JP2641680B2 - 移動状況情報通報装置 - Google Patents

移動状況情報通報装置

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JP2641680B2
JP2641680B2 JP7667793A JP7667793A JP2641680B2 JP 2641680 B2 JP2641680 B2 JP 2641680B2 JP 7667793 A JP7667793 A JP 7667793A JP 7667793 A JP7667793 A JP 7667793A JP 2641680 B2 JP2641680 B2 JP 2641680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、独居老人等の移動状況
に関する情報を収集して通報する移動状況情報通報装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】独居老人等に急病等の不測の事態が発生
した場合に、事態の発生に対応して親族が駆け付けた
り、民生委員や救急車等を派遣することができれば、当
該事態に有効に対処することも可能となる。図4には、
当該事態の発生を所定の通報先に通報するための情報通
報システムの構成が示されている。
【0003】この図に示されるシステムは、ペンダント
10及び通報装置12から構成されている。ペンダント
10は、情報収集対象とされる人間によって携帯可能な
発信機であり、通常、首に掛けるペンダントの形状を有
しているため、当該名称で呼ばれる。ペンダント10を
携帯する人間としては、一人で居住している老人(いわ
ゆる独居老人)、老人のみで構成される世帯(老人世
帯)の住人、徘徊癖のある痴呆性老人、その他をあげる
ことができる。
【0004】ペンダント10は、押釦スイッチ14、発
信機16及びアンテナ18から構成されている。押釦ス
イッチ14は、通常、ペンダント10の中央の押しやす
い箇所に設けられており、ペンダント10の携帯者がこ
の押釦スイッチ14を押すと、発信機16に対し識別符
号(ID)の発信が指令される。発信機16は、予め設
定されている固有のIDを、無線送信する。固有のID
が用いられるのは、図に示されるように1個の世帯で複
数個のペンダント10が使用される場合があるため、す
なわち無線発信されたIDがいずれのペンダント10か
らのものか(いずれの人間が押釦スイッチ14を押した
か)を識別する必要があるためである。
【0005】ペンダント10から無線発信されたID
は、通報装置12により受信される。通報装置12は、
概略、アンテナ20、受信機22、処理部24及び網制
御装置(NCU)26から構成されている。受信機22
は、アンテナ20によりIDを受信し、復調する。処理
部24は、図5に示されるように、復調して得られたI
Dが所定の値を有しているか否かを照合判定する(10
0)。すなわち、復調結果が正しいID(ペンダント1
0に設定されているID)であるかと共に、いずれのペ
ンダント10からのIDかを識別する。その結果、照合
が成立した場合、すなわちペンダント10の携帯者が確
かに押釦スイッチ14を押したと認められる場合、処理
部24は所定の通報信号を、NCU26を介して公衆回
線(電話、ファクシミリ等)に送出する(102)。回
線に送出された通報信号は、外出中の家族(ポケットベ
ル使用)、近在に居住している親族、看護婦、医師、市
町村担当部署等に、受信される。システムによっては、
この間に、緊急通報センター等が介在する。
【0006】このようなシステムを実施することによ
り、ペンダント10の携帯者を不測の事態から救うこと
が可能になる。すなわち、ペンダント10の携帯者が何
等かの原因で身動きが取れなくなった場合、押釦スイッ
チ14を押す余力さえ残っていれば、必要な通報先に通
報し救援を求めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なシステムは、有効に機能させるという点では次のよう
な支障があった。
【0008】まず、ペンダント等の携帯型発信装置を携
帯すべき老人等が、携帯をいやがり、箪笥等に片付けて
しまう等という問題がある。すなわち、非常時・緊急時
のみ役立つ装置を常時携帯するのは、自分にそのような
事態が発生し得るとの認識につながるため、老人等にと
っては著しい心理的圧迫になる。
【0009】次に、通報を受ける家族、親族等の側にも
心理的圧迫が存在するという問題がある。すなわち、
“通報があるかもしれない”“通報があったらどの様に
対処すべきか”等、日常的な心理的圧迫が存在する。家
族、親族等の要求としては、むしろ、独居老人等が元気
で生活していることを、適当な頻度で連絡を受けたい、
との要請が強かった。
【0010】さらに、通報を受ける病院、公共機関等の
側では、従来のシステムで通報が発せられるような緊急
事態への対処はむろん必要であるが、予防医学的な見地
からは、日常時の情報を収集すべきである。しかし、緊
急通報のみではこのような情報を収集することはできな
い。
【0011】そして、発信装置の携帯者が身動きが取れ
なくなったとき、押釦スイッチを押す余力さえ残ってい
ない場合も多い。従来のシステムでは、このような事態
に対処することはできない。
【0012】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、日常的な情報収集
及び通報を可能にすることにより、老人等の心理的圧迫
を除去して携帯を促進し、家族、親族等を心理的圧迫か
ら解放し、予防医学的対処を可能にし、そして押釦スイ
ッチを押せないような緊急事態にも対処可能にすること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の移動状況情報通報方法は、所定の人
間により携帯される携帯型発信装置から当該携帯型発信
装置固有のIDを無線により間欠的に受信してその受信
場所及び受信時刻を特定し情報として収集し、特定かつ
収集された受信場所及び受信時刻に基づき携帯型発信装
置の携帯者の移動状況を判定し、判定結果に応じて所定
の通報先に所定の情報を通報することを特徴とする。
【0014】また、本発明の移動状況情報通報装置は、
所定の人間により携帯される携帯型発信装置から間欠的
に無線発信された固有のIDを、受信場所及び受信時刻
を特定しつつ受信する受信手段と、受信場所及び受信時
刻を情報として収集する手段と、特定かつ収集された受
信場所及び受信時刻に基づき携帯型発信装置の携帯者の
移動状況を判定する判定手段と、判定結果に応じて所定
の通報先に所定の情報を通報する手段と、を備えること
を特徴とする。
【0015】本発明の移動状況情報通報装置は、各種態
様で実現できる。第1に、判定手段が、特定のIDが特
定の場所で所定時間以上連続して受信されている場合
に、通報が必要であると判定する構成が可能である。第
2に、判定手段が、携帯型発信装置の携帯者が通常と異
なった傾向で挙動している場合に、通報が必要であると
判定する構成が可能である。第3に、当該判定条件を、
収集された受信場所及び受信時刻に基づき設定する手段
を備える構成が可能である。
【0016】また、より詳細には、判定結果に応じて異
なる内容の情報が通報されるように構成するのが好まし
い。さらに、判定結果に応じて異なる通報先に情報が通
報されるように構成するのが好ましい。加えて、受信手
段が、互いに異なる箇所に配置された複数のアンテナ
と、いずれのアンテナにより受信するかを時分割で切り
替えるアンテナ切替器と、を有する構成とするのが好ま
しい。そして、通報を、公衆回線を介して実行するよう
に構成するのが好ましい。
【0017】本発明の携帯型発信装置は、IDの発信タ
イミングを与えるタイマと、タイマにより与えられる発
信タイミングに同期してIDを無線発信する発信機と、
を備え、本発明の移動状況情報通報装置に対し、固有の
IDを間欠的に無線発信することを特徴とする。
【0018】本発明の携帯型発信装置は、さらに、固有
の緊急時IDの発信を指令するためのスイッチを備え、
発信機が、スイッチによる指令に応じて緊急時IDを無
線発信するように構成するのが好ましい。また、タイマ
が、IDの発信タイミングを乱数的に与えるように構成
するのが好ましい。
【0019】そして、本発明の情報通報システムは、本
発明の携帯型発信装置と、本発明の移動状況情報通報装
置と、を備えることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明の移動状況情報通報方法においては、ま
ず、IDの受信場所及び受信時刻が特定されかつ情報と
して収集される。IDは、所定の人間により携帯される
携帯型発信装置にそれぞれ付与されている固有の符号で
ある。本発明の場合、IDは押釦スイッチの操作時等に
ではなく、携帯型発信装置から間欠的に送信される。こ
のIDを受信して上述の情報収集を行った後、本発明に
おいては、得られた受信場所及び受信時刻に基づき携帯
型発信装置の携帯者の移動状況が判定される。すなわ
ち、IDの受信場所及び受信時刻の収集結果は、発信装
置携帯者の状況(どの部屋にいるのか、どの程度の時間
同じ部屋にいるのか、日常と異なる行動をとっているか
等)を示しているから、これに基づき移動状況を判断す
ることができる。そして、判定結果に応じて所定の通報
先に所定の情報が通報される。
【0021】従って、本発明においては、携帯型発信装
置は非常時・緊急時のみ役立つ装置としてではなく、日
常的に携帯者の移動状況に関する情報を得るための装置
として構成されているため、携帯型発信装置を携帯すべ
き老人等が心理的圧迫を感じにくくなる。また、通報を
受ける家族、親族等も、独居老人等が元気で生活してい
ることを、通報により適当な頻度で知ることができる。
さらに、病院、公共機関等にとっては、日常的な情報収
集が可能になるため、予防医学的対処が可能になる。こ
れら、通報を受ける側での対処には、従来に比べ少ない
人員しか必要とされなくなる。そして、携帯者が押釦ス
イッチを押す余力を有していない場合でも、携帯者の移
動状況判断により通報可能であるため、対処可能とな
る。
【0022】本発明の移動状況情報通報方法は、装置と
しては、移動状況情報通報装置として実現できる。かか
る装置を実現する場合、判定手段としては、次のような
各種の機能のものを用いることができる。
【0023】まず、日常の生活では、元気な人間であれ
ば同一の部屋に長時間居続けることは少ない。例えばト
イレにいったり、食事の準備をしたり、といった具合
に、適当な頻度で移動し、長時間移動しないのは、就寝
中を除き、何等かの原因で元気をなくしている場合であ
ると考えられる。そこで、特定のIDが特定の場所で所
定時間以上連続して受信されている場合に、通報が必要
であると判定するようにすれば、“元気度”に応じた通
報を実現できる。すなわち、疾病等の事態は発生してい
ないものの、やや元気をなくしている時点で、情報を通
報可能となる。むろん、トイレで倒れた等、緊急の場合
にも対処できる。
【0024】次に、携帯者が元気に生活をしているか否
かは、挙動パターンからも判断できる。従って、判定手
段を、携帯型発信装置の携帯者が通常と異なった傾向で
挙動している場合に通報が必要であると判定する構成に
することにより、“元気度”に応じた通報等を実現でき
る。
【0025】さらに、当該判定条件を、先だって収集さ
れた受信場所及び受信時刻に基づき設定する手段を備え
るようにすれば、携帯者が通報装置に判定条件を入力す
る必要がなくなり、使用性が向上する。また、当該条件
は、実際に収集された受信場所及び受信時刻に基づき設
定されるのであるから、個々の携帯者に適した内容とな
る。
【0026】通報先及び通報内容は、判定結果に応じて
異なるものにするのが好ましい。すなわち、ある場合に
は家族にだけ通報するとか、ある場合には病院にも通報
するというように通報先を切り換え、ある場合には“連
絡を下さい”、他の場合には“訪問して下さい”という
ように、通報内容を切り換えるようにすれば、情報通報
をより緻密に実行できる。
【0027】なお、複数のアンテナを互いに異なる箇所
に配置し切替受信するようにすれば、受信箇所の特定が
容易となる。さらに、通報に公衆回線を用いることによ
り、システムを支える社会的設備(インフラストラクチ
ャ)整備も安価となる。
【0028】また、本発明の携帯型発信装置において
は、タイマによりIDの発信タイミングが与えられる
と、発信機はこの発信タイミングに同期してIDを無線
発信する。従って、上述した間欠的なID発信が簡素な
手段で実現される。
【0029】さらに、この構成に固有の緊急時IDの発
信を指令するためのスイッチを付加することも可能であ
る。その場合、間欠発信はID、スイッチ操作に応じた
発信は緊急時IDとすれば、通報装置側での処理をID
受信時と緊急時ID受信時とで切り換えることが可能に
なり、特に緊急時の通報を迅速に実行できる。
【0030】加えて、ID発信を乱数的にすれば、複数
の発信装置が存在する場合にIDの衝突を防ぐことがで
きる。
【0031】そして、本発明の情報通報システムにおい
ては、上述した携帯型発信装置及び移動状況情報通報装
置を備えるシステムが実現される。
【0032】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例の構成について
図面に基づき説明する。なお、図4及び図5に示される
従来例と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略す
る。
【0033】図1には、本発明の一実施例に係る情報収
集システムの構成が示されている。この実施例のシステ
ムは、カード28及び通報装置30から構成されてい
る。
【0034】カード28は、それぞれ特定の老人等によ
り携帯される。カード28は、従来例におけるペンダン
ト10と同様携帯性の発信装置であるが、この実施例の
場合、平板状に形成されているためカードと呼んでい
る。
【0035】カード28は、タイマ32、ID1発生部
34、押釦スイッチ14、ID2発生部36、発信機1
6及びアンテナ18から構成されている。ただし、図3
に示されるように、タイマ32、ID1発生部34、発
信機16及びアンテナ18のみの構成としても構わな
い。この実施例のカード28の最大の特徴は、タイマ3
2により間欠的に与えられるタイミングでID1発生部
34がIDを発生させ、発信機16がこれを無線発信す
る機能である。次に、この間欠発信に係るID、すなわ
ちID1と、押釦スイッチ14操作に応じてID2発生
部36が発生させ発信機16が無線発信するID、すな
わちID2とが、異なる内容であることである。さら
に、タイマ32により乱数的にタイミングが与えられて
いる点も、特徴的な事項である。
【0036】一方、通報装置30は、複数個のアンテナ
38、アンテナ切替器40、受信機22、処理部42及
びNCU26から構成されている。この通報装置30の
特徴は、各アンテナ38をそれぞれ異なる箇所(部屋)
に配置しておき、アンテナ切替器40によりアンテナダ
イバシティ受信(切替間隔数m秒〜数秒程度)を行って
いること、処理部42が受信時刻及び受信場所に基づき
各種判定を実行し、必要な通報先に必要な内容の通報を
行っていることである。
【0037】図2には、この実施例における処理部42
の動作の流れが示されている。この図に示されるよう
に、処理部42はまずID照合を実行する(200)。
すなわち、受信機22により受信復調されたIDが、い
ずれかのカード28に付与されているID(ID1又は
ID2)であるか否か、及びID1かそれともID2か
を判定する。照合が成立しなければ、処理部42は待ち
状態をとる。ID2と判定された場合には、ただちに病
院等に通報する(202)。
【0038】ID1と判定された場合には、まず場所・
時間条件が成立しているか否かを判定する(204)。
場所・時間条件とは、例えば表1に示されるような条件
である。
【0039】
【表1】 この表において○で示されるのは、“通報必要”であ
る。例えば部屋(2)に配置されたアンテン38で3時
間以上連続してID1が受信されている場合、家族に通
報される(206)。この場合の通報は、緊急時、例え
ばID2受信時とは異なる内容とすることができる。ま
た、部屋(1)の欄に示されるように、昼、夜等、時間
帯に応じて異なる通報先にすることもできる。通報内容
も、時間帯に応じて異なる通報内容にすることもでき
る。なお、連続して受信している時間は、処理部42に
内蔵されているメモリ(後述)上の情報を用いて得るこ
とができる。受信場所は、受信したアンテナ38の場所
により知ることができる。
【0040】場所・時間条件が成立していない場合、処
理部42は履歴条件の成立に関する判定を実行する(2
08)。履歴条件とは、携帯者の通常の生活パタンであ
る。例えば、“この携帯者は部屋(1)での時間場所条
件をある頻度で成立させる”といった条件である。この
条件が成立した場合にはステップ206と同様の通報が
実行され(210)、成立しない場合には処理部42に
内蔵されているメモリに受信時刻、受信場所、場所・時
間条件の成立状況等に関する情報が書き込まれる(21
2)。
【0041】処理部42は、次に、設定更新条件が成立
しているか否かを判定する(214)。すなわち、ステ
ップ204等における判定条件を更新すべき時期である
か否か(例えば前回の更新から1週間が経過したか否
か)が判定される。この判定が成立していなければ、動
作はステップ200に戻り、成立している場合には、メ
モリ上の情報に基づき新たに判定条件を設定する。
【0042】従って、本実施例によれば、カード28の
携帯者の移動により“元気度”を識別し、通報を行うよ
うにしたため、カード28が非常時・緊急時のみならず
日常的に携帯者の移動状況に関する情報を得るための装
置としても役立ち、携帯すべき老人等が心理的圧迫を感
じにくい。また、家族、親族等も独居老人等が元気で生
活していることを適当な頻度で知ることができ、病院、
公共機関等も予防医学的な情報収集が可能になる。その
際のマンパワーは少ない。さらに、携帯者が押釦スイッ
チを押す余力を有していない場合でも対処できる。
【0043】また、通報する情報や通報先は場所・時間
条件に応じて異なる情報又は通報先にすることができ
る。さらに、受信場所の特定は、アンテナ38及びアン
テナ切替器40によるダイバシティにより簡単な構成で
実現できる。電話回線等を用いているため、インフラス
トラクチャの整備等のコストも発生しにくい。
【0044】さらに、押釦スイッチ14を備えることに
より、従来と同様の緊急時警報も実行可能となる。その
際、ID1とID2を異なるIDとしているため、処理
部42の処理内容をいずれのIDかで異なる内容とする
ことができ、特にID2受信時の通報を迅速に実行でき
る。さらに、ID1発信を乱数的に実行しているため、
ID1の衝突を防ぐことができる。
【0045】なお、本発明は、図1乃至図3に示される
構成に限定されるものではない。例えば判定条件を外部
から設定する構成でも構わず、場所・時間条件に関する
判定と履歴条件に関する判定のいずれかのみを実行する
ようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動状況
情報通報方法、装置及びシステムによれば、発信装置携
帯者の状況(どの部屋にいるのか、どの程度の時間同じ
部屋にいるのか、日常と異なる行動をとっているか等)
に関する通報を、発信装置側での間欠的ID発信、ID
の受信場所及び受信時刻の特定・収集、及び収集した情
報に基づく判定により実現するようにしたため、非常・
緊急事態の発生に関する情報のみでなく携帯者の移動状
況に関する情報を日常的に得ることができる。この結
果、携帯型発信装置を携帯すべき老人等や通報を受ける
家族、親族等が心理的圧迫を感じにくくなる。さらに、
病院、公共機関等が通報により予防医学的情報を収集で
きる。通報を受ける側での対処には、従来に比べ少ない
人員しか必要とされなくなる。そして、携帯者が押釦ス
イッチを押す余力を有していない場合でも、携帯者の移
動状況判断により通報可能である。
【0047】また、本発明によれば、収集した情報に基
づき挙動パターンの判定を行い、あるいは判定条件を設
定できるため、挙動パターンや判定条件を設定する必要
がなく、操作性の良い装置が得られる。また、これらは
個々の携帯者に適した内容となる。
【0048】さらに、本発明によれば、通報先及び通報
内容を判定結果に応じて異なるものとしているため、情
報通報をより緻密に実行できる。さらに、複数のアンテ
ナを互いに異なる箇所に配置し切替受信しているため、
受信箇所の特定が容易となる。通報に公衆回線を用いる
ことにより、インフラストラクチャ整備も安価となる。
【0049】また、本発明の携帯型発信装置によれば、
タイマによりIDの発信タイミングを与えるようにした
ため、間欠的なID発信を簡素な手段で実現できる。さ
らに、固有の緊急時IDの発信を指令するためのスイッ
チを付加した場合、間欠発信はID、スイッチ操作に応
じた発信は緊急時IDとすれば、通報装置側での処理を
ID受信時と緊急時ID受信時とで切り換えることが可
能になり、特に緊急時の通報を迅速に実行できる。加え
て、ID発信を乱数的にすれば、複数の発信装置が存在
する場合にIDの衝突を防ぐことができる。
【0050】そして、本発明の情報通報システムによれ
ば、上述した携帯型発信装置及び移動状況情報通報装置
を備えるシステムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシステムの構成を示す
ブロック図である。
【図2】この実施例における処理部の動作の流れを示す
フローチャートである。
【図3】この実施例におけるカードの他の構成の例を示
すブロック図である。
【図4】一従来例に係るシステムの構成を示すブロック
図である。
【図5】この従来例における処理部の動作の流れを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
14 押釦スイッチ 16 発信機 18,38 アンテナ 22 受信機 26 網制御装置(NCU) 28 カード 30 通報装置 32 タイマ 34 ID1発生部 36 ID2発生部 40 アンテナ切替器 42 処理部

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の人間により携帯される携帯型発信
    装置から当該携帯型発信装置固有の識別符号を無線によ
    り間欠的に受信してその受信場所及び受信時刻を特定し
    情報として収集し、 特定かつ収集された受信場所及び受信時刻に基づき携帯
    型発信装置の携帯者の移動状況を判定し、 判定結果に応じて所定の通報先に所定の情報を通報する
    ことを特徴とする移動状況情報通報方法。
  2. 【請求項2】 所定の人間により携帯される携帯型発信
    装置から間欠的に無線発信された固有の識別符号を、受
    信場所及び受信時刻を特定しつつ受信する受信手段と、 受信場所及び受信時刻を情報として収集する手段と、 特定かつ収集された受信場所及び受信時刻に基づき携帯
    型発信装置の携帯者の移動状況を判定する判定手段と、 判定結果に応じて所定の通報先に所定の情報を通報する
    手段と、 を備えることを特徴とする移動状況情報通報装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の移動状況情報通報装置に
    おいて、 判定手段が、特定の識別符号が特定の場所で所定時間以
    上連続して受信されている場合に、通報が必要であると
    判定することを特徴とする移動状況情報通報装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の移動状況情報通報装置に
    おいて、 判定手段が、携帯型発信装置の携帯者が通常と異なった
    傾向で挙動している場合に、通報が必要であると判定す
    ることを特徴とする移動状況情報通報装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の移動状況情報通報
    装置において、 収集された受信場所及び受信時刻に基づき上記判定の条
    件を設定する手段を備えることを特徴とする移動状況情
    報通報装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5記載の移動状況情報通報
    装置において、 判定結果に応じて異なる内容の情報が通報されることを
    特徴とする移動状況情報通報装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6記載の移動状況情報通報
    装置において、 判定結果に応じて異なる通報先に情報が通報されること
    を特徴とする移動状況情報通報装置。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7記載の移動状況情報通報
    装置において、 受信手段が、 互いに異なる箇所に配置された複数のアンテナと、 いずれのアンテナにより受信するかを時分割で切り替え
    るアンテナ切替器と、 を有することを特徴とする移動状況情報通報装置。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至8記載の移動状況情報通報
    装置において、 通報を、公衆回線を介して実行することを特徴とする移
    動状況情報通報装置。
  10. 【請求項10】 識別符号の発信タイミングを与えるタ
    イマと、 タイマにより与えられる発信タイミングに同期して識別
    符号を無線発信する発信機と、 を備え、 請求項2乃至9記載の移動状況情報通報装置に対し、固
    有の識別符号を間欠的に無線発信することを特徴とする
    携帯型発信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の携帯型発信装置にお
    いて、 固有の緊急時識別符号の発信を指令するためのスイッチ
    を備え、 発信機が、スイッチによる指令に応じて緊急時識別符号
    を無線発信することを特徴とする携帯型発信装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の携帯型発信
    装置において、 タイマが、識別符号の発信タイミングを乱数的に与える
    ことを特徴とする携帯型発信装置。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12記載の携帯型発信
    装置と、 請求項2乃至9記載の移動状況情報通報装置と、 を備えることを特徴とする情報通報システム。
JP7667793A 1993-04-02 1993-04-02 移動状況情報通報装置 Expired - Lifetime JP2641680B2 (ja)

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