JP2738444B2 - 青果物の内部品質検査装置 - Google Patents

青果物の内部品質検査装置

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JP2738444B2 JP1173529A JP17352989A JP2738444B2 JP 2738444 B2 JP2738444 B2 JP 2738444B2 JP 1173529 A JP1173529 A JP 1173529A JP 17352989 A JP17352989 A JP 17352989A JP 2738444 B2 JP2738444 B2 JP 2738444B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、西瓜やメロン等の青果物の内部品質(空洞
やひび入り、熟度等)を非破壊で検査することのできる
検査装置に係り、特に、青果物の選果施設において利用
することが好適な青果物の内部品質検査装置に関する。
[従来の技術] 従来、西瓜やメロン等の青果物の内部品質検査は、青
果物の外観や重量などからその内部を評価したり、ある
いは青果物の表面を手で叩いたときの音響を聞き分けて
内部欠陥(空洞、ひび割れ等)や熟度(過熟、未熟、適
熟)等を判定する人の官能検査が一般的であった。
また、青果物の外部を軽く叩いたときに青果物が発す
る打音(振動波)を解析することにより、青果物の熟度
や内部欠陥等を評価する試験研究が、各地の大学の研究
室等で行われ、その研究論文が農業機械学会誌等で発表
されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の人の官能によって内部品質を検査する方式
では、青果物の外周面の各個所を叩きながらその音響に
よって内部品質を判定するため、判定する手間(時間)
が長くかかり効率が上がらないうえに、検査員の個人差
や検査時間の経過によって検査結果にばらつきが発生し
ていた。
この人の官能による検査方式は、長年の経験を積んだ
高度な熟練者でなければ判定できないことから検査員の
人手が不足し省力化が望まれている。
一方、上記従来の青果物を軽く叩いたときの打音を解
析評価する研究においては、いずれも研究室で限られた
サンプルを対象とする基礎的な試験方法と成果の発表で
あるため、そのままでは一日数万個に及び大小様々な青
果物を扱う選果施設では実用的でないという問題があ
り、青果物を大量に選別して包装出荷する選果施設で用
いることが最も好ましい内部品質検査装置の開発が望ま
れている。
本発明は上記のような問題や要望に鑑みなされたもの
で、大小様々な大きさの青果物の内部品質を効率よく、
且つ正確に自動検査することのできる青果物の内部品質
検査装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するために、請求項1に記載の青果
物の内部品質検査装置においては、搬送手段上で搬送さ
れる青果物の大きさを計測する計測手段と、前記計測さ
れた青果物の大きさに応じた衝撃を当該青果物に対して
与える衝撃手段と、前記衝撃を与えた際に、この青果物
が振動する振動波を検出する振動波検出手段と、前記検
出した振動波を解析して当該青果物の内部品質を評価す
る波形解析評価手段とを備えたことを特徴とする構成と
したものである。
また、請求項2に記載の青果物の内部品質検査装置に
おいては、搬送手段上で搬送される青果物の大きさを計
測する計測手段と、前記計測された青果物の大きさに基
づいて当該青果物の内部検査のための検査位置を検出す
る検査位置検出手段と、青果物に沿って昇降移動可能に
設けられ、前記検査位置検出手段で検出された検査位置
に移動し、青果物に対して衝撃が与えられた際に、この
青果物が振動する振動波を検出する振動波検出手段と、
前記計測された青果物の大きさに応じた衝撃を当該青果
物に対して与える衝撃手段と、前記振動波検出手段で検
出した振動波を解析した当該青果物の内部品質を評価す
る波形解析評価手段とを備えたことを特徴とする構成と
したものである。
また、請求項3に記載の青果物の内部品質検査装置に
おいては、前記請求項1又は2に記載の構成に加えて、
前記衝撃手段は、青果物の大きさによる複数の分類にそ
れぞれ対応して衝撃力が設定された該複数の衝撃ユニッ
トを有し、青果物に衝撃を与える際、該複数の衝撃ユニ
ットのうち、前記計測された青果物の大きさによる分類
に対応する衝撃ユニットが作動することが好ましいもの
である。
また、請求項4に記載の青果物の内部品質検査装置に
おいては、前記請求項1又は2に記載の構成に加えて、
前記衝撃手段は、与える衝撃の大きさが可変の一台の衝
撃ユニットを有し、該衝撃ユニットは、前記計測された
青果物の大きさに応じた衝撃力を与えることが好ましい
ものである。
上記構成において、上記搬送手段は、エンドレスに走
行回転するようにしたコンベアチェンに、青果物を一個
ずつ載せるための受皿を搬送方向に定間隔で取り付けた
受皿付コンベアか、または青果物を載せるための受皿と
これを搬送するコンベアとをフリーな関係とした構造と
することができる。
上記計測手段は、半導体レーザーや発光ダイオードま
たはカメラ装置等を用いることができる。
上記衝撃手段は、青果物の大きさに応じた衝撃を青果
物に対して与えるもので、このような構成のためには、
衝撃力が例えば大と小とに分類された二台の衝撃ユニッ
トを設け、計測された青果物の大きさからその青果物の
大きさ分類(大又は小)を判定し、この判定結果の基づ
き対応する分類の衝撃ユニットを作動させることが好ま
しく、また、別の方式として、与える衝撃の大きさが可
変の一台の衝撃ユニットを設け、これを作動させる信
号、例えば空圧、電流値等を計測した青果物の大きさに
応じて変化させ、青果物の大きさに応じた衝撃を与える
ようにすることができる。
上記振動波検出手段は、青果物が振動する振動波を検
出する振動波検出センサーを備え、該センサー部は、青
果物の回りに所定の配置で複数配置することが好まし
い。
青果物に対して衝撃を与えてこの青果物が振動する振
動波を検出する内部検査のための検査位置は、前記計測
手段により計測された青果物の大きさに基づいて当該青
果物の検査位置(例えば赤道部、肩部、果頂部)を検出
することができる。
上記波形解析評価手段は、検出した振動波を入力して
例えばパワースペクトルによる周波数解析と自己相関関
係による波形解析とにより内部品質を評価するように構
成することができる。
[作用] 以上のように構成された青果物の内部品質検査装置に
よれば、搬送手段により搬送される青果物の大きさが計
測手段により計測される。青果物の大きさが計測される
と、衝撃手段により前記計測された結果に基づき青果物
の大きさに応じた衝撃が当該青果物に対して与えられ
る。衝撃が与えられた際に、この青果物が振動する振動
波は、振動波検出手段により検出されて検出信号が波形
解析評価手段へ入力される。入力された振動波は、波形
解析評価手段により、その波形が解析されて当該青果物
の内部品質が評価される。
即ち、本発明によれば、青果物に衝撃を与えてこの青
果物が振動する振動波を検出する際、青果物の大きさに
応じた衝撃を与えるので、大きいものは強く叩き、小さ
いものは弱く叩くという人手の作業に検査条件を近づけ
て検査することができる。
[実施例] 以下、本発明の好ましい一実施例を図面(第1図〜第
16図)に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例の内部品質検査装置の構成
を示す一部破断した正面図。第2図は上記第1図の一部
を破断した平面図である。
図において1は青果物10が載せられた受皿6を搬送す
る搬送手段、2は上記搬送手段1の搬送路の途中に設け
られ、青果物10の形状寸法(大きさ)を計測して計測信
号を出力する計測手段、3は衝撃を与えた際に青果物10
が振動する振動波を検出する振動波検出手段、4は青果
物10の適宜な位置へ前記青果物10の大きさに応じた衝撃
を与える衝撃手段、5は前記検出した振動波を解析して
当該青果物10の内部品質を評価する波形解析評価手段で
ある。
前記搬送手段1は、受皿6を搬送するのに適合した幅
の駆動式の搬送ローラ11を多数並設してローラコンベア
を構成している。前記搬送ローラ11を駆動させるには、
種々の方式があるが、振動、騒音の少ないベルト駆動方
式を用いることが好ましい。また、この搬送手段1は、
例えば、第4図に示すように、小幅のベルト12を二条並
設したコンベアや、図示しないスラットコンベア等を用
いることができるが、いずれにしても振動、騒音等の少
ないものが検査の精度を高める上で好ましい。
前記受皿6は、第3図によく示す如く載せられる青果
物10が搬送中に移動したり転がり出ないようにするた
め、青果物10の載せ部が上方に突出させた四つの突起61
の支持面61aにより形成されている。図面では四つの突
起61で載せ部を構成しているが、この数は限定するもの
ではなく更にこの載せ部は、青果物10の種類、大きさ等
から適宜な形状に構成することが好ましい。
621〜625は青果物10の内部品質に基づく等級を表示す
るための表示スイッチであり、等級の五段階(秀、優、
良、並、外)をそれぞれ表示するものとし、620は内部
品質に欠陥があったことを表示するものとして備えてい
る。
この表示スイッチ620〜625は、例えばトグル式、押し
ボタン式、レバー式等の表示器が用いられ、操作したと
きの変位量が目視できるようになっている。したがっ
て、この表示スイッチの操作部の変位、変化によって予
め設定された等級を表示することができる。
第1図、第2図に戻って、13はリフト装置であり、前
記搬送手段1の搬送面上でフリーな状態で搬送される受
皿6を、所定位置で搬送面上へ押し上げる如く構成して
いる。
前記所定位置とは、計測手段2により青果物10の形状
寸法(大きさ)を計測する位置や、振動波検出手段3に
より青果物10の振動波を検出する位置、およびこれら計
測手段2、振動波検出手段3の前後で受皿6を停止待機
させる位置をいう。
131は合成樹脂材や合成ゴム部材等で形成されたスト
ッパであり、前記搬送ローラ11,11間の隙間に臨ませて
ベース132上に取り付けられている。このベース132は、
上下方向に配置されたシリンダ133のピストンロッド133
aに取り付けられて前記ストッパ131を昇降可能に構成し
ている。
以上の構成により、搬送手段1上で搬送される受皿6
がリフト装置13上に達すると、これを検出するセンサ
(図示せず)によりシリンダ133が作動して、搬送手段
1上の受皿6をストッパ131により搬送面上に押し上げ
る。
前記リフト装置13は、搬送面上で上昇待機する受皿6
に対して、搬送手段1の機械振動等のノイズが直接伝わ
らないようにするため、搬送手段1のコンベアフレーム
と直接連結しないことが好ましい。
14は位置決め装置であり、第5図に示す如く前記リフ
ト装置13により上昇待機される受皿6を、定位置に位置
決めするようになっている。
図において、141,141は作動したときに受皿6をセン
タリングするセンタリングアームであり、ピニオン144
とラック143とを組み合わせられている。このラック143
はシリンダ142のピストンロッド142aと連結されてい
る。このような構成によりシリンダ142が作動すると、
センタリングアーム141,141が左右同時に矢印(→)方
向へ回動し、受皿6を定位置に位置決めすることができ
る。この位置決め機構は、この実施例に限定するもので
はなく他の公知の機構、装置を用いることができる。
15は入力装置であり、第6図に示す如く、前記表示ス
イッチ620〜625を操作して受皿6上で当該青果物10の等
級を表示するようになっている。
図において、151はリンク状の操作片であり、受皿6
の表示スイッチ620〜625にそれぞれ対応して設けられ、
操作片151の中央部が支軸152によりブラケット153にそ
れぞれ軸支されている。154はシリンダであり、そのピ
ストンロッドが前記操作片151の一側とピン154aによっ
て連結されており、このシリンダ154の作動によってピ
ストンロッドが進出すると操作片151の作動部151aが、
受皿6の表示スイッチ620〜625を操作(入力)するよう
になっている。
前記計測手段2を第7図を参照して説明する。図にお
いて、21は門型に形成されたフレームであり、その上部
にはシリンダ22のピストンロッド23が下向きに取り付け
られている。このシリンダ22は、ピストンロッド23の進
退動作に応じて一定移動量ごとにパルス(信号)を発生
させるエンコーダ24を備えている。25a,25bはレーザー
式の光電スイッチであり、受皿6の進行方向と直角な左
右でそれぞれ一対に設けられている。この光電スイッチ
25a,25bは、アーチ型の昇降アーム26の下端に取り付け
られている。この昇降アーム26は、前記シリンダ22のピ
ストンロッド23と連結されてシリンダ22の作動により上
下動するようになっている。27はガイドバーであり、前
記フレーム21にブラケット28を介して取り付けられてい
る。29は、前記昇降アーム26に取り付けられたスライド
軸受であり、前記フレーム21に設けられたガイドバー27
と組み合わせられて昇降アーム26の上下動作を案内する
ようになっている。
以上のように構成された計測手段2によれば、リフト
装置13により搬送面上に上昇降待機されて位置決め装置
14により定位置にセンタリングされた受皿6上の青果物
10に対し、光電スイッチ25a,25bが青果物10の上方から
下方の所定位置まで降下することで、この青果物10が光
電スイッチ25を遮った信号と前記エンコーダ24のパルス
信号とを組み合わせた計測信号20を後述する振動波検出
手段3の制御装置31へ出力する。
この計測手段2は、図面では昇降させるためのアクチ
ュエータとしてシリンダを用いたが、特に限定するもの
ではなくサーボモータ、パルスモータ等他の異なるアク
チュエータを用いることができる。
また、この計測手段2は、公知のビーム光線によるゲ
ート方式やカメラ装置(いずれも図示せず)を用いて構
成することもできる。
前記振動波検出手段3は、制御装置31と青果物10が振
動した際の振動波を検出するセンサー部32とこのセンサ
ー部32を振動波の検査位置に移動させる昇降装置33とか
らなる。
前記制御装置31は、例えば、プログラマブルコントロ
ーラ(PC)等が用いられ、前記計測手段2から出力され
た計測信号20に基づいて青果物10の振動波を検査するた
めの検査位置を算出して検査位置信号312を出力すると
共に、計測された青果物10の大きさの分類(大、小)を
判定して分類別の信号を出力する如く構成している。
前記振動波の検査位置は、青果物10の種類、形状、大
きさ等に応じて例えば赤道部(胴回り)、肩部、果頂部
等を設定することができる。一例として、青果物10が略
球形で検査位置を赤道部とした場合の検査位置の算出方
法は、光電スイッチ25の移動中に青果物10がこれを遮っ
たときのパルス数をカウントし、このパルス数の1/2の
位置を検査位置として求めることができる。この位置は
検査位置信号312として制御装置31から出力される。
前記青果物の大きさによる分類は、任意の複数に分け
ることができるが、実施例の如く、大、小の2種類の場
合には、計測された青果物の大きさが大であるか小であ
るかを判定する区分値を設けることで分類することがで
きる。尚、分類する数を多くする場合は、区分値の数を
分類数に応じて設定すればよい。
前記センサー部32を第8図を参照して説明する。即
ち、321は振動波検出センサーであり、センサー保持体3
22に取り付けられている。323はリング状のセンサーパ
ッドであり、柔らかなゴムやスポンジ等の弾性材で構成
され、前記振動波検出センサー321の周囲を包み込んで
センサー保持体322に取り付けられている。324はフラン
ジであり、バネ325を介して前記センサー保持体322を首
振り自在に支持している。326は横方向に作動するよう
に設けられたシリンダであり、このピストンロッド326a
の先端には、前記フランジ324が取り付けられている。
そして、このシリンダ326はユニットベース327に固定さ
れている。前記ユニットベース327には、第2図に示す
如くセンサー部32が青果物10の周囲に3セット配置され
ているが、このセンサー部32の配置は、後述する衝撃手
段4が衝撃を与える方向と対向する位置または直交する
左右に設けられている。
前記昇降装置33は、第1図に示す如く構成されてい
る。即ち、331はシリンダであり、フレーム332にその本
体が下向きに取り付けられている。このシリンダ331の
ピストンロッド331aの先端には、前記ユニットベース32
7が連結されている。333は前記ユニットベース327の昇
降動作を案内するためのガイドバーであり、フレーム33
2に設けられたガイドブッシュ334を貫通して前記ユニッ
トベース327に取り付けられている。335はシリンダ331
のストロークと組み合わされた位置検出装置であり、例
えばエンコーダ等が好ましく用いられる。これによる
と、前記センサー部32を、原点位置(図示想像線)から
青果物10の大きさによって変化する振動波の検査位置ま
で移動(降下)させるため、原点位置から検査位置まで
の移動量(信号)を自動的に検出することができる。
また、この昇降装置33は、図面ではシリンダを用いた
が、他にサーボモータ、パルスモータ等のアクチュエー
タを用いてセンサー部32を振動波の検査位置に対応させ
ることもできる。
前記衝撃装置4は、第8図、第9図に示す如く構成さ
れている。即ち、41a,41bは与えたときの衝撃力が異な
る大、小のサイズのハンマーである。それぞれのハンマ
ー41a,41bは、ハンマーシャフト42a,42bの一端部に連結
されている。そしてこのハンマーシャフト42a,42bの他
端部は、ハンマーケース46に軸支された支持軸43により
回動自在に軸支されている。44a,44bはシリンダであ
り、それぞれのピストンロッドの先端は、コネクター45
a,45bを介して前記ハンマーシャフト42a,42bと若干の遊
嵌状態に連結されている。従って、前記シリンダ44が作
動することによりそのピストンロッドが進退すると、ハ
ンマー41は支持軸43を中心として矢印方向に出没する。
46,46はハンマー41a,41bおよびシリンダ44a,44bを枠
内に収めるためのハンマーケースであり、前記支持軸43
とシリンダ44a,44bのヘッド側を軸支する支持軸47とが
ケース内に架設して取り付けられている。このハンマー
ケース46は、前記ユニットベース327に取り付けられた
シリンダ48のピストンロッドと連結されている。これに
より、シリンダ48が作動するとハンマーケース46が進退
するようになっている。49はシリンダ48のピストンロッ
ドの動作をガイドするガイドバーである。461はゴムや
スポンジ等のパッドであり、青果物10と接触するハンマ
ーケース46の一部に貼着されて青果物10との接触時の衝
撃を柔らげるように構成している。
以上のように構成した衝撃手段4によれば、計測され
た青果物10の大きさに応じて大の分類されるものは、ハ
ンマー41b(大)が作動して衝撃を与え、また小と分類
されるものは、ハンマー41a(小)が作動して衝撃を与
えるように動作する。
尚、実施例では衝撃力の異なる2種類(大、小)のハ
ンマー41a,41bを用いたが、この個数は限定するもので
はなく異なる複数であってもよい。
更に、実施例の衝撃手段4は、前記振動波検出手段3
が取り付けられているユニットベース327と組み合わせ
てセンサー部3と共に上昇あるいは下降できるように構
成しているが、単独に昇降装置を組み合わせて構成する
こともできる。
また、この衝撃手段4の異なる他の方式として、シリ
ンダやソレノイド等のアクチュエータとハンマーとを組
み合わせて一式の衝撃ユニットを構成し、これを駆動さ
せるための信号としての空圧または電流値を青果物10の
大きさに応じて変化させて異なる衝撃を与えるように構
成してもよい。
更に、スピーカードライバー等の加振器を用いて、一
パルス信号でインパルスを与える如く構成し、この信号
の強さを青果物10の大きさに応じて変化させて衝撃を与
えることもできる。
前記波形解析評価手段5は、波形解析部51と選別規格
値設定部52から構成されている。前記波形解析部51は、
内部品質に関する複数の測定項目について波形解析する
ものであって、前記振動波検出手段3により検出した振
動波をパワースペクトルによる周波数解析回路と自己相
関関数による波形解析回路とを備えている。
尚、波形解析法でパワースペクトルによるピーク周波
数の検出と自己相関関数の求め方は公知であるので説明
を省略する。
511は振動波検出センサー321からの信号(振動波形)
を増幅するアンプ、512は波形を分離するためのフィル
ターである。振動波検出センサー321により検出された
振動波の信号は、前記アンプ511とフィルター512を介し
て波形解析部51に入力されるように回路が構成されてい
る。
前記選別規格値設定部52は、第11図〜第15図に示す如
く各測定項目ごとに複数段階の規格値を設定するように
構成されている。
図中P1,P2…P5は内部品質に関する各測定項目であ
る。イ,ロ,ハ…タは各測定項目ごとに等級を分類する
ための規格値(区分値)である。a,b,c…wは上記各規
格値の範囲内に該当したものをどの等級に指定するかの
等級ランク値である。即ち、この選別規格値設定部52
は、各測定項目ごとにその欠陥の程度と等級付けに対す
る重み付けとが任意に設定されるように構成している。
前記各測定項目は、青果物10の内部品質に最も関連する
パワースペクトルと自己相関関数を用いることが好まし
く一例として次のP1〜P5の測定項目を用いる。
即ち、前記測定項目P1は、周波数解析のパワースペク
トルから得られる第1ピーク周波数と、前記青果物10の
計測信号20から得られる大きさとしての係数を乗じた値
をP1の測定値としており、主として熟度等の判定に用い
られる。
前記測定項目P2およびP3は、パワースペクトルの第1
ピーク周波数と第2周波数か、または第3ピーク周波数
をパワーレベルの差をP2,P3の測定値としており、主と
して内部品質の均一性の判定に用いられる。
前記測定項目P4は、自己相関関数波形の周期ごとのピ
ーク点を結ぶ波形エリアの大きさをP4としており、主と
して空洞など内部欠陥の判定に用いられる。
前記測定項目P5は、自己相関関数波形の時間軸基準線
と波形で囲まれる部分のエリアを積算した値をP5の測定
値としており、主として内部欠陥の判定に用いられる。
以上の如く各測定項目(P1〜P5)ごとにそれぞれ等級
格付けされたランク値から等級を総合判定する方法を第
16図により説明する。
尚、※印はそれぞれ各測定項目(P1〜P5)ごとに等級
が格付けされたそれぞれのランク値を示している。各測
定項目ごとに格付けされた等級のランク値から等級を総
合判定するには、それぞれの項目ごとに格付けされたラ
ンク値を比較してその中の最下位のランクを総合判定の
結果として格付けする。図では、等級(並)を総合判
定の結果としている。また、その測定項目が予め指定し
た内部欠陥を検査する項目であったときには、内部欠陥
有り信号と等級信号とを合わせた出力信号55を出力する
ようになっている。
この出力信号55により該当する入力装置15が作動して
受皿6の表示スイッチ620〜625のいずれかと内部欠陥有
りスイッチ620とを操作(表示)する。
以上のように構成された青果物の内部品質検査装置の
動作について説明する。
搬送手段1により搬送される青果物10入り受皿6を青
果物の大きさを計測する位置に達すると、この青果物10
入り受皿6は、リフト装置13により搬送手段1上から若
干持ち上げられて位置決め装置14により定位置に位置決
めされる。定位置に位置決めされた受皿6上の青果物10
は、第7図に示すように計測手段2によりその大きさを
計測されて第1図で示すように計測信号20が制御装置31
へ入力される。そして、制御装置31は、前記入力された
計測信号20に基づいて青果物の振動波を検査するための
検査位置(赤道部)を算出して検査位置信号312を出力
すると共に、計測された青果物10の大きさによる分類
(大、小)を判定し、分類別の信号を衝撃手段4へ出力
する。そして、この検査位置信号312により、昇降位置3
3が作動して振動波検出手段3のセンサー部32が当該青
果物10の検査位置(赤道部)へ対応すると、前記衝撃手
段4により、前記分類別の信号に基づき、該当する分類
のハンマー41が作動して青果物10の大きさに応じた衝撃
が与えられる。この衝撃により青果物10が振動する振動
波は、前記センサー部32から検出されてアンプ511、フ
ィルター512を介して波形解析評価手段5の波形解析部5
1へ送られる。波形解析部51では入力された振動波を、
パワースペクトルによる周波数解析と自己相関関数によ
る波形解析とにより内部品質に関する複数の項目につい
て波形解析する。選別規格値設定部52では、前記波形解
析部51により青果物10の内部品質に関する複数の項目の
結果に基づいてそれぞれの項目ごとの等級を判定し、こ
の中の最下位等級を総合判定の結果として出力信号55を
入力装置15へ向けて出力する。この出力信号55により該
当する入力装置15が作動すると、受皿6上に載せられた
青果物10の内部品質が表示スイッチ(620〜625)により
表示される。
[発明の効果] 本発明は以上述べた如く、搬送手段上で搬送される青
果物の大きさを計測する計測手段と、前記計測された青
果物の大きさに応じた衝撃を当該青果物に対して与える
衝撃手段と、前記衝撃を与えた際に、この青果物が振動
する振動波を検出する振動波検出手段と、前記検出した
振動波を解析して当該青果物の内部品質を評価する波形
解析評価手段とを備えたことを特徴とする構成としたも
のであるから、大小様々な大きさの青果物を連続的に大
量に選別する選果施設で、青果物の内部品質を効率よ
く、且つ正確に検査することができる。
しかも、青果物の大きさに応じた衝撃を当該青果物に
対して与えるので、大きさの異なる各々の青果物に対し
て適正な衝撃を与えて検査することができ、検査精度の
向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施の一例を示すものである。 第1図は本発明の一実施例を示す概略正面図。第2図は
同実施例の平面図。第3図は受皿を示す斜視図。第4図
は搬送手段の断面図。第5図は位置決め装置の説明図。
第6図は入力装置の説明図。第7図は計測手段の説明
図。第8図は振動波検出手段および衝撃手段の説明図。
第9図は衝撃手段を示す斜視図。第10図は動作説明図。
第11図〜第15図はいずれも選別規格値設定部の説明図。
第16図は等級を総合判定する方法についての説明図。 1……搬送手段、10……青果物 11……ローラ 12……ベルト 13……リフト装置 131……ストッパ、132……ベース 133……シリンダ、133a……ピストンロッド 14……位置決め装置 141……センタリングアーム 142……シリンダ、142a……ピストンロッド 143……ラック、144……ピニオン 15……入力装置 151……操作片、151a……作動部 152……支軸、153……ブラケット 154……シリンダ、154a……ピン 2……計測手段 21……フレーム、22……シリンダ 23……ピストンロッド、24……エンコーダ 25a,25b……光電スイッチ 26……昇降アーム、27……ガイドバー 28……ブラケット、29……スライド軸受 20……計測信号 3……振動波検出手段 31……制御装置 312……検査位置信号 32……センサー部 321……振動波検出センサー 322……センサー保持体、323……センサーパッド 324……フランジ、325……バネ 326……シリンダ、326a……ピストンロッド 327……ユニットベース 33……昇降装置 331……シリンダ、331a……ピストンロッド 332……フレーム、333……ガイドバー 334……ガイドブッシュ、335……位置検出装置 4……衝撃手段 41a,41b……ハンマー 42a,42b……ハンマーシャフト 43……支持軸 44a,44b……シリンダ 45a,45b……コネクター 46……ハンマーケース、461……パッド 47……支持軸 48……シリンダ 49……ガイドバー 5……波形解析評価手段 51……波形解析部 511……アンプ、512……フィルター 52……選別規格値設定部 55……出力信号 6……受皿 61……突起、61a……支持面 620〜625……表示スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−750(JP,A) 特開 昭62−44660(JP,A) 特開 平1−227958(JP,A) 特開 平1−274060(JP,A) 特開 平2−193062(JP,A) 特開 平2−310465(JP,A) 特開 平3−12551(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送手段上で搬送される青果物の大きさを
    計測する計測手段と、前記計測された青果物の大きさに
    応じた衝撃を当該青果物に対して与える衝撃手段と、前
    記衝撃を与えた際に、この青果物が振動する振動波を検
    出する振動波検出手段と、前記検出した振動波を解析し
    て当該青果物の内部品質を評価する波形解析評価手段と
    を備えたことを特徴とする青果物の内部品質検査装置。
  2. 【請求項2】搬送手段上で搬送される青果物の大きさを
    計測する計測手段と、前記計測された青果物の大きさに
    基づいて当該青果物の内部検査のための検査位置を検出
    する検査位置検出手段と、青果物に沿って昇降移動可能
    に設けられ、前記検査位置検出手段で検出された検査位
    置に移動し、青果物に対して衝撃が与えられた際に、こ
    の青果物が振動する振動波を検出する振動波検出手段
    と、前記計測された青果物の大きさに応じた衝撃を当該
    青果物に対して与える衝撃手段と、前記振動波検出手段
    で検出した振動波を解析した当該青果物の内部品質を評
    価する波形解析評価手段とを備えたことを特徴とする青
    果物の内部品質検査装置。
  3. 【請求項3】前記衝撃手段は、青果物の大きさによる複
    数の分類にそれぞれ対応して衝撃力が設定された該複数
    の衝撃ユニットを有し、青果物に衝撃を与える際、該複
    数の衝撃ユニットのうち、前記計測された青果物の大き
    さによる分類に対応する衝撃ユニットが作動することを
    特徴とする請求項1又は2記載の青果物の内部品質検査
    装置。
  4. 【請求項4】前記衝撃手段は、与える衝撃の大きさが可
    変の一台の衝撃ユニットを有し、該衝撃ユニットは、前
    記計測された青果物の大きさに応じた衝撃を与えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の青果物の内部品質検
    査装置。
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