JP2642670B2 - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクを吐出してインクの液滴を形成し、
それを紙等の被記録材に付着させて記録を行なうインク
ジェット記録装置に用いる記録ヘッドの製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
インクジェット記録法は、記録ヘッドに設けたオリフ
ィスからインク(記録用液体)を吐出させ、インク滴を
形成し、これを紙等の被記録材に付着させて記録を行な
う記録方法であり、騒音の発生が極めて少なく、かつ高
速記録が可能であり、しかも普通紙など特別な構成の記
録用の紙を用いる必要がないなど、多くの利点を有して
おり、種々のタイプの記録ヘッドが開発されている。
このインクジェット記録方法におけるインク吐出方式
には、圧電素子の変形による流路内の圧力変化を利用し
たもの、インク吐出エネルギー発生体に圧電素子を用い
た方式、あるいは特開昭53−101189号公報などにより知
られているような液流路内に発熱素子を設け、インクを
急激に加熱し、生ずる気泡の力によって液滴を吐出させ
るインク吐出エネルギー発生体に発熱素子を用いた方式
などが代表的である。
発熱素子をインク吐出エネルギー発生体として利用し
たインク吐出方式を用いた記録ヘッドでは、発熱素子及
び該素子への電極配線の形成に薄膜形成技術と半導体リ
ソグラフィー技術が利用でき、また、オリフィスやイン
ク流路の形成に、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフ
ィー技術を利用できるので、各部分の精度良い微細化や
オリフィスのマルチ化、あるいは小型化が極めて容易で
あり、また量産性の点で優れているという利点がある。
このようなインクジェット記録方法に用いる従来の記
録ヘッドの主要部の代表的構成例を第2図(A)および
(B)に示す。
この記録ヘッドは、上述したような吐出エネルギー発
生体7(該発生体に吐出信号を印加する電極および該発
生体に必要に応じて設けられる保護層などは省略してあ
る)を有する基板1に、流路4の側壁およびオリフィス
5を構成する壁材2および流路4の覆いを構成する天板
3を積層した構成を有する。
この記録ヘッドにおいては、インクが貯えられている
液室(不図示)から流路4にインク供給が充填された状
態で、不図示の電極を介して記録信号を吐出エネルギー
発生体7に印加すると、該発生体から発生した吐出エネ
ルギーが流路4内のインクに吐出エネルギー発生体7上
方(吐出エネルギー作用部)で作用し、その結果インク
がオリフィス5から液滴として吐出される。吐出された
インク滴はオリフィス5前方に送り込まれた紙などの被
記録材に付着される。
〔発明が解決しようとする課題〕
高品位画質を有する画像の高速記録への適用などイン
クジェット記録方法の適用範囲の拡大に応じて、インク
ジェット記録ヘッドにも、例えばインク滴の安定吐出、
インク滴の被記録材上での着弾位置精度、記録信号に対
する応答周波数、インク滴の飛行速度などの種々の性能
に対してより高度な性能が要求されつつあり、また低コ
スト化への要望も強い。
しかしながら、従来の記録ヘッドはこれらの要求に対
して必ずしも十分なものとはいえなかった。
例えば、第2図に示したような構成を有する記録ヘッ
ドにおいては、上述のような材料および形成方法で各部
分を形成すれば、各部分の精度良い微細化やオリフィス
のマルチ化、あるいは小型化が極めて容易であり、また
量産性に富むという利点を有するが、オリフィスからの
インク滴の吐出方向に乱れが生じ易く、印字品位が低下
する場合があり、またインク滴吐出の際の応答周波数や
インク滴の飛行速度に限界があった。
すなわち、記録ヘッドを構成する基板1、壁材2およ
び天板3の各構成部分に用いられる材料の材質は、通常
これらそれぞれの部分の機能や加工性の面から異なる。
その結果、オリフィス5の開口端面1aのオリフィス5周
辺およびオリフィス5を構成する部分の天井、側壁、底
部におけるインクの濡れ性や表面の平滑性が部分的に異
なってしまい、インクをオリフィス5から吐出させる際
に、オリフィス開口端面1aのオリフィス5周辺がインク
によって不均一に濡れ広がり、例えば基板1から構成さ
れた面でのインクの濡れ性が他の部分に比べ高い場合に
は第3図に示したようにインクの吐出方向が基板1側へ
乱れ、被記録材へのインク滴の着弾点のズレを生じる。
また、第2図に一点鎖線14bで示したように、流路の
中心線とオリフィスの開口中心軸とが同一直線上にある
構成となっているため、吐出エネルギーのインク滴形成
およびインク滴の飛行速度への変換率にも限界がある。
そこで、オリフィスの構成に基づく問題を解決するた
めの手段の1つとしては、オリフィス開口端面1aの材質
均質化を目的とした端面1aの同一材料での被覆処理が試
みられている。
この被覆処理には、例えば金属の蒸着膜を被覆する方
法、撥インク性を有する硬化性樹脂を被覆し硬化させる
方法、撥インク性の材料を分散した樹脂を被覆する方
法、光重合型の樹脂を転写し被覆する方法、プラズマ重
合によって有機薄膜を被覆する方法などが挙げられる。
しかしながら、これらの方法を用いた場合、用いる装
置や材料が高価であったり、工程が複雑で製造コストが
高くなり、また製品の品質や歩留りの点で必ずしも満足
のいくものでなく、実用化しにくいのが現状である。
一方、オリフィスと流路との位置関係に基づく問題を
解決しようとする記録ヘッドとしては、第4図に示され
たように、天板3にオリフィスを設け、一点鎖線14cで
示されたように流路4内の吐出エネルギー作用部へのイ
ンクの流れ方向とオリフィス5の開口中心軸とを直角と
なした構成の記録ヘッドが知られている。
このような構成とすることによって、前述のようなオ
リフィス5を構成する材料が異なることに基づく問題を
解消でき、しかも、吐出エネルギー発生体7からのエネ
ルギーをより効率良くインク滴の形成とその飛行の運動
エネルギーへと変換でき、またインクの供給によるメニ
カスの復帰も速いという構造上の利点を有し、吐出エネ
ルギー発生体に発熱素子を用いた場合に特に効果的であ
る。しかしながら、第4図の構成では吐出口を天板3に
設ける構成以外のヘッドを構成することは困難であっ
た。
本発明の目的は、前述したような種々の要求性能を満
足できるインクジェット記録ヘッドの製造方法を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は以下の本発明によって達成することができ
る。
すなわち、本発明は、インクを吐出するためのオリフ
ィスを一端に有する流路を吐出エネルギー発生素子に対
応して設けたインクジェット記録ヘッドの製造方法にお
いて、前記吐出エネルギー発生素子を設けた基板上に前
記オリフィスの底面を構成する第1の樹脂層を設ける工
程、前記第1の樹脂層上に、前記オリフィスの側面およ
び前記吐出エネルギー発生素子より上流側の流路の上面
を構成するための、前記第1の樹脂層と同じ材料の第2
の樹脂層を設ける工程、及び前記第2の樹脂層上に前記
オリフィスの天井面を形成するための、前記第1の樹脂
層と同じ材料の第3の樹脂層を設ける工程、を有するこ
とを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法で
ある。
本発明による記録ヘッドでは、少なくとも流路の吐出
エネルギーがインクに作用する部分(吐出エネルギー作
用部)へのインクの流れを形成する部分と、オリフィス
近傍の流路とが、代表的にはクランク状の曲がり部分で
接続されており、吐出エネルギー発生体からのエネルギ
ーを、インク滴の形成とその飛行のための運動エネルギ
ーにより効率よく変換し、より高い応答周波数やインク
滴飛行速度を得るのに好適な構造を有している。
その上、、オリフィスを構成する部分が同一材料から
形成されているので、オリフィス及びオリフィス開口端
面のオリフィス周辺部のインクの濡れ性や平滑性が均一
となるので、先に述べたようなインク吐出方向のずれを
防止でき、良好なインクの着弾位置精度を得ることがで
きる。
更に、本発明による記録ヘッドはその構造上、オリフ
ィスおよびインク流路の形成に、感光性樹脂を用いたフ
ォトリソグラフィー技術を利用することもできるので、
各部分の精度良い微細化と、オリフィスのマルチ化が極
めて容易であり、また小型化で量産性に優れたものとす
ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を更に詳細に説明す
る。
第1図(A)は、本発明によるインクジェット記録ヘ
ッドの一例のインク滴が形成される主要部の断面図、第
1図(B)はオリフィス開口端面の正面図である。
この記録ヘッドは、吐出エネルギー発生体7が設けら
れた基板1上に、吐出エネルギー発生体7上(吐出エネ
ルギー作用部)で上方に屈曲したクランク状部分を介し
てオリフィス5に連通し、一点鎖線14aで示されたイン
クの流れを形成するための流路4およびオリフィス5を
構成する同一材料からなる層8、9、10が設けられた構
造を有する。
すなわち、流路4の吐出エネルギー発生体7上へのイ
ンクの流れを形成する部分の中心線と、オリフィスの開
口中心軸とが平行に設けられている。
なお、本発明におけるオリフィスの開口中心軸とは、
オリフィスの中心を通り、オリフィスの開口部が形成す
る面に対して直交する軸をいう。
このような構造を有することによって吐出エネルギー
発生体7で発生したエネルギーを、吐出エネルギー作用
部下流側(オリフィス5方向)に効率良く伝えることが
でき、より高い応答周波数およびインク滴の飛行速度を
得ることができる。
その上、オリフィスを構成する部分の材料が同一とな
っているので、オリフィス構成部におけるインクの濡れ
性、平滑性が均一となり、安定したインク滴形成と飛行
方向の直進性を効果的に高めることができる。
このような構造の本発明によるインクジェット記録ヘ
ッドは、例えば以下のようにして製造することができ
る。
まず、吐出エネルギー発生体7及び該発生体に記録信
号を印加するための電極(不図示)が設けられた基板1
上に、吐出エネルギー発生体7の配置に対応した流路4
の吐出エネルギー発生体7上部までの部分およびオリフ
ィス5の底部となる部分を構成する層である第1の樹脂
層8を設ける。
なお、基板1は、例えばシリコンウエハー、ガラス、
絶縁層を表面に持つ金属、樹脂フィルム、セラミックス
等からなる基体の絶縁性を有する面の所定部分に、吐出
エネルギー発生体及び該発生体に記録信号を印加するA1
などからなる電極を形成し、更に必要に応じて保護層を
吐出エネルギー発生体や電極上に設けて得ることができ
る。
例えば、発熱素子を吐出エネルギー発生体として用い
る場合にはインクジェット記録ヘッドの発熱素子に通常
用いられている材料やサーマルヘッド用ヒーター材料と
して知られている材料を用い、スクリーン印刷法などの
厚膜形成法や真空蒸着、高周波スパッタリング、Chemic
al Vaporphase Deposition等の薄膜形成法とフォトリソ
グラフィー技術による加工法を組合わせた方法などによ
り形成することができる。
次に、層8上に少なくとも流路4の発熱素子より上流
側の流路の覆い(上面)部分およびオリフィス5の側壁
(側面)部分を構成する第2の樹脂層9と、少なくとも
オリフィス5の天井部分を構成する層10を順次積層した
後、層10の上に更にガラス、金属プレート、セラミック
ス、樹脂など強度の高い材料からなる天板3を接着した
接合体を形成する。
この接合体がそのまま記録ヘッドとして使用できる場
合には、これを製品とする。
また、例えば、層8、9、10を感光性樹脂で形成した
場合など、得られた接合体の吐出エネルギー発生体7下
流部の所定位置を必要に応じてダイシング・ソーで切断
して、オリフィス開口端面を形成し、記録ヘッドとす
る。
層8、9、10の形成には、例えば層8、9を感光性樹
脂をフォトリソグラウィー技術で所定形状に加工し、更
に層10を同一の感光性樹脂で形成する方法;成形された
樹脂プレートなどの用い同一材料から形成されるように
層8、9を順次積層し、更にこれらの層と同一材料から
なる板材等の層10を積層する方法などを用いることがで
き、所望とする記録ヘッドの機能や構造に応じて適宜選
択すれば良い。
例えば、オリフィス5や流路4の配列密度の高いより
精密な記録ヘッドを精度良く得るには、膜厚制御や微細
加工が容易な上に、耐久性の良い層を形成できる感光制
樹脂を用いた方法が好適である。
なお、層8、9、10の層厚は均一であることが望まし
い。また、これらの層厚はオリフィス5からインクが吐
出する際にオリフィス開口端面1aにおいてインクによっ
て濡れる部分を構成するのに十分なものとされる。
更に、吐出エネルギー発生体7付近からの流路の屈曲
形状は上記の例のように折れ曲がり形状に限定されるも
のではなく、例えば第5図(A)および(B)に示すよ
うな湾曲状とするなど種々の態様を取り得る。
また、層8、9、10はその隣接する2層を、あるいは
これら3層は、一体化されて形成されたものでも良い。
〔発明の効果〕
以上、説明した構造を有する本発明のインクジェット
記録ヘッドの製造方法においては、以下のような代表的
効果が得られる。
オリフィス構成部分のインクの濡れ性と平滑性が均一
であるので、オリフィスから吐出されたインク滴の被記
録材への良好な着弾位置精度が得られ、長期にわたって
常に高品位な画像を得ることができると共に、吐出エネ
ルギー発生体からのエネルギーをインクに効率良く作用
させることができ、より高い応答周波数とインク滴の飛
行速度を得ることができるインクジェット記録ヘッドを
簡易な工程で低コストでの製造することが可能である。
〔実施例〕
以下実施例および比較例により本発明を更に詳細に説
明する。
実施例1 まず、基板1として、シリコンウエハからなる基体上
に、吐出エネルギー発生素子7としての蒸着法とフォト
リソグラフィー法によって形成したHfB2からなる発熱素
子と、Al蒸着膜からなる電極(不図示)とを設けたもの
を形成した。
次に、得られた基板上に、層8、9、10をプリント配
線板用ドライフィルムVACREL(デュ・ポン・ド・ネモア
ース社製)をフォトリソグラフィー法によってそれぞれ
の形状に加工しつつ各層厚が50μmとなるように積層し
て形成し、更に天板3としてのパイレックスガラス板を
層10上に接着して接合体を形成したのち、その吐出エネ
ルギー発生体7の設けられた位置よりも下流の所定部分
をダイシング・ソーにより切断してオリフィス5を形成
して第1図に示したのと同様の構造を有するインクジェ
ット記録ヘッドを得た。
なお、オリフィス5は140μmのピッチで24個形成さ
れ、その寸法は、幅(W)50μm、高さ(H)50μmで
あった。
更に、以上の操作を繰り返して記録ヘッドの多数を得
た。
次に、得られた記録ヘッドを用い、以下の条件での記
録試験を行ない、表1に示した項目についてこれらの性
能を評価した。
記録条件: パルスの駆動電圧 24V 周波数 1KHz パルス幅 10μs 同時に吐出するオリフィス数 24 インク組成 H2O/ジエチレングリコール/フードブラッ
ク2=80/20/4(重量部) 被記録材 バブルジェットプリンターBJ80用用紙 パルス幅 5×107(1ビット当り) これとは別に、駆動可能な最高周波数(応答周波数)
とインク滴の飛行速度を測定し、その結果を表2に示し
た。
比較例1 層9上に直接天板3を接着して第6図(A)および
(B)に示すような構造とする以外は実施例1と同様に
して記録ヘッドの多数を得た。
得られた記録ヘッドについて実施例1と同様に行なっ
た評価の結果を表1および表2に示す。
比較例2 層9のみを基板1上に設け、その層9上に直接天板3
を接着して第2図に示すような構造とする以外は実施例
1と同様にして記録ヘッドの多数を得た。
得られた記録ヘッドについて実施例1と同様に行なっ
た評価の結果を表1に示す。
表1および表2の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録ヘッドは、インク滴の着弾位置精度
が高く、オリフィス構成部分の不均一な濡れが生じにく
い。また、最高駆動周波数およびインク滴の飛行速度も
本発明の記録ヘッドはより高い値が得られており、代表
的には第1図に示したような本発明における流路の構造
が吐出エネルギーの効率良い利用に効果的であることが
示された。
実施例2 実施例1で用いたのと同様の基板上に、Niの電鋳法に
より30μmの厚さで形成した第7図(A)〜(C)に示
したような形状のオリフィス板11、12、13のそれぞれ
を、この順に積層することにより、インクジェット記録
ヘッドを多数得た。
得られた記録ヘッドを用い実施例1と同様にして表1
に示した項目を試験したところ、得られた記録ヘッドの
いずれにおいても実施例1で得られた記録ヘッドと同様
の良好な吐出特性が得られた。
実施例3 オリフィス板11、12、13として、それぞれの形状に成
形された厚さ30μmのポリイミドフィルムからなるもの
を用いる以外は、実施例2と同様にしてインクジェット
記録ヘッドを多数得た。
得られた記録ヘッドを用い実施例1と同様にして表1
に示した項目を試験したところ、得られた記録ヘッドの
いずれにおいても実施例1で得られた記録ヘッドと同様
の吐出特性が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明による記録ヘッドの一例の主要部
の断面図、第1図(B)はそのオリフィス開口端面の正
面部分図、第2図(A)は従来の記録ヘッドの主要部の
斜視図、第2図(B)はその断面図、第3図は第2図に
示した記録ヘッドにおけるインクの吐出方向を示す模式
図、第4図は天板にオリフィスが設けられた型の従来の
記録ヘッドの主要部の断面図、第5図(A)および
(B)は本発明による記録ヘッドの他の態様を示す主要
部の断面図、第6図(A)は比較例1で形成した記録ヘ
ッドの主要部の断面図、第6図(B)はそのオリフィス
開口端面の正面部分図、第7図(A)〜(C)はそれぞ
れ実施例2、3に用いたオリフィス板の形状を示した一
部を省略した平面図である。 1:基板、1a:オリフィス開口端面 2:壁材、3:天板 4:流路、5:オリフィス 6:インク滴 7:吐出エネルギー発生体 8、9、10:層 11、12、13:オリフィス板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出するためのオリフィスを一端
    に有する流路を吐出エネルギー発生素子に対応して設け
    たインクジェット記録ヘッドの製造方法において、 前記吐出エネルギー発生素子を設けた基板上に前記オリ
    フィスの底面を構成する第1の樹脂層を設ける工程、 前記第1の樹脂層上に、前記オリフィスの側面および前
    記吐出エネルギー発生素子より上流側の流路の上面を構
    成するための、前記第1の樹脂層と同じ材料の第2の樹
    脂層を設ける工程、及び 前記第2の樹脂層上に前記オリフィスの天井面を形成す
    るための、前記第1の樹脂層と同じ材料の第3の樹脂層
    を設ける工程、 を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記吐出エネルギー発生素子は熱エネルギ
    ーを発生する発熱素子である請求項1に記載のインクジ
    ェット記録ヘッドの製造方法。
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