JP2643089B2 - 並列/直列バスにおけるエラー検出および回復システム - Google Patents

並列/直列バスにおけるエラー検出および回復システム

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JP2643089B2
JP2643089B2 JP6080165A JP8016594A JP2643089B2 JP 2643089 B2 JP2643089 B2 JP 2643089B2 JP 6080165 A JP6080165 A JP 6080165A JP 8016594 A JP8016594 A JP 8016594A JP 2643089 B2 JP2643089 B2 JP 2643089B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ通信システムに
関し、詳細にいえば、光ファイバを使用して情報を伝達
するデータ通信システムと、並列/直列バス用のエラー
検出および回復手段に関する。
【0002】
【0003】
【0004】
【0005】
【従来の技術】光ファイバを使用すれば、長い文字列
を、ドライバから遠く離れた(数キロメートル単位)受
信機まで順次、きわめて高いデータ転送速度(毎秒数十
億ビット単位)で伝送することができる。これは、デー
タをこのような転送速度で短い距離(数十メートル)し
か伝送できない従来の電気線と対称的である。
【0006】高性能のコンピュータでは、コンピューテ
ィング・システムの要素間のシステム・バスは、きわめ
て高い帯域幅(毎秒数億バイト単位)をもつ必要があ
る。コンピューティング・システムの要素間のシステム
・バスとして機能させるのに、単一の光ファイバ・ケー
ブルを最大帯域幅で使用するのでは不十分な場合があ
る。
【0007】従来の技術での、単一の搬送体上の不適切
な帯域幅の問題に対する解決法は、各データ・ワードの
ビットを、複数の搬送体(並列バス)のそれぞれで1つ
ずつ並列に伝送することである。
【0008】ストライピングという他の解決法では、複
数の直列データ・ワードを、複数の搬送体のそれぞれで
1つずつ並列に送信することを必要とする。しかし、こ
れらの解決法には、並列ビットまたはワードがバス上で
送信されるとき、それらの間にスキューが発生するとい
う問題が共通して存在している。
【0009】スキューとは、最も早い搬送体と最も遅い
搬送体の間の伝搬時間の変動である。そのような伝搬時
間の変動を適切に処理しないと、受信機側でデータ・エ
ラーが発生する場合がある。スキューは、バスの各搬送
体用の送信機、受信機、および伝送媒体の物理特性の違
いによって発生する。
【0010】スキューには2つの一般的なカテゴリがあ
る。1つはランダム・スキュー(RSKEW)であり、ジッ
タとして発生する。このスキューの原因は、クロックの
同期化と空語挿入である。他の種類のスキューは、一方
のトランシーバが他方のトランシーバよりも、常に一定
時間だけ遅いか、あるいは速いという場合のシステミッ
ク・スキュー(SSKEW)である。搬送体伝搬時間の差
が、システミック・タイプのスキューの典型的な原因で
ある。
【0011】送信機、搬送体、および受信機のそれぞれ
にスキューが発生する。これらの要素のそれぞれでどの
ようにスキューが発生するかについて以下に説明する。
【0012】伝送ラウンチ・スキューとは、最初の送信
機のフレームの始めと最後の送信機のフレームの始めと
の間の時間差である。この種のスキューは、送信機にお
いて測定される。伝送ラウンチ・スキューには3つの原
因がある。第1の原因はランダムなものであり、送信機
クロックとシステム・クロックの同期化によって発生す
る。すべての送信機クロックが共通の基準クロックにロ
ックされており、共通のシステム・クロック同期点があ
る場合、ラウンチ・スキューは、1ビット時間以下程度
に小さくすることができる。伝送ラウンチ・スキューの
第2の原因もランダムであり、空白の挿入によって発生
する。伝送ラウンチ・スキューの第3の原因はシステミ
ックなものであり、トランシーバ間の内部信号伝搬時間
の差によって発生する。任意の合理的な物理設計によっ
て、このスキューを数ビット時間に限定する必要があ
る。
【0013】大部分のスキューは、搬送体自体の特性に
よって発生する。搬送体スキューとは、リンクの最低速
搬送体と最高速搬送体の間の伝搬時間の差に過ぎない。
このスキューはほぼ完全にシステミックである。温度な
どの環境の変化のために、経時的にわずかな変動が発生
する場合がある。したがって、複数のフレームを同時に
ラウンチする場合でも、それらのフレームは、搬送体ス
キューのために異なる時間に到着する可能性があること
を理解すべきである。
【0014】スキューは、受信機の特性によって発生す
ることもある。受信機でのスキューには2つの原因があ
る。第1の原因はランダムであり、システム・クロック
とレシーバ・クロックの同期化によって発生する。第2
の原因は、システミックであり、異なるトランシーバ間
の内部信号伝搬時間の差によって発生する。送信機の場
合と同様に、任意の合理的な物理設計によって、このス
キューを数ビット時間に限定する必要がある。
【0015】スキューによって発生する可能性がある種
類のデータ・エラーを避けるために、従来から、幾つか
の並列ビット同期化手段が使用されている。従来の並列
バス設計は、共通のクロックを使用して同期化を実行し
ている。この解決法は、実行可能であるが、通常、共通
クロックのために、ロック・ステップにおいて、導体間
の総スキューによって限定された速度でデータが収集が
行われるという点で非効率的である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】したがって、複数の光
ファイバ・フィラメントなどの複数の搬送体上でデータ
・ワードを伝送するための改良された方法が必要であ
る。
【0017】従来の技術では、フレームのヘッダが損傷
すると、そのフレームが破棄され、通常は一定のタイム
アウトが発生した後に動作回復動作が呼び出される。従
来の技術では、フレーム中の情報が損傷すると、フレー
ムの受信機から拒否信号が送信され、フレームが再送信
される。複数のフレームが相互に関連しているときに、
損傷したヘッダをもつフレームを送信する能力が必要で
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の搬送体
上で、並列したデータ・ブロックを順次、非同期式に伝
送するシステムおよび方法を備えている。関連するデー
タを各ファイバ上で順次伝送し、伝送されるデータを結
合する機構としてフレーム・グループが設けられてい
る。受信機には、所与のリンクについてのすでに測定さ
れている最大スキュー値が与えられる。受信機はこの情
報を使用し、個々のフレームの到着時間によって、どの
フレームがフレーム・グループの一部であるのかを判断
する。
【0019】本発明の1つの実施例によれば、並列バス
の各メンバ用のトランシーバは、ファイバの各端で同期
化を非同期的に実行する。したがって、共通クロックは
不要になる。バスの各側の受信機は、バスの他方の側に
ある送信機により生成された一連の校正フレームに対し
てスキュー測定を実行することによって各導体の相対ス
キューを求める。バスの両側から見た、すべての導体に
関するスキューが求められると、バスを介してスキュー
値が交換されるので、送信機は適切なフレーム間隔を設
定することができる。
【0020】本発明によるスキュー測定の1つの利点と
して、最悪ケースの理論スキューではなくリンク自体の
最大帯域幅でしか限定されない、マルチ搬送体・バスを
備えたリンクを介してデータを送信することができる。
本発明の一実施例によれば、リンクの確立時または再初
期化時に、まずリンク中の搬送体の相対スキュー値を測
定することによってデータ保全性が確保される。相対ス
キュー値を求めた後、それらの値がリンクの両側で交換
され、送信されたフレームの始め間の間隔が、受信機に
よって測定される最悪ケース(最大)のスキュー値に限
定された接続が確立される。フレームをきわめて大規模
にすることができるので、リンクを介し、スキューを懸
念することなく、最大リンク帯域幅で大量のデータを送
信することが可能である。さらに、大規模なデータ・フ
レームを使用する場合、所与のリンクについてフレーム
の始め間の間隔を最悪ケースのスキュー値に限定する帯
域幅限定効果を最小限に維持することができる。
【0021】本発明にしたがい、フレーム・グループの
一部であるフレームについて、損傷したヘッダをもつフ
レームを拒否し、再伝送する方法を説明する。損傷した
ヘッダをもつ情報フィールドのない制御フレーム・グル
ープを拒否する必要はなく、受信されるフレーム・グル
ープの単一の損傷していないフレームだけに基づいて、
コマンドを実行することができる。
【0022】
【実施例】まず、図1には、2つのコンピューティング
要素102、104間の物理リンクが示されている。こ
れらの要素はたとえば、2台のコンピュータ、またはコ
ンピュータと共用メモリ装置とすることができる。いず
れの場合も、コンピューティング要素102、104
は、光ファイバ・バス108からなるシステム間チャネ
ル・リンク106によって接続される。光ファイバ・バ
ス108は複数のファイバ対110で形成されている。
各ファイバ対は、2つの光ファイバから構成されてい
る。このうち1つは情報を送信するものであり、1つは
情報を受信するものである。任意の数のファイバ対を使
用できるが、システム間チャネルの典型的な値は、2の
累乗である1ないし64個のファイバ対の範囲である。
光ファイバ・バス108のファイバ対110は、バスの
対向する端に配置されたトランシーバ112、114を
介してコンピューティング要素102、104に結合さ
れる。トランシーバ112、114のそれぞれは、送信
機装置と受信機装置を含む。これらの両方について、以
下に詳述する。
【0023】データは送信側コンピューティング要素中
の発信元バッファ116から、リンクを介して送信され
る。すると、受信されたデータが収集され、受信側コン
ピューティング要素中の受信側バッファ118に一時的
に記憶される。図1の各コンピューティング要素には1
つのバッファを示してあるが、コンピューティング要素
は、確立するリンクの数および種類に応じて、様々な数
の発信元または受信側バッファを動的にセット・アップ
できることを理解すべきである。バッファ116、11
8は、「ストア・スルー」タイプにすることができる。
すなわち、これらのバッファは、アンロードする前に充
填しておく必要はない。この種のバッファリングには、
送信および受信待ち時間が短いという利点がある。
【0024】送信される情報は、光ファイバ・バス10
8を形成するファイバ対110間で分割される。情報
は、フレームの形式で発信元バッファ116から受信側
バッファ118に送信される。各フレームは、光ファイ
バ・バス108の単一のファイバ上で転送される。リン
クの構成およびバッファの構造についての詳細はそれぞ
れ、関連出願の米国特許願第07/839657号(特
公平7−111703号公報参照)および米国特許願第
07/839652号(特開平6−85877号公報参
照)に記載されている。
【0025】典型的なフレームのフォーマットを図2に
示す。各フレームは、リンク制御ワード(LC)202
から開始する。リンク制御ワード202中の様々なフィ
ールドは、フレームのフォーマットおよびタイプを識別
し、バッファ領域を指定すると共に、トランシーバおよ
びリンクの状態を制御する。
【0026】リンク制御ワードの次に、リンク制御CR
C(巡回冗長検査)ワード(LCCRC)204があ
る。リンク制御CRCワード204は従来、リンク制御
ワード中の値から生成されている。リンク制御CRCワ
ードは、受信機で、着信フレームのリンク制御ワードの
妥当性をテストするために検査される。
【0027】制御フレームおよび情報フレームという2
種類のフレームがある。制御フレームでは情報フィール
ドは必要とされない。制御フレームは、リンク制御ワー
ドおよびリンク制御CRCワードだけから構成される。
情報フレームは、リンク制御ワード202、リンク制御
CRCワード204、および情報フィールド206を有
する。情報フィールドはたとえば、1ないし1024個
のワードを含む。情報フィールドは、情報をリンクの一
方の端にあるバッファから他方の端にあるバッファ領域
まで送信するために使用される。
【0028】情報フィールドの次に、情報フィールドC
RCワード(IFCRC)208がある。情報フィール
ドCRCワードは従来、情報フィールド中の値から生成
されている。情報フィールドCRCワードは、受信機
で、着信フレーム中の情報フィールドの妥当性をテスト
するために検査される。
【0029】関連情報は、作動可能リンクの各トランシ
ーバごとに1つの、複数のフレームに入力することがで
きる。これらのフレーム(「フレーム・グループ」と呼
ぶ)は同時に送信される。グループ中のフレームは、作
動可能リンク中のトランシーバの数と同じ数にすること
ができる。図3は、典型的なフレーム・グループ302
を示す。フレーム・グループを使用すれば、単一の光フ
ァイバ帯域幅の倍数である帯域幅で送信することが可能
である。なぜなら、リンクを介して複数のフレーム(1
ファイバ当たり1つ)が送信されるからである。
【0030】各フレーム・グループ中のリンク制御ワー
ドは、順序番号を備えていないが、後のおよび前のフレ
ーム・グループとインタロックされている。インタロッ
クは、多数の異なる方法で実行することができる。たと
えば、各伝送は要求から開始し、次にデータを、その次
に肯定応答を送信することが可能である。これらの種類
の伝送のそれぞれは、固有のリンク制御ワードを有して
いる。さらに、リンク制御ワード内で送信側または受信
側バッファ・アドレスを送信することができる。各バッ
ファからの(各バッファへの)データ伝送はそれぞれ異
なるリンク制御ワードをもつ。
【0031】好ましい実施例では、同じバッファおよび
同じ種類のフレーム・グループと関連するフレームは、
同じリンク制御ワードをもつ。たとえば、所与のメッセ
ージが16個のデータ・フレームを含むことができ、こ
のうち15個が同じLCを有し、1個がバッファ領域の
始めを示すビットを含むという点で異なるLCをもつも
のと仮定する。この場合、同じLCをもつ15個のデー
タ・フレームの中で脱落したフレームは、それぞれの受
信されたフレーム・グループを比較することによって検
出できるとは限らない。その代わり、次のフレーム・グ
ループ(異なる種類であり、異なるLCをもつ)に属す
るフレームが受信されているので、前回のフレーム・グ
ループ中のLCの比較によって問題が検出されるか、あ
るいはスキュー・タイマが満了する(後述)。いずれの
場合も、受信機は、バッファ領域についてすべてのデー
タが受信されたわけではないことを検出する。これは、
実際に受信されたバイトの総数と、あらゆるLCの一部
として含まれる総送信済みバイト・カウントを比較する
ことによって実行される。
【0032】別の実施例として、送信機は各フレーム・
グループ中のリンク制御ワードが相互に同じであるが、
直前または直後のフレーム・グループと異なることを確
認する。
【0033】発信元バッファからの情報は、リンクを介
し、1つまたは複数のフレーム・グループで送信され
る。複数のフレーム・グループを使用して1つのバッフ
ァの内容を伝送する際、フレーム・グループは、バッフ
ァ中のワードの昇順に対応する順序で送信することがで
きる。たとえば、下位番号のワードのグループは、上位
番号のワードのグループよりも前に送信される。作動可
能リンクが複数のトランシーバを含む場合、バッファの
内容は、トランシーバごとにワード単位で送信される。
すなわち、ワードは、リンク中のトランシーバの数をモ
ジュロとしてトランシーバ(したがってファイバ)間で
分配される(たとえば、作動可能リンク中のトランシー
バの数が4の場合、トランシーバ0は、ワード0、4、
8、12などを有する)。
【0034】図3中の1つのLCなどの、フレーム・グ
ループのリンク制御ワードでエラーが発生すると、損傷
したフレーム・グループは不完全であり、破棄しなけれ
ばならない場合がある。残りのリンク制御ワードのうち
1つまたは複数が有効である場合、拒否信号が送信さ
れ、フレーム・グループが再送信される。拒否信号は、
以下のことに基づきフレーム・グループに対して送信す
ることができる。 1.有効なリンク制御ワードを含むフレームが受信さ
れ、情報が無効だった。 2.無効なリンク制御ワードをもつ1つまたは複数のフ
レームを含むフレーム・グループが受信され、フレーム
・グループの少なくとも1つのフレームが有効なリンク
制御ワードを有していた。
【0035】リンク制御ワードは、以下の条件が真であ
るときに無効とみなされる。 1.リンク制御ワードまたはリンク制御CRCワードを
受信している間に、無効な伝送コードが検出された。 2.リンク制御ワードに無効なリンク制御CRCワード
がある。
【0036】トランシーバ上で無効なリンク制御ワード
が検出されると、伝送モードに応じて、以下の処置のう
ち1つが取られる。 1.フレーム・グループ中のあらゆるリンク制御ワード
が無効であるとき、フレーム・グループ全体が破棄さ
れ、要求に対してタイムアウトが発生する。 2.フレーム・グループ中のリンク制御ワードのうち1
つが有効であるとき、以下の処置のうち1つが取られ
る。 A.分散されたフレーム・グループについては、有効な
リンク制御ワードから拒否信号が生成され、作動可能リ
ンク上のあらゆるトランシーバ上の送信元に返される。
分散されたフレーム・グループは、図3に示す、フレー
ム・グループの各情報フィールドに異なる情報を含む。 B.複製されたフレーム・グループについては、有効な
リンク制御ワードを使用して動作が実行される。複製さ
れたフレーム・グループは情報フィールドを有しておら
ず、図9に示すように、すべてのリンク制御ワードが同
じである。 C.また、送信元に応答が返されないので、要求に対し
てタイムアウトが発生する。
【0037】情報フィールドは、以下の条件のうち1つ
が真であるとき、無効とみなされる。 1.情報フィールドまたは情報フィールドCRCワード
を受信している間に無効な伝送コードが検出された。 2.情報フィールドに無効な情報フィールドCRCワー
ドがある。
【0038】フレームに有効なリンク制御ワードと無効
な情報フィールドがあるとき、フレーム・グループのあ
らゆるトランシーバ上の送信元に拒否信号が返される。
【0039】伝送モードが分散フレーム・グループであ
るとき、作動可能リンク上の各トランシーバは同じ数の
情報フィールド・ワードを受信する必要がある。LCC
RCエラー、IFCRCエラー、及びリンク制御フィー
ルド・エラーもないが、フレーム・グループの各フレー
ム中のワードの数が同じでないとき、作動可能リンクの
あらゆるトランシーバ上で拒否信号が送信される。
【0040】拒否が認識されると、識別された情報が、
第1のワードから始まる情報領域全体について再送信さ
れる。これによって、フレームを送信している動作のエ
ラーを示さずに、情報を再送信することができる。ある
領域について拒否信号が繰り返して受信され、再送信し
きい値に達した場合、その領域の再送信は行われず、エ
ラーが報告される。
【0041】作動可能リンクのトランシーバのうち1つ
が拒否条件を検出すると、作動可能リンクのあらゆるト
ランシーバ上で拒否信号が返される。この設計を使用す
ることによって、情報フィールドのエラーとリンク制御
ワードのエラーは、直列/並列バス上の断続的エラーと
して回復される。
【0042】本発明の1つの実施例によれば、バスの各
搬送体用のトランシーバはファイバの各端で非同期式に
同期化を実行する。したがって、共通クロックは不要に
なる。当技術分野では、単一の導体上で直列データとし
て送信されるフレームを同期化する様々な手段が周知で
あるが、本明細書では詳細な説明を省く。そのような同
期化手段の一例は、米国特許第4970714号に記載
されており、本出願人に譲渡されている。
【0043】各ファイバと、それに関連する送受信ハー
ドウェアは、スキューの原因となる異なる伝搬特性を有
している。スキューとは、最高速ファイバと最低速ファ
イバの間の伝搬時間の変動である。ファイバ上でフレー
ムの始めが受信されると、受信機は、フレーム・グルー
プを完全に受信したか否かの検査を開始し、受信された
データ・フレームを受信側バッファで再アセンブルす
る。受信機は、個々のフレームの到着時間とリンク制御
ワードの内容によってどのフレームがフレーム・グルー
プの一部であるかを判断する。フレーム・グループに、
確立されているスキュー・ウィンドウ内に受信されない
フレームがある場合、またはスキュー・ウィンドウ内に
受信されたリンク制御ワードが同じでない場合、スキュ
ー・エラーが認識される。
【0044】本発明の1つの実施例によるスキュー規則
では、有効なメッセージを受信するためにフレーム・グ
ループのあらゆるフレームを受信しなければならないス
キュー・ウィンドウが設定される。この規則ではまた、
1つのフレーム・グループのフレームが他のフレーム・
グループのフレームと混同されないように一連のフレー
ム・グループを送信できる速度が設定される。さらに、
所与のフレーム・グループ内でリンク制御ワードに矛盾
がないか否かが検査されるので、システムは「脱落フレ
ーム」効果から保護される。
【0045】所与のリンクについては、受信機で測定さ
れるフレーム・グループのスキューは、ランダム・スキ
ュー(RSKEW)構成要素をプラスまたはマイナスする分
だけ変動する。最大RSKEW構成要素はリンク・ハードウ
ェアの設計によって設定されるが、システミック・スキ
ュー(SSKEW)構成要素は主として光ファイバの設置に
よって決まる。本発明の1つの実施例によれば、総スキ
ュー(光構成要素およびランダム構成要素)の測定がリ
ンクの初期化時に行われるので、総スキューが、設定さ
れた限界を超えることはなく、さらに共通のフレーム・
グループに属するフレームは、そのようなフレームとし
て受信機に適切に識別される。
【0046】本発明の1つの実施例による典型的な送信
機装置を図4に示す。4トランシーバ・リンクが示され
ている。個々の送信機(各光ファイバ・搬送体ごとに1
個)は、XMIT0 402、XMIT1 404、XMIT2 406、およびXMI
T3 408として示してある。図4の送信機は、選択された
送信部分をゲート・アウトすれば、4つよりも少ない
(たとえば、3つ、2つ、または1つの)搬送体で動作
できることを理解すべきである。
【0047】XMIT0 402の内部構造が示されている。各
送信機は、データ経路だけでなく、フレーム生成を開始
するSTART 410という名前の入力を有している。各送信
機はまた、現在のフレーム送信が終了し、スキュー待ち
時間が経過したことを示すREADY 412という出力も有し
ている。
【0048】各送信機内に、リンク初期化時に初期化さ
れるWAITレジスタ414がある。WAITレジスタ414中
の値は、リンク制御ワード(LC)間に送信しなければ
ならないワードの数である。WAITレジスタ414は、3
入力マルチプレクサ(MPX) 416に接続されている。MPX 4
16の出力は、待ち状態カウンタ・レジスタ(WCNTR)418
に接続されている。WCNTR 418の出力は、減分機構(−
1)420と、WCNTR 418の値ゼロを検出する8入力NAN
D回路(=0)422に接続され、さらにMPX 416入力
(AないしC)の第1の入力(A)に再び接続されてい
る。減分機構420の出力は、MPX 416の第3のデータ
入力(C)に接続されている。
【0049】4つの送信機がすべて準備を完了する(す
なわち、すべての送信機が遊休状態であり、最小LCワ
ード間間隔時間が経過する)と、チャネルは、START線
410を1サイクルの間オンにすることによってフレー
ムを開始する。この線によって、各送信機はフレーム送
信を開始する。アウトバウンド・フレーム状態マシン
(OFSM)424がLC(線426に示された)を送信す
ると、END 428およびMET430シフト・レジスタ・ラッチ
(SRL)がリセットされ、WAITレジスタ414中の値
が MPX 416およびWCNTR 418を介してゲートされる。リ
ンク上でワードが送信されると、データ要求線(DR)
432が活動状態になり、WCNTR 418が減分機構420
およびMPX 416回路を介して減分される。フレームの終
り(EOF)は、WCNTR 418がゼロに達する前、ゼロに
達している間、またはゼロに達した後に活動状態になる
ことができる。EOF線434がEND SRL 428をセット
し、8入力NAND回路422がMET SRL 430をセットす
る。両方のSRL 428、430がオンであるときは、AND回
路436の出力が活動状態であり、そのトランシーバ用
の次のフレームの始めのためのすべての条件が満たされ
ている。
【0050】送信機からのREADY線412がRDY0 438、R
DY1 440、RDY2 442、およびRDY3 444のSRLをセット
する。これらのSRLの出力は4入力AND回路446
に接続されている。4つのRDY SRLがすべてセットされ
ると、AND回路446の出力は、4個の送信機がすべ
て、次のフレームの開始準備を完了していることを示
す。このAND回路446の出力も、RDY SRL 438ない
し444のリセットに使用される。
【0051】本発明の1つの実施例による典型的な受信
機装置を図5に示す。4トランシーバ・リンクが示され
ている。受信機は、RCV0 502、RCV1 504、RCV2 506、お
よびRCV3 508として示されている。各受信機からのデー
タ経路560(AないしD)は、受信機によって検出さ
れた現行LCを含む。対応する受信機によって新しいL
Cが検出されるたびに、出力線510(AないしD)が
1サイクルの間活動状態になる。データ経路560(A
ないしD)の内容は、ゲートされた比較論理機構(COMP
ARE)562によって比較され、また、マルチプレクサ(MP
X) 564によって選択される。
【0052】セット・リセット・ラッチ(S−Rラッ
チ)V0 528、V1 530、V2 532、およびV3 534は、受信機
からのそれぞれの出力線510(AないしD)によって
セットされる。受信機が新しいLCを検出すると、対応
するS−Rラッチ528ないし534がセットされる。
4つのS−Rラッチ528ないし534はMPX 564を制
御する。これらのラッチ528ないし534は、先入れ
先出しバッファ(FIFO) 568、4入力ANDゲート(A)
538、および4入力ORゲート(O)536への入力
である。4つのORゲート570ないし576はそれぞ
れ、2つの入力をもつ。一方の入力は、対応する1つの
受信機からの出力線510(AないしD)であり、他方
の入力はS−Rラッチ528ないし534のうちの対応
する1つのラッチの出力である。これらのORゲート5
70ないし576の出力は、COMPARE 562に発信され、
どのデータ経路が一致するかが判断される。
【0053】スキュー測定機能は、第2のマルチプレク
サ(MPX) 512から供給されるカウンタ(SCNTR) 518によっ
て実行される。第2のマルチプレクサ512は、ゼロ値
514または増分された値(+1)516をカウンタ(S
CNTR) 518にゲートする。SCNTR 518は8ビット・レジス
タである。SCNTR 518の出力は、等号比較回路(=)5
88および増分機構(+1)516に供給される。等号
比較回路588への他方の入力は、レジスタ(SKEW) 594
の出力からのものである。SCNTR 518中の値がSKEW 594
中の値に等しいとき、等号比較回路588の出力は活動
状態である。SKEW 594中の値は、線596上のマイクロ
プロセッサによって設定される。
【0054】FIFO 568は、1つの受信機から選択された
LCを、どの受信機がLCを検出したかを説明する要約
情報と共に記憶する。FIFO 568への書込み線586は、
4入力OR回路598によって制御される。マイクロプ
ロセッサは、読取り線584を活動化することによって
データ・バス590上でFIFO 568中の項目を読み取る。
【0055】送信機装置の場合と同様に、どの搬送体用
の受信機でも、制御レジスタを介したマイクロプロセッ
サの制御のもとでシステムからゲートすることができ
る。
【0056】図5に示す本発明の1つの実施例による典
型的な受信機装置の動作は、少なくとも1つの受信機が
LCを受信することから始まり、FIFO 568への書込み動
作で終了する。1つまたは複数の受信機RCV0 502、RCV1
504、RCV2 506、およびRCV3508によって第1のLCが
受信されると、対応するS−Rラッチ528ないし53
4がセットされる。OR回路536の出力が活動化さ
れ、SCNTR 518の増分が開始する。4つのLCがすべて
受信されると、4つのS−Rラッチ528ないし534
がすべてセットされ、ANDゲート538の出力が活動
状態(HIGH)になる。この出力はインバータ580に供
給され、さらにANDゲート540に供給される。した
がって、ANDゲート538が活動状態(HIGH)になる
と、ANDゲート540の出力が非活動化され(LO
W)、さらにANDゲート540およびORゲート59
9を介してSCNTR 518が停止される。すべてのLCが受
信され、それらがすべて等しいと判断される(COMPARE
562によって検出される)と、ANDゲート582の出
力が活動状態になる。この出力はORゲート598に供
給され、ORゲート598はFIFO 568への書込みを発生
させる。MPX 564からのLCだけでなく、どの受信機が
LCをもっているかを説明する要約情報もFIFO 568に記
憶される。
【0057】LCがリンク上の伝送雑音によって損傷し
た場合、受信機では検出されない。この状態が発生する
と、AND回路538の出力は活動化されず、SCNTRは
カウントを続ける。このカウントは、値がSKEW 594中の
値に達するまで続く。該値に達した時点で、等号比較回
路588の出力が、活動状態になり、ORゲート598
に供給され、ORゲート598はFIFO 568への入力を発
生させる。この状況では、FIFO 568中の情報は、どの受
信機がLCを受信しなかったかを示す。
【0058】LCの損傷による他の可能な結果は、2つ
の異なるフレーム・グループが重って見えることであ
る。2つのフレーム・グループが最小LC間間隔で受信
機に達し、第1のグループの第1のフレームが損傷し、
破棄されるものと仮定する。この場合、ORゲート53
6の出力の活動化は、第1のフレーム・グループの次の
LCが受信されるまで遅延される。また、この遅延によ
って、SCNTR 518は通常よりも遅れて開始される。すべ
ての損傷していないLCが受信された後、SCNTR518はそ
のまま動作し続ける。この時点で、第2のフレーム・グ
ループの第1のフレームが到着することができる。COMP
ARE 562の入力時にこのフレームのLCが他のLCと異
なる場合、COMPARE 562の出力が活動化される(それら
のLCが2つの異なるフレーム・グループのものである
ことを示すLCのnon-compareがあるので)。インバー
タ(N)566はnon-compareを検出し、それがORゲ
ート598に供給され、ORゲート598はFIFO 568へ
の入力を発生させる。要約情報は、LCと、このLCを
検出した受信機を示す。ORゲート570ないし576
の動作はS−Rラッチ528ないし534によって発生
した遅延をバイパスするので、non-compareを発生させ
たLCは要約情報に含まれなくなる。
【0059】ORゲート592は、ANDゲート544
ないし550から入力を受信する。ANDゲート544
ないし550の各々は、それぞれの受信機が、LCを、
前のLC(同じ受信機からの)がFIFO 568に入力される
前に受信したか否かを検出する。具体的に言うと、AN
Dゲート544ないし550は、S−Rラッチ528な
いし534がリセットされる前に新しいLCがいつ受信
されたかを検出する(それぞれ、線510AないしDで
示される)。この状況は、受信機にデータを供給する送
信機が初期化時に確立されたスキュー規則に従わない場
合にだけ発生する。ORゲート592の出力はORゲー
ト598に供給され、それによってFIFO568への入力が
行われる。要約情報は、ORゲート592の出力を含
む。
【0060】前述のあらゆる状況では、FIFO 568入力が
行われるたびに、S−Rラッチ528ないし534がリ
セットされる。LC non-compareの場合、リセット線が活
動状態である場合でも、non-compareを発生させた受信
機用のS−Rラッチがセットされる。このように動作す
るのは、S−Rラッチのセット機能がリセット機能を無
効にするからである。また、FIFO 568入力が行われるた
びに、ORゲート599およびMPX 512の動作によってS
CNTR 518はゼロにリセットされる。
【0061】図4の送信機402ないし408が共通ク
ロックでは同期化されないことに留意されたい。同様
に、受信機502ないし508も共通クロックで相互に
同期化されることはない。その代わり、リンクが確立さ
れるたびに、送信機と受信機の対は、リンクの唯一の搬
送体によって接続される場合と同様に、非同期式に相互
の同期化を実行する。さらに、受信機502ないし50
8はフレーム自体の受信と、前述のスキュー規則および
LC検査とを使用し、同じフレーム・グループ内のフレ
ームがそのようなフレームであると適切に識別されるよ
うにする。本発明の利点として、これによって、ハード
ウェアの同期化が不要になる。
【0062】本発明の1つの実施例によるスキュー・テ
スト/測定手順の流れ図を図6に示す。
【0063】スキュー測定を実行するときは、任意のト
ランシーバがリンク上でスキュー・テスト要求(ST
R)制御フレーム602(または複製されたSTR制御
フレーム)を送信することができる。「複製される」と
いうことは、所与のフレーム(たとえば、STRフレー
ム)の同一のコピーが所与の搬送体上で2.5ワード・
タイム伝送ウィンドウ内で送信されることを意味する。
スキュー・テスト要求フレームは、それをSTRとして
識別するリンク制御ワードを含む。リンクの両側のノー
ドは、同時にスキュー・テスト要求を送信することがで
きる。この場合、上位アドレスをもつノードがマスタと
なり(すなわち、スキュー測定手順を制御する)、下位
アドレスをもつノードがスレーブとなる。1つのノード
だけがSTRフレームを送信する場合、相対ノード・ア
ドレスとは無関係に、そのノードがマスタとなり、受信
側がスレーブになる。
【0064】スキュー・テスト要求フレームがスレーブ
受信機装置の受信機のうち1個によって受信される(そ
して、マスタ・スレーブ関係が確立される)と、スレー
ブ受信機装置はスキュー測定モードになり(それによっ
て、内部論理機構が後述のように応答する)、スキュー
・カウンタ値をゼロにリセットし、スキュー・レジスタ
594を所定の初期値(たとえば255)に設定する。
しかし、所与のシステムによる実際の経験に基づき、他
の初期値も選択できることを理解すべきである。次に、
スレーブ・ノードは、複製されたスキュー・テスト応答
制御フレーム604を送り返す。このフレームは、スレ
ーブがスキュー測定手順を開始する準備を完了したこと
をマスタに示す。
【0065】マスタ受信機装置は、スキュー・テスト応
答フレームの受信に応じて、スキュー測定モードにな
り、それ自体のスキュー・カウンタをゼロにリセット
し、スキュー・レジスタ594に初期値(たとえば25
5)をロードして、スキュー測定要求(SMR)制御フ
レーム606を送信する。
【0066】第1のスレーブ受信機502ないし508
が第1のスキュー測定要求フレームを受信すると、スレ
ーブ受信機装置は、スキュー・レジスタ594によって
示されたスキュー値内にすべてのフレームが到着したか
否かを判断する。スキュー値内に到着していないフレー
ムがある場合、受信機装置のマイクロプロセッサは、FI
FO 568中の要約情報を検査し、どのフレームが遅延した
か(すなわち、スキュー・レジスタ594によって示さ
れたスキュー値内に受信されなかった)を判断する。遅
延フレームを検出した受信機は、ゲート・アウトされ、
以後のスキュー・テストでは使用されない。これらの受
信機のIDおよびスキュー・レジスタ値は、後で使用す
るために、マイクロプロセッサ・ローカル記憶域に記憶
される。次に、スキュー・レジスタに新しい値(たとえ
ば254)がロードされると、スレーブは、すべての搬
送体(受信機がゲート・アウトされた搬送体を含む)上
のリンクを介して、複製されたスキュー測定応答制御フ
レームを送信する。
【0067】スキュー測定応答フレームはマスタ受信機
装置に対して、スキュー測定要求フレームがスレーブ受
信機装置に及ぼす効果と同じ効果を与える。具体的に言
うと、マスタは、スキュー・レジスタ594によって示
されたスキュー値内にどのフレームが受信されたかを判
断し、遅延受信機をアウトゲートして、スキュー・レジ
スタに新しいスキュー値をロードする。この動作が実行
されると、マスタは、すべての搬送体上のリンクを介し
て、複製されたスキュー測定要求フレームを送信する。
【0068】スレーブ受信機装置は、このスキュー測定
要求フレームの受信に応じて、スキュー・レジスタ59
4によって示されたスキュー値内にすべてのフレーム
(ゲート・アウトされていない受信機上で受信されたも
の)が到着したか否かを判断する。スキュー値内に到着
していないフレームがある場合、受信機装置のマイクロ
プロセッサは再び、FIFO 568中の要約情報を検査し、ど
のフレームが遅延したかを判断する。遅延フレームを検
出した受信機は、ゲート・アウトされ、以後のスキュー
・テストでは使用されない。ゲート・アウトされた受信
機のIDは、後で使用するために、マイクロプロセッサ
・ローカル記憶域に記憶される。次に、スキュー・レジ
スタに新しい値(たとえば253)がロードされると、
スレーブは、すべての搬送体(受信機がゲート・アウト
された搬送体を含む)上のリンクを介して、複製された
スキュー測定応答制御フレームを送信する。
【0069】前述のプロセスは、リンクの両側の各受信
機について相対スキュー値が求められるまで(すなわ
ち、1個を除くすべての受信機がゲート・アウトされる
か、あるいはスキュー・レジスタが減分されてゼロにな
るまで)、反復的に継続する(たとえば614回)。ス
レーブは、すべての受信機について相対スキューを測定
すると、測定が完了したことを示すビットをスキュー測
定応答フレーム616にセットする。マスタは、リンク
の両側のスキュー測定が完了したことを判断すると、リ
ンクを介してスキュー結果要求(SRR)制御フレーム
622を送信する。スレーブは、この動作に応じて、リ
ンクを介してスキュー結果応答制御フレーム624(各
搬送体ごとに1つ)を送り返す。これらのフレームは、
スレーブ受信機についての測定されたスキュー値を含む
(たとえば、搬送体0=1、搬送体1=0、搬送体2=
6、搬送体3=2)。各スキュー値は、ワード伝送回数
を示す(たとえば、2=2ワード伝送回数)。スキュー
測定はすべて、最高速搬送体に相対されていることを理
解すべきである。したがって、最高速搬送体(すなわ
ち、リンクを介して最初に到着するもの)はつねに、相
対スキュー値ゼロを有する。スキュー結果応答で返され
るスキュー値は、各測定に追加される埋込み値を含むこ
ともできる。この埋込み値を使用すれば、ランダム・ス
キュー(ジッタ)を補償することができる。
【0070】スキュー結果応答フレームが受信される
と、マスタはトランシーバ・グループ確立(ETG)制
御フレーム626を送信することができる。この要求
は、発信元(マスタ)ノードによって、受信側(スレー
ブ)ノードでの1組のトランシーバから応答を得て、ス
レーブでの目的リンク(通信の確立に使用される1組の
搬送体)をセットするために使用される。要求は、スキ
ュー・テストに合格したすべての搬送体(たとえば、相
対スキュー値254以下をもつ)上で複製されたフレー
ムとして送信される。ETG要求のパラメータ・フィー
ルドは、マスタ受信機によって求められるスキュー値の
うち最大の値を含む。マスタはまた、スレーブと同様に
埋込み値を追加することができる(スキュー結果応答を
送信する際に)。この値は、スレーブによって送信され
るフレーム・グループに必要なリンク制御ワード間間隔
を決定する。
【0071】スレーブは、ETG要求に応じて、ETG
応答フレーム628(ETG要求が受信された搬送体上
で複製した)を送信する。マスタ・ノードは、ETG応
答を検査し、該応答が、ETG要求を送信した各搬送体
上で受信されたことを確認する。マスタ・ノードが、目
的リンクのあらゆるトランシーバ上でETG応答を受信
すると、ETGフレームによって指定された搬送体を使
用してリンクが確立される。ETG応答を受信していな
いトランシーバがある場合、作動可能な搬送体を備えた
搬送体のサブセットを使用してリンクが再試行または確
立される。その場合、マスタはスレーブに他のスキュー
結果要求を送信し、スレーブは、すでに測定されている
スキューで再び応答する。最小フレーム間隔を求めるた
めには、目的リンク搬送体上の最大スキューだけが使用
される。
【0072】本発明の1つの実施例による代替スキュー
・テスト/測定手順の流れ図を図9に示す。NDはノー
ド記述子であることに留意されたい。
【0073】スキュー測定を実行するとき、トランシー
バは、リンク上でスキュー測定テスト要求(SMR)制
御フレーム906(または複製されたSMR制御フレー
ム)を送信することができる。「複製される」というこ
とは、所与のフレーム(たとえば、SMRフレーム)の
同一のコピーが所与の搬送体上で2.5ワード・タイム
伝送ウィンドウ内で送信されることを意味する。スキュ
ー測定要求フレームは、それをSMRとして識別するリ
ンク制御ワードを含む。マスタであるノードだけがスキ
ュー測定要求を送信することができる。マスタであるか
否かは、上位アドレスをもつノードであるか否かによっ
て判断することができ(マスタは、スキュー測定手順を
制御する)、下位アドレスをもつノードがスレーブとな
る。あるいは、設計規則によって割り当てることも可能
である。
【0074】スキュー測定要求フレームがスレーブ受信
機装置の受信機のうち1個によって受信される(そし
て、マスタ・スレーブ関係が確立される)と、スレーブ
受信機装置はスキュー測定モードになり(それによっ
て、内部論理機構が後述のように応答する)、スキュー
・カウンタ値をゼロにリセットし、スキュー・レジスタ
594を所定の初期値(たとえば255)に設定する。
しかし、所与のシステムによる実際の経験に基づき、他
の初期値も選択できることを理解すべきである。次に、
スレーブ・ノードは、複製されたスキュー・テスト応答
制御フレーム908を送り返す。このフレームは、スレ
ーブがスキュー測定手順を開始する準備を完了したこと
をマスタに示す。
【0075】マスタ装置がスキュー測定応答フレームを
送信すると、マスタ受信機装置もスキュー測定モードに
なり、それ自体のスキュー・カウンタをゼロにリセット
し、スキュー・レジスタ594に初期値(たとえば25
5)をロードして、スキュー測定要求(SMR)制御フ
レーム910を送信する。
【0076】第1のスレーブ受信機502ないし508
が第1のスキュー測定要求フレームを受信すると、スレ
ーブ受信機装置は、スキュー・レジスタ594によって
示されたスキュー値内にすべてのフレームが到着したか
否かを判断する。スキュー値内に到着していないフレー
ムがある場合、受信機装置のマイクロプロセッサは、FI
FO 568中の要約情報を検査し、どのフレームが遅延した
か(すなわち、スキュー・レジスタ594によって示さ
れたスキュー値内に受信されなかった)を判断する。遅
延フレームを検出した受信機は、ゲート・アウトされ、
以後のスキュー・テストでは使用されない。これらの受
信機のIDおよびスキュー・レジスタ値は、後で使用す
るために、マイクロプロセッサ・ローカル記憶域に記憶
される。次に、スキュー・レジスタに新しい値(たとえ
ば254)がロードされると、スレーブは、すべての搬
送体(受信機がゲート・アウトされた搬送体を含む)上
のリンクを介して、複製されたスキュー測定応答制御フ
レームを送信する。
【0077】スキュー測定応答フレームはマスタ受信機
装置に対して、スキュー測定要求フレームがスレーブ受
信機装置に及ぼす効果と同じ効果を与える。具体的に言
うと、マスタは、スキュー・レジスタ594によって示
されたスキュー値内にどのフレームが受信されたかを判
断し、遅延受信機をアウトゲートして、スキュー・レジ
スタに新しいスキュー値をロードする。この動作が実行
されると、マスタは、すべての搬送体上のリンクを介し
て、複製されたスキュー測定要求フレームを送信する。
【0078】スレーブ受信機装置は、このスキュー測定
要求フレームに応じて、スキュー・レジスタ594によ
って示されたスキュー値内にすべてのフレーム(ゲート
・アウトされていない受信機上で受信されたもの)が到
着したか否かを判断する。スキュー値内に到着していな
いフレームがある場合、スレーブ受信機装置のマイクロ
プロセッサは再び、FIFO 568中の要約情報を検査し、ど
のフレーム・グループが遅延したかを判断する。遅延フ
レームを検出した受信機は、ゲート・アウトされ、以後
のスキュー・テストでは使用されない。また、ゲート・
アウトされた受信機のIDは、後で使用するために、マ
イクロプロセッサ・ローカル記憶域に記憶される。次
に、スキュー・レジスタに新しい値(たとえば253)
がロードされると、スレーブは、すべての搬送体(受信
機がゲート・アウトされた搬送体を含む)上のリンクを
介して、複製されたスキュー測定応答制御フレームを送
信する。
【0079】前述のプロセスは、リンクの両側の各受信
機について相対スキュー値が求められるまで(すなわ
ち、1個を除くすべての受信機がゲート・アウトされる
か、あるいはスキュー・レジスタが減分されてゼロにな
るまで)、反復的に継続する(たとえば914回)。ス
レーブは、すべての受信機について相対スキューを測定
すると、測定が完了したことを示すビットをスキュー測
定応答フレーム916にセットする。マスタは、リンク
の両側でのスキュー測定が完了したことを判断すると、
リンクを介してスキュー結果要求(SRR)制御フレー
ム922を送信する。スレーブは、この動作に応じて、
リンクを介してスキュー応答制御フレーム924(各搬
送体上で1つ)を送り返す。これらのフレームは、スレ
ーブ受信機についての測定されたスキュー値(たとえ
ば、搬送体0=1、搬送体1=0、搬送体2=6、搬送
体3=2)と、マスタ受信機についての測定されたスキ
ュー値(たとえば、搬送体0=1、搬送体1=2、搬送
体2=0、搬送体3=1)を含む。各スキュー値は、ワ
ード伝送回数を示す(たとえば、2=2ワード伝送回
数)。スキュー測定はすべて、最高速搬送体に相対され
ていることを理解すべきである。したがって、最高速搬
送体(すなわち、リンクを介して最初に到着するもの)
はつねに、相対スキュー値ゼロを有する。スキュー結果
で返されるスキュー値は、各測定に追加される埋込み値
を含むこともできる。この埋込み値を使用すれば、ラン
ダム・スキュー(ジッタ)を補償することができる。こ
の埋込み値は、マスタが送信するフレーム・グループに
必要なリンク制御ワード間間隔を決定する。
【0080】スキュー結果要求フレームが受信される
と、スレーブはスキュー結果をテストし、リンクの両側
において最大許容スキュー内であり、かつ許容目的作動
可能リンクを構成する1組のトランシーバを判断する。
このテストを満たす1組のトランシーバが作動可能リン
クとなる。スレーブは、パラメータ・フィールド中のビ
ットによって、作動可能リンクの非受諾を示すことがで
きる。
【0081】スキュー結果応答フレームが受信される
と、マスタはスキュー結果をテストし、リンクの両側に
おいて最大許容スキュー内であり、かつ許容目的作動可
能リンクを構成する1組のトランシーバを判断する。こ
のテストを満たす1組のトランシーバが作動可能リンク
となる。スレーブは、パラメータ・フィールド中のビッ
トによって、作動可能リンクの非受諾を示すことができ
る。
【0082】SRR要求のパラメータ・フィールドは、
マスタ受信機によって求められるスキュー値のうち最大
の値を含む。マスタはまた、スレーブと同様に埋込み値
を追加することができる(スキュー結果応答を送信する
際に)。この値は、スレーブによって送信されるフレー
ム・グループに必要なリンク制御ワード間間隔を決定す
る。
【0083】本発明によるスキュー測定方法の利点とし
て、システミック(SSKEW)およびランダム(RSKEW)要
素を含む総スキューが求められるので、必要な信頼レベ
ルに応じて必要な埋込み値を削減するか、あるいはいっ
さい不要にすることが可能である。このような実施例で
は、所与のスキュー値(スキュー・レジスタ594中
の)での各搬送体の動作は、スキュー・テストをその値
で多数回(たとえば100回)繰り返すことによって検
証される。搬送体は、スキュー・テストに1度も合格し
ない(すなわち、複製されたフレームが、テストしたウ
ィンドウ内で受信されない)場合、スキュー・レジスタ
で示されたテストしたスキュー・ウィンドウ内ではない
とみなされる。
【0084】リンクの受信側端から見たスキュー・テス
ト/測定手順の要約を図7および図10に示す。受信機
装置は、ステップ702および1002でスキュー測定
モードになった後、バス上のあらゆる搬送体についての
相対スキューを測定する。ステップ704および100
4においてリンクの両側で測定が実行された後、リンク
を介して、測定された最悪ケースのスキュー値が交換さ
れる。スレーブ・ノードの場合、各搬送体の測定された
スキュー値は、リンクを介してマスタに送信される。最
後に、ステップ706および1006で交換が完了した
後、受信機装置は、スキュー・テスト/測定モードを終
了し、システムまたはリンクからのコマンドを待つ。
【0085】受信機装置がフレーム・グループを受信
し、検証するために用いる方法の要約を図8に示す。ス
テップ802で、受信機装置はフレーム・グループ中の
第1のフレームを受信する。これに応じて、受信機装置
はステップ804で、スキュー・カウンタを開始し、経
過ワード時間を測定すると共に、経過時間を、確立され
たリンクの最大測定スキュー値と連続的に比較する。す
べてのフレームが受信される(またはエラーが検出され
る)前のある時点で、経過時間が最悪ケースのスキュー
値と一致する場合(ステップ806で検出される)、ス
テップ808で、受信機装置が新しいフレーム・グルー
プを受信するようにリセットされ(スキュー・カウンタ
のリセットを含む)、エラーが報告される。
【0086】これと並行して、ステップ810で、フレ
ームが到着すると、リンク制御ワードが比較され、すべ
て同じであることが確認される。新たに到着したリンク
制御ワードで、他の受信されたフレームのリンク制御ワ
ードに一致しないものがある場合(ステップ812で検
出される)、ステップ808でエラーが通知され、受信
機装置が新しいフレーム・グループを受信するうように
リセットされる。一致しないフレームは、新しいフレー
ム・グループの一部とみなされ、受信機によってそのよ
うなフレームとして扱われる。
【0087】新たに到着したフレームのリンク制御ワー
ドが一致する場合、ステップ814でテストが行われ、
フレーム・グループ中のあらゆるフレームが受信された
か否かが判断される。このテストでは、受信機装置の制
御レジスタによって示される活動状態搬送体が、受信さ
れてリンク制御ワードが適切に一致しているフレームと
比較される。まだ受信されていないフレームがある場
合、ステップ816で、受信機は引き続き追加フレーム
が受信されるのを待ち、前述のように比較および時間測
定プロセスを続行する。測定された最悪ケースのスキュ
ー時間が経過する前にすべてのフレームが到着した場
合、リンクの受信側端は完了を通知し、受信機は次のフ
レーム・グループを受信するようにリセットされる。
【0088】本発明の1つの実施例によるスキュー規則
を以下に要約して示す。
【0089】すべてのトランシーバは、フレーム・グル
ープを送信するあらゆるドライバを介して2.5ワード
伝送時間内にリンク制御ワード(LC)の送信を開始し
なければならない。ワード伝送時間とは、情報ワード
(32データ・ビットと、本発明における8ビット分の
コード化情報)をラウンチ(リンク上への送信)するの
にかかる時間の長さである。
【0090】単一のドライバ上のバック・ツー・バック
・フレームのリンク制御ワードの始め間間隔は、スキュ
ー・テスト手順中に確立される値と離れた値でもかまわ
ない。始め間間隔は、トランシーバ・グループ確立要
求、またはスキュー結果応答フレームで返される最大ス
キュー値に含まれる。また、始め間間隔とは、スキュー
結果要求に含まれる作動可能リンクについての最大スキ
ュー値、またはスキュー結果応答フレームで返される作
動可能リンクについての最大スキュー値である。
【0091】前のリンク制御ワードからの間隔が、前述
の始め間間隔よりも小さいリンク制御ワードが単一の受
信機上で受信されると、そのフレームは、ORゲート5
92の機能によって説明されるように破棄される。
【0092】トランシーバは、各フレーム・グループの
リンク制御ワードが、リンク上に第1のフレームが到着
してから所定のタイム・スパン内に受信されたことを確
認する。タイム・スパンの長さは、スキュー・テストに
よって求められる最大測定(最悪ケースの)スキュー値
で指定され、長期ジッタを許容するモデル依存値を任意
選択的に埋め込むことができる。この検査は、送信また
は受信され、認識されたETG要求フレーム・グループ
によって定義される目的リンクのメンバであるトランシ
ーバだけに実行される。代替方法を使用する場合、この
検査は、スキュー結果要求およびスキュー結果応答によ
って定義される目的リンクのメンバであるトランシーバ
だけに実行される。
【0093】スキュー・エラーを備えたフレーム・グル
ープを受信すると、そのフレーム・グループは適宜、拒
否されるか、あるいは破棄される。スキュー検査で不合
格となったトランシーバは、保守目的でログ・アウトさ
れる。
【0094】
【0095】
【発明の効果】本発明によって、光ファイバを使用して
情報を伝達するデータ通信システムと、並列/直列バス
用のエラー検出および回復手段に関するデータ通信シス
テムが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つのコンピューティング要素間の物理リンク
のブロック図である。
【図2】典型的なフレームのフォーマットを示す図であ
る。
【図3】典型的なフレーム・グループのフォーマットを
示す図である。
【図4】典型的な送信機の論理図である。
【図5】典型的な受信機の論理図である。
【図6】スキュー・テスト手順の流れ図である。
【図7】リンクの受信側端から見たスキュー・テスト/
測定手順についての簡単なフロー・チャートである。
【図8】本発明の1つの実施例による、受信機でのフレ
ーム受信およびフレーム・グループ保全性検査のフロー
・チャートである。
【図9】代替スキュー・テスト手順の流れ図である。複
数の図に示された同じ符号は同じ要素を指定している。
【図10】リンクの受信側端から見た代替スキュー・テ
スト/測定手順についての簡単なフロー・チャートであ
る。
【図11】リンク制御ワードおよびリンク制御CRCワ
ードだけから成る複製されたフレーム・グループの一例
である。
【符号の説明】
102 コンピューティング要素 104 コンピューティング要素 106 チャネル・リンク 108 光ファイバ・バス 110 ファイバ対 112 トランシーバ 114 トランシーバ 116 発信元バッファ 118 受信側バッファ 202 リンク制御ワード 204 リンク制御CRCワード 206 情報フィールド 208 情報フィールドCRCワード 302 フレーム・グループ 402 送信機 403 送信機 404 送信機 405 送信機 406 送信機 407 送信機 408 送信機 416 マルチプレクサ 422 8入力NAND回路 428 シフト・レジスタ・ラッチ 430 シフト・レジスタ・ラッチ 436 AND回路 438 シフト・レジスタ・ラッチ 439 シフト・レジスタ・ラッチ 440 シフト・レジスタ・ラッチ 441 シフト・レジスタ・ラッチ 442 シフト・レジスタ・ラッチ 443 シフト・レジスタ・ラッチ 444 シフト・レジスタ・ラッチ 446 AND回路 502 受信機 503 受信機 504 受信機 505 受信機 506 受信機 507 受信機 508 受信機 512 マルチプレクサ 534 シフト・レジスタ・ラッチ 536 ORゲート 538 ANDゲート 540 ANDゲート 544 ANDゲート 545 ANDゲート 546 ANDゲート 547 ANDゲート 548 ANDゲート 549 ANDゲート 550 ANDゲート 562 比較論理機構 564 マルチプレクサ 570 ORゲート 571 ORゲート 572 ORゲート 573 ORゲート 574 ORゲート 575 ORゲート 576 ORゲート 582 ANDゲート 592 ORゲート 598 ORゲート 599 ORゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス・ウェイン・ウェストコット アメリカ合衆国12572 ニューヨーク州 ラインベック アッカート・フック・ロ ード84 (56)参考文献 特開 平5−37580(JP,A) 特開 平5−110550(JP,A) 特開 昭62−278836(JP,A) 特開 平1−238342(JP,A) 特開 平1−238341(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれリンク制御ワードを含む複数の
    フレームをフレーム・グループとして順次に並列伝送す
    る通信システムであって、 前記フレーム・グループの各フレームをそれぞれ伝送す
    るための複数の搬送体を備えた情報伝送媒体と、 複数の送信機を含む送信機装置を備えた第1のノード
    と、 それぞれが、1つの異なる搬送体を介して、前記複数の
    送信機のうちの対応する1つに結合された複数の受信機
    を含む受信機装置を備えた第2のノードとを有し、 前記受信機装置が、各搬送体における相対スキュー値を
    測定し、前記第1のノードに最高スキュー値を送信する
    手段を含み、 前記送信機装置が、同じフレーム・グループに属するす
    べてのフレームが前記最高スキュー値によって決まるタ
    イム・スパン内に前記受信機装置に受信されるように、
    各送信機における送信フレームの間隔を設定する手段を
    含む、 通信システム。
  2. 【請求項2】 前記受信機装置で受信したフレーム・グ
    ループのいずれかのリンク制御ワードが無効であり、且
    つ他の少なくとも1つのリンク制御ワードが有効な場合
    に、拒否信号を送って該フレーム・グループを再送信さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記受信機装置で受信したフレーム・グ
    ループに無効な情報フィールドがあり、且つ該フレーム
    ・グループの少なくとも1つのリンク制御ワードが有効
    な場合に、拒否信号を送って該フレーム・グループを再
    送信させることを特徴とする請求項1に記載の通信シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記受信機装置で受信したフレーム・グ
    ループが複製されたグループである場合に、該フレーム
    ・グループの少なくとも1つのリンク制御ワードが有効
    であれば、該リンク制御ワードに基づいてコマンドを実
    行することを特徴とする請求項1に記載の通信システ
    ム。
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