JP2636977B2 - セメント製品の押出成形方法 - Google Patents

セメント製品の押出成形方法

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JP2636977B2
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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はセメント製品の押出成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来建材等の製品をセメント等の無機質
原料で成形することが広く行われている。これら成形品
の製造手段としては例えば屋根瓦等のように同一断面形
状の製品を大量に成形する場合、押出成形法が有利であ
るとして広く採用されている。ところで、これらセメン
ト製品の補強繊維として、石綿繊維が従来は使用されて
きたが、石綿は公害の原因となることより使用の制限な
いしは全廃が強く要請され、これら代替繊維としてパル
プ繊維、合成樹脂繊維等の添加使用が種々試みられてい
る。
【0003】
【従来の技術の問題点】しかしながら、石綿以外の繊維
を使用し押出成形により製品を押出成形使用とすると、
混練材料の押出成形性が石綿使用の場合に比べ低下する
問題、未硬化成形品の保形性が悪く製品形状が保てない
問題、あるいは耐凍害性が悪くなるといった問題が生
じ、石綿添加の成形品にかなり材質が劣るものしか製造
できない欠点があった。さらに、押出成形の場合成形体
は口金部分で圧縮されて吐出されるので、製品組織が非
常に緻密となり、その結果製品比重が増加し重くなる問
題もあった。
【0004】
【発明が解決使用とする課題】この発明は上記問題点に
鑑み、無石綿配合で有りながら押出性能が良く、また材
料の保形性、耐凍害性、さらには軽量化の可能なセメン
ト製品の押出成形方法を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のセメン
ト製品の押出成形方法は、セメント40〜50重量%、珪砂
40〜50重量%、粘土7 〜13重量%、からなるセメント粘
土系配合物に補強繊維としてオートクレーブ時の熱によ
り溶融する合成樹脂繊維を0.5 〜1.2 重量%添加し、該
配合材料 100重量%に対し外割で25〜32重量%の水
及び0.5 〜1.5重量%の押出助剤を添加して混練し、得
た混練物を押出成形して成形品裏面を形成するパレット
に受け、該成形品をプレスにより賦形し、次いで最終的
に前記合成樹脂繊維の溶融温度以上の温度で養生硬化す
ることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明において、セメント製品の押出成形配
合材料として、ほぼ同量とされたセメント、シリカに対
し、粘土を7〜13重量%添加する。この粘土を添加する
理由は保形性を付与するためであって、7重量%より少
ないと保形性が充分で無くなり、また13重量%より多く
なるとセメントの硬化反応に支障が生じ、マトリックス
の結合強度が低くなり、強度が不足する。上記の範囲内
の添加量とすることにより後述の水量との関係で成形品
の保形性が非常に良好となり、例えば厚さ2cm 、幅20cm
の押出成形品でも押出成形直後に自立できるほどの保形
性が得られる。
【0007】また上記配合物に対し補強繊維としてオー
トクレーブ時の熱により溶融する合成樹脂繊維を 0.5〜
1.2 重量%添加するのは、オートクレーブ時の溶融によ
り繊維添加部分を空洞化し、この空洞により軽量化を達
成すると共に耐凍害性を付与するためである。空洞化が
耐凍害性の改良になるのは、浸透水分が凍る際、この微
小空洞が凍結水の受容部となり、膨張圧力を吸収するた
めである。上記合成樹脂繊維が 0.5重量%より少ないと
上記耐凍害性が得られず、1.2 重量%より多くすると多
空洞化により組織が粗となり過ぎかえって曲げ強度等の
低下を招来する。
【0008】また水の添加量を上記配合に対し外割で25
〜32重量%とするのは適度な流動性を付与し成形性を良
くするためであって25重量%より少なくするとセメント
混練物の流動性が低くなり押出成形性が悪くなり、また
32重量%より多くすると流動性は増加するものの前述の
粘土添加にも係わらず成形品の保形性が得られなくな
る。
【0009】押出助剤としてはメチルセルロースが使用
されるが、この添加量は粘土添加による流動性付与によ
り0.5 〜1.2 重量%の非常に少ない量で足りる。なお、
0.5 重量%より少なくすると粘土添加に係わらず押出抵
抗が増加し、また1.2 重量%以上添加しても、添加に見
合った押出成形性の改良は見られず不経済となる。
【0010】上記配合材料により成形品を押出成形し、
製品をパレットに受け、プレスにより賦形した後は、必
要であれば一次養生を行い表面塗装を行い、最終的にオ
ートクレーブ養生により高温高圧蒸気養生を行う。この
高温高圧蒸気養生時、組織に含まれる合成樹脂繊維が溶
融しセメントマトリックス内に多数の空洞が形成され、
これが耐凍害性付与の要因となるのである。
【0011】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。合成樹脂
繊維としてとしてパルプ繊維状の形態をなすポリプロピ
レン繊維(商品名ケミベスト、三井油化株式会社製)
を、また粘土として精製したクレ−(岡山産、商品名S
−5−T、三石栄和社製)を用意した。また比較例とし
てパルプ繊維、及びオートクレーブの熱で溶融しないポ
リプロピレン繊維(商品名タフライト、テザック社製)
を用意した。セメントと珪砂からなる配合系に表1に示
す配合量として上記合成樹脂繊維と粘土及び水、押出助
剤を添加し均一混合して混練物とした。これを押出成形
し、厚さ22mm、幅260mm の成形体を連続押出し、長さ48
0mm に切断して同長のパレットに受け、このパレットに
成形品を受け、そのままカムプレス機にかけ、製品形状
に賦形した。
【0012】 注: 表1中、*1はパルプ繊維、*2はオートクレーブの熱
で溶融しないポリプロピレン繊維(商品名タフライト、
テザック社製)
【0013】なお上記押出成形時の押出成形性能は実施
例1及び2、比較例1及び2は押出成形性、表面状態及
び賦形性のいずれも良好であったが、比較例3及び4は
表面に繊維のケバ立ちが見られた。
【0014】上記成形品をパレットに乗せたまま、養生
条件45°〜75°C ×95%RH ×8hr〜12hrの条件で一次養
生を行い、脱型し表面にエマルジョン塗料により塗装を
行った。次いで8.5atm×10hrの条件でオートクレーブ養
生を行った。得た成形品について曲げ強度、重量、含水
率、吸水率、気乾比重、絶乾比重、及び凍結融解試験を
行った。
【0015】なお、凍結融解試験の試験条件は下記の通
りである。20°cを2時間維持した後2時間かけて−20
°cまで冷却し、−20°cを2時間維持し、その後2時
間かけて再び20°cまで加温するのを1サイクルとして
これを 200サイクル以上繰り返し、外観のクラック発生
等の異常を観察した。
【0016】上記曲げ強度〜絶乾比重測定試験の結果は
表2に、また凍結融解試験の結果は表3に示す通りであ
る。表3において評価欄の○は外観全く異常なし、△は
一部クラック発生あり、×はクラックが殆ど全面に発生
したものを示す。
【0017】
【0018】
【0019】表2より明らかなように本願実施例の
場合、曲げ強度が強く、また重量及び比重も比較例に比
し小さいことが判明した。また凍結融解試験において
も、本願実施例の場合非常に良好な耐凍害性を発揮する
ことが判明した。
【0020】
【発明の効果】この発明は、補強繊維としてオートクレ
ーブの熱により溶融する合成樹脂繊維を使用するので、
その溶融痕が空洞となり、これが成形品の軽量化、耐凍
害性付与に著しい効果が見られ、従来では得られなかっ
た高強度、高耐久性を有するセメント製品が製造可能と
なるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24/38 C04B 24/38 A 28/18 28/18 38/06 38/06 A 40/00 40/00 // C04B 111:12 111:76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント40〜50重量%、珪砂40〜50重量
    %、粘土7 〜13重量%、からなるセメント粘土系配合物
    に補強繊維としてオートクレーブ時の熱により溶融する
    合成樹脂繊維を0.5 〜1.2 重量%添加し、該配合材料 1
    00重量%に対し外割で25〜32重量%の水及び0.5 〜
    1.5 重量%の押出助剤を添加して混練し、得た混練物を
    押出成形して成形品裏面を形成するパレットに受け、該
    成形品をプレスにより賦形し、次いで最終的に前記合成
    樹脂繊維の溶融温度以上の温度で養生硬化することを特
    徴とするセメント製品の押出成形方法。
JP12205791A 1991-04-23 1991-04-23 セメント製品の押出成形方法 Expired - Lifetime JP2636977B2 (ja)

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