JP2639570B2 - 貯水槽における腐食性ガスの排出装置 - Google Patents

貯水槽における腐食性ガスの排出装置

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JP2639570B2
JP2639570B2 JP63242581A JP24258188A JP2639570B2 JP 2639570 B2 JP2639570 B2 JP 2639570B2 JP 63242581 A JP63242581 A JP 63242581A JP 24258188 A JP24258188 A JP 24258188A JP 2639570 B2 JP2639570 B2 JP 2639570B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、上下水などの貯水槽における貯水面より
発生する腐食性ガスを、この貯水槽外に排出するための
貯水槽における腐食性ガスの排出装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来から、上水の殺菌を目的として、広く塩酸系殺菌
薬品が用いられている。この塩素系殺菌薬品は強い化合
力を有し、上水中に混入した場合には強い殺菌作用を呈
し、通常は0.3ppm(g/m3)の濃度にして用いられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる塩素系殺菌薬品を混入した上水
は、貯水槽内において密閉状態におかれていると、その
貯水面から腐食性ガスとしての塩素ガスが貯水槽内の上
部に上昇して充満した環境を作り、この塩素ガスが貯水
槽の屋根部や壁面のコンクリートや鋼材(鉄筋)の劣化
・腐食を促進し、遂には鉄筋の腐食による膨張圧により
コンクリートの剥離、ひび割れを生じ、貯水槽全体の構
造的な強度にも影響を与えるという問題点があった。
この発明はかかる従来の問題点に着目してなされたも
のであり、貯水面より発生する塩素ガスなどの腐食性ガ
スを効果的に貯水槽外に排出することができる貯水槽に
おける腐食性ガスの排出装置を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明にかかる貯水槽における腐食性ガスの排出装
置は、貯水槽における貯水面に布設し、かつ水中より発
生する腐食性ガスを上記貯水面との間に通過させる連続
した空隙を持った浮きシートと、この浮きシートの上記
空隙の一部に収集した腐食性ガスを上記貯水槽の外に導
出する排気ホースとから構成したものである。
〔作用〕
この発明における浮きシートは、端部が鋭角に整形さ
れた浮きを継ぎ合わせたもの、又は中空のキルテング状
のものからなるため、貯水面との間に互いに連通する連
続的空隙通路ができ、この空隙を通して腐食性ガスを収
集し、これをホースなどを通じて貯水槽外へ廃棄できる
ようにする。このため、貯水槽の屋根や周壁に腐食性ガ
スが接触するのを防止し、これらのコンクリート面や鋼
材の腐食を抑えて、耐用期限を延ばすことができる。
〔実施例〕
以下に、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図において、1はコンクリート製の上水貯水槽であ
り、この上水貯水槽1内には上水2が貯留されている。
3は上水貯水槽1の周壁、4は屋根で、上部の周壁3と
屋根4と貯水面5との間に上部空間6が設けられてい
る。7は貯水面5に浮かべられた浮きシートで、これが
第2図および第3図に示すように、端部が鋭角に整形さ
れた複数の浮き7aを継ぎ合わせたものからなる。なお、
これらの浮き7aの各継目をファスナとすることによっ
て、連設、分解を自在となし、部分的な取り替えや補修
を任意に行えるようにすることができる。このときこの
継目は密閉する必要がある。また、これらの各浮き7aは
腐食性ガスによって品質が劣化しにくい耐塩素性の高密
度ポリエチレンやエポキシ樹脂などの合成樹脂材料によ
り作られる。さらに、かかる浮き7aからなる浮きシート
7は、貯水面5の略全体を被うサイズとすることが必要
で、このため、上記浮き7aを槽形状やサイズに合わせて
任意に継ぎ合わせる。また、水位の昇降に従って、浮き
シート7全体が貯水面5とともに上下動することが望ま
しい。かくして、複数の浮き7aを連設した浮きシート7
は、貯水面5との間には、各浮き7aごとに連続する、第
3図に示すような空隙8が作られる。9は上記浮きシー
ト7の一部に連設した排気ホース(このホースは数本の
場合もある)で、全体として蛇腹状の伸縮自在構造とな
っており、このホース孔の端部が上記空隙8の一部に連
通している。なお、この排気ホースも腐食性ガスに対し
て劣化しにくい材料から作られており、必要に応じ他端
部はマンホールなどを通して、腐食性ガスのガス抜きポ
ンプなどに連結されている。また、かかるガス抜きポン
プを使用せずに、上記他端部を上水貯水槽1外の大気に
さらすようにしてもよい。
なお、この発明では、上記実施例のように複数の浮き
7aを継ぎ合せたものを用いているが、この他に貯水面5
と略同形の上下2枚のシートをキルテングし、内部を中
空状としたものを用いてもよい。
かかる構成になる上水貯水槽1における腐食性ガスの
排出装置では、この上水貯水槽1における貯水面5から
発生する塩素ガスを中心とする腐食性ガスが、この貯水
面5を被う浮きシート7下面の上記空隙8に収集され、
さらにこの収集された腐食性ガスが互いに連通する複数
の空隙8の1箇所または複数箇所から、排気ホース9を
通じて上水貯水槽1外へ円滑に排出される。このため、
上部空間6に臨むコンクリート製の周壁や屋根がその腐
食性ガスに直接晒されることがなくなり、これらの腐食
による崩壊などを未然に防止できる。
なお、上記浮きシート7は浮き7aの集合であるので、
その形状やサイズは上記のように任意に選択できるもの
であり、その各浮き7aと貯水面5との空隙および各浮き
7aどうしの空隙を腐食性ガスの通り道として、排気効率
を上げることができる。また、各浮き7aは空気注入式と
すれば槽内で膨らませることができるので、その上水貯
水槽1への搬入が容易となり、新たに搬入用の開口部を
設ける必要はなく、これまでの小形のマンホールがあれ
ば十分である。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によれば貯水槽に
おける貯水面に浮かべられて、この水中より発生する腐
食性ガスを上記貯水面との間に通過させる空隙を設けた
浮きシートと、この浮きシートの上記空隙の一部に集め
た腐食性ガスを上記貯水槽の外に導出する排気ホースと
から腐食性ガスの排出装置を構成したので、貯水槽の貯
水面から腐食性ガスを効率的に浮きシート下面に捕集で
き、さらにこの捕集した腐食性ガスを排気ホースを通じ
て迅速かつ確実に貯水槽外へ廃棄することができるとい
う効果が得られる。また、この浮きシートはあらゆる槽
形状やサイズに対応でき、容易に部分的な補修や交換が
できるほか、貯水槽への搬入、搬出が容易になるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる貯水槽における腐食性ガスの
排出装置を示す断面図、第2図はこの発明における貯水
面上の浮きシートを示す斜視図、第3図は同じく浮きシ
ートの要部を示す断面図である。 1……貯水槽、2……(上下)水、5……貯水面、7…
…浮きシート、7a……浮き、8……空隙、9……排気ホ
ース。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯水槽における貯水面に布設し、かつ水中
    より発生する腐食性ガスを上記貯水面との間に通過させ
    る連続した空隙を設けた浮きシートと、この浮きシート
    の上記空隙の一部に、収集した腐食性ガスを上記貯水槽
    の外に導出する排気ホースとを備えた貯水槽における腐
    食性ガスの排出装置。
JP63242581A 1988-09-29 1988-09-29 貯水槽における腐食性ガスの排出装置 Expired - Lifetime JP2639570B2 (ja)

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