JP2641127B2 - 温度計用封着ガラス - Google Patents
温度計用封着ガラスInfo
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- JP2641127B2 JP2641127B2 JP63034708A JP3470888A JP2641127B2 JP 2641127 B2 JP2641127 B2 JP 2641127B2 JP 63034708 A JP63034708 A JP 63034708A JP 3470888 A JP3470888 A JP 3470888A JP 2641127 B2 JP2641127 B2 JP 2641127B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- thermometer
- sealing
- sealing glass
- outer tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/24—Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
- C03C8/245—Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders containing more than 50% lead oxide, by weight
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二重管温度計においてガラス外管とこれに
挿入したガラス毛細管との接合に使用される封着用ガラ
スに関する。
挿入したガラス毛細管との接合に使用される封着用ガラ
スに関する。
従来、二重管温度計たとえば平型ガラス体温計(以
下、体温計と称す)の製造において、ガラス外管の一端
に設けられた水銀槽の上端部4に、一端に突縁部を形成
したガラス毛細管の先端を挿入し外管内壁と毛細管の先
端突縁部との接触部空間に粉末粒状の封着用ガラスを充
填し、この封着用ガラスを外部から加熱溶融して、外管
と毛細管とを接合させる方法が採用されている。一般に
体温計の外管と毛細管とを形成するガラスは周知のエナ
16III(イエナエル グラスヴェルク社商標)相当品が
使用され、封着用ガラスは熱膨張係数がエナ16III(イ
エナエル グラスヴェルク社商標)相当品の80×10-7/
℃とほぼ等しい低融点ガラスで、外管ガラスを軟化溶融
させない温度限界以下で十分接合処理できるものであ
る。
下、体温計と称す)の製造において、ガラス外管の一端
に設けられた水銀槽の上端部4に、一端に突縁部を形成
したガラス毛細管の先端を挿入し外管内壁と毛細管の先
端突縁部との接触部空間に粉末粒状の封着用ガラスを充
填し、この封着用ガラスを外部から加熱溶融して、外管
と毛細管とを接合させる方法が採用されている。一般に
体温計の外管と毛細管とを形成するガラスは周知のエナ
16III(イエナエル グラスヴェルク社商標)相当品が
使用され、封着用ガラスは熱膨張係数がエナ16III(イ
エナエル グラスヴェルク社商標)相当品の80×10-7/
℃とほぼ等しい低融点ガラスで、外管ガラスを軟化溶融
させない温度限界以下で十分接合処理できるものであ
る。
しかるに上記の封着用ガラスを用いたガラス外管と毛
細管の接合部は、残留歪が196×105N/m3(200Kg/cm2)
以上あるために、体温計の製造工程または完成後の製品
において、外部からの衝撃により前記接合部にクラック
を生ずるものがある。封着用ガラスの熱膨張係数を外管
ガラスの熱膨張係数より小さくすれば、前記接合部の残
留歪が小さくなるが、単にSiO2等の成分を増加して封着
用ガラスの熱膨張係数を下げると、封着温度(620℃)
が上昇し、外管と毛細管とを接合する際に外管が変形す
ることになる。従って封着温度が従来の程度で熱膨張係
数を80×10-7/℃より小さくした封着用ガラスが望まれ
ている。
細管の接合部は、残留歪が196×105N/m3(200Kg/cm2)
以上あるために、体温計の製造工程または完成後の製品
において、外部からの衝撃により前記接合部にクラック
を生ずるものがある。封着用ガラスの熱膨張係数を外管
ガラスの熱膨張係数より小さくすれば、前記接合部の残
留歪が小さくなるが、単にSiO2等の成分を増加して封着
用ガラスの熱膨張係数を下げると、封着温度(620℃)
が上昇し、外管と毛細管とを接合する際に外管が変形す
ることになる。従って封着温度が従来の程度で熱膨張係
数を80×10-7/℃より小さくした封着用ガラスが望まれ
ている。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、体温計
と外管と毛細管とを低温で接合することができ、しかも
接合部にクラックが発生することのない封着用ガラスを
提供することを目的とする。
と外管と毛細管とを低温で接合することができ、しかも
接合部にクラックが発生することのない封着用ガラスを
提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、ZnO成分を導
入して封着用ガラスの熱膨張係数を低下させ、外管と毛
細管との接合部の残留歪を少なくし、かつ転移点および
降伏点の温度をおさえることにより、620℃での封着を
可能にしたものである。すなわち、熱膨張係数80×10-7
/℃の温度計用ガラス同士の封着に用いる温度計用封着
ガラスにおいて、重量百分率で、PbO 60〜75%B2O3
5〜20%,ZnO 6〜15%,SiO2 2〜8%,Al2O3 2〜
8%を含有してなり、熱膨張係数が75±3×10-7/℃な
る温度計用封着ガラスである。
入して封着用ガラスの熱膨張係数を低下させ、外管と毛
細管との接合部の残留歪を少なくし、かつ転移点および
降伏点の温度をおさえることにより、620℃での封着を
可能にしたものである。すなわち、熱膨張係数80×10-7
/℃の温度計用ガラス同士の封着に用いる温度計用封着
ガラスにおいて、重量百分率で、PbO 60〜75%B2O3
5〜20%,ZnO 6〜15%,SiO2 2〜8%,Al2O3 2〜
8%を含有してなり、熱膨張係数が75±3×10-7/℃な
る温度計用封着ガラスである。
本発明のガラス組成を前記範囲に限定した理由を説明
する。
する。
PbOは75%を超えると熱膨張係数が過大となり、60%
未満では封着温度が高くなりガラス外管に変形を生じ
る。
未満では封着温度が高くなりガラス外管に変形を生じ
る。
B2O3は20%を超えると熱膨張係数が小さくなり、5%
未満ではガラスの溶融性がわるくなる。
未満ではガラスの溶融性がわるくなる。
ZnOは熱膨張率を下げ、転移点・降伏点などの温度特
性を調整するために添加されるが、15%を超えると失透
を生じ、6%未満では所要の効果が得られない。
性を調整するために添加されるが、15%を超えると失透
を生じ、6%未満では所要の効果が得られない。
SiO2およびAl2Oは化学的耐久性を向上させるために導
入するが、それぞれ8%を超えると封着温度が必要以上
に高くなり、2%未満では効果が認められない。
入するが、それぞれ8%を超えると封着温度が必要以上
に高くなり、2%未満では効果が認められない。
上記の封着用ガラスは、体温計の外管と毛細管との接
合に使用すると、低温にて外管を変形することなく両管
を接合することができ、かつ接合部の残留歪が少ないの
でクラックの発生を防止することができる。
合に使用すると、低温にて外管を変形することなく両管
を接合することができ、かつ接合部の残留歪が少ないの
でクラックの発生を防止することができる。
本発明の実施例を次表に示す。表中、ガラス組成は重
量百分率で示す。
量百分率で示す。
表のガラスは、いずれも所定の酸化物組成が得られる
ように原料を調合し、白金るつぼを用いて1250〜1350℃
の温度で溶融しガラス化した後、これを粉砕し、0.4〜
0.5mmの粒度に篩分した。次に、体温計の外管とこれに
挿入された毛細管との接触部空間に上記の粒状ガラスを
充填し、温度620℃で10分間加熱溶融すると、外管と毛
細管とが接合される。この接合部を切断して、歪計によ
り残留歪量を測定した。
ように原料を調合し、白金るつぼを用いて1250〜1350℃
の温度で溶融しガラス化した後、これを粉砕し、0.4〜
0.5mmの粒度に篩分した。次に、体温計の外管とこれに
挿入された毛細管との接触部空間に上記の粒状ガラスを
充填し、温度620℃で10分間加熱溶融すると、外管と毛
細管とが接合される。この接合部を切断して、歪計によ
り残留歪量を測定した。
以上のように本発明は、従来ガラスにZnOを適量含有
させ、熱膨張係数を75±3×10-7/℃に限定した封着用
ガラスであり、エナ16IIIガラス(イエナエル グラス
ヴェルク社商標)相当品からなる体温計の外管と毛細管
との接合に適し両管の接合部の残留歪が少ないので、ク
ラックの発生を減少させる利点がある。
させ、熱膨張係数を75±3×10-7/℃に限定した封着用
ガラスであり、エナ16IIIガラス(イエナエル グラス
ヴェルク社商標)相当品からなる体温計の外管と毛細管
との接合に適し両管の接合部の残留歪が少ないので、ク
ラックの発生を減少させる利点がある。
Claims (1)
- 【請求項1】熱膨脹係数80×10-7/℃の温度計用ガラス
同士の封着に用いる温度計用封着ガラスにおいて、重量
百分率で、PbO 60〜75%,B2O3 5〜20%,ZnO 6〜15
%,SiO2 2〜8%,Al2O3 2〜8%を含有してなり、
熱膨張係数が75±3×10-7/℃であることを特徴とする
温度計用封着ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63034708A JP2641127B2 (ja) | 1988-02-17 | 1988-02-17 | 温度計用封着ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63034708A JP2641127B2 (ja) | 1988-02-17 | 1988-02-17 | 温度計用封着ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01212251A JPH01212251A (ja) | 1989-08-25 |
JP2641127B2 true JP2641127B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=12421849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63034708A Expired - Lifetime JP2641127B2 (ja) | 1988-02-17 | 1988-02-17 | 温度計用封着ガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2641127B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51133312A (en) * | 1975-05-16 | 1976-11-19 | Nippon Kokuen Kogyo Kk | Composite for forming electrooconductive coat on counting indicator tube |
JPS6031780B2 (ja) * | 1976-03-08 | 1985-07-24 | 株式会社東芝 | 封着用ガラス |
-
1988
- 1988-02-17 JP JP63034708A patent/JP2641127B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01212251A (ja) | 1989-08-25 |
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