JP2635056B2 - 芝草の育生方法 - Google Patents
芝草の育生方法Info
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- JP2635056B2 JP2635056B2 JP62273869A JP27386987A JP2635056B2 JP 2635056 B2 JP2635056 B2 JP 2635056B2 JP 62273869 A JP62273869 A JP 62273869A JP 27386987 A JP27386987 A JP 27386987A JP 2635056 B2 JP2635056 B2 JP 2635056B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高層住宅のベランダ等への設置に適し、か
つ、均一に生育させる芝草の育生方法に関し、詳しくは
箱に敷き詰められたロックウール又は木材パルプ上に芝
草種子を粒状培土及び水と混合して播種し、粒状培土で
覆土する芝草の育生方法である。
つ、均一に生育させる芝草の育生方法に関し、詳しくは
箱に敷き詰められたロックウール又は木材パルプ上に芝
草種子を粒状培土及び水と混合して播種し、粒状培土で
覆土する芝草の育生方法である。
従来の技術 従来、芝草は平坦な圃場を耕転、施肥、整地した所に
播種して芝草ソッドを形成させ、その芝草ソッドを切り
取り、所定の大地に移植して利用されるのが普通であ
る。他の方法として例えば、水稲稚苗用育生箱に山土又
は粒状培土を床土として芝草ソッドを生育させる方法も
知られている。しかし、いずれの方法によつても、芝草
育生のため潅水するとき排水として泥水が排出されるた
め、高層住宅のベランダ等で芝草を育生するのに適して
いない。又、従来の芝草種子単独又は芝草種子を土壌
（粒状培土）と混合して播種する方法では均一な播種が
困難であった。
播種して芝草ソッドを形成させ、その芝草ソッドを切り
取り、所定の大地に移植して利用されるのが普通であ
る。他の方法として例えば、水稲稚苗用育生箱に山土又
は粒状培土を床土として芝草ソッドを生育させる方法も
知られている。しかし、いずれの方法によつても、芝草
育生のため潅水するとき排水として泥水が排出されるた
め、高層住宅のベランダ等で芝草を育生するのに適して
いない。又、従来の芝草種子単独又は芝草種子を土壌
（粒状培土）と混合して播種する方法では均一な播種が
困難であった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、高層住宅のベランダ等においても芝草の緑
を楽しめるべく、排水として泥水が排出されないととも
に均一な発芽生育がみられる芝草ソッドの箱育生方法を
提案するものである。
を楽しめるべく、排水として泥水が排出されないととも
に均一な発芽生育がみられる芝草ソッドの箱育生方法を
提案するものである。
課題を解決するための手段 本発明は、pH 6〜７に調整された土壌を粒径１〜4mm
に造粒した粒状培土に芝草種子及び水を加えて混合し
て、箱に敷き詰められたロックウール又は木材パルプ上
に均一に播種し、前記粒状培土で覆土する芝草の育生方
法である。
に造粒した粒状培土に芝草種子及び水を加えて混合し
て、箱に敷き詰められたロックウール又は木材パルプ上
に均一に播種し、前記粒状培土で覆土する芝草の育生方
法である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で用いる粒状培土は予めpH 6〜７に調整された
土壌を粒径１〜4mmに造粒したものである。望ましくは
肥料成分として化学肥料を0.01〜２％含有させる。更に
詳しく云えば硝酸態窒素0.002〜0.006％、アンモニア態
窒素0.03〜0.04％、全燐約0.2％、水溶性カリ0.04〜0.0
8％及び枸溶性マグネシウム0.02％以上、含むものが好
ましい。このように粒状培土に肥料を含有させておくこ
とにより播種後約１月は施肥を必要とせず、省力化され
る。土壌は造粒する前に、pH 6〜７に調整する。このよ
うなpH範囲が芝草の発芽、生育に適しており、水稲稚苗
育生用に用いられる粒状培土のようにpH 4.5〜5.5に調
整されたものは芝草の生育には好ましくない。粒状培土
のpHが前記範囲をはずれると生育障害が出るなど好まし
くない。
土壌を粒径１〜4mmに造粒したものである。望ましくは
肥料成分として化学肥料を0.01〜２％含有させる。更に
詳しく云えば硝酸態窒素0.002〜0.006％、アンモニア態
窒素0.03〜0.04％、全燐約0.2％、水溶性カリ0.04〜0.0
8％及び枸溶性マグネシウム0.02％以上、含むものが好
ましい。このように粒状培土に肥料を含有させておくこ
とにより播種後約１月は施肥を必要とせず、省力化され
る。土壌は造粒する前に、pH 6〜７に調整する。このよ
うなpH範囲が芝草の発芽、生育に適しており、水稲稚苗
育生用に用いられる粒状培土のようにpH 4.5〜5.5に調
整されたものは芝草の生育には好ましくない。粒状培土
のpHが前記範囲をはずれると生育障害が出るなど好まし
くない。
粒状培土の粒径としては１〜4mmのものが適してい
る。1mmより小さく又は4mmより大きいと分級し播種むら
の原因となり易いので好ましくない。
る。1mmより小さく又は4mmより大きいと分級し播種むら
の原因となり易いので好ましくない。
床土の代りとして用いるロックウールは珪酸を主とす
る鉱物繊維をマット状に成形したものであり、木材パル
プもマット状に成形したものを用いる。ロックウール又
は木材パルプは工業的に作られるため、土壌と異なり、
病原菌、雑草種子が含まれておらず、又軽量で通気通水
性に富み、芝草の生育の生育差がなく、常に一様に生育
させることができる。更にロックウール又は木材パルプ
は覆土として用いる粒状培土が崩壊した場合においても
材として作用し泥水を排出させない利点を有し、高層
住宅のベランダ等で生育させるのに好都合である。
る鉱物繊維をマット状に成形したものであり、木材パル
プもマット状に成形したものを用いる。ロックウール又
は木材パルプは工業的に作られるため、土壌と異なり、
病原菌、雑草種子が含まれておらず、又軽量で通気通水
性に富み、芝草の生育の生育差がなく、常に一様に生育
させることができる。更にロックウール又は木材パルプ
は覆土として用いる粒状培土が崩壊した場合においても
材として作用し泥水を排出させない利点を有し、高層
住宅のベランダ等で生育させるのに好都合である。
芝草種子は上記のロックウール又は木材パルプを箱に
敷き詰めその上に播種する。播種は粒状培土に芝草種子
及び水を混合して行う。芝草種子単独で播種するときは
勿論、粒状培土と混合して播種する場合にも均一に播種
することは困難である。殊に播種面積が広い場合には均
一播種が難しい。芝草種子と粒状培土のほかに適当量の
水を加えることにより容易に均一な播種が行い得る。芝
草種子と粒状培土及び水の混合割合は芝草種子1gに対し
て粒状培土40〜60g及び水６〜10gとするのが、均一な播
種を得る為に好適である。即ち前述の割合で芝草種子、
粒状培土及び水を混合することにより、種子と粒状培土
がより良く混り合って分級し難くなるとともに播種に適
した流動性を有する混合物となるからである。
敷き詰めその上に播種する。播種は粒状培土に芝草種子
及び水を混合して行う。芝草種子単独で播種するときは
勿論、粒状培土と混合して播種する場合にも均一に播種
することは困難である。殊に播種面積が広い場合には均
一播種が難しい。芝草種子と粒状培土のほかに適当量の
水を加えることにより容易に均一な播種が行い得る。芝
草種子と粒状培土及び水の混合割合は芝草種子1gに対し
て粒状培土40〜60g及び水６〜10gとするのが、均一な播
種を得る為に好適である。即ち前述の割合で芝草種子、
粒状培土及び水を混合することにより、種子と粒状培土
がより良く混り合って分級し難くなるとともに播種に適
した流動性を有する混合物となるからである。
尚、床土の代りとするロックウール又は木材パルプを
積める箱は底部に排水孔を有し、かつ、覆土がこぼれな
いための充分な深さを有するものであればよい。
積める箱は底部に排水孔を有し、かつ、覆土がこぼれな
いための充分な深さを有するものであればよい。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例１ 底部に排水孔を有する箱（内法172cm×72cm×5cm）に
厚さ2cmのロックウールを敷き詰め、ロックウールの上
に水が溜まる程度に（約10）潅水した。この上にペン
トグラス種子10g、粒状培土500g及び水80gを均一に混合
して播種し、粒状培土を約5mmの厚さに覆土した。これ
を南向きのベランダに置いた。
厚さ2cmのロックウールを敷き詰め、ロックウールの上
に水が溜まる程度に（約10）潅水した。この上にペン
トグラス種子10g、粒状培土500g及び水80gを均一に混合
して播種し、粒状培土を約5mmの厚さに覆土した。これ
を南向きのベランダに置いた。
尚、用いた粒状培土は肥料成分として硝酸態窒素0.00
6％、アンモニア態窒素0.032％、トータル燐0.211％、
水溶性カリ0.068％、枸溶性マグネシウム0.02％含有
し、pH 6.5に調整された土壌を粒径１〜4mmに造粒した
ものである。
6％、アンモニア態窒素0.032％、トータル燐0.211％、
水溶性カリ0.068％、枸溶性マグネシウム0.02％含有
し、pH 6.5に調整された土壌を粒径１〜4mmに造粒した
ものである。
発芽は８月の気候において播種後４日目で約1mmの斉
一な発芽をみた。発芽後１日１回潅水し、播種後34日で
約12cmとなり芝刈りをした。尚、潅水したとき箱底から
出る水は泥水でなくきれいな水であった。
一な発芽をみた。発芽後１日１回潅水し、播種後34日で
約12cmとなり芝刈りをした。尚、潅水したとき箱底から
出る水は泥水でなくきれいな水であった。
実施例２ 実施例１のロックウールに代えて、木材パルプを用い
実施例１と同様に芝草の育生を行ったところ、播種後４
日目で斉一な発芽をみ、28日目には約5cmに斉一に生長
した。尚、箱底から出る排水は泥水ではなくきれいな水
であった。
実施例１と同様に芝草の育生を行ったところ、播種後４
日目で斉一な発芽をみ、28日目には約5cmに斉一に生長
した。尚、箱底から出る排水は泥水ではなくきれいな水
であった。
比較例１ 実施例１においてペントグラス種子を粒状培土及び水
と混合することなく播種し、実施例１と同様に芝草の育
生を行ったところ、播種後４日目に発芽したが、発芽む
らがあった。
と混合することなく播種し、実施例１と同様に芝草の育
生を行ったところ、播種後４日目に発芽したが、発芽む
らがあった。
比較例２ 実施例１においてペントグラス種子を水を加えること
なく粒状培土と混合して播種し、実施例１と同様に芝草
の育生を行ったところ、播種後４日目に発芽したが発芽
むらがあった。
なく粒状培土と混合して播種し、実施例１と同様に芝草
の育生を行ったところ、播種後４日目に発芽したが発芽
むらがあった。
比較例３ 実施例１のロックウールに加えて山土を用いて実施例
１と同様に芝草の育生を行ったところ、播種後６日目に
発芽したが発芽むらがあった。又、潅水することにより
箱底より泥水が排出された。
１と同様に芝草の育生を行ったところ、播種後６日目に
発芽したが発芽むらがあった。又、潅水することにより
箱底より泥水が排出された。
Claims (2)
- 【請求項１】pH 6〜７に調整された土壌を粒径１〜4mm
に造粒した粒状培土に芝草の種子及び水を加えて混合し
て、箱に敷き詰められたロックウール又は木材パルプ上
に均一に播種し、前記粒状培土で覆土することを特徴と
する芝草の育生方法。 - 【請求項２】芝草種子1gを粒状培土40〜60g及び水６〜1
0gの割合で混合して播種することを特徴とする特許請求
の範囲第１項に記載の芝草の育生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62273869A JP2635056B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 芝草の育生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62273869A JP2635056B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 芝草の育生方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01117721A JPH01117721A (ja) | 1989-05-10 |
| JP2635056B2 true JP2635056B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=17533696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62273869A Expired - Fee Related JP2635056B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 芝草の育生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2635056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03119928A (ja) * | 1989-10-04 | 1991-05-22 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 芝生造成方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5127536A (en) * | 1974-08-26 | 1976-03-08 | Kureha Chemical Ind Co Ltd | Shibafuno kanisaibaiho |
-
1987
- 1987-10-29 JP JP62273869A patent/JP2635056B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01117721A (ja) | 1989-05-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |