JP2639094B2 - 磁石発電機用固定子 - Google Patents

磁石発電機用固定子

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JP2639094B2 JP1116851A JP11685189A JP2639094B2 JP 2639094 B2 JP2639094 B2 JP 2639094B2 JP 1116851 A JP1116851 A JP 1116851A JP 11685189 A JP11685189 A JP 11685189A JP 2639094 B2 JP2639094 B2 JP 2639094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関等に取付けられる磁石発電機の固
定子に関するものである。
[従来の技術] 内燃機関に取付けられる磁石発電機の固定子として、
第6図に示すように、環状の継鉄部1から多数の突極2a
〜2hを突出させた固定子鉄心3と、固定子鉄心の突極2a
〜2hにそれぞれ巻回されたコイル4a〜4hとからなるもの
が用いられている。第6図に示した例では、鉄心3の少
なくともコイルが巻回される部分が第7図に示すように
絶縁コーティング5により被覆され、このコーティング
の上に直接コイルが巻回されている。
この種の固定子において、単相の出力を得る場合に
は、複数の突極に巻回されたコイルを直列に接続して単
相の電機子巻線を構成する。
この種の固定子を用いて磁石発電機を構成した場合、
通常隣接する突極に流れる磁束の交番の位相が180度異
なることになる。そのため単相の電機子巻線を構成する
複数のコイルが隣り合う突極に巻回されたコイルを含む
場合、例えば第6図の固定子において、コイル4a〜4hを
コンデンサ放電式の内燃機関用点火装置を駆動するため
のみに用いる場合には、突極2a〜2hに交互に巻回方向を
異ならせてコイル4a〜4hを巻回してこれらのコイルを直
列に接続することによりエキサイタコイル(単相の電機
子巻線)を構成し、該エキサイタコイルの出力によりコ
ンデンサを充電する。
更に詳細に説明すると、第6図の固定子に設けられた
コイル4a〜4hによりエキサイタコイルを構成する場合に
は、例えば突極2aにコイル4aを左巻きに巻回し、次いで
コイル導体を隣接する突極4bに渡らせて該突極4bにコイ
ル4bを右巻きに巻回する。コイル4bを巻回した後コイル
導体を突極2cに渡らせて該突極2cにコイル4cを左巻きに
巻回する。以下同様にして交互に巻回方向を異ならせな
がら突極2d〜2hにコイル4d〜4hを連続巻きし、コイル4a
〜4hによりエキサイタコイルを構成する。この場合コイ
ル4aの巻き始め端部及びコイル4hの巻き終り端部がそれ
ぞれエキサイタコイルの端末部t1及びt2となり、これら
の端末部が点火装置の電源端子に接続される。
尚本明細書においてコイルの巻回方向は、各突極の磁
極面を正面から見た場合の巻回方向で表すものとする。
第6図には各コイルを巻回した突極の磁極面の側方に右
巻きの矢印または左巻きの矢印を付してあるが、右巻き
の矢印はコイルの巻回方向が右巻きであることを示し、
左巻きの矢印はコイルが左巻きであることを示してい
る。
上記のようにコイル4a〜4hの巻回方向を交互に異なら
せる場合、隣り合うコイル間を渡る渡り導体6は、第7
図に示すように隣り合う突極間の間隙を斜めに横切って
渡ることになる。
上記の固定子は、例えば継鉄部1に設けた取り付け孔
7に挿入したボルトを機関のケース等に設けられた取り
付け部に螺入することにより機関に取付けられ、突極2a
〜2hの先端に設けられた円筒面状の磁極面が機関の回転
軸に取付けられた磁石回転子の磁極に対向させられる。
[発明が解決しようとする課題] 第6図に示した固定子を機関に取付けた場合、鉄心の
継鉄部1は取り付け部に固定されて拘束されるが、突極
2a〜2hは拘束されないため、機関の振動により突極2a〜
2hが主として固定子の軸線方向(第7図に矢印で示した
方向)に相当の振幅で振動する。この場合、各部の振動
の振幅及び位相は一定ではなく、鉄心の軸線方向の一端
側と他端側とでは振動の振幅と位相とが相違する。その
ためコイル間を渡る渡り導体が突極間の間隙を斜めに横
切って鉄心の軸線方向の一端側から他端側に渡っている
と、該渡り導体の両端の振動と振幅と位相とが異なって
渡り導体に張力が作用することになる。
例えば第7図においてコイル4aからコイル4bに渡る渡
り導体6のコイル4a側の端部6aとコイル4b側の端部6bと
では、振動の振幅及び位相が相違し、渡り導体6に張力
が作用する。
一般の鉄心3へのコイルの巻回作業は巻線機を用いて
自動的に行われるが、巻線機によりコイル導体を渡らせ
ながら巻回作業を進める場合、渡り導体を弛ませること
は困難であり、各渡り導体は余裕をもたない状態でコイ
ル間を渡ることになる。そのため、振動により各渡り導
体に張力が作用すると各渡り導体に無理な力が加わり、
短時間で断線に至ることがしばしばあった。特にエキサ
イタコイルのようにきわめて細いコイル導体を用いてコ
イルが巻回される場合や、レース用の内燃機関のように
振動が激しい内燃機関に固定子が取付けられる場合に、
振動による渡り導体の断線が問題になり易かった。
本発明の目的は、渡り導体の断線を防止できるように
した磁石発電機用固定子を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、環状の継鉄部から径方向の外側または内側
にn個(nは4以上の偶数)の突極を突出させた固定子
鉄心と、固定子鉄心の突極に巻回されたn個のコイルと
を備えて、固定個鉄心の少なくとも4つの突極にそれぞ
れ巻回されたコイルが直列に接続されて単相の電機子巻
線が構成される磁石発電機用固定子に係わるものであ
る。
本発明においては、固定子鉄心に設けられた突極の
内、磁束の交番の位相が等しい複数の突極からなる第1
の突極群にそれぞれ巻回される巻き方向が等しい複数の
コイルがコイル間を渡る渡り導体を前記鉄心の同じ軸線
方向端部側で継鉄部の外周部付近に沿わせた状態で連続
巻きされて第1のコイル群が構成される。また第1の突
極群とは磁束の交番の位相が異なる他の複数の突極から
なる第2の突極にそれぞれ巻回される巻き方向が等しい
複数のコイルがコイル間を渡る渡り導体を前記鉄心の同
じ軸線方向端部側で継鉄部の外周部付近に沿わせた状態
で連続巻きされ、第1のコイル群と第2のコイル群とが
それぞれの誘起電圧の位相を揃えた状態で直列に接続さ
れて前記単相の電機子巻線が構成される。
上記磁束の交番の位相が等しい第1の突極群は、一般
には1つ置きに配置された複数の突極からなり、第2の
突極群は、他の1つ置きに配置された複数の突極からな
る。
また磁石発電機によっては、固定子鉄心の環状の継鉄
部から径方向の外側または内側にn個(nは6以上の偶
数)の突極を突出させて対称位置にある2つの突極をコ
イルが巻回されない空き突極とし、該空き突極にそれぞ
れ取り付け孔を設ける場合がある。この場合2つの空き
突極以外の(n−2)個の突極にそれぞれ(n−2)個
のコイルを巻回してこれらのコイルを直列に接続して単
相の電機子巻線を構成する。
上記のように空き突極が設けられる場合には、(n−
2)個のコイルの内、1つ置きに配置された複数の突極
(前記空き突極を含む)からなる第1の突極群の空き突
極以外の突極にそれぞれ巻回された巻き方向が等しい複
数のコイルがコイル間を渡る渡り導体を前記鉄心の同じ
軸線方向端部側で継鉄部の外周部付近に沿わせた状態で
連続巻きされて第1のコイル群が構成される。また第1
の突極群に属する突極に隣接する複数の突極からなる第
2の突極群にそれぞれ巻回された複数のコイルがコイル
間を渡る渡り導体を鉄心の同じ軸線方向端部側で継鉄部
の外周部付近に沿わせた状態で連続巻きされて第2のコ
イル群が構成され、第1のコイル群と第2のコイル群と
がそれぞれの誘起電圧の位相を揃えた状態で直列に接続
されて単相の電機子巻線が構成される。
第1のコイル群と第2のコイル群とはそれぞれの巻回
方向が異なっていても良く、巻回方向が等しくてもよ
い。
[作 用] 上記のように、磁束の交番の位相が等しい突極にそれ
ぞれ巻回されるコイルを、コイル間を渡る渡り導体を継
鉄部の外周付近に位置させて連続巻きするようにする
と、連続巻きされるコイル相互間の渡り導体は突極間を
斜めに横切ることがなく、鉄心の同じ軸線方向端部側で
コイル間を渡ることになる。そのため、固定子の突極の
軸線方向への振動により各渡り導体に張力が作用するこ
とがなくなり、各渡り導体が振動により断線するおそれ
を無くすことができる。
固定子の機関の取付け部に取り付けた状態では、鉄心
の継鉄部が該取付け部に固定されて拘束されるため、該
継鉄部は突極部に比べて振動し難い状態にある。従って
上記のように、各渡り導体を鉄心の継鉄部の外周部付近
に沿わせた状態で渡らせるようにすると、各渡り導体が
大きく振動するのを防ぐことができ、各渡り導体に大き
い張力が作用しないことと相俟って渡り導体の断線をよ
り効果的に防ぐことができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。
第1図及び第2図は本発明の実施例を示したもので、
第1図はその正面図、第2図はコイルの巻き方向を説明
する図である。第1図において13は環状の継鉄部11の外
周から多数の(この例では8個の)突極12aないし12hを
突出させた固定子鉄心で、この固定子鉄心は所定の形状
に打ち抜いた鋼板を所定枚数積層することにより構成さ
れる。
突極12aないし12hにはそれぞれコイル14aないし14hが
交互に巻回方向を異ならせて巻回され、これらのコイル
が直列に接続されて1つの単相電機子巻線(本実施例で
は点火装置の電源として用いるエキサイタコイル)が構
成されている。尚鉄心のコイルが巻回される部分には絶
縁コーティング15が施されている。
本実施例では、1つ置きの突極12a,12c,12e及び12gか
らなる第1の突極群にそれぞれ巻回される巻き方向が等
しいコイル14a,14c,14e及び14gを、それぞれのコイル間
を渡る渡り導体16を鉄心の一方の軸線方向端面側(図示
の例では紙面の表側)で継鉄部11の外周部付近に位置さ
せた状態で順次連続巻きして第1のコイル群を構成す
る。同様に他の1つ置きの突極12b,12d,12f及び12hから
なる第2の突極群にそれぞれ巻回される巻き方向が等し
いコイル14b,14d,14f及び14hを、それぞれのコイル間を
渡る渡り導体(図示せず。)を鉄心の他方の軸線方向端
面側(図示の例では紙面の裏側)で継鉄部11の外周部付
近に位置させた状態で順次連続巻きして第2のコイル群
を構成する。
即ち、図示の例では、まず突極12aにコイル14aを右巻
きに所定のターン数巻回し、このコイル14aの巻き終り
の端部につながるコイル導体をそのまま渡り導体16とし
て鉄心の一方の端面側で継鉄部11の外周付近に沿わせて
突極12cに渡らせ、該突極12cにコイル14cを右巻きに巻
回する。次いでコイル14cの巻き終わりの端部につなが
るコイル導体を渡り導体16として鉄心の一方の端面側で
継鉄部13の外周部付近に沿わせて突極12eに渡らせてコ
イル14eを右巻きに巻回する。更に同様にしてコイル14e
の巻き終わりの端部を突極12gに渡らせて該突極12gにコ
イル14gを右巻きに巻回する。コイル14aの巻き始めの端
部及びコイル14gの巻き終りの端部をそれぞれ第1のコ
イル群14a,14c,14e,14gの端末部t11及びt12として引き
出しておく。
次に突極12bにコイル14bを左巻きに所定のターン数巻
回し、このコイル14bの巻き終りの端部につながるコイ
ル導体をそのまま渡り導体16′(第2図参照)として鉄
心の他方の端面側で継鉄部11の外周付近に沿わせて突極
12dに渡らせ、該突極12dにコイル14dを左巻きに巻回す
る。次いでコイル14dの巻き終わりの端部につながるコ
イル導体を渡り導体として継鉄部13の外周部付近に沿わ
せて突極12fに渡らせてコイル14fを左巻きに巻回する。
更に同様にしてコイル14fの巻き終わりの端部を突極12h
に渡らせて該突極12hにコイル14hを左巻きに巻回する。
コイル14bの巻き始めの端部及びコイル14hの巻き終りの
端部をそれぞれ第2のコイル群14b,14d,14f,14hの端末
部t21及びt22として引き出しておく。
そして第1のコイル群14a,14c,14e,14gの巻き終りの
端末部t12を第2のコイル群14b,14d,14f,14hの巻き始め
の端末部t21に接続して第1のコイル群及び第2のコイ
ル群を直列に接続し、これらのコイル群の直列回路によ
りエキサイタコイルを構成する。
上記固定子は、継鉄部11に設けられた取り付け孔17に
挿入したボルトにより内燃機関のケース等に設けられた
取り付け部に固定される。
上記のように構成すると、第1のコイル群及び第2の
コイル群のそれぞれの渡り導体が鉄心の継鉄部の同じ側
でコイル間を渡ることになるため、内燃機関の振動によ
り渡り導体に張力が作用することがなくなり、振動によ
り渡り導体が断線する事故を防ぐことができる。
上記のエキサイタコイルは例えば第4図に示すように
点火回路に接続される。同図においてIGは点火コイル、
Pは機関の気筒に取り付けられて点火コイルの2次コイ
ルに接続された点火プラグ、Cは点火コイルの1次側に
設けられたコンデンサ、Thは導通した際にコンデンサ
Cの電荷を点火コイルの1次コイルに放電させるように
設けられたサイリスタ、D1はコイル14aないし14hからな
るエキサイタコイルとコンデンサCとの間に設けられた
ダイオードである。
この点火回路はコンデンサ放電式の点火回路として周
知のものである。この回路においては、エキサイタコイ
ルの一方の半サイクルの出力でコンデンサCが図示の極
性に充電される。次いで機関の点火時期にサイリスタT
hのゲートにトリガ信号が与えられると該サイリスタTh
が導通し、コンデンサCの電荷がサイリスタThと点火
コイルの1次コイルとを通して放電する。これにより点
火コイルに大きな磁束変化が生じ、該点火コイルの2次
コイルに高電圧が誘起する。この高電圧は点火プラグP
に印加されるため、該点火プラグに火花が生じ、機関が
点火される。
第4図に示した例では、単にコイル14aないし14hから
なるエキサイタコイルの両端を点火回路の電源端子(第
4図の例ではダイオードD1のアノードと接地端子)に接
続しているが、このように構成した場合には、高速時に
電機子反作用でエキサイタコイルの出力電圧が低下する
傾向になり、高速時の点火性能が低下することがある。
その場合には、コイル14aないし14hを巻数が多くて低速
時に大きな出力を発生する低速用コイルと巻数が少なく
て高速時に大きな出力を発生する高速用エキサイタコイ
ルとに別けて用いるようにする。
第5図はコイル14aないし14hを低速用エキサイタコイ
ルと高速用エキサイタコイルとに別けて用いるようにし
た例を示したもので、この例ではコイル14bとコイル14d
との接続点にダイオードD2のアノードを接続し、該ダイ
オードのカソードをダイオードD1とコンデンサCとの接
続点に接続している。この場合には、低速時にはコイル
14aないし14h全体の出力でコンデンサCを充電し、高速
時には一部のコイル14d,14f及び14hの出力でコンデンサ
Cの充電する。
上記の実施例では、突極の数を8としているが、上記
の構成は一般に4個以上の偶数個の突極が設けられる場
合に適用できる。
上記の実施例では、鉄心の継鉄部に取り付け孔17を設
けて、該取り付け孔に挿入したボルトにより固定子を所
定の取り付け部に固定するようにしたが、発電機の小形
軽量化を図るために継鉄部の径方向寸法を縮小する場合
には、継鉄部に取り付け孔を設けることが困難になる。
この様な場合には、第3図に示すように、突極2a〜2h
の内、対称位置にある2個の突極2d,2hを空き突極(コ
イルを巻回しない突極)とし、これらの空き突極に取り
付け孔17,17を設ける。
第3図の場合には、1つ置きの第1の突極群12a,12c,
12e及び12gにそれぞれコイル14a,14c,14e及び14gを巻回
方向を揃えて(図示の例では右巻きで)連続巻きし、こ
れらのコイルにより第1のコイル群を構成する。コイル
14aの巻き始め及びコイル14gの巻き終りをそれぞれ第1
のコイル群の巻き始めの端末部t11及び巻き終りの端末
部t12として引き出しておく。これらのコイルの渡り導
体16は鉄心の一方の軸線方向端部側で継鉄部11の外周付
近に位置させておく。
また上記第1の突極群以外の他の突極からなる第2の
突極群12b,12fにそれぞれコイル14b,14fを上記と巻き方
向を異ならせて巻回して、これらのコイルにより第2の
コイル群を構成する。コイル14bの巻き始め及びコイル1
4fの巻き終りをそれぞれ第2のコイル群の巻き始めの端
末部t21及び巻き終りの端末部t22として引き出してお
く。
そして第1のコイル群の巻き終り側の端末部t12を第
2のコイル群の巻き始め側の端末部t21に接続して両コ
イル群を直列に接続することによりエキサイタコイルを
構成する。
第3図のように、空き突極12d,12hを設けて該空き突
極に取り付け孔を設ける場合には、継鉄部を固定する場
合に比べて、コイルが巻回される突極12a,12b,12c,12e,
12f及び12gを拘束する力が弱いため、これらの突極がよ
り振動し易い状態にある。従って本発明は、このような
構造の固定子に適用した場合に特に大きな効果を発揮す
る。
上記の各実施例において、第1のコイル群と第2のコ
イル群とは、それぞれの誘起電圧の位相を揃えた状態で
直列に接続されれば良く、第1のコイル群の巻き始めの
端末部t12と、第2のコイル群の巻き終りの端末部t22と
を接続することにより両コイル群を直列に接続するよう
にしても良い。
第3図の実施例では、8個の突極が設けられている
が、この構造は6個以上の偶数個の突極が設けられる場
合に適用できる。
上記の各実施例においては、第1のコイル群の巻回方
向と第2のコイル群の巻回方向とを異ならせているが、
第1のコイル群の巻回方向と第2のコイル群の巻回方向
とを同一にして、両コイル群を上記の実施例と逆の向き
に直列接続することにより両コイル群の誘起電圧の位相
を揃えるようにすることもできる。
即ち、上記の各実施例において第1のコイル群と第2
のコイル群の巻回方向を同一にする場合には、第1のコ
イル群の巻き終りの端末部t12を第2のコイル群の巻き
終りの端末部t22に接続して両コイル群を直列に接続す
るか、または第1のコイル群の巻き始めの端末部t11を
第2のコイル群の巻き始めの端末部t21に接続すること
により両コイル群を直列に接続する。
このように第1及び第2のコイル群の巻き方向を同一
にする場合には、両コイル群の渡り導体が鉄心の同じ軸
線方向端部側に位置することになる。
上記の各実施例では、固定子に設けられるすべてのコ
イルを直列に接続して単相の電機子巻線(上記の例では
エキサイタコイル)を構成するようにしたが、一部のコ
イルを他の目的に使用するようにしても良い。例えば第
1図の実施例においてコイル14a〜14gをエキサイタコイ
ルとして用い、コイル14hをバッテリ充電用のコイルと
して用いようにしても良い。
上記の各実施例において、第1のコイル群と第2のコ
イル群とは、それぞれのコイル群の端末部を外部端子に
接続して所定の外部端子同士を接続することにより直列
接続するようにしても良く、また両コイル群の所定の端
末部同士を直接接続することにより両コイル群を直列接
続するようにしても良い。
第1及び第2のコイル群の端末部を外部端子に接続す
る際、または第1及び第2のコイル群の所定の端末部同
士を相互に接続する場合、それぞれの接続部には十分余
裕を持たせて、振動により接続部に無理な力が加わらな
いようにしておく。
上記の各実施例では、鉄心の少なくともコイルが巻回
される部分に絶縁コーティングを施すとしたが、鉄心に
ボビンを取付けて該ボビンにコイルを巻回する場合にも
本発明を適用できるのはもちろんである。
上記の各実施例では、鉄心の継鉄部11から径方向の外
側に突極12a,12b,…を突出させて、固定子鉄心の外側に
回転子の磁極を配置する外転形の磁石発電機の固定子に
本発明を適用したが、継鉄部11の内周部から径方向の内
側に突極12a,12b,…を突出させて、回転子を固定子の内
側に配置する内転形の磁石発電機の固定子にも本発明を
適用することができる。
本発明者は、第3図に示した実施例について本発明の
効果を確認するための実験を行った。実験では、線径0.
15φのコイル導体を用いて、各突極に巻くコイルのター
ン数を780ターンとして第3図に示す構造のサンプルを
5個作成した。また第3図に示したものと同様の固定子
鉄心を用いて、突極12a,12b,…に交互に巻回方向を異な
らせてコイル14a,14b,…を連続巻きした従来構造のサン
プルを5個用意した。そして温度を170〜180℃とし、一
般の使用よりも過酷な70G、700〜1500Hzの振動を加振機
により各サンプルの鉄心に加えた。
その結果、従来構造によるものでは、2時間以内です
べてのサンプルの渡り導体が切断したが、本発明に係わ
るものでは、20時間経過した後も渡り導体が切断したサ
ンプルは皆無であった。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、磁束の交番の位相が
等しい突極にそれぞれ巻回されるコイルを、コイル間を
渡る渡り導体を継鉄部の外周付近に位置させて連続巻き
するようにしたので、連続巻きされるコイル相互間の渡
り導体が突極間を斜めに横切ることがなく、単相の電機
子巻線を構成するコイルのすべての渡り導体を鉄心の同
じ軸線方向端部側で渡らせることができる。従って、固
定子の突極の軸線方向への振動により各渡り導体に張力
が作用することがなくなり、各渡り導体が振動により断
線するおそれを無くすことができる利点がある。
また本発明によれば、機関に取り付けられた状態で機
関に固定されて拘束されるために振動し難い状態にある
鉄心の継鉄部の外周部付近に各渡り導体を沿わせた状態
で渡らせるので、各渡り導体が大きく振動するのを防ぐ
ことができ、各渡り導体に張力が作用しないことと相俟
って、渡り導体の断線を、より効果的に防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す正面図、第2図は第1図
の実施例のコイルの巻回状態を説明する説明図、第3図
は本発明の他の実施例を示す正面図、第4図及び第5図
はそれぞれ本発明に係わる固定子のコイルにより駆動す
るのに好適な点火装置の異なる回路構成例を示した回路
図、第6図は従来の固定子の正面図、第7図は第6図の
固定子に置けるコイルの巻回状態を説明する説明図であ
る。 11……継鉄部、12a〜12h……突極、13……固定子鉄心、
14a〜14h……コイル、16,16′……渡り導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−114455(JP,A) 実開 昭53−164611(JP,U) 実開 昭52−65217(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状の継鉄部から径方向の外側または内側
    にn個(nは4以上の偶数)の突極を突出させた固定子
    鉄心と、前記固定子鉄心の突極に巻回されたn個のコイ
    ルとを備え、前記固定子鉄心の少なくとも4つの突極に
    それぞれ巻回されたコイルが直列に接続されて単相の電
    機子巻線が構成されている磁石発電機用固定子におい
    て、 前記固定子鉄心に設けられた突極の内、磁束の交番の位
    相が等しい複数の突極からなる第1の突極群にそれぞれ
    巻回される巻き方向が等しい複数のコイルがコイル間を
    渡る渡り導体を前記鉄心の同じ軸線方向端部側で前記継
    鉄部の外周部付近に沿わせた状態で連続巻きされて第1
    のコイル群が構成され、 前記第1の突極群とは磁束の交番の位相が異なる他の複
    数の突極からなる第2の突極にそれぞれ巻回される巻き
    方向が等しい複数のコイルがコイル間を渡る渡り導体を
    前記鉄心の同じ軸線方向端部側で前記継鉄部の外周部付
    近に沿わせた状態で連続巻きされ、 前記第1のコイル群と第2のコイル群とがそれぞれの誘
    起電圧の位相を揃えた状態で直列に接続されて前記単相
    の電機子巻線が構成されている磁石発電機用固定子。
  2. 【請求項2】環状の継鉄部から径方向の外側または内側
    にn個(nは6以上の偶数)の突極を突出させて対称位
    置にある2つの突極をコイルが巻回されない空き突極と
    し、該空き突極にそれぞれ取り付け孔を設けた固定子鉄
    心と、 前記2つの空き突極以外の(n−2)個の突極にそれぞ
    れ巻回された(n−2)個のコイルを直列に接続して構
    成した単相の電機子巻線とを備えた磁石発電機用固定子
    において、 前記(n−2)個のコイルの内、1つ置きに配置された
    複数の突極(前記空き突極を含む)からなる第1の突極
    群の空き突極以外の突極にそれぞれ巻回された巻き方向
    が等しい複数のコイルがコイル間を渡る渡り導体を前記
    鉄心の同じ軸線方向端部側で前記継鉄部の外周部付近に
    沿わせた状態で連続巻きされて第1のコイル群が構成さ
    れ、 前記第1の突極群に属する突極に隣接する複数の突極か
    らなる第2の突極群にそれぞれ巻回された複数のコイル
    がコイル間を渡る渡り導体を前記鉄心の同じ軸線方向端
    部側で前記継鉄部の外周部付近に沿わせた状態で連続巻
    きされて第2のコイル群が構成され、 前記第1のコイル群と第2のコイル群とがそれぞれの誘
    起電圧の位相を揃えた状態で直列に接続されて前記単相
    の電機子巻線が構成されていることを特徴とする磁石発
    電機用固定子。
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