JP2634365B2 - プロモータのない外来遺伝子をオペロンに組込む方法 - Google Patents

プロモータのない外来遺伝子をオペロンに組込む方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物、特にStrep
tococcus thermophilusまたは
actobacillus bulgaricusに食
品級遺伝子組込みおよび発現系に関する。任意の相同お
よび/または非相同遺伝子の維持および発現はその天然
生息地、特に乳に細胞を単に生育させることにより間接
的に選択される。
【0002】
【従来の技術】Streptococcus ther
mophilusS.thermophilus)は
食品の発酵に対し非常に重要な微生物である。乳製品の
発酵に主として使用され、特にスタータカルチャーとし
て、しばしば他の同種または異種発酵菌と組み合せてヨ
ーグルトおよびチーズの製造に使用される。ごく最近
に、この菌の遺伝学に進歩が見られた。接合〔参照文献
1、2〕、トランスフェクション〔参照文献3〕および
形質転換〔参照文献4、5〕としていくつかの遺伝子の
転移技術がこの種に対し報告されている。これまでは、
これは試験およびクローニングベクター〔参照文献3、
5〕および新しいベクター系〔参照文献6〕をデザイン
する初期として既存の細菌プラスミドの使用が可能とな
った。S.t hermophilusの転写および翻訳
調節領域についてほとんど知られていないが〔参照文献
7〕、プラスミドに結合し、維持されたいくつかの非相
同遺伝子の発現は報告された〔参照文献8〕。しかし、
発現レベルは予測できないし、しばしば低いかまたは検
出しえない〔参照文献7〕。
【0003】プラスミドは先天的に安定な仕方で分離さ
れず、そして非選択的生育條件下で失われる。これは特
に遺伝子工学で使われ、非相同DNAを有するプラスミ
ド系では真実である。プラスミド維持の確保に適用する
選択は大部分の場合抗生物質の耐性を参照して標識遺伝
子を使用する。実験室規模の試験では非常に有利である
が、このような選択システムは食品製造に適用できな
い。今日まで、S.thermophilusに対し食
品級遺伝子転移系は報告されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1目的は食
品級微生物の染色体DNA、特にStreptococ
cus thermophilusまたはLactob
acillus bulgaricusの染色体DNA
に、その標準培地、特に乳に細胞を生育させ、間接選択
することにより遺伝子の維持および発現を確保するよう
な仕方で外来遺伝子を組込む方法を供することである。
【0005】本発明の第2目的は食品級である(組込む
遺伝子を考慮せずに)組込み方法を供することである。
本発明の第3目的は構築方法の任意の工程で組込まれ、
発現する外来遺伝子の機能を直接選択するために必要と
しない組込み方法を供することである。
【0006】本発明の第4目的はこれらの方法により得
た遺伝的に修飾された微生物を供することである。本発
明の第5目的はこれらの方法の実施に対し微生物の派生
コピーを供することである。本発明の第6目的はこれら
の方法の実施に対しドナープラスミドを供することであ
る。
【0007】本発明の第7目的は食品級基質をこれらの
遺伝的に修飾した微生物により発酵させる、発酵方法を
供することである。本発明の第8目的はこれらの発酵方
法により得る食品または食品添加物を供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、食品級
微生物のDNA上の少なくとも1つの必須シストロンの
手前のオペロン中に、遺伝子がこのオペロンの機能部分
として発現し、遺伝子が安定に維持され、標準培地に生
育する場合必須シストロンの正しい機能性を選択的圧力
により発現するような仕方で、プロモータのない外来遺
伝子を組込む方法が供される。
【0009】好ましくは、この方法は微生物中ではそれ
自体により複製できず、かつ必須シストロンの手前のオ
ペロンの機能部分として外来遺伝子を保持するドナープ
ラスミドにより微生物を形質転換することを含む。好ま
しくは、この方法はさらにプラスミド−ゲノムの共組込
み体を含む形質転換細胞を単離し、外来遺伝子の正しい
組込みを達成するために共組込み体を解離することを含
む。
【0010】また好ましくは、微生物は属Strept
ococcusLactococcusLacto
bacillusLeuconostocPedi
ococcusEnterococcusおよびBi
fidobacterium属、およびPropion
ibacteriumおよびStaphylococc
usから成る群から選択した乳酸菌である。さらに好ま
しくは、微生物はStreptococcus the
rmophilusまたはLactobacillus
bulgaricusである。また好ましくは、プラ
スミドはオペロン全部または部分を保有するプラスミド
由来である。
【0011】さらに、ドナープラスミドは好ましくは微
生物より別の宿主システムに単独で複製でき、さらに微
生物および他の宿主系で機能する選択できる標識遺伝子
を有する。他の宿主系は例えば、E.coliであるこ
とができる。本発明の好ましい態様では、オペロンは
acオペロンであり、必須シストロンはlacZ遺伝子
である。この態様では、ドナープラスミドはlacS
よびlacZ遺伝子間にNdeI制限部位を形成するた
めにオペロンlacの野生型配列を修飾し、形成Nde
部位中に外来遺伝子を挿入することにより得ることが
できる。
【0012】本発明方法はエレクトロポレーションによ
り微生物を形質転換することを含むこともできる。本発
明の別の好ましい態様では、本方法はさらに必須シスト
ロン内に欠失を有する微生物の派生コピーを調整するこ
とを含むことができ、この欠失は形質転換中完了し、共
組込み体の解離を単純化できる。
【0013】本発明の原理は食品級微生物、例えば特に
S.thermophilusのゲノムの活力あるオペ
ロン中に、オペロンの正しい機能性、すなわち転写およ
び翻訳を保存し、オペロンの組込み、機能性部分として
非相同遺伝子を有するように外来遺伝子を組込むことで
ある。組込み遺伝子の正しい発現を確保するために、同
じオペロンの必須遺伝子(シストロン)の手前に入れる
べきである。標準培地、例えば乳で、通常條件下で細胞
の生育中、必須遺伝子上の選択的圧は組込み遺伝子の遺
伝的維持および発現を確保する。何がオペロンを運搬系
として選択するかによって、発現および/または調節可
能性の異るレベルを採用できる。
【0014】本発明は食品級微生物、例えば特にS.t
hermophilusの報告された遺伝子転移系に関
して次の利点を有する: −純一発生で食品級である(発現する外来遺伝子を考慮
せずに)、 −ゲノム中に遺伝子の組込みは安定である。従って宿主
細胞ゲノムのコピー数がきびしく調節される、 −遺伝子の発現は宿主細胞固有のプロモータシステムに
より調節される、 −相同、非相同、または合成起源、またはその組合せの
任意の外来遺伝子は直接的選択、観察しうる表現型また
は生育培地の適応に対し要求なしに発現できる、 −遺伝子の維持および発現に関する選択はその標準培
地、例えば乳基準培地、特に乳、乳透過物またはホエイ
における細胞の生育について間接的である。
【0015】本明細書および請求範囲を通して、「外来
遺伝子」とは例えば酵素のような任意の有用な生成物に
対しコードするDNAの相同、非相同または人工的伸張
を意味するものと解される。
【0016】食品級微生物、例えば特にS.therm
ophilusで組込み遺伝子発現を達成するために次
の工程によることができる: −ドナープラスミドの企画。S.thermophil
usへの組込みに対し直接選択するために、ドナープラ
スミドはそれ自体で複製すべきでない。S.therm
ophilusで機能する選択できる標識遺伝子を保有
し、S.thermophilusゲノムに相同のDN
Aの伸張部分を含有する。優先的に、ドナープラスミド
は有利な遺伝子工学およびプラスミド増殖に対しS.t
hermophilus以外の宿主系、例えばE.co
liに複製できる。 −組込みの標的化。ドナープラスミドの組込みはドナー
プラスミドのDNAの相同ストレッチとS.therm
ophilusのゲノム間で組換えにより行なう。組込
む遺伝子を保有するドナープラスミドはオペロン中に遺
伝子の固有の組込みを確保するように工学処理されなけ
ればならない。組込みにより、共組込みとして示す遺伝
配置がゲノムとドナープラスミド間に形成される。 −S.thermophilusに対する形質転換方法
の最適化。検出しうる組込み結果を得るために、形質転
換頻度(すなわち、投入プラスミドDNAμgにつき形
質転換細胞数)は適度に高くなければならない。現在ま
で報告された形質転換方法は組込み結果を検出するのに
十分ではなかった。従って、エレクトロポレーション技
術を使用してS.thermophilusに対し方法
を最適化した。 −ゲノム組込み。S.thermophilusのゲノ
ム上にドナープラスミドからの遺伝子またはその部分の
組込みはまだ報告されていない。本方法の最適化形質転
換プロトコルにより投入プラスミドDNA1μgにつき
1〜10組込み体を再現的に単離できた。各組込みの結
果は共組込み体を形成した。 −共組込み体の解離。プラスミド基準の選択系を解除す
ると、宿主細胞の適当な組換え系は共組込み構造を解離
し、従ってドナープラスミドのベクター本体を排除する
ようになる。E.coli由来のDNA配列および抗生
物質耐性標識は失われる。異る可能な解離最終生成物の
うち所望の最終構築を選ぶために、形質転換細胞の個々
の子孫はDNAハイブリダイゼーション技術〔参照文献
9〕(例1)を使用して選別しなければならないか、ま
たはこれらは適当に指名した宿主菌株を組込みに使用し
て(例2)直接選択できる。
【0017】上記方法の成否はLactococcus
lactisプラスミドpNZ12〔参照文献10〕
由来のプロモータのないクロラムフェニコールアセチル
トランスフェラーゼ(cat)をS.thermoph
iluslacオペロン中に2個の遺伝子lacS
よびlacZ〔参照文献11−13〕間に組込むことに
より実証された。初めのlacオペロンをS.ther
mophilusゲノム上で置換する修飾オペロンの遺
伝子形成は図1に示す。100世代以上の間(クロラム
フェニコールで選択せずに)乳で生育後独立カルチャー
の分析によりcat遺伝子は永続的に維持されることが
示された。さらに、cat遺伝子の発現および調節は
S.thermophilusの乳における生育に対し
活力のあるβ−ガラクトシダーゼ(lacZ)遺伝子の
ものに平行することが示された。
【0018】材料および方法細菌およびプラスミド ヨーグルト製造のスタータ菌株であるS.thermo
philus ST11は本発明者らのコレクションか
らのものである。ブダペスト條約に基づきCollec
tion National de Cultures
de Microorganisme(CNCM)d
e 1’Institut Pasteur,25 r
ue de Docteur Roux,75724
Paris Cedex 15,Franceに93−
3−29に寄託され、そこで番号CNCMI−1292
を与えられた。使用E.coli菌株はBZ234(B
io−Zenter,University of B
asel,Switzerlandからのコレクショ
ン)およびJM108〔参照文献14〕であった。プラ
スミドは次のものであった:pVA838〔参照文献1
5〕、pNZ12〔参照文献10〕、pGEM−52f
(Promega、米国)、pUC−838−1(pU
C18〔参照文献14〕、平滑末端の、独特のSma
部位中に挿入したpVA838からのエリスロマイシン
耐性遺伝子(Em)を有する1.7kb Hind
II− VA Iを有する)、pGEM5−838−2
(平滑末端の、独特のEcoRV部位中に挿入したPU
C−838−1と同一の、pVA838からの1.7k
b断片を有するpGEM−52f)、pDP211(p
UC19〔参照文献14〕、独特のPstI部位(pP
H116と同様の構築〔参照文献11〕にクローンした
S.thermophilus ST11からのlac
Z遺伝子を有する7.0kb PstI断片)、pDP
222(BglIIにより切断され、次に再連結するこ
とにより欠失したlacZ内部1.3kbBglII断
片を有するpDP211)、pDP228(独特のPs
IおよびSpeI部位にクローンしたpDP211か
らの2.4kb PstI−SpeI断片を有するPU
C19)およびpDP301(独特のEcoRI部位
(pEKS8と同じ構築〔参照文献12〕)にクローン
ST11からのlacS遺伝子を有する4.2kbEc
RI断片を有するpKK223−3〔Pharmac
iaInc.,米国〕)(図2)。プラスミドpUC−
838−1はB.Suri,Ciba−Geigy L
td.,スイスから受領し、プラスミドpGEM5−8
38−2、pDP211、pDP222、pDP228
およびpDP301はD.Pridmore,Nest
c Ltd.,スイスから受領した。
【0019】培地 S.thermophilus はHJL(3%トリプト
ン、1%酵母エキス、0.5%KHPO、0.5%
ビーフエキスおよび1%乳糖)、M17ブロス(Dif
co Laboratories)およびMSK(0.
1%酵母エキスを補充した9%再構成脱脂粉乳)に生育
させた。示す場合、培地は1%グルコース、1%乳糖ま
たは1%蔗糖を補充した。E.coli菌株はLB
(0.5%NaCl、1%トリプトン、1%酵母エキ
ス)に生育させた。培地は平面培養に対し1.5%寒天
を添加して固化した。エリスロマイシン、クロラムフェ
ニコール、アムピシリン、X−ガル(5−ブロモ−4−
クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトピラノシ
ド)およびIPTG(イソプロピルβ−D−チオガラク
トピラノシド)は示すように個個に添加した。DNAの調製 1) E.coliからのプラスミドDNAE.coli からプラスミドDNAを単離し、必要の場
合Maniatisら〔参照文献16〕に従ってCsC
l勾配で精製した。 2) S.thermophilusからのゲノムDN
A 細胞は1%グルコースを補充した15mlのHJLブロ
スに42℃で嫌気状態(Anaerobic Syst
ems、BBL GasPak、BectonDick
inson & Co.)で一夜生育させた。次に細胞
は遠心分離により採取し、1M NaClで1度洗浄し
た。ゲノムDNAをDelleyら〔参照文献17〕が
報告したように単離し、4℃で貯蔵した。S.thermophilus ST11に対する形質
転換方法 S.thermophilus ST11に対し形質転
換を最適化するために使用したプラスミドはpVA83
8およびpMZ12であった。これらは双方共E.co
liおよびS.thermophilusに複製し、そ
の抗生物質耐性マーカー、エリスロマイシンおよびクロ
ラムフェニコールはそれぞれ適当な選択に対し双方の宿
主系で機能する。形質転換方法としてエレクトロポレー
ションを使用した。次のパラメータを考慮し、最適化し
た:宿主細胞の生育、細胞の調製、電気パルスのパラメ
ータ、パルスに対するバッファ組成物、形質転換細胞の
発現および平板培養。最適化方法は下記する。
【0020】S.thermophilus ST11
をグルコースを補充したHJL培地に42℃で一夜生育
させた。翌日、33mlの同じ新鮮培地に700μlの
一夜カルチャーを接種し、1−3世代(最高OD600
=0.3)の間42℃で生育させた。細胞は遠心分離
(5分、2000g)により採取し、5mM KPO
バッファ(pH7)で一度洗浄し、新しく調製した氷冷
EPMに0.9の正確なOD600まで穏かに再懸濁し
(EPM:0.3Mラフィノース、5mM KPO
ッファー(pH6.1)、0.5mM MgCl)、
次いで0℃で氷上に保持した。200μlの細胞サスペ
ンジョンを1μgのプラスミドDNAを含有する予冷
(0℃)した0.2cmエレクトロポレーションキュー
ベットに添加し、混合し、Geneパルサー装置(Bi
o−Rad Laboratories、USA)によ
り25μF、400Ωおよび2.05kVでエレクトロ
ポレーションした。パルスの直後に、蔗糖を補充した1
mlの1.2倍濃縮M17をキューベットに添加し、細
胞と混合し、無菌管に移し、42℃で4時間インキュベ
ートした。次に4mlの溶融軟質寒天(蔗糖および0.
6%寒天を補充したM17)をカルチャーに添加し、混
合物は蔗糖および2.5μg/mlエリスロマイシン
(プラスミドpVA838に対し)または2.5μg/
mlのクロラムフェニコール(プラスミドpNZ12に
対し)を含有するM17寒天プレート上に平板培養し
た。プレートは42℃で2〜3日嫌気條件下でインキュ
ベートした(BBL GasPak、Becton D
ickinson & Co.)。
【0021】DNA−DNAハイブリダイゼーション S.thermophilus のゲノムDNAは適当な
制限酵素により消化し、アガロースゲル電気泳動により
分画し、GeneScreen膜に移送した。サザンブ
ロットハイブリダイゼーションはサザン〔参照文献9〕
が記載したように行なった。DNAプローブはランダム
プライミング方法〔16〕により32P標識した。別法
では、DNAプローブに対し非放射性の、増強された化
学ルミネッセンス標識方法が使用された(ECLシステ
ム、Amersham)。ハイブリダイゼーションおよ
びブロットの洗浄はきびしい條件下で行った。
【0022】他のDNA操作 アガロースゲル電気泳動、制限酵素による消化、連結、
アルカリリン酸塩処理およびE.coli菌株の形質転
換は標準方法に従って行った〔参照文献16〕。合成オ
リゴヌクレオチドはD.Pridmore(Neste
c Ltd.,スイス)によりApplied Bio
jystems 380B DNAシンセサイザー上で
調製し、Pharmacia LKBからNap−10
ゲル濾過カラム上で精製した。PCRはSaikiらに
従って行った〔参照文献18、19〕。
【0023】例1 lacオペロン中にcat遺伝子の組込み S.thermophiluslacオペロンは細菌
ゲノム上に位置し、2つの遺伝子、ラクトースパーミア
ーゼ(lacS)およびβ−ガラクトシダーゼ(lac
)遺伝子から成る。これらは3bpによってのみ分離
される〔参照文献12〕。「外来」遺伝子をこのオペロ
ンに、lacSおよびlacZ遺伝子間で3つの遺伝子
それぞれの間で同じ間隔、すなわち3bpを有するよう
に組込み、こうしてオペロンの性質を保存することが本
発明の目的である。lacZ遺伝子の発現に対する選択
的圧力は他の2つの遺伝子の発現を保証する。さらに、
「外来」遺伝子の遺伝子座内または、における宿主仲介
自然欠失または転移は多くの場合オペロンの正しい機能
性に影響し、こうしてlacZ活性に対し選択により除
去される。
【0024】組込みに対するモデル遺伝子として、クロ
ラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(ca
)遺伝子を選択する。この遺伝子の組込み遺伝子発現
は宿主細胞、すなわちS.thermophilus
抗生物質クロラムフェニコールに耐性にする。これは異
る試験工程に沿って容易に試験し、監視できる。さら
に、有利なアッセイが発現したクロラムフェニコールア
セチルトランスフェラーゼ〔参照文献20〕量を定量的
に測定するために存在する。
【0025】適当な遺伝構築を行なうために、lacS
およびlacZ遺伝子の結合領域を有するlacオペロ
ンの一部を単離し、E.coliにクローニングした。
PCR工学を使用して試験管内突然変異誘発によりNd
I制限部位を導入し、これはATG出発コドンと重な
り、lacZ遺伝子の手前右側でCA/TATG配列を
認識する(図3a)。2つの遺伝子の間隔はもとのまま
で、配列の変向は間隔領域内であり、遺伝子の一時配列
に影響を与えなかった。PCRは最初にNde1部位を
導入し、ATG出発コドンと重なるプライマーにより
c.lactisプラスミドpNZ12からcat遺伝
子を増幅し、遺伝子の末端でTAA終始コドン直後に位
置した。増幅cat遺伝子は新しいNdeI部位でla
cSおよびlacZ遺伝子間の新しく創ったNdeI部
位中に挿入し、こうして3つの完全に配列された遺伝子
から成る所望する新しいオペロン構造が形成された(図
3b)。
【0026】組込みcat遺伝子を有する構造を含むプ
ラスミドをS.thermophilus中に形質転換
した。プラスミドはこの宿主系に自律的に複製できない
ので、これらはプラスミドとして維持できず、不稔であ
った。しかし適当な選択を行なうと、宿主細胞ゲノム中
にプラスミドのまれな組込みが得られ、これらが維持さ
れ、受動的に複製される場合、観察し、単離することが
できた。組込み結果の選択はエリスロマイシン耐性遺伝
子をコードしたプラスミドを基準とし、細菌ゲノムと単
一組換えにより形成されるプラスミド間に共組込み体を
単離した(図4a)。エリスロマイシン選択圧の解除に
より共組込み体の適当な解離(第2組換え)はドナープ
ラスミド上に導入されたものにより初めのlac領域の
完全な置換を生じた(4b)。組込みcat遺伝子の発
現レベルおよび安定性は直接試験できる。
【0027】ドナープラスミドの構築 i) pBM20、pBM26およびpBM33 切形のlacZ遺伝子を有するpDP222のPst
SpeI断片はその独特のPstIおよびSpeI部
位で線状化したベクターpGEM5−838−2中に連
結し、E.coli BZ234に対し形質転換した。
細胞は1mg/mlエリスロマイシンを補充したLBプ
レート上で平板培養し、37℃で一夜生育させた。1個
のコロニーを単離し100μg/mlアンピシリンを補
充したLBに生育させた。プラスミドDNAを抽出し、
制限部位マッピングにより分析した。正しい断面を保有
するプラスミドを確認し、pBM20と命名した(図
5)。ベクター本体を短縮し、アンピシリン耐性遺伝子
を除去するために、pBM20はFspI(これはpG
EM5の1617および2843の位置で切断〔Pro
mega、USA〕)により消化し、再連結し、BZ2
34に対し形質転換した。選択は上記のように同じLB
エリスロマイシンプレート上であった。1.2kbFs
I欠失を有するプラスミドを確認し、pBM26と命
名した。
【0028】別法では、ベクターpUC−838−1は
上記のように消化し、再連結し、BZ234に形質転換
したFspIであった。pBM31と命名した形成ベク
ターはその独特のEcoRI部位、挿入反応による平滑
末端〔参照文献16〕で線状化し、連結し、BZ234
に対し形質転換した。pBM32と命名した新しいベク
ターはその独特のPstIおよびBamHI部位で線状
化し、アガロースゲル電気泳動により精製した1.55
kbのpBM20からのPstI−BglII断片に連
結した。連結混合物はBZ234に対し形質転換し、細
胞はLBエリスロマイシン(1mg/ml)寒天プレー
ト上で平板培養し生育させた。1個のコロニーのプラス
ミド含量を分析し、正しいクローンを確認し、pBM3
3と命名した(図5)。
【0029】ii) pBM39およびpBM42 lac SとlacZ遺伝子間のNdeI制限部位は図6
に概説したように精製した。lacSのC−末端を有す
る約900bpの長い断片はFspI線状化pDP22
8から増幅したPCRであった。プライマーとして使用
した合成オリゴヌクレオチドは5′−GGTTTTCC
CAGTCACGAC(プライマー1、ベクターpUC
19にハイブリダイジング)および5′−GTCATG
TTCATATGTTATTCTCCTTT(プライマ
ー2、NdeI部位を導入)であった。増幅した断片は
PstIおよび消化したNdeIであり、PstIおよ
びベクターpGEM−52fを消化したNdeIに連結
し、BZ234に対し形質転換し、細胞はLBアンピシ
リン(100ug/ml)プレート上で生育させるため
選択した。1個のコロニーのプラスミド含量を分析し、
900bp断面を有する正しいクローンを確認し、pB
M37と命名した。第2PCRは線状化pDP228か
ら合成オリゴヌクレオチド5′−AAAGGAGAAT
AACATATGAACATGAC(プライマー3)お
よび5′−TTGGGAGCTCTCCCTTAACA
AAGAGA(プライマー4、BglIIの次にSac
I部位を含有)を使用して取り出した。約700bpの
増幅した断片はSacIおよびNdeIにより消化し、
SacIおよびpBM37を消化したNdeI中に連結
した。連結混合物はBZ234に形質転換し、細胞はL
Bアンピシリン(100ug/ml)プレート上で生育
させた。1個のコロニーのプラスミド含量を分析し、挿
入体を含有する正しいクローンを確認し、pBM38と
命名した。
【0030】プラスミドpBM38をBstEIIおよ
DraIIIにより消化し、lacSおよびlac
遺伝子間に新しい結合を有する形成650bP断片をア
ガロースゲル電気泳動により単離した。同様に、pBM
33およびpBM26はBstEIIおよびDraII
Iにより消化し、ベクター主体を有するこれらの一層大
きい断片を単離し、pBM38からの650bp断片に
それぞれ連結した。連結混合物はBZ234に形質転換
し、LBエリスロマイシン(1mg/ml)プレート上
に平板培養し、37℃でインキュベートした。1個のコ
ロニーのプラスミド含量を分析し、pBM38から転移
した挿入NdeI部位を有する正しいクローンを確認し
た。pBM33およびpBM26由来のプラスミドはそ
れぞれpBM39およびpBM42と命名した(図5)
【0031】iii)pBM40、pBM43およびp
BM45 その独特のSalI部位で最初に線状化したpNZ12
からのcat遺伝子は増幅したPCRであった。cat
遺伝子の初めと終りにNdeI部位を形成するためにプ
ライマーとして使用した合成オリゴヌクレオチドは5′
−ATATCATATGAACTTTAATAAAAT
TGATおよび5′−ATTATCATATGTTAT
AAAAGCCAGTCATTAGであった。約670
bpの長さの増幅断片はNdeIにより消化し、その独
特のNdeI部位で線状化したpBM39中に結合し、
アルカリリン酸塩処理をした。連結混合物はBZ234
に形質転換し、LBエリスロマイシン(1mg/ml)
プレート上に平面培養し、37℃でインキュベートし
た。個個のコロニーのプラスミド含量を分析し、正しい
配 向で挿入したNdeI断片、すなわちlacSおよ
lacZと同じ方向で読むcat遺伝子を有するクロ
ーンを確認し、pBM40と命名した(図5)。
【0032】プラスミドpBM40はBstEIIおよ
DraIIIにより消化し、cat遺伝子を有する
1.3kbの断片をアガロースゲル電気泳動により単離
した。同様に、pBM26はBstEIIおよびDra
IIIにより消化し、ベクター本体を有する断片を単離
した。2つの単離断片は相互に連結し、BZ234に形
質転換し、細胞はLBエリスロマイシン(1mg/m
l)プレート上に生育させた。1個のコロニーのプラス
ミド含量を分析し、正しいクローンを確認し、pBM4
3と命名した(図5)。
【0033】プラスミドpDP211はBglIIによ
り消化し、1.3kbのlacZ内部断片はアガロース
ゲル電気泳動により単離した。この断片はpBM43に
連結し、これは最初にそのBglII部位で線状化し、
アルカリリン酸塩処理をした。連結混合物はJM108
に形質転換し、1mg/mlエリスロマイシン、40μ
g/mlX−ガルおよび1mM 1PTGを補充したL
Bプレート上で平板培養した。細胞は37℃で一夜生育
させた。個個の青色コロニー(LacZ;〔参照文献
21〕)のプラスミド含量を単離し、分析した。全体の
lacZ遺伝子を保有する正しいクローンを確認し、p
BM45と命名した(図5)。
【0034】ST11のゲノム中にcat遺伝子の組込
i) 共組込み体の形成 プラスミドpBM45は上記のように最適化した形質転
換方法を使用してS.thermophilus ST
11中に形質転換した。1%蔗糖および2.5ug/m
lエリスロマイシンを補充したM17寒天プレート上で
選択する場合、1ugの形質転換プラスミドにつき約1
〜10コロニーが42℃で2〜3日の嫌気インキュベー
ション後形成された。1個のコロニーを単離し、新鮮寒
天プレート上で精製し、1%蔗糖および2.5ug/m
lエリスロマイシンを補充したM17ブロスに生育させ
た。細胞は遠心分離により採取し、そのゲノムDNAは
上記のように抽出した。ゲノムDNAを消化したPst
I、ClaI、NdeIおよびPstI−BglIIの
サザン法を行なった。標識DNAプローブとしてプラス
ミドpBM45、pBM32およびcat遺伝子を含む
pBM40からの670bp NdeI断片をそれぞれ
使用した。異るサザン法の分析によりプラスミドと細菌
ゲノム間に共組込み体の形成が確証された。すべての分
析の場合、プラスチックの組込みはプラスミドとゲノム
間の相同性DNA伸張で普遍的組換えにより仲介して行
った。
【0035】ii)共組込み体の解離 pBM45組込み由来の共組込み体を保有する精製ST
11菌株の一夜カルチャーは100u1のカルチャーを
有し、1%乳糖を含有し、エリスロマイシンを含有しな
い40mlの新鮮M17を接種して二次培養し、42℃
でインキュベートした。細胞の生育が飽和に達した後、
カルチャーの二次培養を同様に反復し、細胞は再び42
℃で飽和まで生育させた。この二次培養方法を全体で1
5回反復し、その後細胞は稀釈し、M17プレート上に
伸ばし、42℃でインキュベートした。翌日、個個のコ
ロニーは5ug/mlのエリスロマイシンを含み、およ
び含まない新しいM17プレートに転移し、42℃で一
夜インキュベートした。エリスロマイシン感受性コロニ
ーからの細胞はM17ブロスに移し、42℃で生育さ
せ、前記部分で記載したようにそこからゲノムDNAを
抽出した。ゲノムDNAはPstI、NdeIおよび
stI−BglIIにより消化し、アガロースゲル電気
泳動によりサイズ分画し、GeneScreenハイブ
リダイゼーション膜に移した。サザン〔参照文献9〕に
よるDNA−DNAハイブリダイゼーションはDNAプ
ローブとしてpBM32、pBM45またはcat遺伝
子を保有する670bp NdeIのいずれかを使用し
て行なった。結果から共組込み体の解離はそのエリスロ
マイシン耐性遺伝子を含むプラスミド本体の完全な消失
および相同性反復DNA配列の1コピーを生ずることが
確証された。第2組換え体の位置により、lacオペロ
ンはその始めの野生型配置に再構成されるか、または移
入された新オペロン構造により置換された(図7)。新
オペロン構造、すなわち、lacSとlacZ遺伝子間
に組込まれたcat遺伝子を含む上記のように単離し、
確認した菌株は本明細書を通してST11−Catと命
名され、Collection National d
e Cultures de Microorgani
sms(CNCM)de 1′Institut Pa
steur、25 rue de Docteur R
oux、75724 Paris Cedex15、F
ranceにブタペスト條約に基づいて02、04、9
2に寄託され、番号1−1190を与えられた。
【0036】組込み遺伝子の安定性 1%乳糖を補充したM17培地に生育した菌株ST11
−Catの一夜カルチャー80μlを使用して80ml
の滅菌MSKに接種し、42℃でインキュベートした。
細胞の生育が飽和に達した後、カルチャーの二次培養は
連続的に15回反復し、各回共80μlの均質化乳カル
チャーを80mlの新鮮MSK培地に移し、42℃で細
胞を生育させた。全体で約150世代の生育に相当する
これらの転移後、細胞は1%乳糖を補充したM17寒天
プレート上で平面培養し、42℃でインキュベートし
た。300の各個コロニーは4ug/mlクロラムフェ
ニコールを補充したM17寒天プレート上に採り、42
℃でインキュベートした。すべての分析コロニーはクロ
ラムフェニコールプレート上で生育でき、こうして永続
的にcat遺伝子が遺伝した。
【0037】組込みcat遺伝子の活性 ST11および菌株ST11−catを42℃で一夜M
SKに生育させた。翌日、100ulの各カルチャーを
50mlのMSKおよび10ug/mlクロラムフェニ
コールを補充した50ml MSKに移し、42℃でイ
ンキュベートした。24時間後、ST11およびST1
1−Catの双方の菌株はMSKで生育し、乳を凝固し
たが、菌株ST11−Catのみはクロラムフェニコー
ルを含むMSKに生育でき、乳を凝固することができ
た。ST11は42℃で3日の長いインキュベーション
後でさえ生育できなかった。結果は表1に要約する。
【表1】
【0038】ST11およびST11−Catは1%乳
糖、1%蔗糖または1%グルコースを補充し、0.5%
ガラクトースを添加し、または添加しない30mlのM
17ブロスに生育させた。細胞は中間対数相まで生育さ
せ、遠心分離により収穫し、2回TE(50mMトリス
HCl pH7.8、2mMEDTA)で洗浄し、1m
lのTEに再懸濁した。細胞サスペンジョンは氷上に保
持し、4℃で1時間渦装置でガラスビーズ(425〜6
00um)により細胞を摩砕して抽出物を得た〔参照文
献22〕。細胞砕片およびガラスビーズは遠心分離(4
℃で15分 13000g)により沈澱させ、細胞を含
まない上澄はW.V.Shawが記載したアッセイ〔参
照文献20〕に従って特定のクロラムフェニコールアセ
チルトランスフェラーゼ活性を測定するために使用し
た。結果は表2に示す。酵素活性は全タン白mgにつき
ユニットとして示す。
【表2】
【0039】例2 lacオペロン中にcat遺伝子の組込み: 正しい共組込み体の解離に対し別の選択系 例1では、ゲノム−プラスミド共組込み体構造の適当な
解離は選別消費時間および本来エリスロマイシン耐性形
質転換細胞のエリスロマイシン感受性子孫の分析により
見出すことができる。この試験工程は例2で実証するよ
うに改良できる。プラスミド組込みおよび解離の同じ方
法により、ST11の野生型lacZ遺伝子を、遺伝子
の始め(NdeI部位)と欠失したその最初のEco
I部位(ヌクレオチド位置319で〔参照文献23〕間
にDNAの伸張を有する派生コピーと置換した(図
8)。形成lacZマイナス菌株、ST11−Δlac
は形質転換に対する新しい宿主細胞として供した。組
込みに対するドナープラスミドとして、pBM40に類
似の構築を使用した。これは斜めの組込み(すなわち、
最初の組換え体)に対しこの位置で優先的に起こるよう
に延びたcat遺伝子の上流で相同領域を有する。
【0040】新しい宿主は構築したプラスミドにより形
質転換し、適当なX−ガルプレート上でlacZマイナ
ス表面型を示すエリスロマイシン耐性コロニーを単離
し、分析した。組込みプラスチックの形成共組込み体構
造は図9に示す。適当な解離(cat遺伝子の下流の第
2組換え体)はゲノムに挿入したcat遺伝子を保持
し、エリスロマイシン耐性遺伝子を有するベクタープラ
スミド本体を除去し、先端を切ったlacZ遺伝子を再
構成する(図9)。従って、正しい解離は乳糖含有培
地、例えば乳でエリスロマイシンを存在させずに共組込
み体保有細胞を生育させることにより選択できる。全体
の試験方法に対し、組込まれる遺伝子、すなわち、本例
ではcat遺伝子が有無活性に対し選択または選別する
必要はなかった。従って、統一発生、異種発生または人
工遺伝子は形成する表現型に関係なくこの方法で組込
み、発現できる。安定して維持され、その発現は適当な
生育條件により調節できる。
【0041】ドナープラスミドの構築 i) pBM46 プラスミドpDP301はActIIにより消化し、平
滑末端し〔参照文献24〕、次にBstEIIにより消
化した。lacS遺伝子の部分を保有する約1690b
P断片はアガロースゲル電気泳動により単離した。同様
に、pBM40はPstIにより消化し、平滑末端とし
〔参照文献24〕、さらにBstEIIにより消化し、
ベクター本体を含む一層大きい断片をアガロースゲル電
気泳動により単離した。2つの単離断片は標準方法〔参
照文献16〕に従って相互に連結し、BZ234に形質
転換し、LBエリスロマイシン(1mg/ml)プレー
ト上に加えた。37℃でインキュベーション後、1個の
コロニーを単離し、そのプラスミド含量を分析した。正
しいクローンはpBM46と命名した(図8)。
【0042】ii)pBM49 プラスミドpBM46はEcoRIおよびNdeIによ
り消化し、平滑末端とし〔参照文献24〕、ベクター本
体を含む最大断片をアガロースゲル電気泳動により単離
した。次にそれ自体で再連結し、BZ234に形質転換
し、細胞はLBエリスロマイシン(1mg/ml)プレ
ート上で平面培養した。インキュベーション後、1個の
コロニーのプラスミド含量を分析し、正しいクローンは
pBM49と命名した(図8)。
【0043】ST11−ΔlacZの構築 プラスミドpBM49は上記最適形質転換方法を使用し
てS.thermophilus ST11中に形質転
換した。1%蔗糖および2.5ug/mlエリスロマイ
シンを補充したM17寒天プレート上で選択すると、変
質転換プラスミドugにつき約1−10コロニーを42
℃で2−3日の嫌気的インキュベーション後形成した。
1個のコロニーを単離し、新鮮な寒天プレート上で精製
し、エリスロマイシンを含まないM17蔗糖ブロスに生
育させた。一夜カルチャーを新鮮な同じブロスに稀釈し
(1:50)、再び飽和まで生育させた。この二次培養
は数回反復し、エリスロマイシンを存在させずに30世
代以上細胞の生育を確保した。その後、細胞は40ug
/ml X−ガルを含有するM17蔗糖プレート上で平
板培養し、微好気條件下(BBL CampyPak、
Becton Dickinson & Co.)でイ
ンキュベーションした。1個の白色コロニー(lac
マイナス:〔参照文献21〕)を採取し、寒天プレート
上で少なくとも3回再線状し、生育させることにより精
製した。次に、これらは2.5ug/mlエリスロマイ
シンを含有するM17蔗糖プレート上に再線条してエリ
スロマイシン感受性を試験した。lacZマイナスおよ
びエリスロマイシン感受性表現型の細胞を確認し、その
ゲノムDNAを単離し、サガン法により分析した。図9
aに示したその予期遺伝子型を確証し、新しい菌株はS
T11−ΔlacZと命名した。ブダペスト條約に基づ
いてCollection Nationalde C
ultures de Microorganisms
(CNCM)de 1′Institut Paste
ur、25、rue de Docteur Rou
x、75724 Paris Cedex 15、Fr
anceに29.03.93に寄託し、番号CNCM1
−1293を与えられた。
【0044】ST11−ΔlacZのゲノム中にcat
遺伝子の組込み i) 共組込み体の形成 手順は例1の共組込み体の形成に対し記載したものと同
じである。しかし、ドナープラスミドとしてpBM46
(pBM45の代りに)および宿主細胞としてST11
−ΔlacZ(ST11の代りに)を使用した。エリス
ロマイシン耐性形質転換細胞は1%蔗糖および40ug
/ml X−ガルを含有するM17寒天プレート上で測
定したようにlacZマイナスであった。 ii)共組込み体の解離 1個のコロニーはpMB46の形質転換後最初の選択プ
レート(蔗糖およびエリスロマイシンを含むM17寒
天)から直接採取し、各1%の蔗糖および乳糖を補充、
エリスロマイシンを含まない10mlのM17培地に生
育させた。1mlの飽和カルチャーを100ml MS
Kに接種するために使用し、次に42℃で1−2日イン
キュベートした。生育後、細胞は1%蔗糖、1%乳糖、
および40ug/ml X−ガルを含有するM17寒天
プレート上に線条し、42℃で微好気條件下でインキュ
ベートした。大部分ないしすべてのコロニーは青色、す
なわちlacZプラスであった。
【0045】1個の青色コロニーを採取し、2.5ug
/mlエリスロマイシンまたは10ug/mlクロラム
フェニコールを含有する寒天プレート上で生育に対し試
験した。すべての試験したコロニーはエリスロマイシン
感受性であり、クロラムフェニコール耐性であった。こ
れらのゲノムDNAのサザン法による分析を行い、ST
11−catからのDNAと直接比較した。すべての結
果からこの方法で得た細菌菌株はST11,catと同
一であることが確証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】S.thermophiluslacオペロ
ンの遺伝子構成であって、aは野生型ST11のlac
オペロンを表わし、bはST11−catのものを表わ
す。lacSおよびlacZはそれぞれラクトースパー
ミアゼおよびβ−ガラクトシダーゼをコードする遺伝子
を示す。プロモータよびターミネータを示す。
【図2】lacオペロンの部分を保有するクローンの物
理的マップである。クローニングに使用した制限部位を
示す。
【図3】遺伝子構築を示す説明図であって、aはlac
SおよびlacZ遺伝子間にNdeI制限部位を形成す
る修飾を示す。*印は突然変異した塩基対を示す。bは
形成したNdeI部位にcat遺伝子の試験管内挿入を
実証する。
【図4】染色体組込みと解離を示す説明図であってaは
相同性組換えにより染色体にプラスミドの組込みを示
し、bは相同性組換えにより染色体の共組込み体の解離
を示し、染色体にオペロンの修飾コピーを残す。プラス
ミド本体に位置するエリスロマイシン耐性標識、ery
を示す。
【図5】構築プラスミドの物理的マップである。制限部
位を示す。角型かっこ内のBglII部位はベクタープ
ラスミドのBamHI部位にクローニングすることによ
り先端を切ったことを示す。cat遺伝子の配向は矢で
示す。
【図6】pBM38の構築の概略図である。PCRに対
し使用したプライマーは拡大して示す。クローニングに
対し使用した制限部位を示す。
【図7】pBM45共組込み体および解離最終生成物の
物理的マップであって、aはST11のlacオペロン
の制限マップを示し、bは2つの可能な確認された共組
込み体のものを示し、cは双方の共組込み体からの2つ
の可能な確認された解離最終生成物のものを示す。E.
Coli由来のベクタープラスミドDNAは単純な線と
して示す。制限部位は:B,BglII;C,Cla
I;N,NdeI;P,PstI;およびS,Spe
である。
【図8】構築プラスミドクの物理的マップである。制限
部位は:A,AatII;P,PstI;E,Eco
I;S,SpeI;B,BglII;N,NdeIであ
る。pBM49の構築に使用したEcoR1のみを示
す。角型かっこ内に示す制限部位はクローニング方法に
より先端を切った。
【図9】ST11−ΔlacZのゲノムにcat遺伝子
の組込みを示す図である。Aは相同性組換えによりST
11−ΔlacZのゲノムにプラスミドpBM46の組
込みを示す。この第1組換えの遺伝子座は(i)+字で
印す。Bは形成する共組込み構造を示す。プラスミド主
体の配列は波状線として示し、エリスロマイシン耐性遺
伝子を示す(ery)。角型かっこは(ii)共組込
み構造の解離に導く第2組換えを示す。Cは解離後の組
込まれたcat遺伝子および再構成lacZ遺伝子を示
す。制限部位は図8に示したものと同じである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/21 C12R 1:225) (C12N 1/21 C12R 1:44) (C12N 1/21 C12R 1:01)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品級の微生物のDNAについて少なく
    とも1つの必須シストロンの手前のオペロンにプロモー
    タのない外来遺伝子を組込む方法において、この遺伝子
    をオペロンの機能的部分として発現させ、かつ遺伝子を
    標準培地で生育させて必須シストロンの正しい機能性に
    ついて選択的圧力により安定的に維持、発現させること
    を特徴とする、上記外来遺伝子の組込み方法。
  2. 【請求項2】 微生物自身により複製することができ
    ず、かつ必須シストロンの手前のオペロンの機能的部分
    として外来遺伝子を有するドナープラスミドによりこの
    微生物を形質転換させる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 プラスミド−ゲノム共組込み体を含む形
    質転換体を単離し、そしてこの共組込み体を解離して外
    来遺伝子の正しい組込みを行う、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 微生物はStreptococcus
    LactococcusLactobacillu
    LeuconostocPediococcu
    EnterococcusおよびBifidoba
    cterium属、およびPropionibacte
    riumおよびStaphylococcus属の食品
    級菌株からなる群から選択した乳酸菌である、請求項1
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 微生物はStreptococcus
    thermophilusまたはLactobacil
    lus bulgaricusである、請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 標準培地は乳主体の培地、特に乳、乳透
    過液またはホエイである、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 外来遺伝子は相同、非相同または合成起
    源のもの、あるいはその組合せである、請求項1記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 ドナープラスミドはオペロンの全部また
    は一部を有するプラスミド由来のものである、請求項2
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 ドナープラスミドはその微生物より他の
    宿主系でそれ自体複製することができ、そしてまた微生
    物および他の宿主系で機能的である選択可能な遺伝子マ
    ーカーを有する、請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 他の宿主系はE.coliである、請
    求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 オペロンはlacオペロンである、請
    求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 必須のシストロンはlacZ遺伝子で
    ある、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 ドナープラスミドはプラスミドpDP
    211、pDP222、pDP228および/またはp
    DP301由来のものである、請求項2または11記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 ドナープラスミドはオペロンlacの
    野生型配列を修飾してlacSおよびlacZ遺伝子間
    NdeI制限部位を得、ついでこの外来遺伝子を得た
    NdeI部位に挿入することにより得られる、請求項2
    または11記載の方法。
  15. 【請求項15】 ドナープラスミドはpBM45であ
    る、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 微生物をエレクトロポレーションによ
    り形質転換させる、請求項2記載の方法。
  17. 【請求項17】 必須シストロン内に欠失をもつ微生物
    の派生コピーを調整し、この欠失は形質転換中に完成さ
    れるものであり、ついで共組込み体を単純解離させる、
    請求項3記載の方法。
  18. 【請求項18】 欠失はlacZ遺伝子の初めとその最
    初のEcoRI部位間に供される、請求項11または1
    7記載の方法。
  19. 【請求項19】 派生コピーはS.thermophi
    lus CNCMI−1293菌株である、請求項17
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 ドナープラスミドはpBM46であ
    る、請求項17記載の方法。
  21. 【請求項21】 請求項1から20のいずれか1項に記
    載の方法により得た遺伝的に修飾した微生物。
  22. 【請求項22】 請求項2から16のいずれか1項に記
    載の方法を行うための微生物の派生コピー。
  23. 【請求項23】 このコピーはS.thermophi
    lus CNCMI−1293菌株である、請求項22
    記載の派生コピー。
  24. 【請求項24】 請求項2から20のいずれか1項に記
    載の方法を行うためのドナープラスミド。
  25. 【請求項25】 食品級の基質を請求項21記載の微生
    物により発酵させる、発酵方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の発酵方法により得ら
    れる食品または食品添加物。
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