JP2638182B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2638182B2
JP2638182B2 JP1041211A JP4121189A JP2638182B2 JP 2638182 B2 JP2638182 B2 JP 2638182B2 JP 1041211 A JP1041211 A JP 1041211A JP 4121189 A JP4121189 A JP 4121189A JP 2638182 B2 JP2638182 B2 JP 2638182B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目 次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果 〔概要〕 感光体の裏面より画像露光すると同時に現像を行い、
感光体上にトナー像を得る画像形成装置に関し、 第I現状時に感光体表面に移動した潜像電荷が、第II
現像時に再び感光体の導電層側に戻らないような画像形
成装置を提供することを目的とし、 透明基体、透明または半透明の導電層及び光導電層を
積層して成る感光体と、該感光体の光導電層側に配置さ
れ、回転する磁気ブラシのマグネットローラと、これを
覆うスリーブと、その周囲に充填させる現像剤と、該ス
リーブ上に絶縁して設けた記録電極と、該記録電極と接
近しかつ前記感光体の移動方向下流に設けた現像剤溜ま
りと、から成る磁気ブラシ現像機と、前記記録電極と該
感光体の導電層間に電圧を印加する第1の電圧印加手段
と、前記スリーブと該感光体の導電層間に第1の電圧印
加手段とは逆極性で低い電圧を印加する第2の電圧印加
手段と、前記感光体の導電層側でかつ前記記録電極と対
向する位置に設けられ、画像データに基づき画像露光を
行なう画像露光手段とから成り、前記感光体を挟んで、
磁気ブラシ現像機と対向する画像露光手段で、磁気ブラ
シ現像機上の記録電極の位置に対応する感光体の透明基
体部分を画像露光して光導電層に潜像電荷を生じると同
時に、現像剤を表面に吸引してトナー現像を行う第I現
像と、次いで、前記現像剤溜まり部分で背景部のトナー
を回収する第II現状とを行い、感光体上にトナー像を形
成する画像形成装置において、前記光導電層が、第I現
像時には大きいキャリア移動度を示し、第II現像時には
第I現像時に比べ1桁以上小さいキャリア移動度を示す
感光体を用いて構成する。
或いは光導電層が、電界依存性が少なくキャリア移動
度の異なる少なくとも2層にて構成され、透明導電層側
に大きいキャリア移動度の光導電層、その上にそれより
1桁以上キャリア移動度の小さい光導電層を積層して成
る感光体を用いて構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、感光体の裏面より画像露光すると同時に現
像を行い、感光体上にトナー像を得る画像形成装置に関
する。
現在の複写機或いは高速、高印字品位のプリンタは、
電子写真記録方式を用いたものが一般的である。この方
式は、感光体を記録媒体に用い、一様帯電・画像露光・
転写・定着・除電・クリーニングの工程で記録が行われ
る、所謂カールソンプロセスである。
カールソンプロセスでは、一様帯電・転写・除電にコ
ロナ放電器を用いる。コロナ放電器は数KVの高電圧をコ
ロナワイヤに印加する構成であるから、高圧電源が必要
であるとともに、湿度・粉塵等の影響を受け易いので、
信頼性が低いという短所がある。また、コロナ放電器で
発生するオゾンが臭気を発生するとともに、近年オゾン
の人体への有害性が問題となっている。
さらに、上記した7つの工程が必要であるため、装置
が複雑になるとともに大型化する欠点がある。
最近上記の問題点に鑑み、コロナ放電器を不要とした
装置の小型化に着目した画像形成方法が提案されてい
る。具体的には、感光体を挟んでトナー現像器と画像露
光手段を対向配置し、画像露光と現像を同時に行う方式
である。本発明は、そのひとつの方式に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
第13図に従来技術の模式図を示す。
図において、感光体1は透明基体1a・透明導電層1b・
光導電層1cから構成され、透明導電層1bがアースに接続
されている。感光体1の光導電層1c側に設けられた磁気
ブラシ現像機2は、マグネットローラ2aとスリーブ2bか
らなり、マグネットローラ2aが回転自由である。さら
に、スリーブ2bの表面には、絶縁フィルム3でスリーブ
2bと絶縁された帯状の記録電極4が設けられている。記
録電極4には光導電層1cのキャリア極性(図ではプラス
極性)と逆極性の電圧6が印加され、スリーブ2bには、
記録電極4と逆極性の電圧7が印加されている。この現
像機2に導電性キャリアと絶縁性トナーを混合した現像
剤、又は導電性一成分現像剤5を充填し、図中矢印方向
に搬送する。
感光体1の透明基体1a側には、画像露光手段8が配置
されている。画像露光手段8は露光光の光軸が記録電極
4と交叉するように配置する。画像露光手段8として
は、LEDアレイ光学系、レーザ光学系、EL光学系、液晶
シャッター光学系等が使用できる。
次に、画像形成原理を示す。
上記構成の装置のA部において、光導電層1cを画像露
光すると光導電層1c内にホトキャリアが発生する。ホト
キャリアの内記録電極4の印加電圧6(−100〜−600
V)と逆極性のキャリアが、光導電層1c表面に移動して
潜像電荷9となる。このように露光部(A部)では、光
導電層1cの静電容量が見掛け上増加するため、付着トナ
ー量が多くなり、露光部と非露光部とである程度、コン
トラストのあるトナー像となる。この工程を第I現像と
いうことにする。
次に、B部において、スリーブ2bに逆電圧7(0〜+
100V)を印加し、かつ現像剤の溜まり(11)をつくるこ
とで、非露光部の余分なトナーを静電力によって現像機
2に回収する。この際、露光部のトナーも僅かに回収さ
れるが、潜像電荷9とトナー電荷の静電拘束力によっ
て、大部分のトナーが感光体1上に残り、トナー像10が
形成される。この工程を第II現像ということにする。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術では、第1現像工程において、画像露光と現
像を同時に行うため、感光体内に発生したホトキャリア
は高速移動する必要があるので、キャリア移動度の大き
い光導電層1cが必要だった。この光導電層1cは、第14図
に示すように電界に対して変化が小さく、弱い電界にお
いても大きなキャリア移動度を示している。
このような感光体1を使用すると、記録電極4部分
(A部)では、第15図(a)に示すように、感光体内に
発生したホトキャリアは、高速に感光体1表面方向に移
動して潜像電荷9となる。次に、背景部のトナーを回収
する現像剤のたまり部分(B部)では、第15図(b)に
示すように、光導電層1cに弱い電界が加わるにも係わら
ず、電荷(潜像電荷)9は移動する。そのため、感光体
表面の潜像電荷9は、再び感光体1の導電層1b側に移動
し、感光体表面のトナーの付着力を弱めるように作用す
る。その結果、感光体1上に付着するトナー量が減り、
画像11の濃度が低下してしまう問題があった。
そこで、本発明は第I現像時に感光体表面に移動した
潜像電荷が、第II現像時に再び感光体の導電層側に戻ら
ないような画像形成方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記問題点は、第1図、第2図に示されるように、第
1現像時、即ち高電界時には高速にホトキャリアを移動
し、第II現像時、即ち低電界時には感光体内の電荷を移
動しないか、もしくは移動しにくい感光体1を使用す
る。具体的には、第2図に示すように、キャリア移動度
が電界に対して依存性を示す感光体である。即ち、高電
界ではキャリア移動度が大きく、低電界ではキャリア移
動度が小さい感光体である。
或いは、第8図、第9図に示すように、光導電層が複
数層にて構成され、感光体11A,13Aは、透明導電層1b側
に電界依存性が小さくキャリア移動度の大きい第1の光
導電層11c,13dと、その上に電界依存性が小さく第1の
光導電層11c,13dに比べ1桁以上小さいキャリア移動度
を有する第2の光導電層11d,13eを積層させた感光体11
A,13Aである。
〔作用〕
第1図に示す感光体1を、第2図のようなキャリア移
動度特性を示すものを使用することによって、第1図
(a)の第I現像では、感光体1の光導電層1c内に発生
したホトキャリアは、高速に感光体1表面方向に移動し
て潜像電荷9となる。
次に、第1図(b)の第II現像の現像剤のたまり部分
では、光導電層1cに弱い電界が加わることによって、背
景部のトナーを回収する。従来この時点で潜像電荷9
が、感光体1の導電層1b方向に移動するため、画像部の
トナー量が減る。本発明では、低電界においてキャリア
移動度の小さい感光体を使用するため、潜像電荷9は移
動できない。そのため、潜像電荷9とトナー電荷の静電
的な拘束力が強く保持できるため、付着トナー量が多く
現像濃度が高くなる。
又、第8図、第9図に示す感光体11A,13Aにあって
は、第I現像の高電界が印加されると、第10図(a)に
示す如く光導電層内に発生したホトキャリアは第1の光
導電層11c又は第1の電荷輸送光導電層13dを高速に移動
し、外層の第2の光導電層11d又は第2の電荷輸送光導
電層13eに突入してトラップされ、潜像電荷9となる。
次に、第II現像の低電界の印加で、第10図(b)に示
す如く潜像電荷9の背景部(非露光部)のトナーが脱落
し回収されると同時に、キャリア移動速度が1桁以上小
さい第2の光導電層11d又は第2の電荷輸送光導電層13e
中にトラップされた潜像電荷9は、第1の光導電層11c
又は第1の電荷輸送光導電層13d側に移動することが出
来ず、殆どが外層の第2の光導電層11d又は第2の電荷
輸送光導電層13e中にトラップされたままとなり、潜像
電荷9とトナー電荷の静電的な拘束力が強く保持され、
トナー像10は付着トナー量が多く現像濃度が高くなる。
〔実施例〕
第3図は本発明を画像記録装置に実施した例を示す。
図中、12は感光体フィルムである。この感光体フィル
ム12は、第4図に示すように、厚さ100μmのポリエチ
レンテレフタレートの透明基体12a上に、ITO(酸化イン
ジウム)蒸着膜の透明導電層12bを設け、さらに光導電
層として、CGL(電荷発生層)12cとCTL(電荷輸送層)1
2dから成り、厚さが約13μmの機能分離型の有機光導電
層を設けたものである。CGLにはフタロシアニン系の材
料を、CTLにはヒドラゾン系の材料を使用した。以上の
ような感光体フィルム12の透明導電層12bはアースに接
続され、感光体フィルム12自体は、フィルム駆動ローラ
22に接続されている動力系(図示せず)によって図中矢
印方向に搬送される。
13は磁気ブラシ現像機で、第5図に詳しく示す。スリ
ーブ13bの内部に設けたマグネットローラ13aが回転自由
である。スリーブ13bの表面には、ポリイミドフィルム1
4で絶縁された銅箔製の帯状の記録電極15が貼り付けら
れている。以上のような磁気ブラシ現像機13に、銅電性
キャリアと絶縁性トナーを混合した現像剤16を充填し、
マグネットローラ13aの回転で図中矢印方向に搬送を行
なう。
本実施例の光導電層12c、12dには、正孔移動型を用い
た。そのため、記録電極15には、第1の電源17によりマ
イナス電圧を印加する。この電圧は−100V〜−600Vが適
当である。また、スリーブ13bには、第2の電源18によ
りプラス電圧を印加する。この電圧は0V〜+100Vが適当
である。
感光体フィルム12を挟んで磁気ブラシ現像機13と対向
する位置には、画像露光手段19が配置されている。この
画像露光手段19は、画像信号に従って発光するLEDアレ
イと、LEDアレイの画像光を集光するセルフォックレン
ズアレイ、及び画像光の焦点位置がずれないように感光
体を固定する硝子板から構成されている。
20は感光体フィルム12上に形成されたトナー像であ
る。21は記録紙である。22aは転写用導電性ゴムローラ
で、電源23によって電圧(+200V〜+600V)が印加され
ている。24は記録紙21に静電転写されたトナー像で、熱
ローラ定着機25によって記録紙21に定着され、半永久的
な記録画像26となる。
27は転写後感光体フィルム12上に残った残留トナー像
である。28は残留トナー像27の電荷及び光導電層12c、1
2d内の潜像電荷を除去する除電光源である。29は除電さ
れた静電拘束力の失ったトナー像である。
次に、画像記録手順を示す。
感光体フィルム12を矢印方向に搬送させ、現像機13の
マグネットローラ13aを回転させて現像剤16を、矢印方
向に搬送し現像剤の溜まりを作り、かつ記録電極15及び
スリーブ13bにそれぞれ電圧を印加した状態で、上記画
像露光手段19により感光体を画像露光する。すると、CG
L12cではホトキャリアが発生し、その内正孔がCTL12d内
を感光体表面近傍に移動して潜像電荷となる。以下、従
来技術の項で記した原理で、感光体フィルム12の表面に
トナー像20が形成される。
次に、トナー像20は、転写ローラ22を用いて記録紙21
に静電転写される。転写されたトナー像24は、定着機25
で記録紙21に定着され、半永久的な記録画像26が得られ
る。
一方、転写後感光体フィルム12上に残った残留トナー
像27は、除電光源28を用いて除電される。除電されたト
ナー像29は、現像機13の磁力、現像剤16のかきとり及び
スリーブ13bの印加電圧による静電力によって回収さ
れ、再使用される。次の画像形成は、残留トナー像29の
回収と同時に行われる。このように残留トナー像29の回
収と次の画像形成を同時に行うことは、感光体フィルム
12を挟んで画像露光手段19と現像機13が対向する位置に
あるため、なんの支障もない。
上記した画像記録装置において、第6図に示すよう
に、キャリア移動度特性がAタイプとBタイプの2種類
の感光体フィルムについて印字実験を行った。Aタイプ
の感光体は、光導電層内の電界に対して大きな依存性を
有し、第I現像の電界時に比べ第II現像の電界時ではキ
ャリア移動度が1桁以上小さいものである。また、Bタ
イプの感光体は、電界に対してキャリア移動度の変化が
Aタイプ程大きくない。
この2種類の感光体に関して、印字実験を行った結果
を第7図に示す。実験は、第1の現像バイアス電圧17を
−350V一定にして行った。Aタイプの感光体では、第2
の現像バイアス電圧18を変化させても大きな変化はな
く、十分な印字濃度を得ることができた。これに対し
て、Bタイプの感光体は、第II現像バイアス電圧18に対
して大きく変化し、さらに印字濃度も低い。
以上のことを詳細に考察すると、第I現像バイアス電
圧17は−350V一定、第II現像バイアス電圧18を+20Vと
仮定すると(光導電層の厚さ約13μmである)、それぞ
れの光導電層12c内の電界は、第1現像時には約29V/c
m、第II現像には、約1.6V/cmとなる。Bタイプの感光体
の場合には、第I現像及び第II現像ともに感光体のキャ
リア移動度が10-6cm2/V・s以上と大きく、従来技術で
述べたように潜像電荷が失われているために、印字濃度
が低くなっている。
これに対し、Aタイプ感光体は、第I現像時にはキャ
リア移動度が10-6cm2/V・s以上と大きく、発生したホ
トキャリアは素速く感光体表面方向に移動する。第II現
像時にはキャリア移動度が10-7cm2/V・s以下であるた
め、感光体内の電荷が非常に移動しにくい状態にある。
従って、第I現像時にできた潜像電荷は、感光体表面近
傍に保持され、トナーを強い静電力で感光体上に付着さ
せる。したがって、印字濃度が大きくなる。
以上の実験結果より、キャリア移動度が電界依存性を
有する感光体が、印字濃度の向上に有益であることがわ
かる。さらに、第I現像時と第II現像時のキャリア移動
度の差が、1桁以上あれば十分濃度の高い印字が可能で
あることもわかる。
その他、別の実施例として、感光体の光導電層とし
て、電界依存性が少なくキャリア移動度の異なる複数の
光導電層を積層した感光体を用いる。
具体的に実施した例を第11図に示す。
図中、この感光体フィルム21Aは、第12図に示すよう
に、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートの透明
基体21a上に、ITO(酸化インジウム)蒸着膜の透明導電
層21bを設け、さらに光導電層として、CGL(電荷発生
層)21cとキャリア移動度の大きいCTL(電荷輸送層)21
d、さらにキャリア移動度の小さいCTL21eを積層した機
能分離型有機感光体である。キャリア移動度の大きいCT
L21dの厚さは、約12μm、キャリア移動度の小さいCTL2
1eの厚さは約8μmとした。また、用いた感光体材料
は、CGL21cにはフタロシアニン系の材料を、CTL21d・21
eにはヒドラゾン系の材料を使用し、キャリア移動度の
大小は、バインダー剤の量を変えることで実現してい
る。CTL21dのキャリア移動度は10-6〜10-5cm2/V・sと
大きく、CTL21eのキャリア移動度は10-7cm2/V・s以下
になるように設定した。
以上のような感光体フィルム21Aの透明導電層21bはア
ースに接続され、感光体フィルム21A自体は、フィルム
駆動ローラ30に接続されている動力系(図示せず)によ
って図中矢印方向に搬送される。
13は磁気ブラシ現像機で、前述の第5図と同様であ
り、説明を省略する。この磁気ブラシ現像機13に、導電
性キャリアと絶縁性トナーを混合した現像剤16を充填
し、マグネットローラ13aの回転で図中矢印方向に搬送
を行なう。
本実施例の光導電層21d,21eには、正孔移動型を用い
た。そのため、第1の電源17によりマイナス電圧を印加
する。この電圧は−100V〜−600Vが適当である。また、
スリーブには、第2の電源18によりプラス電圧を印加す
る。この電圧は0V〜+100Vが適当である。
感光体フィルム21Aを挟んで磁気ブラシ現像機13と対
向する位置には、画像露光手段19が配置されている。こ
の画像露光手段19は、画像信号に従って発光するLEDア
レイと、LEDアレイの画像光を集光するセルフォックレ
ンズアレイ及び画像光の焦点位置がずれないように感光
体を固定する硝子板から構成されている。
20は、感光体フィルム21A上に形成されたトナー像で
ある。21は記録紙である。22aは転写用導電性ゴムロー
ラで、電源23によって電圧(+200V〜+600V)が印加さ
れている。24は記録紙21に静電転写されたトナー像で、
熱ローラ定着機25によって記録紙21に定着され、半永久
的な記録画像26となる。
27は転写後感光体フィルム21A上に残った残留トナー
像である。28は残留トナー像27の電荷及び光導電層内の
潜像電荷を除去する除電光源である。29は除電され静電
拘束力を失ったトナー像である。
次に、画像記録手順を示す。
感光体フィルム21Aを矢印方向に搬送させ、現像機13
のマグネットローラを回転させて現像剤16を矢印方向に
搬送し現像剤の溜りを作り、かつ記録電極15及びスリー
ブにそれぞれ電圧を印加した状態で、上記画像露光手段
19により感光体を画像露光する。すると、CGL21cではホ
トキャリアが発生し、その内正孔がCTL21d・21e内を感
光体表面方向に移動して潜像電荷となる。従って、露光
部では光導電層の静電容量が見掛け上増加するため、付
着トナー量が多くなり、露光部と非露光部とである程度
コントラストのあるトナー像となる。
次に、現像剤の溜り部分において、スリーブ13bに第
2の電源18にて逆電圧を印加し、非露光部の余分なトナ
ーを静電力によって現像機13に回収する。この際、露光
部のトナーも僅かに回収される。しかし、露光部の潜像
電荷は、第2の電源18の逆電圧が比較的低いうえに、CT
L21eはキャリア移動度が小さく電荷が移動しにくい状態
である。そのため、潜像電荷とトナー電荷の静電拘束力
が保持されるため、大部分のトナーが感光体フィルム21
A上に残り、トナー像20が形成される。
次に、トナー像20は転写ローラ22aを用いて記録紙21
に静電転写される。転写されたトナー像24は定着機25で
記録紙21に定着され、半永久的な記録画像26が得られ
る。
一方、転写後感光体フィルム21A上に残った残留トナ
ー像27は、除電光源28を用いて除電される。除電された
トナー像29は、現像機13の磁力、現像剤16のかきとり及
びスリーブ13bの印加電圧による静電力によって回収さ
れ、再使用される。次の画像形成は、残留トナー像29の
回収と同時に行なわれる。このように残留トナー像29の
回収と次の画像形成を同時に行なうことは、感光体フィ
ルム21Aを挟んで画像露光手段19と現像機13が対向する
位置にあるため、なんの支障もない。
本実施例では、機能分離型有機感光体のCTLをキャリ
ア移動度の異なる二層構造としている。そして、上部の
CTL21eにキャリア移動度の小さいものを用いることによ
って、CTL21eが潜像電荷のトラップ層として機能し、潜
像電荷を移動しにくくしている。そのため、潜像電荷と
トナー電荷の静電拘束力が保持され、印字濃度の大きい
鮮明な印字が得られる。
今までに説明した本実施例によれば、人体に有害なオ
ゾンを発生し、数KVという高電圧を必要とするコロナ放
電器を一切使用してない。かつ、カールソンプロセスに
比べ工程数も少なく、簡潔な記録プロセスであるため、
装置を小型にできる。さらに、記録紙上に形成された記
録画像も、印字濃度が大きい鮮明な記録画像であった。
また、感光体材料は、有機材料として、フタロシアニ
ン系材料・PVK−TNF・アゾ系染料・チアピリリウム染料
等、無機材料として、セレン系感光体・a−Si・CdS・
酸化亜鉛等でも、上記特性を示す感光体であれば使用が
可能である。
また、画像プロセスとしても、実施例では転写後感光
体上に残った残留トナーを、磁気ブラシ現像機に回収し
たが、残留トナーをブラシクリーナーやブレードクリー
ナー等で、除去する記録プロセスでもよく、転写工程
も、実施例ではローラ転写法を用いたが、コロナ転写法
を用いても、実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明は、上記実施例のようにプリンタなど
の画像記録ばかりでなく、転写工程を設けず感光体上の
トナー画像を、直接見るディスプレイ装置に応用して
も、十分効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、感光体の裏面よ
り画像露光して同時にトナー現像を行う画像形成装置に
おいて、印字濃度の大きい鮮明なトナー像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明の原理のホトキャリアの挙
動、 第2図は本発明で使用する感光体の特性、 第3図は本発明の一実施例の説明図、 第4図は第3図の感光体フィルムの断面図、 第5図は現像機の斜視図、 第6図は本発明の実施例で用いた感光体の特性、 第7図は二つの感光体の印字比較、 第8図、第9図は本発明に用いる感光体、 第10図(a)(b)は本発明におけるホトキャリアの挙
動、 第11図は本発明の他の実施例の説明図、 第12図は第11図の感光体フィルムの断面図、 第13図は従来技術の模式図、 第14図は従来使用していた感光体の特性、 第15図(a)(b)は従来の感光体内のホトキャリアの
挙動である。 図において、 1,11A,13Aは感光体、 1a,12aは透明基体、 1b,12bは透明導電層、 1cは光導電層、 11cは第1の光導電層 11dは第2の光導電層 12,21Aは感光体フィルム、 12cはCGL(電荷発生層)、 12dはCTL(電荷輸送層)、 2,13は現像機、 13cは電荷発生光導電層、 13dは第1の電荷輸送光導電層、 13eは第2の電荷輸送光導電層、 15は記録電極、 5,16は現像剤、 17は第1の電源(現像バイアス電圧)、 18は第2の電源(現像バイアス電圧)、 19は画像露光手段、 20、24、27、29はトナー像、 21は記録紙、 22,30はフィルム駆動ローラ、 22aは転写用導電性ゴムローラ、 23は電源、 25は熱ローラ定着機、 28は除電光源を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基体(1a)、透明または半透明の導電
    層(1b)及び光導電層(1c)を積層して成る感光体
    (1)と、 該感光体(1)の光導電層(1c)側に配置され、回転す
    る磁気ブラシのマグネットローラ(13a)と、これを覆
    うスリーブ(13b)と、その周囲に充填させる現像剤
    (5)と、該スリーブ(2b)上に絶縁して設けた記録電
    極(4)と、該記録電極(4)と接近しかつ前記感光体
    (1)の移動方向下流に設けた現像剤溜まり(11)と、
    から成る磁気ブラシ現像機(2)と、 前記記録電極(4)と該感光体(1)の導電層(1b)間
    に電圧を印加する第1の電圧印加手段(6)と、 前記スリーブ(2b)と該感光体(1)の導電層(1b)間
    に第1の電圧印加手段(6)とは逆極性で低い電圧を印
    加する第2の電圧印加手段(7)と、 前記感光体(1)の導電層(1b)側でかつ前記記録電極
    (4)と対向する位置に設けられ、画像データに基づき
    画像露光を行なう画像露光手段(8)とから成り、 前記感光体(1)を挟んで、磁気ブラシ現像機(2)と
    対向する画像露光手段(8)で、磁気ブラシ現像機
    (2)上の記録電極(4)の位置に対応する感光体
    (1)の透明基体(1a)部分を画像露光して光導電層
    (1c)に潜像電荷(9)を生じると同時に、現像剤
    (5)を表面に吸引してトナー現像を行う第I現象と、 次いで、前記現像剤溜まり(11)部分で背景部のトナー
    を回収する第II現像とを行い、感光体(1)上にトナー
    像(10)を形成する画像形成装置において、 前記光導電層(1c)が、第I現像時には大きいキャリア
    移動度を示し、第II現像時には第I現像時に比べ1桁以
    上小さいキャリア移動度を示す感光体(1)を用いるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】透明基体(1a)、透明または半透明の導電
    層(1b)及び光導電層を積層して成る感光体と、 該感光体の光導電層側に配置され、回転する磁気ブラシ
    のマグネットローラ(13a)と、これを覆うスリーブ(1
    3b)と、その周囲に充填させる現像剤(5)と、該スリ
    ーブ(2b)上に絶縁して設けた記録電極(4)と、該記
    録電極(4)と接近しかつ前記感光体の移動方向下流に
    設けた現像剤溜まり(11)と、から成る磁気ブラシ現像
    機(2)と、 前記記録電極(4)と該感光体の導電層(1b)間に電圧
    を印加する第1の電圧印加手段(6)と、 前記スリーブ(2b)と該感光体の導電層(1b)間に第1
    の電圧印加手段(6)とは逆極性で低い電圧を印加する
    第2の電圧印加手段(7)と、 前記感光体の導電層(1b)側でかつ前記記録電極(4)
    と対向する位置に設けられ、画像データに基づき画像露
    光を行なう画像露光手段(8)とから成り、 前記感光体を挟んで、磁気ブラシ現像機(2)と対向す
    る画像露光手段(8)で、磁気ブラシ現像機(2)上の
    記録電極(4)の位置に対応する感光体の透明基体(1
    a)部分を画像露光して光導電層に潜像電荷(9)を生
    じると同時に、現像剤(5)を表面に吸引してトナー現
    像を行う第I現像と、 次いで、前記現像剤溜まり(11)部分で背景部のトナー
    を回収する第II現像とを行い、感光体上にトナー像(1
    0)を形成する画像形成装置において、 前記光導電層が、電界依存性が少なくキャリア移動度の
    異なる少なくとも2層にて構成され、透明導電層(1b)
    側に大きいキャリア移動度の光導電層(11c)、その上
    にそれより1桁以上キャリア移動度の小さい光導電層
    (11d)を積層して成る感光体(11A)を用いることを特
    徴とする画像形成装置。
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JPS6012551A (ja) * 1983-07-01 1985-01-22 Hitachi Ltd 複合型電子写真用感光体
JPS60143346A (ja) * 1983-12-29 1985-07-29 Hitachi Ltd 複合型電子写真用感光体

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