4内に伝達されるようになっ
ている。そして薄肉部2で構成されるダイヤフラムを変
形させ、空洞4の容量変化を検出して圧力を検知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の静電容量形圧力センサの感圧チ
ップにあっては、ガラス板3に形成された孔6を介して
空洞4内に過大な圧力が加わると、薄肉部2が破壊して
しまうという問題があった。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、過大な圧力がダイヤフラムを構成する薄肉部
にかかっても、薄肉部が破壊することを防止できる圧力
センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力センサは、
圧力の変化に対応する固定電極(例えば図1の電極5)
と可動電極の間の静電容量の変化から圧力の変化を検出
する圧力センサにおいて、実質的に可動電極を形成す
る、固定電極と対向するように配置された厚肉部(例え
ば図1の厚肉部7)と、厚肉部の周囲に形成され、厚肉
部を非可動部に対して変位自在に支持する薄肉部(例え
ば図1の薄肉部2)と、厚肉部が所定量変位したとき、
厚肉部と接触することにより厚肉部の変位可能な範囲を
制限する可動範囲制限部(例えば図1の突出部9)とを
備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の圧力センサにおいては、基板1の
肉部2に大きな圧力がかかった場合でも、厚肉部7が突
出部9に当接するので、薄肉部2の変形が所定量以下に
押えられ、破壊を防止することができる。可動電極は厚
肉部7により形成されているので、圧力に対応して薄肉
部2が変位しても、可動電極の平面性は確保される。従
って、検出出力の直性線が維持される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の圧力センサの一実施例を図面
を参照して説明する。
【0009】図1に本発明の一実施例の構成を示す。図
1において、図2に示す従来例の部分と対応する部分に
は同一符号を付して示し、その説明を適宜省略する。本
実施例の特徴は基板1のダイヤフラム薄肉部2の中心に
実質的に可動電極を形成する厚肉部7を設け、基板1の
図中下面に突出部9を有する係止部材8を接合した点に
ある。
【0010】基板1は表面の結晶方位が(100)面の
単結晶シリコンウエハでほぼ正方形状に形成されてお
り、中央の薄肉部2及び厚肉部7はアルカリ系異方性エ
ッチングにより形成されている。また係止部材8はガラ
ス板で基板1と等しい外形寸法に形成されており、中央
に台座状の突出部9が設けられている。さらに突出部9
には板厚方向に貫通する貫通孔10が形成されている。
そして電極側ガラス3と係止部材8とは基板1の両面に
陽極接合により一体に接合されている。
【0011】次に本実施例による感圧チップを用いて行
なった実験結果について説明する。実験に用いた感圧チ
ップの各部の寸法は下記の通りである。 a:ダイヤフラム長 1900μm b:厚肉部(メサ)長 1400μm c:薄肉部厚さ 5μm d:厚肉部厚さ 40μm e:電極と基板間及び厚肉部と突出部間のギャップ
2μm
【0012】上記のように構成された感圧チップにおい
て、空洞4内に1kg/cm2 の差圧をかけたときも、厚肉
部7を非可動部(ダイヤフラム薄肉部2の外周の部分)
に対して変位自在に支持するダイヤフラム薄肉部2の破
壊はなかった。
【0013】本実施例によれば、ダイヤフラム薄肉部2
に破壊圧以上の圧力がかかったときでも、基板1の厚肉
部7の下面が係止部材8の突出部9の上面に当接し、変
形量が規制されるので薄肉部2が破壊することはない。
また、可動電極が、厚肉部7で構成されているため、圧
力の変化に対応して薄肉部2が変位したとしても、厚肉
部7の平面性は保持される。よく知られているように、
静電容量は、対向する平面電極の面積に比例し、電極間
の距離(図1におけるギャップe)に反比例する。可動
電極を薄肉部2で形成すると、変位に対応して、その面
が曲面となってしまうため、圧力の変化と静電容量の逆
数の変化の関係が、非直線的となってしまう。これに対
して、本実施例においては、圧力の変化に対応して、可
動電極(厚肉部7)が変位したとしても、その平面性は
保持されているため、圧力の変化と静電容量の逆数の変
化との直線性は維持される。このように、可動電極の平
面性保持と可動範囲制限の2つの機能が、簡単な構成で
実現される。
【0014】上記実施例では係止部材8がガラスで形成
された場合について説明したが、係止部材8の材質はガ
ラスに限定されるものではない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動部の変位を規制する可動範囲制限部を設けたので、
可動部に大きな圧力がかかったときにも、破壊すること
を防止できる。また、可動電極を厚肉部で形成するよう
にしたので、圧力の変化に対応して可動電極の位置が変
化したとしても、その平面性は確保され、圧力の変化と
静電容量の逆数の変化の直線性を維持することが可能と
なる。すなわち、可動電極の平面性保持と可動範囲制限
の2つの機能を、簡単な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力センサの一実施例の構成を示す縦
断面図である。
【図2】従来の圧力センサの一例の構成を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 薄肉部 3 ガラス板 4 空洞 7 厚肉部 8 係止部材 9 突出部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力の変化に対応する固定電極と可動電
    極の間の静電容量の変化から圧力の変化を検出する圧力
    センサにおいて、実質的に前記可動電極を形成する、前記固定電極と対向
    するように配置された厚肉部と、 前記厚肉部の周囲に形成され、前記厚肉部を非可動部に
    対して変位自在に支持する薄肉部と、 前記厚肉部が所定量変位したとき、前記厚肉部と接触す
    ることにより前記厚肉部の変位可能な範囲を制限する可
    動範囲制限部と を備える ことを特徴とする圧力センサ。
JP7109855A 1995-05-09 1995-05-09 圧力センサ Expired - Fee Related JP2643906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7109855A JP2643906B2 (ja) 1995-05-09 1995-05-09 圧力センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7109855A JP2643906B2 (ja) 1995-05-09 1995-05-09 圧力センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07318446A JPH07318446A (ja) 1995-12-08
JP2643906B2 true JP2643906B2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=14520906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7109855A Expired - Fee Related JP2643906B2 (ja) 1995-05-09 1995-05-09 圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2643906B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5845533A (ja) * 1981-09-14 1983-03-16 Hitachi Ltd 圧力検出器
JPS58151536A (ja) * 1982-03-05 1983-09-08 Hitachi Ltd 差圧検出器
JPH06105787B2 (ja) * 1983-02-25 1994-12-21 株式会社日立製作所 高耐圧圧力センサ
JPS60191950U (ja) * 1984-05-31 1985-12-19 株式会社東芝 半導体圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07318446A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1316786B1 (en) Capacity type pressure sensor and method of manufacturing the pressure sensor
US4236137A (en) Semiconductor transducers employing flexure frames
US6006607A (en) Piezoresistive pressure sensor with sculpted diaphragm
KR0137931B1 (ko) 평면운동을 위한 힌지된 격막을 가진 용량성 반도체 감지기
JP2517467B2 (ja) 静電容量式圧力センサ
KR20030086228A (ko) 압력 센서
US4812199A (en) Rectilinearly deflectable element fabricated from a single wafer
JPH0425735A (ja) 半導体圧力・差圧測定ダイヤフラム
JPH0324793B2 (ja)
JP2007225344A (ja) 圧力センサ
US9964458B2 (en) Pressure sensor device with anchors for die shrinkage and high sensitivity
JP2643906B2 (ja) 圧力センサ
JPH11337571A (ja) 慣性センサ
JP2005195423A (ja) 圧力センサ
US11585710B2 (en) Capacitive pressure sensor with reduced bimetal effect
JP2004226294A (ja) 静圧動圧検知センサ
JPH04133458U (ja) 圧力センサ
JPH06323939A (ja) 静電容量式センサ
JPS62190774A (ja) 加速度センサ
US20230017253A1 (en) Sensor
JPH0618345A (ja) 圧力センサの製造方法
JPH1079519A (ja) 半導体のマイクロマシニング方法
JPH0750685Y2 (ja) 静電容量式荷重センサー
JPH08233855A (ja) 静電容量式加速度センサ
JP2001159573A (ja) 圧力検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970401

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees