JP2636967B2 - 回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置 - Google Patents

回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置

Info

Publication number
JP2636967B2
JP2636967B2 JP3033684A JP3368491A JP2636967B2 JP 2636967 B2 JP2636967 B2 JP 2636967B2 JP 3033684 A JP3033684 A JP 3033684A JP 3368491 A JP3368491 A JP 3368491A JP 2636967 B2 JP2636967 B2 JP 2636967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
joint
guide
hydraulic
joints
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3033684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04254090A (ja
Inventor
敏 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP3033684A priority Critical patent/JP2636967B2/ja
Publication of JPH04254090A publication Critical patent/JPH04254090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2636967B2 publication Critical patent/JP2636967B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雌雄の油圧継手を油圧
シリンダ等のアクチュエータを使用して着脱する装置に
係り、特に建築、土木の基礎工事に使用する大口径鋼管
杭あるいは鋼管類の圧入、引抜きを行なうための全旋回
式ケーシングドライバにおいて、ケーシングを回転円筒
体に固定する油圧式バンド装置のアクチュエータに作動
油を供給、排出する油圧回路に設けられる油圧継手のよ
うに、作動油供給先の油圧回路に高圧が残留する場合に
適用するに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】ケーシングドライバは、図9の平面図お
よび図10の正面図に示すように、水平に保持されるベ
ースフレーム20にスラストシリンダ(図示せず)によ
り昇降自在に取付けられたスラスタテーブル5と、該ス
ラスタテーブル5に油圧モータ(図示せず)により回転
自在に取付けられた回転円筒体1と、該回転円筒体1に
取付けられたケーシング掴み用バンド23と、該バンド
23を開閉する油圧式バンドシリンダ22とを有し、前
記回転円筒体1側と前記スラスタテーブル5側にそれぞ
れ取付けられた雌雄の継手30、28を着脱自在に接合
することにより、前記バンドシリンダ22に対して作動
油を供給、排出する油圧回路を構成する。そして、ケー
シングドライバで鋼管を圧入する場合は、前記継手3
0、28を接合し、該継手30、28を介してバンドシ
リンダ22に作動油を供給し、バンド22を閉じる方向
に作動させてその中に貫挿するケーシング(図示せず)
をバンド23でチャッキングし、チャッキングが終了し
たら前記継手30、28を外し、スラストシリンダをス
ラスタテーブル5の下降方向に作動させると同時に、回
転円筒体1をケーシングと共に油圧モータにより回転さ
せる。これにより、ケーシングは、ケーシングドライバ
およびケーシングドライバに取付けた錘りの重み等によ
り押込み力が与えられて地中にスラストシリンダの1ス
トローク分だけ圧入される。次に再び前記継手30、2
8を接合し、該継手30、28を介してバンドシリンダ
22に作動油を供給し、バンド23を開く方向に作動さ
せてケーシングのバンド23による拘束を解き、1スト
ローク分スラスタテーブル5を上昇させ、前記のように
バンド23によるケーシングのチャッキングと押下げお
よび回転を行なうという動作を繰り返す。
【0003】ケーシングの引抜きを行なう場合にも1ス
トローク引抜き毎に継手30、28の着脱を行なう。
【0004】このような全旋回式のケーシングドライバ
においては、前記バンドシリンダ22は回転円筒体1側
に取付けられるので、バンドシリンダ22によりバンド
23の開閉動作を行なわせるには、バンドシリンダ22
に対して作動油の供給、排出を行なわせるため、スラス
トシリンダの1ストローク分のケーシング圧入あるいは
引抜き動作毎に前記継手30、28を着脱しなければな
らない。従来、この継手30、28の着脱は人手により
行なっていたが、回転円筒体1側の油圧回路には、ケー
シングをバンド23で締め付けるためのアキュムレータ
(図示せず)により油圧が残留するため、圧抜きを行な
ってから継手30、28の接合を行なわなければ人手に
よる接合が行なえない。
【0005】すなわち、継手30、28は、図11に示
すように、それぞれの継手30、28が接合されている
回路の内圧および各継手30、28の内蔵ばね40、3
9の力に抗して、ポペット38、37どうしを当接した
状態で押し込むことにより接合するものであり、人手に
よる場合には、内圧等に打勝つ力が得がたいため、回転
円筒体1側の油圧を圧抜きを行なっていたのである。こ
のように、人手による場合は、継手30、28の接合お
よび脱離に時間を要し、作業能率低下の原因となってい
た。
【0006】このため、図10に示すように、本発明者
等は、油圧シリンダ26を使用して継手30、28を着
脱する自動着脱装置を開発している。この自動着脱装置
は、回転円筒体1に固定したブラケット29に配管2を
介してバンドシリンダ22のロッド室、ボトム室にそれ
ぞれ接合される一対の雌継手30を取付け、一方、スラ
スタテーブル5には、前記油圧シリンダ26のピストン
ロッドにピン27により連結された昇降ブラケット25
に油圧源、油タンクに配管33、33を介して接続され
る一対の雄継手28を前記雌継手30に対向させて取付
け、該昇降ブラケット25は、スラスタテーブル5に固
定した左右のガイド枠24、24間に左右に若干移動で
きるようにガタを持たせて装着されており、前記油圧シ
リンダ26を伸長させると、昇降ブラケット25に取付
けたテーパー形のガイドピース31がブラケット29に
設けたテーパー形のガイド穴32に案内され、継手2
8、30どうしの芯合わせがなされて継手28、30の
接合がなされるように構成されている。スラスタテーブ
ル5には、回転円筒体1側の継手30がスラスタテーブ
ル5側の継手28の対向位置に停止するように位置制御
を行なうためのリミットスイッチ34が設けられ、その
作動片34aが回転円筒体1に取付けたドッグ35に接
触することにより回転円筒体1の停止信号を発生させ
る。また、特開昭59−151637号公報には、雄型
ブロックと雌型ブロックにそれぞれ取付けられた油圧継
手の自動結合に関し、雄型ブロックの外周部をスプリン
グ内蔵型支持部材を介して固定フレームに取付け、雌型
ブロックに対する雄型ブロックの上下左右の移動を可能
として自動結合の際の芯ずれやあらゆる方向への傾きや
ずれを吸収して自動結合を可能とする構造が開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9、図10に示した
従来の油圧継手の着脱装置は、対をなす配管2、2内の
残留内圧の差により、昇降ブラケット25を油圧シリン
ダ26によって上昇させる際に該昇降ブラケット25が
ピン27を中心に傾動し、継手30、28どうしの接合
が良好に行なわれない場合があるという問題点があっ
た。また、特開昭59−151637号公報に記載の油
圧継手の自動着脱装置は、雄型ブロックと雌型ブロック
とをいずれも共通の架台に立設したものであるため、行
われる芯ずれ調整量もわずかでよく、また、雄型ブロッ
クの移動量も上下方向、左右方向とも同じとなってい
る。しかしながら、回転式ケーシングドライバにあって
は、上下方向よりも、回転方向となる左右方向の方が芯
ずれを起こし易いため、上下方向よりも左右方向の移動
量を大きくする必要がある。そこで、前記公報の構造と
踏襲し、回転体側の継手の上下、左右方向の移動量を大
きくすることも考えられるが、継手部分が不必要に振動
し、故障の原因となりやすい。また、雄型ブロックの全
周をスプリングを有する支持部材で囲むために、装置全
体の大型化が避けられない。また、雄型ブロックはほぼ
中央位置に横むきのスタッドボルトを設けて固定フレー
ムに支持させているだけであるため、雄型ブロック全体
を積極的に垂直に自立させることが困難であり、受け側
の継手の姿勢が安定しないため、芯ずれが大きい場合に
は、継手どうしの安定で確実は接合ができなくなる。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑み、被接
合側継手の配管内の内圧の存在の如何に拘らず、継手ど
うしの接合が確実に行なわれ、しかもケーシングドライ
バの回転方向に生じる芯ずれも容易に調整される回転式
ケーシングドライバの油圧継手着脱装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ケーシング把持装置を備えた回転円筒体
と、 前記ケーシング把持装置に圧油を供給するために前
記回転円筒体に設けられた第1の継手と、前記回転円筒
体を支持し、前記回転円筒体の周囲に配置される非回転
体と、 前記非回転体に備えられ、前記第1の継手との連
結によって前記ケーシング把持装置に圧油を供給する
2の継手と、前記第1の継手に対して前記第2の継手を
着脱するアクチュエータとを備えた回転式ケーシングド
ライバの油圧継手着脱装置において、前記回転円筒体の
外周面に固定され、その回転方向に対して所定間隔離間
して左右一対に設けられるサイドブラケットと、前記サ
イドブラケットの上部にそれぞれ設けられる第1の穴ま
たは切欠きと、 前記サイドブラケットの下部で前記第1
の穴または切欠きと異なる位置に設けられる第2の穴ま
たは切欠きと、前記第1の継手およびソケット(または
テーパガイド)が固定され、前記サイドブラケット間に
配置される第1のプレートと、該第1のプレートの両側
に突出させて固定されるとともに、前記サイドブラケッ
トの第1の穴または切欠きを貫通して設けられ、第1の
プレートを前記サイドブラケット間で上下方向と、上下
方向よりも大きい移動量で前記回転円筒体の回転方向と
なる左右方向に移動自在にかつ継手の軸心方向に実質的
に移動不能に支持するハンガーガイドと、前記第1のプ
レートの両側の前記ハンガーガイドと異なる位置に突出
させて固定され、前記サイドブラケットの第2の穴また
は切欠きを貫通して設けられ、第1のプレートを前記サ
イドブラケット間で上下方向と、上下方向よりも大きい
移動量で前記回転円筒体の回転方向となる左右方向に移
動自在にかつ継手の軸心方向に実質的に移動不能に支持
するスライドガイドと、前記第1のプレートと前記左右
のサイドブラケットとの間にそれぞれ挟持され、前記第
1のプレートを前記左右のサイドブラケット間のほぼ中
央に位置させ、かつ該第1のプレートの左右への移動を
許容するとともに、中央位置への復元作用をなす弾性材
またはダンパーと、前記アクチュエータにより前記第1
のプレートに対して進退され、前記回転円筒体の停止状
態における前記第1の継手およびソケット(またはテー
パガイド)にそれぞれ対向させて前記第2の継手および
テーパガイド(またはソケット)とを固定した第2のプ
レートと、前記非回転体に取付けられ、前記第2のプレ
ートを固定し、かつ作動油を送る配管と案内ロッドを兼
用させたパイプと、 該パイプを摺動自在に保持したガイ
ドとを備え、前記アクチュエータの作動により前記第2
のプレートを前記第1のプレートに近接させると前記テ
ーパガイドが前記ソケットに、継手どうしの係合に先行
して係合する構造を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の装置は、上記構造を有するので、回転
円筒体が停止し、第1の継手が第2の継手の対向位置に
ある状態において、油圧シリンダ等のアクチュエータに
より第2のプレートを第1のプレートに向けて押し出す
と、まずテーパガイドがソケットに係合し、第1、第2
の継手の芯ずれがあると、前記弾性材の伸縮により第1
のプレートが左右上下に移動して芯合わせがなされ、第
1の継手に対して第2の継手が接合される。第1のプレ
ートに固定したハンガーガイドとスライドガイドは、左
右のサイドガイドの穴等に対して継手の軸心方向に移動
不能に係合されているので、継手の軸心方向については
継手は剛性を持って支持され、回路内に高圧がある状況
下でも、確実な接合がなされる。また、左右方向の移動
量を上下方向の移動量よりも大きくしたので、ケーシン
グドライバの回転方向に生じる継手どうしの位置ずれに
容易に対応することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す平面図、図2
は図1のE矢視図である。図1および図2において、1
は前記回転円筒体、5は該回転円筒体1を回転自在に支
持するスラスタテーブル、3は回転円筒体1側に取付け
られた第1の継手、4はスラスタテーブル5側に取付け
られた第2の継手である。これらの継手3、4は、下記
の構造により、軸心が回転円筒体1の半径方向を向き、
回転円筒体1の停止位置において対向するように位置制
御されるものである。
【0012】図1、図2に示すように、回転円筒体1の
外周面には、左右一対のサイドブラケット6が固定され
る。前記第1の継手3は、これらのサイドブラケット
6、6間に、図3〜図7に示す機構により取付けられ
る。図3は第1の継手3を軸心方向に外側より見た図、
図4、図5、図6はそれぞれ図3のA−A、B−B、C
−C断面図、図7は図6のD−D断面図である。
【0013】図3〜図7において、7は円筒体でなるソ
ケット8を上下方向の中央に固定し、かつその上下に対
をなす第1の継手3、3を固定した第1のプレートであ
る。該第1プレート7の上部の両側には、ロッド状のハ
ンガーガイド9がそのねじ部を第1のプレート7にねじ
込むことにより、突出させて固定され、各ハンガーガイ
ド9は、前記サイドブラケット6の上部に設けた第1の
穴となる長穴(上方からの切欠きでも良い)10に上
下、左右に移動自在に、かつ継手の軸心方向については
ガタ分を除いて実質的に移動不能に挿入されている。1
1は各ハンガーガイド9の外端に設けられたストッパで
あり、サイドブラケット6に当接することにより、第1
のプレート7の左右の移動量を制限するものである。
【0014】前記第1プレート7の中央部の両側には、
前記ハンガーガイド9と同様に、ねじ部をねじ込むこと
により、ロッド状のスライドガイド12が突出させて固
定され、各スライドガイド12は、前記サイドブラケッ
ト6の上部に設けた第2の穴となる長穴(下方からの切
欠きでも良い)13に上下、左右に移動自在に、かつ継
手の軸心方向についてはガタ分を除いて実質的に移動不
能に挿入されており、該スライドガイド12は第1のプ
レート7の左右移動のガイドを行なうものである。14
は各ハンガーガイド9の外端に設けられたストッパであ
り、サイドブラケット6に当接することにより、第1の
プレート7の左右の移動量を制限するものである。
【0015】15は第1のプレート7とサイドブラケッ
ト6との間に介在させ、前記スライドガイド12を貫挿
した粘弾性を持つゴム(またはばね)でなる弾性材であ
り、第1のプレート7を前記左右のサイドブラケット
6、6間のほぼ中央に位置させ、かつ該第1のプレート
7の左右への移動を許容すると共に、中央位置への復元
作用をなすもので、継手3、4の嵌合が解かれた時に第
1のプレート7がスライドガイド12の軸心方向のほぼ
中心に復元させるため、スライドガイド12の軸心と弾
性材15の復元力の作用軸とが一致するように弾性材1
5が取付けてある。なお、弾性材15の代わりにダンパ
ーを用いても良い。
【0016】図3、図4に示すように、ハンガーガイド
は、長穴10の底面に接し、スライドガイド12は、
長穴13の中間に位置することにより、第1のプレート
7はハンガーガイド9によって吊り下げられた形とな
る。また、図3に示されているように、ハンガーガイド
9と長穴10との上下のクリアランス、すなわち第1の
プレート7がサイドブラケット6に対して上下動可能と
なる範囲に比較して、サイドブラケット6とストッパ1
1、14との間隔、およびサイドブラケット6と第1の
プレート7の左右の端面との間の間隔を大きくしている
ことにより、第1のプレート7は前記サイドブラケット
6、6間における上下方向の移動量より大きい移動量と
なる範囲について前記回転円筒体の回転方向となる左右
方向に移動自在である。
【0017】図6、図7において、16は第1のプレー
ト7の内側でサイドブラケット6、6間にボルト17に
より固定して取付けられ、後端部aを回転円筒体1の外
周面に当接させた第1のプレート7支持用ブラケットで
ある。該ブラケット16には、ボルトでなる支持具18
が、その先端をソケット8の後端に当接させて取付けら
れ、該支持具18には、ロックナット19が螺合されて
支持具18の軸方向の移動が拘束される。
【0018】図1、図2および図6において、41は第
2のプレートであり、これには、停止状態における前記
第1の継手3、3およびソケット8にそれぞれ対向させ
て、前記第2の継手4、4およびテーパガイド42が固
定されている。テーパガイド42は、先端を円錐状にテ
ーパー加工したもので、継手3、4のポペット50どう
しが接触する直前にソケット8に係合され、挿入される
ように、継手4の先端より突出して取付けられる。第2
の継手4、4と一体をなすパイプ43、43は、油圧配
管の一部として兼用されるもので、該パイプ43は、ス
ラスタテーブル5上にブラケット44を介して固定され
たガイド45のガイド穴46、46に摺動自在に貫挿し
て保持される。ガイド45と第2のプレート41との間
には、第2のプレート41を第1のプレート7に向けて
進退させる油圧シリンダ47が取付けられる。前記パイ
プ43、43は、それぞれ油圧源、油タンクに油圧ホー
ス(いずれも図示せず)を介して接合される。
【0019】図8は本実施例の作用説明に供する座標系
であり、Xは継手4の押し込み方向、Yは継手3の停止
位置の位置ずれを起こす回転方向、Zは鉛直方向であ
り、継手3、4を接合する際の押し込み力はX方向に作
用するから、X方向を剛支持、他の方向を軟支持とす
る。より詳細に説明すると、第1のプレート7は、第2
のプレート41に対する装置の組立時の取付け誤差を吸
収できる程度の自由度があれば良く、これは、ハンガー
ガイド9と長穴10との上下方向の隙間で吸収できる。
また、図示のα、β、γ方向についても、取付け誤差を
吸収できる程度であれば良く、これは、ハンガーガイド
9と長穴10、およびスライドガイド12と長穴13と
の上下の隙間あるいは継手3の軸心方向のガタで吸収で
きる。ケーシングドライバにおいては、Y方向の変位、
すなわち回転円筒体1の停止位置のずれが継手3、4の
軸心のずれの最大要因であるのが実状であり、この調心
のため、ハンガーガイド9とスライドガイド12を長穴
10、13に沿って左右に移動自在に貫挿しているので
ある。
【0020】この実施例の構成によれば、回転円筒体1
を継手3、4どうしが対向するように停止した状態で油
圧シリンダ47を伸長させることにより、前記第2のプ
レート41を第1のプレート7に近接させると、まず前
記テーパガイド42が前記ソケット8に挿入され、継手
3、4の係合に先行して係合し、また、ソケット8の円
筒部は、継手3、4の図8のX方向のガイド機能を果た
す。この調心動作において、弾性材15が伸縮しながら
スライドガイド12、ハンガーガイド9がそれぞれ長穴
13、10に沿って移動することにより、継手3、4の
軸心が合致して接合がなされる。また、図8のα、β、
γおよびZ方向の位置調整は、長穴10、13とハンガ
ーガイド9、スライドガイド12との間の隙間により吸
収される。継手3、4の嵌合時に生じる押し込み反力
は、継手3、4のポペット50どうしが接触してから作
用する。従って、テーパガイド42の先端テーパ部で調
心している間は第1のプレート7はスムーズに移動す
る。第1のプレート7が図8のX方向については剛支持
されていることにより、回路内に高圧が存在する状況下
でも接合がなされる。特に本実施例のように、ソケット
8の後部に支持具18を設けて支持させることにより、
第1のプレート7に加えられた力は、支持具18、ブラ
ケット16を介して回転円筒体1で受けられる。その結
果、スライドガイド12に大剛性と強度が無くとも第1
のプレート7を支持できるため、円滑な継手の接合がで
きる。
【0021】なお、上下2個の継手3、4の双方に高圧
が存在している場合は、押し込み力がスライドガイド1
2の上下でバランスするため、ハンガーガイド9には大
きな力はかからず、第1のプレート7はスライドガイド
12および支持具18等を介して受けられる。上下の継
手3、4の内、一方の継手だけに高圧が存在する場合
は、スライドガイド12に図8のβ方向の回転モーメン
トし、第1のプレート7はβ方向に回転しようとする
が、このとき、ハンガーガイド9が長穴10の側辺に接
触して第1のプレート7の回転を制限し、押し込み力を
支持する。
【0022】調心のために図8のZ方向に移動した第1
のプレート7は、テーパガイド42とソケット8との嵌
合が解かれると、自重により元の位置に復元し、また、
Y方向に移動している場合は、弾性材15の弾力により
サイドブラケット6、6間の中央位置に復元する。
【0023】ハンガーガイド9およびスライドガイド1
2にそれぞれ設けたストッパ11、14は、図8のY方
向の移動量を制限し、これらのガイド9、12の抜け落
ちと、弾性材15の過大変形による劣化を防止してい
る。
【0024】上記実施例においては、ソケット8および
テーパガイド42をプレート7、41の中央に設けた例
について示したが、これらをプレート7、41の継手
3、4の外側でプレート7、41の中心点O(図8参
照)に対して対称の位置に2個設けても良い。また、ソ
ケット8を第2のプレート41に、テーパガイド42を
第1のプレート7に取付けても良い。
【0025】本発明は、ケーシングドライバ以外に、回
転円筒体に油圧式アクチュエータを有し、非回転体側か
ら継手を介して作動油を供給する必要がある他の建設機
械(特に回路に高圧が残留する場合)に適用するに好適
である。
【0026】
【発明の効果】請求項1によれば、回転円筒体側の第1
の継手を固定した第1のプレートを、その回転方向であ
る左右方向と、上下方向については移動可能とし、継手
の軸心方向には実質的に移動不能に設け、左右方向の移
動量を上下方向の移動量よりも大きくしたので、ケーシ
ングドライバの回転方向に生じる継手どうしの位置ずれ
を有効に調節でき、回路内に高圧が存在する状況下で
も、継手どうしの接合が確実に行える。また、第1のプ
レートは上部においてハンガーガイドにより吊り下げて
支持されるため、全周をスプリングで支持する場合に比
較して、安定して第1のプレートを支持することがで
き、かつ、第1のプレートをハンガーガイドとスライド
ガイドとにより支持しているので、第1のプレートを第
2の継手の進退方向に対して容易に垂直姿勢とすること
ができ、これらのことから、継手どうしの接合をより安
定、確実に行うことができる。 また、非回転体側の第2
の継手に、作動油を送る配管と案内ロッドの機能を兼用
させたパイプを用いた上、第1のプレートを、ハンガー
ガイドとスライドガイドによってサイドブラケットに支
持させた構造としたので、第1のプレートの周囲全体を
覆う構成部材を設ける必要がなくなり、比較的簡単で小
型の部材により、簡単な構造で安価に実現できる。
【0027】請求項2によれば、ハンガーガイドとスラ
イドガイドにストッパを設けて第1のプレートの左右方
向の移動量を制限したので、これらのガイドの抜け落ち
と、弾性材を用いる場合のその過大変形による劣化が防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧継手の着脱装置の一実施例を
示す平面図である。
【図2】図1のE矢視図である。
【図3】本実施例の第1の継手を軸心方向に外側より見
た図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】図3のC−C断面図である。
【図7】図6のD−D断面図である。
【図8】該実施例の作用説明に供する座標系である。
【図9】従来の継手着脱装置を有するケーシングドライ
バの正面図である。
【図10】図10の平面図である。
【図11】油圧継手の接続状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転円筒体 3 第1の継手 4 第2の継手 5 スラスタテーブル 6 サイドブラケット 7 第1のプレート 8 ソケット 9 ハンガーガイド 10、13 長穴 12 スライドガイド 15 弾性材 41 第2のプレート 42 テーパガイド 43 パイプ 45 ガイド 46 ガイド穴 47 油圧シリンダ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング把持装置を備えた回転円筒体
    と、 前記ケーシング把持装置に圧油を供給するために前記回
    転円筒体に設けられた 第1の継手と、前記回転円筒体を支持し、前記回転円筒体の周囲に配置
    される非回転体と、 前記非回転体に備えられ、前記第1の継手との連結によ
    って前記ケーシング把持装置に圧油を供給する 第2の継
    手と、前記第1の継手に対して前記第2の継手を 着脱するアク
    チュエータとを備えた回転式ケーシングドライバの油圧
    継手着脱装置において、 前記回転円筒体の外周面に固定され、その回転方向に対
    して所定間隔離間して左右一対に設けられるサイドブラ
    ケットと、前記サイドブラケットの上部にそれぞれ設けられる第1
    の穴または切欠きと、 前記サイドブラケットの下部で前記第1の穴または切欠
    きと異なる位置に設けられる第2の穴または切欠きと、 前記第1の継手およびソケット(またはテーパガイド)
    が固定され、前記サイドブラケット間に配置される第1
    のプレートと、 該第1のプレートの両側に突出させて固定されるととも
    に、前記サイドブラケットの第1の穴または切欠きを貫
    通して設けられ、第1のプレートを前記サイドブラケッ
    ト間で上下方向と、上下方向よりも大きい移動量で前記
    回転円筒体の回転方向となる左右方向に移動自在にかつ
    継手の軸心方向に実質的に移動不能に支持するハンガー
    ガイドと、 前記第1のプレートの両側の前記ハンガーガイドと異な
    る位置に突出させて固定され、前記サイドブラケットの
    第2の穴または切欠きを貫通して設けられ、第1のプレ
    ートを前記サイドブラケット間で上下方向と、上下方向
    よりも大きい移動量で前記回転円筒体の回転方向となる
    左右方向に移動自在にかつ継手の軸心方向に実質的に移
    動不能に支持するスライドガイドと、前記第1のプレートと前記左右のサイドブラケットとの
    間にそれぞれ挟持され 、前記第1のプレートを前記左右
    のサイドブラケット間のほぼ中央に位置させ、かつ該第
    1のプレートの左右への移動を許容するとともに、中央
    位置への復元作用をなす弾性材またはダンパーと、 前記アクチュエータにより前記第1のプレートに対して
    進退され、前記回転円筒体の停止状態における前記第1
    の継手およびソケット(またはテーパガイド)にそれぞ
    れ対向させて前記第2の継手およびテーパガイド(また
    はソケット)とを固定した第2のプレートと、 前記非回転体に取付けられ、前記第2のプレートを固定
    、かつ作動油を送る配管と案内ロッドを兼用させたパ
    イプと、 該パイプ を摺動自在に保持したガイドとを備え、 前記アクチュエータの作動により前記第2のプレートを
    前記第1のプレートに近接させると前記テーパガイドが
    前記ソケットに、継手どうしの係合に先行して係合する
    構造を有することを特徴とする回転式ケーシングドライ
    バの油圧継手着脱装置。
  2. 【請求項2】前記ハンガーガイドと前記スライドガイド
    の左右方向への移動量を制限するストッパを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の回転式ケーシングドライバ
    の油圧継手着脱装置。
JP3033684A 1991-02-01 1991-02-01 回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置 Expired - Fee Related JP2636967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3033684A JP2636967B2 (ja) 1991-02-01 1991-02-01 回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3033684A JP2636967B2 (ja) 1991-02-01 1991-02-01 回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04254090A JPH04254090A (ja) 1992-09-09
JP2636967B2 true JP2636967B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=12393264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3033684A Expired - Fee Related JP2636967B2 (ja) 1991-02-01 1991-02-01 回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2636967B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59151687A (ja) * 1983-02-15 1984-08-30 三菱重工業株式会社 配管自動着脱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04254090A (ja) 1992-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109555177B (zh) 一种液压自动快速切换对接平台
JP4102578B2 (ja) 急速継手
US4310958A (en) Production-line automatic machine
US10967528B2 (en) Maintenance jig for balancer of robot
JP5051905B2 (ja) 流体通路接続装置
JP2009537711A (ja) クイック交換装置
JP4713714B2 (ja) 工作機械の加工ユニット
US4076337A (en) Drill steel holder
JP2636967B2 (ja) 回転式ケーシングドライバの油圧継手着脱装置
JP2008246661A (ja) ストラットアッセンブリ組立装置
JP2012154436A (ja) ガス容器の弁締め付け機
KR0168506B1 (ko) 팰릿체인저
KR101786752B1 (ko) 자동 툴 체인저
CN114939758A (zh) 充气柜机器人自动焊接系统
JP6567916B2 (ja) カップリング装置
JPH07186079A (ja) 自動工具交換装置
CN210678770U (zh) 一种柔性单元及应用该柔性单元的机械手臂
CN113463703A (zh) 一种带液压快换接头的机械手
CN111299750A (zh) 一种焊接机器人
CN117985588B (zh) 一种圆盘式法兰卡扣吊具
CN220971319U (zh) 一种管道焊接的固定装置
JP2007005020A (ja) 遠隔配管着脱装置
CN110863524B (zh) 一种工程车辆快换机具托架
JP2024525441A (ja) 工作機械上でワークピースをクランプするための装置
CN211419241U (zh) 一种液压电梯动力单元

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees