JP2640265B2 - 強誘電性液晶素子の駆動方法 - Google Patents

強誘電性液晶素子の駆動方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばプリンターヘッドやディスプレイ画
面等に応用される強誘電性液晶素子の駆動方法に関す
る。
[従来の技術] 近年、高速応答性とメモリー性とを特徴とする強誘電
性液晶(FLC)を用いた大画面ディスプレイ等の開発が
期待されている。特に、誘電異方性Δεが負である強誘
電性液晶に交番電界を印加したときに見かけのチルト角
が拡大するという現象を利用したACスタビライズ方式の
強誘電性液晶ディスプレイは、明るくかつコントラスト
が高いという利点を有しており、実現が期待されてい
る。
ここで、見かけのチルト角とは、液晶に正極性パルス
を印加してから解除したときの平均分子軸方向θPOと負
極性パルスを印加してから解除したときの平均分子軸方
向θNOとの中心軸 (θPO−θNO)/2 であり、通常、ラビンク方向に一致する。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、前述したACスタビライズ方式で大画面
ディスプレイ等を構成しようとする場合、従来、見かけ
のチルト角の交番電圧値に対する拡がり方は比較的穏や
かであった。そのために次のような相反する問題点が生
じた。
(1)もし、低い電圧の交番電圧で使用しようとすると
きは、見かけのチルト角θの拡がり角が不足し、明る
くコントラストの高いディスプレイとすることができな
い。
(2)一方、強誘電性液晶ディスプレイでは1〜2μm
という薄いセル厚のパネルを使用するために上下電極間
の容量がTNセルに比べて桁違いに大きく、またACスタビ
ライズ効果が利用できる交番電圧の周波数は通常10KHz
程度以上である。したがって、高い電圧の交番電界で使
用するときには、パネル内の充放電電流に伴なう発熱が
大きく、マトリクス回路構成と関係してパネル内に大き
な温度分布が形成され、表示可能駆動電圧および駆動パ
ルス幅の範囲が狭くなってしまう。
この問題を解決するには、パネル内の発熱が無視でき
る程度に低い電圧の交番電界でACスタビライズ効果を生
じるような素子をつくるのが望ましいが、従来はその方
法が知られていなかった。
そこで本発明は、上述した従来形における問題点に鑑
み、印加電圧が比較的低電圧であっても見かけのチルト
角の拡がり角が大きくかつ明るいディスプレイを実現す
ることのできる強誘電性液晶素子の駆動方法を提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用] 上記の目的を達成するため、本発明に係る強誘電性液
晶素子の駆動方法は、強誘電性液晶として誘電異方性が
負であるものを用いること、並びに配向状態として、ク
ロスニコル下で振り分け位置に液晶セルを配置した後ア
ナライザー側の偏光板を左右に略15゜回転した状態での
色観察において、右に回転したときの第1の安定状態の
色と左に回転したときの第2の安定状態の色(以後、楕
円色と呼ぶ)とが略等しいような配向状態(FAN型配向
と呼ぶ)を用い、この配向状態の非スイッチング状態に
おいて第1の安定状態の平均分子軸方向と第2の安定状
態の平均分子軸方向とのなす角が無電界地に比べて大き
くなるに十分な電界強度と周波数をもつ交番電界を、液
晶素子の電極に印加することを特徴としている。
かかる交番電界を印加することにより、比較的低い電
圧の交番電界に対して見かけのチルト角の拡がり角を大
きくしたものである。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る強誘電性液晶素子
の断面を示す。同図において、1は誘電異方性Δεが負
でFAN型配向状態にある強誘電性液晶、2は交番電圧を
発生する電源である。ここでは特に、強誘電性液晶1と
してΔε=−3.9(100kHz)の液晶(チッソ(株)社製
の強誘電性液晶CS1011(商標))を用いた。また、11は
偏光板(アナライザーおよびポラライザー)、12は基板
ガラス、13は透明電極(ITO)、14は絶縁層(SiO2)、1
5は有機配向膜である。ここでは有機配向膜15として特
にクラレ(株)社製のポリビニルアルコール(PVA)で
あるPVA117(商品名)を用いた。
上記強誘電性液晶1は上記有機配向膜15の間に挟持さ
れ、厚さ1.28μmの表面安定型強誘電性液晶セルの中で
FAN型配向状態をとる。
これは第2図(a)に示したごとく、観測者に近い側
の偏光板であるアナライザーを右に略15゜回転したとき
の右に平均分子軸を有する第1の配向状態の色とアナラ
イザーを左に15゜回転したときの左に平均分子軸を有す
る第2の配向状態の色とが紫色で、ともに略等しいこと
から分かる。
ただし、ここでアナライザーの回転方向の左右と平均
分子軸の左右は、第2図に示したごとくラビング方向21
に対して右側にあるか左側にあるかで定義する。同図に
おいて、右に15゜回転したアナライザーはA(右15゜)
で示し、左に15゜回転したアナライザーはA(左15゜)
で示す。また、22は右平均分子軸、23は左平均分子軸を
示す。Pは光源に近い側の偏光板であるポラライザーの
軸を示す。
前述のアナライザーを左右に回転したときの色である
楕円色は、本実施例ではセル厚が1.28μmであったので
ともに紫色であった。しかし、セル厚とともに変化する
のがFAN型配向状態の特徴であり、セル厚1.0〜1.4μm
程度でともに紫色から青紫色、セル厚1.4〜2.5μm程度
で青色から淡青となる。ただし、色の観察には光源とし
て顕微鏡用のハロゲンランプを用いた。
第3図のΔは上述した本実施例の強誘電性液晶素子に
60KHzの駆動交流電圧を印加してAC印加電界強度に対す
る見かけのチルト角θの拡がり方を調べた実験結果で
ある。見かけのチルト角θが、後述する比較例のデー
に比べて拡がり易くなっていることがわかる。
第4図は、FAN型配向状態における液相の分子配列を
しめす模式図である。同図において、41はSmC相のシ
ェブロン型の層構造であり、42はSmC相のコーン、42
〜46はFLC分子を示す。また、Psは自発分極の方向の例
であり、47はAC印加電界を示す。
同図から、FAN型配向状態では分子のねじれ方が小さ
いためにAC電界に対して見かけのチルト角θが拡がり
易く、かかる配向状態をACスタビライズ方式のFLCディ
スプレイにおいて用いることが好適であることがわか
る。
[比較例] 次に、比較例として、アナライザーを右に回転したと
きの右平均分子軸側の安定状態の色と左に回転したとき
の左平均分子軸側の安定状態の色とが互いに異なる色で
ある場合につき説明する。
第2図(b)は、アナライザーを左右に回転したとき
の色(楕円色)を示す概念図である。本比較例では、ア
ナライザーを右に15゜回転したときの右平均分子軸22側
の安定状態はうす茶色であり、一方アナライザーを左に
15゜回転したときの左平均分子軸23側の安定状態は紫色
で、明らかに互いに異なる色であった。このように、楕
円色が互いに異なる色となるような配向状態をここでは
splay型配向と呼ぶこととする。
本比較例は、有機配向膜としてポリイミドを用いるこ
とを除き、上記実施例と同様に作成され、セル厚も1.30
μmで実施例と略等しかった。
splay型配向の楕円色もセル厚とともに変化し、アナ
ライザーを左に15゜回転したときの左平均分子軸23側の
安定状態の色は、通常およそセル厚1.0〜1.4μmで紫か
ら青紫、1.4〜2.5μmで青から淡青となる。一方、アナ
ライザーを右に15゜回転したときの右平均分子軸22側の
安定状態の色は、およそセル厚1.0〜1.4μmで茶色から
うす茶色、1.4〜2.5μmでうす茶から淡黄色となる。
ただし、楕円色は同じセル厚でもSmCにおける界面
の分子配向状態の違いによって多少異なる。
第3図の は本比較例の液晶素子に60KHzの駆動交流電圧を印加し
てAC印加電界強度に対する見かけのチルト角θの拡が
り方を調べた実験結果である。比較例のsplay配向セル
は実施例のFAN型配向セルに比べて、見かけのチルト角
θの拡がり方が劣るのがわかる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、強誘電性液晶
素子において、液晶として誘電異方性が負であるものを
用いかつ配向状態としてFAN型配向状態を用いているの
で、比較的低電圧での見かけのチルト角の拡がり角が大
きくなり、低電圧で明るいディスプレイが実現される。
また、配向状態の非スイッチング状態において第1の
安定状態の平均分子軸方向と第2の安定状態の平均分子
軸方向とのなす角が無電界時に比べて大きくなるに十分
な電界強度と周波数をもつ交番電界を液晶素子の電極に
印加するようにしているため、さらに見かけのチルト角
の拡がりが大きくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る強誘電性液晶素子の
断面図、 第2図は、アナライザー回転時の色を示す概念図、 第3図は、AC印加電界強度に対する見かけのチルト角の
拡がり特性を示すグラフ、 第4図は、FAN型配向状態における液晶の分子配列を示
す模式図である。 11:偏光板、 12:基板ガラス、 13:透明電極(ITO)、 14:絶縁層(SiO2)、 15:有機配向膜、 A(右15゜):右に15゜回転したときのアナライザーの
軸、 A(左15゜):左に15゜回転したときのアナライザーの
軸、 P:ポラライザーの軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極および有機配向膜を有する一対の基板
    で双安定性を有する強誘電性液晶を挟持してなる液晶セ
    ルを用いた強誘電性液晶素子の駆動方法であって、 前記強誘電性液晶として誘電異方性が負である液晶を用
    い、かつ、 前記液晶セルとして、クロスニコル下で振り分け位置に
    前記液晶セルを配置した後アナライザー側の偏光板を左
    右に略15゜回転したとき、右に回転したときの第1の安
    定状態の色と左に回転したときの第2の安定状態の色と
    が略等しく、分子のねじれがある配向状態の液晶セルを
    用い、この配向状態の非スイッチングにおいて前記第1
    の安定状態の平均分子軸方向と前記第2の安定状態の平
    均分子軸方向とのなす角が無電界時に比べて大きくなる
    に十分な電界強度と周波数をもつ交番電界を、前記液晶
    素子の電極に印加することを特徴とする強誘電性液晶素
    子の駆動方法。
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