JP2637413B2 - 変形膨化菓子の製造法 - Google Patents

変形膨化菓子の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は変形膨化菓子の製造法に関し、更に詳細には
焼成処理によって適宜形状に変形膨化させた菓子の製造
法に関する。
(従来の技術) 従来より湾曲状に変形膨化した菓子の製造法は公知に
なっている。その一例としては、薄くのばして円形、角
形、或は星形等の形状に打抜き適宜の水分に乾燥したせ
んべい生地の片面にのみボーメ比重計で塩分が5〜20度
相当の塩水、醤油等の液状調味料を塗布してその表面に
塩分被膜を形成し、且つ他の面との間に含有水分量を相
異させて焼成し、これら両面が膨化率が異るようにして
焼き上げるせんべいの製造法(特公昭56−38088号)が
ある。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記のような方法によると、せんべいの一方
の面と他方の面との水分含量が異なっているために、そ
の物性自体が相違し、結果的に焼成・膨化させた場合に
双方の食感が異なってくるという問題があった。
(問題を解決するための手段) 本発明者等は上記問題に着目し、生地の一方の面と他
方の面との水分含量を変化させることなく、焼成処理に
よって変形膨化させる方法について研究した結果、一方
の面にのみ油脂を塗布し、これによって双方の面の熱に
よる膨化率を変えることによって変形膨化させることが
できるという知見を得た。
本発明はかかる知見を基に完成させたもので、その要
旨は穀粉およびその他の原料に加水・混合処理を施した
後、常法によりα化処理を施し、得られたドウを練捏、
圧延して生地となし、該生地を切断した後乾燥し、よっ
て得られた乾燥物の片面にのみ油脂を塗布した後焼成処
理を施すことを特徴とする変形膨化菓子の製造法であ
る。
以下、本発明の内容について詳しく述べる。
まず、穀粉およびその他の原料に加水・混合処理を施
す。穀粉としては、小麦粉、米粉、コーングリッツ、コ
ーンフラワー、各種澱粉原料等がある。その他の原料と
しては最終製品の種類によって異なってくるが、一般的
には食塩、砂糖、その他調味料等がある。これらの原料
に対する加水量としては生地を形成する充分な量であれ
ばよく、具体的には生地の水分含量として20〜30重量%
程度になるように添加するのが好ましい。
加水・混合処理後におけるα化処理は、常法に即って
実施すればよい。例えば、蒸煮、蒸練等の方法がある。
このようにして得られたドウを次に練捏、圧延して生
地となす。練捏はドウ中の水分を均一化することを目的
として行うものであり、この目的を達成することができ
るのであればどのような方法を採用してもよい。圧延は
練捏したドウを希望する厚さの生地にするためであり、
一般的にはロールによる圧延方法が採用される。この圧
延に当っては、生地の厚さが0.5〜3.0mmになるようにす
る方が好ましく、これによって変形度の大きい膨化菓子
を得ることができるという効果が期待できる。圧延後、
得られた生地を適宜大きさに切断する。その後、乾燥処
理を施す。
乾燥処理は膨化に最適な水分含量にすることを目的と
するものであり、従って、この目的を達成することがで
きるのであればどのような乾燥手段を採用してもよい
が、例えば熱風乾燥、自然乾燥、通風乾燥、天日乾燥等
の方法がある。乾燥条件は乾燥手段によって異なってく
るが、乾燥物の水分が9〜14重量%になるような条件で
実施するのが好ましく、例えば60〜90℃、相対湿度20〜
40%、15〜60分間という条件が好ましい。この水分含量
が9重量%未満になってくると膨化不良という問題があ
り、反対に水分含量が14重量%を超えた場合も充分に膨
化したものが得られ難くなってくるという問題がある。
このようにして得られた乾燥物に必要によりテンパリ
ング処理を施した後、油脂を塗布する。このテンパリン
グ処理は上記乾燥物中の水分の均一化を目的とするもの
であり、その条件としては20〜40℃、相対湿度60〜80
%、2〜20時間程度である。乾燥物に油脂を塗布するに
当っては、乾燥物の片面にのみ塗布することが重要であ
る。これによって、乾燥物の両面の熱による膨化率が異
なったものになり、その結果、後工程の焼成処理時に乾
燥物が油脂塗布面を上面にした状態で変形膨化する。油
脂を乾燥物の両面に塗布すると、上記両面の熱による膨
化率を異なったものにすることができなくなり、結果的
に変形膨化させることができなくなる。使用する油脂と
しては食用に使用し得るものであれば特に限定されず、
例えばコーン油、大豆油、サラダ油、パーム油、ヤシ油
等を例示することができる。また、油脂の塗布量につい
ても特に限定されず、適宜実施物において調整すればよ
いが、一般的には1〜25重量%程度が好ましい。油脂の
塗布方法としては、上記した如く乾燥物の片面にのみ塗
布し得るのであれば特に限定されないが、例えば刷毛等
による塗布、スプレー等による吹き付け等の方法があ
る。
油脂塗布後、乾燥物に焼成処理を施す。焼成処理の方
法としては、オーブン処理、熱風膨化処理などが例示さ
れる。この場合の焼成温度としては180〜260℃であるこ
とが好ましい。焼成温度が低くなりすぎると膨化不良と
なり、反対に焼成温度が高くなってくると焦げが発生し
易くなってくる。焼成処理の時間は、焼成時の温度、乾
燥物の大きさなどによって異なってくるが、概ね10秒間
〜5分間程度で充分である。
このようにして得られた変形膨化菓子は、味付けのた
めに適宜調味料を塗布乃至調味料へ浸漬する等の処理を
施し、更に乾燥処理する等の加工を施してもよい。
なお、本発明を実施するに当り、α化した生地を乾燥
する前に油脂を塗布する面にのみ直線や曲線等の刻印を
施すことによって、焼成処理時における変形程度をより
大きくすることができる。該刻印を施す時期としては乾
燥前の工程、例えばドウの圧延時あるいは得られた生地
の切断時があり、更には生地の切断後乾燥前等がある。
(効果) 以上のように、本発明の方法によると、生地を乾燥し
たものの片面にのみ油脂を塗布するという簡単な方法に
よって、該乾燥物の焼成時に変形膨化した菓子を得るこ
とができる。また、本発明の方法では、油脂を塗布する
ために、油を塗布した面と塗布していない面の物性を変
えることがなく、従って、焼成・膨化させた場合におけ
る双方の面の食感に大きな変化を与えることがない、と
いう利点がある。
(実施例) 実施例1 小麦粉(薄力粉)8Kg、馬鈴薯澱粉2Kg、砂糖0.2Kg、
食塩0.1Kg、水4Kgを混合した後、約100℃の蒸気を使用
して15分間蒸練して澱粉をα化した。得られたドウを練
捏し、ロールによって圧延して厚さ1.1mmの生地を得
た。このようにして得られた生地の水分含量は約28重量
%であった。次に該生地を1cm×2.5cmの大きさに切断し
た。その後、温度80℃、相対湿度30%、時間15分間とい
う条件で乾燥して水分含有量約10.5重量%の乾燥物を得
た。よって得られた乾燥物に3時間テンパリングを施し
た後、上記乾燥物の片面にのみサラダ油を塗布した。そ
の後、230℃、60秒間という条件でオーブンで焼成して
膨化菓子を得た。
実施例2 ロールによってドウを圧延すると同時に片面にのみ筋
を刻印すること、および該刻印を施した面にのみサラダ
油を塗布すること以外は実施例1と同様の方法で実施し
て膨化菓子を得た。
比較例 サラダ油を塗布しないこと以外は全て実施例1と同様
の方法で実施して膨化菓子を得た。
上記各方法によって得られた膨化菓子の形状を第1〜
3図に示す。第1図は実施例1、第2図実施例2、第3
図は比較例の各方法による焼成前の乾燥物の形状と焼成
後における乾燥物の膨化形状を表わす。第1,2図に示し
たように、本発明の方法によると、油塗布面を上面とし
て湾曲した状態で膨化しているのに対し、第3図の油を
塗布していないものは単に膨化しているだけで、湾曲と
いう現象は全くみられなかった。
実施例3 乾燥物に塗布する油脂として融点が36℃のパーム硬化
油を50℃の温度で溶融した状態で使用すること、および
焼成処理を220℃、40秒間という条件で熱風膨化機を使
用すること以外は実施例1と同様の方法で実施して膨化
菓子を得た。得られた膨化菓子は第1図に示したものと
略同様に油を塗布した面を上面として湾曲した状態で膨
化していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1、第2図は実施例2、第3図は比較例
の各方法による焼成前の乾燥物の形状と焼成後における
乾燥物の膨化形状を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 酒井 雅英 審判官 田中 久直 審判官 鈴木 恵理子 (56)参考文献 特開 昭58−149644(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀粉およびその他の原料に加水・混合処理
    を施した後、常法によりα化処理を施し、得られたドウ
    を練捏、圧延して生地となし、該生地を適宜大きさに切
    断した後乾燥し、よって得られた乾燥物の片面にのみ油
    脂を塗布した後焼成処理を施すことを特徴とする変形膨
    化菓子の製造法。
  2. 【請求項2】生地の乾燥後の水分含量が9〜14重量%で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の変形
    膨化菓子の製造法。
  3. 【請求項3】焼成処理時における温度が180〜260℃であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の変形膨
    化菓子の製造法。
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