JP2638748B2 - サイクロンおよびその排出量調整装置 - Google Patents

サイクロンおよびその排出量調整装置

Info

Publication number
JP2638748B2
JP2638748B2 JP6125387A JP12538794A JP2638748B2 JP 2638748 B2 JP2638748 B2 JP 2638748B2 JP 6125387 A JP6125387 A JP 6125387A JP 12538794 A JP12538794 A JP 12538794A JP 2638748 B2 JP2638748 B2 JP 2638748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclone
passage
slurry
discharge
central axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6125387A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07328488A (ja
Inventor
亮一 有田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankei Co Ltd
Original Assignee
Sankei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankei Co Ltd filed Critical Sankei Co Ltd
Priority to JP6125387A priority Critical patent/JP2638748B2/ja
Publication of JPH07328488A publication Critical patent/JPH07328488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2638748B2 publication Critical patent/JP2638748B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cyclones (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサイクロンおよびその排
出量調整装置の構造に関し、特に排出するスラリーの掘
削ズリの濃度調整や、サイクロンの構成部品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば土木工事の堀削などによって、
土砂、土石等の掘削ズリに多量の水分を含んだスラリー
(泥)が生じることがある。スラリーを処分するために
は、まず水分と掘削ズリとを分離しなければならない。
この分離処理は、最終的には薬品等を用いて土砂を沈殿
させることによって行われる(本処理)。
【0003】ところで、この本処理に先立ち、前処理と
してサイクロンによってスラリーからある程度、水分を
除去しておく。ある程度水分を除去しておくことによっ
て、本処理での水分と掘削ズリとの分離処理の効率を上
げることができる。
【0004】図4に従来のサイクロンの構造を示す。掘
削作業等によって生じたスラリーは、ポンプによって汲
み上げられ、流入口30から矢印H1方向にコーンセク
ション50に向けて流入される。コーンセクション50
はほぼ円錐形であり、外面部50Uは強度性を得るため
に鋳物によって構成されており、内面部50Nはゴム材
で構成されている。ポンプによる流入の勢いで、スラリ
ーはコーンセクション50内で渦を巻きながら次々と導
入されてゆく。そして、渦巻き状になったスラリーは、
比較的、重量の大きい掘削ズリが下部に沈み、水分は上
部に位置して、掘削ズリと水分とがほぼ分離された状態
になる。
【0005】コーンセクション50の下部先端には排出
量調整部52が接続されており、コーンセクション50
内のスラリーはここから排出される。ここで、排出量調
整部52の排出口径L2は、流入口30の流入口径L1
よりも小さく形成されている。このため、排出量調整部
52から排出されるスラリー量よりも、流入口30から
流入されるスラリー量の方が多い。したがって、排出量
を越える過剰の流入スラリーに応じた量だけ、コーンセ
クション50上部に形成されている上部排出口32から
矢印H2方向に圧出されることになる。上記のように、
コーンセクション50の上部には比較的、重量の軽い水
分が位置しており、上部排出口32からはこの水分が圧
出される。
【0006】排出量調整部52の排出口径L2は、自在
に大きさを調整できるようになっており、スラリー中の
水分に対する掘削ズリの濃度を制御できる。すなわち、
排出口径L2を大きくすると、水分を多く含んだ、掘削
ズリの濃度が低いスラリーを排出量調整部52から排出
することができる。逆に排出口径L2を小さくすると水
分が比較的少ない、掘削ズリの濃度が高いスラリーを排
出できる。スラリー中の掘削ズリの濃度を制御すること
により、後の本処理に適した濃度のスラリーを得ること
ができる。このように、コーンセクション50上部の水
分を上部排出口32から圧出するとともに排出量調整部
52からの排出量を調整し、スラリー中の水分に対する
掘削ズリの濃度を制御する。
【0007】排出量調整部52の詳細を以下に詳述す
る。排出量調整部52は固定管54を備えており、この
固定菅54はコーンセクション50の先端にボルト59
によって接続、固定されている。そして、固定管54内
にはゴム輪部材58が填め込まれている。ゴム輪部材5
8は伸縮性を有するゴム材料で構成されており、中心部
に排出口径L2を備えた貫通穴58Kが形成されてい
る。この貫通穴58Kをスラリーが通過して矢印H3方
向に排出される。
【0008】固定管54内には、スライド移動押圧部5
6が設けられている。このスライド移動押圧部56の固
定管54内で矢印90、91方向に摺動可能であり、押
圧面56Mがゴム輪部材58に接して位置している。ま
た、固定管54にはネジ機構60を介して回転管57が
螺入されており、この回転管57を回転させることによ
って回転管57を矢印90、91方向に移動させること
ができる。こうして回転管57が移動すると、この移動
力を受けてスライド移動押圧部56も固定管54内で矢
印90、91方向に摺動する。なお回転管57は、回転
バー57Bを持って回転させる。
【0009】回転管57を回転させ矢印91方向に移動
させると、スライド移動押圧部56の押圧面56Mはゴ
ム輪部材58を押圧する。そして、この押圧を受けてゴ
ム輪部材58は圧縮して矢印92方向に歪み、貫通穴5
8Kの排出口径L2は小さくなる。排出口径L2が小さ
くなると、上述のようにスラリーの排出量が抑えられ、
水分が比較的少なく掘削ズリの濃度の高いスラリーを排
出できる。
【0010】また、回転管57を逆方向に回転させて矢
印90方向に移動させると、ゴム輪部材58に対するス
ライド移動押圧部56の押圧が解かれる。これによっ
て、ゴム材料の弾性で、ゴム輪部材58は矢印93方向
に復帰し貫通穴58Kの排出口径L2は広がる。排出口
径L2が広がるとスラリーの排出量が増し、水分が比較
的多く、掘削ズリの濃度の低いスラリーが排出される。
【0011】以上のように従来のサイクロンの排出量調
整部52は、ゴム輪部材58の伸縮によって排出口径L
2を制御し、排出するスラリーの掘削ズリの濃度を調整
している。なお、ゴム輪部材58の圧縮には限界がある
ため、予め排出口径L2の異なる数種類のゴム輪部材5
8が用意されており、排出口径L2の調整度合いに応じ
て選択し交換する。
【0012】ゴム輪部材58を交換する場合は、ボルト
59をゆるめて固定菅54をコーンセクション50から
取り外す。そして、固定菅54内に嵌着されているゴム
輪部材58を所望の排出口径L2のものと交換する。こ
の後、回転管57を回転させて上記のようにゴム輪部材
58を圧縮し、排出口径L2の大きさを調整する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のサイクロンには
次のような問題があった。上述のように、排出口径L2
の大きさはゴム輪部材58の圧縮によって制御するが、
ゴム輪部材58の圧縮には限界があり、ゴム輪部材58
を交換しなければならないことがある。この場合、ボル
ト59をゆるめて固定菅54をコーンセクション50か
ら取り外し、ゴム輪部材58の交換後に再度、ボルト5
9を締め込んで固定しなければならない。このため、排
出するスラリーの掘削ズリの濃度調整に手間がかかると
いう問題がある。
【0014】また、スラリーの濃度調整を行なう場合
は、排出されるスラリーの濃度を見ながら回転管57に
取り付けられている回転バー57Bを持って回転させ
る。しかし、この回転にはゴム輪部材58を圧縮させる
程の大きな力が必要であり操作性が悪いという問題があ
る。
【0015】さらに、導入路50の外面部50Uは、強
度性を得るために鋳物によって構成されている。このた
め、サイクロンの製造費用がかかり製品のコストが高く
なるという問題もある。
【0016】そこで本発明は、排出するスラリーの掘削
ズリの濃度を容易に調整することができ、サイクロンの
製造費用がかからず製品のコストを抑えることができる
サイクロンおよびその排出量調整装置の提供を目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段は、以下の通りである。
【0018】請求項1に係るサイクロンの排出量調整装
置は、サイクロン本体に流入された泥材の排出量を調整
するサイクロンの排出量調整装置において、可撓性を有
し、排出される泥材が通過する通過路、通過路を、当該
通過路の中心軸に向けて加圧して撓ませる複数の加圧部
材であって、それぞれ通過路に対する加圧力を調整する
調整部を有しており、それぞれ中心軸方向に異なる位置
に設けられ、かつ異なる方向から通過路を中心軸に向け
て加圧する複数の加圧部材、を備えたことを特徴として
いる。
【0019】請求項2に係るサイクロンは、サイクロン
本体に流入された泥材の排出量を調整するサイクロンの
排出量調整装置において、可撓性を有し、排出される泥
材が通過する通過路、通過路を、当該通過路の中心軸に
向けて加圧して撓ませる複数の加圧部材であって、それ
ぞれ通過路に対する加圧力を調整する調整部を有してお
り、それぞれ中心軸方向に異なる位置に設けられ、かつ
異なる方向から通過路を中心軸に向けて加圧する複数の
加圧部材、を備えており、前記サイクロン本体はゴム
材、および当該ゴム材に強度性を与える補強材によって
構成されており、前記通過路はゴム材で構成されてい
る、ことを特徴としている。
【0020】
【作用】作用は以下の通りである。
【0021】請求項1に係るサイクロンの排出量調整装
置においては、排出される泥材が通過する通過路は、可
撓性を有している。そして複数の加圧部材は、通過路の
中心軸に向けて通過路を加圧して撓ませ、それぞれ通過
路に対する加圧力を調整する調整部を有している。
【0022】また、複数の加圧部材は、それぞれ中心軸
方向に異なる位置に設けられており、かつ異なる方向か
ら通過路を中心軸に向けて加圧する。
【0023】このように、複数の加圧部材によって異な
る方向から通過路を加圧し、それぞれの加圧力を調整部
によって調整することができる。したがって、それぞれ
の加圧部材による異なる方向からの撓みによって、泥材
の排出量を制御することができる。
【0024】請求項2に係るサイクロンにおいては、排
出される泥材が通過する通過路は、可撓性を有してい
る。そして複数の加圧部材は、通過路の中心軸に向けて
通過路を加圧して撓ませ、それぞれ通過路に対する加圧
力を調整する調整部を有している。また、複数の加圧部
材は、それぞれ中心軸方向に異なる位置に設けられてお
り、かつ異なる方向から通過路を中心軸に向けて加圧す
る。さらに、サイクロン本体はゴム材、および当該ゴム
材に強度性を与える補強材によって構成されており、通
過路はゴム材で構成されている。
【0025】このように、複数の加圧部材によって異な
る方向から通過路を加圧し、それぞれの加圧力を調整部
によって調整することができる。したがって、それぞれ
の加圧部材による異なる方向からの撓みによって、泥材
の排出量を制御することができる。また、本体はゴム
材、および当該ゴム材に強度性を与える補強材によって
構成されているため、鋳物等によって構成する必要はな
い。
【0026】
【実施例】本発明に係るサイクロンおよびその排出量調
整装置の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は全
体の概略を示す断面図である。土木作業の掘削作業等に
よって生じたスラリー(泥材)は、ポンプによって汲み
上げられ、流入口30から矢印H1方向にコーンセクシ
ョン2に向けて流入される。
【0027】ポンプによる流入の勢いで、スラリーは円
錐形のコーンセクション2内で渦を巻きながら次々と導
入されてゆく。ここで、スラリーは、土砂、土石等の掘
削ズリに多量の水分を含んだものである。このため、流
入されて渦巻き状になったスラリーは、比較的、重量の
大きい掘削ズリが下部に沈み、水分は上部に位置して、
掘削ズリと水分とがほぼ分離された状態になる。
【0028】コーンセクション2の下部先端には、ボル
ト21、22によってバルブセクション4が接続されて
いる。そして、コーンセクション2内のスラリーは、こ
のバルブセクション4の通過路としての排出口4Sから
排出される。ここで、バルブセクション4の排出口4S
の排出口径L4は、流入口30の流入口径L1よりも小
さく形成されている。
【0029】このため、排出口4Sから排出されるスラ
リー量よりも、流入口30から流入されるスラリー量の
方が多い。したがって、排出量を越える過剰の流入スラ
リーに応じた量だけ、コーンセクション2上部に形成さ
れている上部排出口32から矢印H2方向に圧出される
ことになる。上記のように、コーンセクション2の上部
には比較的、重量の軽い水分が位置しており、上部排出
口32からはこの水分が圧出される。こうして、サイク
ロンによってスラリーからある程度、水分を除去し、後
の本処理において薬品等を用いて水分と掘削ズリとをほ
ぼ完全に分離する。
【0030】図1に示すコーンセクション2は、ゴム材
2aによって構成されている。そしてこのゴム材2a中
には、補強材としての布芯2bが位置している。すなわ
ち、従来のサイクロンのように鋳物によってコーンセク
ションを構成するものではないため、製品のコストを抑
えることができる。その一方で、布芯2bによって十分
な強度性を確保することができる。
【0031】また、バルブセクション4もゴム材4aに
よって構成され、このゴム材4a中の上部側に布芯4b
が位置している。したがって、バルブセクション4につ
いては、コーンセクション2との接続部近傍は強度性を
有しており、布芯4bが設けられていない下部の排出口
4Sは可撓性を有していることになる。すなわち、図1
に示すように、布芯2b、4bが設けられている部分W
1が本発明におけるサイクロン本体であり、布芯が設け
られていない部分W2(排出口4S)が本発明における
通過路である。なお、ゴム材に強度性を与えることがで
きるものであれば布芯以外のものを補強材として採用し
てもよい。
【0032】このように、排出口4Sには補強材として
の布芯が入っておらず可撓性を有している。そして、こ
の排出口4Sには2つのピンチバンド6、8が取り付け
られている。これら2つのピンチバンド6、8の締め込
み制御によって、排出口4Sを異なる方向から加圧して
撓ませ、排出口径L4を変化させてスラリーの排出量を
調整する。
【0033】すなわち、排出口径L4を大きくすると水
分を多く含んだ、掘削ズリの濃度が低いスラリーを排出
することができる。逆に排出口径L4を小さくすると水
分が比較的少ない、掘削ズリの濃度が高いスラリーを排
出できる。スラリー中の掘削ズリの濃度を制御すること
により、後の本処理に適した濃度のスラリーを得ること
ができる。このように、コーンセクション2上部の水分
を上部排出口32から圧出するとともにバルブセクショ
ン4からの排出量を調整し、スラリー中の水分に対する
掘削ズリの濃度を制御する。
【0034】バルブセクション4の排出口4Sの外観図
を図2に示す。また、図2に示すIII-III方向の矢視断
面図を図3に示す。排出口4Sには異なる位置に2つの
ピンチバンド6、8が取り付けられている(図2参
照)。そして、ピンチバンド6、8の締め込みによって
それぞれ排出口4Sを加圧し、排出口4Sを中心に向け
て矢印91、92方向(図3A)に撓ませる。
【0035】また、ピンチバンド6、8は互いに排出口
4Sの周方向にずれた角度で取り付けられており、排出
口4Sをそれぞれ異なる方向(矢印91、92方向)か
ら中心に向けて撓ませる。本実施例では、図3Aに示す
ように、ピンチバンド6、8はほぼ直交するような角度
で取り付けられている。
【0036】ピンチバンド6、8には、それぞれ両端に
調整部としてのボルト・ナット6a、6b、8a、8b
が設けられている。図3Aは各ボルト・ナットを全く締
め込んでいない状態であり、排出口4Sは円形をしてい
る。この状態から各ボルト・ナットを締め込み、排出さ
れるスラリー中の掘削ズリの濃度を見ながら、締め込み
度合いを調整する。
【0037】このように、ボルト・ナットの締め込みに
よって可撓性を有する排出口4Sの排出口径L4を狭く
し、スラリーの排出量を調整することができる。したが
って、従来の排出量調整のように圧縮度合いに応じてゴ
ム輪部材58を交換する必要がなく、またゴム輪部材5
8を圧縮させる程の大きな力で回転バー57Bを回転さ
せる必要もない(図4参照)。
【0038】図3Bは各ボルト・ナットを限界まで締め
込み、排出口4Sをピンチバンド6、8によって矢印9
1、92方向から加圧した状態を示している。図3Bに
示すように、各ボルト・ナットを限界まで締め込んだ場
合、ピンチバンド6、8は異なる方向から排出口4Sを
加圧するため、スラリーの排出が段階的に絞られ、排出
量を十分に抑えることができる。
【0039】仮に単一のピンチバンドを用いて排出口4
Sを加圧し、スラリーの排出量を十分に抑えようとする
と、排出口4Sの排出口径L4を極端に狭くする必要が
ある。このような場合、狭くなった排出口4Sの部分で
スラリーがつまってしまうおそれがある。
【0040】これに対して本実施例では、2つのピンチ
バンド6、8の異なる方向からの加圧の組み合わせによ
って、段階的に排出口4Sを絞ることができるため、ス
ラリーのつまりを回避しつつ、スラリーの排出量を十分
に抑えることが可能になる。なお、バルブセクション4
が劣化した場合は、ボルト21、22をはずし、バルブ
セクション4を交換することができる。
【0041】上記の実施例では排出口4Sに2つのピン
チバンドが取り付けられている例を掲げたが、ピンチバ
ンドを1つまたは3つ以上設けるようにしてもよい。ピ
ンチバンドを3つ以上設ける場合は、各々を排出口4S
の周方向にずれた角度で取り付け、排出口4Sをそれぞ
れ異なる方向から中心に向けて撓ませるようにすると、
より効果的にスラリー量を調整できる。
【0042】また、本実施例では加圧部材としてピンチ
バンドを例示したが、排出口4Sを加圧して撓ませるも
のであれば他の構成を採用してもよい。また、調整部と
してボルト・ナットを例示したが、加圧部材による加圧
力を調整できるものであれば、他の機構を用いることも
できる。
【0043】
【発明の効果】本発明の効果は以下の通りである。
【0044】請求項1に係るサイクロンの排出量調整装
置においては、排出される泥材が通過する通過路は、可
撓性を有している。そして複数の加圧部材は、通過路の
中心軸に向けて通過路を加圧して撓ませ、それぞれ通過
路に対する加圧力を調整する調整部を有している。
【0045】また、複数の加圧部材は、それぞれ中心軸
方向に異なる位置に設けられており、かつ異なる方向か
ら通過路を中心軸に向けて加圧する。
【0046】このように、複数の加圧部材によって異な
る方向から通過路を加圧し、それぞれの加圧力を調整部
によって調整することができる。すなわち、それぞれの
加圧部材による異なる方向からの撓みによって、泥材の
排出量を制御することができる。したがって、泥材中の
水分に対する土砂、土石等の濃度を容易に調整すること
ができる。
【0047】たとえば単一の加圧部材によって通過路を
撓ませ泥材の排出量を制御する場合、泥材の排出量を十
分に抑えるためには、通過路を極端に小さくする必要が
ある。このような場合は、極端に小さくなった加圧部分
で泥材がつまってしまうことがある。しかし、請求項1
に係るサイクロンの排出量調整装置では、複数の加圧部
材によって異なる方向から通過路を撓ませる。このた
め、通過路を段階的に絞ることができ、各々の加圧部分
を極端に小さく撓ませなくても、複数の加圧部材の組み
合わせによって泥材の排出量を抑え、泥材のつまりを回
避することができる。
【0048】請求項2に係るサイクロンにおいては、排
出される泥材が通過する通過路は、可撓性を有してい
る。そして複数の加圧部材は、通過路の中心軸に向けて
通過路を加圧して撓ませ、それぞれ通過路に対する加圧
力を調整する調整部を有している。また、複数の加圧部
材は、それぞれ中心軸方向に異なる位置に設けられてお
り、かつ異なる方向から通過路を中心軸に向けて加圧す
る。さらに、サイクロン本体はゴム材、および当該ゴム
材に強度性を与える補強材によって構成されており、通
過路はゴム材で構成されている。
【0049】たとえば単一の加圧部材によって通過路を
撓ませ泥材の排出量を制御する場合、泥材の排出量を抑
えるためには、通過路を極端に小さくする必要がある。
このような場合は、極端に小さくなった加圧部分で泥材
がつまってしまうことがある。しかし、請求項2に係る
サイクロンの排出量調整装置では、複数の加圧部材によ
って異なる方向から通過路を撓ませる。このため、通過
路を段階的に絞ることができ、各々の加圧部分を極端に
小さく撓ませなくても、複数の加圧部材の組み合わせに
よって泥材の排出量を抑え、泥材のつまりを回避するこ
とができる。
【0050】また、請求項2に係るサイクロンの排出量
調整装置では、さらに本体はゴム材、および当該ゴム材
に強度性を与える補強材によって構成されているため、
鋳物等によって構成する必要はない。したがって、サイ
クロンの製造費用がかからず、製品のコストを抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサイクロンおよびその排出量調整
装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示すバルブセクションの排出口の外観図
である。
【図3】図2に示すIII−III方向の矢視断面図であり、
Aはピンチバンドを締めない状態、Bはピンチバルブを
締めた状態を示している。
【図4】従来のサイクロンおよびその排出量調整装置を
示す断面図である。
【符号の説明】
2・・・・・コーンセクション 2a、4a・・・・・ゴム材 2b、4b・・・・・布芯 4・・・・・バルブセクション 4S・・・・・排出口 6、8・・・・・ピンチバルブ 6a、6b、8a、8b・・・・・ボルト・ナット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイクロン本体に流入された泥材の排出量
    を調整するサイクロンの排出量調整装置において、 可撓性を有し、排出される泥材が通過する通過路、 通過路を、当該通過路の中心軸に向けて加圧して撓ませ
    る複数の加圧部材であって、それぞれ通過路に対する加
    圧力を調整する調整部を有しており、それぞれ中心軸方
    向に異なる位置に設けられ、かつ異なる方向から通過路
    を中心軸に向けて加圧する複数の加圧部材、 を備えたことを特徴とするサイクロンの排出量調整装
    置。
  2. 【請求項2】 サイクロン本体に流入された泥材の排出量
    を調整するサイクロンの排出量調整装置において、 可撓性を有し、排出される泥材が通過する通過路、 通過路を、当該通過路の中心軸に向けて加圧して撓ませ
    る複数の加圧部材であって、それぞれ通過路に対する加
    圧力を調整する調整部を有しており、それぞれ中心軸方
    向に異なる位置に設けられ、かつ異なる方向から通過路
    を中心軸に向けて加圧する複数の加圧部材、 を備えており、 前記サイクロン本体はゴム材、および当該ゴム材に強度
    性を与える補強材によって構成されており、 前記通過路はゴム材で構成されている、 ことを特徴とするサイクロン。
JP6125387A 1994-06-07 1994-06-07 サイクロンおよびその排出量調整装置 Expired - Lifetime JP2638748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6125387A JP2638748B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 サイクロンおよびその排出量調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6125387A JP2638748B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 サイクロンおよびその排出量調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07328488A JPH07328488A (ja) 1995-12-19
JP2638748B2 true JP2638748B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=14908883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6125387A Expired - Lifetime JP2638748B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 サイクロンおよびその排出量調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2638748B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010240508A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Terada Pump Seisakusho:Kk サイクロン装置
GB2481608B (en) * 2010-06-30 2015-03-04 Dyson Technology Ltd A surface treating appliance
CN101985115A (zh) * 2010-10-25 2011-03-16 烟台鑫海耐磨胶业有限公司 一种新型水力旋流器
CN101983779B (zh) * 2010-11-24 2012-06-27 东北石油大学 同向出流倒锥式旋流分离器
CN110013910B (zh) * 2019-03-22 2021-03-26 太原理工大学 一种分选密度在线调节的水介质分选旋流器
CN113021069A (zh) * 2021-02-23 2021-06-25 宁夏共享机床辅机有限公司 涡流分离器
CN113369027A (zh) * 2021-07-28 2021-09-10 东北大学 多级旋流分离柱
CN117101893B (zh) * 2023-10-24 2024-02-02 天津美腾科技股份有限公司 一种可开合调控的底流口

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5043798U (ja) * 1973-08-17 1975-05-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07328488A (ja) 1995-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2638748B2 (ja) サイクロンおよびその排出量調整装置
DE4392041C1 (de) Schneckenpresse
AU2015249527B2 (en) Screw press with filter plates
WO1993005953A1 (fr) Presse a vis
EP1322398A1 (en) A device and a method for filtering a fluid
CN109022768A (zh) 一种稀土萃取用离心萃取机
DE202011106039U1 (de) Verbindungsanordnung
EP1572371A1 (de) Zentrifuge, insbesondere separator, mit feststoff-austrittsdüsen und verschleissschutz
US20060174781A1 (en) Screw press for separation of liquid from solid-liquid mixtures especially pulp suspensions
US10457008B2 (en) Modular screw press
GB2038198A (en) Flow distribution means for screening apparatus
EP1509308B1 (de) Vorrichtung zum filtern von unter einem hohen druck geförderten fluiden
KR102200736B1 (ko) 슬러지 탈수용 스크류 프레스
JP2002160092A (ja) スクリュウプレス
EP0640398A2 (de) Zentrifuge
US4605495A (en) Hydrocyclone separator apparatus
KR101647056B1 (ko) 상·하수 및 폐수처리용 3상원심분리기
DE19831334C2 (de) Vorrichtung zur Verwertung von Abfallstoffen oder Materialien durch Fest-Flüssig-Trennung
EP1586439B1 (de) Schneckenpresse zum Abtrennen von Flüssigkeit aus Feststoff-Flüssigkeits-Gemischen, insbesondere Faserstoffsuspensionen
DE1132511B (de) Klassierspirale
DE19738912A1 (de) Vorrichtung und Verfahren zum Abscheiden von Feststoffen aus einem Trägerstrom sowie deren Verwendung
DE19846189A1 (de) Reibungsvakuumpumpe
WO1996025289A1 (en) A device for thickening of pulp
DE3910302C1 (en) Centrifuge
JPH07284997A (ja) スクリュウ式脱水機