JP2634478B2 - すべり軸受 - Google Patents

すべり軸受

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JP2634478B2 JP2107350A JP10735090A JP2634478B2 JP 2634478 B2 JP2634478 B2 JP 2634478B2 JP 2107350 A JP2107350 A JP 2107350A JP 10735090 A JP10735090 A JP 10735090A JP 2634478 B2 JP2634478 B2 JP 2634478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はすべり軸受に関し、特に、軸部材より僅かに
大径の穴を有する受部材に軸部材を挿入し、受部材又は
軸部材に設けた給油孔を介して軸部材と受部材との隙間
部分に潤滑油を供給するようにしたすべり軸受に関す
る。
従来の技術 第4図は従来のすべり軸受の構成を示す断面図、第5
図は第4図のV−V線に沿った断面図である。1はピン
(軸部材)であり、ピン1はピン支持体2にその両端部
近傍が支持されているとともに、その一端部には拘束プ
レート3が一体的に固着され、ピン支持体2からの抜け
と回転が防止されている。4はブッシュ(受部材)、5
はブッシュ支持体であり、ブッシュ4はピン1の外径よ
りも僅かに大径の内径を有するリング状の部材で、ブッ
シュ支持体5に対して一体的な動作をなすように嵌合・
接着されている。ブッシュ4の内側面には一対の環状溝
が形成され、これら環状溝に環状のダストシール6,6が
挿入されるかたちで設けられている。ダストシール6,6
の内面はピン1の外周に当接しており、ダストシール6,
6は軸受外部から内部にゴミ等の侵入を防止するもので
ある。まだ、ブッシュ4には外側から内側に貫通する給
油孔7が形成され、ブッシュ支持体5にはこれに連続す
るかたちで給油孔8が形成され、これらの孔7,8を介し
て潤滑油が供給され、ピン1とブッシュ4の摩擦抵抗を
低下せしめるようにしている。
このすべり軸受はラジアル方向(軸方向に対して直角
方向)の荷重を負担するものであり、第5図中のA点
は、軸受が外部から荷重を受けてピン1とブッシュ4と
が接触している位置を示している。
発明が解決しようとする課題 しかし、上述したような従来のすべり軸受は、軸部材
(ピン)と受部材(ブッシュ)との接触部分(第5図に
おけるA点)に、潤滑油の粘性によってのみ潤滑油を送
るようにしたものであり、該接触部分における接触面圧
が高い場合には、潤滑が不十分となり、軸部材と受部材
がその接触部分で焼き付けを起こすことがあるという問
題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、潤滑特性が良好で、焼き付け
等の発生が少ないすべり軸受を提供することである。
課題を解決するための手段 従来のすべり軸受における焼き付け等の不具合は、軸
部材と受部材との隙間分で潤滑油が自由に流動するた
め、軸部材と受部材の接触部分で潤滑油による被膜が形
成できない場合があることが原因であるから、以下のよ
うな構造を採用することにより上記問題を解決する。
即ち、軸部材より僅かに大径の穴を有する受部材に軸
部材を挿入し、受部材又は軸部材に設けた給油孔を介し
て軸部材と受部材との隙間に潤滑油を供給するようにす
るとともに、該軸部材及び受部材に供給した潤滑油の漏
れを防止するための環状のシール部材を該隙間の少なく
とも二箇所に介装してなるすべり軸受において、前記環
状シール部材間に渡って前記軸部材表面に当接する棒状
のシール部材を、前記受部材と一体的に回動するように
設ける。
また、前記棒状シール部材は、前記環状シール部材間
に渡って前記受部材内面に当接するように、前記軸部材
と一体的に回動するように設けることもできる。
作用 本発明によれば、軸部材、受部材、環状シール部材に
より囲まれた隙間部分を、この軸受がラジアル方向に荷
重を受けたときに、棒状シール部材により2つの室に分
割するようにしており、軸部材と受部材の一方が回動
(揺動)したときに、該棒状シール部材により画成され
た2つの室の一方においては、圧力が上昇するから、軸
部材と受部材の接触部分に潤滑油が強制的に供給され、
潤滑油による被膜の形成が促進され、他方の室において
は、圧力が低下するから、この部分に潤滑油を供給する
ように給油孔の位置を適宜設定することにより、潤滑油
の吸入が促進される。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明の適用したすべり軸受の構成を示す一
実施例断面図、第2図は第1図のII−II線に沿った断面
及び油圧回路を示す図、第3図は一実施例に採用したシ
ール部材を示す斜視図である。
11はピン(軸部材)であり、ピン11はピン支持体12に
その両端部近傍が支持されているとともに、その一端部
には拘束プレート13が一体的に固着され、ピン支持体12
からの抜けと回転が防止されている。14はブッシュ(受
部材)、15はブッシュ支持体であり、ブッシュ14はピン
11の外径よりも僅かに大径の内径を有するリング状の部
材で、ブッシュ支持体15に対して一体的な動作をなすよ
うに嵌合・接着されている。ブッシュ14の内側面には一
対の環状溝が形成されているとともに、この環状溝に渡
って軸方向に直線状の溝が形成されている。これらの環
状溝及び直線溝には、第3図に示されるような、棒状シ
ール部16a及びその両端部に環状シール部16b,16bを一体
的に設けてなるシール部材16が挿入されるかたちで設け
られている。シール部材16の環状シール部16b,16bの内
面はピン11の外周に当接しており、ピン11とブッシュ14
との隙間部分を軸受外部から隔離している。
ブッシュ14には、第2図に示されているように、外側
から内側に貫通する一対の給油孔17a,17bが互いに対向
するように形成され、ブッシュ支持体15にはこれらに連
続するかたちで、給油孔18a,18bが形成され、これらの
孔17a,17b,18a,18bを介してピン11とブッシュ14との隙
間部分に潤滑油が供給されるようになっている。
このすべり軸受に対する潤滑油は、第2図に示される
ような油圧回路により供給される。第2図において、19
a,19bはブッシュ支持体15の給油孔18a,18bに接続された
潤滑油導管、20はアキュムレータ、21はアキュムレータ
圧保持用逆止弁、22は管内の圧力が上昇した場合の安全
機構としてのリリーフ弁である。23は潤滑油供給用のポ
ンプ、24は潤滑油タンク、25a,25bは軸受内の圧力が異
常に上昇した場合の安全機構としてリリーフ弁、26a,26
bは潤滑油供給用逆止弁である。このような油圧回路に
より、ピン11とブッシュ14との隙間部分に対して潤滑油
を二箇所から給油するようになっている。
このすべり軸受はラジアル方向(軸方向に対して直角
方向)の荷重を負担するものであり、第2図中のA点
は、このすべり軸受が外部から荷重を受けてピン11とブ
ッシュ14とが接触している位置を示している。以下、説
明の便宜上、ピン11は回動(揺動)せず、ブッシュ14を
含むブッシュ支持体15が回動(揺動)するものとし、ピ
ン11とブッシュ14の接触位置(A点)は回動によって移
動しないものとする。
いま、ブッシュ14、ブッシュ支持体5が時計方向に回
動する場合を考える。このとき、比較的下側に位置する
シール部材16の棒状シール部16aは、ブッシュ14の回動
に伴って、左上方向に移動しながらA点に接近する。こ
れにより、ピン11、ブッシュ14、シール部材16の棒状シ
ール部16a、2つの環状シール部16b,16b、及びA点で囲
まれる図示左側の室Bの体積は減少する。この室Bには
もともと潤滑油が充満しているので、この体積の減少に
伴い潤滑油圧力が高圧となり、潤滑油がA点に強制的に
押し込まれ、潤滑油被膜が保持されることになる。尚、
給油孔17aの部分においては油圧回路による潤滑油によ
り加圧状態にあるから、通常は潤滑油が逆流することは
ない。室B内の圧力が過大となった場合には、リリーフ
弁25aが作動し、この圧力を解放するようになってい
る。
ピン11、ブッシュ14、シール部材16の棒状シール部16
a、2つの環状シール部16b,16b、及びA点で囲まれる図
示右側の室Cはこれと逆に、その体積が増大するので負
圧となり、アキュムレータ20に蓄圧された潤滑油は逆止
弁26b、潤滑油導管19b、ブッシュ14及びブッシュ支持体
15の給油孔17b,18bを経て、この室C内に吸入される。
これにより供給される潤滑油は、シール部材16の環状シ
ール部16b等から漏れ出た潤滑油を補填するためのもの
である。漏出油量よりも多く潤滑油が供給される等によ
り室C内の潤滑油圧力が過大となった場合には、リリー
フ弁25bが作動してこの圧力を解放する。
上述したように、シール部材16の棒状シール部16aが
移動することで、室B及び室Cの体積が変化することに
よる圧力の増減により、ピン11とブッシュ14との接触部
分(A点)における潤滑油切れを防止するとともに、ピ
ン11とブッシュ14との隙間部分に潤滑油を吸入するよう
にしており、非常に効率的である。
また、上記一実施例においては、シール部材16はブッ
シュ14に形成された溝に挿入されるかたちで設けられ、
ブッシュ14の回動に追動するようにしているが、本発明
他の実施例として、以下のように構成しても良い。即
ち、シール部材16の棒状シール部16a及び2つの環状シ
ール部16b,16bが嵌合する溝を、ピン11に形成し、ピン1
1の回動に追動するようにシール部材16を装着して構成
する。
上記一実施例に示した構成であると、ブッシュ14の回
動に同期して、ピン11とブッシュ14の接触点Aが移動し
た場合には結果としてシール部材16の棒状シール部16a
と該接触点Aとの相対位置が変化しないことになり、室
B及び室Cの体積変化が起こらずその効果を生じない。
このような場合には、ピン11側にシール部材16を装着し
て構成することにより、該接触点Aとシール部材16の棒
状シール部16aとの相対位置が変化し、本発明による効
果を享受することができる。いずれのすべり軸受を使用
するかは実際の用途に応じて適宜選定すればよい。
尚、上記他の実施例において、棒状シール部材16aの
ブッシュ14の給油孔17a,18bに対する干渉が問題となる
場合には、給油孔はブッシュ14にではなくピン11に設け
て対応することができる。
また、上記2つの実施例において、棒状シール部16a
及び環状シール部16b,16bがピン11又はブッシュ14に十
分に密着するようにするため、シール部材16はピン11又
はブッシュ14に十分なつぶし代をもって装着する必要が
ある。さらに、シール部材16の棒状シール部16aと環状
シール部16b,16bとは一体的に形成しているが、本発明
はこれに限定されず、これらの接合部での密閉性が保た
れれば分離していてもかまわない。
発明の効果 本発明は以上詳述したように、軸部材と受部材の隙間
に軸方向に渡る棒状シール部材を設け、ラジアル方向の
荷重が作用した際に、軸部材と受部材の接触部及びこの
棒状シール部材により画成される前記隙間の各室の体積
が、軸受の回動又は揺動によりそれぞれ増減し、これに
より、各室内に圧力変化を生じせしめ、高圧力の室側か
ら潤滑油を強制的に該接触部に供給することができるか
ら、該接触部に潤滑油被膜を形成することができ、焼き
付け等の障害発生を減少することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す断面図、 第2図は第1図のII−II線に沿った断面及び油圧回路の
構成を示す図、 第3図は本発明一実施例におけるシール部材の斜視図、 第4図は従来技術を示す断面図、 第5図は第4図のV−V線に沿った断面図である。 11……ピン(軸部材)、 14……ブッシュ(受部材)、 16……シール部材、 16a……棒状シール部(棒状シール部材)、 16b……環状シール部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部材より僅かに大径の穴を有する受部材
    に軸部材を挿入し、受部材又は軸部材に設けた給油孔を
    介して軸部材と受部材との隙間部分に潤滑油を供給する
    ようにするとともに、該隙間部分に供給した潤滑油の漏
    れを防止するための環状のシール部材を該隙間部分の少
    なくとも二箇所に介装してなるすべり軸受において、 前記環状シール部材間に渡って前記軸部材表面に当接す
    る棒状のシール部材を、前記受部材と一体的に回動する
    ように設け、前記棒状シール部材の移動による前記軸部
    材と受部材との隙間部分内の圧力変化により、前記給油
    孔から潤滑油が吸入されるようにしたことを特徴とする
    すべり軸受。
  2. 【請求項2】軸部材より僅かに大径の穴を有する受部材
    に軸部材を挿入し、受部材又は軸部材に設けた給油孔を
    介して軸部材と受部材との隙間部分に潤滑油を供給する
    ようにするとともに、該隙間部分に供給した潤滑油の漏
    れを防止するための環状のシール部材を該隙間部分の少
    なくとも二箇所に介装してなるすべり軸受において、 前記環状シール部材間に渡って前記受部材内面に当接す
    る棒状のシール部材を、前記軸部材と一体的に回動する
    ように設け、前記棒状シール部材の移動による前記軸部
    材と受部材との隙間部分内の圧力変化により、前記給油
    孔から潤滑油が吸入されるようにしたことを特徴とする
    すべり軸受。
  3. 【請求項3】前記受部材又は軸部材に設ける潤滑油供給
    のための給油孔を互いに対向するように二箇所に設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のすべり軸受。
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