JP2640718B2 - 融着継手の製造方法 - Google Patents
融着継手の製造方法Info
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- JP2640718B2 JP2640718B2 JP6044822A JP4482294A JP2640718B2 JP 2640718 B2 JP2640718 B2 JP 2640718B2 JP 6044822 A JP6044822 A JP 6044822A JP 4482294 A JP4482294 A JP 4482294A JP 2640718 B2 JP2640718 B2 JP 2640718B2
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- thermoplastic resin
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D23/00—Producing tubular articles
- B29D23/001—Pipes; Pipe joints
- B29D23/003—Pipe joints, e.g. straight joints
- B29D23/005—Pipe joints, e.g. straight joints provided with electrical wiring
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂製の例え
ば給・排水用のパイプを連結するための熱可塑性樹脂製
の融着継手の製造方法に関し、詳しくは内周面に電熱線
が螺旋状に巻付けられた融着継手の製造方法に関する。
ば給・排水用のパイプを連結するための熱可塑性樹脂製
の融着継手の製造方法に関し、詳しくは内周面に電熱線
が螺旋状に巻付けられた融着継手の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記継手は、電熱線から成るスリーブ
を、継手成形時に金型に装着するか、継手成形後に装着
するかの違いはあるが、何れにしても射出成形により製
造されていた。
を、継手成形時に金型に装着するか、継手成形後に装着
するかの違いはあるが、何れにしても射出成形により製
造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように継手は射
出成形品であるから、高速生産ができず、また製品価格
に最も反映するのが金型代であり、その金型は周知の如
く高価で、しかも成形品の大きさ及び形状に対応して大
形及び複雑になり高くなるため、普通の継手の製品価格
を考慮すると小さいものしか製造し得ず、実際わが国で
は、現時点で口径が200mmのものが最大でそれ以上
のものは製造されていない。ところがパイプの方は口径
が2000mm程度のものがあり、これの連結は依然と
して手作業による融着で行われ、多大な労力と時間を必
要としている。そこで、本発明は、経済的な理由で製品
の大きさが制限されることがない融着継手の製造方法を
提供することを第1の目的とする。
出成形品であるから、高速生産ができず、また製品価格
に最も反映するのが金型代であり、その金型は周知の如
く高価で、しかも成形品の大きさ及び形状に対応して大
形及び複雑になり高くなるため、普通の継手の製品価格
を考慮すると小さいものしか製造し得ず、実際わが国で
は、現時点で口径が200mmのものが最大でそれ以上
のものは製造されていない。ところがパイプの方は口径
が2000mm程度のものがあり、これの連結は依然と
して手作業による融着で行われ、多大な労力と時間を必
要としている。そこで、本発明は、経済的な理由で製品
の大きさが制限されることがない融着継手の製造方法を
提供することを第1の目的とする。
【0004】また、上記の方法で大きな融着継手を製造
する場合、パイプが容易に差込みできるように、パイプ
との間に若干の隙間をもった口径にする必要があるが、
その隙間が樹脂の膨張だけでは埋まらず、「す」が入っ
て漏れを発生させる問題があり、この問題は継手の大き
さが大きくなるほど顕著に現われる。そこで、本発明
は、上記のような問題が発生しないような融着継手の製
造方法を提供することを第2の目的としている。
する場合、パイプが容易に差込みできるように、パイプ
との間に若干の隙間をもった口径にする必要があるが、
その隙間が樹脂の膨張だけでは埋まらず、「す」が入っ
て漏れを発生させる問題があり、この問題は継手の大き
さが大きくなるほど顕著に現われる。そこで、本発明
は、上記のような問題が発生しないような融着継手の製
造方法を提供することを第2の目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、押出
機中で加熱加圧して流動状態となった熱可塑性樹脂成形
材料を、ダイからパイプ状に押出す際、その内周面に電
熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工程と、前記成形パイ
プを冷却後製品長さに切断する工程とから成り、電熱線
は電熱素線を単泡の発泡材を添加した熱可塑性樹脂材料
で被覆したものを使用する。
機中で加熱加圧して流動状態となった熱可塑性樹脂成形
材料を、ダイからパイプ状に押出す際、その内周面に電
熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工程と、前記成形パイ
プを冷却後製品長さに切断する工程とから成り、電熱線
は電熱素線を単泡の発泡材を添加した熱可塑性樹脂材料
で被覆したものを使用する。
【0006】
【作 用】従って、本発明によれば、融着継手を押出成
形で製造できるから、融着継手が安く、しかも、大きな
ものまで製造できると共に、電熱線の被覆樹脂または発
泡線の発泡により、樹脂不足を良好に補って継手とパイ
プの隙間が埋まり、しかも発泡した樹脂構造が単泡であ
るから、継手とパイプの連結部の強度低下並びにその連
結部からの漏れを有効に防止できる。
形で製造できるから、融着継手が安く、しかも、大きな
ものまで製造できると共に、電熱線の被覆樹脂または発
泡線の発泡により、樹脂不足を良好に補って継手とパイ
プの隙間が埋まり、しかも発泡した樹脂構造が単泡であ
るから、継手とパイプの連結部の強度低下並びにその連
結部からの漏れを有効に防止できる。
【0007】また、電熱線は電熱素線とこれを被覆する
熱可塑性樹脂層との間にガラス繊維の絶縁層を設けて、
電熱素線の被覆樹脂が溶融しても、その外周のガラス繊
維で絶縁が保たれるため、電熱素線の相互接触による短
絡を防止できる。
熱可塑性樹脂層との間にガラス繊維の絶縁層を設けて、
電熱素線の被覆樹脂が溶融しても、その外周のガラス繊
維で絶縁が保たれるため、電熱素線の相互接触による短
絡を防止できる。
【0008】さらに、電熱線と単泡の発泡材を添加した
熱可塑性樹脂製の発泡線とを二重にして螺旋状に巻付け
て、発泡線の気泡により樹脂不足を良好に補って継手と
パイプの隙間を埋めると共に、この連結部の強度低下並
びに連結部からの漏れなど有効に防止できる。
熱可塑性樹脂製の発泡線とを二重にして螺旋状に巻付け
て、発泡線の気泡により樹脂不足を良好に補って継手と
パイプの隙間を埋めると共に、この連結部の強度低下並
びに連結部からの漏れなど有効に防止できる。
【0009】また、円柱状の内周面を有する外筒との間
にダイの押出口を形成する円柱状の外周面を有する芯体
の回転と、熱可塑性樹脂成形材料の押出し圧力によっ
て、パイプの内周面に電熱線が螺旋状に巻付けられると
共に、芯体の回転は押出機のシリンダ内のねじ羽根によ
って与えられることによって、電熱線を螺旋状に巻付け
るための特別な機構や駆動源を不必要とさせて構造の簡
単化を可能にできる。
にダイの押出口を形成する円柱状の外周面を有する芯体
の回転と、熱可塑性樹脂成形材料の押出し圧力によっ
て、パイプの内周面に電熱線が螺旋状に巻付けられると
共に、芯体の回転は押出機のシリンダ内のねじ羽根によ
って与えられることによって、電熱線を螺旋状に巻付け
るための特別な機構や駆動源を不必要とさせて構造の簡
単化を可能にできる。
【0010】さらに、熱可塑性樹脂成形材料の押出し圧
力またはパイプの引抜き力またはその両方の調節で電熱
線の巻付けピッチを調節することによって、継手の中央
部に適正にコールドゾーンを形成できると共に、融着部
においては電熱線を均一に配置できる。従って、本発明
の製造方法で、融着継手を押出成形する場合、新たな設
備が不必要となり、既在の押出成形設備で融着継手が製
造できる。
力またはパイプの引抜き力またはその両方の調節で電熱
線の巻付けピッチを調節することによって、継手の中央
部に適正にコールドゾーンを形成できると共に、融着部
においては電熱線を均一に配置できる。従って、本発明
の製造方法で、融着継手を押出成形する場合、新たな設
備が不必要となり、既在の押出成形設備で融着継手が製
造できる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。融着継手は押出成形で製造する。その押出機(1)
を図1に示してある(押出機は周知構造のものであるか
らその詳細な説明は省略する)。図2に示す如く、押出
機(1)のダイ(2)は、円柱状の内周面を有する円筒
状の外筒(3)と円柱状の外周面を有する丸棒状の芯体
(4)とで円筒状の押出口(5)を形成するものが用い
られる。即ちパイプ成形用のものが用いられる。ダイ
(2)の外筒(3)は外周を加熱室(6)で囲うシリン
ダ(7)のノズル部の開口端にボルト或いはクランプ具
等で脱着自在に取付けられる。一方、ダイ(2)の芯体
(4)はシリンダ(7)の軸付きねじ羽根(8)の軸端
に、このねじ羽根(8)と一体に回転するように、軸継
手等で脱着自在に取付けられ、外筒(3)の中で回転す
る。また外筒(3)の基端側外面から内面に貫通する円
形の貫通孔(9)が開設される。
る。融着継手は押出成形で製造する。その押出機(1)
を図1に示してある(押出機は周知構造のものであるか
らその詳細な説明は省略する)。図2に示す如く、押出
機(1)のダイ(2)は、円柱状の内周面を有する円筒
状の外筒(3)と円柱状の外周面を有する丸棒状の芯体
(4)とで円筒状の押出口(5)を形成するものが用い
られる。即ちパイプ成形用のものが用いられる。ダイ
(2)の外筒(3)は外周を加熱室(6)で囲うシリン
ダ(7)のノズル部の開口端にボルト或いはクランプ具
等で脱着自在に取付けられる。一方、ダイ(2)の芯体
(4)はシリンダ(7)の軸付きねじ羽根(8)の軸端
に、このねじ羽根(8)と一体に回転するように、軸継
手等で脱着自在に取付けられ、外筒(3)の中で回転す
る。また外筒(3)の基端側外面から内面に貫通する円
形の貫通孔(9)が開設される。
【0012】そして、押出機(1)のホッパー(10)
に粒状の熱可塑性樹脂成形材料(11)を投入すると共
に、ダイ(2)の貫通孔(9)から電熱線(12)を押
出口(5)の入口側に通し、且つ、芯体(4)に1〜2
回巻付けて端部を押出口(5)の出口から引出す。この
状態で押出機(1)を作動させると、押出機(1)中で
加熱加圧されて流動状態になった成形材料(11a)
は、ダイ(2)から連続的に押出されパイプ状に成形さ
れる。成形材料(11a)が押出口(5)を通過する
際、芯体(4)にはこの回転と成形材料(11a)の押
出し圧力によって電熱線(12)が螺旋状に連続的に巻
付けられる。これによって、内周面に電熱線が巻付けら
れたパイプ(11b)が押出成形されるのである。
に粒状の熱可塑性樹脂成形材料(11)を投入すると共
に、ダイ(2)の貫通孔(9)から電熱線(12)を押
出口(5)の入口側に通し、且つ、芯体(4)に1〜2
回巻付けて端部を押出口(5)の出口から引出す。この
状態で押出機(1)を作動させると、押出機(1)中で
加熱加圧されて流動状態になった成形材料(11a)
は、ダイ(2)から連続的に押出されパイプ状に成形さ
れる。成形材料(11a)が押出口(5)を通過する
際、芯体(4)にはこの回転と成形材料(11a)の押
出し圧力によって電熱線(12)が螺旋状に連続的に巻
付けられる。これによって、内周面に電熱線が巻付けら
れたパイプ(11b)が押出成形されるのである。
【0013】電熱線(12)の巻付けピッチは、成形材
料(11a)の押出し圧力(ねじ羽根の回転速度とは
別)または成形パイプ(11a)の引抜き力またはその
両方の調節、即ち電熱線(12)の送りを調節すること
によって調節でき、電熱線(12)を所定の小ピッチで
所定回転巻付けた後、大ピッチで1回転だけ巻付け再び
所定の小ピッチで所定回転巻付けるピッチ調節を連続的
に行い、図3に示すように、電熱線(12)を隙間なく
所定回転巻付けて形成する加熱部(13)を一定の間隔
で成形パイプ(11b)内周面に連続的に形成する。
料(11a)の押出し圧力(ねじ羽根の回転速度とは
別)または成形パイプ(11a)の引抜き力またはその
両方の調節、即ち電熱線(12)の送りを調節すること
によって調節でき、電熱線(12)を所定の小ピッチで
所定回転巻付けた後、大ピッチで1回転だけ巻付け再び
所定の小ピッチで所定回転巻付けるピッチ調節を連続的
に行い、図3に示すように、電熱線(12)を隙間なく
所定回転巻付けて形成する加熱部(13)を一定の間隔
で成形パイプ(11b)内周面に連続的に形成する。
【0014】前記ダイ(2)の貫通孔(9)から成形材
料(11a)が漏れるのを防止するため、外筒(3)内
周面側の貫通孔(9)の開口は電熱線(12)の断面と
略同じにすることが好ましく、また孔(9)の貫通方向
は外筒(3)の半径方向より若干接線方向に傾けるとさ
らに好ましい。
料(11a)が漏れるのを防止するため、外筒(3)内
周面側の貫通孔(9)の開口は電熱線(12)の断面と
略同じにすることが好ましく、また孔(9)の貫通方向
は外筒(3)の半径方向より若干接線方向に傾けるとさ
らに好ましい。
【0015】また、押出口(5)の出口付近では成形材
料(11a)が冷えて収縮が始まるので、成形パイプ
(11b)が芯体(4)から容易に抜け外れるようにす
るために、芯体(4)の先端側にテーパを付け先細り形
状にすることが好ましい。
料(11a)が冷えて収縮が始まるので、成形パイプ
(11b)が芯体(4)から容易に抜け外れるようにす
るために、芯体(4)の先端側にテーパを付け先細り形
状にすることが好ましい。
【0016】また、電熱線(12)の直径は巻付けの際
適正な送りが与えられ、しかも、成形材料(11a)の
押出しに悪影響を与えないようにするため、押出口
(5)の開口幅の略半分位が好ましい。
適正な送りが与えられ、しかも、成形材料(11a)の
押出しに悪影響を与えないようにするため、押出口
(5)の開口幅の略半分位が好ましい。
【0017】そして、図3に示す如く、前記押出機
(1)によって押出成形された成形パイプ(11b)を
冷却後、加熱部(13)が2個1組となるように、1組
の加熱部(13)間の隙間の中央部で前記成形パイプ
(11b)を切断することにより、ソケット形の融着継
手(11c)が成形され、最終的に両端面から電熱線
(12)両端の引出し及び端子取付け並びに表面加工等
の二次加工が施され、融着継手の製品となる。
(1)によって押出成形された成形パイプ(11b)を
冷却後、加熱部(13)が2個1組となるように、1組
の加熱部(13)間の隙間の中央部で前記成形パイプ
(11b)を切断することにより、ソケット形の融着継
手(11c)が成形され、最終的に両端面から電熱線
(12)両端の引出し及び端子取付け並びに表面加工等
の二次加工が施され、融着継手の製品となる。
【0018】その融着継手の製品は、熱可塑性樹脂製の
パイプの端部を差込む各受口から若干奥まった位置から
中央部手前までに電熱線(12)が隙間なく巻付けられ
た加熱部(13)が形成され、各受口端部と中央部にコ
ールドゾーン(非融着部)が形成される。
パイプの端部を差込む各受口から若干奥まった位置から
中央部手前までに電熱線(12)が隙間なく巻付けられ
た加熱部(13)が形成され、各受口端部と中央部にコ
ールドゾーン(非融着部)が形成される。
【0019】上記電熱線(12)の構造を図4に示す。
電熱線(12)は銅合金等の電熱素線(12a)の外周
に第1の熱可塑性樹脂製の被覆層(12b)が設けら
れ、その外周にガラス繊維をチューブ状に編組みして形
成する絶縁層(12c)が設けられ、その外周に外被で
ある第2の熱可塑性樹脂製の被覆層(12d)が設けら
れ、しかも外側の被覆層(12d)の樹脂には単泡の発
泡材が添加されている。このような構造の電熱線(1
2)を使用することにより、例えば口径が500〜20
00mmの大きな融着継手を製造した場合、融着時に電
熱線(12)の被覆樹脂が発泡して樹脂体積が増えるの
で、継手とパイプ間の隙間を埋める作用が得られる。ま
た電熱線(12)は外側の被覆層(12d)の樹脂が溶
融してもその下層のガラス繊維の絶縁層(12c)で電
熱素線(12a)を絶縁しているので、電熱素線(12
a)が相互接触する方向に移動しても直接接触すること
がなく、短絡はしない。
電熱線(12)は銅合金等の電熱素線(12a)の外周
に第1の熱可塑性樹脂製の被覆層(12b)が設けら
れ、その外周にガラス繊維をチューブ状に編組みして形
成する絶縁層(12c)が設けられ、その外周に外被で
ある第2の熱可塑性樹脂製の被覆層(12d)が設けら
れ、しかも外側の被覆層(12d)の樹脂には単泡の発
泡材が添加されている。このような構造の電熱線(1
2)を使用することにより、例えば口径が500〜20
00mmの大きな融着継手を製造した場合、融着時に電
熱線(12)の被覆樹脂が発泡して樹脂体積が増えるの
で、継手とパイプ間の隙間を埋める作用が得られる。ま
た電熱線(12)は外側の被覆層(12d)の樹脂が溶
融してもその下層のガラス繊維の絶縁層(12c)で電
熱素線(12a)を絶縁しているので、電熱素線(12
a)が相互接触する方向に移動しても直接接触すること
がなく、短絡はしない。
【0020】図5は融着時に樹脂体積を増やす別の例を
示すものであり、該例では電熱線(12)の被覆樹脂に
単泡の発泡材を添加する代わりに、電熱線(12)と単
泡の発泡材を添加した熱可塑性樹脂製の発泡線(14)
とを二重に巻付けることにより、樹脂体積の増加量を多
くできる。この場合、外筒(3)の貫通孔(9)は各線
(12)(14)を同時に通すことができる大きさに形
成される。
示すものであり、該例では電熱線(12)の被覆樹脂に
単泡の発泡材を添加する代わりに、電熱線(12)と単
泡の発泡材を添加した熱可塑性樹脂製の発泡線(14)
とを二重に巻付けることにより、樹脂体積の増加量を多
くできる。この場合、外筒(3)の貫通孔(9)は各線
(12)(14)を同時に通すことができる大きさに形
成される。
【0021】図6は電熱線の別実施例を示すもので、電
熱素線(15a)をジグザグ状に埋込んでなるテープ状
体に形成している。この融着テープ(15)の製造方法
を図7乃至図9に示す。即ち、図7のように1本の電熱
素線(15a)を二つに折曲げる。この電熱素線(15
a)には折曲げた一方の電熱素線(15a)の外周にガ
ラス繊維をチューブ状に編組みして形成する絶縁層(1
5b)が設けられ、他方の電熱素線(15a)を禅線と
することで接触短絡が防止されると共に、絶縁層(15
b)は折曲げた一方の電熱素線(15a)の端部から他
方の電熱素線(15a)との折曲げ部を過ぎて他方の電
熱素線(15a)の端部まで設けられ、電熱素線(15
a)の折曲げ部での破断を防止している。そして、図8
に示すように二つに折曲げた電熱素線(15a)をコイ
ルバネ状に成形し、そのコイルバネ状の電熱素線(15
a)を軸方向に延ばし、左右からプレスしてジグザグ状
に成形する。このジグザグ状の電熱素線(15a)を複
数本平行に上下から挾む幅広な熱可塑性樹脂製の基体フ
ィルム(15c)(15d)を備え、これらをそれぞれ
の繰出ロール(16)(17)(18)からガイドロー
ラ(19)(20)(21)を介して融着用加熱ローラ
(22)(23)の隙間を積層状態で通過させて巻取り
ローラに巻取り、上下の基体フィルム(15b)(15
c)を融着により張合せ、図9のように幅方向に繋った
テープ(24)を成形し、然る後、1本分の幅に切断し
て前記テープ(15)を製造するものである。
熱素線(15a)をジグザグ状に埋込んでなるテープ状
体に形成している。この融着テープ(15)の製造方法
を図7乃至図9に示す。即ち、図7のように1本の電熱
素線(15a)を二つに折曲げる。この電熱素線(15
a)には折曲げた一方の電熱素線(15a)の外周にガ
ラス繊維をチューブ状に編組みして形成する絶縁層(1
5b)が設けられ、他方の電熱素線(15a)を禅線と
することで接触短絡が防止されると共に、絶縁層(15
b)は折曲げた一方の電熱素線(15a)の端部から他
方の電熱素線(15a)との折曲げ部を過ぎて他方の電
熱素線(15a)の端部まで設けられ、電熱素線(15
a)の折曲げ部での破断を防止している。そして、図8
に示すように二つに折曲げた電熱素線(15a)をコイ
ルバネ状に成形し、そのコイルバネ状の電熱素線(15
a)を軸方向に延ばし、左右からプレスしてジグザグ状
に成形する。このジグザグ状の電熱素線(15a)を複
数本平行に上下から挾む幅広な熱可塑性樹脂製の基体フ
ィルム(15c)(15d)を備え、これらをそれぞれ
の繰出ロール(16)(17)(18)からガイドロー
ラ(19)(20)(21)を介して融着用加熱ローラ
(22)(23)の隙間を積層状態で通過させて巻取り
ローラに巻取り、上下の基体フィルム(15b)(15
c)を融着により張合せ、図9のように幅方向に繋った
テープ(24)を成形し、然る後、1本分の幅に切断し
て前記テープ(15)を製造するものである。
【0022】上記融着テープ(15)は電熱線(12)
に代えて使用してもよく、その場合の外筒(3)の貫通
孔(9)はテープ(15)の断面と同じ形状に形成され
る。またテープ(15)の電熱素線(15c)の被覆と
なる基体フィルム(15b)(15c)の成形材料であ
る熱可塑性樹脂には単泡の発泡材を添加しておくもので
ある。
に代えて使用してもよく、その場合の外筒(3)の貫通
孔(9)はテープ(15)の断面と同じ形状に形成され
る。またテープ(15)の電熱素線(15c)の被覆と
なる基体フィルム(15b)(15c)の成形材料であ
る熱可塑性樹脂には単泡の発泡材を添加しておくもので
ある。
【0023】
【発明の効果】叙上のように本発明は、融着継手を押出
成形で製造するから、融着継手が安く、しかも大きなも
のまで製造でき、融着継手を従来に比べて安価に提供で
きると共に、従来では手作業でしか融着連結できなかっ
た口径の大きなパイプの連結もそれに対応した融着継手
で自動的に行うことができるもので、融着時、樹脂体積
を増やすから、口径が大きな融着継手で、パイプとの間
の隙間があってもその隙間を樹脂で埋めて適正にこれら
を融着させて連結でき、強度低下並びに漏れを防止でき
る効果がある。
成形で製造するから、融着継手が安く、しかも大きなも
のまで製造でき、融着継手を従来に比べて安価に提供で
きると共に、従来では手作業でしか融着連結できなかっ
た口径の大きなパイプの連結もそれに対応した融着継手
で自動的に行うことができるもので、融着時、樹脂体積
を増やすから、口径が大きな融着継手で、パイプとの間
の隙間があってもその隙間を樹脂で埋めて適正にこれら
を融着させて連結でき、強度低下並びに漏れを防止でき
る効果がある。
【0024】また、融着時、電熱素線がガラス繊維の絶
縁層で絶縁を保つから、口径が大きな融着継手で、融着
時に電熱素線が相互接触する方向への移動が許され、移
動してもそれらの相互接触による短絡を防止できる効果
がある。
縁層で絶縁を保つから、口径が大きな融着継手で、融着
時に電熱素線が相互接触する方向への移動が許され、移
動してもそれらの相互接触による短絡を防止できる効果
がある。
【0025】また、融着継手を押出成形する場合、押出
機の機能を用いて電熱線の巻付操作巻付ピッチの調節を
行うから新たな設備が不要となり、既存の押出成形設備
で融着継手が製造できる効果がある。
機の機能を用いて電熱線の巻付操作巻付ピッチの調節を
行うから新たな設備が不要となり、既存の押出成形設備
で融着継手が製造できる効果がある。
【図1】押出機の全体側面図。
【図2】押出機のダイ部の断面図。
【図3】押出成形品の外観図。
【図4】電熱線の説明図。
【図5】電熱線と発泡線の巻付け説明図。
【図6】融着テープの説明図。
【図7】融着テープにおける電熱素線の絶縁説明図。
【図8】融着テープの製造説明図。
【図9】融着テープの製造説明図。
(1) 押出機 (2) ダイ (12c) 絶縁層 (14) 発泡線 (15) 融着テープ (12) 電熱線 (11c) 融着継手
Claims (6)
- 【請求項1】 押出機中で加熱加圧して流動状態となっ
た熱可塑性樹脂成形材料を、ダイからパイプ状に押出す
際、その内周面に電熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工
程と、前記成形パイプを冷却後製品長さに切断する工程
とから成り、電熱線は電熱素線を単泡の発泡材を添加し
た熱可塑性樹脂材料で被覆したものを使用することを特
徴とする融着継手の製造方法。 - 【請求項2】 電熱線は電熱素線とこれを被覆する熱可
塑性樹脂層との間にガラス繊維の絶縁層を設けたものを
使用することを特徴とする請求項1記載の融着継手の製
造方法。 - 【請求項3】 押出機中で加熱加圧して流動状態となっ
た熱可塑性樹脂成形材料を、ダイからパイプ状に押出す
際、その内周面に電熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工
程と、前記成形パイプを冷却後製品長さに切断する工程
とから成り、電熱線と単泡の発泡材を添加した熱可塑性
樹脂製の発泡線とを二重にして螺旋状に巻付けることを
特徴とする融着継手の製造方法。 - 【請求項4】 押出機中で加熱加圧して流動状態となっ
た熱可塑性樹脂成形材料を、ダイからパイプ状に押出す
際、その内周面に電熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工
程と、前記成形パイプを冷却後製品長さに切断する工程
とから成り、電熱線は電熱素線とこれを上下より被覆す
る単泡の発泡材を添加した熱可塑性樹脂製フィルムとで
融着テープに形成したものを使用することを特徴とする
融着継手の製造方法。 - 【請求項5】 押出機中で加熱加圧して流動状態となっ
た熱可塑性樹脂成形材料を、ダイからパイプ状に押出す
際、その内周面に電熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工
程と、前記成形パイプを冷却後製品長さに切断する工程
とから成り、円柱状の内周面を有する外筒との間にダイ
の押出口を形成する円柱状の外周面を有する芯体の回転
と、熱可塑性樹脂成形材料の押出し圧力によって、パイ
プの内周面に電熱線が螺旋状に巻付けられると共に、芯
体の回転は押出機のシリンダ内のねじ羽根によって与え
られることを特徴とする融着継手の製造方法。 - 【請求項6】 押出機中で加熱加圧して流動状態となっ
た熱可塑性樹脂成形材料を、ダイからパイプ状に押出す
際、その内周面に電熱線を螺旋状に巻付け乍ら押出す工
程と、前記成形パイプを冷却後製品長さに切断する工程
とから成り、円柱状の内周面を有する外筒との間にダイ
の押出口を形成する円柱状の外周面を有する芯体の回転
と、熱可塑性樹脂成形材料の押出し圧力によって、パイ
プの内周面に電熱線が螺旋状に巻付けられると共に、熱
可塑性樹脂成形材料の押出し圧力またはパイプの引抜き
力またはその両方の調節で電熱線の巻付けピッチを調節
することを特徴とする融着継手の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6044822A JP2640718B2 (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 融着継手の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6044822A JP2640718B2 (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 融着継手の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227908A JPH07227908A (ja) | 1995-08-29 |
JP2640718B2 true JP2640718B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=12702153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6044822A Expired - Fee Related JP2640718B2 (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 融着継手の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2640718B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4927104A (ja) * | 1972-07-06 | 1974-03-11 | ||
NL8400816A (nl) * | 1984-03-14 | 1985-10-01 | Wavin Bv | Werkwijze voor het vervaardigen van buismoffen en -fittings, alsmede inrichting voor het uitvoeren van deze werkwijze en buismof of -fitting vervaardigd volgens deze werkwijze. |
JPS62146091U (ja) * | 1986-03-07 | 1987-09-14 | ||
JPH0735879B2 (ja) * | 1990-07-16 | 1995-04-19 | 特殊工業株式会社 | ジョイント用被覆発熱素線及びジョイント用スリーブと管継手 |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP6044822A patent/JP2640718B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07227908A (ja) | 1995-08-29 |
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