JP3175046B2 - 引戸等の中間停止用ローラユニット - Google Patents

引戸等の中間停止用ローラユニット

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JP3175046B2
JP3175046B2 JP02489597A JP2489597A JP3175046B2 JP 3175046 B2 JP3175046 B2 JP 3175046B2 JP 02489597 A JP02489597 A JP 02489597A JP 2489597 A JP2489597 A JP 2489597A JP 3175046 B2 JP3175046 B2 JP 3175046B2
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勇 木戸
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小松ウオール工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吊戸や引戸等を
任意の中間位置に軽くロックして停止させておくための
引戸等の中間停止用ローラユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の出入口に設置する吊戸や引戸等
には、それを任意の中間位置に軽くロックしておくため
に、戸車にロック機構を組み込むことがある(たとえ
ば、特開平7−54537号公報)。
【0003】ロック機構は、戸車と一体に回転するリン
グ状のホルダに剛体からなる規制部材を内装し、規制部
材の切欠部に断面六角形の固定軸を挿入し、切欠部内の
固定軸とホルダとの間の隙間にローラを収納して構成さ
れている。規制部材は、固定軸に対して相対回転不能で
あり、ホルダに対して相対回転自在である。また、規制
部材は、固定軸を介し、切欠部が下向きに保持されてい
る。ローラは、固定軸の外周の下向きの頂部とホルダの
内周との間に通過可能に拘束することができ、この頂部
を拘束部として、その左右両外側の切欠部内において回
転自在に保持することができる。
【0004】そこで、このもののローラは、引戸を一方
向に操作してホルダを一方向に回転させると、ホルダの
回転方向により、拘束部のいずれか一方の側に偏移し、
その位置において回転自在に保持されるから、引戸は、
一方向に円滑に移動操作することができる。また、引戸
を停止してホルダを停止させると、ローラは、自重によ
り拘束部に移動して固定軸とホルダとの間に噛み込ま
れ、ホルダが逆方向に回転することを妨げる拘束力を発
生することができる。
【0005】また、ローラは、拘束力に抗して引戸を逆
方向に強く引き操作し、ホルダを逆方向に強く回転させ
ると、拘束部を通過して他方の側に移動することによ
り、ホルダに対する拘束力を消失する。すなわち、引戸
は、一方向に移動操作して停止させると、ローラが固定
軸の拘束部とホルダとの間に通過可能に拘束されること
により、任意の中間位置において軽くロックして停止さ
せることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、規制部材が切欠部を有する剛体であり、固定軸
が断面六角形であるから、各部材の加工組立が厄介であ
り、製造コストが高くなりがちである上、互いに相対回
転するホルダと規制部材との一方または双方が摩耗する
と、ホルダの回転時に不快な異音を発生することがある
という問題があった。
【0007】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、規制部材の切欠部に代えて、固定軸に
付設するばね材を介してローラの移動範囲を制限するこ
とによって、製造コストを低減させ、有害な異音を発生
することなく、長期間に亘って安定に作動することがで
きる引戸等の中間停止用ローラユニットを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、戸車と一体に回転するリング状
のホルダと、ホルダに挿入する固定軸と、ホルダと固定
軸との間の隙間に回転自在に収納するローラと、固定軸
に付設するばね材とを備えてなり、固定軸は、ホルダと
の間にローラを通過可能に拘束する拘束部を外周下部に
形成し、ばね材は、ローラの移動範囲を拘束部の両外側
を含む固定軸の下部に制限することをその要旨とする。
【0009】なお、拘束部は、固定軸の軸方向に平行に
左右一対を形成することができる。
【0010】また、ばね材は、固定ピンを介して固定軸
に相対回転不能に装着することができる。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、ホルダと固定
軸との間の隙間に収納するローラは、ばね材を介して制
限される移動範囲内において、拘束部以外の位置ではホ
ルダの内周面上に回転自在に保持されているが、拘束部
の位置ではホルダと固定軸との間に通過可能に拘束され
る。そこで、戸車を組み付ける引戸は、任意の中間位置
においてローラを介してロックさせ、そこに停止させる
ことが可能である。ローラは、引戸を一方向に操作して
戸車、ホルダを一方向に回転させるとき、拘束部の外側
に偏移してホルダと固定軸との間に回転自在に収納され
ており、固定軸に対するホルダの相対回転を妨げること
がないが、引戸を停止させてホルダを停止させると、自
重により拘束部の位置に移動して拘束され、ホルダの相
対回転を妨げる拘束力を発生することができるからであ
る。
【0012】一方、このようにして拘束部を介して拘束
されたローラは、引戸を逆方向に強く引き操作してホル
ダを逆方向に回転させることにより、拘束部の位置を通
過して拘束部の反対側に移動する。そこで、移動後のロ
ーラは、ホルダの相対回転を妨げることがなく、引戸
は、その後、逆方向に軽快に移動操作することができ
る。
【0013】なお、ばね材は、固定軸に付設してローラ
の移動範囲を制限するとともに、ローラの軸方向を固定
軸の軸方向に一致させ、さらに、必要に応じてローラを
拘束部に向けて付勢し、ホルダが停止したときのローラ
の移動を一層円滑にすることができる。
【0014】左右一対の拘束部を固定軸に形成すれば、
各拘束部は、頂角を大きくして耐摩耗性を向上させ、ロ
ーラが発生する拘束力を長期間に亘って一定にすること
ができる。
【0015】固定ピンを介してばね材を固定軸に装着す
れば、ばね材は、固定軸に対し、最も簡単に装着するこ
とができる。たとえば、固定軸の外周に適合する円弧状
のばね材を用意し、中間部の取付孔を介して固定軸に固
定ピンを打ち込めば、殆ど一挙動によりばね材を固定軸
に取り付けることができる。また、ばね材は、あらかじ
め固定軸に突設する固定ピンに係合させることにより、
固定軸に取り付けてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0017】引戸等の中間停止用ローラユニットは、戸
車D1 と一体に回転するホルダ11と、ホルダ11に挿
入する固定軸12と、ホルダ11、固定軸12の間の隙
間Sに回転自在に収納するローラ13と、固定軸12に
付設するばね材14とを組み合わせてなる(図1、図
2)。ただし、隙間Sには、図示しない適度な粘度のグ
リースが注入されているものとする。
【0018】戸車D1 は、円筒状に形成されている(図
1、図3)。戸車D1 の一端には、内フランジD1aが形
成されており、外周には、ガイドレールRに適合するガ
イド溝D1bが形成され、内フランジD1aの反対側の内周
には、リング溝D1cが形成されている。
【0019】ホルダ11は、戸車D1 の内径に適合する
リング状に形成されており、中間部内面には、小径部1
1aが形成されている。ホルダ11は、たとえば鋼材を
精密加工することによって製作し、少なくとも小径部1
1aの内周面は、適当な硬度に硬化処理されている。ホ
ルダ11は、戸車D1 に対して相対回転不能に組み込ま
れており、戸車D1 内において、戸車D1 の内フランジ
D1a、リング溝D1cに装着するスナップリング11bを
介して位置決めされている。
【0020】固定軸12は、一方の端部に雄ねじ12a
を形成し、中間部に大径部12bを形成し、他方の端部
にリング溝12cを形成するねじ部材である。大径部1
2bは、ホルダ11の小径部11aと同幅に形成されて
おり、大径部12bの外周には、固定軸12の軸方向に
平行に左右一対の拘束部12d、12dが形成されてい
る(図2)。各拘束部12dは、両側を平面状に形成す
ることにより、頂角が大きな鈍角に形成されており、拘
束部12d、12dの間は、一平面に形成されている。
なお、固定軸12は、少なくとも拘束部12d、12d
を含む大径部12bの外面が適当な硬度に硬化処理され
ている。
【0021】固定軸12は、ベアリング12e、12e
を介してホルダ11に相対回転自在に挿入されている
(図1、図3)。ただし、固定軸12、ホルダ11は、
固定軸12のリング溝12cに装着するスナップリング
12f、ベアリング12e、12e、戸車D1 の内フラ
ンジD1aを介し、固定軸12の大径部12b、ホルダ1
1の小径部11aが相対向するように、相互に位置決め
されている。また、固定軸12は、スペーサ12g、ナ
ット12hを介し、引戸Dの上端に付設するブラケット
D2 に固定されている。なお、このとき、固定軸12
は、拘束部12d、12dが下部に位置するように固定
するものとする(図2)。
【0022】ローラ13は、ホルダ11の小径部11
a、固定軸12の大径部12bの幅よりやや短い円柱部
材であって(図1、図3)、小径部11a、大径部12
bの間の隙間Sに回転自在に収納されている(図2)。
なお、ローラ13の外周面は、適当な硬度に硬化処理さ
れているものとする。
【0023】ばね材14は、固定軸12の大径部12b
に適合する円弧状に形成されており(図2、図3)、両
端部には、ストッパ部14a、14aが外向きに形成さ
れている。ばね材14の頂部には、取付孔14bが形成
されており、固定軸12の大径部12bには、拘束部1
2d、12dの反対側にピン穴12b1 が形成されてい
る。そこで、ばね材14は、取付孔14bを介してピン
穴12b1 に固定ピン14cを打ち込むことにより、固
定軸12の大径部12bに対して相対回転不能に装着さ
れている。ただし、ばね材14は、ピン穴12b1 を介
して大径部12bに立設する固定ピン14cに対し、取
付孔14bを係合させるようにして大径部12bに取り
付けてもよい。ばね材14は、ストッパ部14a、14
aを介し、ローラ13の移動範囲を拘束部12d、12
dの両外側を含む固定軸12の下部に制限することがで
きる(図2の実線と二点鎖線)。
【0024】ばね材14によって制限されるローラ13
の移動範囲内において、ホルダ11と固定軸12との間
の隙間Sは、固定軸12、ホルダ11の径方向に計測す
る間隔dが固定軸12の軸心のまわりの回転角θに対し
て連続的に変化する(図2、図4)。ただし、図4にお
いて、回転角θは、拘束部12d、12dの中間位置を
θ=0にとり、図2の反時計方向を正方向にとってい
る。
【0025】間隔dは、拘束部12d、12dに対応す
るθ=±θd において、ローラ13の直径d1 に対して
d=d1 −δ1 <d1 となり、拘束部12d、12dの
中間のθ=0においてd=d1 +δ2 >d1 となり、拘
束部12d、12dの内側の−θd +Δθ1 <θ<θd
−Δθ1 、拘束部12d、12dの両外側のθ<−θd
−Δθ2 、θ>θd +Δθ2 においてもd>d1 となっ
ている。ただし、δ1は、各拘束部12dによってロー
ラ13を通過可能に拘束するために設定する適当な締め
しろであり、δ2 は、ローラ13をフリーにする余裕隙
間である。また、図4において、Δθ1 、Δθ2 は、各
拘束部12dの近傍において、間隔dがd=d1 となる
位置に相当する回転角θの片幅を示し、θ=±θa は、
ばね材14のストッパ部14a、14aの位置を示し、
−θa ≦θ≦θa は、ばね材14によって制限されるロ
ーラ13の移動範囲を示している。
【0026】いま、図1において引戸Dを紙面に垂直方
向に移動操作するとき、戸車D1 は、ガイドレールR上
を転動する。また、このとき、ホルダ11は、戸車D1
と一体に、固定軸12に対して左右に相対回転する。
【0027】そこで、ホルダ11が図2、図5(A)の
矢印K2 方向に回転する場合を考えると、ローラ13
は、ホルダ11の回転方向前方側において、拘束部12
d、12dの外側に回転自在に保持されている(図5
(A)の実線)。ローラ13は、拘束部12dの近傍に
あってd<d1 のときは、ホルダ11が矢印K2 方向に
回転することにより、ホルダ11の回転とともに同図の
矢印K3 方向に回転しながらθ=θd +Δθ2 にまで搬
送され、ばね材14のストッパ部14aによって移動が
制限されると、ストッパ部14aを外側に押し拡げるよ
うにして(同図の二点鎖線と実線)、同図の矢印K3 方
向に自由回転しながらθ=θd +Δθ2 の定位置に留ま
ることができるからである。ただし、この位置における
隙間Sの間隔dは、d=d1 となっている。
【0028】すなわち、このときのローラ13は、ホル
ダ11に対し、何ら拘束力を発生することがなく、引戸
Dは、軽快に移動操作することができる。また、ばね材
14は、ローラ13が自由回転しながらストッパ部14
aに接触していることにより、ローラ13の移動を制限
するとともに、ローラ13の姿勢を固定軸12、ホルダ
11と平行に保持している。
【0029】その後、ガイドレールR上の任意の中間位
置において引戸Dを停止させると、ローラ13は、その
自重により、または自重とばね材14の付勢力とによ
り、拘束部12dに向ってθ<θd +Δθ2 の位置に移
動し(図5(A)の矢印K4 方向)、拘束部12dを介
し、固定軸12とホルダ11との間に拘束される。隙間
Sの間隔dは、θ<θd +Δθ2 においてd<d1 とな
っているからである。すなわち、ローラ13は、拘束部
12dを介して固定軸12とホルダ11との間に挾み込
まれることにより、ホルダ11が矢印K2 方向と逆方向
に回転することを妨げるような拘束力を発生することが
できる。ただし、このときの拘束力は、ホルダ11が図
5(A)の矢印K2 方向に継続して回転することを妨げ
るものではない。ローラ13は、ホルダ11が再び矢印
K2 方向に回転すると、それによって拘束部12dから
離れる方向に移動し、回転自在な元の状態に直ちに再復
帰することができるからである。
【0030】すなわち、引戸Dは、一方向に操作して停
止させると、その位置に軽くロックされるが、同方向に
継続して再操作することは何ら支障がない。しかしなが
ら、一旦停止させた引戸Dを逆方向に操作しようとする
と、ローラ13は、拘束部12dを介して固定軸12と
ホルダ11との間に深く挟み込まれる結果(図5(A)
の二点鎖線)、ホルダ11、戸車D1 を回転不能にして
引戸Dをロックし、適当な抵抗力を発生することができ
る。
【0031】つづいて、この抵抗力に抗して引戸Dを逆
方向に強く操作すると、拘束部12dの位置にあるロー
ラ13は、ホルダ11が図5(B)の矢印K5 方向に回
転することにより、ホルダ11とともに回転しながら
(同図(B)の矢印K6 方向)、拘束部12dの位置を
通過することができる。θ=θd における隙間Sの間隔
dは、d=d1 −δ1 <d1 として、ローラ13が通過
可能に設定されているからである。そこで、ローラ13
は、−θd +Δθ1 <θ<θd −Δθ1 において間隔d
がd>d1 となっていることによりホルダ11に対する
拘束力を消失し、引戸Dは、一時的なロック状態を脱
し、逆方向に円滑に移動操作することができる。
【0032】その後、ローラ13は、ホルダ11が回転
することによって他方の拘束部12dに向って移動し
(図5(B)の二点鎖線)、他方の拘束部12dをその
まま通過して拘束部12dの外側に脱出し、ばね材14
のストッパ部14aを介して回転自在に保持される(同
図(C)の実線)。ただし、ローラ13は、他方の拘束
部12dを通過するとき、ホルダ11に対して一時的に
拘束力を発生するが、このときの拘束力は、ローラ13
がホルダ11の回転方向と同方向(同図の矢印K6 方
向)に回転することにより、回転中のホルダ11を停止
させる程大きくない。したがって、引戸Dは、円滑に連
続して移動操作することができる。
【0033】なお、引戸Dは、その移動操作方向が開方
向、閉方向のいずれであっても、任意の中間位置におい
て軽くロックし、停止させておくことができる。固定軸
12は、θ=±θd の位置に左右一対の拘束部12d、
12dが対称形に形成されているからである。ただし、
ガイドレールRは、引戸Dの閉鎖方向に傾斜させること
により、引戸Dを自動閉鎖形とすることができ、一層便
利である。
【0034】ホルダ11が停止するとき、ローラ13が
発生する最大拘束力、すなわち、引戸Dを逆方向に移動
操作する際の抵抗力は、主として、各拘束部12dにお
ける締めしろδ1 の他、ローラ13の弾性率などにも依
存する。そこで、締めしろδ1 は、ローラ13の材質と
ともに最適に定める必要があるが、一般に、δ1 =0.
1〜0.3(mm)程度に設定するのがよい。
【0035】以上の説明において、ホルダ11の外形
は、任意の形状に変形することができる。すなわち、ホ
ルダ11は、内周を円形にして固定軸12を同軸上に相
対回転自在に挿入することができる限り、戸車D1 と一
体に形成してもよい。
【0036】また、固定軸12は、θ<−θd 、−θd
<θ<θd 、θ>θd においてd>d1 を実現すること
ができる限り、拘束部12d、12dの間や、その両外
側を平面状に代えて曲面状に形成してもよい。また、固
定軸12は、一対の拘束部12d、12dを形成するに
代えて、θ=0において単一の拘束部12dを形成して
もよい。
【0037】ばね材14は、固定ピン14cに代えて、
適当な止めねじ等を介して固定軸12に装着してもよ
く、また、全体を円弧状に形成するに代えて、ストッパ
部14a、14aのみを個別に固定軸12に付設しても
よい。
【0038】なお、ベアリング12d、12dは、その
一方を削除し、固定軸12に対してホルダ11、戸車D
1 を片持ち支持にしてもよい。
【0039】また、この発明は、吊戸や引戸に対しての
みならず、適当なリンク機構、歯車機構を組み合わせる
ことにより、回転式のドアや、家具、戸棚等の引出しな
どのような任意の往復運動部材に対し、広く適用するこ
とが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ローラの移動範囲を制限するばね材を固定軸に付設
することによって、ばね材は、ホルダに接触させる必要
が全くなく、ホルダが回転しても摩耗することがないか
ら、有害な異音を発生することなく長期間に亘って安定
に作動することができる上、その形状が単純であり、厄
介な部材の精密加工が不要であるから、全体の製造コス
トを大きく低減させることができるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当拡大断面図
【図3】 全体分解斜視図
【図4】 動作説明線図
【図5】 動作説明図
【符号の説明】
S…隙間 D1 …戸車 11…ホルダ 12…固定軸 12d…拘束部 13…ローラ 14…ばね材 14c…固定ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/02 E05F 1/04 E05F 3/22 E05F 5/00 E05C 17/46 E05C 17/64 E05C 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸車と一体に回転するリング状のホルダ
    と、該ホルダに挿入する固定軸と、前記ホルダと前記固
    定軸との間の隙間に回転自在に収納するローラと、前記
    固定軸に付設するばね材とを備えてなり、前記固定軸
    は、前記ホルダとの間に前記ローラを通過可能に拘束す
    る拘束部を外周下部に形成し、前記ばね材は、前記ロー
    ラの移動範囲を前記拘束部の両外側を含む前記固定軸の
    下部に制限することを特徴とする引戸等の中間停止用ロ
    ーラユニット。
  2. 【請求項2】 前記拘束部は、前記固定軸の軸方向に平
    行に左右一対を形成することを特徴とする請求項1記載
    の引戸等の中間停止用ローラユニット。
  3. 【請求項3】 前記ばね材は、固定ピンを介して前記固
    定軸に相対回転不能に装着することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の引戸等の中間停止用ローラユニ
    ット。
JP02489597A 1997-02-07 1997-02-07 引戸等の中間停止用ローラユニット Expired - Lifetime JP3175046B2 (ja)

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