JP2008195114A - 係船装置、船及びバラスト処理水供給船 - Google Patents

係船装置、船及びバラスト処理水供給船 Download PDF

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Abstract

【課題】船舶同士を係船する際に、係船対象となる船舶の喫水の変化や波浪による挙動に容易に対応して、横付け状態を維持することのできる係船装置、これを備えた船及びバラスト処理水供給船を提供すること。
【解決手段】船舶デッキ101上に設けられ、他の船舶に横付けして係船するための係船装置1であって、基台2上に、係船対象となる他の船舶側面に密着させるバキュームカップ6を先端に有するアーム4の基端が、前記先端側が上下及び左右方向に揺動可能となるように支持されていると共に、前記バキュームカップ6内を負圧にするための吸引ポンプ8を有することを特徴とする係船装置1、これを備えた船及びバラスト処理水供給船。
【選択図】 図1

Description

本発明は、係船装置、これを備えた船及びバラスト処理水供給船に関し、詳しくは、係船作業を容易に行えるようにした係船装置、これを備えた船及びバラスト処理水供給船に関する。
コンテナ船やタンカー等のような貨物船に他の船舶を横付けして係船する場合、一般に、係船する船舶が有する係留索を貨物船に引き上げてもらって係留することが行われている。
しかし、貨物船とこれに係船する船舶との乾舷差が大きい場合、係留索は上下方向に張架されることになり、係留作業は困難であった。
また、貨物船の荷役中やバラスト水の注排水中等は乾舷高さ(喫水)が変動するため、これに係船している船舶は、この変動につれて係留索が弛緩又は緊張し、その度にウィンチ等を操作して係留索の長さ調整を行う必要があり、煩雑なものであった。
従来、係船装置に関して、特許文献1には、岸壁に係船する際に係留索に過大な張力が掛かることのないように、ウィンチの作動による係留索の繰り出し又は巻き取りを制御するようにした技術が開示されている。
また、特許文献2には、係留索に設けたアイスプライスを伸縮ブームの伸縮動作によって岸壁の係止ポストに係止させるようにした技術が開示されている。
更に、特許文献3には、バキュームカップを用いて大型船をドック又は同様規模の船に固定するために係留する技術が開示されている。
特開平10−203472号公報 特開平11−129979号公報 特表2005−534554号公報
船舶同士の係船の場合、係船対象となる船舶に対して所定の距離を保って容易に横付けできることが望まれると共に、喫水の変化、波浪による船体の挙動等に応じて、船舶同士の位置が上下左右に大きく変動するため、この変動にも容易に追従して横付け状態を維持できるようにする必要がある。
特許文献1、2は、いずれも船舶を岸壁に係船させる場合の係船装置を開示するものであり、船舶同士を係船させる際に用いる係船装置ではない。このため、船舶同士を係船させる場合の上記要望を満足するものではなかった。
また、特許文献3は、バキュームカップを用いて大型船をドックや同様規模の船に固定するものであり、その図35、図38には、係船機構を船舶の側面に設置して隣接する船舶と連結する方法が開示されている。
しかし、船舶の側面に構造物を設置することは、船幅寸法が大きくなることとなり、認可を考えると避けなければならない。
一方、リンク機構を有する係船機構を船舶のデッキ上に設置してドックと連結する方法が、特許文献3の図2、図4に開示されている。
しかし、このような係船装置は、船舶同士の相対変位が発生した場合に背後のフレームに働く力に耐え得る部材で設計する必要があり、過大な設計になるといえる。
特許文献3に開示された技術は、大型船のドック修繕の時に船舶をドック側面に確実に連結させる技術であり、バラスト処理水供給船のような小型船に対しては適用が不可能である。従って、バラスト処理水供給船のような小型船の場合、小型で操作性のよい係船装置が求められている。
そこで、本発明は、船舶同士を係船する際に、係船対象となる船舶の喫水の変化や波浪による挙動に容易に対応して、横付け状態を維持することのできる係船装置、これを備えた船及びバラスト処理水供給船を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
船舶デッキ上に設けられ、他の船舶に横付けして係船するための係船装置であって、
基台上に、係船対象となる他の船舶側面に密着させるバキュームカップを先端に有するアームの基端が、前記先端側が上下及び左右方向に揺動可能となるように支持されていると共に、前記バキュームカップ内を負圧にするための吸引ポンプを有することを特徴とする係船装置。
(請求項2)
前記アームは伸縮動作可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の係船装置。
(請求項3)
前記基台から前記バキュームカップまでのアームは、1本で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の係船装置。
(請求項4)
デッキ上に、請求項1、2又は3に記載の係船装置を備えることを特徴とする船。
(請求項5)
バラスト水を取水する取水手段と、
前記取水手段により取水されたバラスト水中の水生生物や細菌類を殺滅する処理装置と、
前記処理装置により処理された処理水を供給対象船舶へ供給するための供給手段とを備えると共に、
デッキ上に、請求項1〜3のいずれかに記載の係船装置を備えることを特徴とするバラスト処理水供給船。
本発明によれば、船舶同士を係船する際に、係船対象となる船舶の喫水の変化に容易に対応して、横付け状態を維持することのできる係船装置、これを備えた船及びバラスト処理水供給船を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る係船装置を示す斜視図、図2は本発明に係る係船装置の使用状態を説明する図である。
係船装置1は、基台2上にヒンジ3を介して1本のアーム4が取り付けられ、該アーム4の先端に、ヒンジ5を介してバキュームカップ6が設けられている。
基台2は、船舶100の右舷と左舷との間を横断するようにデッキ101上に架設されたガイドレール7に沿って移動可能に設けられている。
ヒンジ3は、基台2に対してアーム4の先端側を上下方向Y及び左右方向Xに自由に揺動させることができるように、該アーム4の基端を支持している。また、ヒンジ3は、基台2に対して水平方向Zに旋回可能に取り付けられている。
また、図示しないが、ヒンジ3の部分を基台2に対して垂直方向に昇降動作可能に設けることにより、アーム4全体の高さ位置を調整可能とすることも好ましい。
ヒンジ3の各動作は、電動、油圧又は空気圧を利用することにより作動させることができる。かかる作動は手動でも自動でもよい。
アーム4は、それぞれ径が異なる複数の筒体4a〜4cが同心状に設けられて1本に構成され、これら筒体4a〜4cによって伸縮動作が可能となるように構成されており、本発明において好ましい態様を示している。アーム4の伸縮動作は、電動、油圧又は空気圧を利用することにより作動させることができる。伸縮のための作動は手動でも自動でもよい。
ヒンジ5は、アーム4を構成する筒体4a〜4cのうちの最も内側の筒体4cの先端に取り付けられており、バキュームカップ6を筒体4cに対して上下、左右及び斜め方向に自由に首振り可能となるように取り付けている。
バキュームカップ6は弾性体からなり、半球型又はコーン型に形成されている。係船装置1が搭載される船舶100のデッキ101上には吸引ポンプ8が設置されており、吸引ホース9によってバキュームカップ6の内部と連通している。従って、バキュームカップ6は、係船対象となる船舶200の側面201に当接した後(図2参照)、吸引ポンプ8によって吸引ホース9を介して船舶200の側面201とバキュームカップ6内部との間に形成される空間から空気を吸引することにより負圧にして該側面201に密着するようになっている。
吸引ホース9は、デッキ101上に設けられたホースリール10に巻回されており、係船装置1がガイドレール7に沿ってデッキ101上を右舷側、左舷側に移動するのに伴って、係船装置1と吸引ポンプ8との間を繋ぐ長さを調節可能としている。
次に、かかる係船装置1の使用方法について図2を用いて説明する。
デッキ101上に係船装置1を搭載した船舶100は、係船対象となる船舶200の船側に横付けした後、係船装置1のアーム4の動きを手動又は自動で操作することにより、バキュームカップ6を船舶200の側面201に当接させる。
アーム4の動きは、ヒンジ3による上下、左右方向の揺動動作、好ましくは更に筒体4a〜4cの伸縮動作によって、側面201の適当な位置にバキュームカップ6を当接させる。
バキュームカップ6の当接位置は、係船対象となる船舶200が荷役中あるいはバラスト水の注水中等のように、喫水が次第に上がっていく(船舶200が次第に沈んでいく)ような場合、図示するように、係船装置1を搭載した船舶100から見て、係船対象となる船舶200の側面201の斜め上方に当接させることが好ましい。
バキュームカップ6を当接させた後、吸引ポンプ8を作動させて吸引ホース9を介してバキュームカップ6内の空気を吸引し、バキュームカップ6を船舶200の側面201に密着させると、係船装置1は係船対象となる船舶200の側面201に固定され、船舶100を係船対象となる船舶200に横付けした状態で係留する。
この係船作業は、係船装置1を搭載した船舶100側のみの作業で行うことができるため、係船対象となる船舶200側は何ら作業を行う必要はない。
この状態で、船舶200の喫水が変動し、例えば一点鎖線に示すように次第に喫水が上昇しても、係船装置1は、ヒンジ3を支点としてアーム4の先端側が上下方向に揺動可能であることによって容易に追従することができ、従来のように面倒な調整作業を行う必要はない。1本からなるアーム4は、ヒンジ3を支点としてバキュームカップ6側が揺動する構造であるため、例えばリンク機構等に比べてその揺動範囲が大きい。従って、後述するように、バラスト処理水を供給することによって船舶200の喫水に大きな変動があっても問題なく追従することができる。
また、バキュームカップ6を取り付けているヒンジ5は、バキュームカップ6の向きを自由に変えることができるので、側面201に対するバキュームカップ6の密着状態を維持することができる。
しかも、波浪によって船体が上下左右に挙動しても、船舶200との間隔を一定に保った状態で、ヒンジ5によるアーム4の揺動動作によって容易に追従可能である。
特に、かかる係船装置1によれば、従来のように係船索を用いる場合とは異なり、船舶100、200が互いに離れようとする方向の動きをアーム4によって阻止することができるため、船舶100、200同士の間隔を容易に維持することができる。
更に、アーム4の伸縮動作を空気圧を利用して制御するようにすれば、船舶100、200が互いに接近しようとする方向の動きをアーム4の縮動作によって吸収することができるため、係船装置1が緩衝機能を果たし、船舶100、200同士の過度の接近を効果的に阻止することができる。
また、係船状態を解除するには、吸引ポンプ8の作動を停止させるだけで済むため、解除作業も極めて簡単に行える。
また、基台2からバキュームカップ6までのアーム4を1本で構成しているので、係船装置1を構造簡単で小型に構成できるため、小型船に搭載することも可能である。
更に、係船装置1は、船舶100の右舷と左舷との間を横断するようにデッキ101上に架設されたガイドレール7に沿って移動可能に設けられているので、図3に示すように、係船対象となる船舶200に対して、1基の係船装置1で船舶100の右舷側、左舷側のいずれの側でも使用することが可能であり、右舷側及び左舷側の双方に係船装置1を配置する必要がない。
このような係船装置1は、船舶100の右舷側又は左舷側において、複数基で係船対象となる船舶200に対して係船させるようにすることが好ましい。図4は、船舶100の船首側と船尾側にそれぞれ係船装置1A、1Bを搭載し、船舶200に係船した状態を示している。このように複数基の係船装置1を搭載することにより、船舶100を係船対象となる船舶200に対して、より安定して係船することができる。
また、係船対象となる船舶200に係船装置1の可動範囲を超えるような喫水の変動があった場合でも、係船装置1A、1Bのうちのいずれか一方の係船装置1A又は1Bのバキュームカップ6の密着を解除し、位置変更して再度密着し直した後、他方の係船装置1B又は1Aの位置変更を行うというように、複数基の係船装置1A、1Bのうちの1基ずつ作業を行うことができる。従って、少なくとも1基のバキュームカップ6は常に密着状態にしておくことができるので、大きな喫水の変動に対しても、係船状態を安定に維持することができる。
かかる係船装置1を搭載する船舶100は、バラスト処理水を他の船舶200に対して供給するためのバラスト処理水供給船であることが特に好ましい。
バラスト処理水とは、バラストタンクに注水するために取水したバラスト水中に生息する動物プランクトン、植物プランクトン、微生物等の水生生物や大腸菌等の細菌類が、条約(国際海事機関(IMO)の外交会議において採択された船舶のバラスト水及び沈殿物の規制及び管理のための条約)を満足する所定値以下となるように殺滅処理されたバラスト水のことである。
バラスト処理水供給船100は、他の船舶(供給対象船舶)に横付けして係船した後、自身で生成したバラスト処理水を該供給対象船舶に供給する。バラスト処理水の供給を受けた船舶は、そのバラスト処理水を自身のバラストタンクに貯留することにより、該バラストタンクからバラスト水を排水する際、水生生物や細菌類が所定値以下となるように殺滅されたクリーンなバラスト水を排水することができる。
図5は、かかるバラスト処理水供給船100の一例を一部切欠して示す側面図である。
このバラスト処理水供給船100の船体102内部には、船底付近に設けられたシーチェスト103から取水されたバラスト水を処理する処理装置104と、該処理装置104によって処理されたバラスト水を貯留する貯留タンク105が設けられている。なお、106は航行用のスクリューである。
ここで、バラスト水には例えば海水、淡水等が用いられ、本発明では海水が好ましく使用される。かかるバラスト水には、取水した水域に生息する動物プランクトン、植物プランクトン、微生物等の水生生物や大腸菌等の細菌類を含んでいる。
処理装置104は、シーチェスト103から取水されたバラスト水中の水生生物や細菌類を、条約を満足する程度に殺滅可能であればよく、例えば熱、超音波、紫外線、銀イオン、電気等を用いた物理的処理法、濾過、剪断力、キャビテーション等を用いた機械的処理法、オゾン、酸素除去、塩素等を用いた化学的処理法、これらの2種以上の処理法を複合させた複合処理法等が挙げられる。
本発明において好ましい処理装置104の一例について図6を用いて説明するが、処理装置104は何ら図示するものに限定されない。
図6は処理装置104の一例を示す構成図であり、図中、41はフィルター、42は取水ポンプ、43は処理ライン、44はオゾン混合装置、45はオゾン発生装置、46はスリット板、47は脱気タンク、48は排オゾン分解装置である。
取水ポンプ42の作動によりシーチェスト103から処理装置104内にバラスト水が取り込まれ、処理ライン43内を移送される過程で、水生生物や細菌類を殺滅するための処理がなされる。
フィルター41は、取水ポンプ42の作動によって処理装置104に導入されたバラスト水から夾雑物を取り除くために設けられている。このフィルター41は、後段のオゾン混合装置44によるオゾン注入やスリット板46によって水生生物や細菌類が殺滅処理されることから、水中のゴミ等の比較的大きな夾雑物を取り除ければよい。
オゾン混合装置44は、取水ポンプ42の作動によって処理ライン43中を移送されるバラスト水に、オゾン発生装置45によって生成されたオゾンを混入させ、バラスト水中の水生生物や細菌類をオゾンの強酸化作用によって化学的に殺滅する。ここでは、オゾン混合装置44として、処理ライン43中のバラスト水とオゾンとを気液混合する気液混合装置(オゾンインジェクター)を用いた例を示しているが、バラスト水中に所定濃度のオゾンを混入させることができるものであれば特に限定されない。例えば、スタティックミキサー、ラインミキサーなどの静的混合機を使用することもできる。
オゾン発生装置45は、例えばコンプレッサー451、酸素発生器452及びオゾン発生器453を有しており、酸素発生器452及びオゾン発生器453を経て生成されたオゾンが、コンプレッサー451によってオゾン供給ライン454を介してオゾン混合装置44に供給され、バラスト水中に所定濃度のオゾンを混入させる。
スリット板46は、オゾン混合装置44によってオゾンが混入されたバラスト水を高圧で通過させることにより、その際に発生する剪断力によってバラスト水中の水生生物や細菌類を機械的に破壊して殺滅する。
このスリット板46の詳細を図7〜図11に示す。
図7は、処理ライン43内のスリット板46を示す断面図、図8は、図7の(viii)−(viii)線断面図であり、これらに示すように、スリット板46は処理ライン43の内部に、該処理ライン43の流路全体を塞ぐようにして配設されている。
スリット板46には複数のスリット状の開口461が形成されている。開口461の開口幅は、バラスト水中の水生生物や細菌類を剪断力によって破壊する効果が充分に発揮され得る幅に設定されるが、好ましくは200μm〜500μmとされる。これにより、バラスト水を通過させる際に発生する剪断現象によって10μm程度の水生生物も殺滅可能である。
処理ライン43内を移送されるバラスト水は、取水ポンプ42の作動によってこのスリット板46に向かって高圧で圧送される。圧送されたバラスト水は乱流状態のままスリット板46のスリット状の開口461を通過しようとし、この開口461を通過する際に剪断現象が生じることで、バラスト水中の水生生物や細菌類を破壊して殺滅する。
かかる剪断力による破壊、殺滅効果をより発揮させるために、スリット板46はバラスト水の流れ方向に対して直交する方向に取り付けることが好ましい。
また、スリット板46は、処理ライン43内に密接して取り付けられるが、図示しないが、容易に取り外し可能として洗浄することができるように、フランジ等によって処理ライン43に介設することが好ましい。
スリット板46に形成される複数のスリット状の開口461の形状は、図8に例示するように、細長い長方形状からなるものが好ましい態様として挙げられる。開口461の本数は特に限定されず、バラスト水の圧力損失、剪断現象の発生状況に応じて適宜設定される。
なお、各開口461は全て同じ長さに形成してもよいが、図9に示すように、処理ライン43の断面形状に合わせて、中央部を長く、端部に行くほど短く形成してもよい。
また、各開口461の形状は直線状に限らず、図10に示すように、円弧状等の曲線状に形成してもよい。
更に、処理ライン43内に配設されるスリット板46の枚数は1枚に限らず、図11に示すように、複数枚(46A、46B)を間隔をおいて配設するようにしてもよい。枚数は複数枚であれば特に限定されない。
複数枚のスリット板46A、46Bを配設する場合は、各スリット板46A、46Bのそれぞれの開口461の幅、大きさ、本数、形状を異ならせることが好ましい。また、隣接するスリット板46A、46Bのそれぞれの開口461の配置を異ならせ、例えば各スリット板46A、46Bのそれぞれの開口461の長さ方向が直交するように配置させるようにすることも好ましい。これらにより、剪断現象をより一層効果的に発揮させることができ、バラスト水中の水生生物や細菌類の破壊、殺滅効果をより向上させることができる。
スリット板46を通過した後のバラスト水は脱気タンク47に送られ、バラスト水中の未溶解の余剰オゾンの脱気が行われる。脱気タンク47内には、タンク底部からタンク天井部の手前に亘って立設された仕切り壁471と、タンク天井部からタンク底部の手前に亘って垂設された仕切り壁472とが交互に並設され、バラスト水の上向流路と下向流路とを交互に形成している。これにより、脱気タンク47内に導入されたバラスト水は、上向流路と下向流路とを交互に通過し、その過程で、バラスト水中に気泡状態で混入する余剰オゾンをバラスト水中から除去し、タンク上部の排オゾン室473に溜める。
排オゾン室473に溜まった排オゾンは、脱気タンク47から排オゾン分解装置48に送られて分解され、例えばデッキ101上から船外に排出される。
このようにして、処理装置104を経たバラスト水は、水生生物や細菌類が所定値以下となるように殺滅されたクリーンなバラスト水(バラスト処理水)となる。
なお、図6に示す態様では、オゾン混合装置44によりバラスト水中にオゾンを混入させた後にスリット板46を通過させて処理するようにしたが、これに限定されず、スリット板46を通過させた後のバラスト水にオゾン混合装置44によってオゾンを混入させて処理するように構成してもよい。
かかる処理装置104を通過することにより処理されたバラスト処理水は貯留タンク105に送られ、該貯留タンク105内に貯留される。貯留されるバラスト処理水は、脱気タンク47によって余剰オゾンが除去されているため、タンクを腐食する問題はない。
貯留タンク105内に貯留されたバラスト処理水は、港に停泊しているコンテナ船等の船舶(供給対象船舶)200のバラストタンクに注水するために供給される。このため、船体102内には、貯留タンク105内からバラスト処理水を取水して供給対象船舶に供給するための供給ポンプ106が設けられており、該供給ポンプ106の作動によって処理水供給ライン107を介してバラスト処理水が供給されるようになっている。処理水供給ライン107の一端はデッキ101上に引き延ばされて処理水供給管108を形成しており、貯留タンク105内のバラスト処理水をデッキ101上から供給対象船舶200へ供給可能としている。
処理水供給ライン107には、流量調整弁109と流量計110とが設けられている。
図12は、処理水供給管108の詳細を示す斜視図である。
処理水供給管108は、船体102内の処理水供給ライン107に繋がり、デッキ101上に立設される立上り配管81と、該立上り配管81の上端から船体102の右舷側及び左舷側にそれぞれ向かってデッキ101上を横断するように分岐された横配管82と、該横配管82の両端近傍からそれぞれ分岐され、船首側に向かって平行に延びる2本の縦配管83とを有している。
横配管82の両端及び各縦配管83の中途部には、それぞれ船体102の右舷側及び左舷側に向かって開口するホース接続口84〜87が設けられている。各ホース接続口84〜87は、それぞれ開閉弁841〜871によって開閉される。
ホース接続口84〜87は全て同一径ではなく、径が異なるものを含んでいる。ここでは、ホース接続口84からホース接続口87に行くに従って径が次第に小さくなり、それが右舷側と左舷側とで左右対称となるように配置されている。このため、複数種の口径のホースの接続部と接続可能である。また、右舷側と左舷側とで左右対称となるように配置されているため、バラスト処理水供給船100の右舷側及び左舷側のいずれの側においても複数種の口径のホースの接続部と接続可能である。しかし、右舷側及び左舷側の全てのホース接続口84〜87の径を異ならせてもよい。また、ホース接続口は右舷側と左舷側とで異なる配設数としてもよい。
供給対象船舶200側のホースの接続部が様々な構造を有している場合には、処理水供給管108に設けられる複数のホース接続口は、該船舶200側のホースの接続部の構造に対応させて、それぞれ接続部の構造を異ならせるようにしてもよい。
また、処理水供給管108には、径の異なる複数のホース接続口と接続部の構造の異なる複数のホース接続口とを設け、様々な径及び様々な構造のホースの接続部にも対応できるように構成してもよい。
かかるバラスト処理水供給船100によって供給対象船舶200にバラスト処理水を供給する様子を図13に示す。
クリーンなバラスト水を必要とする供給対象船舶200にバラスト処理水供給船100を横付けし、バラスト処理水供給船100のデッキ101上に搭載された係船装置1を用いて係船した後、処理水供給管108に設けられたいずれかのホース接続口に、供給対象船舶200側から延びる取水用ホース202を接続する。
供給対象船舶200には、取水用ホース202を有する取水管203を設けておき、この取水管203を船体内部に設けられた副注水ライン204によって、シーチェスト205からバラスト水を取水する既設の主注水ライン206と接続し、該主注水ライン206に設けられているバラストポンプ207の作動によってバラストタンク(図示せず)にバラスト処理水供給船100からのバラスト処理水が注水されるようになっている。
バラスト処理水供給船100から供給対象船舶200へのバラスト処理水の供給は、図5に示すように、処理水供給ライン107に設けられた流量調整弁109によって供給量が調整される。
バラスト水をシーチェスト205から注水するかバラスト処理水供給船100から供給されるようにするかといった供給対象船舶200におけるバラスト水の注水元の選択は、主注水ライン206に設けた開閉弁208と副注水ライン204に設けた開閉弁209の選択的な開閉制御によって行われる。
このように、バラスト処理水供給船100によって供給対象船舶200のバラストタンク内にクリーンなバラスト水を注水することができるので、供給対象船舶200は取水用ホース202を有する取水管203を設け、これを開閉弁208、209を介して既設の主注水ライン206と接続するだけで、新たに処理装置を組み込む場合のような大掛かりな改修工事を不要にできる。
処理水供給ライン107には、図5に示すように、流量計110が設けられており、供給したバラスト処理水の流量を測ることができる。バラスト水供給船100の例えば操舵室内には、図5に示すように、この流量計110の計測結果に基づいて積算流量や供給完了予想時間等の情報を表示する表示部110aが設けられている。
従って、供給対象船舶200に対して必要な量のバラスト処理水を供給することができ、その情報を表示部110aによって確認することができる。更に、この流量計110の計測結果に応じて課金することも可能となる。このような課金情報も表示部110aに表示される。
以上のバラスト処理水供給船100の態様では、処理装置104によって処理されたバラスト処理水を貯留タンク105に貯留しておき、この貯留タンク105内のバラスト処理水を供給対象船舶200に対して供給するようにした。この態様によれば、バラスト処理水を生成して貯留しておくことができるので、例えば供給対象船舶200の寄港時間や荷役作業等のスケジュールに合わせて、バラスト処理水を予め生成して用意しておき、必要な時に速やかに供給することができる。
また、供給されるバラスト処理水が、条約を満足する程度に水生生物や細菌類が殺滅されたクリーンなバラスト処理水であるのかどうかを、貯留タンク105内のバラスト処理水をサンプリングすることにより事前に検査して確認しておくことも可能となる。従って、水生生物や細菌類が所定値以下となるように殺滅されたクリーンなバラスト処理水であることをサンプリング結果に基づいて供給対象船舶200に対して提示することができ、安全で安心なバラスト処理水を提供することができる。
また仮に、処理装置104による処理能力、すなわち処理装置104を経て生成されるバラスト処理水の生成量が、供給対象船舶200のバラストポンプ207の取水能力よりも小さい場合でも、予め生成して貯留しておいた貯留タンク105内のバラスト処理水を供給することにより、供給対象船舶200のバラストポンプ207の取水能力に応じた供給量でバラスト処理水を供給することができる利点がある。
しかし、バラスト処理水供給船100はこのように貯留タンク105を有するものに限定されず、図14に示すバラスト処理水供給船100Aのように必ずしも貯留タンクはなくてもよい。この場合、バラスト処理水供給船100Aは、処理装置104から排出されるバラスト処理水を、そのまま処理水供給管108から供給対象船舶200に供給する態様とすることができる。図14において図5と同一符号は同一構成を示しているので、ここでの詳細な説明は省略する。
この態様によれば、バラスト処理水供給船100Aは、内部にバラスト処理水を貯留する必要がないため、処理装置104、供給ポンプ106、処理水供給ライン107及び処理水供給管108を設置し得る程度の規模の船で足り、貯留タンクを有する場合に比べてコンパクトな船とすることができ、狭い港湾において機動性の高いバラスト処理水供給船を提供できる利点がある。
このような貯留タンクを持たないバラスト処理水供給船100Aの場合、処理装置104によって処理された後のバラスト処理水をサンプリングして水生生物や細菌類の生存数を検査することにより処理効果を確認するための検査システムを設けておき、検査済みのバラスト処理水を供給対象船舶200に供給できるようにすることが好ましい。
なお、バラスト処理水供給船100、100Aのいずれにおいても、処理装置104、供給ポンプ106、処理水供給ライン107はデッキ101上に設置してもよい。
また、バラスト処理水供給船100、100Aからのバラスト処理水の供給は、供給対象船舶200側から延びたホース202を処理水供給管108に接続する態様に限らない。例えば、図示しないが、バラスト処理水供給船100、100Aが有する処理水供給管108の構成に代えて、あるいは処理水供給管108の他に、供給処理水供給ライン107から送られるバラスト処理水を供給対象船舶200に供給するためのホースを備え、このホースを供給対象船舶200まで延ばして該船舶200側の取水口等に接続可能となるように構成してもよい。
更に、処理装置104の他の態様として、水生生物や細菌類を濾過することにより除去可能な例えばMF膜やUF膜等の膜装置を用いることもできる。膜装置の後段に、更に図6に示すようにオゾン混合装置44、オゾン発生装置45及び脱気タンク47を配置してオゾン注入及び余剰オゾンの脱気を行うようにしてもよい。
以上説明したバラスト処理水供給船100、100Aは、いずれもスクリュー106により自立航行可能な船を例示したが、何らこれに限定されない。従って、バラスト処理水供給船100、100Aは、自立航行するための機関を持たないバージ船であってもよい。
かかるバラスト処理水供給船100、100Aのデッキ101上に、本発明に係る係船装置1を搭載することにより、両船舶100又は100Aと200との間の距離を係船装置1によって一定に維持した状態で供給作業を行うことができるため、バラスト処理水供給船100、100Aから供給対象船舶(係船対象船舶)200にホース202を介してバラスト処理水を供給する間、ホース202に過度な張力が掛かる問題はなく、バラスト処理水の供給作業を安全に行うことができる。
本発明に係る係船装置を示す斜視図 本発明に係る係船装置の使用状態を説明する図 係船装置を船舶の右舷側及び左舷側に移動する状態を説明する図 船舶の船首側と船尾側にそれぞれ係船装置を搭載して船舶に係船した状態を示す図 バラスト処理水供給船を一部切欠して示す側面図 処理装置の一例を示す構成図 処理ライン内のスリット板を示す断面図 図7の(viii)−(viii)線断面図 スリット板の開口の他の例を示す断面図 スリット板の開口の更に他の例を示す断面図 処理ライン内のスリット板の他の例を示す断面図 処理水供給管の詳細を示す斜視図 バラスト処理水供給船によって船舶にバラスト処理水を供給する様子を示す図 他の態様に係るバラスト処理水供給船を一部切欠して示す側面図
符号の説明
1、1A、1B:係船装置
2:基台
3:ヒンジ
4:アーム
4a〜4c:筒体
5:ヒンジ
6:バキュームカップ
7:ガイドレール
8:吸引ポンプ
9:吸引ホース
10:ホースリール
100:船舶(バラスト処理水供給船)
101:デッキ
200:係船対象となる船舶(供給対象船舶)
201:側面

Claims (5)

  1. 船舶デッキ上に設けられ、他の船舶に横付けして係船するための係船装置であって、
    基台上に、係船対象となる他の船舶側面に密着させるバキュームカップを先端に有するアームの基端が、前記先端側が上下及び左右方向に揺動可能となるように支持されていると共に、前記バキュームカップ内を負圧にするための吸引ポンプを有することを特徴とする係船装置。
  2. 前記アームは伸縮動作可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の係船装置。
  3. 前記基台から前記バキュームカップまでのアームは、1本で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の係船装置。
  4. デッキ上に、請求項1、2又は3に記載の係船装置を備えることを特徴とする船。
  5. バラスト水を取水する取水手段と、
    前記取水手段により取水されたバラスト水中の水生生物や細菌類を殺滅する処理装置と、
    前記処理装置により処理された処理水を供給対象船舶へ供給するための供給手段とを備えると共に、
    デッキ上に、請求項1〜3のいずれかに記載の係船装置を備えることを特徴とするバラスト処理水供給船。
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