JP2641235B2 - 青果物の内部品質検査装置 - Google Patents

青果物の内部品質検査装置

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JP2641235B2 JP63055412A JP5541288A JP2641235B2 JP 2641235 B2 JP2641235 B2 JP 2641235B2 JP 63055412 A JP63055412 A JP 63055412A JP 5541288 A JP5541288 A JP 5541288A JP 2641235 B2 JP2641235 B2 JP 2641235B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、青果物(果実、そ菜類等)を選別包装出荷
する集、出荷場において好ましく用いられるもので、青
果物の内部品質(空洞、ひび入り、熟度等)を非破壊で
検査することのできる青果物の内部品質検査装置に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、西瓜やメロン等比較的大型の青果物の内部品質
検査は、人手によりその外部を叩いたときの音響を聞き
分けて内部の欠陥(空洞、ひび割れ等)や熟度(過熟、
未熟、適熟)を判定するという人の官能検査が一般的に
周知であった。
一方、対象物を非破壊で、その内部品質を評価する技
術としてX線透過装置やNMR(核磁気共鳴分析装置)を
用いて検査する技術が学会等で発表されている。
また、オンライン上即ちコンベア上で青果物に衝撃を
与えた際に生ずる振動波から青果物の空洞や熟度等を判
定する装置としては、特開昭58−750号公報のものが公
知である。
この公報のものは、選別コンベアのバケット上で搬送
される青果物としての西瓜に打撃装置で打撃を与えて打
音を発生させ、その音波を、打撃装置と対向する1つの
受波器でとらえて音波分析装置で分析し、分析して得た
音波データと西瓜の形状を計測する計測装置からの形状
データとから空洞や熟度等を判定するというものであ
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の人の官能による内部品質検査においては、
長年の経験を積んだ高度な熟練者でなければ判定できな
い。更に、熟練者であっても人の官能による検査のため
正解率が約60〜70%であり、30〜40%は誤判定があるた
め判定精度が低く、この結果、消費者から苦情がでると
共に、市場でよい評価が得られない等の問題を抱えてい
た。また、青果物を大量に処理する施設では、判定人の
労力も莫大なものとなるので、省力化が要望されてい
た。
一方、上記X線透過装置やNMRによる方法において
は、装置が高価であり現段階においては経済性において
実用的でないという問題があった。
更に、従来公知の上記公報の判定装置では、打撃装置
と受波器とが一対で対向して配置されているものである
ので、青果物内に空洞等の内部欠陥が上記対向する線上
から離れて点在していると、これを検出できない場合が
あり、内部品質評価に誤判定が生じる上に、青果物に接
触して音波をとらえる受波器が1つであるので、青果物
に打撃を与えると、青果物が揺動することがあり、この
結果内部品質評価に誤判定が生じ、結局、判定精度が劣
るという問題があった。
本発明は上記のような問題や要望に鑑みなされたもの
で、青果物の外観上では判らない内部品質をより高い精
度で且つ自動的に検査することのできる青果物の内部品
質検査装置を提供すること目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明の青果物の内部品質
検査装置は、搬送手段上で所定姿勢で搬送される青果物
の大きさを計測する計測手段と、上記計測した青果物の
大きさに基づいて当該青果物の内部品質検査のための上
下方向の予め定めた検査位置を検出する検査位置検出手
段とを備え、更に青果物に沿って昇降移動可能に設けら
れ、上記検査位置検出手段で検出された検査位置に移動
し、青果物に対して衝撃を与える衝撃部と、夫々が該衝
撃部とともに上記検査位置に移動し、該衝撃部が青果物
に対して衝撃を与える際、夫々の先端部が互いに異なる
方向から当該青果物に接触して当該青果物の揺動を抑止
すると共に、該衝撃部による衝撃により当該青果物が振
動する振動波を夫々が互いに異なる方向から検出する複
数のセンサー部とを有する振動波検出手段と、上記検出
した振動波を解析して当該青果物の内部品質を評価する
波形解析評価手段とを備えたことを特徴とする構成とし
たものである。
[作用」 以上のように構成された青果物の内部品質検査装置に
よれば、搬送手段により所定姿勢で搬送される青果物
は、計測手段によりその大きさが計測されてこの大きさ
に基づいて青果物の内部品質検査のための上下方向の予
め定めた検査位置(例えば、赤道部、肩部等)が検査位
置検出手段により検出される。青果物の検査位置が検出
されると、振動波検出手段の衝撃部と複数のセンサー部
とが上記検査位置まで移動して、該位置で複数のセンサ
ー部の夫々の先端部が互いに異なる方向から青果物に接
触して青果物が揺動しないように抑止すると共に、衝撃
部が青果物に対して衝撃を与え、この衝撃により青果物
が振動する振動波を複数のセンサー部の夫々が互いに異
なる方向から検出する。検出された振動波は、波形解析
評価手段により解析されて当該青果物の内部品質が評価
される。こうして、大きさの異なる青果物に対して上下
方向の予め定めた検査位置で振動波を検出するので、青
果物の検査部位の相違による品質評価のバラツキを防止
することができ、また、複数のセンサー部の夫々の先端
部が互いに異なる方向から青果物に接触して揺動を抑止
すると共に、複数のセンサー部の夫々が互いに異なる方
向から振動波を検出するので、振動波検出の際、揺動に
よるノイズの影響を除くことができる上に、たとえ空洞
等の内部欠陥が点在していても、これを検出することが
できて、より高い判定精度で且つ自動的に青果物の内部
品質を検査することができる。
[実施例] 以下、本発明の好ましい一実施例を示す図面(第1図
〜第16図)に基づいて説明する。
第1図は本発明の要部を示す正面図、第2図は同平面
図であり、先ず本発明の主要部の構成について説明す
る。
1は例えば西瓜やメロン等の比較的大型の青果物、2
は青果物1を所定姿勢で載せるための受皿、3は搬送手
段であり、該搬送手段3は、上記受皿2とこれを搬送す
るローラコンベア31とストップ装置32と、リフト装置33
との組み合わせよりなる。41は青果物1の大きさ(高
さ)を計測する計測手段である。44は上記計測手段41で
計測した青果物1の大きさ(高さ)に基づいて青果物の
内部品質検査のための上下方向の予め定めた検査位置
(例えば、赤道部、肩部等。図例では赤道部。)を検出
する検査位置検出手段としての演算装置である。4は振
動波検出手段であり、該振動波検出手段4は、青果物1
に対して衝撃を与える衝撃部42と、この衝撃による青果
物1の揺動を抑止すると共に、該衝撃によって青果物1
が振動する振動波を検出する複数のセンサー部43と、こ
の複数のセンサー部43と上記衝撃部42とを昇降移動させ
る昇降装置46とを組み合わせて構成している。5は波形
解析評価手段であり、波形解析部51と選別規格値設定部
52とを組み合わせて構成している。
上記受皿2は、第3図及び第4図によく示す如く、載
せられる青果物1が搬送中に移動したり転がり出ないよ
うにするため、青果物1の載せ部が上方に突出させた三
つの支持部材21により形成されている。この受皿2の上
部の形状は図示した実施例に限定せず、青果物の種類に
よって適宜な形状とすることが好ましい。尚、本実施例
では受け皿2上に西瓜やメロン等の丸物の青果物1を、
その果梗部(つる側)を上に向けた姿勢で載せるように
している。
22は受皿2の中央部に設けられた貫通穴である。この
貫通穴22によると受皿2上の青果物1に付着したゴミや
ホコリ等を下方へ放出することができる。
23は受皿2の上部に設けられた等級表示部であり、青
果物1の等級数(秀、優、良、並、外)に対応して5個
の等級表示スイッチ231〜235を備えると共に、他の一個
230を内部品質に欠陥があったことを示す等級表示スイ
ッチとして備えている。
24は同じく受皿2の上部に設けられた階級表示部であ
り、10個の階級表示スイッチ240〜249を配設して10段階
(5L〜4S)の階級を表示するようにしている。尚、この
階級の表示は測定手段41で計測した結果からその大きさ
による階級を表示するようにしているが、この階級の表
示は必ずしも必要とするものではない。更に、等級の区
分においても青果物1の選別規格に応じて適宜設定する
ことが好ましい。
上記搬送手段3は、実施例においては受皿2をフリー
な状態で搬送するのに適合したローラコンベア31を用い
たが、それを駆動する方式は振動、騒音の少ないベルト
駆動方式を用いることが好ましい。また受皿2を搬送す
る搬送手段3は、上記と異なる他の方式として、例え
ば、トップローラ付のコンベアチェンを用いることがで
きる。更に、コンベア上の受皿2を間歇的に送り込む爪
やブッシャー等(いずれも図示せず)の間歇移送装置を
用いて構成することができる。即ち、この搬送手段3の
青果物1を搬送する方式は、青果物1が載せられた受皿
2を一個ずつ搬送するのに適合した幅に設けると共に、
後工程の振動波検出手段4の振動波検出に際して装置の
振動等による影響を与えない搬送装置であれば他の機構
装置を用いて構成もよい。
上記ストップ装置32は、上記ローラコンベア31の所定
位置で該ローラコンベア31の搬送面上にエアシリンダー
等により出没式に設けられている。即ち、本実施例にお
いてはローラコンベア31とストップ装置32とを組み合わ
せて設けることにより受皿2は、ローラコンベア31上で
間歇的に搬送することができる。
上記リフト装置33は、後述する振動波検出装置4が作
動する位置に対応して設けられ、ローラコンベア31上の
搬送されてくる受皿2をストップ装置32で一時停止させ
た後、この受皿2をローラコンベア31の搬送面から若干
浮き上がらせて待機する如くエアシリンダー等のアクチ
ュエータを用いて昇降式に構成している。このリフト装
置33は、ローラコンベア31の搬送面と受皿2とが接触し
ないようにすることにより、受皿2上の青果物1に搬送
装置3の振動が伝わらないようにするものである。
上記計測装置41は、上記ローラコンベア31上で搬送さ
れる受皿2上の青果物1の大きさ(高さ)を計測するも
ので、公知のビーム光線による方式(第5図)を用いて
いる。
第6図は計測手段の他の例である。図において411は
シリンダーであり、ピストンロッド412が下向きに取り
付けられている。このシリンダー411は、一定移動量ご
とに信号(パルス)を発生させるエンコーダ413を組み
合わせている。414,414はレーザー光電スイッチであ
り、搬送される受皿2の進行方向と直交する方向で左右
一対に配設されている。415は上記レーザー光電スイッ
チ414,414が取り付けられた昇降アームであり、その上
部がシリンダー411のピストンロッド412と連結されて昇
降可能に構成されている。即ち、このレーザー光線を用
いた計測手段41は、ストップ装置32により所定の計測位
置で停止した受皿2上の青果物1に対し、昇降アーム41
5が上方から所定の降下位置まで降下する間に、光電ス
イッチ414のレーザー光線を青果物1が遮っている間の
パルス数から、青果物1の大きさを計測し、その計測し
たデータを後述する演算装置44に出力する如く構成され
ている。
また、図示した実施例では昇降させるアクチュエータ
としてシリンダーを用いて説明したが、これに限定する
ものではなく他の異なる方式としてサーボモータ、パル
スモータ等のアクチュエータを用いることもできる。
更に、この計測手段はこの他に図示しないがカメラ式
を採用することもできる。
上記演算装置44は、上記計測手段41により青果物1の
大きさを計測したデータが入力されると、そのデータに
基づいて、大きさ情報としての大きさ信号441を後述す
る制御装置45および波形解析評価手段5に出力すると共
に、青果物1の内部品質検査のための上下方向の予め定
めた検査位置(衝撃位置11A,検出位置11B)を算出して
検査位置信号442として後述する制御装置45に出力する
如く演算処理回路が構成されている。
上記検査位置としての衝撃位置11Aおよび検出位置11B
は、検査対象としての青果物1の種類に応じて例えばそ
の青果物1の赤道部かまたは肩部等を、その衝撃位置11
Aおよび検出位置11Bとすることができる。尚、図示した
実施例においては青果物1の赤道部11において衝撃を与
え、その振動波を検出する如く検査位置が赤道部11に設
定されている。
上記衝撃部42および複数のセンサー部43の夫々は、第
2図によく示す如く、昇降装置46のユニットベース461
に取り付けられて青果物1の回りに互いに異なる方向に
向けて配置されている。衝撃部42は、第7図、第8図に
よく示す如く青果物1に直接衝撃を与える衝撃ヘッド42
1と、青果物1に接触したときに青果物1の存在を検出
する位置感知センサー422と、これらを青果物1の検査
位置(衝撃位置11A)に向けて出没させるアクチュエー
タ423と、後述のガイドバー424とガイドブッシュ425と
アクチュエータ426とからなる。このアクチュエータ423
は前記ユニットベース461にその本体が取付けられてい
る。図において424は8ガイドバーであり、上記ユニッ
トベース461に設けられたガイドブッシュ425を介してシ
リンダー423の出没動作を案内するようになっている。
また、上記衝撃ヘッド421は、シリンダーやソレノイド
等のアクチュエータ426と組み合わされており、このア
クチュエータ426の作動により突出して青果物1に衝撃
を与えるようになっている。
この衝撃部42の動作は、図示しない作動指令によって
アクチュエータ423の作動部が前進(第8図中矢印)し
て位置感知センサー422が青果物1の存在を検出する
と、衝撃ヘッド421のアクチュエータ426が作動して衝撃
ヘッド421が突出する如く動作する。この衝撃ヘッド421
が青果物1に与える衝撃は、例えば人が指または手の平
で叩いてその衝撃音を検出する程度の衝撃か、それ以下
の衝撃になるようにアクチュエータ426の駆動源を調節
することが好ましい。
また、この衝撃部42は図示した例に限定するものでは
なく、例えば板バネやその他弾性部材(図示せず)に衝
撃ヘッド421を取り付けて該弾性部材の弾性を利用して
青果物1に衝撃を与えるか、その他の加振器を用いるこ
ともできる。
前記各センサー部43は、その詳細を図9に示す如く、
センサー431と、センサーパッド433と、位置感知センサ
ー(図示せず)と、これらを青果物1の検査位置(検出
位置11B)に向けて出没させるエアシリンダー等のアク
チュエータ432とを組み合わせて構成しており、このア
クチュエータ432は上記ユニットベース461にその本体が
取り付けられている。センサー431としては音波を検出
するマイクロフォンを用いることができるが、この他に
公知のピックアップ等の振動センサーか、音波センサー
を用いてもよい。センサーパッド33は、柔らかなゴムス
ポンジ等の弾性部材からなり、センサー431を囲い保護
するために輪状に形成され、その先端部はセンサー部43
の先端部として青果物1に接触できるようになってい
る。
該センサー部43は、第2図に示す如く、複数個(図例
では三個)用いられ、該複数個の夫々が互いに異なる方
向に向くよう配置されて昇降装置46のユニットベース46
1に前記衝撃装置42と共に取り付けられている。そし
て、この複数のセンサー部43は、衝撃部42が青果物1に
対して衝撃を与える際には、夫々のセンサーパッド433
が互いに異なる方向から青果物1に接触して青果物1の
揺動を抑止すると共に、衝撃部42による衝撃により青果
物1が振動する振動波を夫々のセンサー431が互いに異
なる方向から検出するようになっている。
以上の衝撃部42と複数のセンサー部43とが取付けられ
たユニットベース461は、第1図によく示す如く、昇降
装置46のシリンダー463のピストンロッドと組み合わさ
れて昇降可能に構成されている。図において、462は昇
降装置46の本体フレームである。シリンダー463は、上
記本体フレーム462にそのピストンロッドが下向きに取
り付けられている。464はガイドバーであり、本体フレ
ーム462の一部に設けたガイドブッシュ465を貫通してユ
ニットベース461に取り付けられ、該ユニットベース461
の昇降動作を案内する如く構成している。また、この昇
降装置46は、上記衝撃部42と複数のセンサー部43とを所
定の検査位置(衝撃位置11Aと検出位置11B)まで移動
(降下)させるため、昇降装置46の原点位置から検査位
置までの移動量を自動的に検出するセンサー、例えばエ
ンコーダ466をシリンダー463のストロークに組み合わせ
ている。
また、この昇降装置46はシリンダーの他に例えば、サ
ーボモータ、パルスモータ等の移動量を自動制御できる
アクチュエータ(いずれも図示せず)を用いて構成する
ことができる。
上記制御装置45は、アクチュエータを駆動させる制御
回路を有するもので、制御順序については後述の動作の
説明で詳述する。
波形解析評価手段5は、CPUを内蔵した解析、演算回
路(図示せず)を有するもので、波形解析部51と選別規
格値設定部52とから構成され、選別規格値設定部52には
内部品質に関連する各測定項目ごとに複数段階の各規格
値を設定入力するように構成されている。
6はセンサー431からの波形信号を増幅するアンプ、
7はフィルターである。センサー431により検出された
振動波の波形信号は上記アンプ6、フィルター7を介し
て波形解析部51に入力されるように回路が構成されてい
る。
以上の如く構成した青果物の内部品質検査装置の動作
について説明する。
ローラコンベア31上で搬送される青果物1入り受皿2
が計測手段41の近傍のストップ装置32より所定の計測位
置で一時停止すると、この計測手段41は、青果物1の大
きさを計測してそのデータを演算装置44に出力する。演
算装置44は、計測したデータに基づいて、青果物1の大
きさとしての大きさ信号441を制御装置45に出力すると
共に、内部品質検査のための検査位置(衝撃位置11A、
検出位置11B)を算出して検査位置信号442として制御装
置45に出力する。
制御装置45は、上記大きさ信号441に基づいて、受皿
2上の各階級表示スイッチ240〜249と夫々対応する複数
のアクチュエータ(図示せず)のうち該当するアクチュ
エータを作動させ、該アクチュエータは対応する階級表
示スイッチを押すことで、ストップ装置32により停止せ
れている青果物1入り受皿2上に当該青果物1の階級を
表示する。該階級が表示されると、上記ストップ装置32
の一時停止が解除され、青果物1入り受皿2は、次工程
のリフト装置33の近傍のストップ装置32まで移送されて
該位置でリフト装置33により若干浮き上げられて待機す
る。
また、上記演算装置44は、上記大きさ信号441を、上
記波形解析評価手段5へインターフェース回路(図示せ
ず)を介して大きさ情報として出力する。
上記制御装置45は、上記検査位置信号442に基づい
て、リフト装置33上で待機する受皿2上の青果物1に対
して振動波検出手段4の昇降装置46を作動させて衝撃部
42と複数のセンサー部43とを青果物1の上下方向の予め
定めた検査位置である衝撃位置11Aと検出位置11Bとに対
応するよう移動させる。該移動が終ると、制御装置45は
複数のセンサー部43の夫々と衝撃部42とを作動させ、該
作動により、複数のセンサー部43の夫々のセンサーパッ
ド433が互いに異なる方向から青果物1の検出位置11Bに
接触して青果物1が揺動しないように抑止すると共に、
衝撃部42が青果物1の衝撃位置11Aに衝撃を与え、この
衝撃によって青果物1が振動する振動波を、該複数のセ
ンサー部43の夫々が検出位置に11Bにおいて互いに異な
る方向から検出し、その波形信号がアンプ6とフィルタ
ー7を介して波形解析評価手段5へ入力される。
この波形解析評価手段5は、上記アンプ6、フィルタ
ー7を介して入力された振動波の波形信号と、上記図示
しないインターフェースを介して入力された大きさ情報
としての大きさ信号441とに基づいて波形解析部51でそ
の振動波の解析を行い、各測定項目ごとに選別規格値評
定部52で演算処理する。
次に第11図〜第15図を用いて波形解析評価手段5の選
別規格値設定部52について説明する。
図中P1,P2……P5は内部品質に関する各測定項目であ
る、イ、ロ、ハ……タは各測定項目ごとに等級を区分す
るための規格値(区分値)である。a,b,c……wは上記
各規格値の範囲内に該当したものをどの等級に指定する
かの等級ランク値(例えば等級の上位、秀、優を、良
を、並を、外をとする)である。即ち、この選別
規格値設定部52は、各測定項目ごとにその欠陥の程度と
等級格付けに対する重み付けとが任意に設定されるよう
になしている。前記各測定項目は、青果物1の内部品質
に最も関連するパワースペクトルと自己相関関数を用い
ることが好ましく一例として次のP1〜P5の測定項目を用
いる。
即ち、測定項目P1は、周波数解析のパワースペクトル
から得られる第1ピーク周波数と、大きさ信号441から
得られる大きさとしての係数とを乗じた値をP1の測定値
としてあり、主として熟度等の判定に用いられる。
測定項目P2およびP3は、パワースペクトルの第1ピー
ク周波数と第2ピーク周波数のパワーレベルの差をP2,P
3の測定値としており、主として内部品質の均一さの判
定に用いられる。
測定項目P4は、自己相関関数波形の周期ごとのピーク
点を結ぶ波形エリアの大きさをP4としており、主として
空洞など内部欠陥の判定に用いられる。
測定項目P5は、自己相関関数波形の時間軸基準線と波
形で囲まれる部分のエリアを積算した値をP5の測定値と
しており、内部欠陥等の判定に用いられる。
次に、上記各測定項目(P1〜P5)ごとに夫々等級格付
けされたランク値から等級を総合判定する手段について
第16図を用いて説明する。
尚、*印は夫々各測定項目(P1〜P5)ごとに格付けさ
れた夫々のランク値を示している。
等級を総合判定するには、夫々の項目ごとに格付けさ
れたランク値を比較してその中の最大値(最下位)を総
合判定の結果として等級格付けする。実施例では等級
(並)を示している。また、その測定項目が予め指定し
た内部欠陥を検査する項目であったときには、内部欠陥
有り信号81と等級ランク信号82とを合わせた出力信号8
を出力するようになっている。そしてこの出力信号8
(81,82)によって等級表示部23を操作するアクチュエ
ータ(図示せず)が作動して、受皿2の等級表示スイッ
チ231〜235のいずれかと内部欠陥有りスイッチ230とを
操作(表示)して青果物1の内部品質検査が終了する。
また、この内部品質検査装置と、排出部を備えた仕分
けラインとを接続すれば、上記出力信号8を仕分け排出
信号として該排出部に受皿2と同期して出力することに
より等級別に仕分けすることもできる。
上記の記述および添付する図面はいずれも実施の一例
を示すものであり、発明を制限するものではなく、特許
請求の範囲に記載した内容であれば他の形状、配置に適
用されることは勿論である。
[発明の効果] 本発明は、上記の如く、搬送手段上で搬送される青果
物の内部品質検査のための上下方向の予め定めた検査位
置を、検査位置検出手段が計測手段により計測した青果
物の大きさに基づいて自動的に検出し、該検出した検査
位置に振動波検出手段の衝撃部と複数のセンサー部とが
移動して、該検査位置で複数のセンサー部の夫々により
青果物が振動する振動波を検出するものであるので、搬
送される大きさの異なる青果物に対して上下方向の予め
定めた同一の検査部位で自動的に振動波を検出し得て、
青果物の検査部位の相違による品質評価のバラツキを防
止することができ、また、衝撃部が青果物に対して衝撃
を与える際、複数のセンサー部の夫々の先端部が互いに
異なる方向から青果物に接触して青果物の揺動を抑止す
ると共に、衝撃部による衝撃により青果物が振動する振
動波を該複数のセンサー部の夫々が互いに異なる方向か
ら検出するものであるので、振動波検出の際、青果物の
揺動によるノイズの影響を除くことができる上に、たと
え空洞等の内部欠陥が点在していても、これを検出する
ことができて、これらの結果、より高い判定精度で且つ
自動的に青果物の内部品質を検査することができる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施の一例を示すものである。 第1図は本発明装置の正面図である。第2図は同平面図
である。第3図、第4図は受皿の説明図である。第5図
は計測手段の説明図である。第6図は計測手段の他の例
を示す説明図である。第7図、第8図は衝撃部の説明図
である。第9図はセンサー部の説明図である。第10図は
本発明装置のブロック図である。第11図〜第15図は選別
規格値設定部の説明図である。第16図は総合判定方法を
示す図である。 1……青果物、11……赤道部 11A……衝撃位、11B……検出位置 2……受皿、21……支持部材 22……貫通穴、23……等級表示部 230……内部欠陥有りスイッチ、231〜235……等級表示
スイッチ 24……階級表示部、240〜249……階級表示スイッチ 3……搬送手段、31……ローラコンベア 32……ストップ装置、33……リフト装置 4……振動波検出手段、41……計測手段 411……シリンダー、412……ピストンロッド 413……エンコーダ、414……レーザー光電スイッチ 415……昇降アーム、42……衝撃部 421……衝撃ヘッド、422……位置感知センサー 423……アクチュエータ、424……ガイドバー 425……ガイドブッシュ、426……アクチュエータ 43……センサー部、431……センサー 432……アクチュエータ、433……センサーパッド 44……演算装置、441……大きさ信号 442……検査位置信号、45……制御装置 46……昇降装置、461……ユニットベース 462……本体フレーム、463……シリンダー 464……ガイドバー、465……ガイドブッシュ 466……エンコーダ、5……波形解析評価手段 51……波形解析部、52……選別規格値設定部 6……アンプ、7……フィルター 8……出力信号、81……内部欠陥有り信号 82……等級ランク信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 定泰 静岡県浜松市篠ケ瀬町630 株式会社マ キ製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−750(JP,A) 特開 昭62−44660(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送手段上で所定姿勢で搬送される青果物
    の大きさを計測する計測手段と、上記計測した青果物の
    大きさに基づいて当該青果物の内部品質検査のための上
    下方向の予め定めた検査位置を検出する検査位置検出手
    段とを備え、更に青果物に沿って昇降移動可能に設けら
    れ、上記検査位置検出手段で検出された検査位置に移動
    し、青果物に対して衝撃を与える衝撃部と、夫々が該衝
    撃部とともに上記検査位置に移動し、該衝撃部が青果物
    に対して衝撃を与える際、夫々の先端部が互いに異なる
    方向から当該青果物に接触して当該青果物の揺動を抑止
    すると共に、該衝撃部による衝撃により当該青果物が振
    動する振動波を夫々が互いに異なる方向から検出する複
    数のセンサー部とを有する振動波検出手段と、上記検出
    した振動波を解析して当該青果物の内部品質を評価する
    波形解析評価手段とを備えたことを特徴とする青果物の
    内部品質検査装置。
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