JP2636199B2 - 豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法 - Google Patents

豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法

Info

Publication number
JP2636199B2
JP2636199B2 JP7078471A JP7847195A JP2636199B2 JP 2636199 B2 JP2636199 B2 JP 2636199B2 JP 7078471 A JP7078471 A JP 7078471A JP 7847195 A JP7847195 A JP 7847195A JP 2636199 B2 JP2636199 B2 JP 2636199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
cells
serum
free culture
derived
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7078471A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08242848A (ja
Inventor
秋雄 福所
義博 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NORINSUISANSHO KACHIKU EISEI SHIKENJOCHO
Original Assignee
NORINSUISANSHO KACHIKU EISEI SHIKENJOCHO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NORINSUISANSHO KACHIKU EISEI SHIKENJOCHO filed Critical NORINSUISANSHO KACHIKU EISEI SHIKENJOCHO
Priority to JP7078471A priority Critical patent/JP2636199B2/ja
Publication of JPH08242848A publication Critical patent/JPH08242848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2636199B2 publication Critical patent/JP2636199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FS−L3細胞、当該
細胞の増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞
の作出方法に関し、詳しくは哺乳類由来細胞を分化さ
せ、無血清培養液で増殖可能な細胞系を作出することが
できる無血清培養液、当該無血清培養液を用いてFS−
L3細胞等の無血清培養液で増殖可能な細胞系を作出す
る方法、当該FS−L3細胞を用いて豚コレラ,牛ウイ
ルス性下痢,狂犬病等の疾病の診断用抗原および/また
はワクチンを製造する方法並びに無血清培養液を用いて
FS−L3細胞を増殖させて細胞増殖因子様物質を生産
させ、当該物質を採取することを特徴とする細胞増殖因
子様物質を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ウイルスの培養および検査には培養細胞
が必要であるが、従来は該細胞の調製には血清を添加し
た培養液が必須とされていた。しかしながら、動物の組
織細胞や血清中には抗体の存在や未知の病原体の迷入の
危険があり、使用前に十分な検査が必要とされる。すな
わち、ウイルスの検査、ワクチンの製造等に動物組織由
来の初代培養細胞や株化細胞が用いられているが、調製
された細胞由来の病原体の迷入の危険が残されている。
例えば、初代腎臓細胞では、ヘルペスウイルス等の、P
K−15細胞等の株化細胞では、レトロウイルス等の迷
入が考えられる。
【0003】一方、最近、種々の増殖因子などが添加さ
れた無血清培養液が市販されるようになり、これらの問
題の一部は消去されつつあるが、販売価格が高いため、
大量のワクチンや診断用抗原の製造には実用的でない。
【0004】また、豚コレラウイルス(HCV)や牛ウ
イルス性下痢ウイルス(BVDV)のウイルス定量およ
び中和試験などには、それらのウイルスが細胞変性効果
(CPE)を示さないことから、END法や干渉法等の
間接的な方法が採用されている。しかしながら、これら
の方法は、強毒のHCVやニューキャッスル病ウイルス
(NDV)、人体に感染の恐れのある西部馬脳炎ウイル
ス(WEEV)、重要な海外病である水胞性口炎(VS
V)などを使用しなければならず、漏洩汚染の点で問題
が残されている。
【0005】一方、牛胎児や子牛血清中にHCVと同属
のペスチウイルスに分類されるBVDVが迷入したり、
これらに対する抗体が高頻度に検出されることから、ウ
イルスのワクチン等の製造やウイルスの正確な定量に
は、事前に厳重な検査を行なうことが必須であった。し
かし、これらの検査は煩雑である上に、長時間を要する
という欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、廉価
な無血清培養液を提供し、当該無血清培養液を用いてF
S−L3細胞等の哺乳類由来細胞を分化させ、無血清培
養液で増殖可能な細胞系を作出する方法を確立すること
である。これにより、既知の病原体の迷入のない清浄な
細胞系を作出することができ、ウイルス検査は勿論のこ
と、抗体検査の技術的改善、ワクチン等の生物学的製剤
の製造の安全性の確保、大量生産による低コスト化等に
飛躍的に有用な技術を提供することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
検討を重ねた結果、目的とする無血清培養液を確立する
と共に、本発明者の一人が20年程前に樹立した豚腎臓
由来の株化細胞(SK−L細胞)を使用して無血清培養
液で増殖可能な細胞系を作出することに成功した。本発
明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0008】請求項1に記載の本発明は、病原体の迷入
がなく、細胞表層にドームを形成する、豚腎尿細管上皮
細胞由来株化細胞(FS−L3細胞)(FERM P−
14806)である。請求項2に記載の本発明は、精製
水中にEagle MEM 9.4g/L,Tryptose Phosphate B
roth 2.95g/LおよびBacto-Peptone 5.00〜
10.00g/Lを溶解させたことを特徴とするFS−
L3細胞増殖用無血清培養液である。請求項3に記載の
本発明は、請求項2に記載の無血清培養液を用いて哺乳
類由来細胞を分化させることを特徴とする無血清培養液
で増殖可能な細胞系の作出方法である。請求項4に記載
の本発明は、無血清培養液で増殖可能な細胞系が、FS
−L3細胞である請求項3記載の作出方法である。請求
項5に記載の本発明は、請求項1に記載のFS−L3細
胞を用いて豚コレラ,牛ウイルス性下痢,狂犬病等の疾
病の診断用抗原および/またはワクチンを製造する方法
である。請求項6に記載の本発明は、請求項2に記載の
無血清培養液を用いてFS−L3細胞を増殖させて細胞
増殖因子様物質を生産させ、当該物質を採取することを
特徴とする細胞増殖因子様物質の製造方法である。
【0009】前記のSK−L細胞は、プラスチック培
養瓶において、細胞単層を形成後、豚腎尿細管上皮細胞
由来の培養細胞に特徴的なドームを細胞表層に多数形成
するおよびHCVのGPE- 株(日本の豚コレラのワ
クチン株)の感染によって、当該培養細胞に形成された
ドームが消失する現象が認められるという特性を有して
いる。そこで、本発明者らは、これらの性状を損なわな
いようにして、無血清培養液で増殖可能な細胞の作出を
試みた。すなわち、Eagle MEM を基礎培養液とし、これ
にTryptose Phosphate Broth, Yeast Extract, Lactalb
umin Hydrolysate, Tryptone, Peptone などの栄養物を
種々の濃度で加え、当該細胞に適した血清無添加の培養
液について検討した。その結果、下記の処方による無血
清培養液が最適であることを見出した。
【0010】 無血清培養液の調製 Eagle MEM (日水製薬) 9.40g/L(リットル) Tryptose Phosphate Broth(DIFCO) 2.95g/L Bacto-Peptone(DIFCO) 5.00〜10.00g/L 精製水 適量(1Lにする)
【0011】次に、上記の無血清培養液を用いて哺乳類
由来細胞を分化させ、無血清培養液で増殖可能な細胞系
を作出する方法について述べる。哺乳類由来細胞として
は、例えばPK−15細胞等の多くの株化細胞があり、
これらの細胞を上記無血清培養液を用いて、細胞継代培
養時の血清濃度を順次10%から0.5%に下げ、最終
的には完全無血清培養液に順化させることにより目的と
する無血清培養液順化細胞系(例えばFS−L3細胞)
を得ることが可能である。このようにして得られた無血
清培養液順化細胞系の1株であるFS−L3細胞は、工
業技術院生命工学工業技術研究所に寄託されており、そ
の受託番号はFERM P−14806である。
【0012】このようにして作出したFS−L3細胞を
用いて豚コレラ,牛ウイルス性下痢・粘膜病,狂犬病等
の疾病の診断用抗原および/またはワクチンを製造する
には、公知の方法を適用すればよく、例えばローラーボ
トルを用いた細胞培養法や浮遊細胞培養法等を用いてウ
イルスを増殖させ、ウイルス原液を製造する方法を適用
することができる。
【0013】また、FS−L3細胞は、その増殖に伴い
培養液中に細胞増殖因子様物質を産生するので、浮遊細
胞培養法等を用いて当該細胞を大量に増殖させて培養液
を回収し、必要に応じて精製し、当該物質を一般の細胞
増殖のための廉価な培養液添加物として利用することが
できる。
【0014】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 親細胞であるSK−L細胞の継代培養には、当初Eagle
MEM を基礎培養液として、これにTryptose Phosphate B
roth (DIFCO)を2.95g/L加え、さらに牛胎児血清
を5〜10%添加したものを使用していた。無血清培養
液に移行する過程において、牛胎児血清の量を順次減量
した。血清の添加量を約0.5%まで減少させても、当
該細胞の増殖を維持することができたが、血清を全く添
加しない場合は、細胞の増殖は甚だ減弱した。
【0015】そこで、当初5代継代目まで上記の無血清
培養液に血清を0.5%添加した培養液を用い、6代継
代からは完全無血清培養液に移行した。しかしながら、
約20代継代目までは、その増殖性は不安定であるた
め、細胞の継代間隔は、その増殖性の相違によって5〜
20日とした。その結果、細胞の増殖性の違いにより約
10系統の細胞系が分離、維持され、その中の1系統の
細胞が効率的な増殖を示すようになった。さらに、約3
0代継代を重ねたのち、安定した増殖を示すようにな
り、約100代継代を経過したものも安定かつ良好な増
殖性を示している。この細胞を無血清培養液順化細胞株
として、FS−L3細胞と命名した。この細胞は、前記
したように、工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託
されており、その受託番号はFERM P−14806
である。
【0016】実施例2 実施例1で得たFS−L3細胞の前記無血清培養液にお
ける増殖状態を調べたところ、その増殖曲線は、図1に
示した通りであった。当該細胞の増殖率は細胞のまきこ
み時の細胞数により異なり、まきこみ数を約50万個/
mlとした場合(図中の●)は、細胞の増殖は良好で、
その倍加時間は約24時間であり、4日後には細胞数は
約450万個/mlに増加した。また、経時的な細胞の
増殖形態を観察したところ、ドーム形成は約3日後から
観察され、4〜5日後には細胞表層全面に多数認められ
た(図2参照)。なお、図中のAは3時間目、Bは1日
目、Cは2日目、Dは3日目、Eは4日目、Fは5日目
の結果をそれぞれ示す。一方、細胞のまきこみ数を約2
0万個/mlとした場合(図中の▲)は、効率的な増殖
は認められず、約10万個/ml(図中の■)以下で
は、細胞の増殖は認められなかった。しかしながら、こ
れらの細胞の培養液を3〜4日後に更新することによ
り、細胞の増殖が良好になることが認められた。
【0017】実施例3 FS−L3細胞が豚由来であるか否かを確認するため、
豚の染色体遺伝子上の反復配列であるPre I 配列(豚に
特異的な遺伝子配列、約2000塩基数)をプローブと
して、当該細胞から抽出した細胞DNAを用いてドット
ブロットハイブリダイゼーションを実施した。その結
果、当該細胞が豚由来であることが確認された(図3参
照)。すなわち、豚由来の培養細胞であるCPK細胞、
SK−L細胞およびFS−L3細胞から抽出したDNA
と反応したが、アフリカミドリザル腎臓由来のVero
細胞、ハムスター腎臓由来のBHK−21細胞および牛
腎臓由来のMDBK細胞とは反応しなかった。このこと
から、FS−L3細胞は豚由来であることが証明され
た。なお、図中の1は豚由来CPK細胞、2は豚由来S
K−L細胞、3は本発明のFS−L3細胞、4はアフリ
カミドリザル腎臓由来のVero細胞、5はハムスター
腎臓由来のBHK−21細胞、6は牛腎臓由来のMDB
K細胞を示す。
【0018】さらに、当該細胞の染色体数を調べたとこ
ろ、36(2n)を中心に分布していることが解明され
た(図4参照)。豚の正常染色体数は38(2n)であ
ることから、一部の染色体の脱落が生じているものと考
えられる。
【0019】また、当該細胞の病原体の汚染について調
べたところ、豚由来の細胞に高頻度に迷入しているレ
トロウイルスの汚染は否定された。すなわち、細胞培養
液上清の逆転写酵素活性の有無について調べた結果(図
5)から明らかなように、FS−L3細胞では逆転写酵
素活性が認められず、レトロウイルスの迷入がない。な
お、図5はレトロウイルスが迷入している豚由来CPK
細胞を陽性対照として逆転写酵素の検出を実施した結果
を示しており、FS−L3細胞では超遠心法により濃縮
した試料からも逆転写酵素活性が認められなかった。さ
らに、同様に豚由来細胞に高頻度に迷入しているサー
コウイルスやペスチウイルスの汚染を否定された。ま
た、マイコプラズマの汚染についても否定された。
【0020】実施例4 FS−L3細胞のHCVのGPE- 株に対する感受性を
調べたところ、ウイルスを接種したのち、約4〜5日で
107 TCID50/mlのレベルで増殖することが解明
された。さらに、本細胞の特徴であるドーム形成を指標
にして、GPE- 株の感染の有無を識別することが可能
であることが確認された。すなわち、当該細胞にGPE
- 株が感染した場合、当該細胞の形成するドームが消失
する現象を利用してウイルスの定量が可能となった。具
体的に述べると、無血清培養液を用いてGPE-株の1
0倍階段希釈列を作り、各希釈列あたり4穴(96穴マ
イクロプレートを用いる)に50μl/穴のウイルス液
を接種し、さらに50μl/穴の細胞浮遊液を加え、3
7℃で7日間培養後、ドームの有無を指標にしてウイル
ス価を判定した。この方法で得た力価と従来の干渉法に
よるウイルス力価は完全に一致した。なお、当該細胞の
HCVの感染によるドームの消失現象は、HCVのGP
-株に特異的な現象であり、現在のところ他のHCV
の野外株では認められていない。しかし、GPE- 株以
外のHCV(例えばALD−A76株等)においても、
ドームの消失現象は認められないものの、ウイルスに対
する感受性は高く、高力価のウイルスを産生することが
可能である。さらに、HCV以外のウイルス、例えばB
VDVの当該細胞における増殖性は良好であり、その他
のウイルスに対しても高感受性を有するものと考えられ
る。
【0021】実施例5 FS−L3細胞を用いて、豚コレラおよび牛ウイルス性
下痢ウイルスを増殖させたところ、従来のワクチン製造
に用いられている培養細胞でのウイルス価よりも高い数
値(107.5 TCID50/ml以上)で得られ、豚接種
試験においても安全性が確認された。このことから、当
該細胞がワクチンおよび診断抗原製造用の細胞として有
用であることが解明された。さらに、当該細胞に感受性
のあるウイルスによる疾病(狂犬病等)のワクチンの製
造用細胞としても有用と考えられる。
【0022】実施例6 FS−L3細胞を5日間培養しして得た培養上清を血清
不含の培養液に10%の割合で添加し、これを用いて豚
由来の培養細胞(CPK細胞)を培養し、当該細胞の増
殖に対する効果の有無を調べた。その結果、FS−L3
細胞の培養上清を添加した培養液では、血清の全く添加
されていない培養液に比較して良好な細胞増殖を示し、
細胞増殖を促進する物質(細胞増殖因子様物質)が存在
することが確認された。このことから、FS−L3細胞
が細胞増殖因子様物質を産生していることが明らかとな
った。
【0023】
【発明の効果】本発明により、以下に指摘する効果が奏
される。 無血清培養液を用いて各種動物由来の細胞を増殖させ
ることが可能となり、その利用性が広がる。 FS−L3細胞を用いるHCVのウイルス検査法や抗
体検査法は、培養液中に血清を添加しないで実施できる
ため、高頻度に検出されるBVDV(HCVと共通の抗
原を有する)の抗体を事前に検査する必要がない。 従来のEND法や干渉法に用いられていた病原性の強
いウイルス等を漏洩する危険がなくなり、都道府県の家
畜保健衛生所や病性鑑定所で実施する検査業務を安全か
つ省力的に行なうことができる。 FS−L3細胞は無血清培養液から得られ、レトロウ
イルス、サーコウイルス、ペスチウイルス等の迷入が否
定されているので、豚コレラや牛ウイルス性下痢ワクチ
ン等の生物学的製剤の製造に使用することにより、製品
の均一化、安全性の確保、省力化、製造コストの低減を
図ることができる。 FS−L3細胞は狂犬病ワクチンなどの他の疾病の生
物学的製剤に応用可能である。 FS−L3細胞の増殖に伴い産生される細胞増殖因子
様物質を一般の細胞増殖用培養液の添加物として利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 無血清培養液におけるFS−L3細胞の増殖
曲線である。
【図2】 FS−L3細胞のドーム形成を示す顕微鏡写
真である。
【図3】 FS−L3細胞および各種動物由来の細胞の
ドットブロットハイブリダイゼーションの結果を示す。
【図4】 FS−L3細胞の染色体数の分布率を示す。
【図5】 FS−L3細胞の培養上清の逆転写酵素活性
を示す。陽性対照は豚由来のCPK細胞(白色部)であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01N 33/569 G01N 33/569 L

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 病原体の迷入がなく、細胞表層にドーム
    を形成する、豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(FS−
    L3細胞)(FERM P−14806)。
  2. 【請求項2】 精製水中にEagle MEM 9.4g/L,Tr
    yptose PhosphateBroth 2.95g/LおよびBacto-P
    eptone 5.00〜10.00g/Lを溶解させたこと
    を特徴とするFS−L3細胞増殖用無血清培養液。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の無血清培養液を用いて
    哺乳類由来細胞を分化させることを特徴とする無血清培
    養液で増殖可能な細胞系の作出方法。
  4. 【請求項4】 無血清培養液で増殖可能な細胞系が、F
    S−L3細胞である請求項3記載の作出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のFS−L3細胞を用い
    て豚コレラ,牛ウイルス性下痢,狂犬病等の疾病の診断
    用抗原および/またはワクチンを製造する方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の無血清培養液を用いて
    FS−L3細胞を増殖させて細胞増殖因子様物質を生産
    させ、当該物質を採取することを特徴とする細胞増殖因
    子様物質の製造方法。
JP7078471A 1995-03-10 1995-03-10 豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法 Expired - Lifetime JP2636199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7078471A JP2636199B2 (ja) 1995-03-10 1995-03-10 豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7078471A JP2636199B2 (ja) 1995-03-10 1995-03-10 豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08242848A JPH08242848A (ja) 1996-09-24
JP2636199B2 true JP2636199B2 (ja) 1997-07-30

Family

ID=13662937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7078471A Expired - Lifetime JP2636199B2 (ja) 1995-03-10 1995-03-10 豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2636199B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5134964B2 (ja) * 2005-10-05 2013-01-30 ジェノミディア株式会社 単離されたヒト細胞、その取得方法及び用途
JP5544122B2 (ja) * 2009-07-27 2014-07-09 森永製菓株式会社 潤い効果の評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08242848A (ja) 1996-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fraser et al. Measles virus and its biology
Myint Human coronavirus infections
Estola Coronaviruses, a new group of animal RNA viruses
Smith et al. Isolation and assay of rabies serogroup viruses in CER cells
CN105543180B (zh) 一株基因vii型鸡新城疫病毒毒株的分离鉴定和纯化方法及其应用
JP3650634B2 (ja) 家禽用ワクチン
KR20050027164A (ko) 세포 배양물에서 바이러스의 증식 방법
Swenson et al. A comparison of diagnostic assays for the detection of type A swine influenza virus from nasal swabs and lungs
Alexander et al. Polymerase chain reaction to detect infectious laryngotracheitis virus in conjunctival swabs from experimentally infected chickens
KR19990072201A (ko) 로타바이러스 항원, 로타바이러스 감염증에 대한백신 및 진단제와 항원 제조방법
Scott et al. Isolation of adenoviruses from turkeys
CN111537714B (zh) 一种用于检测鸡滑液囊支原体的冻干血凝抑制试验抗原及抗原组合、制备方法
JP2636199B2 (ja) 豚腎尿細管上皮細胞由来株化細胞(fs−l3細胞)、当該細胞増殖用無血清培養液およびそれを用いる株化細胞の作出方法
Robertson et al. Serological characteristics of avian reoviruses of Australian origin
Inaba et al. Bovine diarrhea virus II. END phenomenon: Exaltation of Newcastle disease virus in bovine cells infected with bovine diarrhea virus
US5677179A (en) Isolation and diagnosis of coronaviruses as a factor in bovine shipping fever, and a cell line for culturing both those and other bovine coronaviruses
Jarecki-Black et al. A novel oligonucleotide probe for the detection of Newcastle disease virus
Pedersen et al. Detection of avian pneumovirus in tissues and swab specimens from infected turkeys
Kianizadeh et al. Biological and molecular characterization of Newcastle disease virus isolated from Iran
CN113049816A (zh) 一种新城疫病毒滴度的测定方法
Bankowski et al. Tissue-culture systems with Newcastle disease virus and relationship of antigenicity to immunogenicity among strains
KR100504763B1 (ko) 전염성 기관지염 바이러스의 뉴클레오캡시드 유전자
AU719795B2 (en) Cell line and processes for replicating rabies viruses and detecting them quantitatively
El-Kenawy et al. Isolation and identification of Bovine coronavirus (BCoV) from diarrheatic calves in Dakahlia Governorate, Egypt
Abate et al. Df-1 Cell Adaptation and Immune Responses of Lc-75 Vaccinal Strain of Infectious Bursal Disease Virus in Chicken

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term