JP2643895B2 - セラミック半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

セラミック半導体装置およびその製造方法

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JP2643895B2 JP1312595A JP1312595A JP2643895B2 JP 2643895 B2 JP2643895 B2 JP 2643895B2 JP 1312595 A JP1312595 A JP 1312595A JP 1312595 A JP1312595 A JP 1312595A JP 2643895 B2 JP2643895 B2 JP 2643895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック半導体装置お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセラミック半導体装置の一例の縦
断面図が図4に示される。図4に示されるように、本従
来例は、半導体素子1、ベースト材2と、セラミックパ
ッケージ3と、金属ワイヤ4と、外部リード5と、金属
キャップ6とを備えて構成されており、半導体素子1
は、ペースト材2を介してセラミックパッケージ3に接
着され、金属ワイヤ4により、半導体素子1と、セラミ
ックパッケージ3内に多数配列されている内部リードと
が電気的に接続されている。また、当該内部リードには
外部リード5が電気的に接続され、セラミックパッケー
ジ3には金属キャップ6が溶接されており、これによ
り、半導体素子1は、セラミックパッケージ3の内部に
密閉された構造となっている。このような構造において
は、半導体素子1にかかる残留応力が大きい場合には、
半導体素子1にクラックまたは剥離が生じるという惧れ
がある。
【0003】ここにおいて、半導体素子1にかかる残留
応力について説明する。半導体素子1とセラミックパッ
ケージ3とを、熱硬化型のペース材2により接着する場
合に発生する残留応力の状態が、図6(a)、(b)お
よび(c)に示される。図6は、セラミックパッケージ
3の上部に、ペースト材2を介して半導体素子1を接着
した構造の部分断面図であり、ペースト材の熱硬化後に
おける半導体素子1とセラミックパッケージ3に、残留
応力101による反りが発生している状況が示されてい
る。図6(a)は接着による硬化前の状態であり、図6
(b)は硬化中の状態、図6(c)は硬化後の状態であ
る。なお、図6(b)および(c)においては、残留応
力101の作用する方向が示されている。図6(c)に
示される残留応力による反りが大きい場合には、半導体
素子1にはクラックまたは剥離が発生し、或はまたセラ
ミックパッケージ3が薄型セラミックパッケージの場合
には、当該セラミックパッケージ自身にクラックが発生
する。
【0004】半導体素子1にかかる上記の残留応力δ
は、下記の式(1)に示されるとうりである。
【0005】 δ=K△α△T(Ea ・Es ・L/X)1/2 ……………(1) δ:残留応力[kg/mm2 ] K:定数 △α:熱膨張係数差[1/°C] △T:温度差[°C] Ea :ペースト材の弾性率[kg/mm2 ] Es :セラミックパッケージの弾性率[kg/mm2 ] L:半導体素子の長さ[mm] X:接着層の厚さ[mm] 以上の説明より、半導体素子1のクラックまたは剥離、
或はまた薄型セラミックパッケージの場合におけるパッ
ケージ自身に発生するクラックは、残留応力が大きい程
発生し易いと云うことが理解される。ここにおいて、残
留応力を低減させる方法としては、式(1)を参照する
ことにより次のことが考えられる。
【0006】方法1:半導体素子とセラミックパッケー
ジの熱膨張係数差を低減する。
【0007】方法2:低熱硬化型のペースト材を使用す
る。
【0008】方法3:半導体素子のサイズを縮小化す
る。
【0009】方法4:接着層の厚さを厚くする。 しかしながら、最近の半導体装置の動向を考慮すると、
上記の方法3および方法4は、共に不適である。従っ
て、残留応力を低減させる方法としては、上記の方法1
および方法2について検討を行うことが求められる。
【0010】上記の方法1および方法2の内の、方法1
の検討に基づいて提案されている半導体装置の従来例が
図5に示される。本従来例は、特開昭64−80029
号公報に記載されている半導体装置例であり、図5に示
されるように、搭載すべき半導体素子よりも大きい面積
の領域に、複数の分割されたモリブデン板7が、溶融し
たロウ材によりセラミックパッケージ3の中央部に固定
され、その周囲に内部配線用として使用する内部リード
8を設けて配置するという構造を特徴としている。この
ように半導体素子を固着する領域に分割された大きさの
モリブデン板7を用いることにより、急激な加熱による
ペースト材の硬化にによって生じる残留応力が低減さ
れ、セラミックパッケージにクラックが発生することを
防止することができるものとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のセラミ
ック半導体装置およびその製造方法において、前述の特
開昭64−80029号公報による場合には、半導体素
子とセラミックパッケージとを接着する際に発生するク
ラックの要因となる残留応力を緩和するために、半導体
素子とセラミックパッケージの熱膨張係数の中間値を有
するモリブデン板を、セラミックパッケージの中央部に
固定して介在させている。しかしながら、このために、
半導体素子とセラミックパッケージとを接着する前段階
において、予めセラミックパッケージに対してモリブデ
ン板を接着しておく必要があり、これによる製造工程が
余分に付加されるという欠点があり、更には、当該モリ
ブデン板を使用することにより、セラミック半導体装置
の1個当りの製造コストが割高になるという欠点があ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明のセラミック
半導体装置は、所定の半導体素子と、当該半導体素子を
収容するセラミックパッケージと、当該セラミックパッ
ケージの内部に多数配列される内部電極と、当該内部電
極と電気的に接続されて前記セラミックパッケージに端
子状に設けられている複数の外部リードと、前記半導体
素子と前記内部電極とを電気的に接続する金属ワイヤ
と、前記セラミックパッケージの内部に搭載される前記
半導体素子を密閉する金属キャップと、を少なくとも備
えて構成され、前記半導体素子と前記セラミックパッケ
ージとの間の接着層に、複数個の気泡状の空隙を設けて
いることを特徴としている。
【0013】また第2の発明のセラミック半導体装置
は、所定の半導体素子と、当該半導体素子を収容するセ
ラミックパッケージと、当該セラミックパッケージの内
部に多数配列される内部電極と、当該内部電極と電気的
に接続されて前記セラミックパッケージの向かい合う2
辺に対として設けられている外部リードと、前記半導体
素子と前記内部電極とを電気的に接続する金属ワイヤ
と、前記セラミックパッケージの内部に搭載される前記
半導体素子を密閉する金属キャップと、を少なくとも備
えるフラット型半導体装置として構成され、前記半導体
素子と前記セラミックパッケージとの間の接着層に、複
数個の気泡状の空隙を設けていることを特徴としてい
る。
【0014】更に、第1の発明のセラミック半導体装置
の製造方法は、半導体素子とセラミックパッケージとを
接着する製造工程として、ジャーに入っている無溶剤タ
イプのペースト材を、攪拌棒を用いて30秒乃至15分
間程度攪拌する第1の工程と、当該攪拌後のペースト材
を前記セラミックパッケージに塗布する第2の工程と、
第2の工程において、ペースト材を塗布した前記セラミ
ックパッケージの上に前記半導体素子を搭載する第3の
工程と、前記半導体素子が搭載されたセラミックパッケ
ージに対応して、前記ペースト材を所定の温度条件、継
続時間条件および昇温レート条件を含む適切な条件下に
おいて熱硬化させることにより前記半導体素子と前記セ
ラミックパッケージとを接着し、当該ペースト材内部に
空隙を形成する第4の工程と、を少なくとも有すること
を特徴としている。
【0015】また、第2の発明のセラミック半導体装置
の製造方法は、半導体素子とセラミックパッケージとを
接着する製造工程として、溶剤入りペースト材を前記セ
ラミックパッケージに塗布する第1の工程と、第1の工
程において、ペースト材を塗布した前記セラミックパッ
ケージの上に前記半導体素子を搭載する第2の工程と、
前記半導体素子が搭載されたセラミックパッケージに対
応して、前記ペースト材を所定の温度条件、継続時間条
件および昇温レート条件を含む適切な条件下において熱
硬化させることにより前記半導体素子と前記セラミック
パッケージとを接着し、当該ペースト材内部に空隙を形
成する第3の工程と、を少なくとも有することを特徴と
している。
【0016】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0017】図1は本発明のセラミック半導体装置の第
1の実施例を示す縦断面図である。図1に示されるよう
に、本実施例は、半導体素子1と、ペースト材2と、セ
ラミックパッケージ3と、金属ワイヤ4と、外部リード
5と、金属キャップ6と、空隙9とを備えて構成されて
おり、ペースト材2としては、フィラー(AgまたはA
l等)を含んだペースト材を用いて、半導体素子1とセ
ラミックパッケージ3とを接着させ、且つ硬化させたペ
ースト材2の内部に、特に空隙9を設けたことを特徴と
している。
【0018】図1に示されるように、本実施例において
は、外部リード5が格子状に配列されたセラミックパッ
ケージ3に対して、ペースト材2を用いて半導体素子1
が接着され、金属ワイヤ4により半導体素子1と内部電
極が電気的に接続されており、なお且つセラミックパッ
ケージ3に対して端子状に設けられている外部リード5
も内部電極に対して電気的に接続されて、金属キャップ
6により半導体素子1がセラミックパッケージ3の内部
に密閉された構造としてセラミック半導体装置が形成さ
れている。本実施例は、ペースト材2として、Agペー
ストを使用した半導体装置の一例を示しており、図1に
見られるように、ペースト材2の内部に複数個の空隙9
が設けられている。この空隙9を設けることによりペー
スト材2が変形し易くなり、これにより硬化時における
半導体素子1の反りが緩和され、半導体素子1のクラッ
クおよび剥離を防止することが可能となる。
【0019】この空隙9を形成する方法としては、本実
施例においては下記に示す方法が採られている。ペース
ト材として無溶剤タイプのペースト材、例えばAgペー
ストなどを用いる場合には、ジャーに入っているペース
ト材2を、ガラス棒等による攪拌棒を用いて30秒乃至
15分程度攪拌することによりペースト材2に空気を十
分含ませて、その後にセラミックパッケージ3に塗布す
る。そして、その上に半導体素子1を載せて、ペースト
材2を適切な条件(例えば、Agペーストの場合には、
150°C、1.5時間、昇温レート3〜30°C/分
の条件下)において熱硬化させることにより、半導体素
子1とセラミックパッケージ3とを接着し、且つペース
ト材2の内部に空隙9を形成する方法である。
【0020】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2は本実施例を示す縦断面図である。図2に示
されるように、本実施例は、第1の実施例の場合と同様
に、半導体素子1と、ペースト材2と、セラミックパッ
ケージ3と、金属ワイヤ4と、外部リード5と、金属キ
ャップ6と、空隙9とを備えて構成されている。本実施
例は、ペースト材2の一例としてAlペーストを使用し
た場合のセラミック半導体装置例であり、半導体素子1
とセラミックパッケージ3とをペースト材2を介して接
着し、金属ワイヤ4を用いて外部リード5と半導体素子
1とを電気的に接続して、金属キャップ6を用いて半導
体素子1をセラミックパッケージ3の内部に密閉した構
造となっており、セラミックパッケージ3の向かい合う
2辺に外部リード5が設けられている。そして、ペース
ト材2の内部には、第1の実施例の場合と同様に複数個
の空隙9が形成されている。この空隙9を設けることに
よりペースト材2が変形し易くなり、これにより硬化時
における半導体素子1の反りが緩和され、半導体素子1
のクラックおよび剥離を防止することができる。
【0021】本実施例に対応して、空隙9を形成する方
法としては下記の方法が採られている。溶剤入りのペー
スト材(例えば、本実施例のようにAlペースト等)を
用いる場合には、当該溶剤除去の手順を省略し、有機成
分をペースト材2の内部に含有させたままの状態で、適
切な条件(Alペーストの場合には、約350°C、所
定時間、昇温レート3〜30°C/分の条件下)におい
て熱硬化させることにより、半導体素子1とセラミック
パッケージ3とを接着し、且つペースト材2の内部に空
隙9を形成する方法である。ここにおいて、セラミック
薄型パッケージ(半導体素子サイズ:縦×横×厚さ=
8.72mm×5.50mm×0.300mm、パッケ
ージサイズ:縦×横×厚さ=20.3mm×11.1m
m×0.25mm、接着層厚=20〜40μm)の応力
解析結果によると、接着層に空隙がない場合における残
留応力が40.6kg/mm2 であるのに対比して、本
実施例においては、接着層に体積比55%の空隙を設け
た場合における残留応力は28.4kg/mm2 であ
り、約30%の残留応力の低減が実現されている。
【0022】以上、本発明によるセラミック半導体装置
の第1および第2の実施例について、その構造ならびに
製造手順の要旨について説明したが、本発明により実現
される効果は、セラミックパッケージ3およびペースト
材2の種類ならびに組合わせには関係なく有効である。
次に、半導体素子1をペースト材2を介してセラミック
パッケージ3に接着した構造を有するセラミック半導体
装置全般についての本発明による効果の要点について説
明する。
【0023】図3は半導体素子1とセラミックパッケー
ジ3の接着部の部分拡大断面図である。本発明によるセ
ラミック半導体装置においては、図3に示されるよう
に、当該接着部には、半導体素子1とセラミックパッケ
ージ3を接着しているペースト材2の内部に、気泡状の
複数個(ペースト材に対して体積比10〜65%を示め
る程度)の空隙9が、ランダムな位置関係において設け
られている。このように接着層に設けられている空隙に
より、半導体素子とセラミックパッケージとの間の熱膨
張係数の差に起因する残留応力が緩和されるために、当
該残留応力によるシリコンチップまたはパッケージのク
ラックが発生しない半導体装置の提供を可能にする。ま
た、シリコンチップとセラミックパッケージとの間に生
じる残留応力を緩和させる手段として、モリブデン板等
の部材を使用する従来技術に比較して、本発明において
は、モリブデン板等の部材を用いることを必要とせず、
また、当該モリブデン板をパッケージに固着させる工程
も不必要となり、これにより、従来よりも短工期、低コ
ストにて、シリコンチップまたはセラミックパッケージ
のクラックを防止することのできるセラミック半導体装
置を実現することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、半導体
素子とセラミックパッケージとの間の接着層内部に複数
個の空隙を設けることにより、当該半導体素子とセラミ
ックパッケージとの間の残留応力を緩和することが可能
となり、これにより、接着硬化時における半導体素子ま
たはセラミックパッケージのクラックの発生を防止する
ことができるという効果がある。
【0025】また、上記のように半導体素子の接着層内
部に複数個の空隙を設けることにより、残留応力が大き
いと予想される大型チップ搭載半導体装置における半導
体素子のクラックおよび剥離の防止、ならびに薄型パッ
ケージを使用した半導体装置におけるパッケージクラッ
クの防止をも可能とすることができるという効果があ
る。
【0026】そして、更に、従来例に見られるようにモ
リブデン板を使用することが不必要であり、これによ
り、モリブデン板という余分な部材の使用が排除される
とともに、当該モリブデン板をパッケージに取付ける工
程も不要となり、従来例よりも短工期、低コストにて、
半導体素子またはパッケージのクラックの発生しない半
導体装置を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明における半導体素子とセラミックパッケ
ージの接着部を示す部分縦断面図である。
【図4】従来例を示す縦断面図である。
【図5】他の従来例のセラミックパッケージを示す平面
図である。
【図6】ペースト材硬化時における半導体素子接着部の
部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 ペースト材 3 セラミックパッケージ 4 金属ワイヤ 5 外部リード 6 金属キャップ 7 モリブデン板 8 内部リード 9 空隙

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の半導体素子と、当該半導体素子を
    収容するセラミックパッケージと、当該セラミックパッ
    ケージの内部に多数配列される内部電極と、当該内部電
    極と電気的に接続されて前記セラミックパッケージに端
    子状に設けられている複数の外部リードと、前記半導体
    素子と前記内部電極とを電気的に接続する金属ワイヤ
    と、前記セラミックパッケージの内部に搭載される前記
    半導体素子を密閉する金属キャップと、を少なくとも備
    えて構成され、前記半導体素子と前記セラミックパッケ
    ージとの間の接着層に、複数個の気泡状の空隙を設けて
    いることを特徴とするセラミック半導体装置。
  2. 【請求項2】 所定の半導体素子と、当該半導体素子を
    収容するセラミックパッケージと、当該セラミックパッ
    ケージの内部に多数配列される内部電極と、当該内部電
    極と電気的に接続されて前記セラミックパッケージの向
    かい合う2辺に対として設けられている外部リードと、
    前記半導体素子と前記内部電極とを電気的に接続する金
    属ワイヤと、前記セラミックパッケージの内部に搭載さ
    れる前記半導体素子を密閉する金属キャップと、を少な
    くとも備えるフラット型半導体装置として構成され、前
    記半導体素子と前記セラミックパッケージとの間の接着
    層に、複数個の気泡状の空隙を設けていることを特徴と
    するセラミック半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体素子とセラミックパッケージとを
    接着する製造工程として、ジャーに入っている無溶剤タ
    イプのペースト材を、攪拌棒を用いて30秒乃至15分
    間程度攪拌する第1の工程と、当該攪拌後のペースト材
    を前記セラミックパッケージに塗布する第2の工程と、
    第2の工程において、ペースト材を塗布した前記セラミ
    ックパッケージの上に前記半導体素子を搭載する第3の
    工程と、前記半導体素子が搭載されたセラミックパッケ
    ージに対応して、前記ペースト材を所定の温度条件、継
    続時間条件および昇温レート条件を含む適切な条件下に
    おいて熱硬化させることにより前記半導体素子と前記セ
    ラミックパッケージとを接着し、当該ペースト材内部に
    空隙を形成する第4の工程と、を少なくとも有すること
    を特徴とするセラミック半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体素子とセラミックパッケージとを
    接着する製造工程として、溶剤入りペースト材を前記セ
    ラミックパッケージに塗布する第1の工程と、第1の工
    程において、ペースト材を塗布した前記セラミックパッ
    ケージの上に前記半導体素子を搭載する第2の工程と、
    前記半導体素子が搭載されたセラミックパッケージに対
    応して、前記ペースト材を所定の温度条件、継続時間条
    件および昇温レート条件を含む適切な条件下において熱
    硬化させることにより前記半導体素子と前記セラミック
    パッケージとを接着し、当該ペースト材内部に空隙を形
    成する第3の工程と、を少なくとも有することを特徴と
    するセラミック半導体装置の製造方法。
JP1312595A 1995-01-30 1995-01-30 セラミック半導体装置およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2643895B2 (ja)

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