JP2640806B2 - 引戸等の中間停止用ローラユニット - Google Patents

引戸等の中間停止用ローラユニット

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JP2640806B2
JP2640806B2 JP6005980A JP598094A JP2640806B2 JP 2640806 B2 JP2640806 B2 JP 2640806B2 JP 6005980 A JP6005980 A JP 6005980A JP 598094 A JP598094 A JP 598094A JP 2640806 B2 JP2640806 B2 JP 2640806B2
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勇 木戸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吊戸や引戸等を任意
の中間位置に軽くロックして停止させておくための引戸
等の中間停止用ローラユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の出入口に設置する吊戸や引戸等
は、それを開放位置に軽くロックしておくために、キャ
ッチ機構を設けることがある。
【0003】たとえば、病院の病室等の出入口に設置す
る引戸は、それを閉め切っておくことが多く、したがっ
て、引戸を常時閉鎖状態に駆動する自動閉鎖機構を設け
ることが少なくない。しかしながら、それのみでは、両
手が塞がっている人にとって極めて不便であるから、必
要に応じ、開放位置に軽くロックしておくことができる
ように、キャッチ機構を併せ付設する。なお、このとき
のキャッチ機構としては、たとえば簡単な板ばね機構で
あって、開放位置に開けられた引戸が閉鎖位置に戻って
しまわないように、引戸の戸車等に対して軽く係合する
ものであれば足りる(たとえば、特開平3−25368
1号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、キャッチ機構は、開放位置にある引戸に対して
のみ作動し、それ以外の中間位置において全く作動する
ことがないから、引戸を任意の中間位置に停止させてお
くことができず、不便であるという問題があった。出入
口の引戸は、それを開放位置に停止させておくのみなら
ず、必要に応じ、中間位置に停止させておきたいことも
少なくないからである。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、リング状のホルダと、ローラとを組み
合わせることによって、引戸等を任意の中間位置に停止
させることができる引戸等の中間停止用ローラユニット
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、内周上に複数の
ポケットを形成するリング状のホルダと、ポケットに収
納するローラとを備えてなり、ポケットは、全体を同一
深さに形成し、中間部において膨出する板ばねを内装す
る一方、ローラは、板ばねを介し、ポケットの両端部に
おいてホルダに挿入する軸との間に回転自在に保持さ
れ、ポケットの中間部において軸との間に通過可能に拘
束されることをその要旨とする。
【0007】第2発明の構成は、内周上に複数のポケッ
トを形成するリング状のホルダと、ポケットに収納する
ローラとを備えてなり、ポケットは、中間部に対応して
押圧片を有し、押圧片は、圧縮ばねを介してローラを押
圧する一方、ローラは、押圧片を介し、ポケットの両端
部においてホルダに挿入する軸との間に回転自在に保持
され、ポケットの中間部において軸との間に通過可能に
拘束されることをその要旨とする。
【0008】なお、第1発明、第2発明において、ポケ
ットは、ホルダの内周上に形成するに代えて、軸の外周
上に形成することができる。
【0009】第3発明の構成は、リング状のホルダと、
下向きに開口する切欠部を有し、ホルダに対して相対回
転自在に内装する規制部材と、切欠部に収納するローラ
とを備えてなり、ローラは、切欠部の両端部において、
切欠部に相対回転不能に挿入する軸とホルダとの間に回
転自在に保持され、切欠部の中間部において、軸の外周
に形成する下向きの頂部とホルダとの間に通過可能に拘
束されることをその要旨とする。
【0010】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、ホルダの
ポケットに収納するローラは、ポケットの両端部にある
ときは、ホルダに挿入する軸との間に回転自在に保持さ
れているが、ホルダの中間部にあっては、軸との間に通
過可能に拘束される。そこで、ホルダを引戸の戸車に組
み付け、戸車の軸をホルダに挿入すれば、ローラは、ポ
ケットの中間部において拘束されることにより、任意の
中間位置において引戸をロックし、これを停止させるこ
とができる。ローラは、引戸が一方向に操作されると
き、ポケットの一端部に回転自在に収納されており、軸
に対するホルダの相対回転を何ら妨げることがないが、
引戸を任意の中間位置に停止させると、重力によりポケ
ットの中間部に移動して軸との間に拘束され、軸に対し
てホルダが相対回転することを妨げるような拘束力を発
生することができるからである。
【0011】なお、このようにしてポケットの中間部に
拘束されたローラは、引戸を逆方向に強く操作すること
により、ポケットの中間部を通過し、ポケットの反対側
の端部に移動する。そこで、移動後のローラは、ホルダ
の相対回転を妨げることがなく、引戸は、その後、逆方
向に軽快に操作することができる。
【0012】一方、ポケット内のローラが重力によって
移動し、引戸を有効にロックするために、ポケットは、
ホルダの内周上に少なくとも3個以上、好ましくは4個
以上を等分に配置して形成するのがよい。ホルダが回転
して停止するとき、少なくとも1個のポケット内のロー
ラが、そのポケットの中間部に落下し、そこに拘束され
ればよいからである。ただし、あまりに多くのポケット
を形成することは、全体構造が複雑になるだけであり、
格段の効果がない。なお、ポケットに内装する板ばね
は、中間部が膨出していることにより、ポケット全体が
同一深さであっても、ポケット内のローラを上述のとお
りに動作させることができる。すなわち、板ばねは、ポ
ケットの形状を単純にしてポケットの加工コストを低減
させることができる。
【0013】第2発明の構成によるときは、押圧片は、
圧縮ばねを介し、ポケットの中間部に拘束されるローラ
を押圧するから、圧縮ばねの押圧力を調節することによ
り、ローラが発生する拘束力を容易に調節することがで
き、しかも、ローラが摩耗した場合にも、拘束力の低減
を防止することができる。
【0014】ホルダの内周上に代えて、軸の外周上にポ
ケットを形成しても、ポケット内のローラの作用は、全
く変わる所がない。ただし、この場合は、引戸を操作す
るとき、ホルダに対して軸が相対回転するものとする。
【0015】第3発明の構成によるときは、規制部材の
切欠部が第1発明、第2発明のポケットに対応し、軸の
外周に形成する下向きの頂部が、リングとの間にローラ
を通過可能に拘束する。そこで、全体は、第1発明、第
2発明と同様に作用することができる。
【0016】
【比較例】以下、図面を以って、この発明の前提となる
比較例を説明する。
【0017】引戸等の中間停止用ローラユニット10
は、リング状のホルダ11と、ホルダ11の内周上のポ
ケット11a、11a…に収納するローラ12、12…
とを組み合わせてなる(図1、図2)。
【0018】ホルダ11は、軸SHを同心状態に挿入す
ることができるように、リング状に形成されている。ホ
ルダ11の内周上には、同形のポケット11a、11a
…が等分に配置して形成されている。ホルダ11は、た
とえば鋼材を精密加工することによって製作し、少なく
ともポケット11a、11a…の内面は、適当な硬度に
焼入れされている。
【0019】ローラ12、12…は、ホルダ11の各ポ
ケット11aに収納されている。各ローラ12は、鋼材
からなる円柱部材であり、その外面は、適当な硬度に焼
入れされている。
【0020】各ポケット11aは、その両端部におい
て、軸SHとの間にローラ12を回転自在に収納するこ
とができるように、また、その中間部において、軸SH
との間にローラ12を通過可能に拘束することができる
ように、両端部が深く、中間部がやや浅く形成されてい
る。すなわち、各ポケット11aの深さdは、軸SHの
外周から軸SH、ホルダ11の径方向に計測するとき、
両端部において最も深く、d=d2 +δ1 となってお
り、中間部において最も浅く、d=d2 −δ2 となって
いる。ただし、d2 はローラ12の直径、δ1 はクリア
ランス、δ2 は、適当な締めしろである。また、深さd
は、ポケット11aの両端部から中間部にかけて滑らか
に減少し、中間部において滑らかに連続するものとす
る。
【0021】かかるローラユニット10は、吊戸形式の
引戸Dの戸車D1 に組み付けて使用する(図3)。
【0022】引戸Dの上端には、断面L字形のブラケッ
トD2 が固定されており、戸車D1は、ブラケットD2
に対して水平に立設する段付きの軸SHに対し、ベアリ
ングD3 を介して回転自在に装着されている。ただし、
戸車D1 は、溝D1aを有する溝付き車であり、スぺーサ
D1b、スナップリングD1c、D1cを介し、軸SH上に位
置決めされている。なお、戸車D1 は、ブラケットD2
の両端部に各1個が装着されているものとし、それぞれ
溝D1aを介し、紙面に垂直方向に長いガイドレールRに
係合している。そこで、戸車D1 、D1 は、ガイドレー
ルRに沿って引戸Dを移動自在に吊下している。
【0023】ローラユニット10は、戸車D1 の一方の
端面に一体に組み込まれている。ただし、ホルダ11の
両端面は、カバー13a、13bによって塞がれてお
り、また、ホルダ11は、スナップリング10aによっ
て位置決めされている。なお、軸SHの大径の先端部
は、一方のカバー13bを貫通し、ホルダ11に挿入さ
れている。
【0024】いま、図3において、引戸Dを紙面に垂直
方向に移動させて開閉操作するとき、戸車D1 は、ガイ
ドレールR上を転動する。また、このとき、ローラユニ
ット10のホルダ11は、戸車D1 と一体に、軸SHに
対して左右に相対回転する。
【0025】そこで、ホルダ11が図2の矢印K1 方向
に回転する場合を考えると、各ポケット11a内のロー
ラ12は、対応するポケット11aの端部にあって回転
自在であるから、ホルダ11に対し、何らの拘束力を発
生しない。すなわち、引戸Dは、軽快に操作することが
できる。
【0026】その後、引戸Dを任意の中間位置に停止さ
せると、各ポケット11a内のローラ12は、ホルダ1
1の停止姿勢に従い、その少なくとも1個が重力により
ポケット11aの中間部に落下し(同図の矢印K2 方
向)、ポケット11aの中間部において軸SHとの間に
拘束される。ポケット11aの深さdは、中間部におい
て、d=d2 −δ2 <d2 となっているからである。す
なわち、このローラ12は、軸SHの外周とポケット1
1aの内面との間に噛み込まれることにより、ホルダ1
1に対し、ホルダ11が矢印K1 方向と逆方向に相対回
転することを妨げるような拘束力を発生することができ
る。ただし、この拘束力は、ホルダ11が矢印K1 方向
に継続して回転することを妨げるものではない。ホルダ
11が矢印K1 方向に回転すると、ローラ12は、ポケ
ット11aの中間部から直ちに脱出することができるか
らである。
【0027】すなわち、引戸Dは、一方向に操作して停
止させると、同方向に継続して操作することは何ら支障
がないが、逆方向に操作しようとすると、ポケット11
aの中間部に移動したローラ12が、引戸Dをロック
し、適当な抵抗力を発生させることができる。
【0028】つづいて、この抵抗力に抗して引戸Dを逆
方向に強く操作すると、ポケット11aの中間部に移動
したローラ12は、ホルダ11が図2の矢印K1 方向と
逆方向に回転することにより、ポケット11aの中間部
を通過し、ポケット11aの下端部に落下する。そこ
で、ローラ12は、その後、ホルダ11に対して何ら拘
束力を発生することがない。すなわち、引戸Dは、一時
的なロック状態を脱し、逆方向に円滑に操作することが
可能である。
【0029】なお、このようにして引戸Dを左右に開閉
するとき、ポケット11aの中間部に移動し、それを通
過するローラ12を除く他のローラ12、12…は、そ
れぞれ対応するポケット11aの端部に留まり、そこに
回転自在に保持されている。そこで、これらのローラ1
2、12…は、ホルダ11や引戸Dに対し、何らの拘束
力や抵抗力をも発生することがない。
【0030】以上の説明は、引戸Dの停止位置、すなわ
ち、ホルダ11の停止姿勢がどのように変化しても成立
する。ホルダ11に形成するポケット11a、11a…
は、ホルダ11の内周上に等分に配置されているからで
ある。また、引戸Dの操作方向は、開方向、閉方向のい
ずれであってもよい。各ポケット11aは、両端部の深
さd=d2 +δ1 が同一であり、ホルダ11の周方向に
対称形に形成されているからである。よって、引戸D
は、開方向、閉方向のいずれの方向に操作した場合であ
っても、任意の中間位置において一時的に軽くロック
し、停止させておくことができる。なお、引戸Dは、た
とえばガイドレールRを閉鎖方向に傾斜させることによ
り、自動閉鎖形にしておくと一層便利である。
【0031】ホルダ11が停止するとき、ローラ12が
発生する拘束力、すなわち引戸Dを逆方向に操作する際
の抵抗力は、主として、ポケット11aの中間部におけ
る締めしろδ2 によって決まる他、ローラ12の弾性率
などにも依存する。そこで、締めしろδ2 は、ローラ1
2の材質とともに最適に定める必要があるが、一般的に
は、0.1≦δ2 ≦0.3(mm)程度に定めるのがよ
い。
【0032】以上の説明において、ポケット11a、1
1a…は、ホルダ11の内周上に形成するに代えて、軸
SHの外周上に形成してもよい(図4)。ただし、この
ときのローラユニット10は、ホルダ11に対し、軸S
Hが正逆に相対回転するようにして使用するものとす
る。また、各ポケット11aの深さdは、ポケット11
aの内面とホルダ11の内周との間において、ホルダ1
1、軸SHの径方向に計測するものとする。
【0033】
【実施例】図1、図2の比較例において、ホルダ11に
形成する各ポケット11aは、その深さdを全体に亘っ
て同一に形成するとともに、内部に板ばね15を内装す
ることができる(図5、図6)。板ばね15は、ポケッ
ト11aの形状に合わせて両端部を内側に湾曲させると
ともに、中間部を膨出させ、ポケット11aの中間部に
おいて、軸SHの大径の頭部SH1 との間にローラ12
を通過可能に拘束することができる。なお、ここでは、
ホルダ11は、外周に溝D1aを有するとともに(図6、
図7)、内周に仕切壁11c、ベアリング収納部11d
を形成することにより、図3の戸車D1 を兼ねるように
形成されている。すなわち、ホルダ11は、軸SHに対
し、ベアリングD3 を介して直接装着されている。ま
た、軸SHは、ベアリングD3 、スペーサD1bととも
に、ワシャSH2a、ナットSH2 を介してブラケットD
2 に固定されており、ホルダ11の端面には、嵌込み式
のカバー13aが装着されている。
【0034】なお、板ばね15は、図4の比較例にも適
用することができる。すなわち、図4において、各ポケ
ット11aは、全体を同一深さdに形成し、板ばね15
を内装してもよい。
【0035】ホルダ11は、各ポケット11aの中間部
に対応して、押圧片14を設けることができる(図
8)。
【0036】押圧片14は、ポケット11aの内面とほ
ぼ同形の頂部を有し、ポケット11aの内面からホルダ
11の外周に連通する貫通孔11bに対し、圧縮ばね1
4a、ねじ栓14bを介して装着されている。押圧片1
4は、圧縮ばね14aを介し、ポケット11aの中間部
に移動したローラ12を内側にほぼ一定の力で押圧する
ことができるから、ローラ12が摩耗した場合にも、ロ
ーラ12が発生する拘束力をほぼ一定に維持することが
できる。ただし、貫通孔11bの底部には、押圧片14
がポケット11aに落ち込んでしまうことを防止する係
合部11b1 が形成されている。
【0037】なお、押圧片14は、ローラ12の長さ方
向に2組を並設してもよく(図9)、また、ローラ12
とほぼ同長の板状片とし、2組の圧縮ばね14a、14
a、ねじ栓14b、14bと組み合わせてもよい(図1
0)。
【0038】なお、図8ないし図10の各実施例におい
て、各ポケット11aは、ホルダ11の内周上に代え
て、軸SHの外周上に形成してもよい(図11)。ただ
し、このときの押圧片14は、軸SHに形成する凹溝1
1cに対し、皿ばねからなる圧縮ばね14a、14aを
介して装着されている。また、凹溝11cには、押圧片
14の脱落を防ぐために、図示しない適当な係合部を形
成するものとする。
【0039】ホルダ11は、単純なリング状に形成し、
ローラ12は、ホルダ11に内装する規制部材16の切
欠部16aに収納することができる(図12、図1
3)。ホルダ11は、戸車D1 と一体に組み立てられて
おり、ベアリングD3 を介し、軸SHに対して回転自在
である。また、規制部材16は、ホルダ11に対して相
対回転自在となっており、門形の切欠部16aが形成さ
れている。軸SHは、六角ボルト形に形成されており、
軸SHの頭部SH1 は、規制部材16の切欠部16aに
挿入されている。軸SHは、スペーサD1b、ベアリング
D3 、スペーサD1bとともに、ナットSH2 、ワシャS
H2aを介し、ブラケットD2 に対して固定されている。
そこで、規制部材16は、軸SHの頭部SH1 が切欠部
16aに挿入されていることにより、軸SHに対して相
対回転不能であり、しかも、切欠部16aが下向きに開
口するように固定されているものとする。
【0040】いま、ローラ12は、切欠部16aの両端
部において、軸SHの頭部SH1 と、ホルダ11の内面
との間に回転自在に保持され(図12の二点鎖線)、切
欠部16aの中間部において、軸SHの頭部SH1 の下
向きの頂部SH1aと、ホルダ11の内面との間に通過可
能に拘束されるものとすれば(同図の実線)、ローラ1
2は、ホルダ11、戸車D1 に対し、前述の比較例、実
施例と全く同様に作用することができる。なお、ホルダ
11の端面は、カバー13aによって塞がれており(図
13)、カバー13aは、止めねじ13a1 を介し、軸
SHの頭部SH1 に固定されている。また、戸車D1 に
は、嵌込み式のカバーD1dが装着されている。
【0041】図13において、軸SHは、頭部SH1 を
越えて延長部SH3 を形成し(図14)、戸車D1 は、
ホルダ11、規制部材16、軸SHの頭部SH1 、ロー
ラ12の両側に配設する一対のベアリングD3 、D3 を
介して支持してもよい。ただし、外側のベアリングD3
は、スナップリングD1cを介して位置決めされている。
また、外側のベアリングD3 の端面は、カバー13aに
よって塞いでもよく(同図の二点鎖線)、このときのカ
バー13aは、図13のカバーD1dに倣って戸車D1 に
付設してもよく、あるいは、軸SHの延長部SH3 に取
り付けてもよい。
【0042】さらに、図12において、軸SHの頭部S
H1 、規制部材16は、両者を一体に形成してもよい
(図示せず)。すなわち、切欠部16aは、軸SH自体
に形成することができ、頭部SH1 の下向きの頂部SH
1aは、軸SHの外周に形成されていれば足り、このとき
の軸SHは、必ずしも断面六角形に形成する必要がな
い。
【0043】以上の説明において、ホルダ11は、必ず
しも円板状に形成する必要はなく、その外形は、任意の
形状にすることができる。特に、図4、図11のよう
に、ホルダ11が固定され、軸SHを回転させる場合、
ホルダ11は、任意の固定部材に対し、軸SHを貫通さ
せるための丸孔を形成する形態であってもよい。また、
図6は、ホルダ11を戸車D1 と一体に形成する例であ
る。
【0044】なお、この発明は、吊戸や引戸に対しての
みならず、適当なリンク機構や滑車機構、歯車機構等と
組み合わせることにより、回転式のドアや、家具、戸棚
の引出しなどのような任意の往復運動部材に対し、広く
適用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、ホルダの内周上または軸の外周上にポ
ケットを形成し、各ポケットにローラを収納することに
よって、ローラは、引戸等を一方向に操作して停止させ
るとき、ポケットの中間部に移動するとともに板ばねを
介して軸との間に拘束され、引戸等を軽く一時的にロッ
クすることができるから、引戸等を任意の中間位置に停
止させることができるという優れた効果がある。
【0046】第2発明によれば、ローラは、押圧片を介
して第1発明のローラと同様に作用し、第1発明と同等
の効果を発揮することができる。
【0047】第3発明によれば、ローラは、規制部材の
切欠部に収納され、軸の外周に形成する下向きの頂部に
対し、第1発明、第2発明のローラと同様に作用するこ
とができる上、切欠部は、その形状が単純であるから、
加工コストを一層低減することができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 比較例を示す全体構成斜視説明図
【図2】 図1のX矢視相当説明図
【図3】 比較例の使用状態説明図
【図4】 他の比較例を示す図2相当図
【図5】 実施例を示す図2相当図
【図6】 図5の使用状態説明図(1)
【図7】 図5の使用状態説明図(2)
【図8】 他の実施例を示す要部構成図(1)
【図9】 他の実施例を示す要部分解斜視図(1)
【図10】 他の実施例を示す要部分解斜視図(2)
【図11】 他の実施例を示す要部構成図(2)
【図12】 他の実施例を示す図2相当図
【図13】 図12の使用状態説明図
【図14】 他の実施例を示す使用状態説明図
【符号の説明】
SH…軸 SH1a…頂部 d…深さ 10…ローラユニット 11…ホルダ 11a…ポケット 12…ローラ 14…押圧片 14a…圧縮ばね 15…板ばね 16…規制部材 16a…切欠部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周上に複数のポケットを形成するリン
    グ状のホルダと、前記ポケットに収納するローラとを備
    えてなり、前記ポケットは、全体を同一深さに形成し、
    中間部において膨出する板ばねを内装する一方、前記ロ
    ーラは、前記板ばねを介し、前記ポケットの両端部にお
    いて前記ホルダに挿入する軸との間に回転自在に保持さ
    れ、前記ポケットの中間部において前記軸との間に通過
    可能に拘束されることを特徴とする引戸等の中間停止用
    ローラユニット。
  2. 【請求項2】 内周上に複数のポケットを形成するリン
    グ状のホルダと、前記ポケットに収納するローラとを備
    えてなり、前記ポケットは、中間部に対応して押圧片を
    有し、該押圧片は、圧縮ばねを介して前記ローラを押圧
    する一方、前記ローラは、前記押圧片を介し、前記ポケ
    ットの両端部において前記ホルダに挿入する軸との間に
    回転自在に保持され、前記ポケットの中間部において前
    記軸との間に通過可能に拘束されることを特徴とする引
    戸等の中間停止用ローラユニット。
  3. 【請求項3】 前記ポケットは、前記ホルダの内周上に
    形成するに代えて、前記軸の外周上に形成することを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の引戸等の中間停
    止用ローラユニット。
  4. 【請求項4】 リング状のホルダと、下向きに開口する
    切欠部を有し、前記ホルダに対して相対回転自在に内装
    する規制部材と、前記切欠部に収納するローラとを備え
    てなり、該ローラは、前記切欠部の両端部において、前
    記切欠部に相対回転不能に挿入する軸と前記ホルダとの
    間に回転自在に保持され、前記切欠部の中間部におい
    て、前記軸の外周に形成する下向きの頂部と前記ホルダ
    との間に通過可能に拘束されることを特徴とする引戸等
    の中間停止用ローラユニット。
JP6005980A 1993-06-08 1994-01-24 引戸等の中間停止用ローラユニット Expired - Fee Related JP2640806B2 (ja)

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