JP2636144B2 - 電動機ステータコイルの締結具と締結装置および締結方法 - Google Patents

電動機ステータコイルの締結具と締結装置および締結方法

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JP2636144B2 JP22131893A JP22131893A JP2636144B2 JP 2636144 B2 JP2636144 B2 JP 2636144B2 JP 22131893 A JP22131893 A JP 22131893A JP 22131893 A JP22131893 A JP 22131893A JP 2636144 B2 JP2636144 B2 JP 2636144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機のステータコア
に巻回したステータコイル、ステータコイルの口出線、
ステータコイルの過電流保護器を、前記ステータコアに
固定するための締結具と締結装置および締結方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図40に示すように、従来、電動機のス
テータ1は、通常ステータコア3にステータコイル2を
巻回したのち、締結糸4を用いて網かけして固定してい
る。また図41は口出線5をステータコイル2と共に締
結したものである。さらに、図38、図39は、ステー
タコイル2を過電流による過熱事故から防止するために
付設したプロテクタ48をも含めてステータコア3に固
定した従来技術を示すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、締結
糸4の網かけおよび結束、切断、および締結バンド47
による固定などの作業の実施には多大の工数が必要であ
り、また、生産性向上の観点からも多くの問題点があ
り、自動化の要望が高いが、締結糸4に剛性がないため
の取扱性や締結バンド47による作業の手間など作業性
の点で自動化を推進するには困難な問題が多かった。ま
た、プロテクタ48を締結バンド47を用いて締付ける
とき、ケース部49、50が変形して設定温度条件が変
動するなど面倒な問題が多かった。本発明は上記の問題
点に鑑み、締結糸4や締結バンド47を使用することな
く作業性がよく、ひいては自動化の推進に好適なステー
タコイルの締結手段を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、円環状平
板で構成した円環部と、前記円環部の外形に沿って等間
隔に配設した複数の締結部と、前記締結部にそれぞれ対
向しかつ前記円環部の内径側近傍の位置から前記円環部
の中心軸線方向に垂下し、電動機ステータコイルのスロ
ット部に対応して設けた複数の締結用の可撓性バンド部
を有し、前記複数のバンド部が形成する空間は、前記円
環部から前記バンド部の先端に向かって先細テーパ形を
形成すると共に、前記バンド部を外方にわん曲させその
先端それぞれ前記締結部に嵌入する係止手段を有するよ
うに構成した耐熱性電気絶縁材からなる電動機ステータ
コイルの締結具、および、前記電動機ステータコイルの
締結具に内嵌する円筒体と、前記電動機のステータコイ
ル上方から、前記バンド部と前記スロット部とがそれぞ
れ対応するように誘導する手段と、前記バンド部の先端
を外方にわん曲させてそれぞれ前記締結部に嵌合係止さ
せる案内治具と、この案内治具の駆動動作に関する制御
指令を行なう制御部を有することにより前記ステータコ
イルをステータコアに包絡締結して固定することを特徴
とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電動機
ステータコイルの締結具を用いた電動機ステータコイル
の締結装置、若しくは、前記複数のバンド部を前記ステ
ータコイルのスロット部に対接するようにセットし、前
記コイルキーパを中心軸線方向に誘導進入させ、前記円
環部の平面を介してステータコアの中心軸線方向からス
テータコイルを押圧すると共に、前記ステータコイルの
スロット部に対応して設けた締結用のバンド部を、前記
スロットとスロットの中間からステータコイルを貫通さ
せたのち、前記締結部に挿入させることによって、前記
ステータコイルを前記ステータコアに包絡締結して固定
することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項
に記載の電動機ステータコイルの締結具を用いた電動機
ステータコイルの締結方法によって達成される。
【0005】
【作用】上記の構成を有するコイルキーパを使用し、上
記構成のステータコイルの締結方法を用いてステータコ
イルをステータコアに固定することにより、結束糸によ
る網かけ作業を実施することなく、電動機ステータコイ
ルの固定作業の自動化を推進することが容易になる。
【0006】
【実施例】〈第1実施例〉本発明の第1実施例を図1〜
図18を用いて説明する。図1は、本発明に係る第1実
施例の締結具、すなわちコイルキーパ6を示す斜視図で
ある。コイルキーパ6は、ステータコイル2を結束する
ための従来の締結糸4に代る結束部材である。図2は、
コイルキーパ6の側断面図(図1のP−P矢視断面を示
す)である。図1、図2に示すように、コイルキーパ6
は、円環部7とバンド部8と締結部9からなる一体成形
品で電気絶縁材により構成され、殊にバンド部8は可撓
性と弾性を有する樹脂材料、例えば、高温用ナイロン材
が好ましい。図3は図2のA部拡大図であって、締結部
9の詳細断面を示している。また、図4は図2のB矢視
拡大図であって、バンド部8の平面と側面を示す。コイ
ルキーパ6の円環部7は、その平面を介してステータコ
ア3の軸方向からステータコイル2を適度に押圧し保護
すると共に、ステータコイル2のスロット数に対応して
設けた締結用のバンド部8は、その先端を締結部9に挿
入することによって、ステータコイル2をステータコア
3に締め付け固定するように構成されている。すなわ
ち、図2に示すように、コイルキーパ6のバンド部8は
中心軸線方向先端部に向けて先細りの勾配角θを有する
と共に、図4に示すような鋸歯状のラチェット13を備
えた長方形断面を有している。さらに図3に示す11は
ラチェット爪であって、バンド部8の先端を図5に示す
ように外側にU字状にわん曲させ、締結部9の締結穴1
2内に下方から挿入することにより、ラチェット13は
ラチェット爪11と係合することが可能のように構成さ
れている。図6は図5のA′部の詳細を示す拡大図であ
る。このように締結穴12はバンド部8の挿入が容易な
長方形穴であり、ラチェット爪11は締結部9と一体に
モールド成形された金属片である。
【0007】以下、上記第1実施例のコイルキーパ6を
使用し、ステータコイル2をステータコア3に自動的手
段により結束し固定する手順について説明する。図7
は、コイルキーパ6をステータコイル2に挿入する準備
状態を示す図である。コイルキーパ6のバンド部8をス
テータコイル2の内周側から外周側へ円滑に貫通させる
ため、図7に示すように、ガイドシャフト14を内装し
たコイルキーパ挿入筒15を使用する。まず、コイルキ
ーパ6をガイドシャフト14の先端に装着し、このガイ
ドシャフト14と挿入筒15とを一体のままステータコ
イル2上にセッティングする。複数本のバンド部8は、
ガイドシャフト14の円周面に放射状に形成した複数本
の長方形の案内溝に嵌合し、摺動可能のようになってい
る。またコイルキーパ6のバンド部8は前記のように先
端部に向けて先細りの勾配角θを有するため、複数のバ
ンド部8によるラジアル方向の弾性付勢力によりガイド
シャフト14に密着し図7に示す状態を保持している。
【0008】このとき、外側ガイド16、内側ガイド1
7、撓み止めガイド18、および、位置決めガイド19
は、複数のバンド部8に対応する位置にラジアル方向に
移動可能のように待機して設けられている。外側ガイド
16と内側ガイド17とはそれぞれバンド部8を誘導案
内する案内溝16a、17aを備え、ガイドシャフト1
4に密着しているバンド部8が、後記するようにガイド
シャフト14から離脱したとき、互いに協調して案内溝
16a、17aに沿ってUターンするように構成され
る。すなわち、図8に示すように、外側ガイド16を矢
印C方向(以下コイルキーパ6の中心に向かう方向をC
方向、中心と反対方向をD方向とする)に移動させスロ
ットと隣接するスロット間に挿入させる。次に外側ガイ
ド16の案内溝16aに沿って内側ガイド17を矢印D
方向に移動させる。これによりバンド部8を誘導案内す
る誘導路20が形成される。続いてコイルキーパ6は、
ガイドシャフト14と挿入筒15と共に矢印G方向に下
降しガイドシャフト14が内側ガイド16と接触した位
置で停止する。このときバンド部8の先端と誘導路20
とが対向しコイルキーパ6の挿入準備は完了する。21
は各部の動作制御を行なう制御部である。
【0009】次に、図9に示すように挿入筒15のみが
矢印G方向に降下し、バンド部8の先端は案内溝17a
に沿って進入し、誘導路20内のUターンする直前位置
で一時停止する。ここで案内溝17aの厚さは、バンド
部8の厚さより若干余裕のある寸法を有することが望ま
しく、ガイドシャフト14の中心方向に向かうバンド部
8先端部の付勢押圧力と相俟って、図9、図10に示し
た挿入筒15の下降に伴うバンド部8の先端の進入を円
滑に行わせる作用効果をもたらしている。
【0010】続いて図10に示すように、撓み止めガイ
ド18が矢印C方向に移動しバンド部8の側面と接近す
る位置で停止する。これは、挿入筒15が下降すると共
にコイルキーパ6の円環部7を押圧し、バンド部8の先
端が図10に示す位置から図11に示す位置に進む際の
抵抗反力を受けて、バンド部8が外方に座屈変形するの
を防止するためである。挿入筒15を下降させることに
より、図11に示すようにバンド部8の先端が誘導路2
0に沿って変形した位置で再び停止する。
【0011】次に、この状態以後は大きな押圧力をコイ
ルキーパ6に与える必要はなく、前記バンド部8の座屈
変形のおそれはないから、図12で撓み止めガイド18
を矢印D方向に移動させ元の位置まで戻す。
【0012】図13では、さらに挿入筒15が矢印G方
向に下降するに伴い、バンド部8の先端が案内溝16a
に沿って図13のように変形した位置で停止させる。
【0013】図14で、位置決めガイド19が矢印C方
向に移動することにより、バンド部8のU字変形を支援
すると共に、位置決めガイド19の側面に設けた案内溝
19aと締結部9の案内片10との間にバンド部8の先
端を誘導し、締結部9の締結穴12内に進入するように
構成されている。
【0014】さらに図15に示すように、挿入筒15を
矢印G方向に移動させ、バンド部8の先端を締結部9の
上面から突出させ、前記ラチェット13を前記ラチェッ
ト爪11と係合する位置で停止させる。図15は、バン
ド部8の先端を把持する構造の詳細と把持工程を示す図
である。同図において、把持具15′は挿入筒15の外
径に嵌合して上方に待機しており、バンド部8が締結穴
12と係合するのを確認した後、矢印G方向に下降しバ
ンド部8の先端を把持する。この把持機構を詳細に説明
すると、ドグ24は把持具15′の外径と嵌合し矢印G
方向に摺動可能のように構成され、ドグ24が矢印G方
向へ摺動しテーパ状の先端がフィンガ25と当接するこ
とにより、フィンガ25は支点部25aを中心として矢
印T方向に回動し、フィンガ25の他端がバンド部8の
先端を把持するようになっている。図示しないが、把持
具15′が挿入筒15の上方に待機しているときは、ド
グ24はフィンガ25と当接しておらず、環状スプリン
グ25bによってフィンガ25の他端は外方に開いた状
態にある。
【0015】次に、図16に示すように、位置決めガイ
ド19を矢印D方向に移動させ次の動作に対して待機す
る。図17に示すように、外側ガイド16を矢印D方向
に、また内側ガイド17を矢印C方向に移動動作させた
のち最終的な確認締め付けを行なう。締め付け確認後、
締結部9の上面から突出した余分なバンド部8は、図示
しないカッタによって切除される。
【0016】上記のように、図8〜図17のコイルキー
パ6の挿入締結の各工程の動作は、制御部21によって
駆動制御され、これにより、コイルキーパ6を用いてス
テータコア3にステータコイル2を包絡固定することが
できる。また、外側ガイド16、内側ガイド17、撓み
防止ガイド18、位置決めガイド19は、放射状にスロ
ット数と同数設けることにより、一斉に動作させること
が自動化の効果を高めるに好適であるが、各ガイドを少
なくとも1組保有して、順次各スロット部にシフトして
も目的を達することが可能である。図18は、第1実施
例のコイルキーパ6を用いてステータコイル2をステー
タコア3に締結した外見を示す斜視図である。
【0017】〈第2実施例〉本発明の第2実施例を図1
9〜図23を用いて説明する。第2実施例は、コイルキ
ーパ26を使用するものである。本実施例のコイルキー
パ26のバンド部28は、図19〜図22に示すよう
に、幅方向の両側にラチエット23を有し、円環部27
における締結部29の構成が相違するほかは、第1実施
例と同様の材質と構造を有する。すなわち、バンド部2
8は締結部29に図20に示す矢印F方向から締結穴2
2に圧入し、ラチエット23とラチエット爪21とはバ
ンド部28の幅方向によって互いに係合するように構成
したものである。締結穴22の外側開口入口部の幅は、
バンド部28の幅より小さくし、締結後にバンド部28
が締結穴22から外れることのないようになっている。
上記の通り、本実施例の締結具すなわち、コイルキーパ
26を用いて電動機のステータコイルを締結する手順と
装置についても、第1実施例と若干の相違があり、以
下、これらの相違点について図面と共に詳細に説明す
る。
【0018】コイルキーパ26をステータコイルに挿入
する手順は、第1実施例の図7〜図13までの工程に準
じたものとなっている。本実施例のバンド部28は、図
20に示したように矢印F方向、すなわちラジアル方向
から締結部29に圧入する構成であるから、図23に示
すように、位置決めガイド29を矢印C方向へ移動さ
せ、バンド部28の側面を押圧することにより締結部2
9と係合する。したがって、位置決めガイド19′は第
1実施例の位置決めガイド19の案内溝19aは必要な
く、単にバンド部28の面を押圧する押圧部を有する。
また、案内片10はバンド部28を挾んで位置決めガイ
ド19と対向する側からバンド部28を安定的に支持し
ている。その他前記位置決めガイド19′の形状が異な
る点以外は第1実施例における図15〜図17に示した
手順の通りである。
【0019】〈第3実施例〉本発明の第3実施例を図2
4〜図29を用いて説明する。図24は第3実施例のコ
イルキーパ36を示す斜視図、図25は図24のH−H
矢視断面図、図26はコイルキーパ36の部分上面図で
ある。本実施例のコイルキーパ36は、コイル口出線5
をステータコイル2と共にステータコア3に固定するた
めに、口出線ガイド溝30を円環部37上面に備えてい
るほかは、第1実施例のコイルキーパ6と同様の材質と
構造を有している。図26に示すように口出線ガイド溝
30内は溝内に口出線5を挿入したとき、溝から外れた
り緩んだりしないように段差30aを交互に設けて口出
線5がジグザグに蛇行するように形成している。図27
は口出線5をコイルキーパ36に挿入した図である。ま
た口出線5の挿入後に円環部37上面に図28に示すカ
バー32を被せ、図29すなわち、図28のM−M断面
図に示す鉤34と、口出線ガイド溝30の両側壁に設け
た係止爪31(図25参照)とを係合させることにより
着脱自在に装着することができる。カバー32の上面に
設けられた穴33はワニス滴下処理を行なうための穴で
ある。カバー32の材質は、ステータコイル2と直接接
触するので、電気絶縁性の材料を使用することが好まし
い。
【0020】〈第4実施例〉本発明の第4実施例を図3
0〜図37を用いて説明する。図30は、第4実施例の
コイルキーパ46を示す斜視図である。本実施例は、プ
ロテクタ(過電流保護器)48をステータコイル2、口
出線5と共にステータコア3に固定するに好適な実施例
である。コイルキーパ46は図31に示すように、円環
部47上面の口出線ガイド溝40の中間近傍に設けた第
1の挿入部54にプロテクタ48を装着し、ステータコ
イル2、プロテクタリード線43および口出線5をハン
ダにより溶着する(溶着部45)。溶着後に、図32に
示すカバー42を円環部47上に被せ、第3実施例と同
様な手段により着脱自在に円環部47に係止させる。こ
のとき、図32に示すカバー40を用い、カバー40が
プロテクタ48と対接する位置に設けた同図Q部に示す
ような弾性保護手段、すなわち、緩衝片46をプロテク
タ48と緩やかに当接させることにより、プロテクタ4
8のバイメタルが保護されるように構成している。
【0021】〈第5実施例〉本発明の第5実施例を図3
4〜図37を用いて説明する。図36に示すように、接
続端子52、53を介してステータコイル2、プロテク
タリード線43および口出線5を接続することにより、
接続部の溶接作業を自動化することができる。図34、
図35に示した本実施例の接続端子52、53は、電気
的導体(例えばリン青銅製)の接続子52a、52bお
よび接続子53a、53bを樹脂モールドにより成形し
たものであって、これらをそれぞれ第2の挿入部55、
第3の挿入部56に装着固定したものである。このとき
ステータコイル2は円環部47の切欠部35から立ち上
げて端末裸線部を接続子52bに絡げ、プロテクタリー
ド線43の端末裸線部を接続子52aのV字開口部に対
接挿入し、同様に、他方のプロテクタリード線43の端
末裸線部を接続子53aのV字開口部に、口出線5の端
末裸線部を接続子53bのV字開口部に対接して挿入す
るようにセッティングする必要がある。ここで、接続子
52aと52b、接続子53aと53bはそれぞれ一体
構成物である。上記作業を終了したのち、各接続子52
a、52b、53a、53bの両側から端末裸線部を挟
んでスポット溶接することにより、自動的に溶着部45
を形成することが可能である。図37は、接続端子53
における接続部(スポット溶接前の状態)を示す斜視図
である。すなわち、本実施例によれば、ステータコイル
2の端末裸線部の接続子52bへの誘導作業と、絡げの
一部など僅かな補助的手作業を除けば、第4実施例を自
動化することが可能となるものである。
【0022】
【発明の効果】本発明の実施により、締結糸の網かけお
よび結束、切断、および締結バンドによる固定などの作
業工数が著しく低減され、特に自動化の推進に寄与し省
力省人化が図られ生産効率の向上の効果は極めて大なる
ものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のコイルキーパを示す
斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施例のコイルキーパの側断
面図である。
【図3】図2に示すコイルキーパの締結部の詳細断面を
示す拡大図である。
【図4】図2に示すコイルキーパのバンド部の拡大平面
と側面を示す図である。
【図5】図2に示すコイルキーパのバンド部の締結状態
を示す図である。
【図6】図5における締結部の詳細を示す拡大断面図で
ある。
【図7】本発明の第1実施例のコイルキーパをステータ
コイルに挿入する装置の準備状態を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例のコイルキーパをステータ
コイルに挿入する工程を示す図である。
【図9】本発明の第1実施例のコイルキーパをステータ
コイルに挿入する工程を示す図である。
【図10】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図11】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図12】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図13】本発明の第1実施例コイルキーパをステータ
コイルに挿入する工程を示す図である。
【図14】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図15】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図16】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図17】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図18】本発明の第1実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入を完了した状態を示す斜視図である。
【図19】本発明の第2実施例のコイルキーパを示す斜
視図である。
【図20】本発明の第2実施例のコイルキーパの締結部
の詳細平面図である。
【図21】図20に示す締結部の断面図である。
【図22】図20に示す締結部の断面図である。
【図23】本発明の第2実施例のコイルキーパをステー
タコイルに挿入する工程を示す図である。
【図24】本発明の第3実施例のコイルキーパを示す斜
視図である。
【図25】図24に示すコイルキーパの円環部の部分断
面図である。
【図26】図24に示すコイルキーパの円環部の部分平
面図である。
【図27】本発明の第3実施例のコイルキーパの円環部
に口出線を装着した状態を示す平面図である。
【図28】本発明の第3実施例のコイルキーパ用カバー
の斜視図である。
【図29】図28に示すカバーの断面図である。
【図30】本発明の第4実施例のコイルキーパを示す斜
視図である。
【図31】本発明の第4実施例のコイルキーパの円環部
にステータコイル、口出線、プロテクタ、を接続した状
態を示す平面図である。
【図32】本発明の第4実施例のコイルキーパ用カバー
の斜視図である。
【図33】図32に示すカバーの部分断面図である。
【図34】本発明の第5実施例用としてコイルキーパの
円環部に装着する接続端子の斜視図である。
【図35】本発明の第5実施例用としてコイルキーパの
円環部に装着する接続端子の斜視図である。
【図36】本発明の第5実施例のコイルキーパ円環部に
おける接続状態を示す平面図である。
【図37】本発明の第5実施例の接続端子における接続
部を示す斜視図である。
【図38】従来のステータコイルの結束糸による網かけ
とプロテクタの締結状態を示す斜視図である。
【図39】従来のプロテクタの締結状態を示す側面図で
ある。
【図40】従来のステータコイルの結束糸による網かけ
状態を示す斜視図である。
【図41】従来のステータコイルおよび口出線の結束糸
による網かけ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ステータ 2…ステータ
コイル 3…ステータコア 4…結束糸 5…口出線 6、26、36、46…コイルキ
ーパ 7、27、37、47…円環部 8、28…バンド部 9、29…締結部 10…案内片 11、21…ラチェット爪 12、22…締結穴 13、23…ラチェット 14…シャフ
トガイド 15…挿入筒 15′…把持具 16…外側ガイド 17…内側ガ
イド 16a、17a、19a…案内溝 18…撓み止めガイド 19、19′…位置決
めガイド 20…誘導路 24…ドグ 25…フィンガ 25a…支点 25b…環状スプリング 30、40…口出線
ガイド溝 31、41…係止爪 32、42…カバー 33…穴 34…鈎 43…プロテクタリード線 44…緩衝片 45…溶着部 4′…締結バ
ンド 48…プロテクタ 49…バイメ
タル接続部ケース 50…バイメタル支持ケース 51…絶縁チ
ューブ 52、53…接続端子 54…第1の
挿入部 55…第2の挿入部 56…第3の
挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−273842(JP,A) 実開 平5−33669(JP,U) 実開 平4−131153(JP,U) 実開 平4−108376(JP,U) 実開 平2−57249(JP,U) 実開 昭63−119286(JP,U) 実開 平2−129156(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状平板で構成した円環部と、前記円
    環部の外形に沿って等間隔に配設した複数の締結部と、
    前記締結部にそれぞれ対向しかつ前記円環部の内径側近
    傍の位置から前記円環部の中心軸線方向に垂下し、電動
    機ステータコイルのスロット部に対応して設けた複数の
    締結用の可撓性バンド部を有し、前記複数のバンド部が
    形成する空間は、前記円環部から前記バンド部の先端に
    向かって先細テーパ形を形成すると共に、前記バンド部
    を外方にわん曲させその先端それぞれ前記締結部に嵌入
    する係止手段を有するように構成した耐熱性電気絶縁材
    からなる電動機ステータコイルの締結具。
  2. 【請求項2】 前記係止手段は、前記バンド部のラチエ
    ットと前記締結部の穴の内部に設けたラチエット爪とを
    有し、 前記ラチエットとラチエット爪とを互いに係合する構成
    を有することを特徴とする請求項1記載の電動機ステー
    タコイルの締結具。
  3. 【請求項3】 前記円環部上面形成され前記ステータコ
    イルの口出線をジグザグに屈曲させて誘導する環状の口
    出線ガイド溝と、 前記円環部を着脱自在に被覆する電気絶縁材のカバーを
    備えることを特徴とする請求項1記載の電動機ステータ
    コイルの締結具。
  4. 【請求項4】 前記環状の口出線ガイド溝は、過電流保
    護器を装着する第1の挿入部と、前記ステータコイル、
    口出線および過電流保護器を相互に接続する接続端子を
    装着する第2、第3の挿入部とを有し、 前記カバーは、前記過電流保護器と対接する位置に弾性
    保護手段を有することを特徴とする請求項3記載の電動
    機ステータコイルの締結具。
  5. 【請求項5】 前記電動機ステータコイルの締結具に内
    嵌する円筒体と、 前記電動機のステータコイル上方から、前記バンド部と
    前記スロット部とがそれぞれ対応するように誘導する手
    段と、 前記バンド部の先端を外方にわん曲させてそれぞれ前記
    締結部に嵌合係止させる案内治具と、 この案内治具の駆動動作に関する制御指令を行なう制御
    部を有することにより前記ステータコイルをステータコ
    アに包絡締結して固定することを特徴とする請求項1〜
    請求項4の何れか1項に記載の電動機ステータコイルの
    締結具を用いた電動機ステータコイルの締結装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のバンド部を前記ステータコイ
    ルのスロット部に対接するようにセットし、前記コイル
    キーパを中心軸線方向に誘導進入させ、前記円環部の平
    面を介してステータコアの中心軸線方向からステータコ
    イルを押圧すると共に、前記ステータコイルのスロット
    部に対応して設けた締結用のバンド部を、前記スロット
    とスロットの中間からステータコイルを貫通させたの
    ち、前記締結部に挿入させることによって、前記ステー
    タコイルを前記ステータコアに包絡締結して固定するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載
    の電動機ステータコイルの締結具を用いた電動機ステー
    タコイルの締結方法。
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