JP2638671B2 - ウェーハの収納方法及び収納容器 - Google Patents

ウェーハの収納方法及び収納容器

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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えばシリコンウェーハなどのウェーハ
は、その表面に結露を生じさせることなく収納できるウ
ェーハの収納方法及び収納容器に関する。
[従来の技術] 従来、例えばシリコンウェーハなどの半導体基板用ウ
ェーハの製造過程においては、鏡面仕上げ後のウェーハ
に異物が付着することを防止するため、鏡面仕上げ後に
十分洗浄されたウェーハを、クリーンルーム内において
ポリエチレン、ポリプロピレンアルイハナイロン等の樹
脂を素材とする収納容器に収納し、この後、収納容器を
密閉してウェーハを外部環境から隔離された状態で輸送
することが行われている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、このような手順でウェーハを輸送する場
合、収納容器の温度は外気に左右され、また航空機輸送
される場合も多く、外部温度の上下に応じて収納容器内
の温度も上下する。一方、収納容器の内部にはウェーハ
の収納作業が行われるクリーンルーム内の空気が充填さ
れており、かかる空気は通常50%程度の湿度に管理され
ているため、収納容器内の温度が露点温度よりも低下し
てウェーハ表面に結露が生じることがある。
そして、ウェーハ表面に結露が生じると、洗浄後のウ
ェーハの表面に均一に分布していたNa、Zn、Ca等の微小
な異物が水滴の張力で引き寄せられてウェーハ表面に局
部的に集中し、自然酸化膜の異常成長などが生じ、この
結果結露が解消してもこれら異物が残されてウェーハの
鏡面に局部的にくもりが発生し、ウェーハの品質が劣化
することがあった。
かかる欠点を解消する手段として、例えば収納容器内
に乾燥空気やチッソガス等の不活性ガスを充填して結露
を防止することが考えられるが、かかる作業はクリーン
ベンチ内で酸欠防止に注意しながら行う必要がある。ま
た、クリーンルーム内に保管中にクリーンルームの空気
と入れ換わるこ場合も多い。また、収納容器内に乾燥剤
を投入することも考えられるが、乾燥剤から発生するチ
リがウェーハ表面に付着するおそれがあって妥当でな
い。
この発明は、このような背景の下になされたもので、
ウェーハ表面の結露を防止できるウェーハの収納方法及
び収納容器を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、この発明のウェーハの収
納方法では、素材に絶乾した樹脂材料を用いた収納容器
内にウェーハを収納し、この後、収納容器を密閉してウ
ェーハを収納することとした。
そして、かかる収納方法に用いて好適な収納容器とし
て、素材に絶乾したポリカーボネイトを用いた収納容器
を発明した。
[作用] 上記構成の収納方法によれば、絶乾した樹脂材料から
なる収納容器内にウェーハを収納しているから、収納容
器自体に水分を吸収する余地が残されている。従って、
容器を密閉した段階で容器内に充填される空気中の水分
は、まず収納容器自身に吸水され、これにより容器内の
湿度が低下してウェーハ表面の結露が抑制される。
また、上記構成の収納容器によれば、素材として用い
られるポリカーボネイトの吸水率が、従来の収納容器の
素材に用いられていたポリエチレン等に比して著しく大
きいので、収納容器に吸水される水分量が大きくなり、
その分、容器内の湿度が一層低下してウェーハが結露す
るおそれがなくなる。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明の一実施例を説明す
る。
図において符号1はウェーハカセットである。このウ
ェーハカセット1は、鏡面加工後のウェーハWをその軸
線方向に適当な間隔をおいて保持するためのもので、そ
の形状は上方に開口する箱形容器状を呈している。ま
た、ウェーハカセット1の内部には、上記ウェーハWを
一枚ずつ収納するための収納溝2…が多数形成されてい
る。
一方、符号3は収納容器である。この収納容器3は、
上記ウェーハカセット1を収納する容器本体4と、この
容器本体4の上部に装着される蓋5とからなるものであ
る。容器本体4は上方に向かって開口する略直方体形状
をなし、その内部が上記ウェーハカセット1を収納する
収納部とされている。
また、容器本体4の上部には、蓋5のフランジ5aと密
着するフランジ4aが形成されている。さらに、蓋5の裏
側には容器本体4の上端縁4bと嵌合する溝部(図示略)
が形成され、これら溝部及び上端縁4b及び上記各フラン
ジ4a、5aとによって、容器本体4の内部を密閉する密閉
部が構成されている。
そして、これら容器本体4及び蓋5は、それぞれ全体
がポリカーボネートを素材として一体成形されており、
成形後に所定の乾燥処理が施されることによって内部水
分量が0となる絶乾状態に保持されている。また、これ
ら容器本体4の外表面及び蓋5の上面側はアルミラミネ
ート等によって覆われており、容器3の外部から内部へ
の水分の侵入が阻止される構造とされている。なお、図
において符号7はストッパであり、蓋5を容器本体4に
装着した場合においてウェーハW及びウェーハカセット
1と当接してこれらの遊動を阻止する機能を担ってい
る。
しかして、以上の構成からなる収納容器3を用いてウ
ェーハWを収納するには、まずクリーンルーム内におい
て所定枚数のウェーハWをウェーハカセット1に挿入
し、続いてウェーハWをウェーハカセット1ごと容器本
体4の内部に収納し、この後、容器本体4の上部に蓋5
を装着して収納容器3の内部を密閉する。
このようにウェーハWを収納する場合、収納容器3全
体が絶乾されたポリカーボネイトから成形されているか
ら、収納容器3自体に容器内の水分が吸収される余地が
ある。このため、容器密閉後においては、収納容器3内
に充填される空気中の水分が収納容器3に吸水されて容
器内の湿度が低下し、これにより容器内の露点温度が低
下してウェーハWの表面の結露が抑制される。従って、
ウェーハWの表面に局部的なくもりが生じることもな
く、ウェーハWの品質を一定に維持できる。
また、本実施例では、収納容器3の素材に絶乾したポ
リカーボネイトが用いられているため、従来用いられて
いたポリエチレン等で収納容器3を成形した場合に比し
て収納容器3自体の吸水能力が高く、従って、ウェーハ
W表面の結露がより一層抑制される。ちなみに、温度20
℃、湿度75%の環境下に24時間放置した場合におけるポ
リエチレンの吸水率が体積の0.015%以下に止どまるの
に対して、同一条件におけるポリカーボネイトの吸水率
は0.23〜0.26%に達するため、収納容器3の全体をポリ
カーボネイトによって製造すれば、従来の15倍以上の水
分を収納容器3自体が吸水できることになる。
なお、本実施例では収納容器3の全体をポリカーボネ
イトで成形しているが、本発明はこれに限るものではな
く、容器自体の吸水能力がその内部に充填される空気の
水分量に比して十分に余裕があれば、例えば蓋5を別材
料とする等、一部に異なる材料を用いても良い。
他方、収納容器3の吸水能力が容器内の水分量に対し
て不足気味であれば、収納容器3の内部に吸水板等を設
けることによって容器の体積を増大させ、これにより吸
水能力を増大させることも可能である。
ここで、収納容器3の素材として用いたポリカーボネ
イトの具体的な吸水能力と収納容器3の内部に充填され
る空気の水分量との関係を定量的に検討して、本発明の
効果を明らかにする。
まず容器内に充填される空気中の水蒸気量w0を算出す
る。
ウェーハの収納作業が行われるクリーンルームが、温
度23℃、湿度50%とすると、 容器内の絶対湿度x0は、 x0=0.0087Kg/Kg 比容積vは、 v=0.85m3/Kgである。
一方、収納容器内部の寸法を170mm×170mm×170mmと
すれば、収納容器の内容積すなわち容器内に充填される
空気の体積V0は、 V0=0.173≒0.005m3 従って、容器内の乾き空気量w1は、 w1=V0/v=5.88×10-3Kg よって容器内の水蒸気量w0は、 w0=w1×x0=5.12×10-5Kg 次に、ポリカーボネイト材料の吸水量を算出する。
絶乾したポリカーボネイトにより直径150mm、厚さ1mm
の円板状の試料を成形したと仮定すると、試料の重量M
は、 M=0.0247Kgとなる。
ここで、ポリカーボネイトの平衡吸水率を0.2%とす
れば、試料の吸水量mは、 m=M×0.2/100=4.95×10-5Kg となる。
次に、の試料をの容器内に収納した場合におい
て、容器内の水蒸気が試料のみに吸水されて容器自体は
一切水蒸気を吸水しないと仮定すれば、容器内の残存水
蒸気量wは、 w=w0−m=0.17×10-5Kg 従って、吸水後の容器内の絶対湿度x1は、 x1=w/w1=0.000289 (≒0〜2%) となり、このときの露点温度tは、 t≦−20℃となる。
従って、容器内の温度が−20℃を下回らない限りウェ
ーハ表面に結露が生じることはない。
以上のように、収納容器よりも遥かに体積が小さい試
料のみでも容器内の露点温度を十分に低下させてウェー
ハ表面の結露を防止できることが判明した。従って、収
納容器の全体を絶乾したポリカーボネイトで成形した場
合には、ウェーハ表面に結露が生じるおそれが全くない
ことが明らかである。さらに、必ずしも収納容器の全体
をポリカーボネイトで成形しなくとも足りることも実証
された。
なお、本実施例で示した収納容器3の具体的形状はあ
くまで一例を示すものであり、容器の密閉構造やウェー
ハWの収納枚数等は必要に応じて適宜設計変更されるも
のである。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明のウェーハの収納方法
によれば、収納容器内に充填された空気中の水分が収納
容器自体に吸水されて容器内の湿度が低下するので、容
器内の露点温度を低下させてウェーハ表面の結露を抑制
できるという優れた効果が得られる。
また、この発明のウェーハの収納容器によれば、ポリ
カーボネイトの吸水率が従来の素材に比して遥かに大き
いために、収納容器の吸水量が大幅に増加して容器内の
湿度が一層低下するので、ウェーハ表面への結露をより
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
添付図は、ウェーハを収納する収納容器と、この収納容
器内に収納されるウェーハカセットの概略構成を示す斜
視図である。 3……収納容器、4……容器本体、5……蓋、W……ウ
ェーハ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材に絶乾した樹脂材料を用いた収納容器
    内にウェーハを収納し、この後、上記収納容器を密閉す
    るウェーハの収納方法。
  2. 【請求項2】ウェーハを収納する収納部と、該収納部を
    密閉する密閉部とを備えてなるウェーハの収納容器であ
    って、素材に絶乾したポリカーボネートが用いられてい
    ることを特徴とするウェーハの収納容器。
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