JP2635526B2 - 自動軸部材接合装置及び軸部材接合方法 - Google Patents
自動軸部材接合装置及び軸部材接合方法Info
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- JP2635526B2 JP2635526B2 JP7050994A JP5099495A JP2635526B2 JP 2635526 B2 JP2635526 B2 JP 2635526B2 JP 7050994 A JP7050994 A JP 7050994A JP 5099495 A JP5099495 A JP 5099495A JP 2635526 B2 JP2635526 B2 JP 2635526B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの軸部材を自動的
に略同軸状に接合する軸部材接合装置及び軸部材接合方
法に関するものである。
に略同軸状に接合する軸部材接合装置及び軸部材接合方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、2つの軸部材を略同軸状に接合
するといった作業、例えば折損した軸を接着剤、半田づ
け等により復元するなどといった接合作業、あるいは2
本のチューブ(中空軸部材)をつなぎ合わせて1本にする
などといった接合作業は手作業で行われることが多い。
するといった作業、例えば折損した軸を接着剤、半田づ
け等により復元するなどといった接合作業、あるいは2
本のチューブ(中空軸部材)をつなぎ合わせて1本にする
などといった接合作業は手作業で行われることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
接合作業を多数繰り返し行うことが必要な場合には、手
作業では多大な労力を要するといった問題が生じる。例
えば、近年、果物あるいは野菜の栽培においては接木苗
が広く用いられているが、かかる接木苗を製造する上に
おいては、穂木の茎(軸部)と台木の茎(軸部)とを略同軸
状に接合するといった接合作業を多数繰り返し行うこと
が必要であり、このような作業を手作業で行ったのでは
莫大な労力を要し、接木苗の製造コストを大幅に上昇さ
せてしまうといった問題が生じる。
接合作業を多数繰り返し行うことが必要な場合には、手
作業では多大な労力を要するといった問題が生じる。例
えば、近年、果物あるいは野菜の栽培においては接木苗
が広く用いられているが、かかる接木苗を製造する上に
おいては、穂木の茎(軸部)と台木の茎(軸部)とを略同軸
状に接合するといった接合作業を多数繰り返し行うこと
が必要であり、このような作業を手作業で行ったのでは
莫大な労力を要し、接木苗の製造コストを大幅に上昇さ
せてしまうといった問題が生じる。
【0004】そこで、例えば接木苗の製造分野におい
て、穂木の茎と台木の茎とを自動的に接合させるように
した自動接合装置が提案されている(例えば、特公平6
−48940号公報参照)。しかしながら、例えば特公
平6−48940号公報に開示されているような従来の
自動接合装置では、まず搬入用ハンドにより台木と穂木
とを接合ステーションに搬入し、該接合ステーション内
で台木と穂木とを接合して接木苗をつくり、この後排出
用ハンドにより接木苗を接合ステーションから排出する
といった一連の工程すなわち順次動作で1つの接木苗を
完成するようにしているので、接合作業を迅速ないしは
能率的に行うのが困難であるといった問題がある。
て、穂木の茎と台木の茎とを自動的に接合させるように
した自動接合装置が提案されている(例えば、特公平6
−48940号公報参照)。しかしながら、例えば特公
平6−48940号公報に開示されているような従来の
自動接合装置では、まず搬入用ハンドにより台木と穂木
とを接合ステーションに搬入し、該接合ステーション内
で台木と穂木とを接合して接木苗をつくり、この後排出
用ハンドにより接木苗を接合ステーションから排出する
といった一連の工程すなわち順次動作で1つの接木苗を
完成するようにしているので、接合作業を迅速ないしは
能率的に行うのが困難であるといった問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、自動的にかつ迅速に2つの
軸部材を略同軸状に接合することができる自動軸部材接
合装置を得ることを目的とする。
めになされたものであって、自動的にかつ迅速に2つの
軸部材を略同軸状に接合することができる自動軸部材接
合装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
になされた本発明の第1の態様は、開閉により第1軸部
材を非保持又は保持することができる第1保持具と開閉
により第2軸部材を非保持又は保持することができると
ともに上下方向に変位することができる第2保持具とを
有する軸部材保持具を、周方向にみて所定の中心角毎に
設定された各部位に備えているとともに、所定の回転方
向に上記中心角と同一の回転角度づつ間欠的に回転する
回転テーブルと、大径カム面が第1保持具と係合すると
きには該第1保持具を開かせる一方、小径カム面が第1
保持具と係合するときには該第1保持具を閉じさせる第
1開閉カムと、大径カム面が第2保持具と係合するとき
には該第2保持具を開かせる一方、小径カム面が第2保
持具と係合するときには該第2保持具を閉じさせる第2
開閉カムと、高位カム面が第2保持具と係合するときに
は該第2保持具を上側位置に位置させる一方、低位カム
面が第2保持具と係合するときには該第2保持具を下側
位置に位置させる昇降カムとが設けられる一方、回転テ
ーブル停止時において所定の軸部材保持具と係合しうる
位置に、回転テーブル回転方向にみて順に、第1軸部材
を第1保持具に渡す第1軸部材渡し部と、第2軸部材を
第2保持具に渡す第2軸部材渡し部と、第1軸部材と第
2軸部材とを略同軸状に接合させる軸部材接合部と、接
合された軸部材を取り出す軸部材取り出し部とが配設さ
れ、上記各部が回転テーブル停止時にほぼ同時動作で夫
々の作業を行うようになっている自動軸部材接合装置で
あって、上記の第1開閉カム及び第2開閉カムが、回転
テーブル回転方向にみて前側位置と後側位置との間で回
動することができるようになっていて、上記第1開閉カ
ムが、上記前側位置に位置している状態において、回転
テーブル回転方向にみて軸部材取り出し部のやや前側か
ら第1軸部材渡し部のやや前側までの部分が大径カム面
となるように形成され、上記第2開閉カムが、上記前側
位置に位置している状態において、回転テーブル回転方
向にみて軸部材取り出し部のやや前側から第2軸部材渡
し部のやや前側までの部分が大径カム面となるように形
成され、上記昇降カムが、回転テーブル回転方向にみて
軸部材取り出し部のやや前側から軸部材接合部のやや後
側までの部分が高位カム面となるように形成され、回転
テーブルの間欠回転運転時において、回転テーブルが停
止した後、第1軸部材と第2軸部材とが夫々第1保持具
内又は第2保持具内に持ち込まれかつ接合された軸部材
が軸部材取り出し部によって保持されてから、第1開閉
カム及び第2開閉カムを上記後側位置まで回転テーブル
回転方向とは逆方向に回動させる一方、回転テーブルが
回転を開始した後において所定角度以上回転したときに
第1開閉カム及び第2開閉カムを上記前側位置まで回転
テーブル回転方向に回動させる開閉カム制御機構が設け
られていることを特徴とするものである。
になされた本発明の第1の態様は、開閉により第1軸部
材を非保持又は保持することができる第1保持具と開閉
により第2軸部材を非保持又は保持することができると
ともに上下方向に変位することができる第2保持具とを
有する軸部材保持具を、周方向にみて所定の中心角毎に
設定された各部位に備えているとともに、所定の回転方
向に上記中心角と同一の回転角度づつ間欠的に回転する
回転テーブルと、大径カム面が第1保持具と係合すると
きには該第1保持具を開かせる一方、小径カム面が第1
保持具と係合するときには該第1保持具を閉じさせる第
1開閉カムと、大径カム面が第2保持具と係合するとき
には該第2保持具を開かせる一方、小径カム面が第2保
持具と係合するときには該第2保持具を閉じさせる第2
開閉カムと、高位カム面が第2保持具と係合するときに
は該第2保持具を上側位置に位置させる一方、低位カム
面が第2保持具と係合するときには該第2保持具を下側
位置に位置させる昇降カムとが設けられる一方、回転テ
ーブル停止時において所定の軸部材保持具と係合しうる
位置に、回転テーブル回転方向にみて順に、第1軸部材
を第1保持具に渡す第1軸部材渡し部と、第2軸部材を
第2保持具に渡す第2軸部材渡し部と、第1軸部材と第
2軸部材とを略同軸状に接合させる軸部材接合部と、接
合された軸部材を取り出す軸部材取り出し部とが配設さ
れ、上記各部が回転テーブル停止時にほぼ同時動作で夫
々の作業を行うようになっている自動軸部材接合装置で
あって、上記の第1開閉カム及び第2開閉カムが、回転
テーブル回転方向にみて前側位置と後側位置との間で回
動することができるようになっていて、上記第1開閉カ
ムが、上記前側位置に位置している状態において、回転
テーブル回転方向にみて軸部材取り出し部のやや前側か
ら第1軸部材渡し部のやや前側までの部分が大径カム面
となるように形成され、上記第2開閉カムが、上記前側
位置に位置している状態において、回転テーブル回転方
向にみて軸部材取り出し部のやや前側から第2軸部材渡
し部のやや前側までの部分が大径カム面となるように形
成され、上記昇降カムが、回転テーブル回転方向にみて
軸部材取り出し部のやや前側から軸部材接合部のやや後
側までの部分が高位カム面となるように形成され、回転
テーブルの間欠回転運転時において、回転テーブルが停
止した後、第1軸部材と第2軸部材とが夫々第1保持具
内又は第2保持具内に持ち込まれかつ接合された軸部材
が軸部材取り出し部によって保持されてから、第1開閉
カム及び第2開閉カムを上記後側位置まで回転テーブル
回転方向とは逆方向に回動させる一方、回転テーブルが
回転を開始した後において所定角度以上回転したときに
第1開閉カム及び第2開閉カムを上記前側位置まで回転
テーブル回転方向に回動させる開閉カム制御機構が設け
られていることを特徴とするものである。
【0007】本発明の第2の態様は、本発明の第1の態
様にかかる自動軸部材接合装置おいて、回転テーブル回
転方向にみて第2軸部材渡し部と軸部材接合部との間で
あって、回転テーブル停止時において所定の軸部材保持
具と係合しうる位置に、第1軸部材及び第2軸部材を所
定の部位で切断する軸部材切断部が設けられ、該軸部材
切断部が回転テーブル停止時にその作業を行うようにな
っていることを特徴とするものである。
様にかかる自動軸部材接合装置おいて、回転テーブル回
転方向にみて第2軸部材渡し部と軸部材接合部との間で
あって、回転テーブル停止時において所定の軸部材保持
具と係合しうる位置に、第1軸部材及び第2軸部材を所
定の部位で切断する軸部材切断部が設けられ、該軸部材
切断部が回転テーブル停止時にその作業を行うようにな
っていることを特徴とするものである。
【0008】本発明の第3の態様は、本発明の第1又は
第2の態様にかかる自動軸部材接合装置おいて、軸部材
接合部が、接着剤を用いて第1軸部材と第2軸部材とを
接合するようになっていることを特徴とするものであ
る。
第2の態様にかかる自動軸部材接合装置おいて、軸部材
接合部が、接着剤を用いて第1軸部材と第2軸部材とを
接合するようになっていることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の第4の態様は、軸部材接合方法で
あって、開閉により第1軸部材を非保持又は保持するこ
とができる第1保持具と開閉により第2軸部材を非保持
又は保持することができるとともに上下方向に変位する
ことができる第2保持具とを有する軸部材保持具を、周
方向にみて所定の中心角毎に設定された各部位に備えて
いるとともに、所定の回転方向に上記中心角と同一の回
転角度づつ間欠的に回転する回転テーブルと、大径カム
面が第1保持具と係合するときには該第1保持具を開か
せる一方、小径カム面が第1保持具と係合するときには
該第1保持具を閉じさせる第1開閉カムと、大径カム面
が第2保持具と係合するときには該第2保持具を開かせ
る一方、小径カム面が第2保持具と係合するときには該
第2保持具を閉じさせる第2開閉カムと、高位カム面が
第2保持具と係合するときには該第2保持具を上側位置
に位置させる一方、低位カム面が第2保持具と係合する
ときには該第2保持具を下側位置に位置させる昇降カム
とを設けるとともに、回転テーブル停止時において所定
の軸部材保持具と係合しうる位置に、回転テーブル回転
方向にみて順に、第1軸部材を第1保持具に渡す第1軸
部材渡し部と、第2軸部材を第2保持具に渡す第2軸部
材渡し部と、第1軸部材と第2軸部材とを略同軸状に接
合させる軸部材接合部と、接合された軸部材を取り出す
軸部材取り出し部とを配設した上で、上記の第1開閉カ
ム及び第2開閉カムを、回転テーブル回転方向にみて前
側位置と後側位置との間で回動することができるように
形成し、上記第1開閉カムを、上記前側位置に位置して
いる状態において、回転テーブル回転方向にみて軸部材
取り出し部のやや前側から第1軸部材渡し部のやや前側
までの部分が大径カム面となるように形成し、上記第2
開閉カムを、上記前側位置に位置している状態におい
て、回転テーブル回転方向にみて軸部材取り出し部のや
や前側から第2軸部材渡し部のやや前側までの部分が大
径カム面となるように形成し、上記昇降カムを、回転テ
ーブル回転方向にみて軸部材取り出し部のやや前側から
軸部材接合部のやや後側までの部分が高位カム面となる
ように形成し、回転テーブルの間欠回転運転時におい
て、回転テーブルが停止した後、第1軸部材と第2軸部
材とが夫々第1保持具内又は第2保持具内に持ち込まれ
かつ接合された軸部材が軸部材取り出し部によって保持
されてから、第1開閉カム及び第2開閉カムを上記後側
位置まで回転テーブル回転方向とは逆方向に回動させる
一方、回転テーブルが回転を開始した後において所定角
度以上回転したときに第1開閉カム及び第2開閉カムを
上記前側位置まで回転テーブル回転方向に回動させ、第
1軸部材と第2軸部材とをほぼ同時動作で接合するよう
にしたことを特徴とするものである。
あって、開閉により第1軸部材を非保持又は保持するこ
とができる第1保持具と開閉により第2軸部材を非保持
又は保持することができるとともに上下方向に変位する
ことができる第2保持具とを有する軸部材保持具を、周
方向にみて所定の中心角毎に設定された各部位に備えて
いるとともに、所定の回転方向に上記中心角と同一の回
転角度づつ間欠的に回転する回転テーブルと、大径カム
面が第1保持具と係合するときには該第1保持具を開か
せる一方、小径カム面が第1保持具と係合するときには
該第1保持具を閉じさせる第1開閉カムと、大径カム面
が第2保持具と係合するときには該第2保持具を開かせ
る一方、小径カム面が第2保持具と係合するときには該
第2保持具を閉じさせる第2開閉カムと、高位カム面が
第2保持具と係合するときには該第2保持具を上側位置
に位置させる一方、低位カム面が第2保持具と係合する
ときには該第2保持具を下側位置に位置させる昇降カム
とを設けるとともに、回転テーブル停止時において所定
の軸部材保持具と係合しうる位置に、回転テーブル回転
方向にみて順に、第1軸部材を第1保持具に渡す第1軸
部材渡し部と、第2軸部材を第2保持具に渡す第2軸部
材渡し部と、第1軸部材と第2軸部材とを略同軸状に接
合させる軸部材接合部と、接合された軸部材を取り出す
軸部材取り出し部とを配設した上で、上記の第1開閉カ
ム及び第2開閉カムを、回転テーブル回転方向にみて前
側位置と後側位置との間で回動することができるように
形成し、上記第1開閉カムを、上記前側位置に位置して
いる状態において、回転テーブル回転方向にみて軸部材
取り出し部のやや前側から第1軸部材渡し部のやや前側
までの部分が大径カム面となるように形成し、上記第2
開閉カムを、上記前側位置に位置している状態におい
て、回転テーブル回転方向にみて軸部材取り出し部のや
や前側から第2軸部材渡し部のやや前側までの部分が大
径カム面となるように形成し、上記昇降カムを、回転テ
ーブル回転方向にみて軸部材取り出し部のやや前側から
軸部材接合部のやや後側までの部分が高位カム面となる
ように形成し、回転テーブルの間欠回転運転時におい
て、回転テーブルが停止した後、第1軸部材と第2軸部
材とが夫々第1保持具内又は第2保持具内に持ち込まれ
かつ接合された軸部材が軸部材取り出し部によって保持
されてから、第1開閉カム及び第2開閉カムを上記後側
位置まで回転テーブル回転方向とは逆方向に回動させる
一方、回転テーブルが回転を開始した後において所定角
度以上回転したときに第1開閉カム及び第2開閉カムを
上記前側位置まで回転テーブル回転方向に回動させ、第
1軸部材と第2軸部材とをほぼ同時動作で接合するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の第1の態様においては、回転テーブル
の間欠回転運転時において回転テーブルが回転を停止し
た時点では、第1開閉カム及び第2開閉カムが前側位置
にセットされているので、第1軸部材渡し部位置では両
開閉カムはいずれも大径カム面を第1保持具又は第2保
持具と係合させ、両保持具は開状態(非保持状態)にあ
る。他方、第2軸部材渡し部位置では第1開閉カムは小
径カム面を第1保持具と係合させ、第2開閉カムは大径
カム面を第2保持具と係合させ、したがって第1保持具
は閉状態(保持状態)にある一方、第2保持具は開状態に
ある。また、軸部材取り出し部位置では両開閉カムはい
ずれも小径カム面を第1保持具又は第2保持具と係合さ
せ、両保持具は閉状態にある。
の間欠回転運転時において回転テーブルが回転を停止し
た時点では、第1開閉カム及び第2開閉カムが前側位置
にセットされているので、第1軸部材渡し部位置では両
開閉カムはいずれも大径カム面を第1保持具又は第2保
持具と係合させ、両保持具は開状態(非保持状態)にあ
る。他方、第2軸部材渡し部位置では第1開閉カムは小
径カム面を第1保持具と係合させ、第2開閉カムは大径
カム面を第2保持具と係合させ、したがって第1保持具
は閉状態(保持状態)にある一方、第2保持具は開状態に
ある。また、軸部材取り出し部位置では両開閉カムはい
ずれも小径カム面を第1保持具又は第2保持具と係合さ
せ、両保持具は閉状態にある。
【0011】そして、この状態において、第1軸部材渡
し部は第1保持具内に第1軸部材を持ち込み、第2軸部
材渡し部は第2保持具内に第2軸部材を持ち込み、軸部
材取り出し部は接合された軸部材を保持する。つまり、
第1軸部材渡し部位置では、第1保持具内で第1軸部材
が第1軸部材渡し部によって保持される一方、第2保持
具内は空である状態にある。他方、第2軸部材渡し部位
置では、第1軸部材が第1保持具によって保持される一
方、第2保持具内で第2軸部材が第2軸部材渡し部によ
って保持されている状態にある。また、軸部材取り出し
部位置では、接合された軸部材が第1保持具と第2保持
具と軸部材取り出し部とによって保持されている状態に
ある。
し部は第1保持具内に第1軸部材を持ち込み、第2軸部
材渡し部は第2保持具内に第2軸部材を持ち込み、軸部
材取り出し部は接合された軸部材を保持する。つまり、
第1軸部材渡し部位置では、第1保持具内で第1軸部材
が第1軸部材渡し部によって保持される一方、第2保持
具内は空である状態にある。他方、第2軸部材渡し部位
置では、第1軸部材が第1保持具によって保持される一
方、第2保持具内で第2軸部材が第2軸部材渡し部によ
って保持されている状態にある。また、軸部材取り出し
部位置では、接合された軸部材が第1保持具と第2保持
具と軸部材取り出し部とによって保持されている状態に
ある。
【0012】この後、第1開閉カム及び第2開閉カムが
後側位置にセットされ、これに伴って第1軸部材渡し部
位置では第1開閉カムは小径カム面を第1保持具と係合
させ、第1保持具は閉状態となって第1軸部材を保持す
る。他方、第2軸部材渡し部位置では第2保持具は小径
カム面を第2保持具と係合させ、第2保持具は閉状態と
なって第2軸部材を保持する。また、軸部材取り出し部
位置では両開閉カムはいずれも大径カム面を第1保持具
又は第2保持具と係合させ、両保持具は開かれ、接合さ
れた軸部材は軸部材取り出し部のみによって保持された
状態となる。そして、第1,第2軸部材渡し部は第1,第
2軸部材の保持を解除する。つまり、ほぼ同時動作で、
第1軸部材渡し部位置では第1保持具が第1軸部材を保
持し、第2軸部材渡し部位置では第2保持具が第2軸部
材を保持し、軸部材取り出し部位置では接合された軸部
材が両保持具から軸部材取り出し部に渡される。
後側位置にセットされ、これに伴って第1軸部材渡し部
位置では第1開閉カムは小径カム面を第1保持具と係合
させ、第1保持具は閉状態となって第1軸部材を保持す
る。他方、第2軸部材渡し部位置では第2保持具は小径
カム面を第2保持具と係合させ、第2保持具は閉状態と
なって第2軸部材を保持する。また、軸部材取り出し部
位置では両開閉カムはいずれも大径カム面を第1保持具
又は第2保持具と係合させ、両保持具は開かれ、接合さ
れた軸部材は軸部材取り出し部のみによって保持された
状態となる。そして、第1,第2軸部材渡し部は第1,第
2軸部材の保持を解除する。つまり、ほぼ同時動作で、
第1軸部材渡し部位置では第1保持具が第1軸部材を保
持し、第2軸部材渡し部位置では第2保持具が第2軸部
材を保持し、軸部材取り出し部位置では接合された軸部
材が両保持具から軸部材取り出し部に渡される。
【0013】また、第2保持具は、軸部材接合部位置に
到達する直前に昇降カムによって下側位置にセットさ
れ、これに伴って第2軸部材は下降してその下端面が第
1軸部材の上端面に当接する。そして、軸部材接合部位
置では、上記の第1,第2軸部材の保持あるいは接合さ
れた軸部材の引き渡しとほぼ同時動作で、互いに当接し
ている第1軸部材と第2状態部材とが接合される。
到達する直前に昇降カムによって下側位置にセットさ
れ、これに伴って第2軸部材は下降してその下端面が第
1軸部材の上端面に当接する。そして、軸部材接合部位
置では、上記の第1,第2軸部材の保持あるいは接合さ
れた軸部材の引き渡しとほぼ同時動作で、互いに当接し
ている第1軸部材と第2状態部材とが接合される。
【0014】かくして、回転テーブルが回転を停止して
から再び回転を始めるまでの短時間内(例えば、3秒内)
に、各部でほぼ同時動作で、第1軸部材の保持と、第2
軸部材の保持と、両軸部材の接合と、接合された軸部材
の取り出しとが一挙に行われる。
から再び回転を始めるまでの短時間内(例えば、3秒内)
に、各部でほぼ同時動作で、第1軸部材の保持と、第2
軸部材の保持と、両軸部材の接合と、接合された軸部材
の取り出しとが一挙に行われる。
【0015】本発明の第2の態様においては、基本的に
は本発明の第1の態様にかかる軸部材接合装置と同様の
作用が生じる。さらに、第1軸部材及び第2軸部材が、
軸部材接合部に入る前に所定の部位で切断されるので、
第1軸部材と第2軸部材の間隔が一定化される。
は本発明の第1の態様にかかる軸部材接合装置と同様の
作用が生じる。さらに、第1軸部材及び第2軸部材が、
軸部材接合部に入る前に所定の部位で切断されるので、
第1軸部材と第2軸部材の間隔が一定化される。
【0016】本発明の第3の態様においては、基本的に
は本発明の第1又は第2の態様にかかる軸部材接合装置
と同様の作用が生じる。さらに、接着剤を用いて第1軸
部材と第2軸部材とを接合するようにしているので、接
合が容易である。
は本発明の第1又は第2の態様にかかる軸部材接合装置
と同様の作用が生じる。さらに、接着剤を用いて第1軸
部材と第2軸部材とを接合するようにしているので、接
合が容易である。
【0017】本発明の第4の態様においては、本発明の
第1の態様と同様の動作により第1軸部材と第2軸部材
とが接合される。
第1の態様と同様の動作により第1軸部材と第2軸部材
とが接合される。
【0018】
【実施例】以下、本発明にかかる自動軸部材接合装置な
いしは軸部材接合方法を用いた自動接木苗製造装置を例
にとって、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、
本実施例では、本発明にかかる自動軸部材接合装置を接
木苗の製造分野で利用しているが、本発明の利用範囲は
かかる分野に限定されるものではなく、2つの軸部材を
大量にかつ迅速に同軸状に接合する必要がある種々の分
野で幅広く利用することができるのはもちろんである。
いしは軸部材接合方法を用いた自動接木苗製造装置を例
にとって、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、
本実施例では、本発明にかかる自動軸部材接合装置を接
木苗の製造分野で利用しているが、本発明の利用範囲は
かかる分野に限定されるものではなく、2つの軸部材を
大量にかつ迅速に同軸状に接合する必要がある種々の分
野で幅広く利用することができるのはもちろんである。
【0019】まず、本発明にかかる自動軸部材接合装置
を用いた自動接木苗製造装置の概略構造について説明す
る。図1に示すように、自動接木苗製造装置1の中心的
な構成要素である、本発明にかかる自動軸部材接合装置
2には、上側からみて反時計回りに、所定時間毎(例え
ば3秒毎)に間欠的に所定の角度づつ回転するインデキ
シングテーブル3が設けられている。このインデキシン
グテーブル3は、後で説明する回転テーブル3r(図2参
照)と、開閉動作により台木(第1軸部材)を非保持又は
保持することができる台木保持部4(第1保持具)と、開
閉動作により穂木(第2軸部材)を非保持又は保持するこ
とができるとともに上下方向に変位することができる穂
木保持部5(第2保持具)とを備えている。
を用いた自動接木苗製造装置の概略構造について説明す
る。図1に示すように、自動接木苗製造装置1の中心的
な構成要素である、本発明にかかる自動軸部材接合装置
2には、上側からみて反時計回りに、所定時間毎(例え
ば3秒毎)に間欠的に所定の角度づつ回転するインデキ
シングテーブル3が設けられている。このインデキシン
グテーブル3は、後で説明する回転テーブル3r(図2参
照)と、開閉動作により台木(第1軸部材)を非保持又は
保持することができる台木保持部4(第1保持具)と、開
閉動作により穂木(第2軸部材)を非保持又は保持するこ
とができるとともに上下方向に変位することができる穂
木保持部5(第2保持具)とを備えている。
【0020】さらに、自動軸部材接合装置2には、各保
持部4,5によって保持されている台木又は穂木の不要
部分を切除する苗密着安定化切断部6(軸部材切断部)
と、夫々不要部分が切除され各保持部4,5によって保
持されている台木及び穂木の茎同士を接着剤を用いて両
者の端面同士が当接しかつ周面同士が少なくとも一部で
軸線方向にほぼ一直線状となるような形態で略同軸状に
接合して接木苗をつくる第1,第2接着剤塗布部7,7'
(軸部材接合部)と、台木取り込み移載部8(第1軸部材
渡し部)と穂木取り込み移載部9(第2軸部材渡し部)と
接木苗取り出し移載部10(軸部材取り出し部)とを備え
た苗移載部11とが設けられている。
持部4,5によって保持されている台木又は穂木の不要
部分を切除する苗密着安定化切断部6(軸部材切断部)
と、夫々不要部分が切除され各保持部4,5によって保
持されている台木及び穂木の茎同士を接着剤を用いて両
者の端面同士が当接しかつ周面同士が少なくとも一部で
軸線方向にほぼ一直線状となるような形態で略同軸状に
接合して接木苗をつくる第1,第2接着剤塗布部7,7'
(軸部材接合部)と、台木取り込み移載部8(第1軸部材
渡し部)と穂木取り込み移載部9(第2軸部材渡し部)と
接木苗取り出し移載部10(軸部材取り出し部)とを備え
た苗移載部11とが設けられている。
【0021】ここで、台木取り込み移載部8は台木搬送
コンベア12上の台木を取り込み、穂木取り込み移載部
9は穂木搬送コンベア14上の穂木を取り込み、接木苗
取り出し移載部10は両保持部4,5によって保持され
ている接木苗を受け取って接木苗完了品搬送コンベア1
6に載せるようになっている。なお、台木搬送コンベア
12に臨んで、該コンベア上の台木の葉部(不要部分)を
切除する台木切断部13が設けられるとともに、穂木搬
送コンベア14に臨んで、該コンベア上の穂木の根部
(不要部分)を切除する穂木切断部15とが設けられてい
る。
コンベア12上の台木を取り込み、穂木取り込み移載部
9は穂木搬送コンベア14上の穂木を取り込み、接木苗
取り出し移載部10は両保持部4,5によって保持され
ている接木苗を受け取って接木苗完了品搬送コンベア1
6に載せるようになっている。なお、台木搬送コンベア
12に臨んで、該コンベア上の台木の葉部(不要部分)を
切除する台木切断部13が設けられるとともに、穂木搬
送コンベア14に臨んで、該コンベア上の穂木の根部
(不要部分)を切除する穂木切断部15とが設けられてい
る。
【0022】そして、台木取り込み移載部8と、穂木取
り込み移載部9と、苗密着安定化切断部6と、第1,第
2接着剤塗布部7,7'と、接木苗完了品取り出し移載部
10とは、インデキシングテーブル3の間欠回転動作と
同期して、該回転停止時にほぼ同時動作(同一タイミン
グ)で夫々の作業を行うようになっている。なお、上記
各部によって作業が施される台木、穂木又は接木苗は別
々である(同一の苗に対して、上記各部により一挙に各
作業が施されるのではない)。
り込み移載部9と、苗密着安定化切断部6と、第1,第
2接着剤塗布部7,7'と、接木苗完了品取り出し移載部
10とは、インデキシングテーブル3の間欠回転動作と
同期して、該回転停止時にほぼ同時動作(同一タイミン
グ)で夫々の作業を行うようになっている。なお、上記
各部によって作業が施される台木、穂木又は接木苗は別
々である(同一の苗に対して、上記各部により一挙に各
作業が施されるのではない)。
【0023】さらに、自動接木苗製造装置1には、台木
パレットストッカ20と、穂木パレットストッカ23
と、接木苗完了品パレットストッカ26とが設けられて
いる。ここで、台木パレットストッカ20は、空の台木
パレット21を複数個収容することができる台木空パレ
ット収納部20bと、満杯の(台木を満載した)台木パレ
ット21を複数個収容することができる台木満杯パレッ
ト収納部20cと、台木供給パレット置場20aに配置さ
れた台木入りの台木パレット21から一度に複数の台木
を取り出して台木搬送コンベア12に移載する台木供給
移載部17と、台木パレット21内の台木を押し上げて
これを台木パレット21から取り出す台木押し上げ機構
22とを備えている。
パレットストッカ20と、穂木パレットストッカ23
と、接木苗完了品パレットストッカ26とが設けられて
いる。ここで、台木パレットストッカ20は、空の台木
パレット21を複数個収容することができる台木空パレ
ット収納部20bと、満杯の(台木を満載した)台木パレ
ット21を複数個収容することができる台木満杯パレッ
ト収納部20cと、台木供給パレット置場20aに配置さ
れた台木入りの台木パレット21から一度に複数の台木
を取り出して台木搬送コンベア12に移載する台木供給
移載部17と、台木パレット21内の台木を押し上げて
これを台木パレット21から取り出す台木押し上げ機構
22とを備えている。
【0024】穂木パレットストッカ23も、上記台木パ
レットストッカ20と同様の構造とされ、穂木空パレッ
ト収納部23bと、穂木満杯パレット収納部23cと、穂
木供給パレット置場23aと、穂木供給移載部18と、
穂木押し上げ機構25とを備えている。そして、台木パ
レットストッカ20と同様に、穂木パレット24あるい
は穂木を取り扱うようになっている。
レットストッカ20と同様の構造とされ、穂木空パレッ
ト収納部23bと、穂木満杯パレット収納部23cと、穂
木供給パレット置場23aと、穂木供給移載部18と、
穂木押し上げ機構25とを備えている。そして、台木パ
レットストッカ20と同様に、穂木パレット24あるい
は穂木を取り扱うようになっている。
【0025】接木苗完了品パレットストッカ26も、基
本的には上記台木パレットストッカ20と同様の構造と
され、接木苗完了品空パレット収納部26bと、接木苗
完了品満杯パレット収納部26cと、接木苗完了品排出
パレット置場26aと、接木苗完了品排出移載部19と
を備えているが、パレット31から苗を取り出す必要は
ないので、押し上げ機構は設けられていない。
本的には上記台木パレットストッカ20と同様の構造と
され、接木苗完了品空パレット収納部26bと、接木苗
完了品満杯パレット収納部26cと、接木苗完了品排出
パレット置場26aと、接木苗完了品排出移載部19と
を備えているが、パレット31から苗を取り出す必要は
ないので、押し上げ機構は設けられていない。
【0026】以下、自動軸部材接合装置2の具体的な構
造について説明する。まず、インデキシングテーブル3
の具体的な構造を説明する。図2(a)、(b)に示すよう
に、インデキシングテーブル3には略円板形の回転テー
ブル3rが設けられ、この回転テーブル3rには、台木保
持部4と穂木保持部5とで構成される苗保持具(以下、
これを苗保持具4,5という)が、回転テーブル周方向に
一定の中心角(中心Oに対する中心角)を隔てて10個配
置されている。つまり、各苗保持具4,5は、回転テー
ブル周方向に中心角で36°づつ隔てた部位に配置され
ている。ここで、台木保持部4は下側に配置され、穂木
保持部5は上側に配置されているが、平面視では両者は
ほぼ重なるように配置されている。なお、各台木保持部
4の下側には夫々、台木1bから脱落する土を受けるた
めの土受け3fが設けられている。
造について説明する。まず、インデキシングテーブル3
の具体的な構造を説明する。図2(a)、(b)に示すよう
に、インデキシングテーブル3には略円板形の回転テー
ブル3rが設けられ、この回転テーブル3rには、台木保
持部4と穂木保持部5とで構成される苗保持具(以下、
これを苗保持具4,5という)が、回転テーブル周方向に
一定の中心角(中心Oに対する中心角)を隔てて10個配
置されている。つまり、各苗保持具4,5は、回転テー
ブル周方向に中心角で36°づつ隔てた部位に配置され
ている。ここで、台木保持部4は下側に配置され、穂木
保持部5は上側に配置されているが、平面視では両者は
ほぼ重なるように配置されている。なお、各台木保持部
4の下側には夫々、台木1bから脱落する土を受けるた
めの土受け3fが設けられている。
【0027】そして、回転テーブル3rは、制御盤30
(図1参照)によってその動作が制御され、所定の短い時
間毎に、上記中心角と同一の回転角度づつすなわち36
°づつ、上側からの平面視で反時計回り(図5中の矢印
Z3方向)に間欠的に回転するようになっている。例え
ば、1秒間かけて36°回転した後2秒間停止するとい
った動作を繰り返すようになっている。なお、苗保持具
4,5の設置個数は10個に限定されるものではなく、
6個以上であれば所望の個数とすることができる。ただ
し、設置個数が10個でない場合は、上記中心角及び回
転角度は36°ではなく、360°を苗保持具数で割っ
た値となる(例えば、8個の場合は45°)。
(図1参照)によってその動作が制御され、所定の短い時
間毎に、上記中心角と同一の回転角度づつすなわち36
°づつ、上側からの平面視で反時計回り(図5中の矢印
Z3方向)に間欠的に回転するようになっている。例え
ば、1秒間かけて36°回転した後2秒間停止するとい
った動作を繰り返すようになっている。なお、苗保持具
4,5の設置個数は10個に限定されるものではなく、
6個以上であれば所望の個数とすることができる。ただ
し、設置個数が10個でない場合は、上記中心角及び回
転角度は36°ではなく、360°を苗保持具数で割っ
た値となる(例えば、8個の場合は45°)。
【0028】ここで、回転テーブル3rの回転位相は、
制御盤30(図1参照)によって回転テーブル停止時には
いずれかの苗保持具4,5が必ず正面位置Fにくる(停止
する)ように制御されている。したがって、回転テーブ
ル停止時には回転テーブル周方向にみて、正面位置Fか
ら中心角で36°づつ隔てた位置に、いずれかの苗保持
具4,5が必ず位置することになる。なお、以下では、
便宜上、正面位置Fを第1停止位置といい、回転テーブ
ル周方向にみて正面位置F(第1停止位置)から反時計回
りに36°づつ隔てた位置を、順に、第2停止位置、第
3停止位置…第10停止位置ということにする。
制御盤30(図1参照)によって回転テーブル停止時には
いずれかの苗保持具4,5が必ず正面位置Fにくる(停止
する)ように制御されている。したがって、回転テーブ
ル停止時には回転テーブル周方向にみて、正面位置Fか
ら中心角で36°づつ隔てた位置に、いずれかの苗保持
具4,5が必ず位置することになる。なお、以下では、
便宜上、正面位置Fを第1停止位置といい、回転テーブ
ル周方向にみて正面位置F(第1停止位置)から反時計回
りに36°づつ隔てた位置を、順に、第2停止位置、第
3停止位置…第10停止位置ということにする。
【0029】そして、このインデキシングテーブル3で
は、このような第1〜第10停止位置のうち、第2停止
位置が台木取り込み移載部8に対応する台木受け取りス
テーション3aとされ、第4停止位置が穂木取り込み移
載部9に対応する穂木受け取りステーション3bとさ
れ、第5停止位置が苗密着安定化切断部6に対応する苗
密着安定化切断ステーション3cとされ、第6停止位置
が第1接着剤塗布部7に対応する第1苗接着固定ステー
ション3dとされ、第7停止位置が第2接着剤塗布部7'
に対応する第2苗接着固定ステーション3d'とされ、第
10停止位置が接木苗取り出し移載部10に対応する接
木苗完了品取り出しステーション3eとされている。な
お、その他の停止位置は、とくには作業を行わないアイ
ドル部位である。
は、このような第1〜第10停止位置のうち、第2停止
位置が台木取り込み移載部8に対応する台木受け取りス
テーション3aとされ、第4停止位置が穂木取り込み移
載部9に対応する穂木受け取りステーション3bとさ
れ、第5停止位置が苗密着安定化切断部6に対応する苗
密着安定化切断ステーション3cとされ、第6停止位置
が第1接着剤塗布部7に対応する第1苗接着固定ステー
ション3dとされ、第7停止位置が第2接着剤塗布部7'
に対応する第2苗接着固定ステーション3d'とされ、第
10停止位置が接木苗取り出し移載部10に対応する接
木苗完了品取り出しステーション3eとされている。な
お、その他の停止位置は、とくには作業を行わないアイ
ドル部位である。
【0030】各台木保持部4は、台木保持アーム開閉カ
ム4b(第1開閉カム)のカム面と当接するカムフォロア
4aと、歯車4cを介して該カムフォロア4aと連結され
る第1,第2台木保持アーム4d,4eとを備えている。そ
して、台木保持アーム開閉カム4bには、平面視で、中
心Oからの径(距離)が大きい大径カム面と、中心Oから
の径(距離)が小さい小径カム面とが形成され、大径カム
面と小径カム面との接続部には、中心角でθに相当する
分だけ(図3参照)、両カム面を円滑に接続するための過
渡的な(径が徐々に変化する)カム面が形成されている。
ム4b(第1開閉カム)のカム面と当接するカムフォロア
4aと、歯車4cを介して該カムフォロア4aと連結され
る第1,第2台木保持アーム4d,4eとを備えている。そ
して、台木保持アーム開閉カム4bには、平面視で、中
心Oからの径(距離)が大きい大径カム面と、中心Oから
の径(距離)が小さい小径カム面とが形成され、大径カム
面と小径カム面との接続部には、中心角でθに相当する
分だけ(図3参照)、両カム面を円滑に接続するための過
渡的な(径が徐々に変化する)カム面が形成されている。
【0031】ここで、台木保持アーム開閉カム4bは、
その大径カム面がカムフォロア4aと当接(係合)すると
きには歯車4cを介して両台木保持アーム4d,4eを開か
せる一方(台木非保持状態)、その小径カム面がカムフォ
ロア4aと当接(係合)するときには歯車4cを介して両台
木保持アーム4d,4eを閉じさせるようになっている(台
木保持状態)。
その大径カム面がカムフォロア4aと当接(係合)すると
きには歯車4cを介して両台木保持アーム4d,4eを開か
せる一方(台木非保持状態)、その小径カム面がカムフォ
ロア4aと当接(係合)するときには歯車4cを介して両台
木保持アーム4d,4eを閉じさせるようになっている(台
木保持状態)。
【0032】他方、各穂木保持部5は、穂木保持アーム
開閉カム5b(第2開閉カム)のカム面と当接するカムフ
ォロア5aと、歯車5eを介して該カムフォロア5aと連
結される第1,第2穂木保持アーム5f,5gとを備えてい
る。そして、穂木保持アーム開閉カム5bには、平面視
で、中心Oからの径(距離)が大きい大径カム面と、中心
Oからの径(距離)が小さい小径カム面とが形成され、大
径カム面と小径カム面との接続部には、中心角でθに相
当する分だけ(図3参照)、両カム面を円滑に接続するた
めの過渡的な(径が徐々に変化する)カム面が形成されて
いる。なお、台木保持アーム開閉カム4b及び穂木保持
アーム開閉カム5bの大径カム面は同一径とされ、また
これらの小径カム面も同一径とされている。
開閉カム5b(第2開閉カム)のカム面と当接するカムフ
ォロア5aと、歯車5eを介して該カムフォロア5aと連
結される第1,第2穂木保持アーム5f,5gとを備えてい
る。そして、穂木保持アーム開閉カム5bには、平面視
で、中心Oからの径(距離)が大きい大径カム面と、中心
Oからの径(距離)が小さい小径カム面とが形成され、大
径カム面と小径カム面との接続部には、中心角でθに相
当する分だけ(図3参照)、両カム面を円滑に接続するた
めの過渡的な(径が徐々に変化する)カム面が形成されて
いる。なお、台木保持アーム開閉カム4b及び穂木保持
アーム開閉カム5bの大径カム面は同一径とされ、また
これらの小径カム面も同一径とされている。
【0033】ここで、穂木保持アーム開閉カム5bは、
その大径カム面がカムフォロア5aと当接(係合)すると
きには歯車5eを介して両穂木保持アーム5f,5gを開か
せる一方(穂木非保持状態)、その小径カム面がカムフォ
ロア5aと当接(係合)するときには歯車5eを介して両穂
木保持アーム5f,5gを閉じさせるようになっている(穂
木保持状態)。
その大径カム面がカムフォロア5aと当接(係合)すると
きには歯車5eを介して両穂木保持アーム5f,5gを開か
せる一方(穂木非保持状態)、その小径カム面がカムフォ
ロア5aと当接(係合)するときには歯車5eを介して両穂
木保持アーム5f,5gを閉じさせるようになっている(穂
木保持状態)。
【0034】さらに、各穂木保持部5は、穂木移動カム
5d(昇降カム)のカム面と当接する上下動カムフォロア
5cを備えている。そして、図6にも示すように、穂木
移動カム5dには、平面視で、その底面からの高さが高
い高位カム面と、高さが低い低位カム面とが形成され、
高位カム面と低位カム面との接続部には、両カム面を円
滑に接続するための過渡的な(高さが徐々に変化する)カ
ム面が形成されている。
5d(昇降カム)のカム面と当接する上下動カムフォロア
5cを備えている。そして、図6にも示すように、穂木
移動カム5dには、平面視で、その底面からの高さが高
い高位カム面と、高さが低い低位カム面とが形成され、
高位カム面と低位カム面との接続部には、両カム面を円
滑に接続するための過渡的な(高さが徐々に変化する)カ
ム面が形成されている。
【0035】ここで、穂木移動カム5dは、その高位カ
ム面が上下動カムフォロア5cと当接(係合)するときに
は穂木保持部5を上側位置に位置させる一方、(台木・
穂木離間状態)、その低位カム面が上下動カムフォロア
5cと当接(係合)するときには穂木保持部5を下側位置
に位置させるようになっている(台木・穂木当接状態)。
ム面が上下動カムフォロア5cと当接(係合)するときに
は穂木保持部5を上側位置に位置させる一方、(台木・
穂木離間状態)、その低位カム面が上下動カムフォロア
5cと当接(係合)するときには穂木保持部5を下側位置
に位置させるようになっている(台木・穂木当接状態)。
【0036】以下、台木保持部4及び穂木保持部5の動
作をコントロールする各カム4b,5b,5dの具体的な構
造について説明する。なお、以下ではインデキシングテ
ーブル3に関する位置関係については、便宜上、回転テ
ーブル回転方向(図5中の矢印Z3方向)にみて前側を単
に「前側」といい、これと逆方向を単に「後側」ということ
にする。図3〜図5に示すように、台木保持アーム開閉
カム4b及び穂木保持アーム開閉カム5bは、一体的に、
回転テーブル回転方向にみて前側位置と後側位置との間
で回動することができるようになっている。なお、図3
及び図5では両カム4b,5bは前側位置に位置してお
り、図4では両カム4b,5bは後側位置に位置してい
る。ここで、前側位置と後側位置の間の中心角の隔たり
すなわち両カム4b,5bの回動可能な角度αは、前記の
過渡的なカム面に対する中心角θよりもやや大きい値と
されている。
作をコントロールする各カム4b,5b,5dの具体的な構
造について説明する。なお、以下ではインデキシングテ
ーブル3に関する位置関係については、便宜上、回転テ
ーブル回転方向(図5中の矢印Z3方向)にみて前側を単
に「前側」といい、これと逆方向を単に「後側」ということ
にする。図3〜図5に示すように、台木保持アーム開閉
カム4b及び穂木保持アーム開閉カム5bは、一体的に、
回転テーブル回転方向にみて前側位置と後側位置との間
で回動することができるようになっている。なお、図3
及び図5では両カム4b,5bは前側位置に位置してお
り、図4では両カム4b,5bは後側位置に位置してい
る。ここで、前側位置と後側位置の間の中心角の隔たり
すなわち両カム4b,5bの回動可能な角度αは、前記の
過渡的なカム面に対する中心角θよりもやや大きい値と
されている。
【0037】台木保持アーム開閉カム4bのカム面形状
は、前側位置に位置している状態においては、図3及び
図5から明らかなとおり、小径カム面の前端部が第10
停止位置(接木苗完了品取り出しステーション3e)ない
しはこれよりも若干前側に位置し、大径カム面の前端部
が第2停止位置(台木受け取りステーション3a)ないし
はこれよりも若干前側に位置するように設定されてい
る。なお、大径カム面の後端部は第10停止位置のやや
前側に位置し(但し、第1停止位置よりは後側)、小径カ
ム面の後端部は第2停止位置よりもやや前側(第3停止
位置よりは後側)に位置している。そして、台木保持ア
ーム開閉カム4bが後側位置に位置している状態におい
ては、図4から明らかなとおり、大径カム面の後端部が
第10停止位置ないしはこれよりも若干後側に位置し、
小径カム面の後端部が第2停止位置ないしはこれよりも
若干後側に位置するように設定されている。なお、小径
カム面の前側端部は第10停止位置のやや後側に位置し
(但し、第9停止位置よりは前側)、大径カム面の前端部
は第2停止位置よりもやや後側(第1停止位置よりは前
側)に位置している。
は、前側位置に位置している状態においては、図3及び
図5から明らかなとおり、小径カム面の前端部が第10
停止位置(接木苗完了品取り出しステーション3e)ない
しはこれよりも若干前側に位置し、大径カム面の前端部
が第2停止位置(台木受け取りステーション3a)ないし
はこれよりも若干前側に位置するように設定されてい
る。なお、大径カム面の後端部は第10停止位置のやや
前側に位置し(但し、第1停止位置よりは後側)、小径カ
ム面の後端部は第2停止位置よりもやや前側(第3停止
位置よりは後側)に位置している。そして、台木保持ア
ーム開閉カム4bが後側位置に位置している状態におい
ては、図4から明らかなとおり、大径カム面の後端部が
第10停止位置ないしはこれよりも若干後側に位置し、
小径カム面の後端部が第2停止位置ないしはこれよりも
若干後側に位置するように設定されている。なお、小径
カム面の前側端部は第10停止位置のやや後側に位置し
(但し、第9停止位置よりは前側)、大径カム面の前端部
は第2停止位置よりもやや後側(第1停止位置よりは前
側)に位置している。
【0038】穂木保持アーム開閉カム5bのカム面形状
は、前側位置に位置している状態においては、図3及び
図5から明らかなとおり、小径カム面の前端部が第10
停止位置(接木苗完了品取り出しステーション3e)ない
しはこれよりも若干前側に位置し(台木保持アーム開閉
カム4bの場合と同一位置)、大径カム面の前端部が第4
停止位置ないしはこれよりも若干前側に位置するように
設定されている。なお、大径カム面の後端部は第10停
止位置のやや前側に位置し(台木保持アーム開閉カム4b
の場合と同一位置)、小径カム面の後端部は第4停止位
置(穂木受け取りステーション3b)よりもやや前側(第5
停止位置よりは後側)に位置している。そして、穂木保
持アーム開閉カム5bが後側位置に位置している状態に
おいては、図4から明らかなとおり、大径カム面の後端
部が第10停止位置ないしはこれよりも若干後側に位置
し(台木保持アーム開閉カム4bの場合と同一位置)、小
径カム面の後端部が第4停止位置ないしはこれよりも若
干後側に位置するように設定されている。なお、小径カ
ム面の前側端部は第10停止位置のやや後側に位置し
(台木保持アーム開閉カム4bの場合と同一位置)、大径
カム面の前端部は第4停止位置よりもやや後側(第3停
止位置よりは前側)に位置している。
は、前側位置に位置している状態においては、図3及び
図5から明らかなとおり、小径カム面の前端部が第10
停止位置(接木苗完了品取り出しステーション3e)ない
しはこれよりも若干前側に位置し(台木保持アーム開閉
カム4bの場合と同一位置)、大径カム面の前端部が第4
停止位置ないしはこれよりも若干前側に位置するように
設定されている。なお、大径カム面の後端部は第10停
止位置のやや前側に位置し(台木保持アーム開閉カム4b
の場合と同一位置)、小径カム面の後端部は第4停止位
置(穂木受け取りステーション3b)よりもやや前側(第5
停止位置よりは後側)に位置している。そして、穂木保
持アーム開閉カム5bが後側位置に位置している状態に
おいては、図4から明らかなとおり、大径カム面の後端
部が第10停止位置ないしはこれよりも若干後側に位置
し(台木保持アーム開閉カム4bの場合と同一位置)、小
径カム面の後端部が第4停止位置ないしはこれよりも若
干後側に位置するように設定されている。なお、小径カ
ム面の前側端部は第10停止位置のやや後側に位置し
(台木保持アーム開閉カム4bの場合と同一位置)、大径
カム面の前端部は第4停止位置よりもやや後側(第3停
止位置よりは前側)に位置している。
【0039】図6に示すように、穂木移動カム5dは固
定カムであって(回動しない)、そのカム面形状は、低位
カム面の前端部が第10停止位置(接木苗完了品取り出
しステーション3e)のやや前側に位置し、低位カム面の
後端部が第6停止位置(第1苗接着固定ステーション3
d)のやや後側に位置するように設定されている。なお、
高位カム面の後端部は第1停止位置のやや後側に位置
し、高位カム面の前端部は第5停止位置(苗密着安定化
切断ステーション3c)のやや前側に位置している。
定カムであって(回動しない)、そのカム面形状は、低位
カム面の前端部が第10停止位置(接木苗完了品取り出
しステーション3e)のやや前側に位置し、低位カム面の
後端部が第6停止位置(第1苗接着固定ステーション3
d)のやや後側に位置するように設定されている。なお、
高位カム面の後端部は第1停止位置のやや後側に位置
し、高位カム面の前端部は第5停止位置(苗密着安定化
切断ステーション3c)のやや前側に位置している。
【0040】次に、台木取り込み移載部8と穂木取り込
み移載部9と接木苗取り出し移載部10とを備えた苗移
載部11の具体的な構造について説明する。図7(a)、
(b)に示すように、苗移載部11においては、接木苗製
造部本体2のベースプレート2aに固定された2本の支
柱11b(1本のみ図示)によって移載部設置プレート1
1aが支持されている。ここで、移載部設置プレート1
1aは、矢印W1で示すように上下方向に移動することが
できるようになっている。なお、34はタイロッドであ
る。
み移載部9と接木苗取り出し移載部10とを備えた苗移
載部11の具体的な構造について説明する。図7(a)、
(b)に示すように、苗移載部11においては、接木苗製
造部本体2のベースプレート2aに固定された2本の支
柱11b(1本のみ図示)によって移載部設置プレート1
1aが支持されている。ここで、移載部設置プレート1
1aは、矢印W1で示すように上下方向に移動することが
できるようになっている。なお、34はタイロッドであ
る。
【0041】移載部設置プレート11aには、歯車機構
32とアーム33とを介して台木取り込み移載部8が連
結されている。そして、台木取り込み移載部8は、矢印
W2で示すように水平面内で回動することができるよう
になっている。また、台木取り込み移載部8には台木1
bを保持(チャック)し、又は該保持を解除(アンチャッ
ク)することができるチャック機構8aと、ロータリアク
チュエータ8bとが設けられている。なお、穂木取り込
み移載部9及び接木苗取り出し移載部10も、台木取り
込み移載部8とほぼ同様の構造となっている。
32とアーム33とを介して台木取り込み移載部8が連
結されている。そして、台木取り込み移載部8は、矢印
W2で示すように水平面内で回動することができるよう
になっている。また、台木取り込み移載部8には台木1
bを保持(チャック)し、又は該保持を解除(アンチャッ
ク)することができるチャック機構8aと、ロータリアク
チュエータ8bとが設けられている。なお、穂木取り込
み移載部9及び接木苗取り出し移載部10も、台木取り
込み移載部8とほぼ同様の構造となっている。
【0042】かくして、苗移載部11(台木取り込み移
載部8、穂木取り込み移載部9又は接木苗取り出し移載
部10)は、W1方向の往復移動動作とW2方向の回動動
作とロータリアクチュエータによる動作とを好ましく組
み合わせることによって、台木搬送コンベア12上の台
木1b又は穂木搬送コンベア14上の穂木1aを、台木受
け取りステーション3a又は穂木受け取りステーション
3bに持ち込む(移載する)ことができ、あるいは接木苗
完了品取り出しステーション3e内の接木苗を接木苗搬
送コンベア16に載せる(移載する)ことができることに
なる。
載部8、穂木取り込み移載部9又は接木苗取り出し移載
部10)は、W1方向の往復移動動作とW2方向の回動動
作とロータリアクチュエータによる動作とを好ましく組
み合わせることによって、台木搬送コンベア12上の台
木1b又は穂木搬送コンベア14上の穂木1aを、台木受
け取りステーション3a又は穂木受け取りステーション
3bに持ち込む(移載する)ことができ、あるいは接木苗
完了品取り出しステーション3e内の接木苗を接木苗搬
送コンベア16に載せる(移載する)ことができることに
なる。
【0043】台木保持部4及び穂木保持部5の動作は、
これらのカム4b,5b,5dによってコントロールされる
が、以下台木保持部4及び穂木保持部5の動作について
説明する。まず、両開閉カム4b,5bによって生じる両
保持部4,5の開閉動作について説明する。なお、ここ
ではインデキシングテーブル3(回転テーブル3r)が、
1秒間かけて36°だけ回転した後2秒間停止するとい
った動作の繰り返しパターンで間欠回転するものとして
説明する。インデキシングテーブル3の間欠回転運転時
において、回転テーブル3rが回転を停止した時点で
は、インデキシングテーブル3は、図3にその状態を示
すように、台木保持アーム開閉カム4b及び穂木保持ア
ーム開閉カム5bは、制御盤30(開閉カム制御機構)に
よって前側位置に位置決めされている。したがって、台
木受け取りステーション3aでは台木保持部4及び穂木
保持部5が開かれた状態(空の状態)にある。穂木受け取
りステーション3bでは、台木保持部4は閉じられた状
態(台木1bを保持している)にあり、他方穂木保持部5
は開かれた状態(空の状態)にある。接木苗完了品取り出
しステーション3eでは台木保持部4及び穂木保持部5
が閉じられた状態(接木苗を保持している)にある。
これらのカム4b,5b,5dによってコントロールされる
が、以下台木保持部4及び穂木保持部5の動作について
説明する。まず、両開閉カム4b,5bによって生じる両
保持部4,5の開閉動作について説明する。なお、ここ
ではインデキシングテーブル3(回転テーブル3r)が、
1秒間かけて36°だけ回転した後2秒間停止するとい
った動作の繰り返しパターンで間欠回転するものとして
説明する。インデキシングテーブル3の間欠回転運転時
において、回転テーブル3rが回転を停止した時点で
は、インデキシングテーブル3は、図3にその状態を示
すように、台木保持アーム開閉カム4b及び穂木保持ア
ーム開閉カム5bは、制御盤30(開閉カム制御機構)に
よって前側位置に位置決めされている。したがって、台
木受け取りステーション3aでは台木保持部4及び穂木
保持部5が開かれた状態(空の状態)にある。穂木受け取
りステーション3bでは、台木保持部4は閉じられた状
態(台木1bを保持している)にあり、他方穂木保持部5
は開かれた状態(空の状態)にある。接木苗完了品取り出
しステーション3eでは台木保持部4及び穂木保持部5
が閉じられた状態(接木苗を保持している)にある。
【0044】この後すぐに、台木受け取りステーション
3aでは台木取り込み移載部8によって台木保持部4内
に台木1bが持ち込まれ、穂木受け取りステーション3b
では穂木取り込み移載部9によって穂木保持部5内に穂
木1aが持ち込まれ、接木苗完了品取り出しステーショ
ン3eでは接木苗取り出し移載部10が接木苗を保持す
る。つまり、台木受け取りステーション3aでは、開か
れた台木保持部4内で台木1bが台木取り込み移載部8
によってのみ保持される一方、穂木保持部5内は空であ
る状態となる。穂木受け取りステーション3bでは、台
木1bが台木保持部4によって引き続き保持される一
方、開かれた穂木保持部5内で穂木1aが穂木取り込み
移載部9によってのみ保持されている状態となる。接木
苗完了品取り出しステーション3eでは、接木苗が台木
保持部4と穂木保持部4と接木苗取り出し移載部10と
によって共同して保持されている状態となる。
3aでは台木取り込み移載部8によって台木保持部4内
に台木1bが持ち込まれ、穂木受け取りステーション3b
では穂木取り込み移載部9によって穂木保持部5内に穂
木1aが持ち込まれ、接木苗完了品取り出しステーショ
ン3eでは接木苗取り出し移載部10が接木苗を保持す
る。つまり、台木受け取りステーション3aでは、開か
れた台木保持部4内で台木1bが台木取り込み移載部8
によってのみ保持される一方、穂木保持部5内は空であ
る状態となる。穂木受け取りステーション3bでは、台
木1bが台木保持部4によって引き続き保持される一
方、開かれた穂木保持部5内で穂木1aが穂木取り込み
移載部9によってのみ保持されている状態となる。接木
苗完了品取り出しステーション3eでは、接木苗が台木
保持部4と穂木保持部4と接木苗取り出し移載部10と
によって共同して保持されている状態となる。
【0045】次に、図4にその状態を示すように、台木
保持アーム開閉カム4b及び穂木保持アーム開閉カム5b
が矢印Z1方向に回動させられて後側位置にセットされ
る。これに伴って、台木受け取りステーション3aでは
台木保持アーム開閉カム4bがその小径カム面をカムフ
ォロア4aに当接させ、台木保持部4は閉状態となって
台木1bを保持する。穂木受け取りステーション3bでは
穂木保持アーム開閉カム5bがその小径カム面を穂木保
持具に当接させ、穂木保持部5は閉状態となって穂木1
aを保持する。接木苗完了品取り出しステーション3eで
は両開閉カム4b,5bがいずれもその大径カム面をカム
フォロア4a又はカムフォロア5aに当接させ、両保持部
4,5は開かれ、接木苗は接木苗取り出し移載部10に
よってのみ保持された状態となる。
保持アーム開閉カム4b及び穂木保持アーム開閉カム5b
が矢印Z1方向に回動させられて後側位置にセットされ
る。これに伴って、台木受け取りステーション3aでは
台木保持アーム開閉カム4bがその小径カム面をカムフ
ォロア4aに当接させ、台木保持部4は閉状態となって
台木1bを保持する。穂木受け取りステーション3bでは
穂木保持アーム開閉カム5bがその小径カム面を穂木保
持具に当接させ、穂木保持部5は閉状態となって穂木1
aを保持する。接木苗完了品取り出しステーション3eで
は両開閉カム4b,5bがいずれもその大径カム面をカム
フォロア4a又はカムフォロア5aに当接させ、両保持部
4,5は開かれ、接木苗は接木苗取り出し移載部10に
よってのみ保持された状態となる。
【0046】続いて、両取り込み移載部8,9は夫々台
木1b又は穂木1aの保持を解除して元の位置に戻り、接
木苗取り出し移載部10は接木苗を保持しつつ元の位置
に戻る。かくして、ほぼ同時動作で、台木受け取りステ
ーション3aでは台木1bが台木取り込み移載部8から台
木保持部4に受け渡され、穂木受け取りステーション3
bでは穂木1aが穂木取り込み移載部9から穂木保持部5
に受け渡され、接木苗完了品取り出しステーション3e
では接木苗が両保持部4,5から接木苗取り出し移載部
10に受け渡される。
木1b又は穂木1aの保持を解除して元の位置に戻り、接
木苗取り出し移載部10は接木苗を保持しつつ元の位置
に戻る。かくして、ほぼ同時動作で、台木受け取りステ
ーション3aでは台木1bが台木取り込み移載部8から台
木保持部4に受け渡され、穂木受け取りステーション3
bでは穂木1aが穂木取り込み移載部9から穂木保持部5
に受け渡され、接木苗完了品取り出しステーション3e
では接木苗が両保持部4,5から接木苗取り出し移載部
10に受け渡される。
【0047】そしてこの後、回転テーブル3rが、回転
停止から2秒経過したときに回転し始め1秒間かけて3
6°回転して再び停止する。このとき、回転テーブル3
rが中心角でθよりはやや多く回転した適当な時点で、
台木保持アーム開閉カム4b及び穂木保持アーム開閉カ
ム5bが矢印Z2方向に回動させられて前側位置に戻され
る。したがって、回転テーブル3rが再び停止したとき
には、図5に示すような状態になる。図5に示す状態
は、両保持部4,5によって保持されている台木1b、穂
木1a又は接木苗が1つ前にずれていることを除けば、
図3に示す状態と同一である。
停止から2秒経過したときに回転し始め1秒間かけて3
6°回転して再び停止する。このとき、回転テーブル3
rが中心角でθよりはやや多く回転した適当な時点で、
台木保持アーム開閉カム4b及び穂木保持アーム開閉カ
ム5bが矢印Z2方向に回動させられて前側位置に戻され
る。したがって、回転テーブル3rが再び停止したとき
には、図5に示すような状態になる。図5に示す状態
は、両保持部4,5によって保持されている台木1b、穂
木1a又は接木苗が1つ前にずれていることを除けば、
図3に示す状態と同一である。
【0048】次に、穂木移動カム5dによって生じる穂
木保持部5の上下方向動作について説明する。なお、台
木保持部4の動作は穂木移動カム5dによっては何ら影
響を受けない。穂木保持部5は、第1停止位置のやや後
側から第5停止位置(苗密着安定化切断ステーション3
c)のやや前側までは、上下動カムフォロア5cが穂木移
動カム5dの高位カム面と当接するので、上側位置に位
置する。このとき、穂木保持部5と台木保持部4とは、
図2(b)の左側部分にその状態が示されているように、
上下方向に比較的離間した位置関係にあり、穂木保持部
5及び台木保持部4が夫々穂木1a又は台木1bを保持し
ている場合(苗密着安定化切断前)でも、該穂木1aの下
端部と該台木1bの上端部とは離間している(当接又は重
複していない)。
木保持部5の上下方向動作について説明する。なお、台
木保持部4の動作は穂木移動カム5dによっては何ら影
響を受けない。穂木保持部5は、第1停止位置のやや後
側から第5停止位置(苗密着安定化切断ステーション3
c)のやや前側までは、上下動カムフォロア5cが穂木移
動カム5dの高位カム面と当接するので、上側位置に位
置する。このとき、穂木保持部5と台木保持部4とは、
図2(b)の左側部分にその状態が示されているように、
上下方向に比較的離間した位置関係にあり、穂木保持部
5及び台木保持部4が夫々穂木1a又は台木1bを保持し
ている場合(苗密着安定化切断前)でも、該穂木1aの下
端部と該台木1bの上端部とは離間している(当接又は重
複していない)。
【0049】また、穂木保持部5は、第6停止位置(第
1苗接着固定ステーション3d)のやや後側から第10停
止位置(接木苗完了品取り出しステーション3e)のやや
前側までは、上下動カムフォロア5cが穂木移動カム5d
の低位カム面と当接するので、下側位置に位置する。こ
のとき穂木保持部5と台木保持部4とは、図2(b)の右
側部分にその状態が示されているように、上下方向に比
較的接近した位置関係にあり、この場合夫々苗密着安定
化切断が行われた穂木1a(下端部)と台木1b(上端部)と
は密着・当接している。
1苗接着固定ステーション3d)のやや後側から第10停
止位置(接木苗完了品取り出しステーション3e)のやや
前側までは、上下動カムフォロア5cが穂木移動カム5d
の低位カム面と当接するので、下側位置に位置する。こ
のとき穂木保持部5と台木保持部4とは、図2(b)の右
側部分にその状態が示されているように、上下方向に比
較的接近した位置関係にあり、この場合夫々苗密着安定
化切断が行われた穂木1a(下端部)と台木1b(上端部)と
は密着・当接している。
【0050】以下、苗密着安定化切断部6及び第1,第
2接着剤塗布部7,7'の具体的な構造について説明す
る。図8及び図9に示すように、苗密着安定化切断部6
及び第1,第2接着剤塗布部7,7'は、インデキシング
テーブル3に対して接近又は後退することができる、す
なわち矢印W4方向に往復移動することができるスライ
ドプレート7bに取り付けられている。スライドプレー
ト7bは、スライドプレート駆動機構7cによって駆動さ
れ、スライドプレート駆動機構7cが矢印W3方向に回動
するのに伴ってスライドプレート7bが矢印W4方向に往
復移動することができるようになっている。 ここで、
スライドプレート7bは、インデキシングテーブル3が
停止した後でインデキシングテーブル3に接近し、イン
デキシングテーブル3が再び回転しはじめる前に後退す
る。
2接着剤塗布部7,7'の具体的な構造について説明す
る。図8及び図9に示すように、苗密着安定化切断部6
及び第1,第2接着剤塗布部7,7'は、インデキシング
テーブル3に対して接近又は後退することができる、す
なわち矢印W4方向に往復移動することができるスライ
ドプレート7bに取り付けられている。スライドプレー
ト7bは、スライドプレート駆動機構7cによって駆動さ
れ、スライドプレート駆動機構7cが矢印W3方向に回動
するのに伴ってスライドプレート7bが矢印W4方向に往
復移動することができるようになっている。 ここで、
スライドプレート7bは、インデキシングテーブル3が
停止した後でインデキシングテーブル3に接近し、イン
デキシングテーブル3が再び回転しはじめる前に後退す
る。
【0051】図10及び図11に示すように、苗密着安
定化切断部6には、スライドプレート7bに取り付けら
れ上下方向に所定の距離だけ離して配置される穂木カッ
ター6a及び台木カッター6bと、不動部に固定され(ス
ライドプレートとは連動しない)両カッター6a,6bが移
動する際に該カッター6a,6bの付着物を除去する(こす
りとる)カッター清掃具6cとが設けられている。そし
て、苗密着安定化切断部6は、スライドプレート7bが
インデキシングテーブル3に向かって直線的に移動する
際に、台木1b及び穂木1aを所定の位置(茎の部分)で切
断する(不要部分を切除する)ようになっている。かかる
切断によって、穂木1aの下端部と台木1bの上端部との
間隔が一定化(安定化)される。なお、従来の自動接木苗
製造装置では、カッターの回転動作により台木又は穂木
を切断するようにしている。
定化切断部6には、スライドプレート7bに取り付けら
れ上下方向に所定の距離だけ離して配置される穂木カッ
ター6a及び台木カッター6bと、不動部に固定され(ス
ライドプレートとは連動しない)両カッター6a,6bが移
動する際に該カッター6a,6bの付着物を除去する(こす
りとる)カッター清掃具6cとが設けられている。そし
て、苗密着安定化切断部6は、スライドプレート7bが
インデキシングテーブル3に向かって直線的に移動する
際に、台木1b及び穂木1aを所定の位置(茎の部分)で切
断する(不要部分を切除する)ようになっている。かかる
切断によって、穂木1aの下端部と台木1bの上端部との
間隔が一定化(安定化)される。なお、従来の自動接木苗
製造装置では、カッターの回転動作により台木又は穂木
を切断するようにしている。
【0052】ここで、両カッター6a,6bの上下方向の
間隔、すなわち切断後における穂木1aの下端部と台木
1bの上端部との間隔は、穂木移動カム5dの高位カム面
と低位カム面との間の高低差と同一か、又は該高低差よ
りも若干小さい値とされている。このため、インデキシ
ングテーブル3の回転に伴って、穂木保持部5が第5停
止位置(苗密着安定化切断ステーション3c)から第6停
止位置(第1苗接着固定ステーション3d)に移動する際
に上側位置から下側位置に変位したときには、穂木1a
の下端部と台木1bの上端部とが確実に密着・当接す
る。なお、両カッター6a,6bの間隔を上記のカム面高
低差よりも若干小さく設定した場合は、穂木保持部4は
オーバーストロークすることなるが、穂木1aと穂木保
持部4との間の保持力が好ましくややゆるめに設定され
ているので、両者間に相対的なずれが生じ、穂木1aと
台木1bとが、何ら支障なく(例えば、当接する端部同士
がつぶし合うなどといった不具合を招くことなく)、か
つ確実に密着・当接する。
間隔、すなわち切断後における穂木1aの下端部と台木
1bの上端部との間隔は、穂木移動カム5dの高位カム面
と低位カム面との間の高低差と同一か、又は該高低差よ
りも若干小さい値とされている。このため、インデキシ
ングテーブル3の回転に伴って、穂木保持部5が第5停
止位置(苗密着安定化切断ステーション3c)から第6停
止位置(第1苗接着固定ステーション3d)に移動する際
に上側位置から下側位置に変位したときには、穂木1a
の下端部と台木1bの上端部とが確実に密着・当接す
る。なお、両カッター6a,6bの間隔を上記のカム面高
低差よりも若干小さく設定した場合は、穂木保持部4は
オーバーストロークすることなるが、穂木1aと穂木保
持部4との間の保持力が好ましくややゆるめに設定され
ているので、両者間に相対的なずれが生じ、穂木1aと
台木1bとが、何ら支障なく(例えば、当接する端部同士
がつぶし合うなどといった不具合を招くことなく)、か
つ確実に密着・当接する。
【0053】再び、図8及び図9に示すように、第1,
第2接着剤塗布部7,7'には、夫々、第1,第2接着剤
送りパイプ7a,7a'が設けられている。そして、スライ
ドプレート7bがインデキシングテーブル3に接近した
位置に停止しているときに、第1,第2接着剤送りパイ
プ7a,7a'によって台木1bと穂木1aの当接部に接着剤
が塗布され、穂木1aと台木1bとが接着(接合)されて接
木苗がつくられる。なお、本実施例では、接着剤は2液
タイプとされ、第1接着剤送りパイプ7aから供給され
る接着剤と第2接着剤送りパイプ7a'から供給される接
着剤とが混合されたときに両接着剤が固化して穂木1a
と台木1bとを接着するようになっている。
第2接着剤塗布部7,7'には、夫々、第1,第2接着剤
送りパイプ7a,7a'が設けられている。そして、スライ
ドプレート7bがインデキシングテーブル3に接近した
位置に停止しているときに、第1,第2接着剤送りパイ
プ7a,7a'によって台木1bと穂木1aの当接部に接着剤
が塗布され、穂木1aと台木1bとが接着(接合)されて接
木苗がつくられる。なお、本実施例では、接着剤は2液
タイプとされ、第1接着剤送りパイプ7aから供給され
る接着剤と第2接着剤送りパイプ7a'から供給される接
着剤とが混合されたときに両接着剤が固化して穂木1a
と台木1bとを接着するようになっている。
【0054】かくして、インデキシングテーブル3(回
転テーブル3r)が回転を停止してから再び回転を始める
までの短時間内(2秒内)に、ほぼ同時に台木1bの取り
込みと、穂木1aの取り込みと、台木1b及び穂木1aの
切断(不要部分の切除)と、台木1bと穂木1aの接合と、
接木苗の取り出しとが行われる。つまり、自動接木苗製
造装置1では、ほぼ同時動作で、台木1bの取り込み
と、穂木1aの取り込みと、台木1b及び穂木1aの不要
部分の切除と、台木1bと穂木1aの接合と、接木苗の取
り出しとが行われるので、サイクルタイムが大幅に短縮
され、このため接木苗の製造が大幅に迅速化され、よっ
て接木苗の生産能力が大幅に高められ、接木苗の製造コ
ストが低減される。
転テーブル3r)が回転を停止してから再び回転を始める
までの短時間内(2秒内)に、ほぼ同時に台木1bの取り
込みと、穂木1aの取り込みと、台木1b及び穂木1aの
切断(不要部分の切除)と、台木1bと穂木1aの接合と、
接木苗の取り出しとが行われる。つまり、自動接木苗製
造装置1では、ほぼ同時動作で、台木1bの取り込み
と、穂木1aの取り込みと、台木1b及び穂木1aの不要
部分の切除と、台木1bと穂木1aの接合と、接木苗の取
り出しとが行われるので、サイクルタイムが大幅に短縮
され、このため接木苗の製造が大幅に迅速化され、よっ
て接木苗の生産能力が大幅に高められ、接木苗の製造コ
ストが低減される。
【0055】
【発明の効果】本発明の第1の態様によれば、回転テー
ブルが回転を停止してから再び回転を始めるまでの短時
間内(例えば、3秒内)に、各部でほぼ同時動作で、第1
軸部材の保持と、第2軸部材の保持と、両軸部材の接合
と、接合された軸部材の取り出しとが一挙に行われる。
したがって、軸部材の接合におけるサイクルタイムが大
幅に短縮され、第1軸部材と第2軸部材とが自動的にか
つ迅速に接合され、接合が能率化される。
ブルが回転を停止してから再び回転を始めるまでの短時
間内(例えば、3秒内)に、各部でほぼ同時動作で、第1
軸部材の保持と、第2軸部材の保持と、両軸部材の接合
と、接合された軸部材の取り出しとが一挙に行われる。
したがって、軸部材の接合におけるサイクルタイムが大
幅に短縮され、第1軸部材と第2軸部材とが自動的にか
つ迅速に接合され、接合が能率化される。
【0056】本発明の第2の態様によれば、基本的には
本発明の第1の態様にかかる軸部材接合装置と同様の効
果が得られる。さらに、第1軸部材と第2軸部材の間隔
が一定化されるので、両軸部材を軸部材接合部位置に入
る前に確実に当接させることができ、両軸部材を確実か
つ容易に接合することができる。
本発明の第1の態様にかかる軸部材接合装置と同様の効
果が得られる。さらに、第1軸部材と第2軸部材の間隔
が一定化されるので、両軸部材を軸部材接合部位置に入
る前に確実に当接させることができ、両軸部材を確実か
つ容易に接合することができる。
【0057】本発明の第3の態様によれば、基本的には
本発明の第1又は第2の態様にかかる軸部材接合装置と
同様の効果が得られる。さらに、接着剤を用いて第1軸
部材と第2軸部材とを接合するようにしているので、軸
部材接合部の構造を簡素なものとすることができる。
本発明の第1又は第2の態様にかかる軸部材接合装置と
同様の効果が得られる。さらに、接着剤を用いて第1軸
部材と第2軸部材とを接合するようにしているので、軸
部材接合部の構造を簡素なものとすることができる。
【0058】本発明の第4の態様によれば、回転テーブ
ルが回転を停止してから再び回転を始めるまでの短時間
内に、各部でほぼ同時動作で、第1軸部材の保持と、第
2軸部材の保持と、両軸部材の接合と、接合された軸部
材の取り出しとが一挙に行われるので、軸部材の接合に
おけるサイクルタイムが大幅に短縮され、第1軸部材と
第2軸部材とが自動的にかつ迅速に接合され、接合が能
率化される。
ルが回転を停止してから再び回転を始めるまでの短時間
内に、各部でほぼ同時動作で、第1軸部材の保持と、第
2軸部材の保持と、両軸部材の接合と、接合された軸部
材の取り出しとが一挙に行われるので、軸部材の接合に
おけるサイクルタイムが大幅に短縮され、第1軸部材と
第2軸部材とが自動的にかつ迅速に接合され、接合が能
率化される。
【図1】 本発明にかかる自動軸部材接合装置を備えた
自動接木苗製造装置の平面説明図である。
自動接木苗製造装置の平面説明図である。
【図2】 (a)はインデキシングテーブルの平面説明図
であり、(b)は(a)のBOC断面を示す立面断面説明図で
ある。
であり、(b)は(a)のBOC断面を示す立面断面説明図で
ある。
【図3】 インデキシングテーブルの平面説明図であ
る。
る。
【図4】 インデキシングテーブルの平面説明図であ
る。
る。
【図5】 インデキシングテーブルの平面説明図であ
る。
る。
【図6】 穂木移動カムの一部断面斜視説明図である。
【図7】 (a)は図1に示す自動接木苗製造装置のDO
E断面を示す立面断面説明図であり、(b)は(a)をG方向
からみた図である。
E断面を示す立面断面説明図であり、(b)は(a)をG方向
からみた図である。
【図8】 苗密着安定化切断部及び第1,第2接着剤塗
布部の平面説明図である。
布部の平面説明図である。
【図9】 苗密着安定化切断部及び第1,第2接着剤塗
布部の側面説明図である。
布部の側面説明図である。
【図10】 図8に示す苗密着安定化切断部をH方向か
らみた立面説明図である。
らみた立面説明図である。
【図11】 図8に示す苗密着安定化切断部のJ−J断
面を示す立面断面説明図である。
面を示す立面断面説明図である。
1…自動接木苗製造装置 1a…穂木 1b…台木 2…自動軸部材接合装置 3…インデキシングテーブル 3a…台木受け取りステーション 3b…穂木受け取りステーション 3c…苗密着安定化切断ステーション 3d…第1苗接着固定ステーション 3d'…第2苗接着固定ステーション 3e…接木苗完了品取り出しステーション 3r…回転テーブル 4…台木保持部 4b…台木保持アーム開閉カム 5…穂木保持部 5b…穂木保持アーム開閉カム 5d…穂木移動カム 6…苗密着安定化切断部 7,7'…第1,第2接着剤塗布部 8…台木取り込み移載部 9…穂木取り込み移載部 10…接木苗取り出し移載部 11…苗移載部 18…穂木供給移載部 19…接木苗完了品排出移載部 30…制御盤
Claims (4)
- 【請求項1】 開閉により第1軸部材を非保持又は保持
することができる第1保持具と開閉により第2軸部材を
非保持又は保持することができるとともに上下方向に変
位することができる第2保持具とを有する軸部材保持具
を、周方向にみて所定の中心角毎に設定された各部位に
備えているとともに、所定の回転方向に上記中心角と同
一の回転角度づつ間欠的に回転する回転テーブルと、 大径カム面が第1保持具と係合するときには該第1保持
具を開かせる一方、小径カム面が第1保持具と係合する
ときには該第1保持具を閉じさせる第1開閉カムと、 大径カム面が第2保持具と係合するときには該第2保持
具を開かせる一方、小径カム面が第2保持具と係合する
ときには該第2保持具を閉じさせる第2開閉カムと、 高位カム面が第2保持具と係合するときには該第2保持
具を上側位置に位置させる一方、低位カム面が第2保持
具と係合するときには該第2保持具を下側位置に位置さ
せる昇降カムとが設けられる一方、 回転テーブル停止時において所定の軸部材保持具と係合
しうる位置に、回転テーブル回転方向にみて順に、第1
軸部材を第1保持具に渡す第1軸部材渡し部と、第2軸
部材を第2保持具に渡す第2軸部材渡し部と、第1軸部
材と第2軸部材とを略同軸状に接合させる軸部材接合部
と、接合された軸部材を取り出す軸部材取り出し部とが
配設され、上記各部が回転テーブル停止時にほぼ同時動
作で夫々の作業を行うようになっている自動軸部材接合
装置であって、 上記の第1開閉カム及び第2開閉カムが、回転テーブル
回転方向にみて前側位置と後側位置との間で回動するこ
とができるようになっていて、 上記第1開閉カムが、上記前側位置に位置している状態
において、回転テーブル回転方向にみて軸部材取り出し
部のやや前側から第1軸部材渡し部のやや前側までの部
分が大径カム面となるように形成され、 上記第2開閉カムが、上記前側位置に位置している状態
において、回転テーブル回転方向にみて軸部材取り出し
部のやや前側から第2軸部材渡し部のやや前側までの部
分が大径カム面となるように形成され、 上記昇降カムが、回転テーブル回転方向にみて軸部材取
り出し部のやや前側から軸部材接合部のやや後側までの
部分が高位カム面となるように形成され、 回転テーブルの間欠回転運転時において、回転テーブル
が停止した後、第1軸部材と第2軸部材とが夫々第1保
持具内又は第2保持具内に持ち込まれかつ接合された軸
部材が軸部材取り出し部によって保持されてから、第1
開閉カム及び第2開閉カムを上記後側位置まで回転テー
ブル回転方向とは逆方向に回動させる一方、回転テーブ
ルが回転を開始した後において所定角度以上回転したと
きに第1開閉カム及び第2開閉カムを上記前側位置まで
回転テーブル回転方向に回動させる開閉カム制御機構が
設けられていることを特徴とする自動軸部材接合装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された自動軸部材接合装
置において、 回転テーブル回転方向にみて第2軸部材渡し部と軸部材
接合部との間であって、回転テーブル停止時において所
定の軸部材保持具と係合しうる位置に、第1軸部材及び
第2軸部材を所定の部位で切断する軸部材切断部が設け
られ、該軸部材切断部が回転テーブル停止時にその作業
を行うようになっていることを特徴とする自動軸部材接
合装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された自動
軸部材接合装置において、 軸部材接合部が、接着剤を用いて第1軸部材と第2軸部
材とを接合するようになっていることを特徴とする自動
軸部材接合装置。 - 【請求項4】 開閉により第1軸部材を非保持又は保持
することができる第1保持具と開閉により第2軸部材を
非保持又は保持することができるとともに上下方向に変
位することができる第2保持具とを有する軸部材保持具
を、周方向にみて所定の中心角毎に設定された各部位に
備えているとともに、所定の回転方向に上記中心角と同
一の回転角度づつ間欠的に回転する回転テーブルと、 大径カム面が第1保持具と係合するときには該第1保持
具を開かせる一方、小径カム面が第1保持具と係合する
ときには該第1保持具を閉じさせる第1開閉カムと、 大径カム面が第2保持具と係合するときには該第2保持
具を開かせる一方、小径カム面が第2保持具と係合する
ときには該第2保持具を閉じさせる第2開閉カムと、 高位カム面が第2保持具と係合するときには該第2保持
具を上側位置に位置させる一方、低位カム面が第2保持
具と係合するときには該第2保持具を下側位置に位置さ
せる昇降カムとを設けるとともに、 回転テーブル停止時において所定の軸部材保持具と係合
しうる位置に、回転テーブル回転方向にみて順に、第1
軸部材を第1保持具に渡す第1軸部材渡し部と、第2軸
部材を第2保持具に渡す第2軸部材渡し部と、第1軸部
材と第2軸部材とを略同軸状に接合させる軸部材接合部
と、接合された軸部材を取り出す軸部材取り出し部とを
配設した上で、 上記の第1開閉カム及び第2開閉カムを、回転テーブル
回転方向にみて前側位置と後側位置との間で回動するこ
とができるように形成し、 上記第1開閉カムを、上記前側位置に位置している状態
において、回転テーブル回転方向にみて軸部材取り出し
部のやや前側から第1軸部材渡し部のやや前側までの部
分が大径カム面となるように形成し、 上記第2開閉カムを、上記前側位置に位置している状態
において、回転テーブル回転方向にみて軸部材取り出し
部のやや前側から第2軸部材渡し部のやや前側までの部
分が大径カム面となるように形成し、 上記昇降カムを、回転テーブル回転方向にみて軸部材取
り出し部のやや前側から軸部材接合部のやや後側までの
部分が高位カム面となるように形成し、 回転テーブルの間欠回転運転時において、回転テーブル
が停止した後、第1軸部材と第2軸部材とが夫々第1保
持具内又は第2保持具内に持ち込まれかつ接合された軸
部材が軸部材取り出し部によって保持されてから、第1
開閉カム及び第2開閉カムを上記後側位置まで回転テー
ブル回転方向とは逆方向に回動させる一方、回転テーブ
ルが回転を開始した後において所定角度以上回転したと
きに第1開閉カム及び第2開閉カムを上記前側位置まで
回転テーブル回転方向に回動させ、第1軸部材と第2軸
部材とをほぼ同時動作で接合するようにしたことを特徴
とする軸部材接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7050994A JP2635526B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 自動軸部材接合装置及び軸部材接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7050994A JP2635526B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 自動軸部材接合装置及び軸部材接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243859A JPH08243859A (ja) | 1996-09-24 |
JP2635526B2 true JP2635526B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=12874351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7050994A Expired - Lifetime JP2635526B2 (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 自動軸部材接合装置及び軸部材接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2635526B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4514843B2 (ja) * | 1998-08-21 | 2010-07-28 | 株式会社ジェイテクト | 工具マガジン |
JP2007074930A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 接ぎ木苗製造システム |
JP2016021898A (ja) * | 2014-07-17 | 2016-02-08 | メカテック有限会社 | 接木装置 |
CN109068593B (zh) | 2016-03-31 | 2020-09-08 | 国立研究开发法人农业·食品产业技术综合研究机构 | 嫁接装置 |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP7050994A patent/JP2635526B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08243859A (ja) | 1996-09-24 |
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